たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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四十二話


洛陽




予定通り 弁ちゃんは怪我の治療という名目で、
皇帝を辞し、協ちゃんが新たな皇帝、献帝となり、董卓さんが洛陽を統治。
袁紹さん、美羽ちゃん達には褒美として官位と幾らかの金銭が渡されたが、
明らかに不満そうであったが、宮中を血で汚した事もあり、
表立って文句を言ってくる事はなかった。


その間、私と弁ちゃんは洛陽の宮中の一室で、
賈詡さんの指示で ほぼ軟禁状態にされていた。
私や協ちゃんはともかく、弁ちゃんの姿を人に見られるとまずいのと、
洛陽の統治のための準備や、取り押さえた宦官達や協力者の取り調べ、
私財の没収、政務に必要な書類の整理、軍部の掌握、等
仕事が山積みだったというのと、
さらに賈詡さんが私の所に昼夜問わず訪れては、
許昌での農法、内政、軍務の事を聞きに来るため、
私がすぐ近くにいたほうが良いとの事だった。
一応、私が務めていた食堂の大将には、
賈詡さんがうまく言い含めておいてくれたようだ。

それと並行して、私と弁ちゃんが一緒に暮らすための家を探してくれているようで、
私が以前 弁ちゃん達に将来、小さなお店を開きたい。
と言っていたのを覚えていたようで、
賈詡さんに店舗と住宅が一緒になった家を探すように指示し、
家事態は宦官から没収した私財の中で 良い物件があったのだが
護衛のための兵が泊まる場所を作るためや、
防衛のための改築工事などをしているようだ。
さらに洛陽で以前桂花と話していた屯所、所謂交番制度を洛陽で導入するようで、
私と弁ちゃんが一緒に住む予定の周辺の家を買い取って、
屯所にし、私達の護衛のための兵を常駐させるとの事だった。

一時、私が店を運営すると言った時に、
弁ちゃんが 「じゃあ私も手伝いますね♪」 と言ったため、
前皇帝を市井で働かせるなんてとんでもない!
と董卓さん達が猛反発し、その案は廃案にし、
どこか屋敷に住んでもらおうという話もあったが、
ソレだったら、以前十常侍がやっていた軟禁状態での政権掌握と同じではないか?
と言う理由と、私が生活費を稼げ無いし、
弁ちゃんも普通の人と同じような暮らしがしたいと言うので、
店の従業員を全員董卓軍の女性兵で固める事、
外出時には必ず護衛を数名付ける事を条件に、許可が出た。
一応生活費の方は全額、董卓さんが出してくれるというのだが、
将来的には生活費を貰わなくてもやっていける程度には稼ぎたい。


董卓さん達が洛陽、この国の改革に勤しんでいる中、
私と弁ちゃんは 比較的穏やかな日々を送っていた。

協ちゃんは面会を求める来客が尽きないために、
日中はほとんど部屋に戻ってこないのだが、
私達は賈詡さんが文官を連れて 私に話を聞きに訪ねてくるくらいで、
それ以外の来客は完全に無い。
コレは弁ちゃんを人目に晒さないためなのだが、
流石にずっと部屋に軟禁されていると気が滅入るので、
そのあたりの事を賈詡さんに相談した結果、
弁ちゃんを変装させ警備を付けた状態でなら、
庭園までなら出てもいいとい言う事になった。

弁ちゃんの警護についている兵は あの日、
洛陽から弁ちゃん達二人が拐われた事件に参加していた兵の中から
賈詡さんが選び抜いた女性で構成された警備隊で、
この人達は、私と弁ちゃんが洛陽市街に移っても一緒に住む事が決まっている兵達だ。
護衛の訓練も兼ねているので行動できる範囲は限られているが、
それでも部屋に軟禁されているよりはよっぽどいい・・・のだが、
私達が庭園でまったりしていると、
私の話を聞くために賈詡さんがやってきて 私を引っ張っていくので、
あまり長くゆっくりできるものでもない。


「あんた 本当に今まで荀文若の使用人やってたの?
どっかで文官か軍師やってたんじゃないの?」
「本当だって、私はただの使用人だったんだって。」
「だったら荀文若はよっぽどの間抜けか、
あんたを抱え込むために外に出さなかったのか。
・・・前者はないわね、彼女の評価からするとありえないわね。
大体なによその四則演算とか新型の算盤とか言うの、ボクにも使い方教えなさいよ!
こっちが予算の計算でどれだけ苦労してるのか知ってるの!?」
「教えるって、だけど今は洛陽の警備計画の話でしょう。」
「約束したからね! 絶対教えなさいよ!」


どうやら私の知識は彼女の知識欲を刺激してしまったようで、
空き時間さえ有れば賈詡さんは私のところにやってきてプチ討論会を開いていくのだ。
それに弁ちゃんも加わり、三人で話すことが多くなってきた。


「そういえば董卓さんはどうしてるの?」
「劉協様と同じよ、毎日ひっきりなしに面会の申し込みが来るから
ひたすら人に会ってるわよ。
本当は月は表には出したくなかったんだけど、
あんたのこれからの展開予想のお陰でそうも言ってられなくなったわ。
洛陽の統治を良くしていく上で 地元の豪族の協力は必要不可欠よ。
そのためにも月には今は一人でも多くの豪族に会ってもらわないと。」
「なんか董卓さんには悪かったね・・・だけど今が一番大切な時期だから・・・
初動をきっちりしておかないと、
諸侯に洛陽を攻め入る口実を与えてしまうから。」
「わかってるわよ!
だから本当ならボクが月に付いていたいんだけど、
こうして別行動してまで仕事を片付けてるんじゃない!
あんたも悪いと思うんだったら ここに竹簡持ってくるから、
予算の計算だけでもやりなさいよ!
あんたが算盤使えば普通の文官の数人分の計算があんた一人で済むんだから。」
「・・・お手柔らかに頼みます。」
「仕事はたんまりとあるから好きなだけ計算するといいわ。」
「・・やっぱり無しの方向・・・では行きませんよね~。」


賈詡さんが桂花並の睨みを効かせてくるので、
私はその睨みに負けて彼女の仕事を手伝うことになってしまった。
ついでに弁ちゃんも今後店で働くために、計算はできたほうがいいので、
その勉強も兼ねて、少しではあるが仕事を手伝っている。

軍部の方は華雄さんと張遼さんが他の将軍を連れて訓練しているようで、
許昌で使っている大盾と長槍の陣形を賈詡さん達が改良して、
より 元のファランクスに近い、小盾と戈の陣形に組み替えて、
攻防どちらにも対応できるように訓練しているようだ。
それと最悪の状況に対応するために、鞍と鐙の絵図面を賈詡さんに見せて、
試作してもらったものを張遼さんに試してもらって、
騎射ができる部隊を編成してもらうようにお願いした。

ココに来て私は もし、万が一、反董卓連合が結成されてしまった場合、
絶対に負けるわけには行かないので、
今までも桂花にも話して無かった鞍や鐙、などの話も賈詡さんにするようになった。
コレにより騎乗での安定感が増し、
短弓を使っての機動力のある弓騎馬隊の編成が可能になる。
更に弓も改良して射程距離を伸ばしたり、
大きな布を使って敵の矢を防ぎつつコチラの矢を補充する方法や
鎖につないだ丸太を城壁上から落として 城壁を上がろうとする梯子の兵を叩き落とし
鎖を引き上げることで再利用できるようにしたり、
関の門に鉄板を張るなどの案を出して、
汜水関や虎牢関での防衛戦で確実に勝てるように用意する。

私がそんな話をするせいで、賈詡さんの知識欲を刺激しまくり、
賈詡さんがわざわざ仕事や睡眠時間を削ってまで 私に会いに来るのに、
この時の私は必死過ぎて 気がついていなかった。


さて、こんな生活が続く中、新たな報告が上がってきた・・・
と言うより当事者より連絡が着た。

丁原さんが暗殺されたとの報告を呂布さんと陳宮ちゃんが兵を率いて持ってきたのだ。
いま、董卓さんが賈詡さんを連れ、謁見の間で呂布さん、陳宮ちゃんと会っている。


「・・・この書簡を読む限り、
丁原さんは自身の命が狙われていることを知ってらしたんですね。」
「そうですね・・・その書簡には自分に何かあったら、
董卓さんを頼れと書いてあるです。」
「いったい何が有ったの?
あの丁原様が暗殺されるなんて、
あの方は民を愛していたし何進様よりとは言え、
その政治に対する態度は誠実だったはずよ?
恨みを買うとしたら十常侍や宦官位だけど、
奴らは袁紹に誅殺されたかボク達が捉えて取り調べを行なって、
次々と処断している所だから
丁原様を暗殺するような そんな余裕有ったと思えないけど。」


董卓さん、賈詡さん陳宮ちゃんでそんな話をしている中、
今までずっと黙っていた呂布さんが呟いた。


「・・・橋瑁だ、アイツが!」
「橋瑁・・あいつか・・・」
「なにか知っているですか!?
知っているなら教えて欲しいです!」
「悪いけど、コレはウチの重要機密に関わることだから詳しくは話せないわ。
ただ言えることは、先の何進様暗殺や その他の事件は
十常侍を代表とした一部の宦官と橋瑁が結託してる事は間違いないようなのよ。
だけど・・・証拠がない。
捕虜の証言では言い逃れされる、何か決定的な証拠がないとダメなんだけど、
今のところ証言以外何も無いのよ・・・」


賈詡さんの話を聞いた呂布さんがすぐに踵を返し、
謁見の間からでていこうとする。


「・・くっ、橋瑁!」
「恋殿! 何処に行くですか!?」
「橋瑁を討ちに行く。 義母さんの仇だ。」
「待ちなさい呂布! 今橋瑁を今討つ事は許さないわよ。」
「・・・・なぜだ? 義母さんの仇なのに。」
「証拠が無いのよ、貴女が橋瑁が丁原様を暗殺したと思ったのはなぜなの?
何か証拠があるの?」
「義母さんを殺した奴らが吐いた。」
「丁原様が暗殺された時に呂布殿が駆けつけて、
そこい居た不審な者達を全員呂布殿が討ったのです、
その時に聞いたのでしょう。
そして最後に息も絶え絶えな丁原様は 恋殿や私にこの書簡の在り処を教えてここ、
董卓殿のところへ行くようにと・・・」
「・・・分かりました。 ですが詠ちゃんの言う通り、
今橋瑁さんを討つ事は許可できません。
呂布さん達の事は この書簡にあるように兵達や 呂布さんの家族 も含めて、
私達の所で受け入れさせてもらいますが、それでよろしいでしょうか?」
「兵達はそれでいい、でも私は橋瑁は討つ。」
「呂布さんが今、橋瑁さんを討つというのなら、
私達はそれを止めなくてはなりません。」


董卓さんがそう言うと、謁見の間にいた護衛が武器を構え、
呂布さん達を取り囲む。


「・・・お前もアイツの仲間か!?」
「恋殿!」
「違います、私達も橋瑁さんを捉えて罰したいと思っていますが、
話を聞いただけと言う理由で呂布さんが兵を動かすと、
呂布さんの兵達や家族が逆に罰せられることになります。
橋瑁さんを捉えた暁には証言を取り 必ず呂布さんに仇を討たせて差し上げますから、
今は抑えてもらえませんか?
・・・呂布さんを慕う兵や家族、陳宮さんの為に。」
「・・・・・・っく!」
「呂布・・・貴女が今暴れると下手をしたらそれをきっかけに、
この国で戦乱が起こるのよ。
丁原様がこの書簡を持たせえてあなた達がココに来て書簡を読んだ時点で、
形式上あなた達はボク達の配下ということになる。
その配下である貴女が勝手に橋瑁を討ったら、その責任は月に来るのよ。
いま、この国は非常に危うい状態なの。
黄巾の乱以降、何進様が暗殺されて前陛下が誘拐され大怪我をされて治療中、
そして今は私達が擁立して献帝様が即位されている。
今 周りの諸侯はボク達が邪魔でしょうがないのよ。
そのためにボク達を討つに足る理由を必死になって探すわ。
そこで貴女が好き勝手暴れたらそれを理由に挙兵され、
それがきっかけでこの国で戦乱起こる可能性もあるの。
橋瑁を討つならはっきりとした証拠が必要なのよ。」
「・・・恋殿、ココはくやしいですが賈詡の言う通りなのです。
今ココで恋殿が丁原様の仇を討つために挙兵したら、
賈詡の言う通りになる可能性もあるのです。
一応 丁原様の屋敷で恋殿が暗殺者を討った時点で、
仇を討ったと見なされるのですから、
証拠もなしに橋瑁を討ったら世間では恋殿が暴走したと見なされてしまうのです。
そしたら恋殿の兵や、セキトや家族が・・・」
「・・・・・わかった。
でも、必ず義母さんの仇は討つ。」
「それでいいわ、証拠が集まった時点で、
必ず呂布、貴女に指揮を任せて橋瑁を討たせるから、
それまでは兵や家族のために耐えてちょうだい。
丁原様もきっとそれを望んでおられるに違いないわ。」
「・・・・コク。」
「では、必ずこの約定は果たすという意味を含めて、
呂布さんが私達を信じてくれたという 信頼の証に私の真名を預けます。
私の真名は月です。」
「・・・私は詠よ。」
「・・・・・恋。」
「音々、は音々音です!」
「これから、よろしくおねがいします。」
「これから頼むわよ。」
「うん。」
「よろしく頼むのです。
恋殿! 一刻も早く橋瑁が丁原様を暗殺したという証拠を音々が見つけますから、
しばらく我慢してください。」
「・・・お願い。」


こうして、董卓さん陣営に、
呂布さん、陳宮ちゃんが加わり 原作通りの董卓軍の布陣となる。

この日以降、陳宮さんが加わったことで、
賈詡さんの仕事量が減った・・・ように見えたのだが、
その分、内政や風評操作の仕事を増やしたので、
まったく減ることはなく、私の所に回ってくる予算の竹簡も変わる事はなかった。
最近は弁ちゃんはようやく私の計算方法を覚え、前以上に手伝ってくれる。
賈詡さんは恐れ多いから止めてくれ、と言うのだが、
弁ちゃんが 「私もなにか力になりたいのです。」 と言うので
やむなく仕事を手伝ってもらっているというところである。

軍部の方も呂布さんが入った事で、
一旦は訓練方法などで揉めたが、
総合的に兵の練度が増し、華雄さんや張遼さんが呂布さんに挑戦し、
叩きのめされるということで武将個人の練度も上がっている・・・のだが、
何を思ったか、華雄さんが庭園で弁ちゃんとまったりしていた私の首根っこを掴んで、
訓練場まで連れていき、私も武術の訓練を受けさせられる事になった。


「お前は劉弁様をお守りせねばならんのだから、
武を修めなければならないのは当然だろう。
張遼に聞いたところだとなかなか使えるそうじゃないか?」
「張遼さん! なんで余計なことを言ってくれたんですか!!」
「せやかて、華雄の言うことにも一理あるで?
それに喜媚はもう少し伸びると思うからウチらで鍛えてやろう思うてな。
それにウチと喜媚は同じ戦場で戦った仲やないか、
張遼さんなんて他人行儀じゃなくて呼び捨てでええで。」
「コレは口癖のようなものですので、気にしないでください。
とにかく武術の方は母からもう私の伸びしろは無いと言われてますので、
身体がなまらない程度で結構です。」
「・・・そんな事はない。 喜媚はもうちょっとだけ強くなれる。
経験が足りてないだけ。」
「ほら、呂布もこう言っている、
ならば我等で足りない経験を補ってやろうではないか。
劉弁様をお守りする役目がある以上、万全の体制を常に整えておかんとな。」
「・・・私 オワタ。」


この後 華雄さん達にボコボコにされ、
この日の夜の賈詡さんとの話し合いをまともに出来なかったことで、
賈詡さんが華雄さん達に 「やるなら程々にしなさい!」 と言ってもらえた事で、
本当に程々にボコボコにされる日々が続いた。


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  1. 2012/09/20(木) 03:48:55|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

四十三話へのリンクを設置、と
  1. 2012/09/21(金) 23:52:11 |
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  3. 読み返しは一気に派 #e.MnMlRY
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