たいちの仮設避難所

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  039



麻帆良学園 学園祭2日目 まほら武道大会 2回戦 第一二試合




舞台の損傷もそれほど激しく無いようで

私達と桜咲さんの試合はこのまますぐに行なわれるようだ。


「お待たせしました、続いて2回戦最終試合

桜咲選手 対 マクダウェル姉妹、

この試合で学園最強ベスト4が決定します。」


朝倉さんの呼出で私達と桜咲さんが舞台に上がる。


「桜咲 刹那、今回の試合で 今の貴様が置かれている現実というものを

教育してやろう。」

「・・・先程から何度も聞いてますが、私の置かれている立場が

貴女にわかるとでも言うのですか?」

「少なくとも貴様よりは私の方が理解していると思うが?

貴様も理解していたらそんなに不抜けていられるはずがないからな。」

「貴女から見て、私はそんなに不抜けているというのですか?」

「あぁ、最悪だな。 貴様が私の従者なら即刻処断している所だ。」

「・・・・・」


私達の立ち位置は桜咲さんとエヴァが対面し、私は舞台隅の方に移動する。


「それでは 第十二試合・・・Fight!!」




「さぁ!! 来るがいい 桜咲 刹那! 教育してやろう。」

「くっ・・・・!」


エヴァの気合の入った台詞とは裏腹に

その立ち姿は傍から見たら棒立ち、

しかし刹那さんや ある程度武道の経験がある人が見たら

付け入る隙がない完全な自然体に見えるだろう。


攻めあぐねている桜咲さんに、焦れたエヴァが先制攻撃を仕掛ける。


「来んのか? ならばコチラからいこう。」


エヴァが左手の人差し指を桜咲さんの方に振ると

桜咲さんの右腕が本人の意思に反して動き出す。

次にエヴァがその指を引くようにすると、

その動きに合わせて桜咲さんが一瞬中に舞い、地面に転げだす。


何が起きているのかわからないのか、桜咲さんは急いで起き上がるが

エヴァの指先の動きで桜咲さんの手足が勝手に動き出し、

仰向けで海老反りのような体制で固定される。


「・・・糸っ!?」

「その通り、ようやく気づいたか? 人形使いの技能さ。

試合でなければこれで終わりだぞ?

以前の貴様なら こう簡単には行かなかっただろうな?」


エヴァがさらに指を動かすと、桜咲さんに絡まった糸が締め上がり

桜咲さんは苦悶の表情で悲鳴をあげる。


「ぐっ・・・あ・・・がっ!?」

「以前の貴様には生まれと鬱屈した立場からくる、

触れれば切れる 抜き身の刀の様な佇まいがあった。」


「桜咲選手、不思議な力で押さえつけられています・・・これはっ!?」


「それが何だ、このザマは?

この学園で貴様のお嬢様と和解、神楽坂やぼーや達、クラスにも友人ができたようだな?

まぁ、そこまではいい、私は全く興味がないがな。

だがそこからだ・・・・・貴様、分かっているのか?

貴様は既に2度、今これが試合ではなく殺し合いなら3度目か、


近衛木乃香を殺しているんだぞ?」


エヴァの台詞に桜咲さんが驚愕の表情でエヴァを見つめる。


「そ、それは・・・・どういう事・・・・・や。」 lll

「言葉通りの意味だろう?

修学旅行、私が介入しなかったら貴様のお嬢様はどうなっていた?

先の雨の日、護衛の貴様が付いていたにも関わらず攫われたな、

挙句に貴様より圧倒的に実力が劣る夕映に助けられる始末。

そして今、私の糸が鋼線で私がその気なら

貴様の身体はばらばらになっているだろうな。

どうだ? 3回もお嬢様を殺した気分は?」

「あ・・・あ・・うあああぁぁぁっぁ~~~!!」


指摘されたことを受け、恐慌状態に陥った桜咲さんは

エヴァの糸を強引に切断し、エヴァに襲いかかる。


桜咲さんはモップで斬岩剣をエヴァに打ち込むが

打ち込んだモップはエヴァの鉄扇でそらされる、そのまま腕を取られ

重心を崩され、関節を捻り、糸を駆使して地に押さえつけられる。


「護衛が冷静な判断をできなくてどうする?

コレで4度目か? 何回お前の大事なお嬢様を殺せば気が済むんだろうな?

私など姉様を一度でも・・・いや、触れることすら許しがたいな。」

「ぐっ・・・ぁ・・がっ!」

「さて、このままでは埒があかん・・・

桜咲 刹那、私の目を見ろ。」


エヴァを睨みつける桜咲さんに幻術を掛け

体感時間の感覚すらも狂う幻想空間へ引きずり込む。

私は、二人が戻ってくるまでの間この場で待つ。






side 刹那




(くっ・・・・・ここは・・・・)


辺りを見回すと真っ白な石で作られた闘技場のような広い場所。

その周りは海のようで潮風が吹いていて、空は澄んだ青空だ。

そして手には刀が握られている。


「夕凪? ・・・・それにこの格好は鳥族の服・・・」

「さて、ここなら落ち着いて話ができるな、桜咲。」


声のする方を確認するとエヴァンジェリンさんが空に浮いている。


「桜咲、少しは自分の置かれている立場が理解できたか?」

「・・・・・私が・・・護衛失格ということですか・・・」

「まだ理解できていないようだな、護衛失格?

そんなもの修学旅行以前の問題だ。

護衛する者が対象人物から逃げ回っていてはな・・・

まぁ、それも学園で改善はしたが、その結果 今度は周囲への警戒が薄れた。」

「ち、違いますっ! 私はそのようなことは・・・・」

「自分でも気がついているのだろう? だから言葉に詰まる。

貴様はあのぼーやについてどう考えている?」

「ネギ先生ですか・・・?

あの人はあの年にして、素晴らしい志を持って 「そんな話ではない。」

・・・どういう事ですか?」

「あのぼーやが近衛木乃香に取って危険かどうかだ。」

「・・・・・お嬢様に取って・・・必要な方です。」

「・・・本気でそう思っているのか? 馬鹿なのか貴様・・・・

それともぼーやに惚れておかしくなったか?」

「・・・くっ!」 //

「修学旅行での原因はあのぼーやだぞ?

悪魔の件もそうだ、アイツはぼーやの力量を見るために近衛を人質に取った、

近衛にとってぼーやは最重要の危険人物だろうが!!」

「・・・・・っ!?」 lll


エヴァンジェリンさんの指摘に何も反論ができない・・・

私が間違っているのか?

ネギ先生は・・・お嬢s・・・このちゃんにとって・・・・・・


「本来貴様が護衛を名乗るならジジィに直訴して近衛とぼーやを

一刻も早く引き離すことが先決なのではないか?

・・・いや、そもそも貴様は既に2度も失敗しているのだ

自ら護衛の任を離れ、京にでも帰るのが筋だろうな。」


エヴァンジェリンさんの指摘が一々心に痛い。

すべてその通りだ・・・私が護衛を第一とするならネギ先生は遠ざけるべきだし

既に2度も失敗している私が未だに護衛の任についていること自体おかしい・・・

このちゃんは関西にとっても関東にとっても最重要の人物、

その護衛の私がこの体たらくでは・・・


・・・? いや、そもそも何故エヴァンジェリンさんともあろう人が

わざわざ私にそんな指摘をしてくるのか?


「・・・・え、エヴァンジェリンさん、あなたにとってその辺の塵にも等しい

私の事に、何故ここまでされるんですかっ!? 」

「貴様はどこまで不抜けているんだ?

それとも知らされていないのか?

ならば あえて教えてやるが、本来ジジィ共と私達は不干渉が常の立場なのだ、

それが先の修学旅行でジジィが私達に泣きついてきた、

近衛木乃香やぼーや、関東 関西の組織を救って欲しいとな。

私にとっては知った事ではないが、貴様らに騒がれても困る、

故に京都では関与してやったが、その代償は決して小さいものではなかっただろうな。」


初めて聞く話だ・・・学園長とエヴァンジェリンさん達は相互に協力体制を

結んでいるものだとばかり思っていた。

修学旅行の後、学園長室でエヴァンジェリンさん達に今後関与しないように

言われはしたが、そういう事だったとは・・・


「私達にはその気になったら貴様や近衛木乃香、

たとえジジィだろうがぼーやだろうが・・・

私達に干渉するのならばすぐさまその場で殺してもいい契約を結んでいる。

・・・つまり京都での一件で貴様らを皆殺しにしてやってもよかったんだぞ?」

「そ、そんな馬鹿なことがっ!?」 lll


それではエヴァンジェリンさん達の気分次第で

私達などいつでも殺されてしまうということ・・・・そんなことが有るわけ・・・


「まぁ、貴様ら末端の人間は知らなくていいことだからな、

ジジィも説明してはいないようだし、帰ったらジジィに聞いてみるといい。

さて・・・少しは自分の置かれている立場が理解できたか? 桜咲刹那。」


エヴァンジェリンさんの言っていることがすべて本当だとしたら、

私の今の立場は薄氷の上で何も知らずに踊りでも踊っているとでも言うのか・・・

護衛にも失敗、このちゃんも私も いつ死んでもおかしくない、

学園長だってそうだ・・・私の失敗でエヴァンジェリンさんに救出など頼んで、

自身は殺される覚悟だったはずだ・・・


にも関わらず私は呑気に学園祭を楽しんでいたというのか・・・・ lll


「さて、少しは自分の置かれている立場というものが理解できたか?」

「・・・・・私は・・・私・・・・このちゃん・・・・」 lll

「ふむ、少しは理解出来ているようだな。

では、時間もない 試合といこうか?」


試合? エヴァンジェリンさんを確認すると 私の直ぐ目の前まで迫ってきている。


エヴァンジェリンさんの攻撃をとっさに防御したものの

私は吹き飛ばされる。


「ハハハハハッ 話にならんぞ!

どうした!? 貴様の力を見せてみろ!!」

「くっ・・・!?」


エヴァンジェリンさんが振り下ろす爪を剣で受けるが

とてもじゃないが受けきれるものではない!

私はまたもやそのまま吹き飛ばされる。


(ほ・・・本気だ!!)


空に吹き飛ばされた私は翼を出し、

それを飛ぶエヴァンジェリンさんの動きに対応できるようにする。


「近衛を守ると行ったな? 桜咲 刹那。

この程度で誰かを守ろうなど片腹痛いわ。

いいか桜咲、貴様 この試合私に負けたならば・・・剣を捨て 京に帰れ。」


エヴァンジェリンさんの右手には巨大な氷塊が作られ、

私に向かって投げつけられる。


「剣を・・・このちゃんも・・・」

「そうだ、腑抜けた貴様がこのままここに居ても

私も学園も、そして近衛木乃香にも悪影響でしか無い。


・・・邪魔だ。


己が力を持って、選ぶがいい。」


私に叩きつけられる氷塊を切断しエヴァンジェリンさんへ向かう。


「ハハッ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 契約に従い我に従え 氷の女王・・・・っと

呪文の詠唱は禁止だったか。」


私はエヴァンジェリンさんに斬りかかるが通常の攻撃では

彼女の障壁を抜くことはできない、

すぐに反撃をもらい私は防戦一方となる。


「ほらほら、どうした桜咲!!」


(勝てない・・・!!)


「剣は・・・お嬢様を守ることは私の全てです!

これがなければ 私は・・・生きていけません!!

どちらも・・・簡単には捨てられませんっ!!」

「ハッ! 全てか、大仰だな! くだらん!!

全て だとか 夢 だとか、誰もがよくやる勘違いさ!!」


私は突進してきたエヴァンジェリンさんに首をつかまれ

地面に叩きつけられ そのまま地面に擦りつけられる。


「そんな大層なモノにすがらずとも 日々の小さな幸福と愉しみがあれば

人間って奴は生きていけるらしいぞ!?

フフ・・・誰もが夢敗れて 裏切られる!!

それでも生きられると知って つまらん大人と相成る訳だ、

が・・・それも悪くない。

・・・・・お前もそうして生きるがいい。


刹那。」


「 !? 」


私は巴投げの要領でエヴァンジェリンさンを蹴り飛ばし、彼女から逃れる。


「で・・・でも!!」

「貴様はすべて忘れて 京で一般人としてでも生きるがいい。

近衛のことも剣も、ぼーやも忘れて 幸せに暮らせ。」


すべてを捨てて幸せに暮らせ?

・・・そんなこと出来るはずがない。


「それでも尚 この地に留まると言うのならば・・・

それだけの力を示してみせよ! 刹那っ!!」


「っ!!」


(あれは・・・・マズイ!!)


エヴァンジェリンさんの右手、その指先一本一本に

高濃度の魔力が凝縮され剣の形状になり

氷の割れるような音が鳴り、周囲の空気すら凍結していく。


私は自身の持つ最高の結界を張り、攻撃に備える。


(神鳴流 対魔戦術 絶対防御!! 四天結界 独鈷錬殻!!)


エヴァンジェリンさんは右手を振り上げ私の結界をあっさり砕き

私はそのまま吹き飛ばされる。


(か・・・勝てるハズがない この人に・・・

本気になったエヴァンジェリンさんがこれほどまでの魔物とは・・・

いや、本気かどうかも怪しいモノだ、この人はさっきからまるで遊んでいるようだ。

しかし 理不尽な話だ・・・力を示せと言ってもこの圧倒的な実力差・・・

いくら幻術空間の中とはいえ、これでは最初から選択肢は無いに等しい。

いや、彼女にとって選択肢など与える必要すらない、

私を消せば済む話だ・・・それなのに何故こうも私に付き合って・・・・・くれている?

・・・幻術? まて! エヴァンジェリンさんは試合開始前になんと言っていた?

『桜咲 刹那、今回の試合で 

今の貴様が置かれている現実というものを 教育してやろう 。』

・・・教育? 誰を・・・・? 私を? ・・・・・・そうかっ!!)


「今の一撃 よくぞ耐えたな。

だが次は耐えられまい、これが最後だ 刹那っ!!」

「・・・・神鳴流 決戦奥義。」

「 !?

・・・ふん、受けて立ってやろう!!」

「真・雷光剣!!」

「Ensis Exsequens!!」






side ソプラノ




桜咲さんを中心に爆発がおき、煙が巻き起こる。

その煙の中から桜咲さんがエヴァに向かって斬り込んでいく。


(・・・エヴァは 受ける気か! マズイ!!)


私は桜咲さんの視界を防ぐように自分の帽子を投げつけ

エヴァを抱えて桜咲さんのモップの届く範囲から飛び出し・・・倒れこむことにした。


桜咲さんは反射的に私の帽子を掴み取り

目の前から消えたエヴァを探している。


「あっ・・・・・ああっーっと何が起きたぁ~!!

桜咲選手、ソプラノ選手の帽子を手に取っている!

これにより、桜咲選手の勝利となりましたっ!!」


「大丈夫? エヴァ。」

「・・・あぁ、私が姉様を守るはずなのに 守られてはな・・・

フフ・・・これでは桜咲のことを言う資格はないな。」

「エヴァが無事ならそれでいいよ。」


エヴァは無傷のようで安心した私はエヴァの手を取って立ち上がる。

そこへ桜咲さんが駆けつけてきた。


「だ、大丈夫ですか!? お二人共!」

「こっちは大丈夫だよ、桜咲さん。」

「よかった・・・あ、ありがとうございます! エヴァンジェリンさん!!」

「ん? あ いや ・・・・何のことだ?」

「先程の教え、確かにエヴァンジェリンさんに教育していただけなかったら

このまま取り返しのつかない事態になっていたでしょう・・・

あの話がなくても、最近の私は思いもよらぬ幸福な状況に流され

タルんでいたと思います。

それをこのような形で諌め諭して頂けるなんて・・・

わざわざこんな手間をかけていただいて、本当にありがとうございますっ!!」


何かよくわからないが桜咲さんがエヴァの手を両手で握って

すごい感謝をしている・・・・幻想空間で何があった?


「オ、オイこら 桜咲何をポジティブな方向で勘違いをしているか知らんがな・・・」

「桜咲などと他人行儀ではなく、先程のように刹那とお呼びください!」

「話を聞け! 私はただ単に貴様に腑抜けられると私や姉様に迷惑だったから

使えるか試し、その結果次第で排除しようと思っただけだ。」

「いえ、そんなご謙遜を エヴァンジェリンさん。

私 感動しました。」

「ええいっ 手を離せ!! 私の手は姉様以外握っていいものではない!!」 //

「まぁまぁ、いいじゃないエヴァ。

桜咲さんの場合 尊敬の念から来てるんだし。」

「ソプラノさんも今後は刹那とお呼びください。

最後の身を呈してエヴァンジェリンさんを救った勇気、

流石エヴァンジェリンさんの姉であるだけのことはあります。」


本当に幻想空間で何があったんだろうか・・・?

桜咲さんの豹変に私達は驚き、戸惑いながら舞台を後にした。






side 長瀬 楓




「見たでござるか、古?」

「・・・あの動き、本当にソプラノアルか?

動きの起こりからエヴァを抱いて倒れこむまで何もわからなかったアル。

気がついたら倒れこんだエヴァと帽子を持っている刹那が見えただけダヨ・・・」

「拙者も同様・・・爆発と同時に刹那殿を視認した時には

もうソプラノ殿を見失っていたでござるよ。」


これはもう確定でござるな・・・ソプラノ殿もエヴァ殿並か・・・

いや、エヴァ殿もソプラノ殿に反応していなかったようだから下手をしたら

エヴァ殿以上の強さかもしれないでござるな。


京都のあの一見以来、違和感を感じてはいたでござるが

今日この時まで完全にソプラノ殿の力を見誤っていたでござる。

これは一度修行のやり直しも視野に入れたほうがよさそうでござるな・・・・

はぁ~自信を無くすでござるなぁ・・・

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  1. 2012/03/19(月) 20:43:56|
  2. 二次創作小説 ネギま
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