たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。 003



60年後・・・




この世界での生活にある程度慣れて、

生活のリズムも決まりつつある。



私の生活リズムは基本こうだ。


朝、日が昇る頃に起き、洗顔、朝食の用意をしつつ食料の残りを確認

午前中に足りない食料を確保しに森へ。


昼、食事は日に2回しか食べないので特に食料などに不備が無い限り、

書庫から本を引っ張り出し布団に引きこもって読書。


夕方から夜にかけて能力の修行や読書で得た知識の確認などの作業。

あとは軽く食事を取って就寝。


こんな生活を送っていた。





40年ほど前から森を出て周囲を散策した結果、

この森の周辺にはいくつかの村が存在し、そのうちの一つからは街道が伸び

ちょっとした町があることが分かった。


近隣の村で食料や衣類を交換したり、この世界の情報を得たり

村人とのコミュニケーションもわりと円滑に進んだ。


目立つ容姿なので、たまに口説かれもしたが

この経験が生きたのか、口説かれた際の対処方法も学ぶ事ができた。




村人からの情報で、町の位置が分かったので

町なら金をお金に換金できると思い立ち、少し足を伸ばして町に向かうことにした。


しかし、この町の思い出は実はあまりいい思い出ではない・・・。

この時代、街道は危険が多く、最低でも数人で、

出来れば警護をつけて旅をするものである。


しかしこの当時、私は人に接する機会が村人以外ほとんど無く、

村の人達が結構善良で親切なため人の悪意に無警戒だった。


当然(一応)見た美少女が街道を一人で歩いていれば鴨がネギをしょったようなものである、

その結果人生初めての盗賊との出会い、殺人、正当防衛とはいえ気分のいいものではなく

精神が強化され、熊などとガチの喧嘩を経験している分、

冷静に対処したので その分はっきりと記憶に残ってしまっている。


おかげで数日眠れなくなるわ、食事もろくに取れなくなるわで

かなりやつれた状態ですごした。


多少マシになったとはいえ 数年対人恐怖症気味になって

私も流石にコレではまずいと思った。


「今はまだいいけど、これから年が経てば科学も進歩して

人の行動範囲が広がる、どうしても人との接触は避けられない。

このままこの家に引きこもってすごすわけには行かないでしょうね・・・・。」



人との接触が避けられない以上、危険を回避する手段が必要ということで

ひたすら書庫に篭って危機回避の対処方法を研究した結果

練習用の火を点ける魔法を除いて、一番最初に覚えた魔法(?)は

認識阻害(?)の魔法だった。



本来の魔法とは違い、私の使う認識阻害の魔法は

結界術の応用である、私は魔法が正直使えない。

しかし私が生きていくうえで認識阻害系の魔法は必須項目ともいえる。

魔法が使えないでは済まされないので何とか工夫出来ないかと研究した結果・・・




認識阻害魔法は単体ではろくに使えない。


私の魔力コントロールは持久力が無いのだ。


私は2種類の魔力を持っている、自分本来の小さな魔力と

世界から供給される絶大な魔力だ。


世界の魔力が大きいのでどうしてもそっちに意識が引っ張られ、

自分の魔力のコントロールがおぼつかなくなる。


かといって世界の魔力を抑えるとそっち意識が引っ張られ

自分の魔力は使えなくなる。



(並列思考でも使えればいいんでしょうが無い袖は振れないからどうしよう?)



などと、数年試行錯誤した結果、宝石に認識魔法の認識阻害部分、

つまり、「私の姿を他者にこう見せる。」という部分を宝石に刻み

指輪の金属部分に小規模の結界を展開するよう刻んで

宝石に登録してある認識阻害魔法を、指輪の結界範囲内で強制認識させる。

こうすることによって指輪に魔力を使うだけで

私を中心に半径数10m内に強制認識魔法結界を敷くことができた。



この研究は応用範囲が広く、たとえば剣を結界の触媒にした場合

刀身、鍔、柄、などのパーツごとそれぞれに目的を持たせることにより

多数の効果のある結界を張ることが出来るようになる。

刀身に結界、鍔に認識阻害、柄に進入不可、などの場合

その結界は外から見えず、入れない結界となる。


通常の陣を敷く結界なら、陣一つで同じ効果を出せるが

同じ規模の結界を起動させる陣を書くのには数日はかかる。


しかしこの方法なら持ち運びが出来、陣を敷く時間を0にできる点で

認識阻害の魔法結界を張れない私にはすごく役に立つ研究となった。







この世界に来て大分時間が経った

もう私も見かけ美少女のおばあちゃん。

認識阻害魔法や対人戦闘の経験もある程度こなし、

盗賊などに襲われても冷静に無力化し

時に正当防衛とはいえ、人を殺めた時にも割り切って考えるようになった。





神さまからも半年に数回、安否確認の念話がある位で

人との接触は、買い物や情報収集で話すくらいで

基本的に一人で過ごしていた。




「布団に引きこもっても誰にも文句を言われない生活サイコー!」


私の引きこもり志向も極まってきた。







ある日の昼ごろ、

布団で読書をしてるときに神さまから珍しく念話が来た。


『やほ~、元気~?』

「やほ~、私は元気ですよ神さま。

この時間に話かけてくるなんて、何かあったんですか?」


神さまはいつも就寝時に話しかけてくるので

昼のこの時間に話しかけてくるのは珍しい。


『今日は、ソプラノちゃんの興味がありそうな話題を持ってきました。』

「私の興味ありそうな話題ってなんかありましたっけ?

熊のいない地域とか、おいしいケーキの店ですか?」

『・・・あなた、その世界がネギまの世界だっていうこと完全に忘れてますよね?』


・・・・・完全に忘れてたよ。


「そ、そんなことないですよ!//

ちゃんとおぼえてますよ!

え~っと今はネギのお父さんが生まれたくらいでしたっけ?」

『違います。』

「違いますか。」

『60年以上過ごしてたらしょうがないかもしれませんが

もう少ししっかりしてくださいね!

そうでないと、あなたをそこから追い出すために大量に熊を放ちますよ・・・』

「了解いたしました!」



(だめだ、熊をと聞くとまだあの時の記憶が蘇る・・・)


あの時以来熊が相手の場合のみ力の制御がうまくいかず

大抵スプラッタなことになっている。



『それで、興味がありそうな話題についてですが、

そろそろエヴァちゃんが真祖にされますよ。』

「というと、原作開始500年前ですか。」

『600年前です。』



「・・・やだなぁ、ちゃんとわかってますよ?」

『なぜ疑問系なのか深くは追求しませんが

たまにはちゃんと思い出してくださいね。』


とりあえず何か正座をしなくちゃいけないような気がしたので正座をする。


『どうするかはソプラノちゃんが決めてください。』

「そうですね、真祖にされるのはかわいそうなんですけど

邪魔すると原作が大きく変わることになるし・・・」


(真祖にされるのはかわいそう、でも邪魔すれば原作から変わるので

先の予想がまったく立てられなくなりますし。

かといって邪魔するにしても居場所すら分からないし犯人も分からないのでは・・・)


「情報ありがとうございます、とりあえず助けるかどうかは

もう少し後で決めますが、情報収集しながらエヴァちゃんがどこに住んでるか

探してみようかと思います。」

『はい、がんばってくださいね。

あとこれから私も今ほど頻繁に話しかけられなくなると思います。

上の方からも、少し干渉しすぎじゃないか?と注意されてますので。』

「神さまも大変なんですね・・・



(中間管理職の悲哀ってやつでしょうか?)



分かりました、今までありがとうございます。」

『今生の別れって言うわけでもないんですけど・・・』

「そうですね、死んだらまた合えるでしょうし。」

『縁起悪いよ・・・

とりあえず干渉は出来ないけど見守ってるし、重要な出来事の時にはまた連絡しますよ。』

「でわ、見守っていてくださいね。

・・・でも時と場合を選んでくださいね。」

『大丈夫!生温く見守っていくよ!』

「・・・・・大丈夫でしょうね?」

『安心してよ。

昨日は2回とかそんなとこ見てないから♪』

「あ”あ”ぁぁぁぁぁ~~~~~・・・!!!」////


床を悶絶しながら転げまわる。

(ハァハァ・・・もうだめだ・・・この駄神殺して  死ぬしかない!)


『な、なんか目のハイライト消えてるけど、書庫の本が役に立ってるようで何よりですよ。

・・・・・そ、それじゃあまたね!!』 ブツ


「・・・えぇ、今度またじっくりと O・HA・NA・SHI しましょうね・・・・』







そんなこともあり家の結界強化(寝室を厳重に)をして

エヴァちゃんを探す旅に出ることにしました。


(エヴァちゃんの名前がエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだから

とりあえずマクダウェル家を探す方向で情報収集をしますか。


・・・そういえば某情報によるとA・Kの部分は「Athanasia Kitty」で「不死の子猫」

と、言うそうでミドルネームはあまり当てに出来なさそうですね。


親が子につける名前にしては宗教関係で不死がまずそうなので

ここはやはりマクダウェル家をまず探しましょう。)





それから村や町を回って、服を買ったり、口説かれたりしながら情報収集をし

数年時を過ごした。


(女装はもう普段着みたいになったからいいけど男に口説かれる時の

嫌悪感はいつまで経ってもなれないですね~、

慣れたら男として終わってしまいそうです。)






そんな折、旅の行商人からマクダウェルという家名を持つ家があり、

そこの使用人らしい男がなにやら変な買い物をしていると言うと言う話を聞いた。


その場所に向かう途中でいろいろ変な話を聞いた。


話によると普通誰も使わないような薬草や家の規模にしては大量の

家畜を買い集めているそうだ。



(しかし、この時代でこんな噂になるような怪しい買い物なんかして

大丈夫なんでしょうか?

変に目をつけられて近くで疫病なんか起きたら

魔女扱い受けること間違いないでしょうに。)



そんなこんなで情報を集めながら邸の大体の場所を

特定することが出来たので、

近隣の村に宿を取り、早速その晩に一度様子を見に行くことにした。




ガサッ・・・


邸が見回せる高台の木の上で邸の様子を見ているが

何か様子がおかしい。



今は深夜なのに邸の明かりが明るすぎる?

いや!空が赤い・・・焼けていると言う感じだ!


(もしかしたら・・・)

「そうだ、月は!」


空を仰ぎ見るとそこは満月


(なんてタイミングなんだ・・・今日がエヴァの誕生、真祖になる日か!?)




急いで邸に向かいながら今後の対策を考える。



(あの様子からして儀式はすでに終わっていると思われる。

そうなるとこの段階で私に出来ることといえば・・・


・邸から逃げ出す前後にエヴァ保護する。

・家族や使用人の生存確認または確保。

・犯人と思われるものの確認または確保。

・傍観


こんな所でしょうか・・・。)


邸の門が見えたあたりでふと視界をよぎる人影が見えた。

視線を向けるとなにやらフード付のローブを来た人間が

荷物を抱えて邸から反対方向に駆け出しているようだ。


(火事で逃げ出してるにしては何かおかしい・・・

ほかの人を気にした様子もないし、一目散に逃げているように見える。

・・・あの格好はいかにも怪しいです!って感じですし。)



すぐさまその人影に向かい声をかける。



「そこのお人!このような時間にそのような荷物を抱えてどうなされたのですか?」


・・・人影足を止めたが様子がおかしい、

こちらを振り向く様子が無い、なにやらブツブツと声が微かに聞こえる。


「このような時間では明かりがないと大変でしょう、

もしよかったらこの近くのお邸にでもお世話になったらどうですか?」


(邸に向かうようカマをかけて見たがどうでる・・・

逃げだすか、誘いどおりに邸にm   ッ!魔力反応!)


小声で魔法を詠唱していたようで

人影は振り向きざまに魔法の矢を放つ。


「魔法の射手 闇の5矢!!」



急いで光鷹翼を1枚展開準備、着弾までの間人影を確認するが男のようで

青い目の金髪、白人男性と確認した。



魔法の矢が着弾する寸前に光鷹翼を展開、

着弾時に小規模の爆煙が起こった瞬間に移動し木陰に隠れる。


「くくっく 馬鹿な女だ、邪魔をしなければ死なずにすんだものを。」


男が勝利を確認したのか気を緩めた隙に無言で横から左腕を狙って殴りつける。



「なっ!   「ボキッ!」   グアァッ・・・!」


男は折れた腕で抱えていた書物をいくつか落とし

すぐに気を取り直したのか、あわてて数歩下がる。



side ???


「き、貴様、何者だ!!   ・・・っぐ  」

(・・・なんだこの女、

見かけはただの子供だがさっきの動きも力も人間の物とは思えん。)


少女を見るが無表情でほとんど感情が感じられない、

出来のいい人形でも見てるような気分になる。


(この腕ではまともに戦うことも出来ん、どうする?

このままでは近くの村人が火事に気がついて

こちらに向かってくる可能性がある、そのときに目撃でもされたらまずい。)


数秒とも数分ともいえる時間がたったときに不意に少女が囁く。


「あの邸で真祖の実験をし、火を放ったのはオマエカ?」


ビクッ!?


「ック・・・」

(なぜこの女が知っている、この女何者だ!?)





sde ソプラノ



私は無表情で男を見つめる、

こちらの思考を読ませないように気をつけながら相手を観察する。



(やはりこの男で間違いないようだ。

落としたあの書物は真祖、もしくは魔法関係の書物か?

アレは持っていかせるわけには行かないな、

ここで殺す気は無いから逃げてくれるとありがたいんだけど・・・)


などど、男の出方を見ているときに不意に子供の叫び声が聞こえる。


「キャーー!」


私がそちらに視線を向け確認しようとしたとき、

男が小瓶のようなものを足元に投げつけてくる。


あわてて私は数歩下がるが、地面に落ちたビンからは閃光と煙が巻き起こる。


とっさに光鷹翼を2枚を球体状で前後に展開して自分を覆うように防御したが

攻撃が来る様子がない。


煙はまだ晴れず、男の方が気になるがさっきの悲鳴が気になるので先に

悲鳴が聞こえたほうに急いで向かうことにした。





悲鳴が聞こえた先には邸からうまく逃げ出したのか

一人の少女(幼?)が倒れていた。



(あ~・・・この子ってどう見てもアレですよね・・・・・エヴァンジェリンですよね~)


金髪のロングヘアーで見た目10歳前後、

色白で歯を確認すると・・・とがった犬歯  (唇や~らけ~)

ヒラヒラのピンクの・・・・ネグリジェ?  この年で?


どうみてもエヴァンジェリンです、ありがとうございます。


「困ったな・・・」


(もう少し観察する時間があれば干渉するか傍観するか決めれたけど

この状態で放っておくのは流石にまずいよね・・・


思いっきり好みの幼女ですし♪」 フヒヒ






最後のみ声に出ていた。

その姿はどう見ても変態だったそうな・・・





(と、とりあえずさっきの男のほうも気になるしエヴァの家族も気になるから

抱えていきますか・・・・・・そこに下心は無い!・・・きっと無いはずだ)



気を失っているエヴァをお姫様抱っこで抱えて邸のほうに向かうが

邸はもう全焼寸前、この様子では少なくとも中にいる人は手遅れのようだった。


邸の周辺にも人の気配が無いので、次は男と出会った場所に向かったが

やはり男もすでに逃げたあとのようだが、落としていった書物の内

いくつかがそのまま置き去りにされていた。


(左腕を折っておいたのが効いたかな、

流石に全部は持っていけなかったようでよかった。

この中から何かあの男の手がかりでも見つかれば

エヴァの敵討ちなり、新たな真祖の被害を防ぐことも出来そうですしね。)



一先ずもう一度邸の方に戻り、生存者の確認をするが

やはり生存者はいないようだ、周りにも特に目立つ形跡も無いし

逃げ出せた人もいないようで、(もう少し私が早く来れたら・・・)と思わずにいられなかった。


エヴァをこのままにしておくわけにはいかないので

一度起こそうと思ったが、ふと不安がよぎった。


(そういえば真祖の吸血鬼は吸血鬼の弱点を克服した、

と言う話があったと思うが、エヴァの場合どうだろう?)


人間から真祖になった吸血鬼も真祖と言うが、

最初から弱点が克服されていたのか、600年の研鑽で克服したのか

記憶に無かったので、とりあえず日の光に当たらずにすむ場所まで

移動してから起こすことにした。




マクダウェル邸の近隣の村、

私が観察のため逗留しようと思って

宿を取っておいたが、まさかその当日にこんなことになるとは予想にしなかった。


(さて、こまった・・・)



いや、悪戯するのに困ったんじゃないよ。



起こすのはいいが、なんて説明しようか?


私のことは火事があったときに倒れているところを見つけた、

とでも言えばいいか。

家族のことは・・・実際邸を見てもらうしかないか・・・。

問題は真祖化のことと犯人のこと、

両方とも素直に話すしかないのかな・・・

ほうっておいても自分が真祖になったと気がつくだろうし

家族や邸のことを知れば敵討ちに出るに違いない。


下手に教えずに勝手に動かれて

エヴァが酷い目に(いやらしい目に)合うのは忍びないし・・・



(あの男は絶対変態だ!

そうでないと10歳児の美幼女を真祖にする意味が分からない。

それに奴からは同属(変態)の匂いがする!!)



いっそ手の届く範囲で動いてもらった方が私の精神衛生上いいか。


少し変な知識がある分卑怯な気もするけど

このままほうっておくよりは酷い目にあうのは少なく出来るはず。

こうやって保護してしまった以上エヴァには力をつけてもらいつつ

原作よりは穏やかに暮らしてもらいたい。





side エヴァンジェリン



ふにふに・・・

くにくに・・・

ぷにぷに・・・


(ん~・・・・せっかく寝てるのにぃ・・・・・)


くちくち・・・

むにむに・・・


「あぁ~! うっとうしいぃ!!」


さっきから顔を触ってきた手を振り払い上半身を起こす。



・・・・・は?

「知らないt 「目が覚めました♪」 ・・・・・だ れ ?」


目が覚めるといきなり知らない女の人が目の前に、

そう、キスでもするかのような距離で・・・


「いやぁぁぁああぁっぁ~~~~!!!」


バチン!!





side ソプラノ



頬にもみじを咲かせた私はエヴァにここにいる経緯を(真祖化のことを除いて)

簡単に説明した。



「あの~・・・ごめんなさい、ほっぺ   大丈夫ですか?」


涙目で上目がちに私を見つめてくる・・・

これは誘っているんだろうか?



「いや、いいのよ。

いきなり目に前に知らない人の顔があったらびっくりもするでしょうから。


いや、正直私だったからよかったけど、

これが普通の人だったら今頃スプラッタなことになってるはず・・・

恐るべきは真祖の力、単純な力は私ほどじゃないけど

石を握りつぶすくらいは簡単に出来そうだ。



「でも、あの、助けてくれた人をいきなりたたいては・・・」

「あ~気にしないで、それよりもあなたの話をしましょうか?

え~っと、とりあえずお名前教えてくれる?」


エヴァはもじもじしながら答え始めた。


「あ、はい。

エヴァンジェリン・マクダウェルいいます。」

「これはこれはご丁寧に、私はソプラノと申します。」


営業のような挨拶を交わし本題に入る。


「それで、さっきも話したけどエヴァンジェリンちゃんの家が火事になって

私が確認した限りじゃ、助かった人はどこにもいなかったんだ・・・ごめんね。」

「いえ・・・ソプラノさんが悪いわけじゃありませんし、私を助けてくれたんですから。」

「で、その近くに非難したと思われるエヴァn 「言いにくいでしょうからエヴァでいいですよ。」

それじゃあ、失礼してエヴァちゃんが倒れていたんだけど・・・


エヴァちゃん、自分のこと ど こ ま で 知ってる?」



ビクッ!・・・



あえて別の意図を持って質問してみるが・・・これは当りかな。


「あの・・・私のこと、   どう見えます?」

「ん~、かわいい美少女?」

「ち、っ違います!  そういうことじゃなくて・・・」 ////


そういうとエヴァちゃんはなにも言えなくなる。




「・・・吸血鬼ってことかな?」




ビクッ!


「・・・・・・あの、私・・・「とりあえず、まずは私が知ってることを話ことにしようか」・・・はい




エヴァちゃんは自分の体を抱きしめて少し震えている。

「まず、私があの場所にいた理由だけど、私はこの村に宿を取っててね

散歩をしてるときに空が赤くなってるのを見点けたんだ。

おそらくエヴァちゃんの家が火事になってるときだと思う。


そしてそこに駆けつける途中に黒いローブを来た怪しい男がいてね、

話しかけてみたらいきなり攻撃されて 「あの! 

その男のこと詳しくおしえてもらえませんか!?」 ・・・落ち着いて、

順番に話すから、・・・ね?」

「・・・はい。」

「続きを話すね、その男と少しもめたあとにエヴァちゃんと思われる

子供の悲鳴を聞いてね、そっちに気が行った隙に逃げられちゃってね。」

「そうですか・・・」

「・・・それで悲鳴が聞こえた方に駆けつけたらエヴァちゃんが倒れてるのを

見つけたんですよ。

そのあとにエヴァちゃんを運んで邸を見に行ったんだけど

邸に着いたときにはもう火がかなり回っていて、私にもどうすることも出来なかったんだ。

周りにも逃げ出せた人もいないようなので、とりあえずエヴァちゃんを連れて

この宿に戻ってきたんです。」


エヴァちゃんは静かに私の話を聞いてる。


「あとはエヴァちゃんが起きるまでここにいた、と言う訳なんです。」

「・・・・・ありがとう ございました。」


この年にしてはエヴァちゃんは非常にしっかりしている。

家族が亡くなったであろう話を聞いてもちゃんと理解しようとしている。


流石に私も60年一人で過ごしていたので

この姿を見ると身につまされるものがある。



「あの・・・いくつかお聞きしたいんですけど。」

「なにかな?」

「・・・なぜ   私が吸血鬼だと分かったんですか?」

「その質問に答える前に、質問で返すようで悪いけど・・・

エヴァちゃんって魔法って知ってる?」

「魔法ですか・・・・・私自身は知りません・・・。」


そういうとエヴァちゃんは少し震えだす。


「私をこの体にしたと思う男が口にするのを・・・聞きました。」

「そう・・・

エヴァちゃんの今後にも関係ある話だと思うから正直に言うけど

私 魔法、に関する知識を持っているんだ。

私自身は本当の基本の魔法しか使えないんですけどね。」

「・・・ソプラノさん、魔法使いなんですか?」


そういうとエヴァちゃんは警戒するような仕草を取る。


「あ~そんなに警戒しないで、吸血鬼だからってどうこうしようとか思ってないから。

え~っと、話を戻すけど、私が魔法を知っているからその関係で

エヴァちゃんの体が人間のものとは違うって分かるんですよ。」

「そういうことですか・・・。

もう一つ、いいですか?」

「どうぞ、どうぞ。

エヴァちゃんならどんな質問でもいくらでもどうぞ♪」


エヴァちゃんは、引きつった顔をするがすぐに気を取り直したのか

さっきより落ち着いて切り出す。


「・・・あ、あの、どうして吸血鬼だと分かってるのに、

私を助けてくれたんですか?」

「エヴァちゃん、自分で望んで吸血鬼になったわけじゃないでしょう?」

「はい・・・」

「それに、私の血を吸って吸血鬼にするの?」

「し、しませんよ! 絶対にしません!!」

「なら別に私が助けてもいいんじゃない?

私にとっては、かわいい女の子なんだし。」

「・・・そういう問題なんですか?」

「そういう問題じゃない?

私別に某宗教関係者じゃないですし。」

「・・・・くすっ、  ソプラノさんおかしい人ですね。」

「そうかな?」 ///


エヴァちゃんも今は安全だと悟ったのか落ち着いたようだ。


「さて、少し大事な話をするけど、エヴァちゃん、これからどうしたい?」

「・・・・・・・・・まずは、お家を見に行きたいです。

家族がどうなったのかも確認したいですし。」

「そっか・・・じゃあ・・・・・・って、 その前に少し確認したいんだけど。

エヴァちゃんちょっとこっち着てくれます?」


窓際に向かって行きエヴァちゃんを手招きで呼んだ。


「?   どうするんですか?」

「今はちょうどお昼少し前なんだけど外は晴れてるからお日様が出てますよね?」

「そうですね。」

「エヴァちゃんは真祖の吸血鬼、だと思うんですけど、お日様が大丈夫な

デイライトウォーカーなのか、お日様が苦手なのか確かめておこうと思って。」


ビクッ!


10歳児なら当然だけど

まだ自分が吸血鬼だという現実を受け入れられないのか、

怯える様子を見せる。


「あぁ、大丈夫、いきなり外に放り出すとかしないですから。

今からカーテンを少し開けますので、手を少しお日様にあてて

様子を見てもらえますか?」

「・・・私のことですもんね、・・・わかりました。」


少し怯えながら太陽の光に手をかざすが・・・・

特に何か起こる様子は無い。


「どう?何か痛いとか熱いとかあります?」

「いえ、特にそういうのは無いです。

でも・・・なんていうか、少し嫌な感じがします。」

「そう、なら少なくとも外に出ていきなり灰になるとかはなさそうですね。

なら明るいうちに一度エヴァちゃんのお家を見に行きましょうか?」

「お願いします、早く見に行きたいので。」


そういうとエヴァちゃんは外に出ようとドアに近づくが・・・・


「あ~~ちょっと待って!

エヴァちゃんその格好で外に出るつもり?

ちょっ~と魅力的過ぎないかな?」

「え・・・?」


そういうと今気がついたのか、エヴァちゃんは真っ赤になって布団にもぐりこむ。


(なんで10歳児にあんなにネグリジェが似合うんだろう?)


「じゃあ少し大きいけど私の服貸してあげるからそれに着替えて行きましょう。」


そういうと私の鞄から服を取り出してエヴァちゃんに渡す。

私の服も黒のヒラヒラドレスでどう見ても目立つが、

スケスケネグリジェよりは、遥かにましだと私は思う・・・・


「あ、ありがとうございます。」///

(ソプラノさんこんな服しか持ってないのかな?

なんかすごいかわいい服だけど。)



そう言うと・・・

な、なんと  目の前で10歳美幼女の着替えシーンが!!


(ぶふぅ! (鼻からあふれ出す愛) 人生60余年、生きててよかった~!

神さまに男の娘ボディにしてもらって女の子を演じてきた甲斐が!!

ここに来て今までの苦労が報われた!!

・・・これは心のHDDに保存してブロックかけないと!)


この男の娘、どこまでも変態であった。



「さて、着替えも済んだようだし一緒に行きましょうか?」 

「はい。」


私は用意した荷物を持ち宿を出て、道を一緒に並んで歩きながら

手を差し出すとエヴァちゃんのほうも自然に握ってくれた。


(や~らけ~ や~らけ~ あ~もうこの娘、一生守り通すわ~、誰にも渡さない!)

表面上は可憐な少女も脳内は穢れまくっていた。




小1時間ほど歩いたところで焼け落ちたマクダウェル邸が見えてきた。


知っていたとはいえ、今まで住んでいた家が灰になっているのを見るのは

10歳の娘にはきびしいのか、握っていた手を強く握り締め(メリメリッ)、

私もそっと握り返してあげた。


(真祖の力で握ってくるから   痛いの・・・・(涙))メリメリ



エヴァちゃんはゆっくりと灰になった邸を見て周る。


私も見て回ったが、軽く見た感じ人骨が無い。

邸の大きさからして数人は使用人がいてもいいのだが

その様子は無い。


そんな中エヴァちゃんのほうを見ると下を見つめてじっといる。


「エヴァちゃん、何か見つかりましたか?」

「・・・あ、ここ、地下室の入り口があったんです。

瓦礫が邪魔で入れそうも無いんですが・・・」

「ちょっとまってくださいね。」


そういうと私は瓦礫をどかし始め

大きな柱をどかすと確かに入り口のような物が現れた。


「・・・・・ソ、ソプラノさんって、力持ちなんですね。」

エヴァちゃんが呆然とした表情で尋ねる。

「そう?・・・あまり嬉しくないだろうけど、エヴァちゃんも出来ますよ。」

「私そんな力ないですよ~。」

「・・・厳しい言い方かもしれないけど、エヴァちゃんが認めたくなくても

エヴァちゃんはもう真祖の吸血鬼なんですよ。」

「・・・・・・」

「今はまだ受け入れられないと思いますが、

いずれエヴァちゃんはその力を使いこなせるようにならないいけません。

すぐになんていいません、ゆっくりでいいですから・・・ね?」


そう言って腰を落とし目線を合わせてエヴァちゃんの手をそっと握る。


「・・・・はい。」


エヴァちゃんもゆっくりと手を握り返してくる。   メリ


(いたたたたっ!!!(涙)

これはゆっくりなんていってる余裕はね~~!!)



話の後二人で地下室に下りる。

その途中 「私昨日、目が覚めたらこの地下室にいたんです。」

話と昨日状況から考えてこの地下室が真祖化の現場だと思われる。


地下室は真っ暗で途中に落ちていた瓦礫に火をつけて

たいまつ代わりにしてゆっくりと進む。


その先に祭壇のようなものがあり、回りには魔方陣が書かれた後があるが

火を放ったのか所々煤けていた。



・・・・!?


「エヴァちゃんちょっとあっち向いててくれる?」

「何かあったんですか!?」

「確認してから教えるから、そこにいてね。」

「・・・分かりました。」



そう言ってエヴァちゃんを待たせて奥に向かう・・・・

そこには中途半端に焼けた死体の山、

折り重なっているので人数は正確には分からないが5人分はありそうだ。



エヴァちゃんの下に戻って邸に昨日いた人数を確認する。

「昨日は確か私を合わせて7人いたはずです。」


奥の死体の数と昨日の男、エヴァちゃん・・・合わせて7人。


(本当なら見せるべきではないんでしょうけど・・・・・

最後の別れにもなるからエヴァちゃんに状況を話して確認してから決めますか・・・)


エヴァちゃんの手を握りなるべく優しく話しかける。


「・・・エヴァちゃん、落ち着いて聞いてくださいね。」


何かを悟ったのか、エヴァちゃんも私の目をしっかりと見て答える。


「・・・はい。」

「この奥に5人くらいの遺体が、中途半端に焼けた状態であります。」


ビクッ


「こちらの方はお墓は土葬だと思いますが、東のほうでは火葬と言って

死者を火で焼くことによって現世の罪を浄化して弔う方法があります。

あの状態では満足に土葬もできないと思いますので、

火葬で弔ってあげようと思いますが・・・・その前にエヴァちゃん

最後のお別れをしますか?」

「・・・・・どうしても、火で焼かないと駄目なんですか?」

「正直に言いますが、中途半端に火をかけられて焼けている状態です。

その遺体の状態も悪く、誰がどの遺体か分からないし

荷物のように積まれていて、5体満足かどうかも確認できません。」

「・・・火で焼いた後はどうするんですか?」

「その後は骨を集めて邸の庭にでもお墓を作って皆で入ってもらおうかと考えています。

中途半端に焼けるよりはしっかりと焼いてお墓を作って

天国で皆で仲良く暮らせるようにしてあげようかと思います。」


「・・・・・分かりました、ソプラノさんにお任せします。

だけどその前に、一度見せてもらっていいですか。」

「エヴァちゃんは見ない方がいいと思いますが・・・」

「どんな姿でも家族です・・・最後くらいは見送ってあげたいんです・・・」

「分かりました。

じゃあ、あちらなので一緒に行きましょう。」



エヴァちゃんの手を握り一緒に家族の遺体を確認する。

予想通りエヴァちゃんは吐き気をもよおした様だが我慢してしっかりと見つめている・・・

本当にしっかりした娘だ。



憔悴したエヴァちゃんを休ませ私が穴を掘り遺体を地上に運び

近くの木材を集め用意していた聖水で遺体を清め

油を撒いて布をかけ遺体が見えないようにし準備が終わる。


「後は火を放つだけですがエヴァちゃんが送ってあげますか?」

「はい。」


一言そういうとエヴァちゃんが火を放ち遺体が焼かれる。

私達はそれをそっと見守る。


火が収まる頃にはもう日が暮れていた。


火が収まった後に遺体が焼けた後の穴に2人で土をかけ

最後に十字に組んだ木を刺してお祈りした後無言でマクダウェル邸を後にした。









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  1. 2012/03/16(金) 22:24:59|
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コメント

3話

球体状->2枚なら半球状かな?  地面の上なら1枚でもいける気がするけど 気分ですね
非難した->避難した
見点けた->見つけた
原稿のファイルだけなおしておいていただければいいかと。
ここは仮設避難所ですし。
  1. 2012/03/26(月) 22:23:43 |
  2. URL |
  3. う゛ぃえ #3rN8KzgA
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