たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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二話


外史 某所



妲妃さん達の言う、所謂 観測世界で
光りに包まれ目を覚ました俺は
長時間寝た時の独特の気だるさを感じながら
あたりを見回して状況を確認してみた。


「・・・つっ~、目がしぱしぱする。
ココは・・・?」
「あら、目が覚めたかしら。」


声の方を見てみると椅子に座って
湯のみで何かを飲んでいる妲妃さんを見つける。


「起きてすぐの所悪いけど
まず、状況を説明するわ。、
君の身体の方は 特に何の問題も無く設定できたから安心して頂戴。
何か違和感を感じたら遠慮なく言って頂戴。」
「ありがとうございます。
体の方は特に痛みとか違和感はありま・・・・って!
なんだこれ!?」


体の違和感を確かめるために
手で触って確かめようとして
自分の手を見た時、
明らかに指などが縮んで 完全に子供の手で有ることを確認する。


「ココに来る前に説明したでしょ?
君は子供の状態まで身体を戻して
外史に馴染ませるって。」
「そ、そうでしたね・・・いきなりのことなんで
びっくりしてしまって・・・」
「まぁ、普通はそうよね~、
いきなり自分の身体が子供に戻ったらびっくりするわよ。
そこに鏡があるから自分の姿確認してみたら?
一応言うけど 君の前いたとこの鏡と比べないでよ。
それでも一応高級品なんだから。」


妲妃さんの勧めで自分の姿を鏡で確認してみると
髪の毛が伸びているが特に問題なく子供の顔だ。
少し女顔の気もするが 子供の頃はこんなもんだろうか?
・・・・ん? 俺って子供の頃こんな顔だったか?


「なんか違和感ありますね・・俺って子供の時こんな顔だったっけ?」
「そ、それはホラ! 外史に渡るにあたって
現代人とこの時代の人間じゃあ少し違ったりするでしょう?
人種だって違うし!
それで違和感がでないように少し調整したのよ!
容姿でいきなり異民族だとか言われて襲われたくないでしょ!」
「え?・・まぁ そうですね。」


なんか妲己さんの様子が明らかにおかしくなったが
もしかして何かしたんだろうか?
容姿以外 特に違和感は感じないが。


「じゃ じゃあ、説明を続けるわよ!
ココは数多ある外史の中の一つで、
許昌にある私の家、 君がこれから使うことになる寝室、
今日から君もココに一緒に住むことなるからよろしくね。」
「許昌・・ですか?」
「そう、君の世界の歴史だと今の年代だと
まだ許県とか言うのかもしれないけど
この外史では既に許昌と言う名に決まっているわ。
それで、なぜ許昌なのかというと
現在の中央である洛陽から適当に離れていて
ある程度発展していて 且つ程々に安全だからよ。」
「・・・なるほど・・・?
まぁ、そこまで詳しくないんで俺にはわかりませんけど。」
「そうそう、その『俺』って言うのは
やめてもらうわよ。
あと口調も もっと丁寧なものに直してもらうわ。」
「・・? 何でかわかりませんけど必要なんですか?」
「えぇ、君もある程度知っている通り
今現在 この国では君の前いた国より
人権が著しく低いわ、ある程度の役職に付いている人物や
豪族にとって 下の者にはほとんど人権は無いといってもいいわ。
そんな中で君が口が悪いからって言って
いきなり斬られたり、暴行を受けたくはないでしょう?」
「・・・そうですね、分かりました。」
「(・・・・やった!)」
「・・・?」


俺の口調の件に関して同意した時、
何やら妲己さんがいたずらでも成功した子供のように
ニヤリと笑て何か囁いたが・・・俺は何か失敗したんだろうか?


「今日からは自分のことは『私』と呼んで
ある程度丁寧に話すように気をつけてくれたらいいわ。
所々まずいと思ったらその都度 私が注意するから。」
「分かりました。」
「あと私と君の関係は義理の親子ということになっているから
私のことは『お母さん♪』って可愛らしく呼んでくれると最高ね!」
「・・・はぁ、善処します。」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「わかりました、お・・母さん。」
「まぁ、いい子ね!」


妲己さんの事をお母さんと呼んだら
俺・・・私に飛びかかって来て
私の頭を撫で回した。
妲己さんの豊満な胸が顔あたって
なんとも言えない気分になる。
もちろん恥ずかしさはあるが 性的な反応は薄く感じる。
子供に戻った影響だろうか?

一通り私の頭を撫で回して満足した妲己さんは
一旦離れて説明を続ける。


「それで君の名前なんだけど、
私が蘇妲己(そだっき)だから君は胡喜媚(こきび)にしましょうか。
っていうか決定よ。」
「・・・ちょっと待って下さいよ!
胡喜媚って妖怪・・っていうか、女性に変化した妖怪じゃないんですか!?」
「あら、よく知ってるわね。
もしかして封神演義読んだこと有るの?」
「・・・漫画の方なら。」
「へ~、あの話 漫画にもなってるんだ。
その世界 外史にならないかしら・・」
「・・話を戻してください。」
「っち・・・別に男につけちゃ駄目って決まりでも
あるわけじゃないからいいじゃない。
もう一人いたら王貴人(おうきじん)ってつけて三人揃うのに。」
「・・・・って言いますか、
いるんじゃないですか?
胡喜媚って管理人、妲己さ・・お母さんがいるんだから。」


妲己さんの名前を呼ぼうとしたら 急に泣きそうな顔をしたから
お母さんと言い直す。


「いないわよ。
居てくれたら あんなバケモノ共やショタ、ホモは使わないわよ。
それに左慈や皆にはもう君の名前胡喜媚で連絡した後だから
今更変えようはないわね、私が変えさせないし。」
(・・・なんてわがままな。)
「とにかくそれで決まったから。
役所にもその名前で届け出したし。」

「・・・役所って。
外堀もう埋まってるんじゃないですか。」
「一応 人頭税を払う必要があるからね。
ウチは許昌の城壁内に家があるから
戸籍も 一応 管理されてるのよ。
喜媚が成人するまでその辺の税金や
徴兵を逃れるための税金を更賦って言うんだけど
それもこっちで払っておくし。」
「ありがたいんですけどいいんですか?」
「それくらいいいわよ。
元々 左慈がポカやらかしたのが原因なんだから
アイツに稼がせればいいのよ。
喜媚がずっとココで暮らすんだったら
生活費はずっと気にしないでもいいわよ。」

「・・・左慈が稼いでいるんですか?
その割には姿は見えませんけど。」
「アイツの担当は西のほうだからね。
貂蝉が中央から北、卑弥呼が東で左慈が西、
于吉は南で大体の担当が決まってるのよ。
まぁ、皆そんなこと気にしないで好き勝手してるけど。」
「・・・結構自由なんですね。」
「私達が出張るような異常はほとんど起きないわよ。
喜媚の件が今私達が対応しなくちゃいけない
最大の異常なんだし。」
「なんか・・御迷惑かけます。」
「別に気にしなくていいわよ、
迷惑掛けたのはこっちなんだから。
さて、続きを説明するわよ。」
「そういえば気になったんですが蘇妲己って姓が蘇で名が妲妃ですか?」
「本来の妲妃は違うらしいんだけど私の場合はそうね。
本人ってわけじゃないし。」
「じゃあ私の場合は蘇の姓じゃなくていいんですか?」
「蘇喜媚って変じゃない。
だから胡喜媚でいいのよ。」
「・・そうですか。」


この短期間でなんとなく彼女の性格がわかってきたが
妲己さんのことだ、私の名前も自分の名前が妲妃だからと
適当に決めたんだろう・・・
この時 俺はそう思っていたが それは大きな間違いだということに
後で気がつくことになる。


「話を続けるわよ?
ウチは何人か人を雇っている農家だけど
基本的に喜媚は家の仕事を手伝う必要はないわ。
まず喜媚は武術の訓練やこの国の文字を覚えることを第一に、
その後 喜媚が農業したいなら勉強するなり
店を開きたいならその資金稼ぎか
どこかに働きに出てこの国の商売のやり方を覚えるなりすればいいわ。」
「分かりました、まずは文字ですね。
文字が読めないことには なんにもなりませんし。」
「その辺は喜媚の国の考え方でしょうね。
この国の識字率は低いから
文字なんて読めなくても結構生きていけるんだけどね。」
「そうですね・・でも文字は読めるようになりたいです。
商売するにしても 文字が読めないと騙されたりしそうですし。」

「その辺は喜媚の好きにしていいわ。
最後に喜媚の能力っていうか、
知識を引っ張り出せるかどうかだけど・・
とりあえず適当になんか試してみたら?」
「・・・どうすればいいんですかね?」
「難しく考えなくていわよ、
普通に記憶を思い出すようにすればいいから。」
「う~ん・・・じゃあ・・・」


急に何か知識を引っ張り出せって言われても困るけど
とりあえず妲妃さんについて調べてみるか。


(え~っと封神演義の蘇妲己・・・おぉ!」


適当に思い出そうとすると殷王朝だとか紂王だとか
思いついた単語の意味を考えると
次々とその情報を 『思い出せる』。


「ちゃんと使えてるみたいね。」
「・・そうですね・・・だけどコレ、
慣れないと次から次へと知識が流れてきて
調べたいことが埋没していきますよ。」
「その辺は日常的に使って 慣れればいいわよ。」
「・・・分かりました。
練習しておきます。」


とりあえず むりやり思考を切り替えて
これからの生活について考える。

まず第一にこの国の一般常識を覚えつつ文字を覚えて、
身を守るための武術の訓練か。
そういえばこの身体、子供ということはわかるけど
何歳くらいなんだろうか?


「だ・・お母さん、私のこの身体って何歳くらいで
どれくらいに本編が始まるっ・・ていうか
一刀くんは来るんですか?」
「そうね・・喜媚はだいたい五歳くらいよ。
北郷一刀は喜媚が一八か一九歳くらいになったらこの外史に降り立つわ。」
「・・・と言うと大体一三~四年くらいか・・・」

「一つ注意しておくけど、
北郷一刀は基本的に外史において中心となる人物ではあるけど
この外史では違うわよ。」
「・・・へ? どういうことですか?」
「この外史の中心は 今は 貴方、喜媚よ。」
「・・・お、俺ぇ!」
「ほら、口調。」
「す すいません。
私ですか?」
「そう。
本来 北郷一刀が外史に降り立つまで外史は
休眠状態って言えばいいのか・・
ほとんど決まった動きしか無いのよ。
多少の差異はあるけどね。
その後の北郷一刀の動きで外史が色々と変わっていくんだけど
この外史においては 既に喜媚と言う異物が入り込んだせいで
これからの喜媚の動き次第で
もしかしたら北郷一刀が降り立つ前に
国が統一されたりもする可能性があるのよ。」
「・・・・マジっすk・・・本当ですか?」
「まぁ、それは極端な例よ。
そうねぇ・・・例えばどこかで喜媚が劉備(りゅうび)さんと出会って仲良くなって
婚約したとするでしょう?
そうすると桃園の誓いで張飛(ちょうひ)さんや関羽(かんう)さんが義姉妹に
ならなかったり 喜媚が劉備さんに北郷一刀に会わない様に言ったら
北郷一刀が劉備さん達に出会う可能性が
極端に低くなったりするのよ。」
「なるほど・・」
「でも喜媚はそんなこと気にせずに思う通りに生きたらいいわ。」
「で、でもいいんですかね?
それだと一刀くんやこの国が・・・」
「貴方 前の世界で生きていた時
一々そんな事考えながら生きてた?
自分の一挙手一投足で世界平和がどうとか。」
「・・・いえ。」
「それが普通でしょう?
別に喜媚にこの外史で国を統一しろとか
誰かを王にしろとか誰も期待してないし望んでないわ。
・・・・・左慈は北郷一刀を何とかして貶めたいみたいだけど。」
「・・アレはまぁ・・・なんというか。」
「アイツの妄言は放っておいていいわ。
とにかく 喜媚はこの外史で自分の好きなように生きればいいわ。
仮にこの先誰か知ってる人物に出会っても
変な色眼鏡で見たり、避けたりせずに
普通の一個人として付き合って
合わなければ別れればいいし 合えば仲良くなればいい。」
「・・・努力はしてみます。」


妲己さんはそう言うが
私にしてみたら下手に知識があるために問題だ・・

私は恋姫は初代も真もやったし萌将伝も一通りかじったから
どのルートに行けばどう動くか大体の予想がつく。
その知識を使えば 自分がこの世界で
生きていくために有利になるだろうし
そのつもりであったが、
自分の動きでその流れが変わってしまうとしたら そこは問題だ。

魏ルートだから陳留で店でも開いてのんびりしてれば安心、
とか考えていたら魏の武将の誰かに変なフラグ立てて
流れが変わったとか・・そんなことになったら最悪だ。

・・・とにかく今そんなことを考えてもしょうがない。
なるべく原作に出るような人物や家には関わらないようにして
身を守れる程度の武術と知識、
それに何をするにも資金を貯めておかないと。


「それじゃあ 後の細かいことは生活しながら
徐々に覚えていけばいいわね。」
「・・・そうですね。
あ、そういえば真名はどうするんですか?」
「それは喜媚が好きにしていいわよ。
名乗りたければ自分でつければいいし
いらないなら無しでいいし。」
「そんな適当でいいんですか?」
「いいのよ。
実際 身分の低い人や漢民族以外では無い人もいるし
昔の風習を継いで親族や結婚した人にしか教えない人もいるし。」
「ちょっと意外でした、皆ある物だと思ってました。」
「大抵 真名が無い人は自分で勝手につけたりするから
珍しいことではあるんだけどね。
喜媚は宗教観や育った文化が違うから
違和感あるでしょう?
人の真名を勝手に呼ばないように気をつけてさえいればいいのよ。
私も無いし 無くても意外に何とかなるわよ。」
「・・・そうですね。
いいのが思いつかなかったら
本当の両親がつけてくれたんだろうけど
物心付く前に亡くなったから教えてもらえなくて
自分で勝手につけるのも両親に悪いから
名乗ってない。
ってことにでもしておきましょうか。」
「喜媚がそれでいいならいいんじゃない。」


とりあえずの現状と自分の体のことも分かった。
後は日常生活で学んでいくことだろう・・・

前の世界でのことは心残りではあるが
両親は既に他界して天涯孤独だったし
部屋も家賃が未払いになれば その内処理されるだろう。
就職してからは友人とも仕事が忙しくて疎遠になっていたし
心残りは・・・・・


「ああぁぁぁ~ぁぁっ!!」
「なによ いきなり大きな声出して。」
「あ・・あぁ・あ・・」


自分のPCや押入れに入っているモノについて思い出し
俺は狼狽え、あたりを見回したり何処かに行こうとしたが
元の世界には戻れないしどうしようもない。


(言えねぇ・・・俺のPCに入ってるデータや
押入れの中身や本棚のラインナップなんて・・・
アレを他人に始末させるのか・・・
わざわざPCの電源を入れて中身確認したりしないよな?
・・・でも滞納分の家賃を回収するためにPC売る時とか・・・
無いよな? 所有権が云々とかあるもんな・・・
押入れのアレが他人に見られるとか・・・・)
「・・・・死にてぇ。」
「いきなり狼狽えて 頭抱えて転がり出したと思ったら
何言い出すのよ・・・」
「だ、妲己さん!! お 俺の部屋のPCとアレ!
じゃなくてココに来る前の世界の俺の部屋の荷物全部消して・・
この世から消滅させてくれませんか!!
能力とかこの世界での保証とか もうどうでもいいんで!!」
「無茶言わないでよ・・喜媚の前の家がわからないし
そもそも喜媚の前いた世界にそんなに簡単に行けないわよ。」
「・・・うぁぁぁ・・・・オワタ。」
「・・・まぁ、大体想像つくけね。
喜媚も若いんだし
男の子なんだからそういうのはしょうがないわよね♪」
「ギャーーーッ!!
もういっそ殺してくれぇ!!」


こうして俺・・・もとい、私の外史での初日は終わりを迎えた。


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  1. 2012/09/15(土) 22:15:13|
  2. 真・恋姫†無双 変革する外史。
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

脱字を見つけたので報告

「え?・・まぁ そうですね。
→「え?・・まぁ そうですね。」
  1. 2012/10/05(金) 09:59:02 |
  2. URL |
  3. へいほう #0DCaDBFQ
  4. [ 編集 ]

Re: 脱字を見つけたので報告

誤字の指摘ありがとうございました。
修正しておきました。
  1. 2012/10/06(土) 13:15:50 |
  2. URL |
  3. たいち #-
  4. [ 編集 ]

脱字の報告です

「・・・まぁ、大体想像つくけね。
→「・・・まぁ、大体想像つくけどね。
  1. 2012/10/26(金) 17:36:03 |
  2. URL |
  3. へいほう #0DCaDBFQ
  4. [ 編集 ]

Re: 脱字の報告です

誤字の指摘ありがとうございました。
修正しておきました。
  1. 2012/10/27(土) 16:03:56 |
  2. URL |
  3. たいち #-
  4. [ 編集 ]

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