たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  022




「お疲れ様でした、千草さん。」

「・・・・・あんさん・・・・・何でこないな所に・・・・。」


私と千雨は千草さんと森の中で会っていた。


「どうですか?

千草さんの願いは叶いましたか?」

「・・・・・いけずなお人やな・・・・知っててそないな事を聞きはる。」


視線をそらす千草さんが、辛そうな顔で答える。


「でわ、質問を変えますが。

リョウメンスクナ、あの鬼の力を得てどうするつもりだったんですか?

西の本山はアーウェルンクスによってすでに壊滅状態、

明日までは応援も来ないでしょう、その間にリョウメンスクナを従えて

・・・京都の街でも焼き払いますか?」

「そ、そないな事はせえへん!!」


心底嫌そうに千草さんは答える。


「では、あの鬼で何をしますか?」

「・・・・ウチは、ただ西洋の魔法使い共に・・・」

「復讐はできましたか?」

「・・・・・」


千草さんは何も答えずただ黙りこむ。


「私言いましたよね?

千草さん願いが 「 その方法で かなうといいですね。」  と。」

「・・・・・何が言いたいんや。」

「千草さんの願いは両親の復讐、

西洋魔法使いなんて・・・本当はどうでもいいんじゃなかったんですか?」

「そないなことあらへんっ!! ウチは・・・西洋魔法使いが大っきらいや!!」

「それですよ、千草さんは西洋の魔法使いが嫌いなのは感情でしょう?

願いとは別のものじゃないんですか?」

「・・・・・っ!?」


千草さんは酷く驚いたような、悲しそうな表情を見せる。

あまり追い詰めるのもかわいそうだとは思うが、

あえて千草さんにためにさらに追い詰める。


「貴女が今回行なったこの事件・・・とでもいいましょうか、

確かに東の組織、西洋魔法使いには凄い嫌がらせになったでしょう、

でも同時に貴女の所属している西には大打撃になったでしょうね。

リョウメンスクナが暴れていれば組織が壊滅していたほどに。」

「・・・・・そんな・・・・ウチ・・・そないなつもりは・・・。」

「ご両親の復讐は結構です、私も千草さんと同じ立場になったら

この娘、千雨が殺されたりでもしたらきっと復讐します。

でも、今回の件・・・・・    復讐になりましたか?

ご両親の仇は討てましたか?」


千草さんが腰が抜けたように座り込み、目からは涙がこぼれ落ちる。


「あ・・・・あぁ・・・・・ウチ・・・ウチは・・・・・・・・」

「千草さん。 貴方が今回やったことは・・・無駄 でしたよ。」



「あぁっぁぁ・・・・・・うわァぁっァ~~~~!!!」 


千草さんをしばらく好きなように泣かせてあげ、

私はそんな千草さんの頭を抱き、胸を貸す。


千雨は何も言わずにただ私達を見つめている。


そうして数分・・・数十分か・・・・どれくらい時間が経ったが分からないが

千草さんの泣く声が収まり、多少落ち着きを取り戻したようだ。


「少しは落ち着きましたか?」

「・・・・・・・・はい・・・えろうみっともないとこお見せしました・・・・」


目は真っ赤で、目の端にはまだ涙が溜まっているものの、

話ができるくらいには落ち着いたようだ。


「さて、千草さんのこれからのお話をしましょうか。」

「ウチの話ですか・・・?」

「そうですよ、千草さんの話です。」

「千草さんはこれから幾つか選択肢があります。


一つは、このまま逃亡生活を送る。

コレはお薦めしませんね、捕まったら良くて西の組織に一生監禁、悪くて処刑です。


一つは、自ら西か東の組織に出頭、温情で処刑はないかもしれませんが

長期の監禁、投獄は免れないでしょうね、東はオコジョにしようと動くかもしれませんし

謀殺の危険もあります。


一つは、自らでケリを付ける。 ようは自殺です。

お薦めしません。


そして最後、 私のモノになる。

私が千草さんを守ってあげますよ、西にも東にも貸しがありますので

千草さんを 私の元で死ぬまで強制労働という名目にして保護します。

オマケに千草さんの望みもかなえてあげますよ。」


最後の選択を告げる間に千草さんの頬を撫で、涙を拭く。


「・・・・・・あんさんは・・・すべて・・・ここまですべて仕組んではったんやね・・・」


千草さんの顎を指で少し持ち上げ私はにこやかに笑う。


「正解です♪」


その瞬間千草さんの目が怒りに染るが、すぐに諦めの表情に変わる。


「最初に新幹線で顔を覚えてもらいました。

次に、修学旅行初日で千草さん達の技量と戦力を見ました。

3日目、シネマ村で会いましたね、あの時に千草さんの気持ちを確認しました。

間違った復讐方法を選んでましたね。

そして今、千草さんのやりたいようにやらせて その結果が無駄だと突きつけました。

最後に千草さんの未来の選択を絞り込みました。」

「・・・・・どこからウチの計画が漏れていたのか、ウチの願いをどこで知りはったのか・・・

聞きたいことは山ほどあるんやけど・・・・どうせ教えてくれへんのやろ?」

「それが今必要ですか?」

「あんさんのモノになったら・・・ほんまにウチの願いは叶うんですか?」

「千草さんの敵を直接討たせてあげることはできません。

誰か限定できないからです。

でも千草さんのご両親が戦っていた部隊の指揮官、

部隊員の名簿、家族構成、現在の所在地等の情報。

あとは千草さんのご両親が戦っていた時、救援要請を出したにもかかわらず

それを無視した部隊の指揮官の名前、家族構成、所在地も調査済みです。」

「・・・そ、そこまで調べてはったんですかっ!」


千草さんが私に縋りつく。


「この人達を皆殺しにすることは正直進めません。」

「なんでや! なんで・・・・」

「彼らも好き好んで戦争に参加したわけではないんですよ。

・・・かと言って千草さんの気持ちも収まらないでしょ?

私は彼らを千草さんお得意の呪いで呪ってやるのがいいと思いますよ。

指揮官や救援要請を無視した人は殺してもいいかもしれませんが、

皆殺しはちょっと・・・個人的にお薦めしないかな。」

「・・・・せやかて・・・・・・・」

「今すぐ決めなくてもいいですよ、ゆっくり考えましょう。

呪いに必要な道具は揃えてあげますし、殺すなら気は進みませんが

一時的に自由に行動してもらっても構いません。」

「・・・・・・」


私の服を掴んでいた手を離し、これからのことを考えているようだ。


「ほんまに・・・ほんまにあんさんのモノになったら・・・

その情報と必要な物をくれはるんですか?」

「もちろん、そのために集めたんですから。」

「・・・・どうせ、このまま逃げたかて敵も討てずに野垂れ死ぬだけやろうな。

・・・・最後に聞かせてください、なんでそこまでしてウチみたいな女が欲しいんですか?」

「人生をかけて家族の仇を討とうというほど情に厚くて、美人。

オマケに言うなら京都弁がにあって黒髪和服でメガネっ娘、

男なら欲しがって当然でしょう!!」


途中若干暴走した・・・・

千雨の視線がブリザードのように冷たい。


「・・・・プッ・・・そないな理由ですか・・・・・って!

あんさん男かいなっ!?」

「こう見えて男の娘なんです♪」


千草さんが千雨に確認を取ろうと視線を移す。


「・・・何の冗談か、先輩はこんな成りして立派に男なんだ。」 //


立派にの部分に千雨の何か複雑な感情を感じる。


「・・・はぁ~、 なんか阿呆らしゅうなってきたわ。

わかりました、今日からウチはあんさんのモンになります!

よろしゅうお願いします。」


少々やけっぱちだが、千草さんの台詞に私の頬は緩みっぱなしになる。


「やった~~!! 千草さんゲットだぜぇ~!!

やったよ ちうたん! 長年の苦労が報われたよっ!!」

「馬鹿なこと言ってんなよ先輩っ!!

浮気なんか私とエヴァが許さねーからな!!」 //


喜びのあまりちうたんに抱きつくが、すぐに殴られ 突き放される。


「浮気って・・・・あんたら、そういう関係なんか?

しかもエヴァって・・・・・あぁ~~~っ!! さっきのあのちんちくりんの金髪の吸血鬼!?

あんたらグルやってんかっ!! 無しっ! 無しや!!さっきの話は無しやっ!!」

「もうダメですぅ~、千草さんはもう私のモノですぅ~。」

「そないな事卑怯やっ! あんさんらがウチの計画ぶち壊しにしたんやんか!!」

「アレは東の組織の長から東と西に貸しを作るためにやったんですぅ。

そのおかげで千草さんの身柄引き渡しの交渉を進められるんだからいいじゃない。」

「そんなんあきません! ずるっこい! 卑怯もんのすることやっ!」

「あ~もう! どうでもいいじゃねーか!!」


「「良くない!!」」


「千草さんはもう私のモノなんだっ!」

「そんなずるっこいことウチは認めまへんえっ!!」

「お前らうるせーよ!! 先輩のモノは私だけでいいんだよ!!」

「何言うてんのや! ウチかてもうこの旦さんのモノや!」

「お前さっきは嫌だって言ったじゃねーか!」

「嫌なんて言うてません! 納得がいかない言うてんのやっ!」

「やった、千草さんも認めたよっ!」

「納得はしてませんで!!」

「あ゛~~~~どっちなんだよっ! 違う! どっちでもいいんだよ、

先輩には私だけでいんだよ!!」

「せやからウチかて・・・・・



・・・

・・





こうして多少問題はあるものの、無事に千草さんの身柄を確保することができた。





修学旅行3日目 深夜 旅館


「何がどうなったらこういう状況になるんだ・・・・」

「理解不能です。」


現在、私達は旅館の部屋で千草さんを足した5人で居るが、

私を中心に左手に千雨、右手に千草さん、二人が私の腕を組んで離さない。


「修学旅行に来るまでは私だけだったのに、

なんで3日かそこらで一気に2人増えてるんだっ!!」


エヴァが地団駄を踏み癇癪を起こす。


「最悪だ! 修学旅行になんか来るんじゃなかった!!」

「何言うてますの、この金髪のチンチクリンが!

旦さんが着てくれへんかったらウチの願いが叶いまへんやろ!」

「修学旅行に来なかったら先輩とひとつになれなかっただろう!!」

「あ゛あぁっぁ~~~、やかましい!! 姉様の正妻は私なんだっ!!」


・・・

・・




数十分後・・・


「はぁはぁ、もういい・・・・それで、こいつはなんなんだ、姉様。」

「旦さんがわざわざ言うこともありまへん。

ウチは天ケ崎千草です、これから旦さんのモノになりましたんで

旦さん共々よろしゅうお願いします。」

「・・・・・後できっちり話をつけるぞ、天ケ崎千草。」

「・・・・・後できっちり話をつけましょか。」

「私は絡繰茶々丸です。 こちらのマスターの従者をやっています。

ソプラノ様はセカンドマスターに登録されています。」


にらみ合う二人をよそに、茶々丸はマイペースで自己紹介をする。


「茶々丸はんですか、これからよろしゅうお願いします。」

「今は、千雨を除いた3人ともう一人 エヴァの従者の人形と一緒に暮らしてるんだけど、

学園に戻ったら千草さんも含めた5人になるね。」


何が気に入らなかったのか千雨が噛み付く。


「ちょっと待った! 帰ったら私も一緒にエヴァの家で暮らすからな!」

「お前は来なくていい。」  「あんさんはこなくてもよろしゅうおす。」

「お前らだけで先輩を任せられるか、私も行く!」

「では、帰ったら早速部屋の掃除をしないと。」

「茶々丸やらなくていいぞ、千雨はそのまま女子寮に住むそうだ。」

「あー茶々丸は何もしなくていいぞ、私が勝手に掃除するから。」

「ウチは少し力貸してもらえますやろか?

引越しの荷物は大丈夫なんやけど、

必要なものを買出しに行かんとあかんから 手が必要なんです。」

「わかりました、お手伝いします。」

「ほんまに、ありがとう。」

「ウガァ~~ッ!! なんでお前はこういう時に私の言うことを聞かないんだ!!」


エヴァが暴れだし、私と茶々丸で部屋に被害が出ないように押さえる。


「はぁはぁ・・・っち、このままでは話が進まん。

貴様らとは後できっちり上下関係を叩き込んでやるからな・・・」

「それはウチの台詞や、力だけが家での上下関係を決めるもんやあらしまへん。

ウチの家事技能でこてんぱんにしたるさかい、よう覚えときや!」

「フフン、いいだろう。 茶々丸、存分に相手をしてやれ。」

「お前は何もやらねーのかよ・・・・」

「マスター、ココはマスターが自ら戦わなくては家での地位は向上しませんが。」

「・・・・・っち、よかろう。 私自らが示してくれる!」

「・・・・なぁ、先輩。 エヴァって料理とかできるのか?」

「エヴァの得意料理は丸焼きと氷漬けだよ。」

「・・・・・全く駄目なんだな。」





修学旅行3日目の夜は更け、新たに千草さんを家に迎え、修学旅行最終日を迎える。


修学旅行最終日 朝




「夕映ぇ~こっち向いて~~!

神楽坂さんはもう少し大胆に・・・って、

ブッ、神楽坂さん・・・天然のパイ●ンなんて、乙なお出迎えありがとうございますっ!!

本屋ちゃんのレアなヌード! 茶々丸!! ちゃんと最高画質で録画してるでしょうね!」

「もちろんです、ソプラノ様。」

「さすが茶々丸、これからもいい仕事を頼むよ!」

「恐悦至極。」




「おい、アレ桜咲が用意した式神だろう・・・・いいのか?」

「わ、私に聞くなよ! こういう事は専門家がいるだろう!?」

「まぁ、技量が低い術者が式を作ると本能的になる言いますし・・・・」


現在進行形でクラスメイト含めた私達の目の前では、

神楽坂さん、桜咲さん、近衛さん、本屋ちゃん、夕映、早乙女さんの式神による

ヌードショーが繰り広げられている。


「おい、エヴァ止めなくてもいいのか? なんていうか・・・両方共。」

「まぁ、桜咲のバカがやった事だしな。 笑えるからいいんじゃないか?」

「せや、こないなおもろい見せもん、止めたら勿体ないやんか。」

「・・・・私も写真にとっておくか、何かのネタになるかもしれないし。」


千雨にも見放された彼女達の式神によるヌードショーはこの後しばらく続いてた。


旅館内では、朝倉さんが各所で盗撮という名の記念撮影を行い、

クラスメイトに追っかけまわされ

自由時間を利用してネギ先生達は、昔ネギ先生の両親が一時住んでいた家に向かい、

私達は千草さん案内の元で、最後の京都観光を楽しんだ。




修学旅行最終日 京都駅




「それじゃあ千草さんには悪いけど、電車内では別行動で、ね」

「気にせんといてください、お嬢様達と今顔を合わせるわけにはいきまへんから。」

「おい、千草、貴様の術で大丈夫なんだろうな?」

「大丈夫ですやろ? 実際に何回か桜咲さんとも顔を合わせたんやけど

今までバレてませんし。」

「・・・・アイツ本当に護衛としてやっていけてるのか?」

「マスター、そろそろ集合の時刻です。」

「うむ、千草おとなしくしていろよ。」

「ウチの旦さんの顔に泥を塗るような真似はしまへんよ。」

「また後で、千草さん。」

「それではこれで失礼します。」

「また向こうでね、千草さん。」


京都駅で一時千草さんと別れ 私達はクラスと合流し、学園都市へと帰っていった。





帰りの車内では皆疲れたのか早々に寝てしまう者や、

軽く雑談するものが大半で、私達も修学旅行の写真をチェックしたり

思い出を語る程度で、何事も無く学園都市まで到着。


クラスが解散した後、千草さんと合流しエヴァの家に帰宅した。




「それじゃあ、帰って直ぐで悪いんだけど、

茶々丸ぅ千草さんの部屋を掃除しておいてくれないかな?」

「わかりました、ソプラノ様。

それと私は茶々丸です。」

「ん、姉様はどこか行くのか?」

「千草さんと一緒に学園長の所に行ってくるよ。

千草さんも疲れてるところ悪いけど、もう一頑張りしてくれるかな?」

「かましまへんで、好きなように使こうておくれやす。」

「・・・・使うって何だ、先輩。」

「こ、今回はそういう話じゃないって! 早めに学園長に千草さんの事と

西の本山での事で釘を刺しに行くんだよ。

千草さんの買物途中にネギ先生や桜咲さんとばったり、なんてゴメンだからね。」

「そういう事ですか、確かにはよう話しつけといたほうがええやろうな。」

「私は疲れたから行かないぞー。」

「私は直接は会いたくないから、報酬の件とかは先輩に任せるよ。」


面倒くさいエヴァ、厄介ごとに巻き込まれないためにも学園長に会いたくない千雨、

二人の行動ががだんだんと似てきているように感じる。


本人達に言ったらきっと怒るだろう。


「それじゃあ、千草さん。 行く前に少し打合せしようか。」

「わかりました。 それとウチの事は呼び捨てで構いまへんで。

旦さんの所有物にいちいち敬称つけてたら旦さんの格に触ります。」

「ん、ありがとう、千草。」

「はい♪」


呼び捨てで呼んだらすごく喜ばれた・・・千草さんの中で何があったんだ・・・?

エヴァと千雨がこっちを睨んでいるが、私は何も悪くない!


「そ、それとなんで私が 「旦さん」 なんですかね・・・?

せめて人前では男の呼び方は控えて欲しいんだけど。」

「わかりました、家の人達の前以外では・・・・お嬢様と呼びましょか?」

「ん~・・・そうだね、学園には私の使用人ということで通すつもりだからそれで行こうか。」

「かしこまりました、お嬢様♪」


その後、十数分かけて、千草と学園長やその後のネギ先生達との対応について

打ち合わせをし、学園長に電話で連絡を取り、学園長室に向かう。






同日 学園長室




「学園長ー こんにちわ。」

「おーソプラノ君か、昨日はお疲れじゃったの。

それで、なにか大事な話があるとか?」

「そうなんですよ、それで少し重要な話なので、ここに結界敷いていいですか?」

「通常の結界じゃダメなのかの?」

「ダメです、大事な話なので。

後高畑先生にも聞いてもらっておいた方がいいかもしれないんですが、います?」

「高畑くんは少し出ておっての。

数日は帰ってこれんのじゃ。」

「それじゃあ、帰ってからでいいです。」

「それで、そちらのお嬢さんはどなたかの?」


学園長が千草に視線を送り、問いかける。


「彼女のことも含めた話なので、まずは結界を敷きますね。」


ポシェットからナイフ形の結界魔法具を取り出し、床に突き立て結界を起動する。


「これでよしっと、それじゃあ話しましょうか。」

「うむ・・・・・昨晩のことかの?」

「察しが良くて助かります。

細かいことはネギ先生の方が詳しいと思うのでそちらに聞いて欲しいんですが、

こちらの彼女、 天ケ崎千草 と言いますが、彼女が昨晩の件の主犯です。」

「な、なんじゃとっ!」


いきなり目の前に孫の誘拐グループの主犯が現れたので

さすがの学園長もびっくりしたようだ。


「今回私が話しに来たのは彼女の身柄の扱いについてですが、

結論だけ先に言いますと、彼女は私の所有物になりましたので、

東西の組織ともに手出し無用にお願いします。」

「・・・・む、むぅ、流石にその話を聞いて はい そうですか、というわけにはいかんのじゃが、

詳しい話も聞きたいしのぅ。」

「では、少し話が長くなるので座って話しましょうか。」


私は学園長室の応接用のソファーに座り、学園長も正面に座る。


「それじゃあ、千草。 事件を起こした動機、簡単な経緯を話して頂戴。」

「かしこまりました、お嬢様。」


千草の使用人のような態度に学園長が意表を疲れたようだが、すぐに気持ちを立て直す。


その後千草が淡々と事件の事を話しだす。

事件を起こした動機、大戦での両親の死による西洋魔法使いへの憎しみ。

関西の組織に所属し関東の組織へ敵愾心を抱いていた事、

東西の宥和的な交渉により協力関係を結ぶ事への拒否感、

そこに着てネギ先生や東に移った近衛さんが関西にやって来る修学旅行、

関西の強硬派による妨害工作の立案、実行、

さらに近衛さんの魔力を利用して関西で強力な武力を得るためにリョウメンスクナノカミを

召喚し、使役しようとしたこと。

アーウェルンクスによる関西本山の一時的な壊滅、エヴァによるリョウメンスクナの滅殺。

作戦の失敗により逃亡を図ったが私に捕縛され、その際の契約により

私の所有物として今後死ぬまで人権すら失う処罰を受けたこと。

そして今に至る・・・


「これが今回の事件の簡単な経緯です。」

「・・・むぅ、そういう事じゃったのか。

そういう事となると、なおさら今後のためにも千草君の身柄はこちらか関西で引き受け

強硬派や今回の作戦の実行犯などを捕らえんとまずいんじゃがのぅ。」

「今回の首謀者は4人でそのうちの一人は関西で保護してるし、

もう一人は私が所有している。

あとの二人、月詠とアーウェルンクスは逃げたよ。

千草、逃げた二人の事は何か情報ある?」

「あの二人についてはウチも細かく把握してません、

金で雇った外部の人間やさかい・・・」

「そういうことだって、学園長。」

「ふむ、しかしのぅ・・・・」


学園長の組織としての立場上、簡単に千草の身柄は諦められないか・・・

なんとか身柄を引き受けようと学園長も引こうとしない。


「そうね、このまま交渉しても平行線だろうから・・・

今の学園長の立ち位置は私に取っては好ましいものだから

あまりこういう事はしたくないんだけど、はっきりさせてもらうわ。」

「・・・・・・」


学園長もまずいと思ったが、それでも次の案が無いようで黙りこむ。


「今回の事件、私達が忠告したにもかかわらず修学旅行と親書の配達を強行、

その上関西に置いては本山に近衛さんをかくまったにもかかわらず奪われ

長を含めてほぼ壊滅、リョウメンスクナを復活される。

挙句にネギ先生や派遣していた教師じゃどうにもならず私達に依頼。


学園長・・・あなた達に何ができたのかしらね?」

「・・・・むぅ。」

「忠告を無視、防止も失敗、事件の解決も私達に任せて、挙句に手柄の千草を寄越せ?

そんなことが通るの?」


学園長も苦虫を噛み潰したような表情になる。

千草さんは私の横に控えたまま、ただじっとしている。


「し、しかし、儂や西の組織としても・・・のぅ。

それに千草君が今後何か問題を起こすようなことがあっては・・・」

「くどいわよ、学園長。

それに貴方私に幾つか貸しがあったわよね、今回の事件の報酬も頂いてないし・・・

そうね、この間の吸血鬼事件でエヴァを説得した件、覚えてるかしら?」

「・・・・まさか、あの時の使用人の話は・・・」

「そう。 その使用人を入れる話、千草にさせてもらうわ。」

「ま、待ってくれんか!? それは・・・」


「諄いっ!!」


「・・・っ!」 「・・・・っ。」

「組織の長が一度口にした言葉を翻すような真似をするな!! 格が疑われる。」


私の一喝に学園長と千草が吃驚する。

日頃の私を知ってる人は特に驚くだろう。


「・・・まぁ、私もそこまでアコギじゃないつもりよ?

今回の修学旅行での事件での私への報酬は

東西の組織を説得することで勘弁してあげる。」

「・・・・・・はぁ、ずいぶんと高く着いてしまったのぅ。」

「貴方や貴方の一族を皆殺しにされるよりはいいでしょう?

学園の、いや、貴方の私情に私達を巻き込んだのよ?

約定から言っても次の学園長に変わってもらっても良かったんだし。

貴方だって今回の事をエヴァに依頼するとき、

最悪自身の命くらいは差し出すつもりだったでしょう?

それを考えたら安いものよ、千草に目をつぶればいいだけなんだから。」

「分かった、この件については何を言っても無駄なようじゃ・・・・はぁ、胃が痛いわぃ。」

「エヴァに頼んでいい胃薬を用意するわよ、サービスで♪」


精神的な疲労が効いたのか、珍しく学園長が弱気な態度を見せる。


「千草君については本当に大丈夫かの?

説得はするが今後何かあっては流石にかばいきれんしのぅ。」

「大丈夫よ・・・・・そうねぇ。」


私は少し考え・・・私の人指し指を出されていたお茶に浸け、千草に差し出す。


「指が汚れたわ、綺麗にしなさい。」

「・・・っ! かしこまりました。」


千草が袖口からハンカチを出し拭こうとするが私がそれを静止する。


「何をしているの? 布で拭いて指が傷ついたらどうするの?

貴方の舌で綺麗になさいな。」

「・・・はい、かしこまりました。」 //


頬が赤く染まり目が潤む千草、見る人が見れば怒りと屈辱で染まっているように見えるが

私には、悦んでいるようにしか見えなかった。


千草はゆっくりと私の指を口に含み、舌で執拗になめまわしていく。

しばらくそんな淫靡な光景が続き、さすがの学園長も放心状態で見守る中、

指の掃除が終わったのか千草が口から私の指を出し、着物の胸元で拭く。


「ふぅ・・・・終わりました。」

「そう、ご苦労さま。」


最後に労いとばかりに千草の頭を撫で一連の行動を終わる。


「コレくらいの躾はしてるけど・・・何か問題有る?」


私の質問で気を取り直す学園長。


「い、いや 問題はないっ!」

「そう、学園長くらいの年でも流石に今のは興奮したかしら?」

「・・・・まったく、人が悪いにもほどがあるのぅ。」 //


学園長の変なところを刺激してしまったようだ。

表面上は穏やかな私も、仕込みとはいえ千草のさっきの様子にドキドキしていた。


(千草さんエロすぎっ! 和服のお姉さんにあんなことされたら・・・・やばっ・・・)


思い出したら大変なことになりそうなので話をすすめる。


「それにしても、数日でそこまで忠実になるとは・・・いったい何をしたのやら・・・」

「誠心誠意正面から対応することかしら・・・ねぇ?」

「はい、お嬢様。」

「・・・まぁ、これには触れない方がよさそうじゃ。

それで話はこれで終わりかのぅ?」

「まだ、あるよ。 ネギ先生や、本山で戦いに参加、

被害にあった娘達の口止めがあるんだけど。」

「それはこちらでもやるつもりじゃが、なにか有るのかの?」

「エヴァや私達のことについて もう少し厳しく緘口令・・・とでも言うのかな?

厳しめに口止めしておいてほしいのよ。

後になって私やエヴァの所にこられても困るし、そっちも困るでしょう?

朝倉さんあたりが余計なことをしそうで・・・

それと千草のこと、学園都市のどこかで彼女と会ったときに

いきなり襲われたりしたら流石に身を守るためにそれなりの対応はしなきゃいけないし

それを口実に千草を罰する、とかになってもまずいし。」

「ふむ・・・・確かに、それなら彼らには少し悪いが、

今すぐ呼び出すことにしようかのぅ。 情報統制は早いに越したことはないし。」

「それじゃあ、私と千草は別室で待機してるから、結界はこのままにしておいて

千草さんの話になったら呼んで、本人から謝罪と説明をしたほうがいいだろうし。」

「うむ、分かった。 それでは呼びだすので別室で待っててくれ。」

「ん、じゃあ、行こうか千草。」

「はい、それでは失礼いたします、学園長。」


私と千草は学園長室を出て、すぐ横の控え室に入り二人で待つ。

しばらくすると全構内放送で、関係者が学園長室に呼び出される。




呼び出されたのは、ネギ先生、神楽坂さん、近衛さん、桜咲さん、本屋ちゃん、夕映、

早乙女さん、朝倉さん、長瀬さん、龍宮さん、古ちゃん、総勢11人。


しばらくして呼び出された人達が学園長室に集まったようで、

学園長から話をされているようだ。


暇なので千草と歓談する。


「それにしても千草の指舐め・・・あそこまでやらなくても良かったのに。」 //

「興奮しましたやろ?」 //

「いやいやいや、危なかったよ、あの後千草唇から少し涎が垂れてたでしょう?

キスして舐めそうになったもん。」

「してくれはってもよかったのに・・・」

「いやだよ~人前でなんて。」

「あら? あれだけ大胆なこと言わはるお人にしては、ウブなんやね。」

「・・・・もうっ、もうっ! そ、それに千草のそんな所人に見せたくないし・・・」 ///

「・・・優しい旦さんで、ウチ・・・嬉しゅうおす。」 //


そんなこんなで いちゃついてると内線電話が鳴り出し、千草さんが呼ばれたようだ。






side 千草




さて、ようやくウチの出番がやってきはった。

仇討ちの為にも、いっちょ気張りましょか。


学園長室に再度向かい、扉を開け まずは挨拶をする。


「学園長はん、お呼びになりましたやろか?」


ウチが学園長室に入ると同時にそこにおった人らに注目される。


「なっ! 貴様、天ケ崎!!」 「え、この人っ!?」 「・・・あぁ~~!!」 「??」 「だれ?」


様々な反応が起こるが、とりあえず無視しそのまま学園長の脇まで進む。


「学園長・・・関係者から説明するとは聞きましたが、なぜこの女がココにいるのですかっ!!」


直情的な刹那はんがいきなり騒ぎ出す。


「刹那君、まぁ落ち着きなさい。」

「しかしっ! ・・・お嬢様、私の後ろに。」


このかお嬢様を中心に、皆さんが守るように立つ。

せやけど、この場に置いてこの反応、少し酷過ぎやおまへんか・・・・


「・・・しょうがないのぅ、千草君、悪いがこのままでいいから話をしてくれんか?」

「どこから話したらよろしゅうおますか?」

「最初からでお願いできんかの。」

「・・・わかりました。」


学園長はんの指示で最初の動機から皆さんに話し始める。


所々でそれぞれ表情を曇らせたり、主に刹那はんが怒りを表したり。

そうして時間をかけ説明し、事件についての話を終わる。


「簡単ではありましたが、こういう経緯です。」

「皆、今回の経緯は分かってもらえたかの?」

「・・・・貴様の立場には 同情するべき点もあるが、

それにしてもこのちゃ・・・お嬢様を狙ったことを許すわけにはいかないっ!」


刹那はんが怒りをむき出しにしてウチに話しかける。


「その事については ほんに申し訳ないと思うてます。」


ウチはこのかお嬢様に向かって正座しそのまま頭を下げ、土下座をする。


「このかお嬢様、この度はウチの私怨にに巻き込んで、

ほんに申し訳ありませんでした。」


いきなりウチの土下座に驚いたのか、このかお嬢様が慌ててウチの元にやってきて

頭を上げるよう諭してくる。


「そんなっ! もうええんよ、千草さん。 ウチのおじいちゃんとお父さんも

皆にちゃんと話をせずに無理に進めようとしたのも悪いんやから。」

「お嬢様っ! 危険です、離れてください!」

「せっちゃんも もう、許したげて。

千草さんの話も聞いたやろ? 両親をなくしはって悲しかったんや・・・

皆大変やったけど無事に済んだんや、こうして頭まで下げてくれはったんやから

もうええやんか・・・な?」

「この・・・お嬢様・・・・」


流石に刹那はんも、当事者のこのかお嬢様にこうまで言われては

何も言えん様で、しぶしぶ黙りこむ。


そんな時に褐色のお嬢はんが学園長に問いかける。


「彼女の話と事件の経緯は分かった。

それで、彼女の処遇はどうなるんだい? 学園長。」

「ふむ、千草君はこの後エヴァ君の姉、ソプラノ君の下で過ごすことになる。」

「どういう事ですか、学園長っ!」

「落ち着いてくれんか、刹那君。

この事は西の長にも話を通すが、今回の事件、儂らや西にも色々不備があっての、

その後始末をエヴァに頼んで ようやく事を収めたんじゃが、

その後にエヴァと話して、千草君への罰としてソプラノ君の元で

今後死ぬまで使用人として働くことに決まったんじゃ。」

「なぜそんな事になるんですか?」


皆にも納得がいかないのか、不満の声が上がる。


「ふむ、今回エヴァを動かしてしまった事で、

ソプラノ君が一人になってしまった時間があっての、

大事はなかったんじゃがそれを心配したエヴァが、度々こういう事で呼び出され

自分の姉に何か会ったら困るという話になってのぅ、

今回の事件を収めたのもエヴァ達で千草くんを捕らえたのもエヴァ達じゃ、

そもそも儂らの不手際で起こった事件を無理に頼んで収めてもらって

手柄とでも言うのか、千草君まで寄越せと言っても聞いてもらえんでの。」

「しかしそれでは・・・」

「刹那君の言うこともわかるが、考えてみてくれんか?

あの時エヴァ達がいなかったら君達全員、あそこでどうなっていたか・・・」


皆さんがあの夜の事を思い出しているようで、中には顔を青ざめさせている娘もいる。


「儂らにできたことは遅れて救援部隊を出すことくらいじゃ。

何も出来んかった儂らが すべて収めてくれたエヴァ達に何か言える身分かの?」


「「「「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」」」」


この場の全員が黙りこむ。

あの場でチンチクリンの金髪やウチの旦さんがおれへんかったら

ウチらは勝ってたやろからな。

何も言われへんやろう、この場にリョウメンスクナを止められる人なんかおれへん。

今思えばウチの望みには意味の無い事件やったけどな・・・


「そういう事で、エヴァが千草君に今後死ぬまでソプラノ君の所有物として

使えることで、千草君の罰とする。 そういう事になったんじゃ。」

「・・・しかしそれでも・・・彼女がこの学園で何かしたら。」

「それについては君達が心配しなくてもいいことじゃ。

千草君が今後自主的にこの学園で何か問題を起こすということは無い。

ソプラノ君の命には確実に従うし儂も確認してあるから大丈夫じゃ。」

「ウチのこの身この心はすでにソプラノ様に捧げております。

今後ウチが自主的にこの学園に仇なすような行為や

このかお嬢様に手を出すということはありません。」

「・・・・・天ケ崎 千草、どうして今になってそんな気になった・・・

もう少し早くその気になっていれば。」


刹那はんが苦虫を噛み潰したような表情で聞いてきはる。


「ウチは先だっての事件で、当時できる事すべてやりました。

ネギはんを妨害し、このかお嬢様を攫い、

ウチの思いとはかけ離れたことになりましたが、本山も一時的に壊滅、

リョウメンスクナも復活させましたが、エヴァンジェリンはんに潰されてしもうて・・・

逃げることもできずに捕らえられ、ふと考えたんです。

ウチは何をやってるんやろうか?

両親の仇を討つはずが、やったことといえば西と東の組織に打撃を与え

リョウメンスクナを復活さして・・・

エヴァンジェリンはんに潰されなかったらどないしたんやろうか?

ウチの育った京都の街を焼き払う? 東の組織にカチコミを掛ける?

それがどないして両親の仇を討つことになるんやろうか? ・・・と。」


皆黙ってうちの話を聞いてくらはる。


「今考えて見ればエヴァンジェリンはんには感謝してるんです。

ウチをあそこで止めてくれはって・・・あそこで止まれへんかったら何をしてるかと思うと・・・

ここまでの事件を起こして本来なら、一生投獄か処刑されてもおかしくあらしまへんのに

エヴァンジェリンはんがウチに最後の機会を与えてくれはったんです。

ウチを止めてくれはったエヴァンジェリンはんへのご恩返しと、

両親の墓を守る機会を。

ウチは御恩に報いるためにエヴァンジェリンはんのお姉さんにご奉公していくつもりです。」


ウチの話を聞いて誰も文句をいう人はおらへん、

刹那はんでさえ表情から顕が取れ、他の人にいたっては泣いてはる人も居る。


「こういうことなんじゃ、分かってもらえたかの?」

「はい・・・」

「千草さん・・・」 「・・・うぅ。」 「・・・・グス」 「・・・・」



「さて分かってもらえた所で、話を戻すんじゃが。

千草君は先の話通りにソプラノ君と同居して世話をすることになる。

学園都市内や教室で顔を合わせることも度々有ると思うが

仲良くしろとまでは言わぬが問題は起こさぬようにの。」


「「「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」」」


「あと関西の本山での出来事や、魔法のことなどを口外したり、

今回の件のことなどでエヴァやソプラノ君達に変な説明を求めたり干渉しないように。

あまりに酷い干渉があった時は、最悪学園都市から追放もあるからの。」

「・・・つ、追放ですか?」

「うむ、ネギ君の場合は卒業試験は失敗、その他の皆の場合は退学じゃ。」


それを聞きはった皆さんがどよめく。


「これで話は終わりじゃ。

修学旅行から帰ったばかりで疲れている所を申し訳なかったの。

解散してもらって結構じゃ。

千草くんも控え室でソプラノ君が待っておるじゃろう、戻ってもらって結構じゃよ。」

「それでは失礼します。

皆さんもこれからよろしゅうお願いします。」


最後に皆に頭を下げ退室し、旦さんの元へ戻る。

その途中で刹那はんから声をかけられる。


「天ケ崎・・・・その・・・さっきは済まなかった。

私も少し言いすぎた・・・」 //

「ええんですよ、どないな理由があってもこのかお嬢様をさらったのは事実ですから。」

「いや、しかし・・・お前の立場を思えば少し言いすぎたと反省している。」

「ほんならこの話はここでおしまいにしましょ。

ウチもこれからはこちらでお世話になるんです、

前みたいにいがみ合うんじゃなくて、挨拶くらいきもちようできるようになりましょ。」

「あぁ、分かった。」

「ほな、お嬢様がまってるよって、お先に失礼します。」

「っ! 私もこのかお嬢様が待ってるんだった。 ではまたな。」


刹那はんはそう言ってかけ出していきはった。


(ほんに、ええ娘やね~。 少し騙してるんで気が滅入るわ。

ほな、ウチの旦さんの元に帰りましょか!


って! ・・・あかんな、契約の上での話のはずやのに。

このままやったら・・・ほんまにあの人のモノにされてしまいそうや。

今はもう少し辛抱せんと・・・せめて仇討ちが終わるまでは。)










side ソプラノ




控え室の扉が元気よく開き、千草が小走りで駆け寄ってくる


「旦さんただいまぁ~」

「おかえり~、どうだった? うまくいった?」

「もう、旦さんの言った通りや。

あの理由で皆信じてくれはったで。」

「基本的に皆いい娘だからねー、多少無理はあるけど、この手はよく効くと思うよ。」

「なんかえろう最悪感が沸いてしもうて・・・」

「まぁ、全部が全部嘘ってわけでもないからそこは我慢しようよ。」

「そうですな、ウチが改心したのも、旦さんのモノになったのも嘘やおまへんから。」

「改心は・・・・どうなんだろう? 復讐が明確になっただけで諦めてないんだし。」

「ええやおまへんか、もうこの学園で騒ぎを起こしたりましまへんで?」

「まぁ、いいのかな?」

「ええんや、さぁ! 帰りましょ。」

「うん。」



「あ、旦さん・・・・今夜すぐに伽に呼んでくれても・・・かましまへんで?」 //

「ぶふぅぅうぅっ~~・・・・!」 ////

「あはは、ほんま、ウブな旦さんや♪」 //

「もうっ! 本当にっ!!」



(ほんまにウブな人・・・でも呼んでくれはったらどないしよ・・・・

ウチそんな経験あらへんから、困ってしまうわ。) ////


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  1. 2012/03/18(日) 18:47:40|
  2. 二次創作小説 ネギま
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