たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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七十一話


洛陽




馬超さんの一件があってから数日後、それまで穏やかに過ごしていたが、
とうとう賈詡さんが戦後補償の金銭の支払配分を決める会議に介入し、
その日の内に支払い金額を決めてしまった。

コレには当然のように 各諸侯不満の声を上げたが、
賈詡さんがそれまでに税収や各地の特産物、
現在の諸侯の経済情報等を、
各諸侯が洛陽に届けている税収の報告から綿密に計算して算出し、
更に細作の情報などで懐に入れているであろう分も計算に入れて、
各諸侯の前に突き出し、コレにさらに文句をいうようなら、
こちらにも考えがある、と脅しつけて話し合いを終わらせた。

多少、今後にくすぶる火種を残す結果になったが、
これ以上話し合いをしても結果は出ないし、
どこかで区切りを付けないといけないので、
今回の賈詡さんの決断は長期的に見て正解だろうと、個人的には思う。

曹操さんは店に帰ってきてから、
『もっと早くこうして欲しかったわ。』 とボヤいていたが、
賈詡さんも金額の算出でココ数日、かなり大変だったようなので、
そこは話の付かない話に付き合わされた曹操さんも、
金額の算出に追われた賈詡さんも、両方共お疲れ様でした、といった所だろう。
曹操さんは議長役と言う事で、色々と心労も溜まっているのだろうか、
ウチで飲むお酒の量も結構多かったし。


コレで数日にわたって続いた話し合いは終わり、
明日にはそれぞれの諸侯は念書を書かされて、その翌日には洛陽を出立し、
それぞれの領地へと帰ることになる。

桂花と過ごせるのもあと二日ほどかと思うと寂しくなる。

そんな時、桂花と賈詡さんだけが二人で店に帰ってきて、
急に個室を借りると言うので、言われるまま貸したが、
二人は何を話していたんだろうか?
以前は怒鳴り声などが聞こえてくる事もあったが、
今回はそんな事はなく、二人が出てきた時には、
桂花は渋い表情で、対照的に賈詡さんは、にこやかな表情だった。




--桂花--


私は宮中で賈詡に大事な話があるから、喜媚の店まで付き合え、と強引に呼び出し、
店の個室まで賈詡を連れてきた。
喜媚が私達のお茶とお菓子を置いていった時に、二人っきりで話がしたいと言って、
喜媚には部屋の外に出ていってもらっている。

すぐにお互い椅子に対面で座り睨み合いが始まるが、
今回はそんな事をしている余裕は無い。


「単刀直入に言うわよ。 あんた馬超の件はもちろん知ってるわね?」
「・・・なんであんたが知ってる・・・喜媚か。
あの子はよくも悪くもあんたに躾けられてるわね。
世の男なら力を持てば女の一人や二人囲いたくなるもの。
なのにわざわざ、あんたに言ったという事は、それだけあんたに誠実と言う事か。
・・・妬ましい。」
「うるさいわよ! 喜媚の評価は今回の話の主題じゃないのよ。
今、喜媚の回りの女で、喜媚に色目を使ってるのは何人くらい居るのか教えなさい。」
「なんでボクがそんな事を教えなくちゃいけないのよ?」


賈詡が怪訝そうな表情で私を睨んでくる。


「・・・・今回の馬超の件で確信したわ。
あの馬鹿は、私がほっとくと知らない間に女を落としてくる。
許昌にいる時も私塾で喜媚は結構人気があったのよ・・・女に、
精神年齢が飛び抜け高い事から若い子の相談役として、
色々話を聞いてあげる事があったのよ。
その時は、私が目を光らせていたから問題無かったけど、
今回、あの子は望んでもいないのに、とんでもない権力を持つ事になった。
こうなってくるとただの農家の息子ではなく、
一人の独身の豪族として考えなきゃいけない。
今回の馬超のように、縁談の話も持ち上がってくるでしょうし、
どうも私が見たところ、賈詡、あんた以外にも張遼や華雄、辺りも怪しいし、
劉花様は完全に落ちてるし、なんとか立場で踏みとどまっているだけよね。
このままほうっておくと、あの馬鹿は自制心は強いから、
誘惑されても、そう簡単には手を出さないでしょうけど
その分、真っ直ぐな想いには弱いから、
真正面から好意をぶつけられると、どうしていいかわからなくなる。
今は私が居るからいいでしょう。
でも相手がそれでも良い、側室でもいいと言ったら?」
「・・・っち。」


賈詡は面白くなさそうな表情になる。
コイツ・・・最初からその手を狙っていたな?


「今までは農家の一人息子と言う立場があったから、
妾や側室を持つなんてもってのほかだったけど、
今回、下手な豪族よりも権力を持った事によって、
側室を何人か持とうが世間的には、問題なくなったわ。
そうなると、そう言い寄られて下手したら、全員と関係を持ちかね無いわ。
これはわかるわね? あんたもどうせその線で喜媚を落とそうとしたんだろうから。」
「・・・・えぇ。」
「だから、私は考えたの。
あんたと争っていたらその間に、あの馬鹿がろくでもない事をしでかしかねない、
それこそ、あんたと私で争ってる内に、
馬超か馬岱に横から掻っ攫われたらたまったもんじゃないわ。
そこで・・・腹が立つけど・・・本っ当に、腹が、立つけど!!
お互い一時休戦と行きましょう。
あんたが喜媚に本気だっていう事は認めてあげる。
だけど正妻の座は譲る気がないけど、今はその話は横に置いておきましょう。
・・・賈詡、あんたと董卓は認めてあげる。
その代わりに、洛陽でこれ以上喜媚が馬鹿をやらかさないように、
きっちり見張っておきなさい。
そして私に定期的に連絡をよこすのよ。」
「・・・別にボク達が皆で喜媚を落としてもいいのよ?」


賈詡はニヤリと笑って挑発気味にいうが、コレはハッタリだ。
私には分かる、こいつはどこか私に似た部分があるからだ。


「思ってもないことを口に出すのは止めなさい。
正面切って私にアレだけ啖呵を切ったあんたが、
自分と董卓以外認められるわけ無いでしょう?」


私は湯のみを握り締めるがつい力が入ってしまい、湯のみにヒビが入る。


「私も本当はこんな事許したくないし、
いっそ細作を使って喜媚を陳留に拉致しようとも思ったけど、
断腸の思いで、あんた達を認めてあげるから、あんたも私を認めなさい。
そして、これ以上喜媚の周りに女が増えないように、あんたが見張っておくのよ。
私も書簡で喜媚には釘を刺すようにするけど、それだけじゃ不十分なのよ・・・」
「・・・・・・」
「コレを受け入れられないなら、私は泣き落としだろうが、
子供ができたと嘘をつこうが、なんだろうが手段を選ばずに、
喜媚と婚姻まで強引に持って行くわよ。
決してお互いの為にならないかもしれないけど・・・私は喜媚を失いたくないもの。」


その後、しばらく賈詡は目を瞑って熟考に入り、考えこむ。
そうしてしばらくすると、目を開き、私を睨みつけて話しだす。


「・・・今警戒すべきは、馬超、馬岱、霞、華雄、劉花様、それに陛下よ。
あと最近、音々も怪しいわ、恋はよくわからないけど、なついている事は確かよ。」
「私が知っているのは、愛紗、コレは関羽の真名よ。
それに今は姿を見せてないけど、
真名は稟、姓名は郭嘉、字は奉孝、稟もかなり怪しいわ。
この子は喜媚と私ほど長くはないけど、喜媚の幼馴染で真名も交わしている。
だけど今はどこにいるのか・・・偶に書簡が届くけど、
相方と偽名を使って旅をしているらしいわ。
・・・そういえば最近書簡が届かないわね。 まぁ、今はいいとして。
それに孫策の所の周泰、後は袁術と私の姉妹の荀衍と荀諶よ、荀諶は特に危ないわ。
あの娘、あんたと同じように私に真正面から啖呵切ってきたから。
喜媚を自分のモノにするって。」

「「・・・あの馬鹿! 何人の女に粉かけてるのよっ!!」」


賈詡と、思わず不意に出た言葉が同調してしまった。


「・・・コホン。
と、とにかく危険な状況にであるという事はお互い共通の認識として持てたわね。
・・・それで、賈詡、どうするの?」


そうして賈詡は長考に入る。
開いている窓からは呑気な袁術と喜媚の笑い声が聞こえてくる・・・
こっちはこんなに苦労しているのに・・・後で一発引っぱたいてやろうかしら。


「・・・・・・・分かったわ、その条件を飲みましょう。
お互い正室争いは後日の持ち越すとして、
喜媚にこれ以上女を近づけさせないために協力してあげるわ。 ・・・だけど。」
「だけど何よ?」
「相手が私達みたいに本気だったらどうするのよ?
馬超や馬岱は政治の絡みがあるから別として、
本気で喜媚を好きになった娘は、私でもどうしようもないわよ・・・
特に劉花様や劉協様みたいな人生を救われたような人は・・・」
「・・・・劉花様に陛下、か。」
「陛下はともかく、劉花様は・・・
ココからはあんたは察してるみたいだけど言えないわね。」
「劉花様の事はどうしようもないわ・・・できる事があるとしたら、
誰よりも先に私達が喜媚を堕とす事よ。
喜媚が納得できて、私達が納得できる生き方を見つける事。」
「・・・聞こうかどうか悩んだけど、
そもそも、なんであんた達そこまでお互いが求め合ってるのに、
一緒になってないのよ・・・普通もう婚姻しててもいいじゃない?」
「・・・当時の私と喜媚では、生き方が違ったのよ・・・」


そうして私は陳留で喜媚と別れた時の話を賈詡に語る。


「そう・・・でも今は喜媚の生き方が変わってしまった。
私が華琳様に会う前だったら、間違いなく今でも私は喜媚と一緒にいたわ。」
「・・・だったらあんたもさっさと袁紹の領内を治めて、
この国を安定させる事に協力しなさい。
そうすればあんたと喜媚の生き方も交わる事ができるわ。」
「華琳様がそれを望めばね・・・私は華琳様の、軍師だから。」


そう、私は自分の与えられた裁量を超えて独断では動けない・・・
私は華琳様の軍師なのだから。


「そう・・・でも少なくとも、袁紹の領内を安定させるまではウチと曹操のところは、
同盟こそ組んでないけど、お互い不可侵ではあるし、表面上は友好的なはずよ。
あんたが洛陽に来たって何もおかしくないんだから、
少しは喜媚に会いに来る事ね・・・私達が喜媚を骨抜きにする前にね。」
「はっ、やれるものならやってみなさいよ、忠告しとくけど、
あの子あんな可愛い顔してるけど、一旦共に閨に入ったら中身は獣と変わらないわよ?
せいぜい、自分を保てるように気合を入れることね。」
「な、何よ、脅し?」
「事実よ。 今でこそある程度制御してるけど、
私は最初の数日は、事後はまともに歩く事さえできなくなったんだから。」


賈詡の表情がこわばり、つばを飲み込む音が聞こえる。


「とにかく、いい?
ここまで私が妥協してあげたんだから、あんたは仕事はきっちりしなさいよ!」
「わかってるわよ、ボクもこれ以上増える事には反対なんだから。
ボクと月と・・・本っ当に、むかつくけど! あんただけで十分よ。」
「とにかく今危険なのは、馬超、馬岱、張遼、華雄、劉花様、陛下、
後、愛紗・・・関羽の七人よ。
周泰と袁術は領内に帰るから問題ないとしても、
他の奴らはきっちり見張っておきなさいよ!」
「わかってるって言ってるでしょ! 何度もしつこいわね。
あんたとは後で、きっちり白黒付けてやるけど、
ボクもこれ以上増えるのはゴメンだわ。」

「いいわね、・・・『詠』、任せたわよ。」
「・・・分かったわよ、『桂花』。」


こうして不本意な状況ながら、私達は運命共同体となり、
信頼の証として不本意ながら・・・本当に不本意ながら真名を交わす事となる。


話が丁度終わった頃、扉が開いて、
喜媚が扉から首だけ出してお茶のおかわりが要らないか聞いてきた。




--喜媚--


「あのお茶のおかわり・・・何の話してるの?」

「「あんたは黙ってなさい!!
誰のお陰でこんなに苦労してると思ってるのよ!?」」

「あ、あぅ・・・
(おかしい、私は何も二人を怒らせるようなことはしてないはずなのに、
なぜここまで非難を受けるのだろうか?
ちょっと聞こえた、桂花達があげてた名前は、皆私と仲の良い娘達ばかりだから、
その辺に関係があると思うけど、
二人を怒らせるような付き合いはしてないはずなのに・・・理不尽だ。)」


その後、賈詡さんが帰り、桂花は策を練る、とか言って私の部屋に篭ってしまった。

しょうがないので、私は店の仕事をしながら、
なんであの二人があんなに怒っているのか考えるのだった。


この日から二日後、とうとう曹操さん達や美羽ちゃん達が翌日帰るという事なので、
夕食は盛大に宴会を開いて、また皆が無事に出会えるように祈ると共に、
今ココに集まっている皆が、また無事に出会える事を願うのだった。


翌朝、皆で朝食を取っていた時・・・


「むぅ、やはり喜媚は妾達と一緒にはコレぬのか・・・」
「ごめんね。 私もお店があるから。
だけど美羽ちゃんはお仕事で洛陽に来る事があるでしょ?
その時に来てくれたらまた会えるよ。
それになにか困ったことがあったらいつでも相談に乗るから、
また書簡に書くなり、洛陽に来た時に相談するなりしてくれたらいいよ。」
「うむぅ・・・」
「ほら、美羽様、あんまり我儘を言うと喜媚さんが困ってしまいますよ。」
「・・・わかったのじゃ。」
「・・・・・」
「桂花ともしばらくお別れだけど、当分私は洛陽に居る事にになるから、
こっちに直接書簡を送ってくれたらいいよ。」
「そうね、だけどあんたもちゃんと定期的に書いてよこしなさいよ。
あと余計な隠し事はしないようにしなさいよ。
こっちにはきっちり見張りを頼んだ者が居るんだから。」
「・・・賈詡さんか、賈詡さんに何を頼んだかしらないけど、
変な事はさせないでよ。」
「別に変な事はさせないわよ、賈詡とはある一部において、
ちゃんとした取引をしただけなんだから。」
「本当に頼むよ?」
「あら? あなた達昨夜はあんなにお楽しみだったのに、今朝は仲が悪いのね。」
「か、華琳様!!」
「桂花、曹操さんは私達をからかってるだけだよ。」
「フフフ、桂花はもう少し落ち着かないとね。
それにしても喜媚は引っかからなくて面白く無いわね。」
「曹操さんだって昨夜は夏侯淵さんとお楽しみだったんじゃないですか?
おぉ、卑猥、卑猥。」


私が鉄扇で口元を隠して神経を逆なでする視線で、
曹操さんを見下すように見ながらそう言ったら、
夏侯淵さんの方から箸が投擲され、私の顔のすぐ横を通過していき、
箸の行方を確認したら、後ろの壁に突き刺さっている。
どうやったら箸があんなに深く突き刺さるんだろうか・・・


「良かったわね、春蘭だったら首と胴がさよならしてたわよ。」
「・・・本当にすみませんでした。」
「貴女達は見ててホント楽しいわね♪」
「見世物じゃないわよ、孫策。」
「どうでもいいが、朝から下品な話はやめてもらえるか?
せっかくの朝食の味が不味くなる。」
「すいません・・・大体曹操さんが変な事を言い出すから・・・」
「華琳様が悪いとでも言うのか?」


そう言いながら夏侯淵さんは箸を構える。


「・・・いえ、私が全て悪かったです。」


そうなのだ、私はこの店内で最弱の虫けらなんだ・・・
私に曹操さんや夏侯淵さんに逆らうなんて不可能なんだ。


「そうだ、喜媚ちゃん。」
「何ですか孫策さん。」
「今度もしかしたら私の妹が洛陽に勉強しに来るかもしれないから、
その時は仲良くしてやってくれない?
できたらこの店で、こき使ってあげてほしいんだけど。」
「ウチでですか?
まぁ、もう少ししたら店が少し大きくなるので、
従業員は増やすつもりではありましたけど・・・
どんな娘なんですか?」
「孫尚香っていう私の末の妹よ、それとお付きで、大喬、小喬っていう二人も、
もしかしたら一緒に来るかもしれないから、 『仲良く』 してあげて。
連絡役に偶に明命も洛陽に来る事になると思うけど。」
「はぁ・・・仲良くするのはいいんですけど、
店で雇えるかどうかはわかりませんよ。」
「その辺りは任せるわ、その内、董卓ちゃん辺りから話が来るかもしれないけどね♪」
「・・・孫策さんと月ちゃんが仲良くするのはいいですけど、
変な事に巻き込まないでくださいよ?
私はただの店の店主でいたいんですから。」
「あんたまだそんな事言ってるの?
いい加減ちゃんと自分の状況を理解しておかないと、
変な事に巻き込まれるかも知れないから、いい加減認めなさいよ。」
「だけど、つい最近までただの農家の息子だったり、肉まん屋の店員だったのに、
いきなり、『お前は豪族の仲間入りだ。』とか言われても正直実感わかないよ。」
「その内嫌でも実感するようになるわよ、とにかく気をつけなさいよ。」
「分かったよ、桂花。」


そして朝食後、それぞれの皆が荷物などを持って、
それぞれの領地へと帰ろうとする。


「じゃあ喜媚これ、今までの宿代、これだけアレば足りるわよね。」
「コレは私達の分です、一応孫策さん達の分も一緒になってますから。」
「それじゃあ、頂いておきますけど・・・・随分重いですけど、
中身金とかじゃないですよね?」
「なんでそこまで奮発しないといけないのよ、銀よ。」
「あれ? 金のほうが良かったですか?」
「いいえ! 滅相もない、銀でもこの重さだったら貰い過ぎです!
ただ、昔美羽ちゃんが蜂蜜買った時に、銀の塊を頂いたので、もしかしたらと思って。
流石に金だったら、受け取るわけには行かないので。」
「残念ながら今回は戦時だったのでそんなに持ち歩いていないんですよ。
美羽様は金を出せと言ったんですけど。」
「いいえ、結構です、コレで結構ですから!」
逆に貰い過ぎなので、お釣りを返さなきゃいけないくらいですから!」
「釣りはいいわ、あのお酒かなり美味しかったし、料理も美味しかったわ。
それだけの価値は有ったわよ。」
「私達も同じですよ。」
「そうですか・・・それじゃあ、ありがたく頂戴しておきます。
・・・それで、次にまた皆さんが来た時は・・・
その時に、このお代のお釣りの分も含めて丁重に迎えさせてもらいます。」
「後、喜媚、あのお酒、陳留までまた送っておいてちょうだい。?」
「またですか? 無理ではないと思いますけど・・・流石に家に在庫が・・・」
「あんたの家の裏で酒蔵が有ったでしょ?
あのお酒作ってるんじゃないの?」
「・・・なんで曹操さんが知ってるんですか?」
「見たもの。 アレができたらウチに少し送るくらい問題無いわよね?
楽しみにしておくわ。」
「・・・・・はい。」


曹操さん・・・・どこまでも抜け目の無い人だ・・・
あの蔵の事は誰にも話してないのに・・・桂花か?
桂花なら蔵の中少し見たり匂いとかで分かりそうだけど。


「それじゃあ、喜媚またね。
今回は無理だったけど、次会った時は貴女を私のモノにしてあげるわ。」
「まだ諦めてなかったんですか・・・お手柔らかにお願いします。」
「喜媚それではな。」
「夏侯淵さんもお元気で。 夏侯惇さんには・・・よろしくしなくていいです。
ただ、私は曹操さんに何も失礼なことはしていないとだけお伝え下さい。」
「フフフ、わかった。」
「じゃあね・・・・(隠れて浮気したら・・・わかってるわね?)」
「わ、わかってるよ!
桂花も元気でね、身体には気をつけてね・・・また絶対遊びに来てね。」
「えぇ、また来るわ。 あんたもたまには陳留に来なさいよ?」
「分かったよ、なんとか都合付けるよう努力はするよ。」
「うぅ・・喜媚ぃ・・・」
「美羽ちゃん、また会えるからそんな悲しそうな顔しないで?
美羽ちゃんは笑ったほうが可愛いんだから。」
「う、うむ。 それではの、また絶対来るからの!」
「うん、待ってるから。」
「それでは喜媚さん、また会う日までお元気で。」
「七乃さんもお元気で。」
「喜媚ちゃん、またね。 あのお酒、できたらウチにも送ってね♪」
「・・・分かりましたよ・・・また作る量増やさないと駄目かな。」
「喜媚殿、雪蓮が迷惑をかけるが、これからも仲良くしてやってくれ。
アレでも・・・一応悪気はないからな。」
「何よ冥琳! 悪気なんかこれっぽっちもないわよ!」
「そういう事らしい。」
「ハハハ・・・それじゃあ周瑜さんもお元気で、あまり仕事に根を詰めすぎて、
また体を壊さないでくださいよ?」
「あぁ、分かった・・・そうだ、喜媚殿、
今度また会えるように願掛けとして一つ約束でもしよう。
今度会った時は私の真名を受け取ってくれ。
喜媚殿は命の恩人だし、かけがえのない友人でもある、
また会える日を楽しみにしている。」
「わかりました、私も周瑜さんとまた会える日を楽しみにしています。」
「あ、それ私も! 喜媚ちゃん私も今度会った時真名受け取ってね♪」
「孫策さんはなんか軽い印象を受けるんですよね・・・」
「ぶ~なんでよ! 冥琳は私の家族みたいなものなんだから、
その命の恩人に真名を預けるのはおかしくはないわよ。」
「確かに私もそう思うんですけど・・・
でも、また会えることを楽しみにしてますね、孫策さん。」
「えぇ・・・私も楽しみにしてるわ♪」
「喜媚さま、今までお世話になりました。
私はまた何度か洛陽に来ますが、その時はまたよろしくお願いします!」
「うん、周泰ちゃんならいつでも大歓迎だよ。」
「はい! その時は、よろしくお願いします!」


こうして私は店の前で皆を見送った。
曹操さん達は一度宮殿の方に顔を出し、宮殿で逗留している他の諸侯と一緒に、
虎牢関の東で野営している部隊と合流し、それぞれの領土に帰っていくそうだ。

コレで、なんとか反董卓連合は、無事に洛陽の皆を守ることが出来、
戦火を広げずに済ませることができたが・・・これからが大変だろう。
戦争や革命などではなく、ゆるやかに国内の政治体制を変えていくのは、
難しく根気のかかる作業だ。
月ちゃんはそれをやり切るだけの覚悟と仲間を持っている。
私も微力ながら、知識面で援護し、何とか漢王朝をゆるやかに変革し、
戦の無い国にしたいものだ。


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  1. 2012/09/30(日) 19:51:24|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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