たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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七十三話


洛陽




私は、自分の寝室に訪ねてきた詠ちゃんの告白を受けた後、口付けされ、
しばらくそのままでお互いの唇の柔らかさと、ぬくもりを確認した後、
ゆっくりと詠ちゃんが離れていき、やがて、お互いの唇が離れる。

その後、詠ちゃんは私の頬を一撫でした後・・・


「今日はここまでにしておくわ・・・
本当はこれ以上許してもいいんだけど、皆が居るからね。
それにアイツとの約束もあるし。
喜媚と結ばれる時はそういう余計な心配したくないし、
貴方も桂花に確認したいでしょ?
それに・・・そうやって焦らす方が喜媚がボクの事意識してくれそうだし♪」
「詠ちゃん・・・」
「フフ、要はおあずけよ♪
じゃあね、おやすみ。」


そう言って燭台を持って、詠ちゃんは扉に向かって歩いて行き、
最後に私の方を見て唇に人差し指を当てた後、ニコリと笑って部屋から出ていった。


「・・・・」


その日は宴会料理等を作ったり、
皆にお酒を飲まされたりして眠たかったはずなのだが、
しばらく眠ることは出来ず、ずっと詠ちゃんの事を考えていた。

コレが計算だとしたら、詠ちゃんは間違いなく悪女だろう。


何とか眠ることが出来、朝目が覚めた時、しばらくボーっとしていたが、
ようやく頭が働き出した時、私が昨晩何をされたか思い出し、
私はすぐさま再び布団に潜り込み、悶絶し、桂花への罪悪感や、
昨晩の事は夢だったんじゃないか? 昨晩の詠ちゃんはすごく可愛かった、等、
頭の中を整理するのに大変な時間を要した。

そうしてなんとか朝食を作る時間に間に合うように身支度を済ませ、
厨房で皆の朝食を作っている時、ようやく皆がそれぞれ起きだしてきて、
水がほしいだの、迎え酒が欲しいだの、言い出したので、
二日酔いには水分補給と糖分をとったほうが良いので、
スポーツドリンク、蜂果水をそれぞれに渡して飲むように進めておいた。

そうして調理を進めていると詠ちゃんが降りてきて、
挨拶だけして月ちゃんの隣の椅子に座ったので、そちらの方に視線を合わせたら、
頬を少し染めて、私と目を合わせて、人差し指を唇に当ててニコリと笑った。


「おはよう喜媚。」
「あ、おはよう詠ちゃん。」
「フフ・・・♪」
「っ!?」
「・・・・ん? 詠ちゃん、喜媚さんと真名を交わしたの?」
「あぁ、昨晩ね、少し眠れないから風にあたってたら喜媚と話す機会があってね。
ボクだけ真名を交わしてなかったでしょ?
いい機会だと思って真名を交わしたのよ。」
「そう・・・でもコレで家の事情がある華雄さん以外、皆真名を交わし会えたね♪」
「そ、そうね。 月、後で少し話があるから、
今夜一緒に夕食の後にでも、ボクと二人で、一緒に飲みましょうか?」
「え? いいよ。 詠ちゃんと二人っきりっていうのは久し振りだね。」
「そうね。」


コレで昨晩の事が夢などではなく現実だと確信した私は、
朝食後、皆を宮殿に見送った後、すぐさま部屋に駆け込んで、
竹簡に桂花への謝罪文と、どういう事なのか問い合わせる内容の書簡を作り、
店の開店準備を皆に任せて、
いつも陳留に書簡を届けてもらっている行商人の人がいるかどうか宿に確かめに行き、
たまたま、今日は居なかったので、
来たらすぐに私に知らせるように宿の店長にお願いだけして帰ってきた。

こうして書簡が桂花の元に届き、返事が帰ってくるまで、
私はひたすら詠ちゃんに操られるように、詠ちゃんの事を意識させられ、
桂花に対する罪悪感と、詠ちゃんに対する妙な意識に悩まされる事になる。


宴会の日から数日、桂花に確認の書簡を送ることも出来、
詠ちゃんはあれから、工事の進捗状況を確認という名目で、
更に良く家の店に来るようになり、
会う度にからかわれているが、アレ以降特に進展はない。

私も詠ちゃんは決して嫌いじゃないし、あの口付けの件もあり、
女の子として意識させられているが、
桂花の居る手前手を出すと言う訳にはいかないし、そのつもりも無い。

桂花の返事もまだ戻ってきていないが、
一体どうしてあんな書簡を書いたのだろうか?

理由は詠ちゃんから聞いたがそれだけなのだろうか?
確かにあれから馬超さんや馬岱ちゃんも董卓軍に加わり、
偶にウチの店に来てくれているが、馬岱ちゃんはともかく、
馬超さんは私の顔を見てすぐに真赤になるが、それだけで、
わたしの為人を見極めようと観察しているように見える。
逆に馬岱ちゃんは積極的に、私に絡んできたり、
買い物に付き合うと言う名目で、腕を組んできたりしてくるが、
彼女の場合、少し背伸びしたい女の子、みたいな印象があるので、逆に安心できる。
なんだか荀諶ちゃんを相手にしていた時のことを思い出す。


さて、店の増築工事もそうだが、反董卓連合が終わった事で、
国内の状況を少しでも良くするために、月ちゃん達が次々と政策を打ち出していく。

まずは以前から計画していた、塩引の発行の告知と、
新通貨発行の告知、更に、今までは色々会ったので略式だったが、
正式に協ちゃんが皇帝に着任した儀礼とお祝いの祭りの開催で、
連合との戦争で落ち込んだ洛陽や董卓領内の民の意識を明るくしようというのと、
経済を活性化させようと言う計画を立てている。
更に異民族問題で、今までは中央の圧力で各地で問題が起きていたが、
月ちゃんが中央に着いたことで、
異民族との融和政策を今後長期的に行う地盤作りをすることになっている。

それに袁紹さんの領内で、やはり領地返還に伴ない反発が起きたため、
現在袁紹さんの領内では、粛々と領地を返還しようという少数派の袁紹派と、
それに反発し、独自で勢力を上げたり、賊まがいの略奪を行う、反袁紹派、
それに日和見の中立派に別れて、領内が内乱状態になっている。

それを抑えるために、曹操さんが奮闘しているらしいが、
他の諸侯が、積極的に戦闘に参加せずに、
なんだかんだ理由を付けて挙兵を断っているため、
曹操さんから、月ちゃんに協ちゃんに勅を出すように催促が来ているらしいが、
その不仲を煽るのも詠ちゃんの策の内なので、現状は様子見といったところである。


それと、なんと言ってもこの時期に起きた大きな事件といえば、
この時の私はまだ知らなかったのだが
孫策さんが、連合を解散し、寿春に戻った時に美羽ちゃんの部隊をを背後から強襲し、
不当な約定で奪われたと主張した領地の奪還と、
美羽ちゃんの揚州の統治では民が飢えてしまうと言う名目で、
義によって立ち上がるという名目で袁術軍を襲った事だろう。

戦闘自体は、それほど大規模では起きず、
完全に予想外の強襲を受けた事と、兵糧がそれほど無かった事、
早期に孫策さんが、周泰さん等の隠密部隊を使って、
美羽ちゃんの周りで甘い汁を吸っていた、
悪徳な文官や将官を暗殺や強襲してしまった事で、
袁術軍の兵の士気は連合での敗戦に追い打ちをかけるように一気に下がり、
孫策さんに投降する兵も多かったらしい。




--孫策--


私は今、袁術軍をほぼ掃討、投降させ、
冥琳や穏や兵達と共に、目の前で袁術ちゃんを仕留める一歩手前まで来ている。


「さてお祈りは済んだかしら?
当初の約定が有ったとはいえ、今まで散々こき使ってくれちゃって・・・
それに揚州の統治もろくに出来ない状況で、
このまま袁術ちゃんを野放しにしておくと、
揚州や私達に付いて来てくれている、呉の民が苦しむのよね。」
「孫策! 今まで妾がかけてやった恩を仇で返すつもりかえ!?」
「受けた恩の分は十分働いたじゃない、
賊の討伐、水賊の討伐、揚州の統治、散々こき使ってくれたじゃない。
それで命を落とした兵だって居るわ。
私が母様を失ってから袁術ちゃんに受けた恩の分は十分働いたと思うわよ?」
「ぬぐぐ・・・七乃ぉ。」
「美羽様、私の後ろに! 孫策さん・・・他の者達はどうしたんですか?」
「他の奴ら? 揚州の統治で賄賂を貰ったり公文書の偽造で懐を温めていたり、
悪事を働いていた奴らは全て今回の事で処理したわよ。
証拠もしっかり用意してある、この後、陛下にちゃんと説明出来るだけのね。
コレで揚州の民の未来は明るくなるわ。
まぁ、でもそれを貴方達が心配する必要は無いのだけどね。」


そう言って私は孫家の主の証である宝剣、南海覇王を抜き袁術ちゃん達に向ける。


「後は貴女達だけよ?
せめて苦しまないようにしてあげるからおとなしくしなさい。」
「「ひっ・・・っ!?」」
「・・・くっ!?」


一瞬怯えた袁術と張勲だったが、袁術がすぐに私を睨みつけ、
張勲の前に守るように手を広げて立つ。


「美羽様!?」
「せめて切るなら妾だけにするのじゃ! 七乃は許してやってたも!」
「美羽様駄目です!
私がなんとか退路を開きますから美羽様だけでも逃げてください。」
「・・・もうココは囲まれておる、逃げても無駄じゃ。
ならば妾が首を差し出せば、せめて七乃だけでも助かるやもしれぬ。
七乃、妾の最後の命じゃ! 喜媚によろしくな・・・後・・・すまぬと伝えてくれ。」
「美羽様いけません!」
「喜媚も良く書簡に書いておった、配下の者の心をよく掴んでおくようにと・・・
妾は遅すぎたのじゃ・・・もう少し早く、幼少の折に喜媚に会えておれば・・・
喜媚が妾の元に来てくれればの・・・最後にもう一度喜媚に会いたいのう・・・・」
「美羽様・・・・」


正直なところ私は驚いている。
袁術ちゃんは張勲と泣き叫んで命乞いでもするのかと思ったら、
この場に来て、主君としての最後の務めを果たそうとしている。
体が全身震えているし、涙目だが、はっきりと発言し、部下を想い、
主君として最後の務めを全うしようという袁術ちゃんのその姿は、
幼いながらも確かに人の上に立つ才・・・血筋を持っている。
この娘がもう数年、主君として人の上に立つ事を学ぶ時間があったのなら・・・
せめて部下がもう少しまともなら・・・
私達との因縁がなかったら・・・
袁術ちゃんはきっと、王にはなれなくとも、
名君として名を馳せることもできただろう。


「ふん・・・その覚悟、本当かしらね。」
「妾は好きにするが良い、だが投降した配下の者や七乃は見逃してやってくれ。」
「・・・分かったわ、約束してあげる。
それじゃあ・・・・さようなら。」


私は南海覇王を袁術ちゃんの首めがけて横薙ぎに斬りつけるが、
袁術ちゃんは震えているが、私から目をそらすことも無く、
しっかりと私を睨みつけている。

そして私は南海覇王を袁術ちゃんの首の寸前で止める。


「っ・・・・!?」
「はぁ・・・まったく、この数年で何があったのかしらね。
最初はただの我侭娘だったのに・・・どう思う冥琳?」
「間違いなく喜媚殿との出会いだろうな。
明命が蜂蜜を買い、書簡を預かる様になってからこっそり書簡を見させたが、
日常会話と袁術の愚痴を聞いているような内容がほとんどだが、
さり気なく主君としての心得や、袁術を導くような内容も含まれていた。
確実に喜媚殿は袁術を導くように差し向けていた。」
「ここでも喜媚ちゃんか・・・ならあの計画、やはり実行ね。
シャオを送るわよ、もう文句は無いわよね?」
「あぁ、問題ない。」


私が南海覇王を鞘に収めたことで、袁術ちゃんはその場にへたり込み、
首のあたりを撫でながら、何事かと私と冥琳達の様子を見ている。


「? 何じゃ、妾を殺さぬのか?」
「見逃してあげるわ、袁術ちゃん斬ると喜媚ちゃんに嫌われそうだし。
そのかわり、袁術ちゃんと張勲にはこの地を出て行ってもらうわ。
二度とこの揚州、呉の地を踏むことは許さないわよ。
それと、陛下の前で、貴女の部下が犯した数々の悪事を認めてもらうわよ。」
「・・・・は? そんな事で良いのか?」
「そんな事って・・・少しは地位に未練はないの?」
「こんな不自由で周りの者が妾を小馬鹿にするような所に未練など無いのじゃ!
父上に言われてしょうがなくやっていただけだからの。
蜂蜜を好きに食べるなくなるのは惜しいが、
これ以上、七乃と妾の命を狙われるような事はゴメンなのじゃ!」
「・・・・私、もっと早く袁術ちゃんに君主を代われって言ったら、
喜んで変わってくれたのかしら?」
「・・・私に聞くな。」
「それで孫策・・・妾達をどうするつもりなのじゃ?」
「逆に貴女達はどうしたいの?
揚州に留まる以外なら大抵の事は聞いてあげるわよ?
ただし、どこかで旗揚げでもしようものなら、次は容赦なく斬るわよ。」
「もうこんなめんどくさいし、皆に恨まれるような事やらぬわ!
七乃、二人で喜媚の所に行こう!
喜媚の所で一緒に蜂蜜を作るのじゃ!」
「喜媚さんは洛陽ですから蜂蜜は作れませんよぅ・・・
でも、お願いすれば店員として雇ってくれるかもしれませんね。
今度お店を広くするって言ってましたし。」
「うむ、ならば早速洛陽に行くのじゃ!!」


そう言って袁術ちゃんは張勲とどこかに行こうとするが、
私が袁術ちゃんの首根っこを掴んで、引き止めた。


「グェッ・・・ケホッケホッ な、何をするのじゃ!!
この城はくれてやると言うたではないか!」
「あんた達に好き勝手動かれると迷惑なのよ。
まだ、どこの馬鹿があんた達を利用しようとするかわからないんだから。
明命、居る?」
「はっ!」


私が明命を呼ぶと天井裏(?)から明命が降りてきた。




--周泰--


「兵を何人か連れて、袁術ちゃん達を洛陽に連れて行ってくれる。
そして董卓と喜媚ちゃんに経緯を説明してきて頂戴。
その時に今までに下準備しておいた物も全部使ってね。」
「え!? まさか・・・わ、私が董卓に今回の事を説明に行くんですか!?」
「そうよ、私も親書を書くからそれを渡して、説明してきて頂戴。
今は何としても早く揚州を治めないといけないから、
私はここを離れられない・・・悪いけど明命しか動けるものがいないのよ。
喜媚ちゃんへの説明は、口頭で説明すればいいわ、
あの子は聡い子だし、揚州の事を知っているから、
揚州の民の為にとって、コレが一番いい事だってわかってくれるはずよ。
あ、ついでにシャオを今度連れていくから預かって、ってお願いもしてきて♪」
「えぇ!? ほ、本気ですか?」
「もちろん本気よ、本当は蓮華も一回会わせてあげたいけど、
シャオを先に喜媚ちゃんのところ、
と言うか董卓との友好の使者として送り出すわ・・・
それがたとえ実質は人質だったとしてもね。」
「・・・っ!?」


小蓮さまが人質・・・?
・・・そうか!? いくら揚州の民のためとはいえ、
今の袁術軍を倒し、簒奪した我らは世を乱す簒奪者。
いくら証拠があろうが、いくら揚州の民のためだろうが、
陛下から領地を賜った袁術から領地を奪ったのだ・・・
信用を得るにはそれ相応の対価が必要・・・
それが小蓮さまの洛陽行き。

そして孫家の親族を洛陽に預ける事で、皇帝陛下に叛意は無い事を証明し、
同時に喜媚さまの血を狙いに行くのか。


「袁術ちゃんを倒し、揚州を握ったとしても、
ここで董卓や陛下を敵に回す事はできないわ。
私が書いた董卓への親書と、冥琳達がまとめた揚州の現状を綿密に調査した資料、
袁術の統治下で、揚州内の将官による不正の証拠等をまとめた書簡、
これらを使って、袁術ちゃんの統治の現状等の説明をしてきて頂戴。
まずは、今まで明命に長いこと掛けてした準備してもらっていた、
内部の協力者達も使って圧力をかけ、その書簡を董卓に渡して説明し
何としても、今回の戦の正当性は我らにある! と言う事をもぎ取ってきて。
そして、袁術ちゃん達を喜媚ちゃんに預けて無事に帰ってきて頂戴。」
「悪いな明命、今動けるものがお前しかおらぬのだ。
後始末や事務仕事で私と穏や亞莎は手一杯・・・
袁術の領内、揚州はそれほどひどい状況なのだ。
お前に渡す資料を全部読めば、賈詡ならば我らの言いたい事は全て汲んでくれよう。
お前に以前から頼んでいた、人脈を使い、外堀を埋めていけば、
明命は黙って立っていても話は通るはずだ、それだけの準備は重ねてきた。
それに、我らは何も嘘偽りは言っていないのだからな、真実に勝る武器は無い。」
「それにそのための袁術ちゃんなのよ。」
「その・・・ための?」
「そう、私達だけの証拠や証言じゃ、作り話だと言われる可能性がある。
まぁ、そうなっても、董卓の調査部隊を揚州に入れればいいんだけど、
でも、できたらそれはしたくない。
董卓に揚州の土地を調べられたくないからね。
だけど袁術ちゃん自身が、認めたら?
私達の証拠の信憑性は確実な物になる。
そして今の袁術ちゃんなら・・・震えながらも張勲を守るために主君として立って、
私を睨みつけ、喜媚ちゃんとの生活を夢見る、
今の袁術ちゃんなら・・・信じてもいいような気がするのよ。」
「・・・フッ、また雪蓮の勘か。」
「そうね・・・コホン、話を戻すわよ。
それで明命には董卓の返答を貰ってきてもらい、
その返答次第で後日、誰か適任な者を選んで、
シャオを洛陽に連れて行く事になると思うわ。」
「・・・そんな重大な任務を・・・私が?」
「大丈夫よ。
貴女は董卓に会う前に事前に根回ししておいた人脈に動くように指示して、
董卓に私の親書と冥琳達のまとめた書簡を渡して、
『今回の袁術の地位の簒奪は、民と陛下への義によって立った物です!
今は我が孫家は董卓様や陛下に逆らうつもりは毛頭ありません!』
そう言えば丸く収まるはずよ。」
「・・・わ、わかりました。」
「お願いね。」
「は、はい!」




--孫策--


こうして、揚州・・・呉、母様の領地を取り戻すことができたが、
これからが大変だろう。
母様の夢は天下を取ることだけど、現状では難しいと言わざるをえない。
もちろん諦めるつもりもないが、私達はこれから揚州を復興させ、
袁紹の領土で起きている内乱を鎮圧する諸侯がその後、
私達の領土を狙わないように警戒し、
さらに董卓と今揉めるわけにも行かない。
ココ数年・・・下手したら十年単位で動く事ができないだろう。

そうなったら董卓や曹操はどれだけ先に進んでいる事だろうか・・・
私も早急に揚州の豪族や諸侯をまとめ上げ、
蓮華に主君として早く独り立ちしてもらわねば・・・
董卓や曹操に置いて行かれる訳にはいかない。
シャオや明命には更に酷な仕事を頼まねばならない。
洛陽で行われている董卓の治世や、
喜媚ちゃんの知と血を早急に得られるようにしつつ、
その情報を送ってもらわないといけないのだから。


袁術ちゃんに関しては、喜媚ちゃんの所で働くというのなら、それでいいだろう。
もはや袁術ちゃんに構っている暇など無い。
私達はこれからやることが山積みなのだから・・・




--関羽--


連合に参加した諸侯はすでに自領へと帰っていったが、
私達はその領土さえ失い、
ご主人様も今ではただの一般の民として生きて行かなければならない。
更に私達には全員強制労働を言い渡されているが、
鉱山ででも働かされるのだろうか?
あれから大分日数が経つが、未だに董卓殿や賈詡殿は何も言ってこない・・・

私達にあてがわれた部屋は牢屋などではなく、悪い部屋ではないのだが、
それが逆に、董卓が何を考えているのか分からず、
朱里や雛里などは日々頭を悩ませている。

ご主人様も死罪は免れたものの、
今考えれば天を名乗ったのは些か早計だたとも言えるが、
あの時はああするしかなかったとも言える・・・


「駄目だ・・・こう何もやることがない時間ばかり有ると、
余計なことばかり考えてしまう・・・
私は一体何をやっているのだろうな・・・
喜媚殿・・・私は一体どこで間違えたのでしょうか?」


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  1. 2012/09/30(日) 19:53:48|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

脱字を見つけたので報告します

その不仲を煽るの詠ちゃんの策の内なので
→その不仲を煽るのも詠ちゃんの策の内なので
  1. 2012/10/07(日) 17:43:35 |
  2. URL |
  3. へいほう #0DCaDBFQ
  4. [ 編集 ]

Re: 脱字を見つけたので報告します

誤字の指摘ありがとうございました。
修正しておきました。
  1. 2012/10/09(火) 21:49:19 |
  2. URL |
  3. たいち #/InZ6.Jo
  4. [ 編集 ]

>明命が蜂蜜を買い、書簡を預かる様になってからこっそり書簡を見させたが、

盗み見したんですから、「見たのだが」がよいのでは?
  1. 2012/10/26(金) 22:11:25 |
  2. URL |
  3. 浪速の遊び人 #DQHYHo7I
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

冥琳の指示で明命に書簡を見させていたので、「見させた」でいいと思いますが。
  1. 2012/10/27(土) 15:59:32 |
  2. URL |
  3. たいち #-
  4. [ 編集 ]

誤字です^^

喜んで変わってくれたのかしら?」
代わって
  1. 2012/12/09(日) 00:01:28 |
  2. URL |
  3. 黄金拍車 #-
  4. [ 編集 ]

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