たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  009



大分烈戦争勃発!!



「と、言っても なにもしないんですよ。」

「いきなりわけのわからないこと言ってる暇があったら私の足を舐めろ。」

「いいよ~。」


エヴァが足を舐めろ言うので、入念に舐め、しゃぶってやる。


ペロ   ピチャ


「ひゃぁっ!  あっ  ばか!   本当に舐める奴があるか!!」 ////

「なんだよぅ、そういうプレイがしたいのかと思ったのに。」

「朝っぱらからやるか!!」

「・・・・・・・濡れた?」


ゴッ!

今日もエヴァは元気です。










お茶を飲んで気を取り直す。


「この間学園長から聞いたんだけど、

魔法世界が何か大変なことになってるらしいけど、エヴァも話聞いた?」

「あぁ、今まで小規模で散発的だったが、大規模な戦争に入ったらしいな。

碁を打ってるときにぼやいていたぞ。」

「ナニカ オモシロソージャネーカ アソビニイコウゼ!」

「遊びに行くのは勘弁して欲しいな。

まだ私達の賞金は掛かったままなんだから下手に顔とかばれて

ここに賞金稼ぎやら勇者気取りが押しかけてきても困るから。」

「イイジャネーカ ミナゴロシニ シテヤロウゼ。」

「私はそんな面倒くさいことは嫌だ。 茶もゆっくり飲めんではないか。」

「トシヨリクセーナ。」

「この口か! この口がそんなふざけたことを言うのか!!」


チャチャゼロの口が伸びて大変なことになる。


「チャチャゼロ、エヴァにゃんはババァ、じゃ無いよ、 ロリババァ だよ。」

「何だそのどっちつかずで不名誉な呼び方は!

あと、にゃんって言うな!」

「可愛らしいってことだよ。」

「 ババァ が入ってるのにそんなわけあるか!」

「まぁ、それはいいとして 「よくないわっ!」 魔法世界が大変なんだけど

私はお仕事で これからちょくちょく魔法世界に行こうと思うから。」

「・・・また仕事か? 姉様は何の仕事をしてるんだ?

数百年の歴史を持つ 選ばれしニート じゃないのか?」

「そんなこといったら、エヴァもニートじゃん。」



「私は・・・・・・・研究者だ!」

「今考えた・・・・」

「イマカンガエタナ・・・・・」


ゴッ!
  ゴッ!

エヴァの拳が2人に突き刺さる。


「そういうわけで、たまに出かけるからよろしくね。」

「私達は行かなくていいのか?」

「エヴァたちはここにいて、大丈夫だと思うけど学園の方も本国でこの戦争状態だと

なにするかわからない所あるから。」

「・・・危なくは無いんだろうな?」

「戦闘行為とかは無いよ、ちょっと調べごとと、確認したいとがあるだけだから。」

「そうか・・・・すぐに帰ってこい。」

「長くても1週間に一回は帰ってくるよ、エヴァ分を補給しに。」


私はエヴァをそっと抱きしめる。


「そんなわけのわからん成分など私には無い!。」 ///

「心配してくれてありがとうね。」

「ふんっ・・・・・・・・・・・・・・・・あっ、  こら、  やめッ・・・ぅんっ!・・・・」





砂糖の在庫不足が無い家族であった。















私は今魔法世界に来ている。


主な活動は、戦争の状況確認、裏で暗躍してる某組織の存在、行動確認、

メガロ元老院の動きの確認、紅き翼の活動状況の確認、造物主の戦力を削ぐ、

クルト・ゲーデルとの接触、交渉。


あと出来たら天ヶ崎 千草の両親のこと、これについては知識が役に立たないし

大戦がこの戦争のことなのか、

他の戦争のことなのかはっきりしないので情報が集まるかどうかって所。


結構やることいっぱいである。





そしてなにより、空を飛ぶことである!

私は長年の研鑽により、ついに 飛行魔法 を会得した!

火が出せて(魔法学校で最初に習う魔法)、空が飛べる!

これはもう完全に魔法使いと名乗って問題ないだろう、

今後私の称号は「悠久のニート」から「魔法使い(w)」に変更されることだろう。




当初、紅き翼に接触するかどうか迷って一度見に行ったが、通常の戦闘で

全滅することはなさそうだったので情報を仕入れるだけに留める。





元老院に忍び込んでは 適当に怪しそうな顔をしてる議員を捕まえて

エヴァ特性自白罪を投与して情報を吐かせた。


飲ませる時は一度意識を奪ってから投与するのだが、


「大気中に含まれてる酸素の比率は21%、

その酸素含有率を6%にまで低下させた気体を

ほんの一息吸ったトコロで人は意識を失う!」


そして、気を失ったところで自白罪を投与。 柳さんの教えは素晴らしい。

この薬は、投与後数分で効果が出てその後2時間分の記憶を

失うのでその間に知りたい情報を聞き出す。


暗躍してる組織の情報やそれぞれの議員の後ろ暗い情報を聞き出し、

裏を取り、証拠として確保する。



私がこうして活動している間も戦争はどんどん進み 世界は廻る。



紅き翼にラカンが参加、グレートブリッジの戦い、ガトウとタカミチが参加

アリカ姫の接触、そして反逆者としての逃亡生活。




(いや~、元老院を調査中に行きなり紅き翼が来た時はびっくりしたよ。

とりあえず一連の流れを映像記録には取ったけど、これすごい情報になるんじゃない?

アーウェルンクスの顔もバッチリ写ってるヨ。)





エヴァ分補給に旧世界に戻ってきてる時に世界樹の発光現象が起こった。


前もって連絡は受けていたので、折角のこの魔力、無駄にするのも勿体無い。

世界樹に話、エヴァと協力して放出される魔力を凝縮、

世界樹の樹液として精製、加工して指輪を作った。


合計で8つ出来たが、私とエヴァで一つずつ。

残りは厳重に保管しておいた。




この指輪、正直私とエヴァには指輪として記念になるだけで

意味は無いが、私達以外の場合だと最高クラスの魔法具に分類されると思う。


魔法触媒として最高クラスの効果を持ち、尚且つ指輪自体が膨大な魔力を

内包し、魔力を使っても世界樹の近くにいれば補充される。

魔法使い垂涎の一品だろう。


でも私達は、私自身がそれ以上の世界の魔力を使え、その本契約者であるエヴァも

魔力供給を受けることが出来るので意味は無い。

私との契約の劣化版みたいな感じである。


それでも私とエヴァにはなによりも大切な 愛の結晶!

まだ6つあるけど。




魔法世界に戻り情報収集を再開。

紅き翼の夜の迷宮への救出作戦、アリカ姫のクーデター、

そしてついに最重要局面、「墓守り人の宮殿」での決戦である。


私の仕事の一つである造者主の死亡、消滅確認。

このため 先行して墓守り人の宮殿に進入しアーウェルンクスがいる広間を

観察できる位置で待機する。


私の認識阻害は、それだけでも強力でばれないと思うが

今は失敗は許されないのでさらに空想具現化で光の屈折を変え、空間を遮断し、

完全に知覚、認識されないようにする。


(あいつ異様に周囲を警戒してるけど私を探している?

単純に警戒心が強いのか、確信はないけど誰かいると思っているのか。

うかつなことはできないなー、背中に 「コーヒーが主食」と書いた紙を

貼ってやろうと思ってたのに・・・)





そうしてナギ達がやってきて口上を述べ戦闘開始。


(あいつらマジチート、酷い、こんなの普通の魔法使いとかが見たら

自信なくして廃業するに違いない。)


そうしてアーウェルンクスも倒され、ついに造物主の登場、

この時ばかりは真面目に観察する。


最悪の状況だと私が倒さねばならないので、

できるだけ誰にも知覚されずに瞬殺が好ましい。


戦闘が開始されナギ以外が戦闘不可能状態になる。

展開を知っているとはいえ不安になるが冷静に観察、

ついにナギが造物主を倒し黄昏の姫御子ことアスナちゃんを確保!


(っていうか? アレ、ゼクトだよね? アレが造物主だったのか?

あの消え方って死んでないフラグ?)


そして墓守り人の宮殿が崩壊を始めるが、ここからが私の今回の目的!


造物主の持つ杖、「造物主の掟」の確保。

ナギ達が姿を消した後急いで杖を確保するが、

3種の内の2つ目 Grand Master Key だと思われる。


確か7本あるとか言う話なので

ここで1本くらい貰っても問題ないだろう。

造物主達が躍起になって探しそうだが封印処置をして

私の本気結界で世界樹の結界内に3重で封印しておけば見つから無いだろう。



そういうわけで今回の私のミッションは終了。

あの造物主が本物かどうかわからないが、あの消え方からして

まだ出てくるはずなので今の内から徐々に力を削いで置こう。




こうして大分烈戦争は終結、紅き翼が英雄となり、アリカ姫が投獄される。








次に魔法世界での目的一つ、クルトとの接触を開始する。



「こんにちわ、小さな英雄さん。」

「・・・・どなたですか?

それに僕は英雄なんかじゃありません。」


軽い言葉のジャブを入れてみたがアリカ姫の一件がかなり効いてるのか、

年齢に相応しくない威圧感のある表情に変わる。


「そんな顔しないで? お姉さん怖いわ。」

「・・・すいません・・・・それで僕になんの用ですか?」


私を警戒し、刀を抜きこそしないもののいつでも戦闘態勢に入れるようにしている。


「突然ごめんなさいね、今日はあなたにお願いがあって着ましたの。」

「僕のような子供にお願いですか?

どのようなことでしょう?」

「・・・・あなたは今回の戦争で大切なことを学んだはず、

突出した個人戦力も組織の前では脆いと言うことを。」

「・・・・・っ!」

「あなたがこれから目指す所に行くために有効な情報をあげる、

その代わりに私のお願いを聞いてくださる?」


(よし、食いついた。)


「あなたは・・・・なにを知っているのですか。」

「私がなにを知っているかは後で話すとして、

今は私のお願いを聞いてくれないかしら?」

「願いを聞くかどうかは別として話は聞きます・・・。」

「ありがとう♪ それで、私のお願いは 無実の罪で賞金を賭けられた ある少女の

賞金を取り下げてもらうことよ。」

「何故僕なんですか?

僕のような子供にそんなことは出来ませんよ。」

「今は無理でしょうね、でもあなたはこれからそれが出来る地位に立つ、

その時に取り下げてくれればいいわ。」

「・・・・・わかりました、次の話に移りましょう、

僕にくれる情報とはどういう情報ですか?」

「一つはさきほど話した少女の無実の証拠。

一つは元老院議員の不正の記録、もう一つは今回の戦争の裏の記録。」

「・・・・っ! あなたは今回の戦争の裏を知っているのですか!?」

「私の持ってる記録があればアリカ姫の無実を晴らす大きなカードになるでしょうね。」

「ならっ! それがあればすぐにでも姫の無実の証明が出来るのですか!?」

「それは無理ね。」

「何故! 姫はあの状況で最善を尽くしたのに!」

「姫様個人がいくら高潔で最善を尽くしたとしても周りが許さない、組織が許さない、

それによって富を得るものが彼女を、状況を利用する、そういうものでしょう?」

「・・・・・っく!  クソッ!!」

「それがわかったから紅き翼を離れたのでしょう?」

「・・・・・」

「さて、この情報があればあなたは政治の世界で力を持つことが出来るでしょう、

そしてその立場でなら、少女の無実も、アリカ姫の無実もいずれ証明することができる。」

「・・・確かにその通りです、今の僕がどれだけ真実を語っても誰も耳を貸さない。

でも、組織の、政治の世界で力を持てば・・・・!」

「あなたの声を皆が聞くでしょうね。」


クルトの目が力を取り戻し、表情も陰はあるものの 先ほどよりはすっきりとしている。


「わかりました、情報を確認後、問題なければあなたの頼みを聞きます。」

「しっかりしてるわね、でもこれからはそれくらいしっかりしていないとね。

では、これがその情報よ。」


クルトは端末や書類を受け取り情報を確認していく。



・・・・・・



「なっ!・・・・真祖の吸血鬼、闇の福音が・・・・・

それにこの元老院の不正、・・・ここまで腐っているのか!

・・・・・・・・・あなたは・・・議長の襲撃現場も、最後の決戦の時も、

その場にいたんですか・・・・?」

「その答えに答えることが、今必要な事なのかしら?」

「これほどの情報と力があれば、もっと・・・・・・」

「知ってるでしょう?

個人の力と組織の力、それぞれできることが違うのよ。」

「・・・・そうですね、さっきもそれを思い知ったばかりなのに・・・。

わかりました、僕が上に立ったらこの情報を元に闇の福音の無実を証明します。」

「お願いね♪」

「はい。」








この数年後、エヴァにかけられた賞金が取り下げられた。


当時の城下の住人やその子孫から語り継がれ続けた話を裏付ける記録が次々と出て、

クルトの発言力も有り、

今は無くなった、小国の歴史書を疑問視する声などが上がり、

歴史書の修正作業が一部の学者により進められた。




それでも真祖の吸血鬼ということ、取り下げられたとはいえ賞金首であったこと、

魔法世界において一時は恐怖の代名詞ともなっていたこともあって

エヴァが英雄視されることは無く、

あい変わらず 絶大な力を持つ真祖として危険視されていた。










「エヴァにゃんの賞金取り下げられてよかったねー。」

「あぁ、それに関しては感謝している。

あと にゃんって言うな。」

「これで堂々と京都観光とかできるし学園のほうにも普通に顔出しし出来るよ。」

「観光に行けるのはいいんだが、この学園で私が堂々と歩こうものなら

馬鹿が突っかかってきて五月蝿くてかなわん。

いい加減消滅させるか引っ越さないか?」

「まぁまぁ、昔みたいにいきなり襲われないだけ良しとしようよ。」

「まだ襲われた方が楽でいい、襲ってくる奴を殺せば済むからな。」

「エヴァって、チャチャゼロに似てきたよね・・・・・」


「なっ!?   どういうことだっ!

いくら姉様でも言っていいことと悪いことがあるぞ!!」

「ホメラレテンジャ ネーノカ?」

「お前・・・・自分の性格がこの世で最高にすばらしいとでも思っているのか?」

「サイコウジャネーカ。」

「・・・・・」

「・・・・・」

「ナ、ナンダヨ?」



「まったくあの馬鹿共のせいでこっちはいい迷惑だ。

紅き翼だとかいって暴れまわったおかげで、変に英雄にあこがれる馬鹿が増える一方だ。」

「まぁ、アレはアレで紅い翼がどうこうよりも、

それを利用しようとしてる奴らが調子に乗ってるからね。」


(オレノ セイカクッテ モンダイアルノカ・・・・??)


「あ~、ストレスがたまってかなわん。 京都に行って大仏見たい。」

「もう少し落ち着いたら行こうよ。

私も新撰組の屯所があった所や 東本願寺に行きたいし。」

「姉様はあいつらと仲がよかったからなー、あの技は完成したのか?

牙突とかいう。」

「一応並みの相手だったら通用するくらいにはなったよ。」

「ほぅ」

「でも本気でやると音速の壁突破して剣とか突きとか関係なくなるから困る。」

「何だそれ。」

「音速超えて人間に突撃したらトマトみたいなものだよ。」

「もう、ただの体当たりでいいんじゃないか・・・」

「だめだよ、斉藤さんに捧げる技なんだからちゃんと剣の技じゃないと。」

「まぁ、好きにしてくれ・・・。」


(オレノセカイックッテ・・・・アレ?・・・・ベツニオカシクハ・・・・???)












奈良にやってきました。




「待ちに待った時が来たのだ。

多くの英霊が無駄死にで無かった事の  証の為に!」


観光客で大仏殿は人がいっぱいだ。


「このような人ゴミなど!」


エヴァが一人暴走して大仏殿に駆け込む。


「再び奈良の理想を掲げる為に!

仏の道成就の為に!

大仏よ!私は帰って来た!!」












「保護者の方ですか?

お子さんはちゃんと手を繋いで はぐれないようにしてください。

「本当にすいません。ウチの妹が。」

「HA・NA・SE 姉様! まだ柱の穴をくぐってない!!」

「ほら、エヴァちゃん行くわよ、

皆さんに迷惑だから静かにしなさい!」



「はぁなぁせぇー!!」












宿に帰って本日の反省会。

「エヴァにゃんもいい加減にしなさいよ、

京都や奈良が好きなのはわかるけど、あんなにはしゃぎまわったら迷惑でしょう。」

「・・・・いや、わかってはいるんだが

つい、東大寺に着いたらテンションが上がって・・・。」

「まだ何日もいるんだからゆっくり回れるでしょう、

明日からはもう少し自重してよね。」

「う、うむ、わかった。

明日からはちゃんと大和撫子のように慎ましく振舞うから・・・・。」

「ほら、じゃあ今日はもうお風呂に入ってらっしゃい。

明日は早いんだから。」

「わかった、わかったんだが・・・・・その子供をあやすような物言いは何とかならんか?」

「今日のエヴァにゃんを見たらしょうがないでしょう。」

「っく・・・・・・」 ///

「さっさとお風呂に入ってらっしゃい、今日は一緒に寝てあげるから。」

「・・・・・・・チッ ・・・・・・まったく・・・ブツブツ。」



就寝後深夜。


関西呪術協会の管理する湖でリョウメン スクナノカミが復活している頃。



「・・・・・・ん~・・・姉様ぁ、もうだめぇ、そこはちがっ・・・・・。    ムニャムニャ」

「・・・エヴァ、もう許してぇ・・・・・・・・・お願い、イかせてぇ・・・       ムニャムニャ」




寝ていた。













数年後、

麻帆良学園敷地内、某日



side ???


「はぁ~・・・・・やってらんねぇよ。」


私はベンチでに一人座り込む。


大体なんなんだココは、映画の世界じゃあるまいし、

何で大学でロボットが暴れてるんだよ。


陸上選手並に走り回る小学生とかなんだよ。


なんで忍者が学校に通ってるんだよ。


他にも言い出したらきりがない・・・



(あ~もうだめ、頭がおかしくなりそうだ・・・・

みんな何事もなかったようにしてるし・・・私がおかしいのか?)






「お嬢ちゃん、こんな所でそんな顔してどうしたの?」

「えっ?」


なに、この綺麗なお姉さん・・・  //





side ソプラノ



「なにか疲れた顔してるけど、どうしたの?」

「あ、いぇ・・・・・何でも・・・ないです。」

「そう?

ならいいけど、もう少ししたら暗くなるから 日が沈む前に帰った方がいいわよ?」

「は、はい、ありがとうございます。」



夕日の沈む中、二人でベンチに並んで座る。


「私こんな髪してるけどソプラノって名前なんだ、お嬢ちゃんのお名前聞いていいかな?」

「あ・・・私は、長谷川、千雨・・・です。」


(どこかで見覚えがあるような顔してると思ったら、ちうたんか。

ということはこの頃から認識阻害は掛かってないみたいね。

難儀なことで・・・)


「なにか困ったことでもあるの?

落し物でもした?」

「いえ、そういうのじゃないんです・・・。」

「お友達と喧嘩でもした?

お話 聞いてあげられるようなことかな?」

「大丈夫です、・・・ありがとうございます。」


そういうと千雨ちゃんは俯いてなにも言わなくなる。

15分くらいか、そうして二人でゆっくり夕日を眺めたりしていると

不意に大きい爆音が聞こえてきた。


「キャッ! ・・・・なに?」


振り向くと向こうから金属の塊のような、ロボットの破片が勢い良く転がってくる。


「・・・え・・・・・・えぇ!?」


破片が千雨ちゃんにぶつかりそうになる前に私が千雨ちゃんを抱えて

横の芝生に転がり込む。


何とか無事に回避して、二人で起き上がり

千雨ちゃんに怪我がないか調べていると破片が転がってきた方から

大学生らしき数人が走ってきた。


「すいませ~ん、大丈夫でしたか?」


その内の一人が私達の様子を見に来た。


「えぇ、私達二人とも怪我はせずに済んだわ。」

「すいません、ロボットの実験中に暴走して爆発してしまって。」


苦笑しながらそう語る学生は一般的には異常な態度だろう。

しかし、この麻帆良では正常な態度だ。


「ロボットが爆発って、何でこんな所でそんな危ない実験をしてるんですか!

この子に怪我があったらどうするんです!?

あんなものが当たれば下手したら怪我じゃすみませんよ!」

「すいません、いつもは爆発なんてしないんですが、なぜか今回は・・・」


謝罪はするものの 起きた状況に対しては謝罪が軽い。

回りもそれほど大きな事件が起こったような感じではなく、

よくあることのような態度ですぐにどこかへ移動していった。


そうして大学生といくつか問答を繰り返し最後に頭を下げて帰っていった。


千雨ちゃんと私は二人残って芝生に腰を下ろした。



「何であいつら・・・あんな爆発が起こったのに・・・・。」

「千雨ちゃん大丈夫だった?  怖くなかった?」

「あ、大丈夫です、ありがとうございました。

助けてもらって。」

「そう、怪我がなくてよかった。」

「だけどアイツらなんであんなに軽いんですか・・・私達死にかけたのに。」

「そうだよね、まるでこんなこと当たり前のようにしてたね。

逆に起こられてびっくりしていたような。」

「おかしいよ! アイツらも他の皆も!

あんなことがあったのに誰も警察に言わないし、救急車を呼ぼうともしない!

クラスの皆もそうだ、陸上の選手より足が速い奴がいたり屋根まで飛び上がったり、

おまけに忍者みたいな奴がいるし!


・・・・・もうおかしいことばっかりだ。」


そっと千雨ちゃんの頭を撫でる。


「お姉さんが聞いてあげるから、言いたいこと言って見なさい、ね?」

「あ・・・・・はい・・・・」


そうして千雨ちゃんは今まであったことを少しずつ話し始めた。

クラスで感じた違和感や異常な出来事、

やがて自分の方がおかしいんじゃないかと悩み始めたことを。


「そっか、でも千雨ちゃんはおかしくなんてないから安心して、

私は千雨ちゃんがおかしいなんて思っていないから。」

「はい、ありがとう・・・ございます。

話したら少しだけ すっきりしました。」

「そっか・・・また、何かあったらお姉さんが聞いてあげるから。」

「はい・・・」

「今日はもう遅いから帰りなさい、途中まで送っていくから。」

「すぐそこだから大丈夫です。」

「そう・・・そうだ、明日またココで会いましょうか?

学校が終わった夕方にでも。」

「・・・・いいんですか?」

「千雨ちゃんもまだ聞いて欲しいことあるでしょう?

私も千雨ちゃんとお話するの楽しいから。」

「ありがとう・・・・・」 ///

「じゃあ、また明日ね。」

「はい、また 明日・・・。」





それから私と千雨ちゃんは頻繁に会ってはいろんな話をした。


これでストレスが解消され何とか日常を受け入れられれば、と思ったが

彼女の悩みは深刻で、クラスも学園長によって選ばれたクラスのため

一部のクラスメイトの異常性から 彼女の悩みが晴れることは無く、

学園長に連絡しようか迷ったが、連絡したところで

問答無用で記憶を操作され認識阻害の魔法をかけて監視されるのがオチなので

学園長には連絡しなかった。


私はエヴァと相談し千雨ちゃんに魔法のことを教え、

その後どうするかを自分で選ばせることにした。




「ソプラノ先輩、わざわざ家に呼んでもらってありがとうございます。

今日はなにか大事な話があるとか?」

「今日はちょっと時間が掛かるし大事な話だから家に来てもらったの。

後この子は血は繋がって無いけど私の妹でエヴァンジェリンって言うの。」

「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだ。」

「長谷川 千雨です。」


エヴァと千雨が挨拶している間にお茶を用意する。


「さて、今日は千雨にとっては きっとためになる話だと思うんだけど

早速話を始めましょうか。」

「はい、どんな話なんですか?」



「・・・千雨がこの学園で感じている違和感の話よ。」


一瞬で千雨の表情がこわばる。



「先輩・・・は、なにか知ってるんですか?」

「知ってるわ。」

「それを、教えてくれるんですね。」

「本当は教えるつもりはなかったの、

でも、千雨が苦しそうにしてるのが放って置けなくてね。

私と話すことで落ち着けばいいと思ったんだけど・・・だめだったようだし。」

「・・・・・最初に私と会った時は、狙っていたんですか?」

「あれは本当に偶然、あそこで早めに千雨に会えて良かったと思ってる。」

「それじゃあ、違和感について教えてください。」


それから私は魔法が存在すること、魔法使いの組織があり

この学園を運営していること、魔法は基本的に隠匿されていること、

魔法が発覚した時の処置、この学園には結界が敷いてあり

その効果で異常な出来事もある程度看過されてしまうことなどを話した。


「そんな・・・先輩までそんな冗談みたいなことを。」 lll

「冗談でも嘘でもないのよ、そうね実際自分の目で見てもらった方がわかるでしょう。

エヴァにゃん、お願い。」

「・・・・にゃんっていうな」


そうしてエヴァいくつかの魔法を見せる、

火をつけたり、氷を生んだり、空に浮いたり・・・・・・・本当なら私がやりたかった・・・・


「実際自分の目で見てどうだったかしら?」

「・・・・実際に見ても、いまだに信じられな・・・ません。」

「そうでしょうね、今まで知っていた事とあまりに違いすぎて

混乱すると思うけど、こう考えてみて。


今ココには酸素があるけど千雨は実際に見たことある?」

「・・・・ありません。」

「じゃあ月にロケットが飛んで行って人間が月に立ったけど

千雨は実際に見たことがある?月に行ったことがある?」

「・・・どっちないです。」

「そうね、千雨は学校で今までいろんなことを勉強して、

それが 有る と教えられたけど

実際に見て触って感じたものはそれほど多くないんじゃない?

そう考えると魔法だって千雨が今まで見ることが無く、教わることも無かった、

だけど確かにそこにあって、ある法則で存在してる。」

「・・・・・・・・」

「どう?

まだ信じられない?」

「魔法が存在するのは、わかりました。

けど、何で今になって教えてくれたんですか?」

「このままじゃ千雨が壊れると思ったからよ。

あなたは変に利口すぎるの、自分の教わったことや体験したこと

そこから現実を認識して自分の常識を作り上げる、

だけどあなたはそれが強すぎて実際そこにあっても

自分の常識で理解できないものは拒絶しようとする。

否定しようとする、でも回りはそれを認めている、自分には理解できない、

そうして酷い時は自分すら否定しようとしていた。

皆が認めているのに自分が認められないのは自分がおかしいからだ・・・と。」

「・・・・・・っ!」

「心当たり・・・あるよね?」

「・・・・はい。」

「あなたは頭のいい子、でもそれだけに理解できないことを

無理に理解しようとして出来なくて苦しむ。

無理しなくていいの、あなたはまだ若いんだから

わからないことも知らないこともたくさんあるわ、

ある程度のことは一時保留して、そういうものなんだと考えなさい。」

「・・・・さっきの魔法にもちゃんとした法則やルールがあるんですか?」

「ちゃんとあるわよ、酸素が見えないようにこの大気中には魔力があり

精霊が存在し、魔法を使う法則もある、勉強して訓練すればもちろん千雨にも使える。」

「じゃあ、この学園にいる少し異常な人たちも・・・」

「無意識に魔法を使って体を強化したりしてる人もいるでしょうし

学園内にかかっている魔法の効果で少し行動が暴走する人たちもいるわね。

・・・あのロボットの大学生のように。」

「そうだったんですか・・・」

「さて、これでもう千雨が無理に考え込んで悩まないでいいわね。」

「はい、今日はありがとうございました。

まだ、少し混乱してますけど、前よりは大丈夫だと思います。」

「うん♪

よかった、よかった。」


私は笑顔で千雨の頭を撫でる。



「姉様、そろそろあの話をしたらどうだ?」

「そうね。」

「なんの話ですか?」

「千雨は魔法の存在を知った。

そのことは、私達には問題ないんだけど、

この学園の人たちや魔法使いの組織にいる人たちには、少し都合が悪いの。」

「魔法を隠そうとしてる人ですか・・・」

「魔法使いは魔法を自分達だけのものにしたい、それを公にされると困る、

だから隠そうとして一部の記憶を消そうなんてことをする。」

「じゃあ、私の記憶も・・・・」 lllll

「だから千雨にはこの先のことを選んでもらう。」

「・・・・・・・」

「幾つかあるけどこんな感じよ。


・魔法の事実を覚えたまま普通に生活を送る。

・私達が千雨の記憶を操作して今日のことを忘れてもらう。

・私達が千雨に魔法を教えて自分の身を守れるようになる。

・このどれも選ばずに千雨の好きにする。


こんなところかな、細かいところはその時説明するとして。」

「記憶を消されるのはイヤだ・・・・前みたいな生活に戻るのは嫌だ!

・・・このまま普通に生活していて魔法使いに魔法を知ってることがばれたら

どうなるんですか?

記憶を消されるとか?」

「それだけではすまないだろうな、誰に聞いたか聞かれたり

場合によっては少し拘束されたりするだろうな。」

「こら、エヴァ!」

「事実だ、今の内に知っておいた方がいいだろう。」

「そうだけど千雨はまだ小学生なのよ。」

「ふんっ、私が真祖になったのはもっと早かったぞ。」

「もうっ!」


エヴァも昔を思い出して少し感情的になったのか、

そっとエヴァの手を握る。



「今すぐ答えを出さないとだめ・・・ですか?」

「いいえ、家に帰ってゆっくり考えなさい。

でもあんまり時間をかけてもまずいから1週間くらいでいいかしら?」

「はい、わかりました。」

「言い忘れたが貴様が魔法を学ぶなら対価をもらうぞ、貴様の血だ!」


・・・・・・・ビクッ!

千雨が顔を青くする。


「何だ貴様、人から教えを乞おうと言うのに対価を払わんつもりだったのか?」

「こらっ、エヴァ。

大丈夫よ血をもらうって言っても週に1回くらいでお猪口に一杯くらいだから。

怪我もしないし傷跡も残らないわよ。」

「姉様!

私はもっと欲しいぞ、ジョッキに一杯くらいよこせ。」

「そんなに取ったら貧血でまともに生活も出来なくなるでしょ!

もう、後で私の血を少しあげるから。」

「む、約束だぞ! 忘れるなよ!」

「はいはい。」

「そういうわけだから心配しなくてもいいわよ。」

「は、はい。 わかりました。」

「それじゃあ近くまで送るから行きましょう。」

「はい、ありがとうございます。」







その後千雨を寮に送り、私は帰宅した。




「ただいまー。」

「ん、帰ったか、姉様も餓鬼のお守りで大変だな。

あの餓鬼の何がそんなに気に入ったんだ?」

「え~千雨たんかわいいじゃん、

あのままお持ち帰りしたいのをずっと我慢してたんだから。」

「なっ!?

浮気かっ!? 堂々と浮気を企んでいたのか!!」


エヴァが私の胸倉を掴んで揺すりまくる。


「ちょっ、・・・首っ・・・・締まるって!・・・・・・

浮気って、千雨たんまだ小学生じゃない。」

「私に手を出した姉様を信用できるはずがないだろう。」

「・・・・それを言われると・・・・。」 ///

「とにかく! 浮気は許さんからな!!」

「本気ならいいの?」

「なお悪いわ!!」


ゴッ!

エヴァの嫉妬が突き刺さる。


「ま・・・・まさか、姉様、私に飽きたのか?

倦怠期と言う奴か?・・・・・・そういえば最近回数が減ってきてるような・・・・」

「回数が減ってるって桁は変わってないじゃない。

一回の密度は増えてるし・・・」 ////

「いいや! 減ってる!!

倦怠期にこのまま何の策も練らなかったら家庭崩壊に繋がりかねん!

数日は寝かせんから覚悟しておけ!!」

「数日っ!?」

「さぁ逝くぞ!

道具や衣装の貯蔵は十分か!?」

「ちょ・・・まっ・・・・・・・・いやぁぁぁああぁぁ~~~~!!」









数日後、チャチャゼロによって寝室で干からびている2人が発見された。


「だから密度が増えてるのに回数増やして何日もシテたらこうなるって。」

「・・・・・すまん、反省している。」 ////

「もう、今度からもう少し落ち着いてね。

回数が愛じゃないんだから。」

「で、でも、浮気されると思ったら・・・・」

「だから浮気じゃないって言ってるのに。

それにエヴァが結婚を迫ってきた時、お妾さんとっても良いって言わなかったっけ?」

「そんなこと言ってない!

やっぱり浮気しようとしていたのか!!」

「ちっ違うって!」

「あ~~今噛んだ! 噛んだな!!

やっぱり浮気を企んでいたんだな!!

このままでは・・・・・」


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  1. 2012/03/17(土) 00:28:11|
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