たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  014



3年生に無事進級し4月、始業式を迎える。



学園への登校時



「ごきげんよう、エヴァンジェリンさん。」

「・・・・・・変なもので食ったか?」


澄み切った青空の元、爽やかな朝の挨拶に毒舌がこだまする。

穢れきった心身を包むのは茶色のブレザー。

スカートは乱れ、下着をはだけさせるのが ここでの嗜み。


遅刻ギリギリで走り去る生徒などといった はしたない生徒だらけ。


麻帆良学園 本校女子中等部・・・


「もういいから黙れ。」

「・・・・・エヴァンジェリンさん、性根が、曲がっていてよ?」


無言でエヴァにボコボコにされる。






始業式は保健室で迎える事となった。


ふと横を見ると、クラスメイトの佐々木さんが体操服で眠っている。


以前、学園長と計画したネギ君、ボコボコ作戦の決行日が本日から ということを

思い出したが・・・・春の陽気でどうでも良くなったので 眠ることにする。


しばらく居眠りをしていると、子供先生としずな先生、

それに一部のクラスメイトが保健室に駆け込んできた。


「ど・・・どーしたんですか まき絵さん・・・・と、ソプラノさんも!?」

「まき絵さんは桜通で寝ているところを見つかったらしいのよ。

ソプラノさんはエヴァさんが 「いつもの発作だから放っておけ。」 と言っていたわ。」

「何だ大したこと無いじゃん。」

「甘酒飲んで寝てたんじゃないかな?」

「昨日暑かったし、涼んでいたら 気を失ったとか・・・」


鳴滝姉、椎名さん、近衛さんが三者三様の感想を話す。


(桜通りで・・・?)


子供先生が、佐々木さんを観察するが、異常を感じたようだ。


(い・・・いや、違うぞ!

ほんの少しだけど・・・確かに 「魔法の力」 を感じる・・・)


私は途中で目が覚めたが狸寝入りをしながら、

子供先生の様子を観察する。


(子供先生、エヴァが残した微量な魔力に気がついたようだね~。)


急に黙りこみ考えこむような様子になった子供先生に

心配になったのか、神楽坂さんが声をかける。


「ネギ  ネギ!

ちょっとネギ、なに黙っちゃってるのよ」

「あ、はいはい、すみませんアスナさん。

まき絵さんは心配有りません。 ただの貧血かと・・・

それとアスナさん、僕 今日帰りが遅くなりますので 晩ご飯いりませんから。」


子供先生は神楽坂さんにそう言うと、保健室から慌てたように退室する。


私はその様子を寝た振りをしながら観察していた。


(さて、餌に食いついたか。

あとは今夜エヴァがうまくやれば第一段階はクリアかな。)


いずれエヴァも子供先生が餌に食いついたことに気がつくと思うが

念のため、エヴァに念話で連絡をすることにした。


『ごきげんよう、エヴァンジェリンさん。』

『・・・・なんだ、まだ仕置が足りなかったのか?』

『エヴァンジェリンさんの根性が曲がっていてよ。』

『よし、帰ったら は-3 でお仕置きだな、姉様。』

『ご、ごめんエヴァ! あれは後半変な気分になるから堪忍してぇ!』

『・・・それで、なんのようだ?』

『・・・お仕置きは許してね。

それで真面目な話なんだけど、子供先生が餌に食いついたよ。』

『ほう、思ったよりも早かったな。』

『ちょうど今保健室で佐々木さんを調べていったよ。』

『わかった、今夜のお仕置きは勘弁してやる。

ぼうやの子守があるからな。   ククク』


子供先生を生贄に差し出すことで

私のお仕置きは回避された・・・ありがとう! 子供先生!!


今日からはちゃんとネギ先生って呼ぶからね!






始業式終了後、生徒は帰宅する者や、部活動に参加する者など、それぞれが

思い思いに行動し、学園都市は活気にあふれる。


そうして日も沈み始めた頃、私とエヴァ、茶々丸が

桜通りからやや離れたビルの屋上に集まった。


「それじゃあエヴァ、もう少し暗くなったら桜通りで待機してね。」

「あぁ、わかったが・・・・しかしあのジジィの酔狂もホドホドにしないといつか痛い目に会うぞ。

こんなことせずとも 呼び出してボコボコにすればいいんだ。」

「計画を練るときはエヴァもノリノリだったじゃない。」

「いざやってみるとなぁ・・・・面倒くさくて。」

「もぅ・・・いい、桜通りで適当に通った女子生徒を襲って、

ネギ先生が出てきたら広場に誘導、

その後学園長が施設に障壁を張るから、あとはエヴァが魔法でボコボコにする。 OK?」

「あぁ、わかった。 面倒臭いがしょうが無い。」

「・・・・・もう少しやる気出してよ、

ここで下手にネギ先生に粘られたりしたら、元も子もないんだから。」

「そうは言うがな、大佐。」

「・・・・・ポケ●ンのセーブデータ消されたくなかったら真面目にやりなさい。」

「ま、まて! ようやくバッジを6つ取ったんだ!」

「じゃあ、真面目にやりなさい。」

「わかった! やる! 真面目にあのガキをボコボコにする!!」

「エヴァが素直な子でお姉ちゃんうれしいわ。」

「あぁ、姉様(セーブデータ)のために最高の結果をだそう!」

「・・・まぁ、いいわ。 エヴァ頑張ってね。」

「では、マスター、広場でお待ちしています。」


私は茶々丸と一緒に広場へ向かい、

途中、学園長に念話で配置についたことを伝える。


広場の所定の位置に付き、あとはエヴァが来るのを待つのみとなったので

茶々丸と雑談しながら待っていた。


「茶々丸最近体の調子はどう? 超に変なことされてない?」

「ボディの調子は良好です、ソプラノ様や姉さんのおかげで

初期の段階より性能は8%上がり、

戦闘経験に関しても予定より12%ほど早く、プログラムを消化しています。」

「そう、よかった。 じゃあ何か困ったことはない?」

「重要な案件は有りませんが、猫が増えたため、

猫の餌代やトイレの砂代が かさんでいることくらいでしょうか。」

「じゃあ、もう少しお小遣い増やしてあげるけど、あんまり甘やかしすぎてもダメだよ。

あと、去勢や避妊してない猫を見かけたら早めに処置すること。」

「わかりました、ソプラノ様。」

「茶々丸が優しいのはいいけど、下手に猫を増やしたせいで苦情が増えて

保健所が猫を捕まえに来た、なんて嫌でしょう? 気をつけてね。」

「お気遣い感謝します。

ですが私はガイノイドなので優しいという表現は適切ではありません。」

「・・・ふむ、では茶々丸、あなたはなぜ猫に餌をあげてるの?

そして普通に流せばいい 優しい という言葉に反応して、なぜ訂正を求めたの?」

「それは・・・・申し訳ありません、適切な答えを出せません。」

「そう、じゃあ、宿題にしておくから、いずれ聞かせて頂戴。」

「わかりました、ソプラノ様。」


(今はまだ焦らなくていいか、少しずつ育っていくのを見守っていこうかな。)


茶々丸との会話から、茶々丸の心が少しずつ育っている感触を掴むことができた。

超や葉加瀬がこの会話のデータを聞いたら喜ぶことだろう。


そうして茶々丸と話している内に、向こうからエヴァがネギ先生を引き連れてやってきた。


「待ちなさーい!

エヴァンジェリンさん、どーしてこんなことするんですか!

先生としても許しませんよ!」

「ふん、ここら辺でいいだろう。」


ネギ先生を引き連れたエヴァが広場に降り立ち、続いてネギ先生も降りる。

それに合わせて学園長が建物に障壁を貼り被害が出ないようにした。


準備ができたことを確認したエヴァが臨戦態勢に入る。


「さて、私がどうしてこんなことをするのか? だったか。

答えは簡単だ、血を吸うためだ。

さっきも言ったが世の中には

魔法を良い事に使う奴もいれば悪いことに使う奴もいる。

そして吸血鬼の私が血を吸うために魔法を使えば、一般的には悪となる。

さぁ、ネギ先生、生きるために血を吸い、

そのために魔法を使う私を先生はどうするのかな?」


(またエヴァの悪い癖が出た・・・魔法で倒すだけでいいのに

精神的にもボコボコにするつもりか・・・)


「うぅ・・・・で、でも魔法を使って人を襲うことは悪いことなんです!

エヴァンジェリンさんも人を襲うのはやめて下さい!」

「ならばネギ先生は私に死ね、ということか。」

「そんなことは言ってません!

人を襲うのをやめて欲しいんです。」

「しかし、私は血を吸わねば生きていけんぞ、つまり死ねということだろう。」

「そういう事じゃなくて・・・」


エヴァの問に答えを出せないネギ先生が考え込む。

落ち着いて考えれば、幾つかの妥協案を提示できる問なのだが

魔法学校で偏った教育を受けたネギ先生には答えを出せないようだ。


そうして思考の迷路にはまっている間にエヴァが挑発を始める。


「ほら、どうしたんだ先生、血を吸うために宮崎を襲った私を許せないんじゃないのか?

吸血鬼の私を退治するんじゃないのか?」

「うぅぅ・・・・っ」

「ほら、どうする? 何もしないなら私は戻って宮崎のどかの血を吸うとしよう。」

「・・・っ! ダメです僕の生徒は襲わせません!!

ラス・テル・マ・スキル・マギステル・・・・」


宮崎さんを襲うというのが引き金になったのか、

答えを出すことを止め、エヴァを止めるために攻撃をしようとする。


「魔法の射手 連弾・光の11矢!!」

「それが答えかぼーや!   ハハハ!   氷楯!」


ネギ先生の魔法の射手がエヴァに向かうが、エヴァが出した氷楯に

あっさり止められる。


「な、僕の魔法があんなに簡単に止められた・・・」

「なるほど、先生の答えはよくわかった。

だが私も命が惜しいのでな、ここで先生を倒すことにしよう。」

「・・・っく! ラス・テル・マ・スキル・マギステル 来れ雷精 風の精!」

「ハハハ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 来れ氷精 闇の精!」

「え?」

「フフン」

「雷を纏いて吹きすさべ 南洋の嵐!」

「闇を従え吹雪け 常夜の氷雪!」

「雷の暴風!」  「闇の吹雪!」


エヴァとネギ先生が同種の魔法を撃ちあうが、一瞬こそ持ったものの

魔力の練りこみ、術の構成、基本的な魔力量すべてが上回る

エヴァの闇の吹雪があっさりと押し返しネギ先生の障壁を貫く。


「ぅああぁぁぁあっぁあ~~~~~!!」


障壁を抜かれ、威力が減衰したものの闇の吹雪の直撃を食らい 吹き飛ぶネギ先生。


魔法の硬直が終わったエヴァが、止めを刺すために空に浮かぶ。


「さぁ、先生止めだ! 真祖の力、思い知るがいい!!」

「あ・・・あぁ・・・・・・・!」


同種の魔法であっさり打ち負けたため、

戦意を喪失し、怯えるネギ先生。


学園長や高畑先生も心配のようだが、ここまでは計画通りのために動く様子はない。


「リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 契約に従い 我に従え 氷の女王。

来れ とこしえのやみ えいえんのひょうが。」


ネギ先生を中心にあたり一面が極低温の空間が発生する。

エヴァがさらに魔法の詠唱を続ける。


「全ての命あるものに等しき死を。 其は 安らぎ也。 「こおるせかい」!!」


エヴァのお得意、広域殲滅魔法が炸裂する。

今回は「こおるせかい」のため、ネギ先生の氷漬けが完成する。


「ハハハッハ!!  どうだジジィ見事にやり遂げたぞ!!」


エヴァが調子にのって高笑いをしている時、

すごい勢いでこちらに向かって走ってくる人影が見えた。


「ちょ・・・・なにコレ・・・・」 lll


勢い良く現れた神楽坂さんも流石に

あたり一面に立つ氷の柱に流石に驚いたのか、思考停止状態に陥る。


「何だ神楽坂か、何をしに来た?」


空に浮いたエヴァに話しかけられて、

ようやくエヴァの存在に気がついた神楽坂さんがエヴァに問い詰める。


「なによこれ・・・・これ、エヴァちゃんがやったの・・・?

そうだ! ネギは!? ネ・・・・・・・・ギ?」

「ぼーやならそこの氷の中にいるだろう。 ほら。」

「あ・・あぁぁっぁ・・・・・・・・・・・・ネ・・・ギ・・・・・・っ。」

「それでは、私の用事は終わったので これで失礼するぞ。」


放心状態の神楽坂さんを置いてエヴァは飛び去る。

あとに残ったのは氷漬けのネギ先生と放心状態の神楽坂さん。


その後、学園長が事前に渡しておいた解凍術式の魔法薬を使いネギ先生を解凍し

神楽坂さんを一緒に連れて医療魔法使いが準備している場所へ移動していった。


こうして無事に死者も出ること無く ネギ先生ボコボコ計画 のフェイズ1が終了した。





「さて、ネギ先生と神楽坂さんも無事に学園長達に回収されたし

あとは任せて私達も撤収しましょうか。」

「了解しました、ソプラノ様。」


家に帰る前に、一応学園長に念話で連絡をしておく。


『学園長聞いてますか?』

『おぉ、ソプラノ君か聞こえておるぞ。』

『そちらの回収作業も確認したので、あとは任せてこちらは戻りますね。』

『うむ、了解した。 あとはこちらで面倒を見るから

そちらは戻ってもらって結構じゃ。』

『はい・・・それにしても、予定通りとはいえ、エヴァも派手にやりましたね。』

『・・・・はぁ~、少々派手にやりすぎじゃがな。

おかげでこちらは今回の件に関与してない魔法先生を抑えるのに一苦労じゃ・・・』

『その辺は学園長にお任せしますよ。 言い出したのは学園長なんですから。』

『うむ、そこは任せてくれ。』

『それじゃあ、私達は明日は学園を休みますので。』

『うむ、一応周囲には警戒しておいてくれんかの。

今回のエヴァの事は情報として流れてはおらんが

どこから漏れて暴走する魔法先生がいないかわからんからの。』

『了解しました。 次は発電施設のメンテナンスの日ですね。』

『うむ。』

『では、おやすみなさい、学園長。』



「じゃあ、茶々丸帰ろうか。」

「はい、ソプラノ様。」



夜が深まり、先程の戦闘で周辺が慌しくなって来る前に

茶々丸と私は家に帰った。



「ただいま~。」

「只今戻りました。」


家に帰り居間に着くとエヴァと千雨がワインを片手に

そしてチャチャゼロが千雨の頭の上でくつろいでいた。


「あぁ、姉様 戻ったか。」

「先輩、お邪魔してます。」

「ナンダ ソプラノカヨ。」

「・・・・なに三人で飲んでるのよ。」

「仕事の後の一杯くらい構わんだろう。」

「・・・もぅ、私にも一杯頂戴。」

「では、私は何かつまみになるものを用意いたします。」

「ありがとうね、茶々丸。」

「オウ イモウトヨ チーズヲワスレンナヨ。」  「わかりました姉さん。」


茶々丸がキッチンに向かい、私は千雨に渡されたグラスにワインを注いでもらい、

4人で軽くグラスを重ねた。


「それにしてもエヴァ、いくらなんでもあれは酷くねーか?」

「何を言っている、氷漬けにしただけではないか。

殺すつもりなら氷を砕いているぞ。」

「ゴシュジンモ アマイゼ、ゼンゼン チガ ミレナカッタ ジャネーカヨ。」

「いや、アレ私も前に食らったけど、かなりキツイぞ。

・・・軽く数日寝込んだし。 あの子供先生にはやりすぎな感じがするぞ。」

「調子に乗ったガキの鼻を折るには、あれくらいやったほうが効果的なんだ。」

「言いたいことはわかるが、トラウマになって

下手したら明日から学校にこなくなるんじゃねーのか?

教師が登校拒否とか洒落になんねーぞ。」

「そうなったらそこまでのガキだったということだ。

今ここで五体満足で手を引かせたほうが 将来的にガキのためになる。」


二人は少し間を開けてワインを口に含む。


「ネギ先生のことは学園長に任せて、今日はもうのんびりしましょう。」

「そうだな、あのガキがどうなろうが興味がない。」

「まぁ、学園長に苦労してもらうか。」

「みなさん、オツマミができました。」

「オウ ヤットキタカ!」


私達は、後のことを学園長にすべて丸投げした。


「ありがとう、茶々丸。 それにしても千雨は今日は何でウチに来たの?」

「あぁ、それか 私が連れてきた。」

「エヴァが?」

「あの広場から帰る途中で千雨を見つけたんだ。

あのままにしておくと下手に疑われてもかなわんのでな、連れてきた。」

「そうだったの、じゃあ千雨 今日は泊まっていく?」

「そうだな、今帰ると不審に思われるかもしれないから泊まっていくよ。」

「では、千雨様の部屋を用意しておきます。」

「お願いね、茶々丸。」

「オイチサメ ネルマエニ ヒトショウブ ヤロウゼ。」

「今からかよ・・・・明日にしてくれよ。」



こうして波乱の始業式の夜も更けていった。








翌日、エヴァと私、茶々丸は当初の予定通り学園を休み、

早朝に千雨は一人着替のために寮に戻っていった。


4人でまったりと平日の昼を満喫していた頃、

結界内に小動物が侵入してきた。


「ん、姉様気がついたか?」

「何か結界内に侵入してきたね、入ってこれたから害にはならないけど

反応があったんだから何らかの精霊か使い魔、そんな所だろうね。」

「どうする? 消すか?」

「学園の方でも確認しているはずだから、私たちは様子を見よう。

世界樹の結界に引っかかるようだったら、その時に消せばいいと思うよ。」

「そうだな、面倒くさい。」

「一応村の方には連絡だけして、被害が出るようなら対処しよう。」


その後、私達は再度平日の昼間を満喫するべく

ソファのに座り、肩を寄せ合い昼寝をすることにした。


暖かい陽気の中、うとうとしていた私の肩を誰かが揺する。

うっすらと目を開けるが、寝起きで頭がボーッとしていて

目の前にいるのが誰か判断がつかない。


「ほら、・・・・・ぱい・・・・・おき・・・・て・・い。」

「ん~・・・・・・なにぃ・・・」

「先輩、起きてください。」


ようやく頭が働き始めたのか、千雨が目の前にいるのが認識できた。


「あ、千雨、おはよう。」

「おはようじゃないよ、もう夕方だぞ。」

「ん~・・・じゃあ、明日の朝にもう一回起こしてよぅ。」

「何馬鹿なこと言ってるんだよ、こんなトコで寝てたら風邪ひくぞ。」

「・・・わかった、わかったよお母さん。」

「誰が母さんか、ほら これ飲んで。」


千雨が目覚めにと よく冷えた水を差し出し

それを私は受け取り口をつける。


隣に一緒に寝ていたエヴァはもういなくなっていた。


「ん~美味し、それで 千雨は今日はどうしたの?」

「どうしたもこうしたもねーよ、あの子供先生、酷い落ち込みようだったぞ。

教室に入るときもスゲー怯えた様子で、

エヴァがいないのを確認したらほっとしてたぞ。」

「まぁ、子どもがあれだけの目にあえば落ち込みもするよ。」

「まぁ、確かにな。

それはいいんだけど、今日学園に変な小動物が紛れ込んでて

魔力反応が少しあったから先輩たちが何か知らないかと思って。」

「ん~昼ごろに学園に侵入していた小動物のことかな?

特に害は無いようだったからては出してないよ。」

「そうか、知ってるならいいんだ。

で、先輩、明日学校はどうするんだ?」

「そうだね、明日は行こうかな。

私はともかくエヴァが何日も休んでいたらおかしいからね。」

「そうか、それじゃあ私は今日は帰るから明日教室で。」


千雨は私が明日登校するのを喜んでくれるのか、

少し明るい表情になって寮に帰っていった。




翌日


エヴァと私、茶々丸といつものメンバーで登校すると玄関先で

ネギ先生と神楽坂さんに近衛さん、

それにネギ先生の肩にイタチのような小動物が乗っていた。


「「おはようございます、ネギ先生。」」

「おはよう、ネギ先生。」


挨拶に反応してこちらを向くネギ先生、

だが エヴァの姿を確認した瞬間に震えだし、怯えて後ずさりながら杖を構えようとする。


「おっと・・・勝ち目はあるのか?

校内では大人しくしていた方が お互いのためだと思うがな。」

「くっ・・・」

「そうそう、高畑先生や学園長に助けを求めようとなどと思うなよ?

また生徒を襲われたくはしたくないだろう。」

「うぐ・・・うわぁぁぁーーーん!」


エヴァに校内で仕掛け無いよう釘を刺されたネギ先生が

泣き出しながら走り去って行く、神楽坂さんもそれを追って走り去っていった。





side ネギ



「ネギ!待ちなさいよ!」

「ネギの兄貴 しっかりしろよ!。」

「ううっ・・・ 言い返せないなんて 僕はダメ先生だ・・・」 orz

「あの三人っすね!? あの三人がその問題児なんスね!?

許せねぇ! ネギの兄貴をこんなに悩ませるなんて!!

舎弟の俺っちがぶっちめて来てやんよぉーー!」


「・・・・あの、エヴァンジェリンさんは実は吸血鬼なんだ・・・しかも真祖・・・」


「く・・・故郷へ帰らせていただきます。」


そう言って逃げようとするオコジョ妖精、カモミール(通称カモ)の尻尾を

アスナさんが握る。


「一緒にいた茶々丸さんがエヴァさんのパートナーのようだけど、

この間 僕はエヴァンジェリンさん一人にすら惨敗したんだ。」

(なるほど、あの三人に契約の力を感じたのはそのせいか・・・)

「それにしてもよく生き残れたな兄貴・・・

吸血鬼の真祖って言やぁ、最強クラスの化物じゃないッスか。」

「この間はネギは氷漬けにされただけで・・・どうも見逃してもらったようなのよ・・・」

「なるほどな・・・・フフ でも安心しろよ、

そーゆーコトなら 手がないわけでもないぜ。」

「え!? 何か勝つ方法があるの!?」

「ネギの兄貴と姐さんがサクッと仮契約を交わして、

相手の片一方を二人がかりでボコッちまうんだよ!」


カモは映画のチンピラのような悪人顔でネギとアスナに語りかける。


「え・・・え~~っ!? 何それっ!」

「僕とアスナさんが仮契約!?」

「姐さんの体術は昨日の風呂場や脱衣所で見せてもらいやした。

いい・・・パートナーになりますぜ。」

「で、でも、二人がかりなんて卑怯じゃ・・・」

「ひきょーじゃねーーよ! 兄貴は一対一で負けたんだろう!?

勝つためには二人がかりでいくしかないッスよ!

やられたらやり返す、漢の戦いは非情さ!

それに相手は吸血鬼、バケモンじゃんないッスか!!」


その後もネギとアスナがなんとか反対しようとするも

カモの口車には勝てず、先日負けたことや、自分の生徒を守ること

正義の名を出すなど様々な方向から攻められ、

エヴァンジェリンに対する恐怖も後押しし、しぶしぶ一回だけという条件で

仮契約を変則的な形、額にキスという方法で結び、

茶々丸、エヴァンジェリンを各個撃破する作戦を実行する事になった。





side ソプラノ


茶道部で、エヴァと茶々丸、私の三人でお茶を楽しみその帰り、

高畑先生がエヴァに、学園長が話があると呼びに来たので

エヴァは高畑先生と学園長室に向かった。


茶々丸は、私と二人で猫の餌やりに向かう途中で、

いつものように困ってる子供やお年寄りを助けたりする。


そうして二人で猫の餌やりをしている広場に向かう途中、

先程から感じる不審な気配について小声で茶々丸に確認する。


(茶々丸、聞こえる?)

(はい、ソプラノ様。)

(私達をつけて来てる人が複数いるのに気がついてる?)

(いえ、確認します・・・・・・・・・・・・・・・・・確認しました、

ネギ先生と神楽坂さん、ネギ先生のペットらしきオコジョを確認しました。)

(・・・・ふむ、ろくでもないことを企んでいそうね・・・・少しお仕置きしてあげようか。

茶々丸、念話の回線を開いて。)

(了解しました。)


小声で周りに聞こえないように会話をしていた私達は

会話を念話に切り替える。


『さて、あの様子からするとエヴァの情報を探るために私達に目をつけた、又は

エヴァを狙わずに従者と公言してる茶々丸か、

義理の姉である私を各個撃破で狙うか、人質にとるか・・・・

情報を探る程度ならかわいいものだけど、

私か茶々丸に手を出すようなら、少し考えを改める必要があるかもね。』


前回の戦いでは原作と違い、茶々丸は手を下していない。


ネギ先が茶々丸を狙う理由は、エヴァの従者をしてるという点のみ、

私の場合はエヴァの家族だからという点、ネギ先生が正義の立派な魔法使いを

目指しているなら 私達に今ここで手を出すのは明らかに歪んだ教育の賜だ。


今ここで 茶々丸や私を狙うようなら・・・・・いいや、やめておこう。


でも、お仕置きはきっちりとしておかないと♪


『どうしますか、ソプラノ様?』

『このまま広場に行き様子をみるよ。

手を出してきたときはお仕置きするわ。』

『ソプラノ様が直接手を出すのですか?』

『いいえ、なにも殴ったり魔法を使って傷めつけることが

お仕置きじゃないということを教えてあげる。

特にあの二人のような性格の子供には良く効くと思うよ。』

『私が多少怪我をするかもしれないけど、茶々丸は私の指示に確実にしたがってね。』

『了解しました、ソプラノ様。』


私達は付いてきている二人+1と周囲に警戒をしつつ

広場に向かう、途中茶々丸が猫を助けたり、

子供に纏わり付かれたりしたが、広場に到着し猫の餌やりを始めた。


そうして一通り猫の餌やりが終わり、片付けも終わった所で

時計台の影から二人の人影が現れた。


「・・・・こんにちは、ネギ先生、神楽坂さん。

何かごようでしょうか?」

「茶々丸さん・・・あの・・・・エヴァンジェリンさんに人を襲うのを止めるよう

言ってもらえませんか?」

「申し訳ありません、マスターの命令には逆らえませんし

マスターの行動を邪魔するような事もできません。」

「・・・ソプラノさん、お願いできませんか?」

「・・・ごめんなさい・・・・私もエヴァちゃんを止めることはできないんです・・・・」

「うう・・・・・・・どうしてもダメですか?」

「すみません。」 「ごめんなさい・・・」


ネギ先生はどうしていいか困った様子で、

神楽坂さんも同じくどうしていいかわからないようだ。


そんな中で、ネギ先生の肩に乗っているオコジョが二人にになにやら囁く、

それを聞いた二人が動揺するものの、交渉を諦めたのか

ネギ先生が杖を構え こちらを見据える。


「・・・・・しょうがないです・・・・・・・・・・行きます!

契約執行10秒間! ネギの従者 『神楽坂明日菜』!」


ネギ先生による神楽坂さんへの魔力供給が行われ

続いてネギ先生は魔法の詠唱に入る。


私は、怯えた様子で立ち竦む演技を始める。


(オコジョに唆されたとはいえ・・・こうなっちゃったか。)


『茶々丸! 神楽坂を足止めして!!

ネギの魔法が貴方に向かった時は私が盾になる、

私に向かってきた時は無視しなさい!』

『っ!・・・了解しました。』


そうして茶々丸は神楽坂とデコピン合戦を繰り広げ、その間にも

ネギの魔法詠唱は完成を迎える・・・


「早い、素人とは思えない動き・・・・・!?」

「・・・・集い来りて・・・・・・・魔法の射手 連弾・光の11矢!!」


(茶々丸か!)


私は茶々丸とネギの間、射線上に走りこむ!


「・・・・・!! 追尾型魔法 至近弾多数 避けきれません。

すいませんマスター、もし、私が動かなくなったら猫のエサを・・・・」

「や・・・やっぱr 「ダメェェぇーーー!!」 ・・・・えっ!?」

「ソプラノちゃん!!?」


通常筋力では間に合わないので瞬間的に筋力強化し

着弾寸前に光鷹翼を瞬間展開し、茶々丸を抱えて数m程地面を転がる。


途中で集中を切らせたせいで魔法の射手の誘導できなくなり

その幾つかが茶々丸が居た地面に着弾、

2発ほど光鷹翼で防ぎ、その他は離れた地面に着弾する。


魔法の着弾で周囲に砂煙が起こる、その間に仕込みで私は舌を少し噛み、

砂煙が晴れた頃茶々丸が居たところより2m程先に

茶々丸を抱き抱えた私が 「血を吐いて」 転がっている。


「あ・・あぁぁ・・・・・・・ぼ・・・僕は・・・・」

「・・・・ぁ・・・・ソ・・・プラノ・・ちゃん?」


そんな中一番驚いていたのは茶々丸だった。





「ああっぁぁぁ~~~~!! ソプラノ様ぁっ!!





広場には、茶々丸の叫び声だけが響いた・・・・

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  1. 2012/03/17(土) 16:27:06|
  2. 二次創作小説 ネギま
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