たいちの仮設避難所

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四十六話


洛陽




洛陽を董卓さんが統治するようになり、
様々な制度を導入し 以前の洛陽とは違い、
徐々に一般の民にも笑顔が見られるようになったある日のこと、
桂花から定期的の送られてくる書簡に気になることが書いてあった。

いつもはお互いの近況報告と 早く陳留に来い!
と書かれた竹簡で構成されているのだが、
今回の竹簡にはそれ以外に、近い内に曹操さんと一緒に洛陽に来るかもしれない。
と 書かれてあったのだ。


(曹操さんが洛陽に来る?
なんでまた・・・まぁ、曹操さんや桂花に、
今の洛陽を見てもらうのはいいのかもしれないな。
反董卓連合が結成されたら曹操さんは連合に与しそうだが、
今の洛陽を見たら考えを変えてくれる可能性が少しは増えることになる。)


反董卓連合が結成された時に備えて、董卓さんや賈詡さんは、
様々な対策を行なっている。
洛陽の平穏な統治、細作や行商人を使っての情報戦、
董卓さんによる より多くの諸侯や豪族との面会、
特に以前より親交があり、漢という国や皇帝にに対して忠誠の高い馬騰さんとは、
より親密にしてもらうようお願いしてあるし、
私も華陀を紹介して馬騰さんの治療をお願いしてある。
恩を売るようであまりいい気分はしないが、
少なくとも民が戦に巻き込まれるよりははるかに良い。

それに私が劉花ちゃんを引き取り、董卓さんに協力するようになってから、
妙に左慈が私に協力的なのだ。
まぁ、理由はわかっている。
董卓軍が勝てば北郷一刀君に一矢報いる事ができるからだろう。
頻繁に私の所に来ては、「手が必要ではないか?」 と聞きに来るのだ。
今まで母さんに指示でもされないか、
私から接触しようとしない限りそんな事なかったのだが、
協力的なのは良い事なので、そのまま協力してもらうことにしている。

私も今では一刀君に勝たせるわけには行かなくなった。
劉備さんと董卓さんは仲良くやっていけそうだとは思うが、
原作知識を元にすると 今の董卓さんと 今の劉備さんでは決定的な違いがある。
君主としての覚悟が違う。
董卓さんは劉花ちゃんが誘拐されたあの日から覚悟を決め、
この国を立て直し、理不尽な死が無く、
民により良い暮らしをしてもらうことを目標にしている。
そのためには戦うことも辞さないと覚悟を決めているが、
原作通りの劉備さんならまだ、そこまでの覚悟は持ってないはずだ。
直接会って話しをしたわけではないので
もしかしたら一刀くんや愛紗ちゃんがうまくやって、
そういった君主としての覚悟を持つことができているのかもしれない。
それに自ら領地を持つことで主君としての心構えが出来たかも知れない。
そうならば董卓さんと劉備さんはきっとうまく協力してやっていけるはずだ。
だが そうでない原作通りの劉備さんならば、今の董卓さんと会わせるのは 危険だ。


最近になって周泰ちゃんも私のお店に来てくれた。
しばらく会えなくて心配していたが、
黄巾党の後始末やらで追われていたらしい。
寿春の方もかなり畑やらに被害が出ているようで、
周瑜さんが苦労しているようだ。
その周瑜さんだが、少し前に華佗の診察を受けたようで、
やはり身体を患っていたらしく、治療にしばらくかかったが無事に完治したらしい。
反董卓連合や、私が洛陽に住むことになってしまい、
当時とは立場が違ってしまったが、それで彼女の死を願うなんてことは出来ないので、
とりあえず完治してよかった。
周泰ちゃんによると 周瑜さんは、
私に会ったら是非お礼を言いたいと言っていたそうだ。


さて、問題は曹操さんだ。
曹操さんは目指す所は同じなのだが 手段が決定的に違う。
そして目的達成のためには覇道を突き進む彼女は、
反董卓連合が結成されれば必ず参加するだろう。
そして参加しつつ いつでも董卓陣営に着くことができるように、
準備をしてくるだろう。
桂花もいるし曹操さん自身の能力も高いこともあり それが可能なのだろうが、
できる事なら最初から董卓さんの陣営について欲しいが・・・おそらく無理だろう。

地理的な問題で、曹操さんが反董卓連合時に最初から董卓さんに付いたら、
まず最初に潰されるのは、より袁紹さんや美羽ちゃんに近い陳留の曹操さんだからだ。
曹操さんが汜水関よりも内側か西の諸侯だったら、
最初から董卓さんの味方になってくれるかもしれないが、
陳留の場所を考えると彼女は連合に参加せざるを得ない。

最も反董卓連合を組ませないことが一番いいのだが、
橋瑁の件や十常侍の張譲がまだ捕まってないいし、
死体も確認できていないらしいので安心できない。
史実では橋瑁は反董卓連合結成に関わっている。
できる限り早急に居所をはっきりさせて捕らえたいのだが、
あまりうまくいってない状況だ。


孫策さんについてはあまり心配していない、
現状彼女達は美羽ちゃんの配下扱いだし、
彼女達は母親の孫堅の天下統一の夢と言うよりも、
呉の民の安寧が優先されると私は考えている。
反董卓連合が結成されればその隙を突いて美羽ちゃんを裏切るかも知れないが、
結成されなければ機を伺うだろう。
適当な所で、董卓さんが支援する形で独立できれば、
董卓さんの味方になってもらうこともできるだろう。
美羽ちゃんには悪いが、彼女の統治、と言うよりも、
彼女の取り巻きの統治では民が苦しむことになる。
美羽ちゃんが本当に幸せになるには、いっその事、
袁家の呪縛から解かれたほうがいいのかもしれない。
コレは私の勝手な意見で、本人は否定するかもしれないが、
彼女は幼くして持たされた権力に縛られているので、
そこから開放したほうが彼女らしい生き方ができると思うが、
そう思うのは私のかってな想像なのかもしれない。


さて、話を最初に戻して、当初の問題は曹操さんが何を目的に洛陽に来るのか?
と言う事だろう。
名目上は新しい献帝のお祝いと言うことらしいのだが、それだけで来るはずがない。
私が目的とも思えないし、桂花がゴネたか?
董卓さんの顔を見に来るのか?
又はそれら全てか?

現状では情報が少なすぎて判断がつかないので、
この件関しては後手になりそうだが、
董卓さん達とよく話をしておいたほうがいいだろう。
場合によっては反董卓連合結成の可能性の話をして、
連合側を裏切ってもらうようにほのめかして置くのもいいだろう。




--荀彧--


今私達は陳留の城で朝議を開いている。


「華琳様、例の洛陽へ陛下のお祝いに行く件ですが、日程が整いました。
貢物の手配のほうも滞り無く進んでいます。」
「そう、ご苦労様。
ご褒美に今夜閨でかわいがってあげましょうか?」
「それは春蘭に言ってやってください。」
「よく言ったぞ桂花! 華琳様!!」
「春蘭は自分の仕事で功績をあげてから来なさい。」
「そんなぁ~・・」
「・・・ふぅ、やっぱり桂花はあの子も一緒じゃないとダメみたいね。」
「しかし、華琳様、本当に洛陽に行かれるのですか?」
「もちろん行くわよ、秋蘭。
陛下が即位されたのに漢の臣下としてお祝いに行かないわけには行かないでしょう?」
「・・・それだけですか?」
「もちろん違うわよ、最近変な噂が流れてるのを知ってる?
董卓が統治するようになって洛陽は以前とは比べ物にならないほど住みやすくなった。
董卓様は素晴らしいお方だ。
不正を働く役人が完全に排斥されて賄賂を払わずに済むようになった。
こんな感じかしら桂花?」
「はい。」
「それを確認しに行くのですか?」
「違うわよ、問題は、董卓が統治するようになって数ヶ月しか経ってないのに、
こんな噂が流れる事よ。
どんなに董卓が優秀で、麗羽の馬鹿が忌々しい宦官を殺して回ったとしても、
数ヶ月でこんなに代わるものかしら?
代わるはずはないわ。
ならば意図的に噂を流している者がいるはず。
間違いなく董卓ね。
そしてその噂に真実味を持たせるために、
今董卓は必死になって洛陽で善政を敷いているのでしょうね。
ではなぜ、そんな噂を流す必要があったのか?
それを確認するのと、董卓の顔を見に行くのよ。
私の覇道に立ち塞がる者なのか、董卓に何処まで先が見えているのか確かめにね。」
「そうですか、しかし連れて行くのが、
桂花と新人の真桜だけというのはいささか不安です。
せめて姉者か私を連れて行ってくれませんか?」
「ダメよ、秋蘭には私がいない間の陳留を頼まなきゃいけないし、
春蘭は陳留防衛の要よ、まだ凪達では不安が残るわ。
あの子達はこれから伸びていくのだから。」
「しかしそれだったら桂花は?
桂花を置いて私を連れて行って下さったほうがいいのではないですか?」
「あら、秋蘭 桂花の恋路を邪魔しようっていうの?
洛陽には桂花の愛しのあの子がいるのよ?
そんなんじゃ馬に蹴られてなんとやらよ。」
「か、華琳様!!」
「そういう意味ではありません。」


くっ、私をからかうためにわざとあんな事を言う華琳様も華琳様だが、
あっさり流す秋蘭にも腹が立つ。


「冗談よ。 桂花をつれていくのは確認のためよ。
あの子が今洛陽に居て 洛陽から動けないとか言ってるらしいけど、
細作によると 董卓の洛陽運営にはウチで使ってる方策や、
今後 使う予定の屯所を運用するために、
用地確保をして兵の訓練をしているらしいわ。
そんな事ができるのは 私が知るかぎり桂花か、
桂花の幼馴染の郭嘉、それに喜媚、あの子よ。
誰かが董卓についている可能性があるのなら確認する必要が有るわ。
後は そろそろ桂花を喜媚に合わせてあげないと色々と問題があるのよ。
桂花の部下の男が桂花の口撃で再起不能にされてるらしくてね、
何とかしてくれって上申が来てるのよ。
喜媚に会わせて抱かれれば少しはおとなしくなるでしょう。
ねぇ、桂花。」
「くっ・・・私は何も特別なこと言っていません。
事実をありのままに口にしただけです!」
「ほら、このザマよ。
あの子はどうやって桂花をうまく扱っていたのか 是非とも聞いてみたいわ。」
「はぁ・・そういう事なら。」
「後最近 麗羽のバカが何やら企んでるらしいから警戒しておいて。
いきなり攻めてくるなんて事は無いと思うけど、
麗羽は何をしでかすかまったく予想がつかないから 警戒はしておいて。」
「わかりました。」


こうして朝議は終わり、私は今日の仕事を片付けるために執務室へ行く。


(フフフ待ってなさいよ喜媚! どんな馬鹿なことやってるかわからないけど、
今度は首根っこ掴んででも陳留に連れて帰ってやるから!)




--喜媚--


「・・・・・ビクッ!?」
「どうしました喜媚様、そんなに怯えて。」
「い、いや、今なんかすごい悪寒が背筋を走ったから。
何も嫌なことがなければいいけど・・・」


今背筋を走った悪寒は、昔桂花が悪巧みをした時の感じに似ていた・・・
まさか、桂花がなにか企んでいるのでは・・・


「ち~っす喜媚、邪魔するでぇ。」
「張遼さん、いらっしゃいませ。」
「ん? どないしたんや変な顔して?」
「いや、ちょっと嫌な予感がしたので。
幼馴染が悪巧みしてる時に感じたような悪寒が・・・」
「喜媚の幼馴染って荀彧っちゅ~奴やろ?
陳留のおるはずなのに、ここ洛陽でなんかできるわけあらへんやん、考え過ぎやって。
そ れ よ り も 早速一杯くれへんか?
もちろんつまみ付きで!」
「張遼さん・・・ウチ酒屋じゃなくてお茶と軽食を売ってる店なんですけど。」
「そんな固いこと言わへんと、
やっと仕事が終わったんやから一杯くらいええやんか。」
「本当に終わったんですか?
この間みたいに賈詡さんが怒鳴りこんでくるのは勘弁して下さいよ?」
「今度はほんまやって、詠にも確認取ったし、
今日はもう仕事上がってええって言うたし、今日は飲むでぇ~!」
「飲むって言ってもそんなにお酒ありませんよ。
許昌から送ってもらった分しか無いんですから。」
「今度輜重隊の行軍訓練で許昌までの往復の行軍訓練でもやろうかな?」
「止めてください!」
「冗談やって、流石にウチも酒のために軍を動かすなんてせぇへんよ。
今日は酒も自前で持ってきたし、喜媚は摘み作ってくれへんか?」


そう言って張遼さんは持ってきたお酒の入った壷を机の上に置く。


「しょうが無いですね、個室のほうでおねがいしますよ。
まだ営業中なんですから。」
「分かった分かった、ほな、頼むでぇ~。」


張遼さんは度々こうやってウチを居酒屋扱いして、
奥の間仕切りの向こうの個室で飲んでいく。
時には華雄さんや賈詡さん、董卓さんも参加していくのだが、
そのおかげで、ウチでは酒も出すのか?
と聞いてくるお客がいて困っている。

劉花ちゃん安全上 一般のお客にお酒を出すわけには行かないのだが、
こうもしょっちゅうやってきて家で酒盛りを開かれると、
誤解するお客が増えて困るのだが、その辺賈詡さんはどう考えているのか・・・

私はとりあえず簡単に作れる摘みを作って張遼さんの所に持っていく。


「はい、出来ましたよ。」
「お~、待っとったでぇ!」
「・・・そもそも なんで張遼さん達は家で酒盛りを開くんですか?
賈詡さんも家でお酒を出すのは反対していたくせに、
夜家に来てお酒を飲んでいくんですけど。」
「そんなんきまってるやん、喜媚が作るツマミが美味いからやん。
それに宮中だと決まった時間にしか食事が出ぇへんし、
つまみ作ろうにもウチらで料理うまい人間が喜媚か月しかおらへんし。
月に作らせるわけにもいかんからココに来るんや。」
「・・・皆さん少しは料理覚えてくださいよ。
陳宮さんは少しはできるんじゃないですか?
呂布さんの面倒見てるんですから。」
「音々はあかん、お子様やからウチらが酒盛り開く時間には寝てるか仕事やらな。」
「まったく・・・・女性がこれだけいて料理もできないなんて。
劉花ちゃんでも最近は簡単な料理をできるようになりましたよ。」
「ほんまかいな!? ・・・や、やっぱり少しくらいは出来たほうがエエのんかな?」
「そうですね、出来ないよりは出来たほうがいいと思いますよ。」
「肉焼くのは得意やねんけど・・・」
「今度機会があったら教えますから、炒飯くらい作れるようになりましょう。」
「う~ん、難しくないか?」
「簡単ですよ、材料切って炒めるだけですから。
調味料はきっちり計った分順番に入れるだけですから、
すぐに出来るようになりますよ。」
「ほんなら少しくらいはやってみよう・・・・・・・・・・・・・・・かな?」
「・・・すごく長く考えた上に疑問形ですか?
まぁ、いいですけど。」
「まぁまぁ、今はええやんけ、喜媚の料理が冷めてしまうから、
食べて飲んでから考えようや。」
「はぁ・・・」


結局このあと華雄さんも来て二人で夜まで飲んだ挙句、
彼女達は二階に泊まっていった。


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  1. 2012/09/21(金) 14:06:14|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
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