たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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七十五話


洛陽




「・・・なるほど 『よく』 分かったわ、桂花が言っていた意味が。」
「・・・・」
「ボクはね、初めてだから優しくしろと言ったの。
えぇ、たしかに優しかったわよ、これ以上無いくらいね!
でもね・・・誰が気持よすぎてわけがわからなくなって、
意識を飛ばすまでやれって言ったのよ!」
「申し訳ありませんでした。」


私はひたすら寝台の上で詠ちゃんに土下座をし、頭を下げ続ける。


「本当! 可愛い顔してやることがえげつないわね!
いくら私のためだって言ってもね、気持よすぎるっていうのも問題なのよ!」
「申し訳ありませんでした。」
「あんた、もし月を抱く時にここまでやったら、
華雄と一週間、全力で武術の訓練させるからね!!」
「分かりました。」」


そうなのだ、また、やってしまったのだ。

今回は桂花との初めての時の二の轍を踏まないように、
詠ちゃんに気持ちよくなってもらう事だけを考えたのだが、
それが逆に、その方向ばかりに気がいって、
気がついたら詠ちゃんは気持よすぎて意識を飛ばすと言う事になってしまったのだ。

詠ちゃんが感じ易いのか、私が入念にやりすぎたのか? 
どちらにせよ、いざ、繋がる時には詠ちゃんは前後不覚の状態になっていて、
その後は、普段から兵に声で指示を出しているせいなのか、
元からなのか分からないが、
下手に声が大きいものだから、終わった後に私が水を取りに下に降りた時に、
従業員の娘から 「何かあったんですか?」 と声をかけられてしまう位だった。
丁度、店の拡張工事をしているのだから、
ついでに私の部屋の壁も厚くして防音対策を取ってもらおうと思った。


「初めては痛いって聞いてたけど、痛いどころじゃないわよ!
気持よすぎて何が何だか分からなかったじゃないの!
ボ、ボクだって、色々してあげたかったのに・・・
次は気をつけなさいよ!」
「はい。わかりました・・・・え? 次?」
「桂花から毎日は駄目だけど、十日に一度くらいっていう約束なのよ。
そのかわり桂花が洛陽に来た時は桂花を優先させるっていう条件でね。」
「・・はぁ。」
「桂花は今度、袁紹の領地の状況報告に来るって言ってたから、その時に会えるわよ。
・・・そうね、その時は昨晩ボクにしたようにしてやりなさい。
いい、コレは命令よ!」
「なんでまた・・・」
「私のささやかな贈り物よ、桂花にも是非 『気持ちよく』 なってもらいたいわ。」
「・・・・・ハァ。」


私と詠ちゃんの初めての夜はこうして過ぎ去ったのだった。


そうして、私は朝食の用意があるので着替えて部屋を出て行こうとすると、
詠ちゃんが私の服の裾を掴んで、こっちを見上げるので、
何事かと思ったら不意に私の頬を両手で挟んで私に口付けして・・・


「まだ言ってなかったわね、お、おはよう。」


そう言って布団をかぶってしまった。


「おはよ、詠ちゃん。 じゃあ、行ってくるね。」
「ん。」


そして私は部屋の扉を空けて下に降りて顔を洗い、
厨房で朝食の用意をしようとしたら、
急に背中にちくりとした痛みが走り、何事かと思って後ろを振り返ったら、
頬をふくらませて不機嫌顔の劉花ちゃんが私の背中を抓っていた。


「な、なに? 何か有ったの?」
「知りません! 今日私、午後に劉協の所に行きますので、
少しおやすみを貰います!」
「え、うん それはいいけど、私も付いて行こうか?」
「今日は喜媚様は来ないでください!
私と護衛の者だけで行きますから!!」


そう言って、劉花ちゃんは仕事に戻っていった。


(・・・もしかして詠ちゃんの声聞こえてたのかな?
下の階まで聞こえてたみたいだし。
コレは本当に私の部屋の壁を厚くしてもらうか、
部屋を変えてもらわないとまずいな。
詠ちゃんに後で相談してみるか。)


しばらくすると、気だるそうな詠ちゃんがやってきたので、皆で朝食にして、
詠ちゃんは宮殿に向かい、私達はその日の営業を開始する事にした。




--劉花--


私は、午後に喜媚様におやすみを貰い、今護衛達には外で待ってもらい、
劉協と二人で向かい合って座っている。


「まったく・・・喜媚様ったら酷いのよ!」
「姉様・・もう五回は聞いたのじゃ・・・」
「でも酷いでしょ!」
「確かにそうじゃが、喜媚にも立場というものがあるからのう。
流石に姉様相手だとそう簡単に手を出すわけにはいかんじゃろて。
それに妾達の事も知られてしもうた・・・
なかなか今までどおりとはイカンじゃろう。」
「それはそうなんだけど・・・だけど賈詡さんに手をだすのは違うと思うの!」
「じゃが、賈詡は以前荀彧と何やらやらかしておったのじゃろう?
その後も何回か話し合っていたというし、
大方、喜媚の事で何か密約でも結んだのじゃろ。
でなければ、喜媚が荀彧がおるのに賈詡に手を出す理由がつかぬ。」
「・・・私も荀彧さんとお話しないと駄目かしら?」
「姉様の場合立場がのう・・・妾もそれで苦心しておるが、
流石に皇家の娘と肌を重ねるとなると、
遊びではすまぬからそれ相応の責任を取らねばならぬ。
姉様は喜媚を皇帝にでもするつもりか?」
「そんなつもりはないけど・・・」
「ならば今少しの我慢じゃ、喜媚や賈詡、董卓達が言っていた策が成れば、
妾達も少しは自由に動けよう、喜媚と肌を重ねるのはソレまで我慢じゃ。」
「・・・・そんなに待ってたら私おばちゃんになってしまうわ。」
「ふむ、困ったものよのう・・・・」
「やっぱり、皆に分からなければいいのではないかしら?」


幸い、喜媚様と私の部屋には隠し通路が有る、アレを使えば・・・


「それは無理じゃろ・・・妾も姉様も常に護衛がついておるのじゃぞ?
万が一喜媚の部屋に潜り込めたとしても、喜媚が受け入れんじゃろ。
流石に皇家の血筋の娘ともなるとな・・・」
「それに喜媚様は最近冷たい・・と言うかヨソヨソしいんです。」
「それは仕方あるまい、妾達の事が知られてしまったのだから、
皇族相手では多少ヨソヨソしくもなろうものじゃ。
そこは根気よくいくしかあるまい。」
「他の殿方なら喜んで受け入れてくれると思うのに・・・」
「喜媚は権力には興味がないからのう・・・またそういう喜媚だからこそ、
妾も姉様も友人になれたし、心惹かれたのであろう?
逆に権力目当てで妾たちの事を一切見ない様な男なら、こっちから願い下げじゃ。」
「・・・えぇ。」
「ならば今は我慢じゃ。
じゃがそれだけでは駄目じゃぞ、喜媚に姉様と妾の気持ちを知ってもらわんとな。」
「そうですね。」
「妾も頑張るから、姉様も頑張るのじゃぞ。」
「はい。」


この後も劉協と私で、どうやって喜媚様の気持ちをこちらに向けるか相談を続ける。




--喜媚--


劉花ちゃんが協ちゃんの所に会いに行っている間、
私はいつも通り、お茶屋の仕事をしていたのだが、
その時音々ちゃんが慌てて私ん店に飛び込んできた。


「喜媚大変ですぞ!」
「どうしたの音々ちゃん?」
「え、袁術の軍が壊滅したのですぞ!」
「え?」
「細作の報告によれば、連合解散後寿春に帰る時に孫策に背後から強襲を受け、
寿春の城が目前ということもあり、気が抜けていたせいで、
ろくに抵抗もできずに壊滅したと言う事らしいのです。」
「それで美羽ちゃんは?」
「そこまでの情報はまだ上がってきてないのです。
ただ、兵の多くは戦闘でやられる事よりも、
すぐに孫策に恭順の意思を示したと言う事らいいのです。」
「まともな戦闘にならなかったと言う事か・・・
それで美羽ちゃんが処刑されていないなら、
まだ生きてる可能性が・・・」
「そうですぞ、孫策が袁術を討つつもりなら、公開処刑をするなり、
勝ち名乗りの時に袁術を討ったと名乗るはず、
それもないとしたら生きてる可能性が有るのです。」
「ありがとう音々ちゃん、教えてくれて。」
「なに、これくらいは構わないのです。
真名を交わした相手の生死は誰でも気になるものですから。」
「うん・・・ありがとう。」


私の知る通りなら、美羽ちゃんも七乃さんも生きてる可能性が高い。
それに孫策さんには美羽ちゃんの立場や、
美羽ちゃんの本当の姿を見せる機会を作ってみたけど、
孫策さんは情に流されない王としての非情さも持ち合わせいるから、
どうなるかわからない・・・

とりあえず私にできることは、寿春の周泰ちゃんに聞くことくらいだけど、
教えてくれるだろうか?
とにかく私はすぐに筆を取って、書簡を書き、寿春に行く行商人を探して、
書簡を届けてもらうよう手配するのだった。




--関羽--


私達は今洛陽の宮殿のある一室に集まっている。
とうとうご主人様、北郷一刀殿とのお別れの時が来たからだ。


「ご主人様・・・道中大変だと思うけど、体に気をつけてくださいね。」
「御主人しゃま・・・あぅ。」
「朱里ちゃん・・・うぅ。」
「お兄ちゃん・・気をつけるんだぞ。
何か困ったら鈴々にすぐに言うんだぞ。」
「ご主人様・・・短い間でしたが、貴方の元で仕えることができてよかったです。」
「別れは辛いですが、今生の別れれというわけではない。
いつかまた会える日が来る事を楽しいみにしてますぞ?」
「皆・・・今までありがとう、
この世界にきて右も左も分からない俺を助けてくれてありがとう。
俺も出来る限りやってみたけど、皆の力になれなくてすまない。
これから俺は徐州に行って、義勇軍として戦ってくれた皆や、
俺達を信じてくれた皆に会って詫びてこようと思う。
天の御使いとして名乗りはしたが、本当にそうなのか俺自身今でもわからない・・・
けど俺達を信じてくれたけど、ここまでしかできなくてすまないと・・・」
「ご主人様・・・」
「賈詡さんが徐州までの同行してくれる旅人を用意してくれたそうだから、
そこまでは大丈夫だよ。
その後は・・・またゆっくり考えるよ。
俺に何かできることがあるのかどうか。」
「ご主人様・・・お元気で、またいつか必ず会いましょう!」
「あぁ、桃香も元気で、皆も今度会う時はご主人様じゃなくて、北郷か一刀で頼むよ。
やっぱりそう呼ばれるのは少し気恥ずかしいからな。」
「ごしゅ・・・一刀殿、道中の無事を祈っております。」
「愛紗も元気でな、皆も元気で! そしてまたいつか必ず会おう!!」
「「「「「「御主人様!!」」」」」」


最後にご主人様・・・北郷一刀殿はそう言って、
兵士に連れられ洛陽を去っていった。




--北郷--


兵士に連れられ洛陽の門まで行くと、そこには・・・・バケモノ達が居た!!


「ヒッ!?」
「あ~らご主人様ぁ、お久しぶり、やっと会えたわね。」
「うむ、この男子(おのこ)が貂蝉のダーリンか、なかなかの美男子よのう。」
「ふむ、コイツが旅の同行者になるのか?」
「そうよん、まずは徐州まで行くのよん。」
「マジか・・・このバk・・この人達と道中一緒に旅をするのか?」
「あら、あまりの私の美しさに見惚れちゃったのかしら?」
「そんなわけない! ちょっと兵士さん、本当にこの人達と一緒なんですか?」
「あぁ、そうだ。 徐州まで行く行商人はなかなか捕まらんのでな、
途中の陳留や、鄴、許昌までなら居るのだが、この者達で我慢してくれ。」
「じゃあ、その行商人と一緒にそこまで行きます!
そっからは他の行商人や旅人を当たって徐州まで行きます。」
「あら? 本当にいいのかしら?
・・・聖フランチェスカ学園の2年生北郷一刀君。」


今、このばk・・・この人はなんて言った?
この世界に来る前の俺の事を知っているのか?


「・・・あ、あんたら何で知ってるんだ!」
「その辺は道中ゆっくり話しましょう、愛を語る時間はたっぷり有るんですし。」
「・・・分かった。 あんたらと一緒に行くよ。」
「決まりじゃの。」 「あんたそんな身体で大丈夫か? 旅はキツイぞ?
もう少し体力をつけた方がいいが・・・まぁ、旅の間につくだろう。」
「大丈夫よん、なにかあったらあたしが愛のマッサージで癒してあげるからん♪」
「だ、大丈夫です! 結構です! いりません!」


こうして俺はバケモノ、じゃなくて貂蝉、卑弥呼、
そしてこの中での唯一まともな華佗と一緒に、
徐州まで旅をする事になった・・・・・しかし、本当に大丈夫なんだろうか?




--関羽--


御主人様と別れてから数日、
私達は洛陽の各所に点在する屯所と呼ばれる場所に星や鈴々と一緒に配置され、
洛陽の地理を把握するために警ら隊の後を着いて行き、地理を覚えている。
因みに桃香様達は賈詡殿が言った通り私塾で子供相手に文字と計算を教えている。


「しかし、こうして見ると本当にこの洛陽は変わったな・・・
私が以前来た時とは大違いだ。」
「おや? 愛紗は以前洛陽に来たことがあるのか?」
「あぁ、喜媚殿や桂花殿に 「この国の現状を知るならば、
この国の首都を見ておいた方が良い。」と言われてな。
「また喜媚殿か? その御仁、アレか? 愛紗の想い人か?」
「ばっ、馬鹿な事を言うな!?」
「あ~、愛紗顔が真っ赤っかなのだ~♪」
「鈴々!!」
「こらこら、お前達、話すのは構わないが、俺達は警備をしているんだから、
もう少し気を引きしめてくれよ?
あんたらの強さは訓練で身に沁みているから細かい事は言いたくないが、
俺達がこうして警備していると言うだけで、
民は安心し、賊は犯罪を犯しにくくなるんだからな。
その俺達が気の抜けた姿を見せていたら、賊を調子付かせる事になるのだからな。」
「申し訳ない。」
「いや、分かってくれればいいんだ。
お、宮殿が見えてきたな。
宮殿の守りをお前達がする事は無いが、その前のあの店を見てみろ。」


そう警備隊の隊長に言われたので見てみると、
その店は周りの店に比べて閑散としていて、
それほど繁盛しているようには見えない。


「黒猫茶館、あの店はな、董卓軍の重鎮や豪族がよく使う店で、
一般の民がおいそれと入れるような店ではない。
最も料金が他と比べて高いとか、
店主が威張り散らしているとかそういう訳ではないがな。
だが、お茶と菓子を楽しめるのは、普通の民では月に数度だ。
俺達の給料でも通いつめてたら、すぐに小遣いがなくなっちまう。
だが、あそこは綺麗どころが揃っていて、
看板娘も洛陽でも指折りの人気で、是非嫁にしたいともっぱらの噂の美人なんだ。」
「はぁ、そうなんですか。」


この時は私はただの世間話のたぐいだと思っていたが、
その次の言葉で私の頭は一気に冷水を浴びせられた。


「俺も詳しい話までは知らんのだが、
あの店の店主は、前回の戦で客将として汜水関、虎牢関で数々の武功を上げ、
あの戦で被害者が最も少ない形で勝敗を決する事ができる策を練り、
それを実行できた唯一のお方が経営している店なんだ。
胡喜媚様、俺達洛陽の民、と言うか兵にとっては董卓様の次に大事な恩人だ。
あの方が虎牢関まで皇帝陛下の禁軍を出すよう陛下に上申してくれなかったら、
汜水関や虎牢関で泥沼の戦を続けていただろうよ。
陛下の禁軍を見た連合の兵は完全に戦意を無くし、それ以降、戦死者は出ずに済んだ。
董卓軍、連合軍、共に被害を最小限に抑えてくれた恩人さ。
・・・あの方は誰よりも民の目線で見てくれる。
言いたか無いが兵を指揮する将軍にとっちゃ最終的には俺達兵は消耗品だ。
だが喜媚様はそんな俺達が一人でも助かるように皇帝陛下に直接上申までしてくれた。
本当は、あの方がこのまま董卓軍に留まってくれれば最高なんだが、
あの方は市井での暮らしが自分には向いていると言って、
官職や将軍職の誘いを全て断って、
ああして今でも店を開いているんだ。」
「・・・喜媚殿のお店、ですか?」
「あぁ? あの方をそう呼ぶって事は関羽? あんた喜媚様の知り合いか?」
「あ、知り合いというか、以前真名を交わしたのですが・・・」
「おいおい、そういう事は早く言えよ!
よし、ちょっと寄って行こうぜ。
警備隊の任務の一つに、あの店を必ず防衛する事と言う事も重要な任務でな、
ほら、店の向かいに屯所が有るだろう?
あそこには、警備隊でも最精鋭が揃ってるんだ。
喜媚様と真名を交わした友人を連れてきたと言えば、店に入れるはずだ。
警備隊の鎧を着た俺達まで入ると迷惑だからな。
関羽、お前だけでも会ってこいよ。
少し位なら待っててやるぜ?」
「あ、いや、でも・・・私は。」


今更どんな顔をして喜媚殿に会えばいいんだ・・・
仕方がなかったとはいえ、真名を交わした相手に弓を向けたのだ、
どんな顔をして会えばいいんだ・・・




--喜媚--


何やら外が騒がしいので、見てみたら、警備隊の人達が集まってなにか話していた、
様子からして荒事ではないようだが・・・と思ってよく見てみたら、
どこかで見た事のある、立派なサイドテールの黒髪を見つけたので、
私は店を少し皆に任せて、店の外に出ていった。


「もしかして・・・愛紗ちゃん?」
「え? ・・・・喜、媚殿?」
「やっぱり愛紗ちゃんじゃない、何? 仕事中だった?」
「あ、いや、その、私は今警ら中なのです!
ええそうです、私は今大事な仕事中なのです!」
「そうだったんだ。 じゃあ邪魔しちゃ悪いから今日はもう行くけど、
今度おやすみの時にでも、家に来てよ。
そこの店、黒猫茶館がウチのお店だから。
今はちょっと工事中でうるさいかもしれないけど、
愛紗ちゃんならいつでも歓迎するよ、友達も連れて一緒に遊びに来てよ。」
「え、あ・・・・はい。」
「それじゃあね、皆さんもお仕事がんばってくださいね。
良かったら今度お店にも来てくださいね。」
「「「はっ!」」」


愛紗ちゃんの仕事の邪魔をしちゃ悪いと思い、私はそのまま店に戻っていった。




--関羽--


「おいおいおい、本当に喜媚殿知り合いだったのかよ!
今度友達連れて一緒に遊びに来ていいってよ!」
「黒猫茶館に行けるのか!? やったな!」
「仕事がんばってくださいだってよ!
こりゃ気合入れて警らしね~とな!」
「おい関羽、今度休みの日に皆で一緒に行こうぜ!」
「あ・・・はい。」
「お~やったぜ、俺今まで行きたかったけど、
どうにも入りにくくてどうしようか迷ってたんだよ。」
「俺も俺も! 俺達みたいな一般の兵が行ったら場違いな気がしてな。」
「でも噂通り喜媚様は気さくな人だったな。
っていうか喜媚様は本当に男か? あんな可愛いらしいのに。」
「俺・・・喜媚様だったら男でもいいわ・・」
「おい! 帰って来い! それはさすがにまずい!!」


警備隊の人達は皆はしゃいでいるが、私は正直困惑していた。
喜媚殿なら私が喜媚殿や陛下に弓を引いたことくらい知っているはず。
なのになんで、あぁも昔どおりに接してくれるのだろうか?

兵達の前だから演技でもしたのだろうか?
いや、そんな方ではない、アレが素だったのだろう。
ではなぜ、あんなにも普通に私に接してくれるのだろうか?
本当に遊びに行く感覚で、お邪魔しても良いのだろうか?
私はそんな事ばかり考えていた。


「ふむ、愛紗よ?」
「ビクッ・・・な、なんだ星か、なんだ?」
「何をそんなに怯えて居るのか知らぬが、胡喜媚殿はあぁ言ってくださるんだ、
今度の休みにでも桃香様達を誘って一緒に行ってみるというのはどうだ?」
「・・・だが。」
「お主が何を怯えておるのか察しはつくが、
見たところ怒っているようには見えなかったぞ?
当たって砕けろとも言うではないか、ココは思い切って訪ねてみたらどうだ?」
「しかし・・・」
「愛紗はなにがそんなに怖いのだ?」
「わ、私は恐れてなど!」
「どう見ても恐れているではないか、恐れていないというのならば、
今度の休みに桃香様や朱里達を連れて皆で行こうではないか?
私達も紹介してもらいたいしな。
私もちょっとあって是非とも胡喜媚殿とは一度話してみたいしな。」
「・・・・わ、分かった。
じゃ、じゃあ今度・・・では急だからその次の次くらいに・・・」
「あぁ、まどろっこしい! 次の休みだ! 良いな!」
「む、むぅ・・・・・分かった。」


こうして次の休みの日に私達は喜媚殿の店に行く事になってしまった・・・
果たして私は一体どんな顔をして会えばいいんだろうか?


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  1. 2012/10/03(水) 22:09:11|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:17
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コメント

がんばってください

いろいろありましたが、復活されて良かったです。
是非完結するまでがんばってください。
  1. 2012/10/03(水) 22:23:17 |
  2. URL |
  3. kaji #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

誤字

と言うかヨソヨソいいんです
        ↓
と言うかヨソヨソしいんです

そこは根気よく行くしかあるまい。
        ↓どこかに赴く、向かう、出掛けるではないので?
そこは根気よくいくしかあるまい。

見ておいた方が良い。」と言われてな。
        ↓カッコ閉じ忘れ
見ておいた方が良い。」と言われてな。」

ようやく追いつき、そして新話お待ちしておりました。
誤字を見つけたので報告します。
実は、まだ、この誤字のところまでしか読んでいません。
ではでは~
  1. 2012/10/03(水) 22:36:01 |
  2. URL |
  3. Gfess #knJMDaPI
  4. [ 編集 ]

何やら喜媚の周りでもう一騒動ありそうな予感w
これは次の更新が待ち遠しいです。
  1. 2012/10/03(水) 23:30:17 |
  2. URL |
  3. 聖悠紀 #-
  4. [ 編集 ]

誤字?

[「あんた、もし月を抱く時にここまでやったら、
華雄と一週間、全力で武術の訓練させるからね!!」
「分かりました。」」]のうち、
[「分かりました。」」]に[」]が二重についています。
  1. 2012/10/03(水) 23:31:01 |
  2. URL |
  3. るーふぁ #TTgf5Lno
  4. [ 編集 ]

初コメントさせていただきます♪まずはお疲れ様でした。話数も少なくないので移動も大変だったと思います。最新話も楽しく拝見させていただきました。

どうやら詠ちゃんは感じ易いのか私が入 念にやりすぎたのか

誤字脱字は前コメントで指摘されていましたので割愛し、自分はこの文が少々気になったのですが、文頭は どちらにせよ などの方がしっくり来るかなー……と?偉そうな指摘してますが文才など微塵もないので正しくは分かりません。それでも少し違和感があったので……。

この二次で桂花が一番好きになってしまいました(笑)責任とって完結お願いしますねw 季節の変わり目ですのでお身体にお気をつけください。では、長々と失礼いたしましたー 
  1. 2012/10/04(木) 00:53:36 |
  2. URL |
  3. 秋 #L9ACpnHw
  4. [ 編集 ]

初コメントさせてもらいます

にじファンからずっと読ませてもらってます

復活されて良かったです

これからも頑張ってください
  1. 2012/10/04(木) 01:15:02 |
  2. URL |
  3. ふじちゃん #-
  4. [ 編集 ]

待ってましたぁ!!

ついに最新話の更新!
お待ちしておりました!

喜媚の活躍や、久々の皆さんとの交流が見られそうで楽しみです。

洛陽でまだ一騒動も二騒動もありそうですねぇ……わくわく。

更新楽しみにしてます、頑張って下さい!
  1. 2012/10/04(木) 02:02:16 |
  2. URL |
  3. 和尚 #-
  4. [ 編集 ]

祝☆復帰

お疲れ様です!!
ハーメルン時代から楽しく読ませて貰ってます。
ついに75話目を読めて嬉しいです!!
個人的に月様ファンなのですが、どうしても北郷一刀氏を好きになれず(主人公的に)、このお話でチョっち痛い目をさせてくれたたいち氏と胡喜媚殿に感謝!
ハーメルン時代には心無いユーザーとのやり取りもありましたが、復帰された事を心から喜び感謝いたします。
これからの発展を鷲宮神社に祈願して来ました(先月)。
これからも頑張って下さい!
  1. 2012/10/04(木) 04:05:38 |
  2. URL |
  3. 秘密♪ #-
  4. [ 編集 ]

キタ━(゚∀゚)━!

キタ━(゚∀゚)━!
  1. 2012/10/04(木) 05:45:32 |
  2. URL |
  3. 古代魔導師銀河 #QswhVio.
  4. [ 編集 ]

誤字?

誤字?
今生の別れ「れ」→別れ
感想
待ちわびていました。大変面白いです。これからも都合が良い時に更新してくれることを期待しています。
  1. 2012/10/04(木) 08:35:28 |
  2. URL |
  3. む。 #-
  4. [ 編集 ]

久々の新作ですな。喜媚は、やはり閨では男なんですね……
ところで疑問なのですが、73話で喜媚が(独白で?)孫策の袁術軍襲撃に関して触れているのに75話では喜媚は、まだその辺りの情報を入手してないようですが……73話で『この時期に起きた大きな事件』という事で触れているのは構成的にどうですかね?少々違和感が有るので、73話に『後に聞いた話だが』とか、『この時の私はまだ知らなかったが』等を追加して孫策の襲撃に触れた方がよろしいのではないかと。これなら修正も少しで済みますから。
今後も、ゆっくりで構いませんが更新を期待しております。
  1. 2012/10/04(木) 08:35:28 |
  2. URL |
  3. 相沢祐一 #q80/l/DA
  4. [ 編集 ]

最新話キターーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーー!
おつかれさまです!
この先元北郷軍の将たちがどう関わっていくのか楽しみです!
ハーメルンでは色々ありましたが、復帰されたことに心からの感謝を。
これからもがんばってください!
  1. 2012/10/04(木) 14:58:05 |
  2. URL |
  3. ちるのく #-
  4. [ 編集 ]

Re: 誤字?

誤字の指摘ありがとうございました。
修正しておきました。
  1. 2012/10/06(土) 13:17:44 |
  2. URL |
  3. たいち #-
  4. [ 編集 ]

喜媚さんマジベッドヤクザ

笛吹きのが消えてどうしたのかなって思ってたらブログでしたか
こちらでのご活躍の程をお祈り致します
  1. 2012/10/07(日) 02:08:49 |
  2. URL |
  3. 只野逸般人 #g3vbcMR.
  4. [ 編集 ]

誤記報告です。

 俺も詳し話までは知らんのだが

 → 詳しい話
  1. 2012/11/14(水) 13:58:06 |
  2. URL |
  3. 匿名さん #t70T1cYU
  4. [ 編集 ]

誤字です^^

「分かりました。」」
「分かりました。」

修正がされていなかったので
  1. 2012/12/09(日) 00:40:02 |
  2. URL |
  3. 黄金拍車 #-
  4. [ 編集 ]

76話へのリンク
  1. 2012/12/30(日) 09:42:25 |
  2. URL |
  3. ちょっと通りますよ #zQLvkSFw
  4. [ 編集 ]

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