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たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  048



学園内は学園祭の面影は既に無く

次のイベント言うべきか・・・期末テストに向け

生徒はテスト勉強に、教師は試験作成に忙しそうにしている。




そんな6月末、とうとうネギ先生達が帰ってくる日になり

学園長と高畑先生が

帰還予定場所である魔法球が置いてある部屋の周囲で待機していた。


私とエヴァは暇つぶしにと学園長室で水晶を使って様子を眺めている。


学園長達が中で待たないのは、一応転移時に合体事故等が

起こらないように心配してである。

・・・ネギ先生が外道スラ●ム化など笑い話にもならない


そうして様子を見ているとネギ先生達が扉を開けて出てきた。



「・・・・気になってたのに 出鼻をくじかれちゃったねーっ。」

「では早乙女さん私達と一緒に図書館島地下へ偵察に行きま・・・す・・か?

が、学園長に高畑先生!?」

「フォッフォッフォ、お帰り、刹那君、それにネギ君達も。」

「どうしたんですか学園長!? それにタカミチまで・・・」

「・・・・どうしたもこうしたもないよネギ君、君達は超君にしてやられたんだよ。」

「え? ・・・どういう事ですか?」


その後学園長と高畑先生にネギ先生達が魔法球に入った後、

何が起きたか、学園祭最終日の超との決戦、

超の目的、私達のことは隠され、

援護の部隊に超達は敗れ、超の高いスキルを今後

学園の警備方面で活用し、破壊活動や魔法の公開をしないことを

強制証書にサインすることで恩赦を与えるという説明をしていた。


尚、事件を隠匿するために大規模な記憶の改竄をしたせいで

このことを知っているのは学園長と高畑先生だけなため

口外しないように口止めもされた。


「え・・・? と、言うことは・・・」

「今日は6月末でもう学園祭は終わっておるよ。

それに、もうすぐ期末テストじゃ。」


「「「「「「「「「えぇ~~!!」」」」」」」」」


「さて ネギ君、君が持っておる時計じゃが、

コチラで預からせてもらおうかの。」

「え? この時計ですか?」

「今となってはただの動かない懐中時計じゃが、

それは超君との話で破壊することになっておる。」

「でも・・・コレは・・・」

「ネギ君、君は学園祭前に我々が超君を捉えようとした時に

超君を庇ったそうじゃな? まぁ、その段階じゃ儂らも見逃したから強くは言えんが

その結果、君は超君に貰った時計を儂らに報告もせずに複数回使い

なんども学園祭を体験する。

それ自体も危険なことじゃが、その後も報告をせず

自分達だけで解決しようとし、超君の罠にはまり

こうして1週間後に飛ばされることになった。

間違いないの?」

「・・・・はい。」

「起こってしまったことはそれとしても、

君は教師でこの学園に所属しておる、自分の生徒を庇いたい気持ちはわかるが

その結果の責任は取らねばならん、わかるの?」

「・・・でもっ! 僕達は僕達なりに超さんを止めようと・・・」

「学園長私達にも責任があるんです!」

「学園長! ネギ先生だけ処罰するのは・・・

そもそも私にも学園の警備を担当していながら報告しなかった責任もあります。」

「おじいちゃん! ネギくんだけに罰を与えるのはやめて!

ウチらにも責任があんねん!」


ネギ先生を庇おうと神楽坂さん達が学園長にすがりつく。


「フォッフォ、皆も落ち着きなさい。

別に今回のことでネギ君一人に責任を押し付けて処罰しようとは思っておらん。

そもそも儂らも超君にやられた口じゃからの、

さっきも話したが、超君を止めたのは応援の部隊じゃからの。」

「・・・では、学園長。」

「じゃがネギ君や君達をこのまま何も無しで終わらせるわけにもいかん。」

「・・・・はい。」

「そこでネギ君には減俸20%を3ヶ月、あと今回の件での反省文、

超君を庇った事はいいがその後、時計を何回も使用した事についてや

儂らに報告しなかった件、

今後こう言った場合どう対応するかも含めての反省文の提出。

それと皆も含め、もう一度 魔法の世界と一般との付き合い方についての座学と訓練

・・・それに・・・」


「「「「「「「「「・・・それに?」」」」」」」」」


「君達のクラスはテストの点数がこのままじゃとまた学年最下位らしいの?

学校を何日も休んだ分も含めて補習を受けてもらう。」


「「「「「「「「・・・・えぇ~~!」」」」」」」」         「・・・ホッ。」


「ちょっとネギ! なに一人で安心してるのよ!」

「そうだよ! ちょっと今のはひどいよ!」

「あ、いいえ! 別に安心してなんか!!」




学園長室


「アハハハッ! 見たエヴァ?

流石にネギ君も減俸、反省文、座学に訓練ときたら応えたらしいよ。」

「ククッ、神楽坂達も ああもあからさまにホッとされては頭に来たか?

珍しく宮崎まで怒りだしているぞ。」

「きっと魔法球で超達と戦うための作戦を立てるか

訓練でもしてたんだろうね?

意気揚々と出てたら もう事件は終わってて

しかも お小言に罰を貰えばみんな頭にも来るか。」




ネギ先生達に戻り、しばらく皆で揉めたものの

学園長に一喝され皆しゅんとなっている。

その後 時計が学園長に渡された。


「さて、君達もこのまま黙って罰を受けろ。 では納得も行くまい?

そこで、訓練も兼ねて

君達を代表してネギ君に超君と一騎打ちをする機会を与えてもいいが

・・・どうするかの?」

「・・・え?」

「君達も話がついたとは言えこのまま超君と今まで通りに

過ごすというわけにもいかんじゃろ?

そこで、超君と試合でもしてもらって今後の禍根を断とうということなんじゃ。

これは超君もすでに同意しておる。」

「でも、超さんは 確か格闘経験があると言っても・・・」

「フォッフォッフォ、そこは心配しなくてもいいぞい、

実は秘密じゃが、高畑くんも儂も彼女にやられてしまっての、

あの時は例の時計や装備があったとは言え それは言い訳にはならんしの。

装備を限定しての彼女でも今のネギ君より強いかもしれんぞ?」

「が、学園長やタカミチを!?」

「ちょっと! 古ちゃん知ってた?」

「いや、確かに超は私の師匠だけどそれは拳法だけの話アル・・・」

「超君は魔法も使うからネギ君にとってもいい勉強になると思うよ。」

「いや、でも・・・。」

「何もこれは意趣返しと言うわけでもないんじゃ、

先程話した通り、今回のことは彼女も彼女なりに

世界のことを考えてやった結果じゃ、そこに妙な悪意はない、

じゃから儂らも彼女にある程度の枷を与え

この学園に滞在することを許可した。

それに彼女もネギ君に伝えることがあるようじゃし、

試合を通じて彼女から聞いてみるといいじゃろう。」

「・・・・・はい、わかりました。」

「うむ、じゃか心してかかるようにの。」

「はい!」


その時通路の奥から人影が現れる。


「ヤル気になったようネ、ネギ先生。」


「「「「「「「「ちゃ、超さん (ちゃん)!?」」」」」」」」


「超さん! ど、どうして・・・」

「さっき学園長から説明があったんじゃないカナ?」

「確かに聞きましたけど・・・」

「ならバ ネギ先生達に与えられる情報はそれがすべてネ。

・・・これ以上聞きたいことがあるなら・・・拳で聞くと言いネ!」

「・・・・くっ、わかりました。

超さんにはまだ聞きたいことがありますから試合聞かせてもらいます!」

「フフッ、やる気は十分のようネ。

学園長、このまま魔法球で勝負ということでどうかナ?」

「ふむ、いいじゃろう。」

「・・・と、その前に時計を返してもらえるカ?

皆の前で破壊しておいたほうがいいだろうシ。」

「うむ、これじゃ。」


学園長が超に時計を渡し、受け取った超が床に落とし震脚で踏みつける。


学園長達の様子はいまいちわからないが、

ネギ先生達が少し残念そうに見守っている。


「これはもう必要無いからネ。

それに私以外が持っていたら 今後どんな災厄を有無か解らないからネ。」

「さて、ではネギ君達には再度魔法球に入ってもらうことになるが

この試合で今後 遺恨を残さぬようにの。」

「はい!」 「わかったヨ。」


その後、超と学園長達、ネギ先生達が魔法球の入り口の魔法陣で消え

水晶の映像もただ、部屋を写すのみとなった。




「試合は見なくてもいいよね?」

「少しう興味はあるが・・・まぁ、いいだろう。

超の力が見たければ千雨辺りとやらせればいいしな。」

「そう言えば、その千雨は闇の魔法の習得はどうなの?」

「2日前に終わったぞ。

アイツ用に調整したし私の使ってる姿を何度か見ていたからな、

苦労はしたみたいだが 予想より早く覚えることができたようだ。」

「そうなんだ、やっぱり相性はそんなに良くないの?」

「あぁ、予想通り自分で使う雷の暴風を取り込むのがやっとだな。

それこそ魔砲でも取り込めたらかなりの戦力になるんだが

千雨の器では無理なようだ。」

「でも、よかったよ、無事成功して。」

「そうだな・・・あの調子ならすぐに使いこなすようになるだろうし

後遺症も心配せずに済みそうだ、そこは相性が悪いのが逆に作用したな。」

「そっか、千雨が悪魔になるなんてちょっと嫌だからね~。」

「しかし、麻痺の射手を取り込んだら

千雨に触っただけで麻痺効果が出たのはいい誤算だった。

アレで近接戦闘で千雨はかなり有利になるぞ。」

「本当に? 攻撃したらこっちが麻痺なんて反則じゃない。」

「あぁ、素手か通電物質の装備で触ったら最後

その後無防備な所をボコボコにされるぞ。」

「げー、今度から千雨を怒らせないように気をつけないと。」

「・・・そこは普段から気をつけろ。」


特に見るものがなくなったので学園長室を後にし

私達はその日は早退して家に帰ることにした。




その日の放課後、超が家に来て試合の結果を報告しにきた。


どうやら超はアーティファクトを使わずに戦ったようで

良い所までいったけど、魔法の打ち合いで

詠唱時間差を突かれ負けてしまったという話だった。


「ハハハッ なんだ超鈴音、

貴様ともあろうものがそんな初歩的なミスで負けたのか?」

「・・・ちょっと熱くなってしまっただけダヨ。

ネギ坊主が魔法の打ち合いに来たから応じてしまっただけネ。」

「ククッ、それにしても抜けてるな、

それともカシオペアや装備に頼りすぎたか?」

「エヴァンジェリンは少しうるさいヨ!

・・・大体、アーティファクトを 使わずに手加減してやったんダカラ

負けることもあるネ。」

「それが装備に頼った結果だと言ってるんだ・・・クク。」

「・・・ぐぬぬ・・・ ソプラノ~金髪のチビがいじめるんダヨ~。」

「かわいそうな超ちゃんだね~、エヴァは後で怒ってあげるからね。」


超が泣く振りをして私の太ももに泣きついてくる、

私は超の頭を撫でながら慰める。


「エヴァはんもいい加減にしときや・・・いつか痛い目に会うで。」

「エヴァなんかほっとけよ超、後 ついでに先輩から離れろ。」

「フフン 今は貴様らに何を言われても腹が立たん、

しかしアレほどの事をしでかすお前がボーヤに負けるとはな~。」

「マスター、お茶とケーキが用意できました。」


居間でじゃれあいながら話してる私達に

茶々丸とラトナ、ピュラがケーキとお茶を持ってきた。


「おぉ、これは都市部で有名なあの店の苺のロールケーキか!

いつもの下校時では行列ができていてなかなか買えんと言う。」

「はい、今朝妹達が買ってきてくれました。」

「そうか、褒美に今度私がお前達の服でも作ってやろう。」

「「ありがとうございます、エヴァンジェリン様。」」


エヴァは大好きなロールケーキを前にしてご機嫌な様子、

千雨や千草も久しぶりにここのケーキが食べれて嬉しそうだ。

食堂の方を見ると既に口の周りがクリームだらけのチャチャゼロとスライム娘達が

満面の笑みを浮かべている。

今日は葉加瀬や夕映は来られなくて さぞ残念だろう。


一方、超は対照的に先程までの事が頭にきてるのか

エヴァを睨んでいたが、不意に怪しい笑みを浮かべた。


「このケーキも久しぶりだな♪

さっそくいただこうか・・・・なッ!?」


エヴァがフォークを持ちケーキを食べようとしたその瞬間、

目の前のロールケーキが一瞬で消え去った。


「ファファファ、このケーキはいふぁぶぁいていくネ。」


声がした方を見ると、居間の出口でほっぺにクリームを付け

口いっぱいにロールケーキを含んだ超が

不敵に笑いながら逃げ出そうとしていた。


超のお皿を見ると、見事に自分の分のケーキも食べているようだ。


「なあぁぁ~~~っ!? 超鈴音 貴様っ!!」 #

「エふぁンふぇリンともあろうものふぁ

この程度の動ひを見切れぬとふぁ・・・モグモグ 

自身の膨大な魔力に 頼り切ったが故カナ?

では、さらバ!!」


超は口の中のケーキを食べ 言いたいことを言うと逃げ出していった。


「待てっ! 超鈴音!!

貴様は犯してはならん罪を犯した!

もはやただではおかん!」


エヴァが叫びながら超を追って居間から出ていく、

私達は呆然とその様子を見ていた。


「・・・・エヴァも超をからかいすぎるから。」

「マスター、大人げないです。」

「ククッ いい気味だよ。」

「せやから言いましたのに・・・フフ」




それから数時間後、息を切らせ怒りで目が血走ったエヴァが帰ってきたが

その様子から超を捕まえることに失敗したのは

誰の目にも明らかだった。




翌日、学園に登校し教室に入った時、

超を視界に収めたエヴァが瞬動で超の背後に回り襟を掴み拘束、

そのまま早退すると言い放ち、超を引きずって帰っていった。

夕映と葉加瀬は何が起こったのか解らないといった表情、

私と千雨、千草はやれやれといった感じでエヴァを眺めていた。


その後、超がどうなったか解らない・・・

私には無事を祈る以外の選択肢はなかった。


食べ物の恨みは真祖の吸血鬼をも狂気に駆り立てるようだ。





その日のHRでネギ先生達が帰ったことにより

クラスの雰囲気は明るくなり、大騒ぎで1時間目のネギ先生の授業は

全く授業にならなかった。


放課後、ネギ先生と神楽坂さん刹那さん近衛さんの4人は

学園長による罰の補習や訓練を済ませた後

図書館島の方へ皆で出かけてき、

その後他のメンバー達も同じ方向に出かけていった。




それから数日、テスト前だというのにいまいち緊張感のない3-A

HRでネギ先生がテスト勉強をするようにハッパをかけ

一部ヤル気になったようで授業風景が少しおとなしくなった。


本屋ちゃんを情報源に変な教会の神父の話を聞いたり

ネギ先生が挙動不審になる等あったが

それ以外では学園内はいつも通りの風景だった。




エヴァ家 居間


「なんですかエヴァンジェリンさん 急に呼び出して、

これから部活で図書館に行く予定だったんですが。」

「来たか綾瀬。」

「来たかじゃないです・・・って超さんにソプラノも?」


放課後、最近超とエヴァが研究室でなにやらやっていたようだが

満足気な顔をして部屋から出てきて

茶々丸に携帯で夕映を呼ぶように指示を出していた。

・・・そして今に至る。


「私はココでくつろいでいただけだよ、

夕映に用事があるのはエヴァと超じゃないの?」

「そうだ、喜べ綾瀬夕映!

とうとうお前用の呪紋の試作品が完成したぞ。」

「私用の呪紋って・・・・?

まさか、学園祭の時に超さんの肌に浮いてたアレですか?」

「そうだ! まぁ、お前用の奴はあそこまで全身に浮き出ないし

掛かる負荷もそれほど大きくない。」

「その辺が私とエヴァンジェリンとの研究の結果ネ。

夕映さん用の呪紋は日常では魔力的負荷が少しかかるが

全力で魔法を使うときには負荷が無くなり

逆に呪紋に溜め込んだ魔力を放出することで

今の夕映さんが全力で使う魔力の

最大で1.5倍位の魔力が使えるようになるネ。」

「さらに普段から魔力の負荷がかかることにより

魔力の最大値を上げる修行効果も有るという至れり尽くせりの呪紋なのだ!

これで、訓練すれば貴様の出来損ないの 燃える天空 も超が使うくらいの

威力で使うことが出来るようになるんだぞ!」


「・・・・へ~ そうなんですか。」


「あれ?・・・反応が薄いネ。」

「おい、夕映もう少し喜んでもいいんだぞ?」

「喜べと言われましても、そんなに魔力や攻撃力が上がっても・・・

ソプラノと仮契約した時に出たアーティファクトで私は満足ですし。」

「これだけ魔力が上がれば千草に習ってる呪いも

呪符の威力も上がるんだぞ?」

「そうだヨ、それに防御障壁の効果も上がるヨ。」

「あ、それは嬉しいです。」


もともと最初から防御や治癒系の魔法が習いたいと言っていた夕映だ

攻撃力が上がる、ではうれしいどころか微妙なのだろう。

=人を傷つける、と言うことになるのだから。


「で、どうする夕映、早速埋め込んでみるか?」

「埋め込むのはそんなに痛くないヨ、

注射一本打てば明日には身体に馴染んでるはずダヨ。

消すのも改良したから注射で3日もすれば消えるヨ。」

「う~ん・・・・どうしましょうか? ソプラノ。」

「何でそこで姉様が出てくるんだ・・・」

「ソプラノも黙ってないでなんとか言うネ・・・主に進める方向で。」

「そんなこと言われてもね~・・・でも、後で消せるみたいだし

夕映の身を守れる手段が増えるのはいいことだから私は良いと思うよ。」


夕映は私の言葉を聞き少し考えこんで答えを出す。


「そうですね・・・じゃあお願いするですよ。」

「おお! さすが我が弟子、早速やるぞ超。」

「わかってるね、既にここに用意してあるヨ。」


超はカバンから消毒液とコットン、

小さな箱のようなものから注射器のようなものを取り出して

夕映のすぐ横に座り夕映の腕を消毒し始める。


「あの、打つ前に聞きたいんですが、

それほんとうに大丈夫なんですか?」

「大丈夫だヨ、夕映さんの血液やDNAとの親和性は確認済みだヨ。」

「あと、どんな紋様が出るんですか?」

「指先から肘までと背中、肩甲骨辺りに少し、

あと使ってる時は眼の色が少し変化すると思うネ。」

「そうですか・・・まぁ、それくらいなら。」

「それじゃあ行くヨ~、少しチクッとするかも知れないヨ~。」

「・・・・いや、何で子供相手にするみたいな態度なんですか。」


超が夕映に注射を打つが特に痛みはないようだ。

エヴァのうれしそうな表情が妙に気になる・・・


「よし! では明日にでも早速広域殲滅呪文を夕映に教えてやろう!

何なら今から別荘で寝ていくか?」

「・・・それがうれしかったの? エヴァ・・・」

「夕映がようやく私の弟子に相応しい魔法を使えるようになるのだからな!

どんどん使って行けよ!

その内 炎獄の魔術師 とか言う二つ名でも名乗ると良い。」

「そんな物騒な二つ名いらないですよ!!」

「本当に・・・どこまで弟子に甘いんだか・・・」

「今回は私も面白い研究ができてよかったヨ、

この知識は茶々丸達の武装にも活かしてみせるネ。」

「・・・まぁ、エヴァンジェリンさんが喜んでくれるのは嬉しいですけど

何か微妙な感じです・・・。」






使える魔力が上がり魔法障壁やアーティファクトの障壁の効果も上がって

本来ならもっと喜んでもよさそうなものだが

エヴァが攻撃魔法ばかり教えようとするので複雑な心境の夕映だった。

  1. 2012/03/21(水) 00:13:09|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  047



学園祭より数日後・・・

振替休日も既に最終日になり その夜、

私はようやく釈放された。


夕映、超と連続で仮契約を結んだことにより激怒した

エヴァ、千雨、千草達により、冗談かと思われた

鎖につながれての監禁生活を送らざるをえない状況になり

家で皆のメイドをやらされ、つい先程開放、

私は久しぶりに安眠することができた。




しかし、気のせいだろうか?

メイド生活の後半は夕映や超、葉加瀬達も混じり

私をこき使っていた気がするが、いまいち記憶がはっきりしなかった。






side 超




エヴァ家 居間


「それで、何で貴様もどさくさにまぎれて姉様をこき使っていたんだ?」

「いや~、こんなチャンスはめったに無いと思って

つい調子にのってしまったヨ。」

「ソプラノもかわいそうです・・・」

「いや、綾瀬もおもいっきり変な注文していただろう。

大体、先輩に小説読ませるのはいいけど、

食事中にあんなインモラルな小説読ませるなよ。」

「せやで、旦さんが辺に演技着けて読みだすから

食事の味なんか解らしまへんかったし。」

「あ、アレは内容がわからずに頼んでしまっただけで、

私の趣味とかでは・・・」 //

「まぁ、私は貴様らの反応が笑えたからいいがな。」

「「あの後で綾瀬様にはソプラノ様の音声だけ抜き出した

朗読音声をお届けしましたが、みなさまもご入用ですか? 」」


「ぶふぁ~!!」


「うわっ!? きたねーよ 綾瀬!」

「す、すいませんです!」 // 

「・・・ウチには後でくれまへんやろか?」 //

「「かしこまりました。」」

「お前達な・・・」

「ええやんか、音声データぐらい。」

「・・・はぁ、好きにしろ。

それで超、貴様のアーティファクトの調査が終わったんだって?」

「終わったよ、私のアーティファクトはすごいヨ~。」

「へーどんなのだよ、見せてくれよ。」

「いいヨ・・・・アデアット。」


私が呪文を唱えアーティファクトを出すと、

皆の反応はいまいちすぐれないものだったヨ。


「・・・コレあれだよな。」

「アレやね。」

「アレですね。」

「そうですよね?どう見てもアレなんですよ。」

「?」

「「卵ですか?」」

「卵だな。 どう見ても。」

「そうだヨ、卵だよ。」


私が呼び出しテーブルの上に置いたのは

誰がどう見ても卵、鶏より少し小さくウズラより大きい白い卵。


「で? この卵はどんな卵なんだ?」

「この卵、信じられないことに時間が止まってるんだヨ。」

「時間が?」

「そう、この卵の時間が止まってル。」

「それで?」

「だからすごく硬いヨ、私の持つどんな工具でも割ることができなかったヨ。」

「そういう事じゃなくて、

何の動物の卵かとかどんな能力が使えるのかとかそう言うのだよ!」

「さぁ?」

「さぁ? ・・・って、結局何もわからなかったのか!?」

「これが何の卵かは結局解らなかったネ。」

「他には?」

「このカードの絵柄に書いてある装備は、

私の学園祭の夜の時の装備なんだけど

B・C・T・L以外フル装備で使えるヨ、なんと! カシオペアも使えるヨ。

ただし、ロックがかかっているようで、

恐らくソプラノの許可がないと長時間の移動はできないみたいだけどネ。」

「・・・そっちの方がすごくないか?

あの時計は反則じゃねーかよ・・・って言うかB・C・T・Lって何だ?」

「強制時間跳躍弾の略ですよ。」

「単純に戦闘能力で言えば卵より 私の戦闘服の方が優れているネ

それに私の戦闘服だからverUPも思いのままネ。」

「じゃあ、この卵は?」

「時間の止まった、絶対に孵化しない ただの卵だヨ。」

「なんてしょーもない物を先輩は・・・はずれか?」

「何を言うカ 千雨サン! この卵は凄い卵なんだヨ!!」

「だから どこがどう凄いか説明してみてくれよ。」

「調査の結果、どういうわけか

この卵はこの世界にしか存在しないことがわかったネ。

しかしそのおかげで 私がカシオペアでどの時間軸、

ソプラノ流に言えばどの世界に飛ぼうとも、この卵を座標に設定すれば

私は必ずココに戻ってくることが出来るんだヨ!

試しに別時間に飛んで卵を出そうとしてみたが出てこなかったネ、

だけどなぜか魔力供給だけはシッカリされていたと言う謎仕様。

私が時間移動していた間の録画映像を見たら、

この卵だけがその場に残されていたヨ。

つまりこの卵は私とソプラノを繋ぐ架け橋・・・

言わば 愛の結晶なんだヨ!!」 //


「ちょっと待て貴様!!」 #

「ふざけんなよ超!」 #

「馬鹿なこと言うたらあきませんで!!」 #

「ちょっと待つですよ!」 #

「超鈴音、少し落ち着いてください。」 #

「超さん・・・少し言い過ぎではありませんか?」 #

「・・・・」 #

「「?」」

「ジュースおいしいデス。」 「ウマー」 「・・・・ズズ。」

「サケノメヨ オマエラ。」


一部全く別の話が入ったガ、なぜか皆怒りだしたネ。


「どうかしたのカ?」

「何が愛の結晶だ! 寝言は寝てから言え!」

「そうだぞ超、何で卵が愛の結晶なんだよ!」

「超はんは疲れてはるんや、

ええ医者紹介したるから明日にでも行きや。」

「超さん調査で徹夜してたから・・・少し寝たほうがいいですよ。」

「言うに事欠いて あ、愛の結晶なんて、ふしだらです!」 //

「・・・綾瀬さん、その想像は行き過ぎなのでは。」

「そうは言っても、私がソプラノを愛そうと努力してできた結果が

どこへ行ってもソプラノの元へ帰ってこれる道標だから

そう表現してもおかしくないのではないかナ?」

「余計な事は言わずに、この世界の座標だと言えばいいんだ!」

「そこはほら、私も女だかラ。」 //

「余計な表現はつけなくていいんだよ!」

「気持ちはわかるけど、はた迷惑やわ。」

「まぁ、とにかく この卵はこの世界の座標になるということデ。

時の卵 クロノト●ガーとでも名付けようかナ!」

「あぁ、はいはい、死の山でも探してこいよ。」

「いや、時の最果ての方が・・・」


この後も時の卵について皆で調べたガ、

どう調べても時間が止まっているということ以外は

ただの卵だったネ。






side ソプラノ




翌日の朝、目が覚め居間に行くと

超や千雨達 女子寮組は昨日の内に寮に帰ったようで

千草や茶々丸、双子が朝食を作っていた。


昨日までの疲労がまだ抜けていないようで、

エヴァと私、姉妹でぼーっとしたまま朝食を済ませ、

学園に引きずられて登校、HRは高畑先生が代理で登場。

何かネギ先生達がどうとかテストがどうとか説明していたが

全く頭に入ってこない。


気がついたら最後の授業が終わり、

クラスの皆は帰り支度をしている。


千草に迎えに来てもらい家に帰ったが、

流石にここまで疲労が溜まっているのはまずいと感じ、

帰ってからすぐに魔法球に入り 現実時間で3時間ほど

休養を取ることにした。




庭園の芝生で昼寝をしていたのだが、

頭に妙な違和感を感じうっすらと目を開けてみる。


「・・・・茶々丸?」

「おはようございます、ソプラノ様。」


目の前には茶々丸の顔があり、後頭部には柔らかな感触が。

どうやら知らないうちに茶々丸に膝枕をされていたようだ。


「ん・・・あれ?

茶々丸何時からこうしてた?」

「私が着てから2時間と15分ほど経っています。」

「・・・そっか。」


私は陽の光が眩しかったので茶々丸の方を向き横向きの体制に変わる。

茶々丸はそっと私の頭を撫でる。


「ん・・・・ん? 茶々丸の太ももが柔らかくて いいにほい?」

「はい、今までのボディでは金属の硬い足でしたが

今のボディなら人工筋肉と緩衝材を操作することで

快適な膝枕を提供できます。

ハカセの話ですと 私の太ももの感触については

かなり試行錯誤を重ねたそうで、自信作だと言っていました。」

「ほほう、自信作とな。 どれどれ・・・」


私は茶々丸の太ももに頬ずりをし感触を確かめる。


「・・・・んっ・・・・・・・・・ピクッ・・・・・んぅ・・・。」 //

「お~、柔らかさもさることながら肌触りも素晴らしいね~。」


茶々丸は私にされるがままにジッとして、私の頭を撫で続ける。

文句が出ないことをいい事に、さらに続ける。


「・・・んぁ・・・・ん・・・・・ハァ・・・ハァ・・・・・ぅあっ!」 //

ブチッ!


「痛ったぁっ!?」


調子に乗ったバチが当たったのか、

私のセクハラで悶えた茶々丸が無意識に撫でていた手を握ったことで

髪の毛が何本が引きぬかれた。


「あぁ! すいませんソプラノ様!」

「っつ~・・・いや、気にしないで茶々丸、

私が調子に乗ったのが悪かったんだから。」


茶々丸は私の髪の毛を握った場所を撫で続ける、


「それにしても流石、葉加瀬が自信作というだけあって

この感触はたまらないね。

今度から昼寝する時は毎回茶々丸の膝枕にしようかな。」

「はい、いつでもお呼びください。

膝枕以外でも今まで以上にお役に立てますので。」




それから陽が沈むまで、まったりと茶々丸と過ごし

別荘での夕食は茶々丸に作ってもらい、二人っきり食事を楽しみ

食後はテラスでお茶を飲んでいた。


「そう言えば、茶々丸と二人っきりでこうしてのんびりするのって

久しぶりじゃない?」

「そうですね、前回から97日ほどでしょうか。」

「そんなに経つのか、

私も茶々丸のセカンドマスターだし家族なんだから

もう少し茶々丸と一緒の時間を作ってもいいかもね。」

「はい、是非とも。」 //


それから茶々丸にお茶をもう一杯入れてもらい

のんびりと夜空を眺めながら過ごし、眠るには丁度い時間になってきた。


「それじゃあ今日はもう寝ようか。

茶々丸は明日には向こうに戻るんでしょう?」

「はい、何時間もマスターを放っておくわけにも行きません。」

「そうだね、今頃茶々丸を探しているかも知れないしね。」

「はい。」

「・・・そうだ♪ 今日は折角だから茶々丸、一緒に寝ようか?」

「ハ? い、いえ従者が主と同じベットに入るなど・・・」

「でも、茶々丸は家族でもあるでしょ?

家族ならいいと思うけど、茶々丸は私と寝るのイヤなの?」

「・・・・・・わかりました・・・お、お供しまス。」 //


私は茶々丸を伴って寝室に向かう。


家では基本的に私の個室があるが

ほとんどエヴァか千雨、千草と寝ているので、

たまに一人になると妙に寝付きが悪い時がある。

今後 一緒に寝る人に茶々丸やラトナとピュラが入ってくれれば

そういう日もより少なくなる。

というわけで今日は茶々丸の抱き心地、

抱き枕性能を確かめることにしてみた。


「じゃあ、茶々丸寝よっか。」

「はひ! ふ、不束者ですが、よろしクお願いシます!」 //

「? こ、こちらこそ・・・?」


私が先にベットに入り、後から茶々丸が入ってくる。

しかし、茶々丸は私から少し離れた場所でジッとして

コチラの方に来る様子はない。


「ほら、茶々丸もっとこっちに来て。」

「はい、しつれいいタシます。」


しょうが無いので 茶々丸を呼んで近くに来た所で

私は茶々丸に抱きついた。


「はふ~・・・暖かくてや~らかいな、

茶々丸の抱き心地も 膝枕に負けず劣らず最高だね~。」

「そ、ソプラノ様! イキナリそんな、もう少し手順を・・・・・・ソプラノ様?」


私は茶々丸の胸に顔を埋め身体に足を絡め

コアラの子どもがが母親に抱きつく様な体制で茶々丸に抱きつく。


「すんすん、いい匂いで、これならぐっすり眠れそう~・・・」

「・・・ソプラノ様・・・?」

「・・・・・・ん~・・・す~・・・・す~・・・・」

「寝てるんですか・・・?」

「・・・・す~・・・・」

「・・・呼吸、脈拍、脳波すべて睡眠時のデータとほぼ同一ですね。」






side 茶々丸




データの検証の結果、ソプラノ様は本当に寝ているようです。

昼間にアレだけ寝たのに、居間もまたこんなに早い寝付きで・・・

それだけ疲労が溜まっていたのか。


「す~・・・す~・・・・・・んぁ。」


試しに鼻を摘んでみましたが起きる様子は無い。


せっかくハカセにボディを改良してもらい

ソプラノ様に今までできなかったご奉仕できる機会だと思ったのに・・・この人は。


あまりにも気持よさそうに寝ているソプラノ様、

私のようなガイノイドを家族と呼んでくれる主などマスターとこの人以外いるだろうか?

・・・超やハカセもそうですね、

と言いますかこの家の人は皆そうでした。

姉さんや、私に妹達、私達は恵まれていますね。

妹達もきっと私や姉さんのようになるでしょう、

今の私ならデータや確率を無視して信じられるような気がします。


私にしがみついて一向に離れる様子が無い 私のセカンドマスター・・・

このままソプラノ様を包み込むように抱き、

今のこの感覚と音声、匂いのデータを保存しておくことにした。






「・・・す~・・・・す~・・・・」


もぞもぞ・・・


「・・・?・・・・・・んぁっ!」 //


ソプラノ様が眠って32分ほど経過した所で

急にソプラノ様の手が動き出し、私のお尻を揉み出す。


「ソプラノ様っ!・・・・んぅ・・・お願いっ・・・します、

やめっ・・・・・んぁ・・・・・あ・・くっ。」 //


動きは止まるどころか激しくなり、

片手は背中を撫で回し もう片手はお尻、

私の胸に押し付けられた顔もモゾモゾと動きだす。

離れようにも足まで絡みついて離れられない。


「・・・ぅん・・・・・え?・・・ぁ・・・ソプラノ様?」

「す~・・・す~・・・」


(こんなことしてても寝てるんですか!?

なんという寝相の悪さ・・・)


私はソプラノ様に身体を弄ばれながらも起こさないように

服の袖を噛みひたすら耐える。


「・・・・っ~・・・・ん・・・ぁ・・・っ・・・・」 ///


・・・

・・






side ソプラノ


部屋が明るくなり、カーテンの隙間からも朝日が差し込む。

外から小鳥の鳴き声が聞こえ・・・頭の上から異様な声が聴こえる・・・?


「・・・んぁ・・・・・・あれ?

この感触は・・・千草じゃないし・・・・・・あ、茶々丸と寝たんだっけ。」

「・・・♮仝・・・ぁ〆㍑・?〒・・・・aeβ≧・・・っ・・・」 ////


私は茶々丸から離れ様子をみると

ピクピクと痙攣しながら頬は真っ赤になり、

濡れた袖を咥え、虚ろな瞳は涙で濡れ、

何か理解出来ない言語を呟いている。


「ちょ、茶々丸! しっかりして!!」

「・・・・そプラ野サマ・・・¬⑨㍍・・γ。」 //


その後10数分ほどその状態が続いたが、

なんとか茶々丸は言葉の通じる状態になった。


「・・・茶々丸大丈夫?」

「・・・はい、ご迷惑をおかけしました。」 //

「本当に大丈夫? いったい何があったの?」

「いえ、何もありませんでした。

ソプラノ様が私に抱きついたままお眠りになられあそばされ、

『ほんの少し』 動かれただけでそれ以外には何もありませんデシタ。」 //

「そう? ・・・一応戻ったら超か葉加瀬に見てもらってね?

起きた時の茶々丸の様子はちょっとおかしかったから。」

「畏まりましタ。」

「?・・・とりあえず朝ごはんは私は自分で作るから

茶々丸はゆっくりしててね。」

「はい、ご迷惑をおかけします。」


朝食の準備をするために 廊下に出て台所に移動しようとした・・・が

茶々丸に一言 言う為にドアから顔だけだして茶々丸に話しかけた。


「あ、そうだ、茶々丸 また一緒に寝ようね。」

「・・・・・・ッ!?」 //

「茶々丸?」

「は、ハイ! いつでもお呼び下さい!

即参上します!?」 ///

「? ホントにゆっくり休憩しててね、あと超達に見てもらうんだよ。」

「はい。」


茶々丸の返事を聞き 今度こそ私は台所に向かい移動する。




「・・・・ソプラノ様といつも一緒に寝てるマスター達は

いったいどうやってアレに耐えてるんでしょうか?」




私は一人で朝食を食べた後、茶々丸の様子を見に行くと

まだベットで横になっていたが

自己診断プログラムを走らせているとのことで

そのまま寝かせておいた。


昼少し前に茶々丸は別荘から家に戻り、

一人になった私は、また庭園の芝生で昼寝をすることにした。






side 茶々丸




「マスター、お聞きしたいことがあります。」

「ん、ようやく出てきたか。

こっちも聞きたいことがある・・・が、

まぁ いいだろうお前の質問とやらを先に話してみろ。」

「はい、マスターはソプラノ様とお休みの時

いったいどうやって あの寝相に耐えていらっしゃるんでしょうか?」

「・・・・・は?」

「ソプラノ様のあの寝相の悪さといいますか、手癖が悪いといいましょうか、

マスターはどうやってアレに耐えて一緒にお休みになっているんでしょうか?」

「・・・お前もアレを体験したのか。」 lll

「はい。」 ///

「そうか・・・・あれはな・・・耐えるのは無理だ。」 lll

「? でもマスターはほとんど毎日のように

ソプラノ様とおやすみになってらっしゃいますよね?

では、どうやってあの状態で眠れるのですか?」

「そもそも、姉様がああなるのは数年に一度有るか無いかだ。

確かなことは言えんが

姉様が極度に疲労した日などがああなる可能性があるな。

アレに遭遇したら耐えようと思わずにさっさと諦めて身を任せ

気を失ったほうがいい。」 lll

「・・・そうなんですか。」

「ん?・・・・待て、ガイノイドのお前が何で姉様に弄られて

そんなことを聞きに来る。

感覚器官を切るなりすればいいじゃないか、

そもそもアレをやられて快感など・・・」

「・・・・」

「まさか・・・茶々丸、そのボディ人工皮膚や筋肉だけじゃ無く

そっち方面も・・・」

「・・・・」 //

「おい、答えろ茶々丸!?」

「・・・黙秘いたします。」

「私相手に黙秘権などあるか、ボケロボ!

そうなんだな! 貴様出来るんだな!」

「マスターはしたないです。

淑女としての慎みを持ってください。」

「変な質問をしに来たお前が言うな!」 //

「私はマスターやソプラノ様にご奉仕するのが務めです。

戦闘から家事、将棋の相手まで、

主の期待に様々な対応ができるようになっております。」

「そっち方面は対応しなくていいんだっ!」

「マスター、そっち方面とはどの方面でしょうか?」

「ぬあぁぁっ~~っ!! ああ言えばこう言う!

そんなこと昼間から言えるか!」 //

「マスター、今は夕方です。」

「うがぁぁぁっぁ~~~~!!!」 #


頭を掻きむしりながら真っ赤になって地団駄を踏むマスター、

・・・・可愛すぎます。


録画してマスターの秘蔵フォルダに保存しておかないと。






(しかし記憶をよく検索したら、

ソプラノ様に私がそう言った行為に対応していると

伝えていませんでした、別荘での夜はAIが若干暴走気味でしたし・・・

従者として主人にはしっかり伝えておかないといけません。)


この後従者の義務として主であるマスターに

私のスペックについての話をした直後、

マスターが外に走って行きましたが・・・


超とハカセは大丈夫でしょうか?

  1. 2012/03/21(水) 00:12:37|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  046



昨晩、夕映と仮契約を結び、

その夜はそのまま別々に分かれて眠った。

別荘から出た翌朝、居間で私に会うなり顔を真赤にして挙動不審な夕映を

エヴァが見逃すはずもなく詰問され、

あっさり私と仮契約を結んだことを白状させられた。


「姉s・・・ソプラノは私が目を離すとすぐこれだ・・・」


(エヴァ・・・振替休日中はずっとやるつもりなんだね、お嬢様と召使プレイ。)


「隠すつもりはありませんでしたが、一言 言うべきでした。」 orz

「・・・とうとう綾瀬もか、もういっそ先輩は別荘に監禁しておくか?」

「鎖で繋いでおきましょか?」


千雨と千草が恐ろしいことを言い出すが、誰も止めようとする人はいない。

エヴァ家の良心、茶々丸でさえ私達を無視してラトナとピュラに

台所で調理器具の説明をしている・・・

気のせいか茶々丸が怒っているようにも見える。


「こんなことが後3回も続くのか? まったく・・・

おい 綾瀬夕映、今日の修行は覚悟しておけよ。

特別コースでみっちりと鍛えてやるからな!」


夕映が助けを求めるように周りを見回すが、

誰も目を合わせようとしない。


唯一私だけが視線を合わせたが、両手を合わせ謝罪。

夕映の無事を祈ることしかできなかった。


「・・・もう、次の朝日は拝めないかも知れないんですね。」 lll

「夕映、不甲斐ない私を許してね・・・」

「ワケの分からんことを言うなバカ共が・・・それで?

夕映に何かアーティファクトは出たのか?」

「あ、そういえば出ましたよ。

これがカードになります。」


私はエヴァと夕映にカードを渡し、確認してもらう。

カードには制服姿で黒い三角帽子に黒のマントを羽織った

夕映の姿が描かれているが、

何故が赤い糸が巻かれた細長い木製の糸巻き、

どこかの国でボビンとか言っていただろうか?

そんな不釣合いな物を持っている。


「何で格好はよく見る魔法使いなのにボビンなんだ?

これはレースを編む時に使う奴だろ、確か。」

「さぁ? 私にもちょっと・・・夕映は心当たりある?」

「無いですね、とりあえず出してみますか?」

「そうだな、出してみろ。 呪文は分かっているな?」

「大丈夫です・・・それでは、アデアット。」


夕映の手元が光りだし、絵に書かれていた糸巻きが出てくる。

巻かれている赤い糸から微弱な魔力を感じるが

特にそれ以外では何も無いようだ。


「どうだ夕映、何かわかるか?」

「糸から何かあったかい感じはしますが、それ以外は特に何もないですね。」

「ふむ、少し調べてみるか。

研究室にいくぞ、付いて来い夕映。」

「はいです。」

「あ、私もご一緒します。」

「ソプラノは朝食の準備があるだろう、私の朝食でも用意していろ。

久しぶりにソプラノの焼いたフレンチトーストが食べたい。」

「かしこまりました、お嬢様。」

「オレノブンモ ヤケヨ。」

「OK~。」


エヴァは夕映を連れて研究室へ行き、私は台所で調理を始め、

千雨は居間でスライム娘達に絡まれながらのんびりと過ごし、

千草は私の手伝いに来たようだ。


「しかし何でフレンチトーストなんやろ?」

「私も 今までマスターからその料理を指定されたことはありません。」

「あ~これね、昔 私が良く朝食に作って出してたんだよ。

簡単で美味しいからね。」

「思い出の味 言うやつなんやろか。」

「そうかもね、連日で続いた時はさすがに嫌がったけど、

今でも誰もいない時にたまに作れって頼まれるよ。」

「ほな、ウチの分も焼いてくれへんかな?」

「ん、いいよー。 ついでだから今日は皆の分も私が焼くよ。

茶々丸達はサラダとスープを作ってて。」

「「「わかりました。」」」 「はいな。」


その後皆で朝食を作る、ラトナとピュラが私に張り付き

調理の様子を見て作り方を覚えようとしているようだ。


朝食が出来る頃にはエヴァと夕映も居間に戻り、

皆で朝食を食べながら調査の結果を聞くことにした。


「うむ、久しぶりに食べるな、姉様のフレンチトーストは。」

「ソプラノ、じゃないのか? エヴァ。」

「・・・・朝食くらい黙って食え。」 //


千雨がエヴァをからかう、そんな様子を見て皆も苦笑したりして

朝食のひとときを楽しむ。


「それでお嬢様、夕映のアーティファクトのことは何か分かりましたか?」

「あぁ、大体のことはな、なかなかにふざけた道具のようだ。」

「旦さんとの仮契約でできた道具やからな~

変なもんやとは思いますけど。」

「どういう事です? 千草さん。」

「・・・その喋り方いい加減止めまへんか?

調子が狂いますわ。」

「エヴァお嬢様に言ってくださいな。」

「振替休日の間はずっとその口調だ。」

「ほんまかいな・・・」

「ソプラノの話はいいとして、夕映のアーティファクトだが、

まずこの糸だが並のことでは切れん、

ハサミやナイフ、軽く魔法で切ってみようとしたが切れなかった。」

「へー こんな細い糸がそんなに丈夫なのか。」

「妙な思念を感じたから調べてみたが・・・・

非常にムカつく話ではあるが、

この糸の強度は夕映のソプラノに対する感情が関係して変化するようだ。」

「「「・・・・・」」」 #


千雨と千草、茶々丸の周囲の温度が一気に下がる。


「それ以外はこの糸自体は普通の糸だ。

ボビン、糸巻きの方は魔法発動体として使える、

通常の杖より少し性能が高い程度だ、夕映用に調整されてると言えるだろう。

さて、問題はここからだ。」

「まだあるのか?」

「これが本当の意味でのこのアーティファクトの能力だろう。

この糸を使って円を組むと 円に沿って球状に魔力と物理両方の障壁が貼られる。

その強度は夕映が出せる最大の強度に比例している。」

「へー せやったら最高の障壁を張りながら攻撃や呪いも使える言うことですの?」

「確かにそれもできるが、そんなものじゃない。

この障壁の内部では弱い回復効果があって、擦り傷程度なら数秒で治る。

そしてこの障壁の強度はな、障壁内部の者がさらに障壁を展開しようとすると

糸で貼った障壁の強度にプラスされる。

つまり 夕映が糸の障壁の中で自分も障壁を全力で使えば

強度が2倍になるということだ。」

「やったじゃないか、綾瀬が欲しがってた防御と回復、一気に手に入ったな。」

「はい! これがあれば皆を、ソプラノを守ることが出来るですよ!」

「せやけど夕映はんが貼れる障壁やったら2倍になっても

高畑はんや学園長はんクラスが本気になったら破られるんちゃいます?」

「そう思うだろう? 私も当初そう思ってたいしたことはないと思っていたんだが・・・

この障壁はな、内部の者が展開した障壁なら

誰だろうと何人だろうと効果が上乗せされる。

つまり通常なら夕映とスライム娘3人分、千雨や千草が入ればその分も

私が入れば当然その分も上乗せされる。

糸の長さも数十メートルはあるからな、結構な人数が入れることになるぞ。」

「凄いじゃないですか夕映さん、

何人かで防御に徹したら凄い硬い障壁になりますね。」

「ありがとうです・・・でも、そのしゃべりはヤメテ欲しいです。」

「実は後でもう一つ実験したいことがある、

ソプラノが入って例の楯、あれを使った場合どうなるのか試してみたい。

私の想像通りなら・・・最凶の障壁になるだろうな。」

「先輩の楯って・・・・アレか。」

「あないな強度で障壁貼られたら 誰の攻撃も効かなくなりますえ。」

「私とソプラノが組めば、誰にも傷つけられませんよ♪」

「・・・・なぁ エヴァ、今日の綾瀬の訓練、私も参加するよ。」

「・・・ウチも参加します、夕映はんにはすこしお灸が必要みたいやからな。」

「マスター、私と姉さん、妹達も参加します。」

「ヒィッ!?」 lll


今ここに夕映包囲網が完成してしまった・・・


「そ、ソプラノも私のサポートで参加してくれますよね!? 」 lll

「だめだ、ソプラノは千草や茶々丸達が抜けた分の家事があるからな。」

「・・・そ、そんなぁ。」 lllorz


こうして私の今日の労働と、夕映の過酷な修行が決定した。




朝食後、夕映は皆に引きずられて地下の別荘へ行き、

残された私は午前中の時間すべてを使って家の家事を済ませていた。


昼、皆と一緒に現れた夕映は憔悴しきった様子で

居間のソファーに倒れこみ、その日 夜まで起きなかったという。




昼食を皆ですませた後、エヴァが出かけるというので私と茶々丸が

付いて行こうとした所、私だけでいいと言うエヴァに

茶々丸が不満そうな気配を発するが、

エヴァがなにやら耳打ちした後に納得したようでおとなしく引き下がったので

私とエヴァ 二人っきりで外出することになった。


普段なら並んで手をつなぐなりして歩くところだが

振替休日中 私はエヴァのメイドなので一歩下がった位置で

エヴァに着いて歩いていく。


学園内では昨日一日である程度学園祭の片付けも進んでいるようで

大きい展示物などがいくつか残っているが

ほとんどの物は順調に片付けられていた。




都市部で何店か周り買い物をした後、

私とエヴァは少し遠回りしながら超包子に向かうことにした。


「お嬢様、どうしてわざわざ遠回りしていくんですか?」

「ん、一応自分の目でも確認しておこうと思ってな。

学園祭3日目にやった例の魔法が正常に効いてるかどうかな。」

「千雨さんと千草さんが 一応昨日確認していましたね。

何でもネギ先生達は観光に着ていた地元の貴族一家の

案内と警備、通訳を兼ねた結果気に入られて

自国に招待されたって話らしいですよ。」

「ククッ、ジジィも次から次へと考えるものだな。

来週ぼーや達が戻って来た時が楽しみだ。」



「あー、エバちゃんにソプラノちゃん。」

「ん? 佐々木に・・・何だ貴様ら。」


エヴァと一緒に歩いていると背後から

佐々木さんと明石さん、大河内さんの3人がやってきた。


「こんにちわ、皆様。」

「「こんにちわ~。」」 「こ、こんにちわ。」

「なんか今日はソプラノちゃんすごい格好してるね。」

「はい ちょっとゲームをしたら負けてしまいまして、

振替休日中は私がエヴァのメイドさんをやることになってしまったんです。」

「何その罰ゲーム、面白そうー 今度やるときは私達も混ぜてね♪」

「はい、その時はお誘いしますね。」

「・・・で、貴様らは いったい何のようなんだ?」

「あ、そうそう、超りん見なかった?

私達探してるんだけど、店の方にいなかったんだよね、

携帯もつながらないみたいだし。」

「超か? 昨日家に来たが今日は見てないな。」

「私も今日はまだ見てないですね。」

「そうなんだ、見つけたら私達がさがしてたって伝えておいてよ。」

「かしこまりました。

でも、いったいどういった理由で超さんを探しているんですか?」

「いや ちょっと学園祭で張り切り過ぎちゃってさ・・・

お小遣いがピンチなんだよね、

だから超りんの所でバイト募集してないかと思ってね。」

「皆さんそうなんですか?」

「アハハ・・・・」 「お、同じく・・・」

「わかりました、会ったら伝えておきますね。」

「お願いね~、それにしても話し方や態度までメイドさんなんだ。」

「エヴァが徹底してますので・・・」 //

「ハハハ、ソプラノさんも頑張ってね、じゃ~ね~。」

「また学校でね。」 「・・・またね。」


3人は私達が向かう方向とは違う方向に駆けて行った。


「・・・ちゃんと効いてるみたいだね。」

「そうだな・・・行くぞソプラノ、しっかり私に付いて来いよ。」

「かしこまりました、エヴァお嬢様♪」


その後二人で超包子に歩いて行き、

遠目に少し見えたところで歩みを遅くして様子を伺ってみたが

特に心配する様子もなく、いつも通りの営業光景だった。


「こんにちわ、葉加瀬、五月さん。」

「邪魔するぞ。」

「あ、二人共いらっしゃい。」

 いらっしゃいませ。

 あ、その服早速着てるんですか?

「えぇ、やむを得ない事情で早速・・・」

 ・・・な、なんか詳しく聞かない方がよさそうですね。

注文は何にしますか?

「軽めで甘いものを頼む。」

 かしこまりました。


五月さんは早速調理に取り掛かる。


「そう言えば、超さんはいらっしゃいますか?」

「超さん、さっき戻って来たよ。

今着替えてるから もうすぐ来ますよ。」

「出てきたら 私達のところに来るように伝えてくれ。」

「はい、わかりました。」

「あぁ、そうだ、ハカセお前も一緒だぞ。」

「? わかりました。」


しばらくすると注文した品を持って超と葉加瀬がきた。


「ご注文の飲茶セットネ。

あとソプラノには注文のウエイトレス2人ネ♪」

「わ~、お持ち帰りは出来るんですか?」

「そこは交渉次第ダヨ。」

「だ、ダメに決まってるじゃないですか!?」 //

「馬鹿なことをやってないで座れ。」


超と葉加瀬が対面の席に座った所で

エヴァが認識阻害魔法を使い 話を始める。


「今日はどうしたネ 二人だけで。」

「別に二人だけっていうのに意味はないですよ。

あ、そうだ、佐々木さんと明石さん大河内さんが

バイトしたいって言ってましたよ。」

「おお、丁度古がいないから人手に困ってたところヨ。

後で早速連絡してみるネ。」

「その話はどうでもいいとして、超にハカセ、今お前達暇だろう?」

「暇というか・・・店の営業は大忙しだヨ。」

「私もそれほどでは・・・個人の研究の時間も取れるようになりましたし。」

「だが、前ほどではあるまい。

実はな姉s・・・ソプラノとも前から話していたのだが

茶々丸とついでに双子姉妹の装備の件でな。

追加武装を作ってやって欲しい。」


(ラトナとピュラは双子設定なんだ・・・)


「ふむ、それは別にいいんだが目的が解らないと

ただ漠然と作れと言われても困るネ。」

「ソプラノ、話していいな?」

「いいですよ。」


わざわざ私に確認を取るエヴァの姿に超と葉加瀬は少し緊張した様子になる。


「実は魔法世界で少し暴れる可能性がある。」

「エヴァお嬢様、その言い方だと誤解を招きます。

概要だけ話しますと、近々魔法世界で

大きな戦闘が行われる可能性がありまして、

その際に今の火力だと心もとないので少し強化して欲しいんです。」

「その大きな戦いというのはどう言ったことネ?」

「なんと言いますか・・・政情不安を突いたテロみたいな物です。」

「しかし、別に こっち に居ればあまり関係ないんじゃないのカナ?」

「そこは止事無き事情がありまして。」

「・・・私達には聞かせられない内容なのカ?」

「難しい所です。」

「へぇ~・・・女の唇を無理やり奪って 口説いて その女に隠し事カ。」

「ぶふぅっ!」

「きゃー! 何するんですか! 服にかかっちゃいましたよ!」

「うわっ 汚いぞ姉様!?」


一先ず大惨事になったテーブルを拭く。


「えー・・・話を戻しまして、そうですね・・・

超さんは 完全なる世界 って単語に聞き覚えはありますか?」

「・・・アイツらカ。」

「? 超さんは何か知ってるんですか?」

「超さんは知ってるようですね。」

「・・・そうカ・・・この時期、あの事件・・・確かにテロが起こるネ。

それにしても私でも記録で知ってるだけなのに、なぜソプラノガ?」

「その辺は秘密なのです。

そういう事で関係者にはある程度

自衛のための戦力が必要なんですよ。」

「???」

「わかったか超鈴音。

今 茶々丸達に何が必要か。」

「あぁ、魔法世界のどの地域ででも

単独で戦い、帰還できるだけの性能カ・・・それに対軍用の装備カ。」

「超さんの知ってる知識だと やはりネギ先生はその時期に行きますか?」

「行くネ、この世界のネギ坊主が行くかどうかは

まだはっきり断言できないが、備えは必要ネ。

・・・ちょっと前まで私が計画を完遂させることしか考えてなかったから

茶々丸には一応の用意しかして無かったネ。

だが 私もしばらくこの世界に居るのならば、

茶々丸や妹達にできるだけの備えをさせるのが制作者としても

親としてもやっておかないといけないことだネ。」

「・・・なにか、起こるんですか?」

「ハカセには後で研究室で話すヨ。

とにかくその依頼、確かに聞いたネ。」

「あと超広域で使用できる通信機や発振器も頼む。

場合によってはで各地で動かないといけなくなるかも知れないからな。」

「わかったネ。

それにしても・・・二人共完全なる世界の首謀者は掴んでいるのカ?」

「一応ですけど、それとエヴァお嬢様には今まで調べてもらっていましたけど

超さんにも後で見てもらったほうがいいでしょうか。」

「何か面白いものでもあるのかナ?」

「2番目の鍵が一本。」

「・・・それは 是非とも見てみたいネ。」

「魔術的な見地からはエヴァに研究してもらいました、

超さんには科学的な見地から見てもらって、

理想は3番目の鍵が茶々丸達に使用可能になることです。」

「確かにアレが使えれば 向こう の世界では敵無しネ、

それに敵が使ってきても対処できるようになるネ。」

「アレはなかなか興味深いからな、貴様も面白い研究ができることだろう。」


超が神妙な顔をして私に向き合う。


「ソプラノ・・・一つだけ、これだけは答えてくれないカ?」

「向こうの世界の問題を、ソプラノは解決できるのカ?」

「・・・出来ますよ、

超さんの力が是非とも必要ですが。」

「本当カッ!?」

「そうですね、私の秘密を一つ 教えてあげましょうか。

私は世界樹の管理人です。」

「世界樹の管理人・・・?」

「そう、管理人。

話は変わりますが、

木って愛情を持って育ててやるとすくすくと育ちますね、

その成果の最たるものはソメイヨシノですか?

アレ実は最初の一本以外、接木や挿し木、取り木で増やしたんですってね。

・・・世界樹の取り木や挿し木って、時間がかかりますが、実は出来るんですよ?

元の樹よりも力はもちろん落ちますけどね。

それに世界樹同士はリンクする、もうおわかりですか?」

「取り木?・・・リンク?・・・そうカ!!」

「っち、姉様はそんなこと教えなくてもいいんだ!

私だけ知っていればいいことを・・・・ブツブツ。」


エヴァが私と二人しか知らない秘密を他人に知られたせいで不貞腐れる。

しばらくエヴァをなだめ、超たちの方を見ると・・・・超が涙を流している。


「ちょっ!? ち、超どうしたの?」

「? 超・・・さん?」

「え・・・? あ、私泣いていたのカ・・・」

「変なものでも食ったのか?」

「だ、大丈夫ヨ・・・・・・・いや、大丈夫じゃないかも知れないネ。」

「・・・おい、本当に大丈夫か?」

「ゴメン、エヴァンジェリン・・・・私だめかもしれないヨ。」

「・・・超さん?」


ガタッ!


超はいきなり立ち上がり私に抱きつき、声こそ出さないが泣き始める。


「ちょっ!?」

「ああぁぁぁっぁ~~~~!!」

「エ・・・・?」

「・・・・・グス・・・・ありがト・・・・本当にありがと・・・ネ、ソプラノ。」

「え? あ~・・・よしよし、いい子だからね。」


どうしていいか解らずパニックになった私は、

とりあえず子供をあやすように超の頭を撫でる。


「・・・・グス、これで私は・・・私達は・・・いや、この世界の私達は

あの火星の荒野ではなく、緑の世界で生きて行けるんだネ・・・」

「・・・そうだね、超ほど急がずに、

徐々にこちらと交流出来る体制を作る必要はあるし

向こうも植林とか活発にやってもらわないといけないけど、

その時間は十二分にあるよ。

向こうの世界の協力者も居ることだし、最悪強攻策もあるし

それに超の協力があればゆっくりやっても十分な時間はあるよ。」

「・・・うん、うん! わかったヨ!」


しばらく泣いた後、落ち着いた超が私からゆっくりと離れる、

離れる途中で止まり、しばらく私の顔を見つめる。


この間の超との会話で一つ確証が持てた事がある。

原作はどうか知らないが、

今ここにいる超は恐らく魔力が枯渇し、

向こうの住人が火星の荒野に放り出された世界で生きてきたんだろう。

私が与えたヒントで、

私が何をしようとしてるのか理解したから故の反応だと思う。


「ソプラノ・・・」

「ん? なんですか超さん。」

「・・・・フフッ。」 //


超が私の顔を見ながら不意に微笑み、足元に何かを落とす。




「・・・・チュ~・・・・んっ。」

「?・・・・・んぅ~~っ!?」 //




「あ゛あぁぁぁっっぁ~~~!!!」 #

「うわ~~・・・・」 //


超がいきなり私にキスをし、

当たりが光りだし 一枚のカードが足元に落ちる。


「・・・んっ・・・・・フフ、学園祭最終日、あの夜の約束・・・

こんなに早く達成されるとはネ・・・予想外だヨ、我的愛人♪」 //

「え・・・?」 //

「おいっ! 超鈴音っ!!

貴様 私の姉様に何をしてくれるんだっ!! 今すぐ離れろ!!」 #

「え? 我的愛人って・・・・え~っと・・・え、えっ!!」 //


超の突然の行動に怒り出すエヴァ、

そして手持ちの電子辞書で超の放った言葉の意味を調べて

赤面する葉加瀬。

これで認識阻害がかかってなかったら、

私は明日からこの学園内を歩けない事になっていただろう。


「嫌ネ、私はただ 学園祭最終日の夜の約束を果たしているだけだヨ。

ソプラノを愛する努力をしているだけネ。」

「そんなことはどうでもいいから 今すぐ離れろっ!!」


エヴァが超から私をひっペがし抱きかかえる。

超は少し不満そうにするが足元に落ちたカードを拾い複製し

一枚を私の懐に差し込んだ。


「今日は予想外の収穫があったネ♪

この世界に着て今日ほどよかったと思う日は無いヨ。」


超は私との契約カードに軽く口付けをし、

葉加瀬の横に歩いていき、葉加瀬の腕を取り立ち上がらせる。


「さ、ハカセ行こうカ。

やることは沢山あるヨ~。」

「ちょ、超さん 離してください。」

「ほらほら、行くヨ~。

あ、エヴァンジェリンにソプラノ、ごゆっくりどうぞゾ。

きょうの料理は私のおごりにしておくネ♪」


葉加瀬を引きずりながら超は店の方に戻っていった。

残された私とエヴァ・・・・私に残された選択肢は多くない。




「・・・私が甘かったようだ、こき使ってやれば

少しは反省するかと思ったが・・・この様子では

千雨や千草の言うとおり、本当に家に鎖で繋いでおいたほうがよさそうだな、姉様。」

「・・・今回のは私が悪いんでしょうか?・・・エヴァお嬢様。」 lll

「そんなもの関係あるのか?

今の姉様は私の召使いだろう、だったら主の好きなようにするまでだ。」 #

「・・・・・・超・・・恨むよ・・・」 lll






こうして学園祭で強引に超の唇を奪った報復だろうか?


最悪のタイミングで私の唇が超に奪われ、

本日 夕映に続き私の地獄が今始まった。

  1. 2012/03/21(水) 00:12:09|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  045



慌ただしかった学園祭も終わり、今日は振替休日。

学園内では後片付けが行なわれ、

超の攻撃により破壊された一部の建物などの修繕が

急ピッチで進み、徐々に日常の学園へと戻っていく。


本来なら私やエヴァも後片付けに駆り出されるはずだが

強制的に病気休養扱いにされ、

私はエヴァにより 家に軟禁状態にされていた。


「お茶のおかわりは要りますか? お嬢様。」

「ん、今はいいぞ。

それよりも小腹が空いた、何か甘いものを頼む。」


現在 家では椅子に座り読書をしているエヴァを

武道大会で刹那さんが着ていたのと同じデザインのメイド服を着た私が

エヴァのメイドとして仕えていた。


「お嬢様、焼き菓子を御用意致しました。」

「ん、私が自分で食べると指が汚れて本を読むのに邪魔だ。

食べさせてくれ。」

「かしこまりました。」


私は少し前に焼いたばかりのマドレーヌを一口サイズに切り分け

エヴァの口へと運ぶ、エヴァもそれを黙って食べながら読書を続けている。


そもそも何故こんな状況になったのか?


昨晩、超との出来事が終わり家に帰宅、

その後 エヴァや千雨、千草、夕映と私で別荘に行き

1週間かけて説教、皆のご機嫌取り、

夕映を除いた3人との大人のお付き合いが行なわれた。


夕映以外はそれで済んだのだが、

自分だけ契約してないことに以前から不満を抱えていた夕映が

私達が夜な夜な密会を繰り返したことが発覚、

エヴァのシゴキ等の不満もあり ここに来て爆発、仮契約を迫られ

私が男の娘だと どう話したものか悩んだ結果、

後日二人っきりで話しあう約束をすることになってしまった。


ようやく釈放されたが、エヴァとの以前からの約束により

休日中は茶々丸の代わりに私がエヴァのメイドになることになってしまった。




しばらくエヴァの食事を手伝っていると

来客を知らせるベルが鳴ったので 私が応対に出た。


「は~い、どなたでしょうか?」

「・・・早速 私があげた服を着て楽しんでいるようだネ。」

「こんにちわ、ソプラノさん。」

「ソプラノ様、ただいま戻りました。」

「「こんにちわ。」」

「超に葉加瀬いらっしゃい、茶々・・・丸? おかえり~、少し変わったね。

そっちの二人は・・・例の妹さん?」

「丁度いい機会だったから茶々丸を新ボディに変更したんだヨ。

性能自体は以前より少し上がっただけだけド

人工皮膚と人工筋肉を大量に使用したことで

以前より繊細でなめらかな動きが出来るようになり

より人間に近づいたヨ、それに胸も柔らかいヨ♪」

「・・・・す、素晴らしい。 最高だよ茶々丸!」

「お褒めに預かり光栄です。」 //

「貴女はどこに感動したんですか・・・

知りたいような知りたくないような・・・。」

「後こっちの二人が昨日話した茶々丸の妹ネ。

個体名はまだ無いからそっちで着けてやって欲しいネ。」

「「これから よろしくお願いします、ソプラノ様。」」

「よろしく~。 とりあえず立ち話も悪いから入ってよ。

今はエヴァしかいないけど。」

「それじゃあ お邪魔するネ。」

「「「おじゃまします。」」」 「ただいま戻りました。」


超達を連れエヴァのいる居間へと移動する。


「ん? 何だ大人数で騒がしい・・・茶々丸帰ったのか。」

「ただいま戻りました、マスター。」

「うむ、お前は今日は休んでいろ。

今は給仕はソプラノがやる事になっている。」

「? どういう事でしょうか?」

「・・・まぁ、その・・・罰ゲームみたいなものだと思ってもらえれば。」

「喋ってないで客がきたなら茶の用意くらいしろ、ソプラノ。」

「はい お嬢様、ただいま。」

「「超鈴音、私達はどうしましょう、

お手伝いしたほうがよろしいでしょうか?」」

「今はエヴァンジェリンとソプラノの好きなようにさせるネ。」

「「かしこまりました。」」

「では、私は一度着替えてきます。

超と葉加瀬はここでお待ちを。」


私が皆のお茶を用意している間に茶々丸が着替えを済ませ降りてくる。

テーブルに全員のお茶とお茶菓子を並べた所で話が始まった。


「それで、そこの二人は例の茶々丸の妹か?」

「そうだヨ、まだ個体名は決めてないのでそっちで名前を決めてやって欲しいネ。

あと茶々丸がエヴァンジェリンをマスター登録しているから

こっちの二人はソプラノをマスターに登録しようと思ってるけど

問題ないカナ?」

「別に構わんぞ、私にはチャチャゼロと茶々丸がいるからな、

そう考えれば人数も合うだろうしな。

名前は・・・どうする? 私が付けるより姉s・・・ソプラノがつけた方がいいのか?」

「そうですね、お嬢様に任せておくと

茶々零 とか茶々一 とかつけられそうですから。」

「何かマズイのか?」


(マズイヨ・・・) (それはちょっと・・・) (無いよね。) (((?)))


茶々姉妹にはよく分かっていないようだ。


「そうですね・・・・お茶繋がりで、 ラトナ と ピュラ でどうですか?

つなげてラトナピュラでたしか紅茶の名前になります。

双子だし、姉も 茶々 ってついてるくらいなのでいいかなと。」

「・・・まぁ、いいんじゃないカナ? 茶々零よりは。」

「そうですね、茶々一よりは。」

「・・・おい、言いたいことがあるならはっきり言ってみろ。」


「「何も ありません (ないネ)。」」


「じゃあ向かって右のほうの・・・二人共そっくり過ぎて分かりにくいね、

後で色違いのヘアバンドか何かあげるから着けてね。

右のほうの貴女がラトナで左の貴女がピュラね。」

「「かしこまりました。」」

「個体識別名 ラトナ 登録しました。」

「個体識別名 ピュラ 登録しました。」

「「ソプラノ・マクダウェルをマスターに登録しました。」」

「これからよろしくね。

あ、エヴァをセカンドマスターとして登録しておいてね。

茶々丸のセカンドマスターが私だから。」

「「了解しました。

エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルをセカンドマスターに登録しました。」」

「この二人も茶々丸と同じ人工筋肉を使用した新型ボディだが

茶々丸と違って低年齢仕様になってるネ。

戦闘に関しては茶々丸のデータを入力してあるが

ボディに慣れて無いのでよかったら戦闘訓練もつけてやって欲しいネ。」

「OK~ 茶々丸みたいな個人戦じゃなくて集団での戦闘を

教えてみるのもいいかもね、丁度家にはスライム娘達がいるから

千草も交えて一緒に訓練させてみようかな。」

「よろしく頼むヨ。

この二人についてはこれでいいかナ。」


名前をつけて、マスター登録をした二人は私の背後に移動し

控えるように佇む。


「そうだ超鈴音、貴様が使っている呪紋があっただろう

アレのデータは持っているのか?」

「持っているけど、アレはエヴァンジェリンにはいらないんじゃないカ?

それにお薦めしないヨ。」

「私じゃなくて綾瀬だ、綾瀬用に改良して使えるようなら

使わせようと思ってな。」

「ふむ・・・私もその作業に参加していいカナ?

無茶されても困るし、興味もあるネ。」

「こちらとしては望むところだ、

科学知識に関しては貴様の方が上だからな。」

「ならば、明日にでも資料を持ってくるヨ。

あと綾瀬サンの血液か体液のサンプルがあればいいネ。」

「わかった、用意しておこう。」


こうして夕映のいない所で彼女の強化計画は着々と進行していく。

エヴァはなかなか人を懐に入れないけど入れたら最後、

どこまでも面倒見がいいからな・・・まぁ、鞭8飴2の割合だけど。


「お嬢様、夕映はいいけど千雨の方はどうするんですか?

あんまり夕映ばっかりかまってると拗ねてしまいますよ。」

「ないな、ありえん、アイツが拗ねるとしたら姉s、ソプラノが絡むことくらいだ。」


さっきから何度か私の事をいつものように呼ぼうと間違えている。

もう面倒ならこのプレイを止めて普通に話したらいいのに・・・


「だが・・・そうだな、いい機会かもしれん。

そろそろ千雨に私の闇の魔法を覚えさせるか。」

「お嬢様は以前 千雨さんには使えるけど才能はないと

仰っていませんでしたか?」

「確かにな、千雨に才能はない。

使うだけの闇の属性はなんとかあるが器がないからな、

取り込めるのはアイツの得意な雷属性だけだし

千雨の魔力の大きさから言っても中級の雷の暴風でも取り込むのがやっとだろう。」

「それでも覚えさせるんですか?」

「そうだ、千雨の長所はスピードだ。

アイツが雷の暴風を取り込めばスピードがさらに強化されるし

雷属性の威力も上がるから千雨オリジナルの麻痺の射手も

かなりの時間相手を拘束できるはずだし、砲撃の詠唱も加速するしな。

十分覚えるだけの価値はある。」

「そういう事ですか。

でも闇に取り込まれないように気をつけてあげてくださいね。」

「まぁ、そこは大丈夫だろう。

才能がないのが逆に幸いしているから

闇に取り込まれるまではいかないだろう、一応用心はしておくがな。」

「それで思い出しましたが、ネギ先生の方はどうします?

私としては覚えさせてあげたいんですが。」

「ぼーやか・・・そうだな 超鈴音。」

「ん? なんだネ。」

「貴様確かぼーやに修行をつけてやって欲しいと

ジジィに頼まれていたな、一度本気でぼーやと戦え。」

「は? 私がカ?」

「そうだ、時計や例の銃弾無しの超に勝てたならぼーやの習得用の巻物を用意しよう。」

「何で私がそんなことをしなくちゃいけないのヨ・・・」

「物のついでだ、それに学園祭の事件でぼーや達も思うところがあるだろう、

超と一騎打ちで白黒付ければぼーや達もすっきりするだろうしな。」

「はぁ、そういう事なら仕方が無い・・・・のカナ?」

「超さん私達はこれからも学園にいるんですから

ネギ先生達と揉めたままというのはあまりよくないですよ。」

「わかったヨ、やるよ! やればいいんでショ・・・」


その後、学園長達と今朝方話したことや

茶々丸やラトナとピュラのボディの仕様、

学園祭での思い出や、これからの生活のコトなどを話し

穏やかな時間を皆で過ごした。






陽が沈み、涼しい風が流れだした頃、

話も一段落し、超と葉加瀬は女子寮へ帰宅、

茶々丸とラトナ、ピュラが夕食の支度を始め、

私はエヴァの傍らでエヴァの相手をしていた。


超達が帰りしばらくした後、学園での作業が終わり、

本屋ちゃんがまだ帰らないということで、

しばらく家に止まることにした千雨と夕映、それに私の代わりに

学園祭の片付けを手伝ってきた千草の3人が帰ってきた。


「ただいま~。」 「今日から暫くお世話になるです。」

「只今戻りましたえ。」


「お帰りなさいませ。」

「ん。」 「「「おかえりなさい。」」」


「なんだ、先輩まだやってたのか・・・・って、誰この娘達?」

「茶々丸さんにそっくりですね。」

「せやね~、茶々丸はんの妹さん?」

「この娘達は今日から家で暮らすことになった茶々丸の妹達だよ。

さぁ、二人共挨拶して。」

「はじめまして、ラトナと申します。

これからよろしくお願いします。」

「はじめまして、ピュラと申します。

これからよろしくお願いします。」

「ん? お前達学園祭の時この二人と戦わなかったのか?」

「え? 私は知らないぞエヴァ、あの時いたのか?」

「私も知らないです、千草さんは?」

「ウチもしらへんなぁ。」

「「私達は学園の魔法使いを処理するよう命令されていたので

この方々は対象には入っていませんでした。」」

「そういうことか。

この三人と、あとスライム娘達が3人がいるけど

皆私達の家族みたいなものだから仲良くしてね。」

「「了解しました、友好対象に登録します。」」

「あれ? そういえばチャチャゼロは?」

「ココダゼ。」


私が今日姿の見えないチャチャゼロを探していたら

なぜか夕映のカバンから出てきた。


「そうです! エヴァンジェリンさんチャチャゼロに言ってやってください!

この子、事あるごとに私と勝負しようとか言い出すんですよ!!

学校で大変でしたよ・・・」

「ユエガ オレトヒトショウブヤレバ スムンダヨ。」

「チャチャゼロ少し我慢しろ、

今綾瀬の為に超の呪紋を用意している所だ。

それが用意できたらお前に訓練の相手を頼もう。

これが成功したら綾瀬の火力が上がるからな、お前もそのほうが楽しめるだろう。」

「オ、ゴシュジン ハナシガワカルジャネーカ ♪」

「ちょっと! エヴァンジェリンさんヤメテ欲しいですよ!」 lll


夕映とチャチャゼロ、エヴァが3人で微笑ましい言い合いを始める。


そんな折、千草が妙な表情で私とラトナ、ピュラを見つめている。


「千草? どうかしたの?」

「・・・いえ、そのお二人、旦さんとはどういうご関係やろか?」

「この娘達?」

「「私達はソプラノ様の従者として使えております。」」

「・・・・なん・・・・やて・・・?」 #

「ヒィッ!?」


(千草、その顔は怖いって・・・) lll


「お二人さん、旦さんの従者はウチやで?」

「「承知しております。

登録データでは天ヶ崎千草さんはソプラノ様の従者として登録されております。」」

「・・・え、いや そういう事や無くて、

ウチが旦さんの一番の従者やっていうことなんやけど・・・」

「「了解しました。

天ケ崎千草さんをソプラノ様の一番の従者とデータの上書きをします。」」

「あ・・・ありがとさん・・・。」


彼女達のあまりに素直な様子に、どう対応していいか混乱し

逆に申し訳ない気分になったのか、二人と私を交互に見ては

バツの悪そうにする千草。


「「ソプラノ様、今後私達は千草さんの指揮下に入ればよろしいでしょうか?」」

「え、あ・・・うん そうだね、あまり無茶な内容だったら無視してもいけど

家事や私の世話なんかで困ったら彼女に相談して。」

「「かしこまりました。」」

「・・・なんや、毒気を抜かれてしもうたな。」

「彼女達はまだ生まれたばかりで、

茶々丸みたいな自我が生まれてないんだよ。

ここに一緒にいたら茶々丸みたいに自我が生まれるんじゃないか?

ということで私が預かることになったんだ。

千草も仲良くしてあげてね。」

「・・・わかりました。

ウチが立派な旦さんの従者に育て上げますから まかしておくれやす!」

「いや、そういう事じゃないんだけど・・・・まぁいいか。」




新しく超から預かった二人の紹介も終え、

夕食の準備をし、スライム娘達も呼んで食事。


私は食事中もエヴァの給仕をやらされたが

品が悪かったがラトナとピュラが

二人がかりで私の口に食事を詰め込んできたので食事自体は食べることができた。

・・・・皆の非難の視線が痛かったが。


食後に皆でお茶を楽しんだ後、

早い段階でラトナとピュラ 二人の性能を確認したいと言うエヴァの希望で

皆で別荘に入り、模擬戦をすることとなった。


何戦かしてみた結果、個人の戦闘能力はかなり高いものの

やはり茶々丸と一対一でやると単純なリーチ差で

勝つことが難しくなった。


しかしコンビを組ませて戦ってみた所、無線での完全な同期のとれた動きと

お互いの死角をフォローする戦い方で、

近接戦闘ならチャチャゼロといい勝負が出来ていた。


千草と二人を組ませ、千草は後衛で砲台兼補助、二人で前衛

と 言うフォーメーションで戦えば多少の格上でも相手出来るだろう。


超と葉加瀬が残っていることで茶々丸や妹たちの兵器開発も順調になるし、

私の計画にも超は必須だ。

千雨はエヴァから闇の魔法をならえば単独での生存率は跳ね上がるし、

千草には二人が着いてアーティファクトがあれば大丈夫だろう。

エヴァも好きなように動ける・・・となると残るは夕映だ。


エヴァが夕映用に超の呪紋を改良すると言っていたから

火力は着くだろう、チャチャゼロ達がシゴイているから

並の魔法使いじゃ相手にもならない、スライム娘達もいる・・・

が、彼女には持続力が無い。


瞬間火力は上がるが魔法世界で一人放り出された時、

スライム娘達を召喚すれば短時間はいいが、持久戦になるとマズイ。

夕映から頼まれているように私と仮契約をすれば

問題は解決されるが、そのために夕映と契約を結ぶのもどうかと思う。

彼女は私のことを知らないわけだし・・・・




天候が制御されたこの魔法球の月明かりの下、以前エヴァが破壊した塔の上で

そんなことを考えていると、不意に背後から声をかけられた。


「ソプラノ・・・どうしたんですか?」

「あ、夕映か・・・何でも無いよ。

少し考え事を・・・ね。」

「そうですか。」


夕映がゆっくりと私のすぐ横まで歩いて着て

私と一緒に月を見上げる。


「・・・ここの夜空は何時見ても綺麗ですね。」

「・・・そうだね。

ここの夜空はエヴァが昔見た最高の夜空を再現してるって言ってたな。」

「そうなんですか?」

「うん・・・多分・・・・・・あの時の夜空だろうね。」

「あの時・・・ですか・・・・・・。」

「どうしたの 夕映? 急に元気がなくなったみたいだけど。」

「何でも無いですよ・・・ただ、エヴァンジェリンさんとソプラノには

私の知らない思い出があるんだな・・・と思っただけです。」

「・・・私達もそれなりに長く生きてるからね。

夕映ともこれからたくさん思い出が作れるよ。」

「そうですね・・・」


私と夕映、月明かりの下、私達二人を穏やかな風が撫でていく。

白に咲いている花壇からだろうか?

風から花の匂いがする。

私と夕映はしばらくゆったりとした時間をすごす。


「・・・ソプラノ、前に私が頼んだ仮契約の話、覚えていますか?」

「覚えてるよ、前って言ったって現実世界の時間で言ったら1日もたってないよ。」

「そうでしたね・・・ソプラノはあの時、まだ私に話してないことがあるから

仮契約は待って欲しい・・・そう言ってましたが、

今・・・話してくれませんか?

どんなことでも・・・ソプラノのことだったら受け止めるですよ。」


夕映は私の手を握り、私の目を見つめて答えを待つ。


「そんなに重い話じゃないんだよ。

ただ、ビックリするかな~位の話だよ・・・」

「だったら・・・話してくれませんか?

エヴァンジェリンさんも、千雨さんも千草さんも、他の皆も知ってるんですよね?」

「・・・どうしてそう思うの?」

「なんとなくですよ・・・そうですね、女の勘って奴ですよ♪」

「女の勘・・・か。」

「・・・嘘です。

ソプラノの態度でわかるんですよ、

皆には遠慮無く接しているように見えますが、こうして・・・」


夕映が握った私の手を取り自分の腕と絡ませ、腕を組むようにする。


「ほら、少し緊張してるです。」

「・・・そっか、私は緊張してるのか。」

「話して・・・くれませんか?」

「・・・・・・そんなに神妙な顔しなくていいよ。

ただね、私は 男の娘 だっていうだけだよ。」

「ソプラノが男・・・? 性同一性障害とか言う奴ですか?」

「ち、違うよ。 ただ私が男だっ・・・て言ったら皆びっくりするじゃない?

それが面白いからやってるだけだよ、普通に女の子が好きだしね。」

「は?・・・・・・そんっな くだらない事だったんですか?」


夕映の力が一気に抜け、あきれ果てたような顔で私を見る。」


「・・・あ、あはは。」 lll

「・・・で、なんでそれを知ってるか知らないかで

仮契約ができないという話になるんですか?」 #

「これ自体はたいしたことないんだけど・・・ほら、

夕映が私のことをどう思ってくれてるのかな~って思いまして。

自惚れてるつもりはないけど、あんなことがあったじゃない。

エヴァの幻術・・・」

「・・・ありましたね。」

「だからさ、私のこと 大なり小なり好きでいてくれてるとは思ってたんだけど・・・

そうなると性別って大事じゃない?

だからさ、夕映に私のこと教えてそれでも仮契約したいなら・・・って思って。」

「そうですね・・・私も一時期 本っ気 で悩みましたよ。」 #


夕映の声に怒気が含まれる・・・ヤバイ、怒ってるかも。


「それでも・・・それでもソプラノが好きだったんですよ。」 //

「・・・そっか。」 //


夕映が私の腕を組む力がすこし増して、私の腕を抱ようになる。


「ソプラノが男とか女とか、どうでもいいんですよ。

ソプラノがソプラノなら・・・。」

「・・・・うん。」


塔の上なので長く当たっていると風が肌寒い、

しかしその分余計に密着する部分からお互いの体温を感じる。


「・・・それで? どうするんですか?

仮契約、してくれるんですか?」

「あ、それね。 夕映がいいならいいよ。

方法はどうする? 宝石使うとか、エヴァに術式組んで貰って血でも使う?」

「ソプラノは男の娘で女の子が好きなんですよね?

私が告白したんだから、ここは気を聞かせてくれてもいいんじゃないですか?」 //

「え・・・いいの? その方法で。」 //

「そんなこといちいち聞き返すんじゃないです!!

こっちも恥ずかしいんですから、男なら黙ってリードするもんです!!

ほら! これ使うです!」 ///

「イ、イエス・サー!」


夕映は私の手に前にどこかで見た球・・・

前に超が用意した簡易仮契約の魔法陣が使える球を私に押し付ける。


その球をそのまま地面に落とすと、足元に仮契約の魔法陣が形成される。


「夕映・・・」

「・・・あ、待って、待ってください!

私ソプラノからまだ気持ちを聞いてないですよ!」 //

「・・・男は黙って態度で示そうかと思います。」 //

「ダメです、こういう事は口にして欲しいものなんです!」 //

「・・・・ごめんね、夕映だけを愛してるとは言えない。

でも、これからもずっと・・・夕映が好き、愛してる。」 //

「・・・サイテーです・・・・・こういう時は嘘でも私だけって言って欲しいです・・・

でも、しょうがないです。

・・・そんなソプラノが 私も好きですよ・・・」 //

「夕映・・・・」

「ソプラノ・・・・」

「・・・ん・・・・・・ちゅ。」 ///

「・・・・っ・・・・・ちゅ。」 ///




風から花の香りがする 月夜の下で 夕映の初めてのキスを貰い

私と夕映は仮契約をした。








「・・・・・・ん。」 //

「・・・・・・はふぅ。」 ///




「・・・・・ごちそうさまでした♪」

「・・・・お粗末さまです・・・全く、もう少し気のきいたことを言って欲しかったです。」 //

「ここで夕映にお知らせがあります。」

「・・・なんですか、これ以上私をサイテーな目に合わせるつもりですか?」

「人それぞれだと思いますが・・・夕映は私と仮契約を結んだことにより

・・・・限定的に不老となってしまいました。」


(不死については話さないでおいたほうがいいだろうな・・・・)


「・・・は?」

「不老です。 もう年を取りません、契約を解除すれば元に戻るけどね。」

「・・・もう、私は年を取らないんですか?」

「YES、千草さんは大喜びでした。

千雨はそれなりに喜んでくれました。

エヴァは・・・もともと吸血鬼なので変わりませんが。」

「千草さんは・・・まぁ、そうですね。」

「私は・・・・(ペタペタ)・・・微妙です。

でも、良いです・・・・少なくとも寿命が原因で

ソプラノを一人置いていくことはなくなりましたから。

そう考えれば結果オーライです。」

「そっか・・・ありがとね、夕映。」 //

「はい。」//

  1. 2012/03/21(水) 00:11:43|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  044



麻帆良学園 学園祭 3日目 夜


学園上空 飛行船





「・・・・どういう状況カ?」


現在 飛行船の上ではズタボロな私の上にエヴァとチャチャゼロが座り

葉加瀬がエヴァに強制認識魔法の術式を説明している。


「あ、超さん 目が覚めたんですか!」

「ようやくお目覚めか? 超鈴音。

貴様には色々と話さねばならんことがある。」

「・・・? どうい・・・う・・・・・・っ!?」 ///


先程の勝負を思い出したのか、超が真っ赤になる。


「そ、ソプラノ! なんてことをしてくれるネッ!!

無理やり私の唇を奪うなんテ! し、しかも舌っ!!」 //

「しょうが無いでしょ~、そうでもしないと超を止められなかったんだから。」

「これならまだ殴られて気を失うとかの方がよっぽどマシネ!」

「私も悪かったとは思ってるけど、勝負の上での出来事ということで納得しない?」

「出来るわけないネ! この件は後できっちり話をつけるから覚悟するネ!」

「と、とにかく超さんも落ち着いて、これからどうするか考えましょうよ。」

「どうするも何も・・・このままだと逃亡生活カ?

世界樹の魔力がないと帰ることもできないし、ソプラノとの賭けもあるシ・・・」

「その辺は一応考えてあってね、

今エヴァにお願いして作業してもらってるところだよ。

どう、エヴァ? できそうかな?」

「こっちの方は問題ない。

超の術式を利用して学園内に記憶改竄魔法をかけるのも簡単だ。

だが既にばらまかれた情報については、茶々丸次第だな。」

「葉加瀬、茶々丸の方はどうだって言ってる?」


葉加瀬が無線機で茶々丸に連絡をとる。


「あ、はい。 茶々丸 そちらの方は進行状況はどうですか?」

『はい、葉加瀬。 学園の警備関係のデータは既に掌握済みでしたので

あと30分ほどで指示されたデータはすべて消去、改竄できます。』

「・・・? ソプラノ、何をするつもりネ?」

「説明すると、今回の学園祭での超達が起こした事件関係の証拠となる物、

監視カメラ等の映像やデータを 茶々丸がすべて消去、改竄して、

超の使おうとしてた強制認識魔法をエヴァが改造、

この学園内に学園祭の3日間での超関係の記憶を変更、

ロボット関係は隠せるものは隠して、

ダメなものは適当にどこかの組織のテロだということにするようにして、

超自身に関しては、学園祭は普通に生徒として遊んでました、

というように皆の記憶を改竄しようかなと。」

「そんな事まで考えていたのカ・・・?」

「超が学園にこのまま所属している為には 必要だったからね。」

「あ、それなら超さんの退学のことも記憶改竄出来るんですか?

エヴァンジェリンさん。」

「ん? 出来ると思うが・・・少しその辺手を加えておくか。

超、これは大きい貸しになるからな、貴様の技術は手放すには惜しい、

今後は私のために馬車馬のごとく働けよ。」

「お、お手柔らかに頼むヨ・・・」 lll


エヴァは引き続き作業に戻り、葉加瀬も手伝っている。

どこに居るか分からないが茶々丸も作業をしていてくれる事だろう。


「そういえば超、あの銃弾で飛ばされた人達はどこに行ったの?」

「あれカ? アレは作戦開始から大体3時間後の世界に飛ぶようにしてあるから

もうすぐ皆現われると思うヨ、場所は河原の芝生の所ネ。」

「そうなると・・・少しまずいな、

この記憶改竄魔法って多分学園長や高畑先生クラスだと

レジストされる可能性があるんだよね。」

「確かに私は一般人を対象で魔法をかけるつもりだったから

魔法使いにはレジストされる可能性はあるネ。」

「・・・ふむ、学園長には話を着けておかないとマズイかもね。」

「そうだネ、学園長や高畑先生だけで済めばいいガ

その下の魔法先生達まで覚えていたら何をされるかわからないネ。」

「千雨達にこっちに来てもらうついでに学園長と高畑先生にも着てもらうかな。」


私は念話で千雨に連絡をとる。


『ちうた~ん、起きてる?』

『・・・ようやくかよ、そっちは片がついたのか?』

『うん、こっちはもう大丈夫だよ。

千草や夕映は無事?』

『あ~悪い、私がデカブツ相手にしているときに龍宮が来たらしくてな、

夕映が一緒に例の銃弾で飛ばされたんだ。』

『一緒に?』

『あぁ、千草さんが空から少し見てたらしいんだけど

龍宮に抱きついて火達磨になってな、

ほら、綾瀬が前に失敗した時に思いついたとか言ってた魔法で。』

『あれか・・・』

『それで龍宮の銃弾を暴発させて一緒に飛ばされた・・・ということなんだ。』

『そっか、龍宮さんと引き分けということか。

夕映もかなりやるようになったね・・・これはエヴァが知ったら大変な事になりそうだ。』

『・・・またアイツの修行メニューが増えるのか。』

『それじゃあ、千草と一緒に・・・河原の芝生のとこ知ってる?

あのへんに もう少ししたら飛ばされた人達が集まるって話だから

夕映と学園長と高畑先生を拾って私のところに来てくれない?』

『学園長と高畑先生も一緒にか?』

『うん、少し話をつけておかないといけなさそうだからね。

私達は上空の飛行船の上にいるから。』

『りょーかい、じゃあ、千草さんと早速見に行ってくるよ。』

『・・・あんまり河原に近づかないようがいいよ?

転移してきた誰かと合体・・・・・なんてことになっちゃうかもよ?』

『・・・・サラッと、怖いこと言うなよ。』 lll

『じゃあね~。』




「これでよし、千雨達に学園長と高畑先生も拾ってきてもらうように頼んでおいたよ。」

「そうか、じゃあどうやって話を付けるか考えておくネ。」

「頑張ってね。」

「ソプラノは手伝ってくれないのカ?」

「もちろん手伝うけど、こういう話は超の方が得意そうだし。」

「こう言う所で、甲斐性を見せておくと 私もコロッといってしまうかも知れないネ。」

「超が学園に技術提供をして恩赦を貰うっていう感じでどうかな?」

「・・・・変わり身が早過ぎるヨ。」


その後しばらく私達は作業や、交渉の進め方を話しながらすごす。


「? あれ? ネギ先生ってどうしたんだっけ?」

「ネギ坊主か? 彼らは特別に1週間先に飛ばしたネ。」

「・・・何でまたそんなことを。」

「彼らは私のカシオペアで学園祭を楽しんだようだからネ、

まぁ、その代金みたいなものだヨ♪」

「あ~、かわいそうにネギ先生達・・・」


(しかし、次に会えるネギ先生達や夕映が私の知ってる皆なのか・・・少し不安だな。)


「ねぇ 超、そのカシオペア、少し見せてくれない?」

「いいけど、どうするね? 今の状態じゃ動かないヨ。」

「ちょっと試したいことがあってね。」


私は超からカシオペアを受け取り、私の魔力を少し流しこんでみた。

カチッ カチッ


「お~ やっぱりそうなんだ。」

「な、何で動くネ!? 世界樹の発光現象でも起きてない限り

並の魔力じゃ動かないはずなのに・・・」

「そこは私の秘密ということで。

はい、返すよ。」


超の手に渡ると、とたんに動作が止まる。


「あれ、止まってしまったヨ・・・残念ネ、動き出していたら

さっきの戦闘に戻ってソプラノのキスを阻止できたのニ。」

「私にとっては甘酸っぱい思い出なのに・・・」

「私のとっては忘れたい過去ヨ。」

「・・・・ねぇ 超、そのカシオペアだけど、少し改造してみてくれない?」

「・・・どういう風に改造するのかナ?」

「それを使って移動した場合、移動する前の世界に確実に帰ってこれるように。」

「・・・ソプラノが言っているのは 時間のことじゃないんだよネ・・・」

「私にはそれで本当に過去や未来に移動できるのか不安なんだよ。

それを使って誰かが飛んで、次にその人に会った時、

本当にその人が私の知っている人なのか不安で・・・ね。」

「・・・・・・私達、これを開発した人達の中にもそういう話は有ったネ。

だから、実際に使おうとしたのも私が初めてなんダヨ。」

「出来れば使ってほしくない、

使っても確実に私の知ってる超が戻って来てくれるようにして欲しいんだ。」

「・・・わかった、少し考えてみるヨ。

それにできるだけ使わないように・・・

と 言っても今の私には使えないけどネ。」

「お願いね。」


私は超の目を見つめてもう一度お願いをする。

その時 私はどんな顔をしていたのかは分からないが、

超は優しく微笑んで言ってくれた。


「・・・わかったヨ。」




30分くらい過ぎた頃だろうか、

エヴァの作業も終わり葉加瀬が記憶改竄魔法の魔法陣書き換え作業をし

茶々丸からも作業は終了し、現在はチェック作業をしていると連絡があった。

そんな時に千雨から もうすぐこっちに着くと連絡があった。


「皆もうすぐこっちに来るって、学園長達も一緒だよ。」

「わかったネ、さて ここで失敗しては最悪オコジョ生活かナ、

ソプラノは私がオコジョになっても好きでいてくれるのカナ?」

「ん~、そこは悩むところだね。」

「・・・そこは肯定するところじゃないのカ?」

「お前達は・・・馬鹿を言ってないで葉加瀬の作業でも手伝ってろ!」

「はいはい、わかったヨ。」

「じゃあ、私は・・・・・・ここでじっとしてます・・・」 lllorz

「姉様は魔法関係は本当に駄目だな・・・」

「・・・そういう事は口に出さないでください。」 lll


しばらくすると千雨が先導し、学園長達や千草、夕映に

なぜか龍宮さんもやってきた。


「先輩、待たせた。」

「旦さんお疲れ様。」

「ソプラノ、無事でしたか?」

「みんな無事みたいだね、夕映は何か無茶したんだって?

あれ? スライム娘達は?」

「あ、アレは仕方がなかったんですよ。

ああでもしないと龍宮さんを止めることができなかったんですから。

あと彼女達は先に家に帰ってもらったです、疲れていたようなので。」

「そっか、彼女達にも後でご褒美あげないとね。」

「しかし・・・まさか綾瀬が自爆技を使うとはな、私もしてやられたよ。」


夕映は私のことも記憶しているし、火達磨にもなったようで

今の所私の知っている夕映のようだ。


「学園長に高畑先生も お疲れ様でした。」

「老体には答えるのぅ、しかし、またソプラノ君の厄介になったようで悪かったの。」

「僕も油断しましたよ・・・だけどいい機会でもありました、

まだまだ覚悟が足りないと実感したよ。」

「まぁ、皆話すことは色々あると思うけど、

時間もないし今必要なことを先に話すよ。」


それから私は学園長や千雨達にこれからやろうとしていること、

記憶改竄魔法の事について話。超達の処遇についても話した。


超達の処遇については建前上 私達の監視下に置き、

カシオペアや例の銃弾の使用は封印と言うことになっている。



「・・・つまり超君はこのまま学園に在籍し生徒として過ごすということかの。」

「私はその方向で進めるつもりです・・・けど、

学園長もハイそうですかって言うわけにもいかないよね?」

「そうじゃな、これだけの事件を起こしておいて放置したのではの・・・」

「そこで私から提案があるネ。」

「ふむ、・・・まず超君の話を聞こうかの。」

「今回の事件は私なりに世界のことを思ってやったことネ、

とは言え学園や皆に迷惑をかけたことを先に謝罪させて欲しいヨ。

その上で、学園に与えた物的損害は私の方で費用を負担させてもらうネ、

後 私が今後学園に在籍するに当たり、学園の警備や設備に関して

協力をさせてもらうヨ。

言っては何だがこの学園の警備状況はまだ甘い、

だが私が協力すればその穴を埋めることが出来るヨ。」

「ふむ、謝罪の方は受け入れよう、君にも思うところがあっての事なのだろう、

高畑君からも、さっきも、君がやろうとしていたことは聞いた。

儂らの立場からすれば到底看過することはできんが

その想い自体は理解はできる・・・未来から来たというのは些か信じがたいがの。

学園の損害も修復費用を出してくれるなら人的損害も無いようじゃし

・・・まぁいいじゃろう。

君が警備関係に協力してくれるなら頼もしいことじゃ。

・・・・・儂個人としては悪く無い話とは思うが、

組織の長としてこのままというわけにはいかん。

皆の記憶から事件自体をなかった事にするからには

下手に罰することはできん・・・が

超君には強制証書で一筆書いて貰うことになる。

今後 学園に対して故意に破壊活動を行わない、学園の運営を阻害しない、

最後に魔法を世間に公開するようなことはしない、と言う内容でな。」

「強制証書にサインするのはいいネ、だが期限を設けて欲しい。

私としても学園に敵対するつもりはないガ

今後、この学園がおかしなことになったら止める力がいるネ。」


学園長はしばらく考える。

高畑先生となにやら話をし、答えを出したようだ。


「ならば超君がこの学園に在籍している間でどうかの、

今後 中学高校大学さらには大学の研究機関へと在籍してくれれば

学園にとってもいい事になるだろうし、超君も儂らを監視しやすかろう。

儂らも君に見放されんようにするつもりじゃし、

君もそれに協力してくれれば心強い。

・・・それにどうせソプラノ君が絡んでおるのじゃろ?

彼女の元に置かれるというならば世界に魔法を公開しようとすれば止めるじゃろう。」

「ふむ・・・では学園への退学届はいつでも受理するようにして欲しいネ。

出ようとしたら書類上で止められて出れなくなったでは困るからネ。

できたら提出した時点で強制証書の効果が切れるのが望ましいヨ。」

「わかった、君の退学届が学園の教師に手に渡った時点、ということにする。

あと、これは個人的なお願いなのじゃが、

時間がある時にネギ君や木乃香達の修行に付き合ってやってくれんかの?」

「・・・ふむ、まぁ、時間があって気が向いた時でいいなら付き合うネ。

私もネギ坊主には少し興味があるからネ。」

「葉加瀬君と龍宮君は・・・

葉加瀬君には超君と同じ強制証書にサインしてもらうとして

龍宮君は、今回も仕事かね?」

「ええ、今回は個人的に思うところはありましたが

超とは契約の上での仕事です。」

「ならば、今後学園への敵対の仕事は受けないでほしいんじゃがの?」

「強制証書にサインはできませんが、約束します。」

「そうか、後で細かい話は詰める必要があるが、いいじゃろう。

葉加瀬君もいいかな?」

「はい。

後、茶々丸はどうなりますか?」

「ふむ・・・本来なら儂らは彼女には干渉できんのじゃが・・・」

「ならばしばらく茶々丸に超の警備の仕事でも手伝わせよう。

パソコンなどの電子関係なら成果は期待できるだろう。」

「そうか、スマンの。 ではそういう事じゃ。」


学園長と超達の話もまとまったようで、

早速私が強制証書を出し、学園長に内容を記入してもらう。


「・・・こんなものまで用意していたのカ?」

「あ~、これは別のことに使おうと思ってね。」

「別のこと? どういうコトだ姉様。」

「・・・いや、超との話次第で必要かなと・・・」 lll

「どうなったらこれが必要な話になるんだネ・・・・・・ ニヤ

まさか、私に奴隷契約でも結ばせようとしていたのカッ!?」

「ちっ、違うよ!? そんなこと考えてないよっ!!」

「おいっ! 姉様どういう事だ、女を奴隷扱いなど・・・そこまで腐ったか!」

「先輩・・・見損なったよ・・・・・・・が、我慢出来ないなら私に言ってくれれば・・・」 //

「旦さん・・・そらやり過ぎや。」

「? ソプラノは・・・・そんなことしないですよね?」

「違うって! 超が勝手に言ってるだけだってっ!!

ち、超もなんとか言ってよ!」

「さぁ~? 私は何も知らないヨ?」


私はエヴァに胸ぐらをつかまれ振り回され、

両手は千雨と千草に固定されて逃げることもできない。

夕映はエヴァがやりすぎないように落ち着かせようとしている。




「あの、超さん・・・少しやりすぎなのでは?」

「私の計画を潰されたんだから、これくらいやらないと気が済まないヨ。

・・・でも まぁ、これで勘弁してやるネ。

私も賭けに負けた身、

かわいそうな私はソプラノを愛す努力をしないといけないからネ。」

「超さんは自分から言い出したんじゃないですか・・・私なんて・・・」

「ハカセはそれこそソプラノの奴隷になっててもおかしくないんだから

儲け物だとでも思うネ。」

「・・・・お互いこれから苦労しますね。

あの人を好きになる努力なんて。」

「本当にネ・・・。」 //

「何か私がいない間に複雑なことがあったようだな。」

「え、えぇ、色々有ったんですよ・・・」 //

「・・・?」


エヴァは私に馬乗りになり千雨と千草一緒になってさらに詰め寄る。


「違うというなら 何故あんなものを用意していたんだ!」

「だから、交渉次第で使うかな~と思ってただけで、

奴隷とか強制的に何かさせようと思ってるわけじゃないんだって!」

「先輩はそんなに私達に不満があるのか!?」

「昨晩ウチと夜を共にしたばっかりやおまへんか!」

「だから皆に不満があるとかそういう話じゃなくて!」

「皆も少し落ち着くです! はーなーれーるーでーすー!!」




いい加減に話が進まないと思ったのか、超と葉加瀬が

私達の仲裁に入る。


「エヴァンジェリン達もその辺にしておくネ、

今はまだやることがあるんだから帰ってからじっくりと話をするといいヨ。」

「そうですよ、まずはやることだけやってしまいましょう。」

「っち、姉様 帰ったら別荘でじっくりと話を聞かせてもらうからな!」

「私も一緒に行くぞ、エヴァ。」

「ウチもや、詳しく聞かせてもらいましょうか?」

「皆さんだけでは心配です、私も行くですよ。」


(別荘とか!?・・・学園祭の振替休日×24日と言うことか・・・終わった。)


エヴァと超、葉加瀬が記憶改竄魔法の準備をする、

千雨達も手伝いに参加し魔法がろくに使えない私だけが暇になる、

そんな私に高畑先生が話しかけてきた。


「少し聞きたいんだけど、ソプラノ君が超君を倒したんだろ?

どうやって倒したのか今後参考までに聞きたいんだけど。」

「私と超が戦う時には、あの時計とかが使えなくなってたので

普通に魔法と体術でしたから参考にはならないかと思いますよ。

そういう意味だったら学園長の方がいい話を聞けると思うよ、

あの戦闘はすごかったなー、

学園長普通に超の動きにカウンターを合わせていたから。」

「本当ですか学園長!」

「ふぉふぉふぉ、儂もまだまだ若いものには負けんぞい。」

「でも、年には勝てなかったんだよね、

最後には集中切らしてやられちゃったし。」

「・・・うむぅ。」

「今度高畑先生と模擬戦でもやってあげなよ、

学園長も少し身体を動かしておいたほうがいいだろうしね。」

「是非お願いします、学園長!」

「わ、わかった、また今度落ち着いたときにでもの。」 lll


エヴァ達の方が準備ができたようで

こちらにやってきた。


「姉様準備ができたぞ、今度は世界樹の魔力は使うのか?」

「いや、余剰魔力は前みたいに結晶化しちゃったから

今回は・・・私の魔力で行こうかな。

学園長、少し強めにかけてもいいですよね?

下手に魔法先生達にレジストされてもまずいから。」

「うむ、そこはしょうがないかの。

彼らには気の毒じゃが、魔法を世界に公開されることを思えば、

超君が協力してくれて警備が改善するし

下手に覚えておかない方がいいじゃろう。」

「じゃあエヴァ、調整お願い。

詠唱は葉加瀬がやるの?」

「はい、と言ってもほとんど呪文を読むだけですが。」

「今回は学園都市内にかけるだけだからすぐに終わる。

姉様は葉加瀬の正面の魔法陣で魔力を放出してくれ・・・1割もいらないか。」

「りょうか~い。」

「おい、全員外側の魔法陣の中に入れ。

ここから出たら記憶が改竄されるぞ。」


私は指定された魔法陣に立ち魔力の放出を開始、

葉加瀬はそれに合わせて呪文の詠唱を開始した。


「・・・あの・・・エヴァンジェリン、これで1割使ってるだけなのカ?」 lll

「ん? そうだが、どうかしたか?」

「どうしたも何も・・・何故これほどの魔力を・・・

いや、こんなもの人間に扱えるものじゃないヨ。

これだけの魔力を持っていて本当にソプラノは魔法がまるでダメなのカ?」

「逆だ馬鹿者、これだけの魔力を持っているから魔法が使えないんだ。

こんな馬鹿でかい魔力精霊に直接流してみろ、

すぐにパンクして精霊が消滅する。

自分で操ろうにもコントロールが難しすぎる、

F1のエンジンでラジコンを動かすようなものだ、まともに動くはずがない。」


「・・・学園長はご存知でしたか? ソプラノ君の力。」 lll

「儂は先代から聞いていただけじゃ・・・これで1割とはな・・・・

彼女が本気になったらこの学園など一瞬で消し飛びかねんのぅ。

儂らの目の前で 今見せてるのは警告も兼ねてか・・・

最近何かと彼女達に頼ることがあったからの。

今後は今まで以上の気を引き締めんといかんのぅ・・・」


葉加瀬の詠唱後、光の柱が空にそびえ立ち、

光が一気に強くなり拡散、学園都市内を覆い尽くし徐々に収まっていった。


「どう、成功した?」

「術式は正常に動いたようです、後は下に行ってから確認するだけですね。」

「学園長、とりあえず学校の先生誰かに連絡とってみて。」

「うむ、向こうも混乱しておると思うしの。」


学園長が下の魔法先生に連絡を取り状況の確認をする。


「あ、そうだ高畑先生、ネギ先生達1週間後に帰ってくるらしいよ。」

「え? そんなに先なのかい?」

「何でも、超がネギ先生にカシオペア、あの時計貸してたんだけど

それを使って学園祭を何回も回って遊んでたらしくてね、

その代金というか、貸しというか、そんな感じで

魔法球に居るときに1週間後に飛ばしたんだってさ。」

「そ、それはまたなんとも言いがたい・・・大丈夫なのかい?」

「動作に関しては問題ないから大丈夫だと思うよ。

最悪、超の持ってるカシオペアで迎えに行くっててもあるし。」

「そうかい、ならば安心・・・なのかな。」


「連絡がついたぞい、地上の先生達はテロリストと戦っていて

あの河原に集まっていた、と言う感じで記憶が改ざんされているようじゃ。」

「じゃあ、学園長達は地上の先生や魔法使いをお願いね。

私達は残ったロボとかの回収に入るから。」

「うむ、では、明日にでも超君は一度学園長室に来てくれんかの、

細かい打ち合わせをしたい。」

「わかったネ、行く前に連絡を入れるヨ。」

「今回は迷惑をかけた・・・とでも言うのかな、

お疲れ様、ソプラノ君にエヴァ君達も。」

「「「お疲れ様でした。」」」 「おつかれー。」 「ふん。」

「・・・ナニモヤルコトガナカッタゼ。」


学園長と高畑先生は飛行船から降り、地上で事後処理に入った。


「さて、私達も片付けをして帰ろうか。

超、どれくらいの魔力があればロボ達の回収作業が出来る?」

「通常の世界樹の状態より少し多めにあれば動くだけなら問題ないヨ。」

「ん、じゃあ・・・ 『蟠桃、結晶化した魔力を使用してもいいから

通常より多めに魔力を放出してちょうだい。』 ・・・OK~。」


私が念話での指示を出した直後から空間に魔力が満ち、

世界樹に薄い発光現象が起こる。


「それでは、私達はガイノイドを回収後、隠れ家に隠しておくヨ。

・・・そうだソプラノ、茶々丸の姉妹機が何体かあるから

使ってやってくれないかナ?

彼女達にも茶々丸と同型のAIを搭載しているから

うまく育てれば茶々丸のように感情や自己意識が芽生えるかも知れないからネ。」

「私からもお願いします。

今回の計画のために生み出されたとはいえ、このまま廃棄されたのでは

不憫なので・・・出来れば彼女達にも茶々丸のように育って欲しいです。」

「ん~、どうしようかエヴァ?」

「いいんじゃないか? 最近夕映や千雨達が派手に暴れるから

別荘の管理に困っていたんだ。

茶々丸の姉妹機なら年齢など関係ないしな。」

「私達が暴れるんじゃなくてエヴァが暴れるんじゃないか・・・」

「そうですよ・・・エヴァンジェリンさんが派手な魔法を使うからです。」

「せやなぁ、一々エヴァはんはやることが派手やから・・・

この間なんてウチが隠れていた塔をまるごと破壊してしましたし。」

「あ、アレは・・・たまたま、その・・・・ええぃ、貴様がこそこそするから悪いんだ!!」

「ほら、これや。

こんな感じで面倒になって派手な魔法を使うんや。」

「「そうそう。」」

「くっ・・・今はその話はいいんだ、とにかくその茶々丸の姉妹とやらは

家で預かる、いいな!」

「ありがとうございますエヴァンジェリンさん。」

「よろしく頼むネ、私もマメに見に行くようにするカラ。」


超と葉加瀬は話が終わるとコンソールを空間に呼びだし

次々と指示を出していき、回収作業を進めているようだ。


「夕映で思い出したけど、夕映、龍宮さんと引き分けたらしいよ。」

「ちょ、それは秘密ですよソプラノ!!」

「なに、どういう事だ?」

「そうそう、ちょっと聞いてくれよ・・・」


千雨が千草と一緒にうれしそうに夕映の武勇伝をエヴァに聞かせる。

二人を黙らせようとする夕映を私が背後から抱き留め

所々で龍宮さんに確認が行き、龍宮さんも肯定する、

エヴァとチャチャゼロがその話を聞き夕映の方を見た。


「ほう・・・綾瀬夕映、貴様見所があると思ったら

既にあの龍宮を手玉にとったのか・・・面白い、面白いぞ!!」

「オイ ガキ、コンドカラナマエデヨンデヤルゼ? アヤセユエ。」

「け、結構です!!」 lll

「確か・・・超が面白い呪紋を使って魔力の底上げをしていたな、

よし、後で超から聞き出して貴様用に作り上げてやろう。

そうすれば今度は引き分けなどではなく完全勝利をさせてやるぞ!」

「ほう、今度は綾瀬が私に勝つというのか?」

「いらないですよ! 龍宮さんも黙ってて欲しいです!!

私はもっと防御とか回復とかそっちの方向がいいんです!」

「何を馬鹿なことを、龍宮と引き分けて回復もクソもあるか。

超の呪紋を改造して、今の貴様の不完全な燃える天空じゃなく

完全な魔法として打てるようにしてやろうというのだ、

これなら私の弟子として相応しい火力だ!

明日からさらに修行のペースをあげるぞ! ハハハハッ!!」


「いぃ~~~~~やぁ~~~~~~っ!!!!」 lll






夕映の叫び声が学園の空にこだます。


こうして私達の中学3年の学園祭は終を迎えた・・・








「姉様、何を黄昏ているかわからんが

帰ったら別荘で話があるからな、逃げるなよ?」 #

「そうだよ先輩、時間はたっぷりあるんだ、 ゆっくり 話をしよう。」

「今夜は楽しみやわ、旦さん どないな言い訳を聞かせてくれるやろか?」


エヴァは怒りの表情、千雨は虚ろな瞳、

千草は怪しい微笑で私を見る目だけは笑ってない状況、


私の学園祭は まだまだ終わらないようだった。

  1. 2012/03/21(水) 00:11:19|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  043



麻帆良学園 学園祭 3日目 夜




side 千雨




(まずったな・・・)


私はデカブツを掃除して急いで防衛地点に戻るが

綾瀬もスライム娘達の姿も見えない。


最後の念話で龍宮がどうとか聞こえたから

恐らく龍宮が攻めてきて迎撃に出たんだろう・・・


この防衛地点は まだ落とされていないから

龍宮は何とかしたんだろうが、戻ってきた様子もない。


「千雨は~ん、お疲れ。」


私が夕映を探していると 上空から千草がやってきた。


「お疲れ千草さん、それより夕映を見なかったか?

龍宮が来たらしいんだが、念話が妨害されて詳しく聞こえなかったんだ。」

「夕映はんなら、銃使いの嬢ちゃんと相打ちで飛ばされてしもうたよ。」

「・・・は? 龍宮と相打ち?」


千草さんが上空から見た様子を聞いたが

龍宮に突っ込んでいって自身は火だるまに、

例の弾丸を暴発させて相打ちだと・・・・?


「はぁ~、アイツ何考えてるんだ・・・」

「まぁまぁ、夕映はんがあの銃の嬢ちゃんと相打ちなんて大金星やん。

ウチも師匠として鼻が高いで。」

「そういう問題じゃないだろう・・・ で、千草さんはなんでここに?」

「そや、学園長はんが超はんの場所を見つけたようでな、

そこに行くのを旦さんとエヴァはん達で追っていってな。

ウチは千雨はん達のお手伝いに行け言われましたんや。」

「そうか、綾瀬の方も あの弾丸が話通りなら無事だろうし、

とりあえずはここを守るか。」

「せやね、もうすぐ超はんの方も片がつくみたいやかし

それが終わったら夕映はんを探しに行きましょか。」

「あぁ、それじゃあよろしくな、千草さん。」

「こちらこそ。」


私は綾瀬達の代わりに千草さんと組み、この地点の防衛を再開する。






side ソプラノ




「なんか上の方からすごい数のロボの残骸が落ちてくるね。」

「ジジィめ・・・年甲斐もなく、張り切っているようだな。」

「オレノブンモ ノコシテオケヨナ・・・ッタク。」


私達は学園長を追い上空の飛行船に向かう、

学園長が張り切っているらしく、

上空の超の警備部隊はほとんどスクラップにされているようだ。


「しかし学園長も飛ばし過ぎじゃない?

もう 飛行船に着いてるようだよ。」


飛行船の方から様々な魔法の攻撃が見える、

既に戦闘が開始されているようだ。


「ジジィはアレでも極東最強を謳っているんだ、

これくらいでへばるような玉じゃなかろう。」


私達は飛行船の上に着き 状況確認すると

葉加瀬が魔法陣の上でなにやら詠唱中、

学園長は超と戦闘中のようだ。


「うっわ、すごいね学園長、情報を流しているとはいえ

超のあの時計を使った戦闘に対応してるよ。」

「確かになかなかやるが、相手が超でまだ良かったな。

時計を使い死角に移動し攻撃、自身への攻撃は時計で回避。

だがジジィとでは戦闘経験が違いすぎる、

あの時計と銃弾は確かに厄介だがジジィくらいになると

読みが違うからな・・・あ~ ほらカウンターを貰った。」


最初こそ学園長は攻撃をしていたようだが、

無駄と悟ったのか、完全にカウンター狙いの戦法に変えたようで

超に軽い牽制を入れて時計を使わせ、

死角に現れた超にカウンターをあわせる と言う戦法で超を押していく。


「学園長・・・勝っちゃうんじゃない?」

「・・・全盛期ならばな、だが超もこのままで終わるつもりはないようだ。

ジジィの体力が持つか、超が押し切るか。」


超は・・・なんというか、ファンネル? 某アニメでも見ていたのか、

4機ほどの飛行型の機械を出し学園長に攻撃を仕掛ける。


しかし学園長もあっさりと回避し、魔法の射手で迎撃、

学園長の体制が若干崩れたところに超が面で押すつもりか

大量の銃弾を空間に並べ学園長に向け一気に発射。


これにはさすがに驚いたのか

学園長は数銃発の魔法の射手を弾幕上に打ち出し迎撃、

自身は瞬動で銃弾の有効範囲から逃れる・・・・が

背後に現れた超が・・・魔法の詠唱。


時計を利用して飛ぶことで詠唱時間を短縮したのか

炎系の広範囲焚焼殲滅魔法、エヴァのこおる世界に匹敵する魔法で

一気に学園長を中心とした空間を焼き尽くすように魔法を発動。


「ぐっ・・・・これでも食らうネ! 燃える天空!!」

「ひょ、マズい!! 魔法障壁 全力展開じゃ!」


学園長は最大で魔法障壁を張り なんとか耐え切る。


「・・・・くっ、なんとか耐えられたのぅ。」

「・・・フフッ、チェックメイト・・・ネ。」

「なんとっ!?」


しかし、さらに時計で移動し背後に現れた超に 気がついたものの

対応ができずに銃弾で飛ばされてしまった。


「ふむ、ジジィの年があと少し若ければ最後のアレにも対応できたものを・・・

防御に集中したせいで、その後の対応に一瞬隙ができたな。」

「それでもあそこまで対応できるだけで十分すごいよ、

流石 極東最強と言われるだけはあったね。」

「・・・行くのか、姉様。」

「行くよ、超の願いはともかく それをやられると私が困る。」

「そうか・・・」

「エヴァも来なよ、実は少し手伝って欲しいんだよね。

超の計画を潰したあとで。」

「・・・わかった、だがこの間の約束はわすれるなよ。

これが終わったら休み中、姉様は私のモノだ。」

「・・・・・・お手柔らかにね。」 lll


私達は飛行船の上に降り立ち認識阻害を解除。

蟠桃に少しお願いをして、超の前に姿を現す。


「はろ~、超。」

「ハァ ハァ・・・・ここに来てソプラノに・・・エヴァンジェリン、どういう事カ?」

「私は約束通り何もしてない。

姉様が学園長を尾行してここにたどり着いたまでだ。」

「そうカ・・・それで? ソプラノはどうするのかな?」


超は かなり疲れきっているようで 服も煤けているが、

毅然とした立ち居振る舞いで私達に対応する。


「私? もちろん超の計画を潰すよ?」

「私が何をしようとしているのか知っているのかナ? ソプラノは。」

「何らかの目的のために魔法を世間に公開しようとしている。

こんな所だよ、私が知っているのは。

どうやって公開するつもりなのか、方法は聞きたいな。」

「・・・ならば戦う前に少し話を聞いていかないカナ?」

「私は戦うつもりはないけど、超の話なら時間が許す限り聞くよ?」

「私を説得でもするのカナ?

まぁいいね、私はこの世界の未来からやって来た、ある歴史を変えるために。

そのためにネット等から魔法の存在の証拠をばら撒き、

世界樹の魔力を使い世界中に認識魔法をかける。

魔法の存在を信じやすくなる、と言う魔法を。」

「あの時計があるくらいだからね、その可能性は考えていたよ。

世界樹の魔力を利用するのもわかってたけど・・・そんな魔法を使うとはね。

それで? 超が変えたい歴史って言うのはどういう歴史かな?」

「・・・別にたいしたことではないヨ、どこにでもある不幸な美少女のお話だヨ。

しかし これを行ない、私が影から監視し、手を加えれば

私の未来より この世界はより良い方向に向かう!

・・・だからソプラノ、私の味方になってくれないカ?

・・・・・・・っ!?」

「フフッ、・・・高畑先生はその手で油断を誘われていたね。

超の言っていることは本当なんだと思う、少なくとも私にはそう見えた。

でも、話の最中に相手に危害を加えるというのは美少女のやることじゃないよ?」


傍から見たら私も超も微動だにしていない、

葉加瀬やエヴァが何が起きたのか不思議そうな顔をしている。


「・・・何をしたネ?」

「さぁ?」


超は私を睨みつける、一方私は涼しい顔で超の視線を流す。


「どうしたんですか! 超さん!」


超の異常に気がついたのか、葉加瀬が超に異常がないか聞こうとする。


「・・・カシオペアが、使えないネ。」

「そんなっ! ここに来て故障ですか!?」

「いや、さっきの使用まで異常はなかった・・・

ソプラノが現れてから動作が止まったようダネ。」

「時計の故障を私のせいにされても・・・ねぇ、エヴァ。」

「わ、私に話を振るな!」


私がこの場に降り立った時点で私の周囲数十メートルで

世界樹の魔力がない空間を作っている


「超の目的は自身の過去の改変、ついでに世界をいい方向に。

これであってる?」

「身も蓋もないネ、だが概ねその通りダヨ。」

「そう、こう考えたことはない?

超はこの世界にきて変わった?

計画が成功しているのならこの世界に来た時点で

超自身に何らかの影響がないとおかしい・・・そう考えたことはない?」

「・・・・・・」

「超ならもうわかってるよね。

この計画は失敗した、もしくは超がこの計画を起こすこと自体歴史に織り込み済み、

・・・・そして、ここは過去ではない、過去によく似た平行世界。

このどれかに該当する可能性が高い、と。」

「・・・何が言いたいネ。」 ギリッ


超は歯ぎしりをし、私を睨む。


「特に何も、私は魔法が公開され世界が混乱したら困る。

だから止める。」

「私は 私の望みを叶えるヨ、

・・・だからソプラノにはしばらく退場してもらう。」


超は銃弾を指に挟み構える。


「すと~っぷ、私は超と戦うつもりはないよ。

美少女、ましてやこれから口説こうと言う娘を力づくでなんて・・・ねぇ。」

「・・・ならば、どうやって私を止める。

私の計画を止めたかったら私を倒し、ハカセの詠唱を止めるしか無いネ。」

「そう? そんなことしなくても一声かけるだけで止められるのに・・・」

「一声? ・・・まさか茶々丸が裏切る? ありえないネ、

ハカセも私の側、エヴァンジェリンは中立、ならば誰を動かすつもりネ?」

「・・・蟠桃って子よ。」

「ばん・・・とう? ・・・・まさかっ!?」



『蟠桃、魔力放出を停止。

余剰魔力を樹液にして固形化作業開始してちょうだい。』



私の声を念に乗せ世界樹へ伝える。

そうすると世界樹の発光が止まり、空間に放出していた魔力も無くなる。






side 千雨




私と千草さんがロボット兵を相手に防衛戦をしていると

急にロボットの動きが止まりバタバタと倒れだす。


「? ・・・先輩が超を止めたのか?」

「そうみたいやね、学園内に満ちていた魔力が減ってきたみたいや。

・・・旦さんがやったみたいやね。」

「わかるのか? 私には魔力が減ったことしかわからないけど。」

「さぁ、ウチにも分かりまへん、ただ そう思っただけや。

・・・・!? これは主従の愛の力っ!!」

「馬鹿言うな! だったら私にもわかるはずだろう!」

「千雨はんは愛が足りないんちゃいますか?」

「お前だってさっき分からないって言ってたじゃないか!」

「そうでしたっけ?」

「そうだ!」

「まぁ、何はともあれウチらの勝ちやね。」

「そうだな・・・はぁ~疲れた~、魔力は先輩からいくらでも貰えるけど

体の負担はどうしようもないからな~。

早く帰って寝たい。」

「帰るのはまだですえ、まだ仕事が残ってるんやから。」

「わかってるよ・・・はぁ、早く終わらせてくれよ、先輩。」






side ソプラノ




「何がどうなったネッ!?」

「わかりません! ただ認識魔法に必要な魔力が激減し

もう発動できないくらいの数値を示しています。」

「ね? 戦わずともあなたの計画を潰してあげたよ、超。」

「・・・どういうコトネ! 何故あなたの一声だけで世界樹が答える!?」

「その問いに答える必要なんて無いでしょ?

超達の計画は今崩壊した、それだけよ。」

「ハカセ! 認識魔法はっ!?」

「・・・・超さん。

もう、魔法は使えなんです・・・魔力が足りませんから。」


超はたった一声で自分の数年掛りの計画が崩壊したことで

一時的に混乱しているようで、さっきの葉加瀬の報告も聞き逃していた。


「そんな・・・私の計画がこんなことで終わるのカ?」

「さて エヴァ、これで今回の事件は終了。

あなたの中立の立場というのも無しということでいいかな?」

「そうだな、ここまでのようだ。」



「・・・・まだネ! まだ終わってない!!

ソプラノ! 世界樹の魔力・・・

貴女ならもう一度、世界樹の発光現象を起こせるのではないノカ!?」

「・・・それに答える必要がある?」

「答えるネ、ソプラノッ!!」

「・・・ イ ヤ 。」

「答えろっ! ソプラノ・マクダウェル!!」


超が私に答えを求めるために掴みかかるが、

エヴァに組み伏せられ、エヴァの糸によって抑えこまれる。


「超鈴音、貴様の計画は終わったんだ。

それに姉様に手をだそうなど、100年早い。」

「・・・答えるネ・・・ソプラノ、お願いだかラ・・・

私は敵と戦いもせずに負けるのカ? 」

「戦ったじゃない? 直接の戦闘は無いけど私は超の計画の

根幹をなす世界樹の魔力を奪った。

私にそれが出来ることを調べられなかった貴女の情報戦での負けでしょ?」

「・・・確かにそうだが まだ負けてないネ!

まだ時間はある、世界樹の発光をもう一度起こすことが出来れば!

だから答えるネ! ソプラノ!!」


超もこの計画のために人生を掛け数年後しの準備をしてきたからか・・・

中途半端な負け方じゃ 心が認められないか。


「敵に教えを乞うか・・・超、今の貴女の計画にとって最重要なこの情報

教えろと言われて はいそうですか って教えると思う?

この私が。」

「くっ・・・・・」

「ほら、時間はどんどんなくなっていく、貴女はどうするの?」


超が知っている私の情報は多くない、

今超が私に差し出せるもので情報が得られる可能性があるもの

それは自分自身だが、それを差し出すということは計画の破綻を意味する。

私がやめろと言ったら聞かなくてはいけない。

手詰まりで私に襲いかかるならそれもいいが・・・さて、どうするかな。


「わ、私が! 私がソプラノさんのモノになります!

だから超さんに教えてあげてください!!」

「・・・・ハカセ。」


超の願いと想いを知っている葉加瀬が 超が最後のチャンスを

手にするために自分を私に差し出すと言い出した。


「ここで葉加瀬が出てくるか・・・

葉加瀬、その言葉の意味、ちゃんと分かって言っているの?」

「分かっています、私を好きにしてくださって構いません!

だから・・・だから超さんに教えてあげてください・・・最後の・・・・・・

いえ、彼女が納得する結末を!」

「・・・ハカセ、ダメだヨ・・・ハカセがそんなことになるなんて私は望んで無いヨ。」

「じゃあどうするんです、超さん!

この計画には私も納得して参加しているんですよ、

私の身一つで情報が得られるなら安いものですよ。」


超は葉加瀬を見つめ、葉加瀬も超を優しく見つめる。


しばらくそのままでいるが、超にも次の策はなく情報の対価もない状態で手詰まり、

かと言って葉加瀬を差し出すわけにもいかず

無言のまま時間だけが無為に過ぎさっていく。


「しょうが無いか・・・葉加瀬、その対価では多すぎる。

貴女には・・・そうね、今後私を好きになるように努力しなさい。」

「・・・は? 好きになるように努力?」

「そう、私は何でも言うことを聞く人形なんていらないの。

女の子の心をねじ曲げて私を愛せ、なんて言うつもりもない。

だから私を好きになる努力をして、それでダメなら別にいい、

でも 努力して私を好きになったら・・・葉加瀬ともイチャイチャしようかな。」

「・・・・ソプラノ。」 「ソプラノ・・・さん。」


超と葉加瀬が私を意外そうな顔で見つめるが、

私の言った意味がわかったようだ。


つまり、これは何もしなくてもいい、私に何か聞かれても

努力しても駄目だったとか 私の粗を適当に並べればいいのだ。

私はダメ人間と自覚しているので 私の粗何か探せばいくらでも見つかるだろう。


「それでいい? 葉加瀬。」

「・・・え、えぇ。」

「じゃあ、超に教えてあげようかな。

発光現象は起こせるよ、私が頼めばね。」

「・・・・本当カ?」

「取引に嘘は言わないよ。」

「・・・ならば・・・・・・ならば私と勝負するネ!!

BETは私がソプラノを愛す努力をする、ソプラノは世界樹に発光現象を起こさせる!」


さっきとは打って変わり超の表情から影が消え、

いつも通り・・・何時にも増していい顔になっている。


「フフッ、超はがめついね、その掛金じゃダメだよ。

追加で 超は少なくとも23年間かな、次の発世界樹の光現象までこの世界に留まる。

どうせその時計も世界樹の魔力な無しじゃ動かないんでしょ?

だったらこの追加は安いものでしょう?

なんだったらこっちの世界の超鈴音が生まれるまで居ればいいよ、

この世界の超の不幸を貴女の手で変えてあげるのも面白そうでしょ?」

「OKネ、最低23年、最高は・・・私がソプラノのモノになったら

好きなだけ一緒にいてあげるネ!」

「勝負の方法は?」

「もちろん! この拳で! ルールは無し、相手のダウンのみ!!」

「私は超を殴れないって言ってるのに・・・私は超を押さえ込んだら勝ちね!」

「そう簡単には行かないヨ!!」


超が銃弾を捨て魔法と自身の格闘技術で私との勝負に出る。


超は近接戦闘のために私に突っ込んで来る。

私もそれに答え、超の攻撃をかわす。


超の攻撃を私は手でいなし、重心を崩させるが、飛行魔法の応用か

倒れることもなくそのまま私に攻撃を続ける。


「器用なことをっ! 私はそんなに飛ぶのうまくないのに!」

「ハハッ、これくらい飛行魔法が使えれば当たり前ネ、

・・・ふっ! できないソプラノがおかしいヨ。」

「っと 危ない、私が魔法苦手なのはしょうが無いじゃない!

練習してもでき無いんだから・・・っと」


接近戦では埒があかず、私の魔法が苦手という言葉を聞いたのか、

超が中距離戦に移る。


無詠唱で魔法の射手を数十発打ち込んでくるが

私は回避出来るものは回避し、できないものは光鷹翼で受ける。


「なんだネ、その楯は! 魔法使えるじゃなイカ!」

「これは魔法じゃなくて私の能力だよ・・・っと。」

「ちっ・・・これならば、ラスト・テイル・マイ・マジック・スキル・マギステル!」


超が瞬動で一気に距離をとり魔法の詠唱に入る。


「エヴァ! 葉加瀬をお願い!」

「わかった。 来いチャチャゼロ。」

「アーア、オレモサンカシタカッタゼ。」


エヴァに葉加瀬の方に攻撃がいかないように守ってもらい

私は超の魔法を正面から受ける。


「契約に従い 我に従え 炎の覇王、

来れ浄化の炎 燃え盛る大剣。

ほとばしれ ソドムを焼きし火と硫黄。

罪ありし者を死の塵に。

私の最大魔法を受けるよソプラノっ!!」

「女の嫉妬の炎かな? それとも癇癪かな?」

「誰が嫉妬カ! あ~もう!

とにかく受けるネ、 燃える天空!!」


超の右手から爆炎が私に襲いかかる。

私は光鷹翼を3枚展開し 2枚で蝶の羽のように展開して超の魔法を受け、

もう1枚を大雑把な氷の結晶のような形にして

飛行船や博士達に行かないように防御する。


「ぐぅ・・・・あああぁぁっぁ~~~!!」

「ちょっ!? 視界一面火の海だよ!」


十数秒ほどあたり一面が火の海だったが 徐々に火が消えていき

視界も晴れてくる。


超は身体に呪紋が現れてはいるが、まだしっかり意識はあるようで

飛行魔法で空に浮いている。


「・・・ハァ・・・ハァ・・・・・なんなんだネ、その光る楯・・・ハァ

ビクともしないネ・・・反則だよヨ・・・ハァ。」

「超、もうそろそろいいんじゃないかな、

そっちはもう限界っぽいよ?」 

「ぐっ・・・ハァハァ・・・わ、私はまだやれるね・・・

ソプラノこそ・・・早く・・降参するネ・・・ハァ。」

「・・・しょうが無いな、本当に。」

「おい姉様! 超にもう魔法は使わせない方がいいぞ。

あの呪紋処理は自身から無理やり魔力を引き出してる、

限界まで使えば超は死ぬぞ!」

「ちょ、そういう事は早く言ってよっ!!」


エヴァの指摘でこれ以上超に魔法を使わせることはできない・・・

しかし超の方を見ると・・・やる気満々だ。


「あ、あのー 超、魔法は止めて接近戦にしない・・・かな?」

「ハァ・・ハァ・・・接近戦では・・・私に勝ち目など無いネ。」

「もういい姉様。面倒なら腕の一本くらい切り落とすか、

黒鍵でミンチにしてやれ!」

「ちょっと! エヴァンジェリンさん!!」 lll

「・・・無茶苦茶言うな~、エヴァは。」 lll


しかし 超は本気でそうでもしないと止まりそうにない・・・どうしたものか?

私の考える暇もなく、超は再度さっきの魔法を打とうと詠唱を開始する。


「その楯が壊れるまで打ち込んでやるネ!!

ラスト・テイル・マイ・マジック・スキル・マギステル!」

「・・・ええい、こうなったら最後の手段!」


私は身体能力を5割まで上げ、縮地で一気に間合いを詰める。


「契約に従い 我にs ナッ!?」

「その唇、貰った!!」


私は左手で超の右手を掴み、右手で超の腰を抱き

キスをして超の口を塞ぎ詠唱をできなくする。


「ん~~むぅ~~~~~!!??」 //

「んっ・・・・ちゅ・・・くちゅ。」


私達のその様子を見ていたエヴァが騒ぎ出した。


「あ゛ぁぁ~~~し、舌入れた!!

おい、姉様舌は入れなくてもいいだろうっ!?」

「うわぁ~ うわ~・・・」 //


超が振り解こうと暴れだすが、超の右手を掴んでいた手を離し

超の頭を固定し逃がさないようにして、超の口内を蹂躙する。


「んぅ~~!!・・・んっ!・・・・ちゅ・・・・・んむっ!?」

「・・・ちゅ・・・・じゅる・・・・くちゅ・・・・・・・ち・・・・ん゛っ!?」


びっくりした超に舌を軽く噛まれるが、お構いなしにキスを続ける。

超が私の舌を噛んだことを気にしたのか、私の舌を舐めるように舌を動かしてきた。


「・・・ん・・・・ちゅ・・・・・・くち・・・じゅ・・・・・ちゅ・・ゴク」

「・・・・っ・・・・ちゅ・・・・・・ち・・・・・・ちゅ・・じゅる・・」


超の身体から力が抜け、手はだらりと垂れ下がったまま。

舌だけが私の動きに反応し動いている状態で

私が抱いていなかったら このまま地面に落ちているだろう。


超の力が完全に抜けた所で最後の詰めをし彼女を開放する。


「・・・・・んっ・・・・ちゅ・・・じゅる・・・ゴク・・・・ん・・んっ・・・んんんっっ~!!?」 ビクッ

「・・・ん・・・ちゅ・・・くちゅ・・・・・・・ぐちゅ・・・ち・・・・・ちゅ・・・じゅ・・・ぷはっ。

ふ~ ごちそうさまでした♪」


放心状態の超を抱いたまま飛行船の上に戻り

超をゆっくりと下ろした。


「私の勝ちだよね? 葉加瀬♪」

「・・・・勝ちと言いましょうか・・・なんと言いますか・・・

そっちの方向で勝たなくてもいいのでは・・・」 ///


葉加瀬は超に駆け寄り、怪我がないか確認するが

疲労は激しい物の、見た感じでは無傷であることを確認しほっと一息付いていた。


「この・・・アホ姉がぁ~~!!」 #

「ぐほっ!?・・・・」


いきなり突っ込んできたエヴァの右ボディをモロに食らい

私はその場にうずくまる。


「あんな方法で勝たなくても、いくらでも方法はあるだろうが!!

超など黒鍵を投げて風穴を開けてやればいいのだ!」 #


その後・・・超が意識を取り戻すまでの数分間・・・

私はエヴァにお仕置きをされ続けていた。

  1. 2012/03/21(水) 00:10:55|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  042



麻帆良学園 学園祭 3日目 朝




エヴァによる早朝の目覚ましで、表面上はいつも通りだが

腹部に大ダメージをおっている私、

入浴してさっぱりし 肌もツヤツヤの千草を伴い、

学園長室に来ている。


「昨晩 情報がそっちにもいってると思うけど、

超の件、学園側はどう対応するつもりなの?」

「ふむぅ・・・正直な所、下の方では半信半疑でのぅ。

超君が 個人レベルでそんな大層な計画を実行出来るはずがないと

そんなことを言い出す先生もいる始末じゃ。

一応、地下で多数のロボットが発見されたという報告を受け

見に行かせたんじゃが 既に撤収したようで発見されなくての、

その事もあって、本格的な警戒態勢はとらずに

まず超鈴音を拘束する事を第一として動いておるのじゃが・・・はぁ・・・」

「ふ~ん、まだそんな悠長なこと言ってるんだ。

この学園の魔法使いは呑気なんだね、魔法世界とか戦闘地域に

全員派遣でもしてやったほうが良い教育になるんじゃないの?」

「そこは儂も頭の痛い話じゃ。

平和な時間が長すぎて、皆警戒が薄れているようでのぅ

儂の意見を素直に聞いてくれるのは高畑君辺りがせいぜいなんじゃ・・・」


学園長も頭が痛い問題のようで、

ため息が着きない。


「とにかく、世界樹の発光現象のピークは今夜辺りだから

それまでに超を拘束するか、計画を潰さないと本当に手遅れになるよ?」

「うむ、そこは分かっておるんじゃ、超くんの居場所に心当たりがないか、と

言うのと例の時計を調べてみようと思って

ネギ君を探しておるのじゃが、彼らが皆 消息不明での

そっちも頭が痛い問題じゃ。」

「・・・それってもう先手を打たれてるんじゃない?

連絡が取れないのは何人くらい居るの?」

「今確認しているだけで、ネギ君や木乃香達を合わせて9人じゃ。

ただし龍宮くんは先日武道大会で儂らの妨害に加わっておるので

彼女は超君側じゃないかと思っておる。」


学園長から消息が不明な者のリストを見せてもらい確認する。


「これってウチのクラスの武闘派や

ネギ先生の事を知ってる人達で構成されてるじゃない?」

「実はの・・・昨晩 龍宮君以外から魔法球の使用申請が着ていたので許可しての

その時魔法球に入っていた者達なんじゃ。」

「魔法球自体はちゃんとあるの?」

「ある。 彼らだけが忽然と姿を消したのじゃ・・・

昨晩君達から貰った情報に例の時計があったじゃろ?

ネギ君が超君に貰ったという、

アレが罠だったんじゃないかと思っておる、侵入された形跡も無いのでのぅ。

それに昨晩 超君とネギ君がやりあったようで、

恐らくそこで完全に彼女と決別したんじゃろ。

その後計画を練るのと訓練を魔法球でやっている所で・・・」

「・・・飛ばされた、別の世界に・・・か。」

「君も あの時計は時間旅行をするものではないと考えているのかね?」

「あれ? 学園長もですか? 意見が合いますね。」

「儂も昔はSF小説が好きな時期があっての、

少しはかじった口じゃが、

君の推論から考えて、超君の計画・・・アレがもし過去の改竄で

本当にタイムマシンなら 彼女は恐らく存在しないはずじゃ。

彼女の計画で世界は大きく変るじゃろう、彼女の生誕が脅かされるほどに。

じゃが彼女は存在し、その思いは変化していない、

ならば考えられるのはいくつかあるが、

平行世界説、彼女の計画の失敗、彼女の過去への逆行自体 歴史の一部か・・・」

「もしくは彼女が本当に人知の及ばぬ天才で自力でアレほどの科学技術を

生み出し 且つ 何らかの現状の世界へ不満を持っていてそれに対しての反抗か。」

「とりあえず今は、超君とネギ君達の居所と彼女の計画の阻止じゃ。

一応 最悪の事態も考えて装備を本国から緊急で送ってもらってはいるが

数が足りなくての、情報にあった場所をすべて守るのは無理じゃから

警備をしつつ、超君の攻撃があった場合、

数箇所を限定して防衛することにはしておる。」

「ふ~ん、まぁ しょうがないか、人員も武装も足りないんだから。

超の隠れ家の資料はもう調べた?」

「うむ、アレから急いで調査しての、

残された何台かのPCのデータを復旧させることもできたことで

かなりの情報が集まったんじゃが、武器関係が主だったの。

正確な数はわからんのじゃが、

かなり大規模な攻撃が出来るだけの戦力を持っておるようじゃ。」


学園長から追加の資料を見せてもらう。


「全てに共通する事は、この時期の世界樹の魔力を使用しておるということ。

あと、銃の火薬が花火の発注書に紛れ込ませてあった話を聞いておったから

調べてみたんじゃが、特殊な弾丸を開発しておるようじゃ。

ある特定の世界というのか・・・

仕様書には任意の空間をだいたい3時間後に飛ばせると記載されておったのぅ。」

「へー、これ凄い厄介な弾じゃない?

あ、それで龍宮さんが向こう側なのか、狙撃のプロだしね。」

「うむ、正直彼女の狙撃を回避するのは難しい。

じゃから防衛する場所も遮蔽物が多く防衛しやすい順番になっておる。」


やはりこの銃弾が厄介か、長距離から狙撃されたら

世界樹の制御の出来る私以外はエヴァでもきついだろうな。


死傷者をできるだけ出さないことを考えた 超の意思が生んだ

最凶の銃弾だね、これは。


「大体わかったよ、ありがとう 学園長。」

「君はどうするのかね? ソプラノ君。」

「昨日高畑先生から聞いてない?

超の計画は反対だけど、学園にも協力できないって。」

「ふむ、聞いてはいたのじゃが・・・しょうがないのかのぅ。

儂や高畑先生はともかく下がのぅ・・・」

「まぁ、私達はできるだけ目立たないように頑張るけど

いきなりこちらを襲ってこないように注意はしておいてね。」

「了解した。 君達は超君側じゃないと連絡をしておこう。」

「じゃあ、行こうか千草。」

「はいな。」


私達は学園長室を後にし、

夕映との約束があるので 夕映と合流することにした。




夕映との待ち合わせの店に着くと、夕映が暗い表情で一人で居た。


「夕映~ 待った?」

「あ・・・ソプラノ、聞いて欲しいです!

のどかが、のどかがどこにもいないんですよ!!」

「お、落ち着いて夕映。

その話は学園長から聞いてるから、今説明するよ。」


夕映に学園長から聞いてきたネギ先生達が消息不明の話をし

本屋ちゃんも巻き込まれた可能性が高いと話す。


「そ、それならばすぐにでも超さんを捜すです!」

「落ち着いて夕映、本屋ちゃん達は多分無事だよ。

ただ、超に拘束されたか連絡の取れない場所に移された可能性が高い。

それに今夜には超は動き出すはずだから、その時に超に聞こうよ。」

「で、でも!」

「夕映はん落ち付いてや、学園の先生や警備の人らも探してるんや

もちろん ウチらも捜すけど焦ってもしょうがありまへんやろ?

そんな状態で超はんや茶々丸はんにあったら即返り討ちになってしまうで。」

「・・・そ、そうですね。

とにかくソプラノ、今日の約束は申し訳ないですけどキャンセルで、

私はのどか達を捜しにいくです。」

「そこは私も一緒に行くよ、単独で動いて個別撃破されてもいけないからね。

それに超の装備のことで新しくわかったこともあるから

その辺も説明するから一緒にさがそう。」

「ありがとうです!」

「それじゃあ千草、千雨には千草から連絡しておいて。

私は夕映と行動するから、千草は千雨と一緒にいてね。」

「かしこまりました。 ほな、夕映はん お嬢様をよろしゅうな。」

「任せてください、千草さんも気をつけてくださいです。」


千草は私達と別れ、家に帰る。

その後 私と夕映は学園祭を回りながらネギ先生達を捜す。




「あ、見て見て夕映~。

あの トルコ風アイス、昨日エヴァ達が食べてるの見て

私も食べたかったんだ、買っていこうよ。」

「・・・あのソプラノ、私達はのどかを探しているんですよ?

そんな暇はないです。」

「夕映は固いなー、アイス食べてたって人探しくらいは出来るよ。」

「・・・早く買ってくるですよ・・・・・・・あと 私の分も。」 //


ふたり分のアイスを買い、

食べながら学園内を歩いて捜すが未だに一人も見つからない。

やはり、未来に飛ばされたんだろうが、そう言っても夕映は納得しないだろう。

私達はそのまま本屋ちゃん達を探して回った。




昼を過ぎ、軽く昼食をとり 再度捜索。

だが本屋ちゃんやネギ先生達が見つかることはなかった。




陽も陰り、夕方に差し掛かろうという時、ついに超が動き出した。

学園長から超の侵攻があったとの連絡を受け

私と夕映は一度家に帰り皆と合流する。


「先輩! こっちの準備はもう出来てるぞ、綾瀬もあの3人を連れて来い!」


家に付いてすぐ、千雨の激で夕映は地下へ行走る。


「ウチも準備完了です。」

「私は・・・・特にいらないか、念のため黒鍵が2本もあれば。」

「おまたせです!」

「おまたセ。」 「やっと出番だゼ。」 「・・・出番。」

「よし、それじゃあ作戦を確認するよ。

千雨と夕映達、私と千草で組んでまずは様子見、

その後 超達が最初に落とした拠点周辺で千雨と夕映達は待機、

拠点を防衛していた超の攻撃部隊が学園側が防衛してる場所への応援へ行くか

15分で動きがなければ奪還、その後はその拠点のみ防衛するよ。

私と千草は超を直接狙うけど、状況次第で千草を防衛に回すからね。」


「「おう。」」 「「「はい。」」」 「・・・うん。」


「超達の使う銃弾と龍宮さんの狙撃には気をつけてね。

物陰に隠れても跳弾を使ってくるから、物陰でも油断しないでね。

じゃあ、しゅっぱ~つ。」

「待て、姉様。」

「ん? 何エヴァ、どうしたの?」

「私も姉様と行くぞ、手は借さんが姉様の側なら特等席だからな。」

「そう、じゃあ行こうか。」

「ケケケ、ヒサシブリニアネノ ジッセンガミレルカモナ。」


私達は家を後にし、それぞれが持ち場に着く。


私と千草 少し離れた場所にエヴァにチャチャゼロは

まず学園長達の戦闘の様子を確認するため

学園側の防衛拠点を目指す。




私達が着く頃には戦闘が既に開始され、

学園祭のイベントだと思っているのか、

戦闘区域を囲うように野次馬が戦闘を眺めている。


「それにしても超達の戦力は尋常じゃないね、

あそこまで多いとは思わかなったよ。」

「ほんまですな、一体一体はそれほど強くはないみたいやけど

数が多いから大変やな、人間と違って感情もないからひたすら突っ込んできますし

アレは正面からやり合いたいとは思えませんえ。」


学園側は装備が間に合ったおかげか、

高畑先生達数人で前衛、超のロボット兵を抑え、

後方で数人集まり大魔法を使い一気に殲滅、と言う戦法で防衛している・・・が

不意に高畑先生が虚空を攻撃、その場所に黒い球のようなものができる。


「見た? アレが学園長に今朝聞いた飛ばされる弾丸みたいだね。」

「あまり広域じゃないだけマシみたいやな。

それでも十分卑怯な銃弾やけど。」


高畑先生が銃弾を撃ち落としていくが、

すべては無理なのか、後方で詠唱していた魔法使いが何人か飛ばされる。


徐々に前線が押されていくが、

高畑先生や実戦経験の多い先生達がなんとか持ち直し、

敵を殲滅していく。


ある程度敵を殲滅したところで、前線で動きがある。

前線の先生何名かが飛ばされ、高畑先生が超とにらみ合っていた。


「数では圧倒的に押していたはずなのに この部隊が殲滅されるとハ

それに対応があまりにも早過ぎル、

情報漏れもそうだが、実戦経験に差があるのかナ?

今後の課題だヨ・・・」

「たとえ君が 今日一人の犠牲を出さなくとも

一度世界に魔法の存在が知れれば、

相応の混乱が世界を覆うことになる、

それを分かっているのか? 超君。」

「もちろん承知ネ。

だが この方法が最も混乱とリスクが少ない。

それは高畑先生も分かっているハズ。

そして 今後十数年の混乱に伴って

それでも起こり得る政治的軍事的に致命的な不測の事態については

私が監視し調整する、そのための技術と財力は用意した。」

「なるほど・・・しかしそれは危険なやり方であり考えだ。

そういった考えを抱いた者に成功者はいない・・・

ましてや世界の管理などと・・・」


超は 自分の能力や精神力に絶対の自信を持っているようだが・・・

同じような事・・・なのか、

世界を自分で操ろうとし、失敗した者を私は知っている。


・・・・造物主だ。


彼は人類に絶望していたようだった。

『我が2600年の絶望を知れ・・・』 彼はナギとの戦闘でそう言って消えていった。

彼に何があったのか分からないが、あの台詞が出るということは

以前は希望を見出していたのだろう。

私も660年以上生きているのか・・・

それだけ生きていればそれなりの物を見てきた。

しかし彼、人を救おうとした者が最終的に取った方法があの戦争だ。

魔力の枯渇現象に対して、彼なりに何か救う方法があったようだが、

それでも掌からこぼれ落ちる人間は生まれる、千草の両親のように。


超はまだ若いからしょうがないのかも知れないが

人類の影の部分を直視し、それでも救うと言い切れるだろうか? 

超個人にそれだけの器があると いつまで信じきれるだろうか?

掌からこぼれ落ちていく人間を見て いつまで心が持つのだろうか?


「世界が安定を得るまでの僅かな期間ヨ 安心して欲しい、

私は うまくやる 。」


彼女のこの物言いは、言葉通りで済むだろうか・・・

世界が安定を得るまでの僅かな期間、

その期間が彼女の人生全てで払いきれると 私は思えないが、

超はやる気なんだろう。


「それに、貴方のような仕事をしている人間にはわかるハズ。

この世界の不正と歪みと不均衡を正すには、私のようなやり方しか無いと。

・・・どうカナ 高畑先生、私の仲間にならないカ?」

「・・・っ!?」


(あ、馬鹿!)


超がその場から消え次の瞬間には高畑先生の背後に現れる。


「隙アリ 僅かに動揺したネ。」


超の右手から例の銃弾が打ち出され、高畑先生は黒い球に包まれる。


「ではまた、高畑先生。

3時間後 私の計画の成功後の世界で。」


高畑先生は黒い丸が消えると同時に その場から消える。


別の場所では龍宮さんか?

フードを着た女性が他の魔法先生を 同じく例の弾丸で処理していた。


これでこの地点の学園側の戦力は無くなり、超の部隊に制圧された。

他の拠点はまだ戦闘を続行しているが

この様子だと時間の問題だろう。


「おい 姉様、上空にジジィが居るようだぞ?」


エヴァの指摘した上空を見てみると学園長が浮かんでいた。

超と龍宮さんは既に撤収したようだが、学園長が超を確認していた。


学園長はしばらくその場で水晶を片手に浮いていたが、

他の拠点の防衛状況を見て、移動を開始。

さらに上空の飛空船を目指しているようだ。


「なるほど・・・あそこに超が居るみたいだね。

千草は千雨と夕映達の援護にいってくれる?

私が超に会うまで防衛してくれたらいいから。」

「わかりました、旦さんも気をつけてぇな。」

「戦闘をするつもりはないから、多分大丈夫じゃないかな?

じゃあ行ってくるよ。」


私とエヴァ、チャチャゼロは上空の学園長を追い、飛行船へ。

千草は千雨達が防衛する拠点へ移動していった。






side 夕映


「千雨さん! デカブツの掃除は終わったですか?」

「あぁ、京都のアレよりは楽だったからな。

見た目はでかいけど私の魔砲で十分対処は可能だった。

夕映の方は大丈夫か?」

「こっちは大丈夫ですよ。

スライム娘達にウォーターカッターの原理を教えておいて正解でした。

撃ちこめばあとは勝手にショートして動きが止まるようです。」

「水ならおまかせですヨ。」 「トーフみたいに刻んでやるゼ。」 「・・・しんどい。」


私達の周りには千雨さんの雷の魔法の射手と

スライム娘達の水でショートしたロボットたちが転がり

離れたところでは風穴の開いた巨大ロボが佇んでいる。


敵の攻撃も一時止んだようで、攻めて来る様子はない・・・・っ!?


「千雨さん! 向こうの方からデカブツが2体来ますよ。」

「OK、私はアレを砲撃で潰すから一旦ここを離れるぞ。」

「わかったです。」


千雨さんが一時離れ、私は障壁を広めに貼り物陰に隠れ相手の様子を伺う。

すると私の障壁に何かがあたったような音がすると同時に

黒い球のようなものが出現し・・・すぐに消えた。


(っ!? アレがソプラノの言っていた特殊弾ですか。)


私と黒い弾のできた場所から銃弾の発射地点を読む。

その方向を見ていると僅かに発光した場所を発見、

私とスライム娘達はすぐにその場を移動、

するとさっきまで私のいた場所で黒い球ができる。


「見つけたですよ! みんな付いてくるです!」

「了解。」 「おうヨ。」 「・・・コク。」


私は接近しながら魔法の射手を狙撃者に放つがすべて撃ち落される。

スライム娘達も場所がわかったようで、

狙撃地点に水弾を打つが同じように撃ち落される。

4人で攻撃しながら狙撃者に接近、

流石に4人分の攻撃を処理しきれないようで

狙撃者はその場を離れ、私達に向かって接近してきた!?


「くっ! みんな来るですよ!」


私達が迎撃体制を整えると、フード付きのローブを来た・・・・龍宮さん!


「落とした拠点が取り返されたと聞いて見れば・・・綾瀬とはな。

意外な人物の登場だ。」

「それはこっちの台詞ですよ・・・用がなければ帰ってもらって結構ですよ?」


不味いですね・・・龍宮さんが相手では私なんて敵うはずがない・・・

千雨さんでもきついかも知れませんが、いないものはしょうがないです。


「いやいや、そういうわけにもいかなくてね。

・・・私も仕事だ、怪我はさせないからおとなしく撃たれてくれないか?」

「銃を突きつけ撃たれろとは、無茶なことを言うですね。

ごめんですよ。」


時間を引き伸ばすのも無理そうですね・・・

とりあえず千雨さんに連絡だけしておかないと。


『千雨さん! こっちに龍宮さんが来たので今から迎撃するです。』

『・・・・・ぃ・・・るか?・・・綾s・・・・・っ宮相手じゃ・・・・げろ!』


念話妨害ですか、超さんもやってくれますね・・・


「ならば仕方が無いか・・・排除するまで!」

「・・・っ!?」


龍宮さんはローブを私に向かって投げつける、

私はすぐさま横に瞬動で移動、ローブに着弾した弾丸が黒い球を作り消滅する。


龍宮さんはどこに! しかし捜すが見つからない、

するといきなり私を衝撃が襲い 吹き飛ばされる。


「ぼーっとしてんなヨ!」


私を吹き飛ばしたすらむぃが黒い球に包まれ消えていく。

あめ子とぷりんがウォーターカッターで龍宮さんの銃を切り刻む。


「・・・っち!」


龍宮さんが舌打ちをし持っていた銃を捨てハンドガンを2丁出し構える。


(時間をかけたら各個撃破されて終わりです!

龍宮さんが素直に詠唱させてくれるとは思えないです。

できたとしても、アレをやったら最悪 殺してしまうから使えないですね。

どうするか・・・・・む? 龍宮さんは銃使いですか、ならば!)


「あめ子、ぷりん、私が龍宮さんにひっつくサポート頼んだですよ!」


私は龍宮さんに魔法の射手を数発打ち一気に懐に飛び込もうとするが

龍宮さんは2丁拳銃で迎撃しあと数歩のところで私に銃口が向くが

私は横からあめ子に突き飛ばされ あめ子が撃たれる。


「ぷりん!」

「・・・OK。」

あめ子に突き飛ばされた私を龍宮さんの目はしっかり追ってきている、

私の今の体制では移動手段がない、

龍宮さんの銃口が突き飛ばされた私に合うが

すぐに後ろからぷりんに突き飛ばされ、今度はぷりんが撃たれる・・・が

私は龍宮さんにしがみつくことができた。


「・・・っく、しかし私に抱きついてどうするつもりだ綾瀬?」

「私は龍宮さんには勝てませんが、

この状況なら引き分けには出来るんですよ?」


私は火属性の魔法の射手を暴走させる。

この技は昔魔法を習いたての頃、

魔法の射手を暴走させ大火傷を負った時にひらめいた技と言うか魔法。

私の体の表面に障壁を張り全身を火で包む。

エヴァさんからは火力不足で意味が無い、と言われているが

今この状況では最高の手札です!


「・・・っち! だがこの程度の火力では私の防護服が煤けるくらいだぞ?

引き分けにもならんぞ。」


龍宮さんは火だるまの私に冷静に対処し剥がそうとする。

確かに障壁にほとんどの魔力を使っているので

私の持ってる魔力では火力自体は強くない、

しかし紙が燃える程度・・・火薬に火がつく程度の火力があればいいんです。


「いや、引き分けですよ龍宮さん。

アタナは無事でも あなたの持ってる銃弾そうはいかないでしょう?」

「・・・なっ! それが狙いか綾瀬っ!?」


しばらくし、私の点けた火で龍宮さんの予備マガジンで弾が暴発しだし

私と龍宮さんは黒い球に包まれる。


「千雨、あとは頼んだですよ!」




黒い球に包まれ、視界が真っ暗になる。

次の瞬間、私は龍宮さんに抱きついた状態で原っぱにいた。


「・・・・ふ~、まさか綾瀬にやられるとはな。

格下だと侮ったか・・・・私もまだまだだな。」

「まぁ、防衛は失敗しましたが龍宮さんと同時にリタイヤですから・・・良しとするです。」


私は龍宮さんから離れ、周りを見渡すと何名かの魔法使いと

スライム娘達がいた。


「すらむぃ、あめ子、ぷりん、みんな無事でよかったです。」


3人は私にしがみつきそれぞれの頭の上や背中にしがみついたり

手を握ったりしている。


「さて・・・・・ソプラノはどうなったですかね?」




こうして学園祭最終日、私の拠点防衛戦は途中退場で終わった。


  1. 2012/03/21(水) 00:10:30|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  041



麻帆良学園 学園祭 二日目  茶道部 野点会場




「茶々丸来たよー。」

「こんにちわ、茶々丸はん。」

「ようこそいらっしゃいました。

服はどうされますか?

着物の貸衣装が用意してありますが。」

「私達はこのままでいいよ。

早速 茶々丸のお茶をご馳走になろうかな。」

「それでは コチラの方においでください。」


茶道部により 用意された日本庭園風の野点会場に

私達は案内され、茶々丸のお茶をごちそうになる。


「ふ~、茶々丸はんもお茶を入れるのが上手になりましたな~、

ウチものんびりしていたら、お茶を入れる腕が抜かれてしまうやろな。」

「いえ、千草さんが教えてくださったおかげです。」

「前も美味しかったけど、千草に教えてもらってから もっと美味しくなったよね。

家のおやつの時間は これからも安泰だね~。」

「ありがとうございます。

あ、おかわりはいりますか?」

「お願いね。」 「ウチもお願いします。」


茶々丸が私達のお茶のおかわりを立てる、

私と千草はその間のんびりと茶々丸の動きを楽しむ。


「そういえば茶々丸、超のお手伝いの方は大丈夫なの?」


私の質問に茶々丸の手がピタリと止まり、若干挙動不審になる。


「・・・はい、今は休み時間を頂いていますので 問題有りません。」

「そんなに気にしなくてもいいよ、超の計画の手伝いは

ある意味 茶々丸の存在の原点だからね。

私達はみんな気にして無いよ、

それにこれが終わったら もう完全に自由・・・と言うか エヴァの従者になるんでしょう?

そうしたらまた家で皆で一緒に暮らせばいいよ。」


茶々丸の動揺は消えたが 手の動きは止まったまま、

私達の方を見ないで茶々丸が話しだす。


「・・・申し訳ありません。

今回の計画ではどうしても超鈴音に協力しなくてはなりません、

ソプラノ様の意向に添えなくて・・・・・・すいません。」

「気にしなくていいって、エヴァは茶々丸が作られる前から

承知のことなんだし、私も茶々丸の立場は理解してるつもりだよ?

今回の超の件は 私達の関係とは切り離して考える話だからね。

それとも何? 茶々丸は今回の件が終わったら私達の所に戻らないつもりなの?」

「いいえ! そんなことはありません。

これまでもこれからも 私はマスターとソプラノ様の従者です。」

「ならいいよね。

私も超の計画を全力で潰しにいくから、茶々丸も頑張りなさい。」

「・・・ありがとうございます。

あ、お茶 立て直します。」

「そのままでいいよ、その味も茶々丸の作ってくれたお茶の味なんだから。」

「ありがとうございます。」


その後、2杯目のお茶を3人で楽しみ

茶道部 野点会場を後々にするが、茶々丸が まだ時間があるようなので

3人で学園祭を楽しむことにした。




学園祭の各クラスの出し物を周りながら、たまに屋台で買い食いをしたり

茶々丸オススメの猫ポイントに行っては猫に餌をあげたりしていた。


「しかし この学園はほんまにおかしな所やな。

料理関係の部活だけで幾つあるんや?

各国の料理で分かれてるし、サバイバル料理なんてもんもあったし・・・」

「全部回ろうと思ったら何日かかるんだろうね?

でも、中華料理は超包子が一番だったね。

人気店って言うだけはあるよ。」

「ありがとうございます。

今後もよろしくお願いします。」

「茶々丸も従業員として鼻が高いね。」


「ん? 姉様達じゃないか?」


学園祭を3人で廻っていると、ちょうどチャチャゼロと買い食いをしていた

エヴァに会った。


「あ、エヴァ。

そうだ、少し時間があるなら一緒に回る?」

「そうだな、そうするか。

姉さま達はどこを回ってきたんだ?」

「私達は茶道部の野点から屋台を何件か見て、

中学校舎を軽く見てきた位だよ。」

「エヴァはんは どのへんを見てきたんです?」

「私か? 私はこの辺りの屋台を制覇した所だ。」

「え・・・この辺りって・・・・」


周りを見回すと食べ物の屋台だけで数十はあるだろうか、

チャチャゼロを見るとわたあめからチョコバナナとオーソドックスなものから

タコスやチリドック、それにアレは・・・ドンドゥルマだっけ?

トルコ風のアイスと、どうやって持っているのか不思議だが

凄く器用にいろんな食べ物を装備している。


「・・・・全部?」

「全部だ、制覇したからな。」

「そ、そうなんや・・・・」 lll

「マスター、あまり食べては夕食が食べられなくなります。

少し控えてください。」

「む、わかった。

今度は高等部の方を回ろうと思ったが、明日にでもするか。」


普段どちらかというと少食なエヴァが・・・祭りの魔力とでも言うのか・・・・


「そうだ姉様、夕食で思い出したが、私と茶々丸は今日の夜は

外で食べる予定だ、千草もそのつもりでおいてくれ。」

「ん、了解。」

「はいな、ほんならお二人の分は無しということで準備しておきますえ。」

「それでは もう少し見てまわるか。」


(え? まだ見るって・・・さすがにもう食べ物は食べないよね・・・?)


エヴァとチャチャゼロを加え、私達は学園祭を楽しむ。


道中、マスコミと思われる集団に追われるネギ先生達がいたが、

脇道に逃げ込んだ後 観覧車の方に逃げていった。




「それではソプラノ様、私は時間なので 一度葉加瀬の所に戻ります。」

「ん、じゃあ超によろしくね。」

「了解いたしました。」

「じゃあ、私達も一度家に帰るかな。

千雨達の調べ物の結果も知りたいし。」

「そうか。 では私は もう少し学園祭を見てまわるとするか。

行くぞ、チャチャゼロ。」

「・・・・マダミルノカヨ。」


さすがのチャチャゼロも 呆れているようだ。


「じゃ、じゃあね。

・・・・チャチャゼロも頑張ってね。」

「・・・アァ、マタナ。」


意気揚々と祭りに向かうエヴァと、対照的に げんなりした様子のチャチャゼロ。

骨は拾ってあげるからね・・・チャチャゼロ。




3人と別れた私と千草は、

千雨と夕映のファイル調査の結果を聞きに家に帰る。




「ただいまー、二人共お疲れ様 どう、何かわかった?」

「只今帰りました。」

「お帰り先輩、千草さん。」 「おかえりです。」

「とりあえずファイルの内容は確認したんだけど、

流石にこのファイルからじゃよくわからないことが多いな。」

「やっぱりね、超が残して撤収するくらいだから

あまり重要な情報はないとは思ってたけど。」

「とりあえず、これは推測ですが 何かと学園祭最終日の日付を中心に

いろんな調査がされてるようですから、

学園祭最終日に大規模な計画があるようです。」

「装備や設備関係の内容が多かったよ、

飛行船や例のロボットの簡単な仕様、

もっと大きいのも有るみたいだな、数はわからないけど。

あと武道会や超包子運営での設備の発注や火薬なんていうのもあったな。」

「それと、よくわからないのですが 学園の何ヶ所かの設備や警備状況を

重点的に調べているような・・・そんな調査報告の概要が残っていたです。」

「ありがとう、こっちも高畑先生に聞いた話だと

世界樹の発光現象が計画の要になっているようだね。

わざわざそれに合わせて計画を1年前倒しにしたらしいよ。」

「となると、計画の実行は明日の学園祭最終日 ですか。」


私はその後、二人が調べた詳しい情報を聞き

高畑先生から聞いた話とすり合わせ、情報をまとめていく。


そうして時間は過ぎ、陽は沈み 気がついたら夜になっていた。


「現在わかったことは超の戦力の一部、計画の実行日。

世界樹の発光現象を利用するということは

なにか大規模な魔法を使用する可能性があるね。

彼女の性格や調査の場所、これは世界樹の魔力が集まる場所のようね、

後は武道大会などで事前に魔法の存在する情報をネットにばらまいていること。

それらから考えるに、武力による殲滅よりは搦め手、

学園が敷いている認識阻害魔法を逆手に取り

魔法を認識するようにする、なんて感じかな。」

「しかし よくこれだけの戦力と計画を個人で練ったな。

世間で言われてる 天才少女じゃ納得できないぞ・・・」


「・・・そこでお姉ちゃんは思うんだけどさ。

超って 『この世界』 の人間かな?」


「え? どういう事ですか、ソプラノ。」

「・・・・まさか、そんなSF小説じゃあるまいし・・・・って、あり得るか・・・

現にタイムマシンを持ってるんだから。」

「私はアレはタイムマシンだと認めてませんけどね。」

「何でだよ? 現にネギ先生は何回も学園祭を回ってるんだろ? 綾瀬。」

「そう聞いているですよ。

実際に桜咲さんも一緒に過去に来たらしいですし。」

「そこだよ、アレが本当にタイムマシンなら

ネギ先生の自身も過去に戻らないといけないと考えれないかな。

先生自身が過去に飛んだなら記憶を持ってたらおかしくない?

極端な話ネギ先生が3歳のころに飛んだら3歳になってないとおかしくないか って言うこと。

つまり、それまでの過去の記憶を持ってるということは、

アレは過去によく似た世界に飛ぶ装置、平行世界を渡っていると考えられないかな?」

「? どういう事だ?

つまり今、私達の世界にいるネギ先生は平行世界からやってきた・・・って言うのか?」

「そう。 超の件で言えば、

超は何らかの理由で この世界の未来に良く似た世界からやってきた。

だからさっき私は 『この世界』 って聞いたんだよ。

本来 あの時計や茶々丸 その他のガイノイドやロボット、

これらは完全に今の科学を超越している、ありえない存在、オーパーツとでも言うのかな、

しかし 超本人はその記憶も技術も持ってるし、

恐らく最初にこの世界に来た時に使った時計か 類似する装置も持ってるはず。

それがタイムマシンと言うのなら、超本人が存在する訳がないし

百歩譲って、アレがタイムマシンで超が過去に戻ってきたと言う事は

その時点で超は存在しない事になる。

彼女は本来この時代には存在しない、

過去の改変されない世界の存在だから、

この世界が改変されたのなら 彼女は消滅してないとおかしくない。

まぁ 超自身が過去に飛び 過去の改変を企むということも

歴史に含まれている可能性だってあるけどね。」


千雨と夕映はワケの分からないと言った表情だ、

千草は台所で話は聞いているが、料理に集中している。


「話がややこしくなってきたな、あの時計の話はとりあえず置いておくとして

そもそも超は何で魔法を世間に公開したいんだ?」

「それこそ本人のみが知ることだよ。

だけど古来より 人が過去に行ってやりたいことと言えば

過去の改変、彼女にとって変えたい過去が有り

それが魔法を公開することによって叶えられると言うことじゃないかな。」

「またその話か・・・先輩は超がこの世界、

もしくは過去の人間じゃ無いと言いたいのか?」

「他に説明がつく?

あんな時計を持ってて茶々丸や他のガイノイド、

このファイルに乗っているような警備ロボを作れる存在がこの世界の人間だと。」

「・・・・・確かに未来人、

または他の世界の科学力を持ってる人間と考えれば納得はいくです。」

「状況証拠は限りなく黒・・・か。

魔法じゃ説明が・・・・無理か、茶々丸はともかく あの時計はな・・・」

「まぁ、なんにしても私は超の計画は阻止するけどね。

・・・万が一アレがタイムマシンで超が未来から来た人間だった時、

その時の超自身の存在のためにも。」


「ほらほら、難しい話はその辺にして、ご飯でも食べて一息入れてや。」


3人で難しい顔をしていた時に、千草がテーブルにお皿を並べ始めた。


「・・・そうですね、超さんの事は計画を阻止した時にでも本人から聞けばいいです。」

「あぁ、とりあえずアイツの事は 計画を阻止してから考えよう。」

「それじゃあ、食事の前に千雨は学園長に連絡して今掴んでいる情報と交換に

向こうの持ってる情報を貰ってきて。

ファイル関係は明日渡すか、向こうに取りに来てもらえばいいから。」

「ん、わかった。」

「私は食事の準備を手伝うですよ。」

「夕映はん ありがとさん。」


ring ring ~♪

ちょうどその頃、家の電話が鳴り出したので手の開いている私が出る。


「はい、マクダウェルですが。」

『私、同級生の雪広あやかと申しますが、ソプラノさんいらっしゃいますでしょうか?』

「あ、委員長さん、私 ソプラノです。」

『ソプラノさん? ちょうど良かったですわ、

今日は急ぎの連絡があって電話をしたんですけど。』

「どういった連絡でしょうか?」

『実は急な話なんですけど、超さんが故郷に帰るということで学園を

退学することになったそうなんですの・・・』

「そう、なんですか。」

『そこで急遽、こんや超さんのお別れ会をクラスで行うことになったんですが

ソプラノさんも来てくださらないかしら?』

「そうですか・・・実は申し訳ないのですが

今体調が悪くて、家で休養しているところでして。

申し訳ありませんが、私は欠席ということにしていただけませんか?

超さんには後で個人的に挨拶をしますので。」

『そうですか、残念ですわ。

ソプラノさんは超さんと仲がよろしかったので ぜひ来ていただきたかったのですが

体調が悪いというのならしょうがありませんわね。

超さんには私の方から伝えておきますので、どうぞお大事にね。』

「ごめんなさいね、せっかく連絡を頂いたのに。」

『いいえ、後から超さんに連絡してあげてくださいね。』

「わかりました、必ず連絡します。」

『それではお大事にね。』

「失礼します。」


カチャ


「先輩、誰からの電話だったんだ?」

「ん? いいんちょ~だよ、超が退学するからお別れ会を今夜やるんだって。

それで私にも来れないか? って言うお誘い。」

「へ~、行かないのか? 超に会うチャンスなのに。」

「いいよ、どうせこのお別れ会は無駄に終わるんだしね。」

「ん? 超を学園に残すつもりなのか?」

「そうだよ、これだけ大騒ぎして私達の手を煩わせてくれたんだし

きっちりお代を頂かないとね♪」


(世界樹の魔力を使って色々やってくれるみたいだし、ソッチの方もね♪)


「マジかよ。


・・・・浮気は許さねーからな。」


千雨の表情が・・・・無いっ!

これは本気でやばい時の顔だ・・・・ lll


「そ、そういうのじゃ・・・・無い つもりですのでっ!」

「無いつもり?」

「ありませんのでっ!!」 lll

「・・・・・・ふ~ん、この件が終わったら少し話でもしようか? 先輩。」

「・・・・わかりました。」 lllorz


以前エヴァが千雨には闇魔法の素質が少しあると言っていたが・・・

こういう事だったのか・・・・・・?




4人での食事も終わり、千雨と夕映は寮に帰宅。

寮で学園長側に超の隠れ家で貰ったファイルを渡すことになった。


今夜 家には私と千草で二人っきり、

実は、昨夜一度エヴァの別荘で千草との約束の準備を先に済ませておいた。


「ねぇ、千草。」

「はい、なんやろか?」

「少し 時間もらえないかな?」

「なら、この洗い物終わったらでよろしいやろか?」

「うん いいよ、ここで待ってるから。」

「ほな、急いで終わらせますから ちょっとまっててや。」


私は居間でソファーに座り千草の台所での姿をぼんやりと眺めていた。


「お待たせしました。

急に何のようですの?」

「ん、千草との約束をね・・・そろそろ。」 //

「約束って・・・なんやったかな?」

「ほら・・・あの、なんと言いますか・・・私達の関係の・・・・・・進展といいますか。」 //

「・・・フフッ♪

ちょっといじわるやったかな、堪忍な。

・・・ちゃんと 分かってますえ。」 //

「・・・もうっ、もうっ! こう言うのは恥ずかしいんだから・・・」 ///

「せやかて、何時までも旦さんが ウチにおあずけさしてんやから

ウチかて少しはいじわるくらいさしてもらわへんと 割に合いまへんやろ?」


そう言いながら、千草は私の横に座り 私の腕を抱き寄せる。


「・・・本当に、忘れてたらどうしようかと思ったよ。」

「ウチがこないに大事なこと忘れるはずがありまへんやろ。」


千草が私にもたれかかり、頬ずりをしてくる。


「ちょ、待った千草、場所を変えよ? 別荘に用意してあるから。」

「・・・ここまで来て またおあずけですの・・・・・・そんなん無理やわ♪」


千草は私の太ももの上にまたがり、抱いていた私の手と 残った片手を握りしめ、

両手をソファーの背もたれに押し付け、私の動きを完全に封じる。


じっと 私の目を見つめ、握った手はいつしか指を絡め合い、

吐息が頬をなでる距離でしばらくそのまま見つめ合う。


「あ、あの・・・・千草・・・さん?」 //

「なんですか?」

「・・・このままでは、なにもできないんですが?」 //

「旦さんは何もせえへんでええんや、じっとしとき。」 //


千草はそう言うと、私に顔を近づけ 私の頬にキス、

そのまま啄むように頬を撫で続け、耳元、首筋へと移動しながら

唇での愛撫を続ける。


千草のキスの雨に焦らされ、私はなんとか動こうとするが 押さえ込まれる。


ふと下へ視線をずらすと、着物からはだけた千草の太ももが艶かしく

私の太ももに押し付けられる。


「ち、千草っ、ほら せめて寝室にいかないでしょうか?」 //


このままここにいるのはマズイ、エヴァ達が帰ってきたら と想像すると

千草に集中することもできない。

焦った私は言葉使いもおかしくなっていた。


「・・・ダメや♪ ウチが もう我慢できへんもん。」 //


千草はそう言うと私にのしかかり、おしりを私の太ももに押し付け

私の口を自らの唇で塞ぎ、舌で私の口内を舐め回す。


私もそろそろ我慢の限界が来たのか、自分でもよくわからないが

千草の舌に答え、お互い深い口付けを交わす。


「・・・んっ・・・・ちゅ・・ふ・・・・・くちゅ・・」

「ふっ・・・・ちゅ・・・・・くち・・・・んぶっ・・」

「・・・ちゅ・・・じゅる・・・・・・・ちゅ・・」

「んぅ・・・・ちゅ・・・・・くちゅ・・・・ち・・っ」


そのまま お互いの舌を味わうが、そこから先に進めない。

千草に完全に押さえ込まれている状態で、

なんとか動こうともがくが、足で抑えこまれている。


私のスカートと千草の着物の裾もお互いの動きで捲り上がってきて

ふと 私は太ももの感触がおかしいことに気がつく。


「ぷはっ・・・ち、千草 もしかして下着・・・・・」 //

「・・・フフッ、着物の下に下着は普通穿きまへんえ。

襦袢を着るのが普通やろ?」 //


言うことを言い終わると、また千草に口を塞がれるが

今度は片手で私の頭を抱き、片手で私の服を脱がしにきた。


「んぅ・・・ちょ、千草 ここじゃ本当に不味いって。」

「ちゅ・・・女がええ言うてますのや、旦さんもさっさと観念しいや♡」


そのまま千草に口を塞がれたまま上半身の服は半分脱がされ

服の中に千草の手が侵入し、私の肌を撫で回す。


流石に私も、もう限界なので開いた片手で千草の頭を掴み

もう片手はおしりを掴む。


以前の仮契約の時に感じていたが、千草は今でこそ攻めているが

基本的に受け身のはずだ、こっちが主導をつかめば

なんとか部屋に行くくらいのことはできそうだと判断した私は攻めに転じる。


「んぅ!・・・ちょ、旦さんっ あかんって、今日はウチがやりますから・・・んぅっ!」

「だ~め、言うことを聞かない従者にはお仕置きしないと♪」


千草の首筋に吸いつきお尻を掴むように揉みしだく。

そうして攻め続けると 徐々に千草の動きが鈍くなり

されるがままの状態になりつつあった・・・・・が

同時に私のスイッチも完全に入ってしまったようで、

もう千草以外見えない状態になっていた・・・・


「あかんっ・・・んっ・・・あきま へんって!

あっ・・・ウチにさしてお・・・くれやす・・んぅっ!」 ///

「お仕置き中は・・・ちゅ・・・素直に受け入れないと・・従者失格だよ。」

「んあっ!・・・ほんま・・あきま・・・へ・・・・んぅ・・・あぁ・・・

分かりま・・・したから・・かっ・・・・堪忍しておくれや・・すっ!」

「さぁ、出来の悪い私の従者にお仕置きだよ♪」




・・・

・・






私は今、猛烈に反省している・・・

やってしまった・・・アレから、冷静になるまで数時間かかり、

今の現状を見ると酷い事になっていた。


居間は独特の体臭の匂い、ソファーは色々と汚れ

足元には着物が完全に気崩れ、身だしなみも何も無い状態の

千草が幸せそうな顔で寝ている。


私の服は着崩れてボロボロ、汗だくで髪型も乱れ疲労感が見て取れる。


「こんな状態をエヴァに見つかったら・・・・殺される!」 lll




この後 私は全力で掃除を開始。

まず千草を部屋に寝かせ、

居間のソファーと絨毯を庭に放り出し破壊し粗大ごみにする。

窓を全開にし、テーブルから床を雑巾がけし、消臭剤を振り巻く。


エヴァが帰ってくるまで、時間との勝負だったが・・・私は勝利を収めた!


「よしっ! ソファーと絨毯は消えたけど それ以外は大丈夫なはずだ。」


居間からソファーや絨毯が消え テーブル以外何も無い状態だが

超が攻めてきた (?) とか適当に言い訳をすればいいだろう。


私はその後 風呂に入り着替え、

エヴァが帰ってこないのでその日は眠りについた。






翌日


早朝に、前日の情事で変わり果てた姿の千草が風呂に入浴しようとした所を

その日 なぜか早起きをしていたエヴァに発見され詰問。


その後、私はエヴァに盛大な目覚めの一撃をくらい

学園祭3日目の朝を迎えた。

  1. 2012/03/21(水) 00:09:58|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  040



麻帆良学園 学園祭 二日目 まほら武道大会




3回戦 長瀬さんとクウネルさんによる 第十三試合が会場で行なわれている。

表からは爆音や歓声が聞こえてくる、そんな中で 私達は選手控え室にいた。


「は~ 負けちゃったね、エヴァ。」

「負けちゃったね、じゃない。

姉様が勝手に勝ちを譲ったんだろうが!」

「しょうがないでしょ~、エヴァを助けるためだったんだから。

それに キリのいい所で負けたほうがいいって、みんなで話したじゃない。」

「・・・私は不愉快だ。」

「幻術破られた後の攻撃、エヴァ受けるつもりだったでしょう?

どうせ、その時点で私は何もできなくなるんだから結果は同じじゃない。」

「あ、あれは・・・・つい ノリというか、あそこで避けたら大人気ないというか・・・」

「じゃあいいじゃない、どっちにしても負けで終わるんだから。」

「・・・納得がいかん。」


先の試合で 私が刹那さんに帽子を投げ、結果負けた事がくやしいのか、

しばらくエヴァはふてくされていた。


エヴァの機嫌を取っているところへ

千雨達がやってきた。


「先輩、いいタイミングでやってくれたな。

おかげで下手にエヴァの力が公開されなくてよかったよ。」

「さすがお嬢様や、最高のタイミングと演出やったで。」

「お疲れ様でした、ソプラノ。」

「ケケ、マケテヤンノ ゴシュジン。」

「黙ってろ! ボケ人形!!」


エヴァがチャチャゼロの首根っこを掴んで振り回す。


「さて、皆はこれからどうする?」

「ん~、私等は別に用事はないからな、適当に学園祭を回るか

それとももう少しここで超の様子を監視していくか・・・」

「それなら 皆に少しお願いしていいかな?」

「なんですか? お嬢様のお願いやったら何でも聞きますけど。」

「千草以外はここで大会と超の様子を監視しておいてくれないかな、

ついでにクウネルさんとかネギ先生辺りも。」

「ウチはどないするんです?」

「千草は私についてきてくれない?

ちょっと調べたいことがあってね。」

「ウチはかましまへんけど、何を調べはるんですか?」

「神楽坂さん達と一部の人がいないと思わない?

まだネギ先生の試合が残っているのに、

少なくとも高畑先生や神楽坂さんはぜって見にくるはずだと思うんだよね。

なのに いなくなっている、少し気になってね。」

「それならば私が付いて行ったほうがいいんじゃないか、姉様。」

「エヴァにはここにいて欲しいんだ、

クウネルさんが何をやるか確認するのにエヴァが適任だからね、

他の娘だと彼が相手じゃ誤魔化されるかもしれないから。」

「ふむ、わかった。」

「そういう事で、千雨は引き続きネット関係の監視、

夕映はネギ先生達の方の連絡とか情報収集で

エヴァはクウネルさん関係、チャチャゼロは護衛と言う感じで。」

「わかったですよ。」 「了解。」 「ッチ、ツマンネーナ。」

「それじゃあ千草、行こうか。

隠密関係の術は私の道具使って最高レベルでお願いね。」

「はいな。」


私達は それぞれの役割分担に分かれ移動しようとしたが、

エヴァの待ったがかかった。


「・・・ん? 姉様待て。」

「どうしたのエヴァ?」

「今 高畑からの念話を傍受した、地下で捕らえられたから応援をよこせ、

と言う内容だ、場所は・・・・この下の方からだな。」

「と、言うことは・・・高畑先生は恐らく超の調査に行き捕まった。

神楽坂さんは高畑先生を探しているって所かな。

さっき神楽坂さんが高音さん達と何か話していたみたいだからその関係かな。

ありがとう エヴァ、

とりあえず高音さんや神楽坂さんを追跡してみるよ。」

「ふん、当然のことをしたまでだ。」

「ほな お嬢様、ウチについてきておくれやす。

こう言うのはウチのほうが得意ですから。」


千草がエヴァの方を見ながら自分が先導するように言いだす。

なぜかエヴァが千草を睨みつけるが 私は特に気にせずに

千草に続き 神楽坂さん達の追跡に入る。




武道会会場 地下


私と千草は神楽坂さんの追跡し、武道会会場で地下への進入路を発見

神楽坂さん達が先に侵入したのか、鍵が派手に破壊されていて

複数の足跡も残っている。


「これなら追跡は楽そうやな、旦さん。」

「そうだね、千草は追跡と認識阻害に集中してね。

周囲の警戒は私がやるから。」

「はいな。」


通路を先に進んで行くと、そこら中に機械の残骸のようなものや

大会選手の田中さんの残骸 (?) が散らばっている。

さらに先の方からは、爆発音や悲鳴のような声が聞こえ出した。


「当たりのようだね、千草。」

「当然や、ウチが追跡してるんやさかい。」


声の聞こえる方に移動していくと・・・

そこには全裸でヘタり混んでる佐倉さんと気を失っている高音さん、

ロボットのような物を相手にしている神楽坂さんの姿を見つけた。


「旦さん、どないしましょ?」

「う~ん、茶々丸がいないのが残念・・・撮影機材も持ってきてないし・・・」

「・・・・旦 さ ん どないしましょうか?」 #

「は、はい・・・しばらく様子を見てみようと思います。」 lll


(こ、こわ~ 千草が怒るとマジで怖いよ・・・・) lll


「助けへんでよろしんです?」

「高音さん達の様子を見ても、せいぜい脱がされるくらいみたいだし。

神楽坂さんがやられたら 拘束するために移動するだろうから

それについて行こうよ。」

「そやね、その方が確実に超はんの隠れ家か

高畑はんの所に案内してもらえそうやね。」


しばらく神楽坂さんの奮闘を眺めていたが、

不意に通路の奥のほうが光り、神楽坂さんが妙な回避行動を取り出した。


「・・・・・!? 千草、こっち!」


私は通路脇に千草を引っ張り込む、

するとさっきまで居た場所を衝撃のようなものが通りすぎていく。


「・・・は~、危なかったね。 大丈夫? 千草。」

「えぇ、ウチは大丈夫です。 ありがとうございます 旦さん。」

「神楽坂さん達はどうなったかな?」


通路から二人で顔を出して覗くと、神楽坂さん達の元へ高畑先生が

刹那さんの式神を連れて現れた。

そのさらに奥のほうでは、気を失っているシスター (?) が二人と

五月さんが居る。


「気分的には五月さんを追いたいけど・・・既に引き払った後かもね、

高畑先生も彼女に気がついているけど放置しているようだし

超の拘束から抜けだしてここに居るということは

拘束されてた場所には大した情報がなかったんだろうね。」

「ほんなら、このまま神楽坂さん達を追いましょか。」

「そうだね。」


そのまま神楽坂さん達を追跡、

道中 大量のPCや巨大なスクリーンが設置してある部屋に入ったが

やはり引き払った後のようで、

高畑先生達も詳しく調査をせずに通りすぎていった。

私は適当に幾つかのファイルを貰っていき、追跡を続ける。


やがて高畑先生が先導で あるドアを開けると外の光が差し込み、

それと同時に大音量の歓声が聞こえだした。



「クウネル・サンダース選手 優勝ーーーーーッ!!」



「あれま、武道会の会場に出たようだね。」

「そうやね、ちょうど決勝が終わった直後やったようや。」


神楽坂さん達はしばらくその様子を眺めているようだが

私達は後ろの方に潜んでいるので、試合会場の様子は確認できない。


そうして様子を伺っていると、朝倉さんの声が聞こえだす。


「それでは皆様 授賞式の方へ移らせていただきます。」


その後 超の演説、賞金の授与 最後の挨拶 と続き、

まほら武道会は終了を迎えた。


「千草・・・ここからは高畑先生を追うよ。」

「? 戻って超はんの隠れ家を調べませんの?

神楽坂さん達もこのままネギはんと合流するやろうし。」

「超が授賞式で姿を表せたんだから

高畑先生はそっちの確保に向かうと思うんだ、

・・・もしかしたら面白いものが見れるかもしれないよ。」

「確かにそうかも知れまへんな、ほな高畑はんを追いましょか。」


私達は高畑先生を追跡、しばらくすると学園の魔法先生達が

集まりだし、皆で超の確保に向かうようだった。


「さて・・・超はどう出るかな?」

「アレだけの人数に囲まれたら、並大抵じゃ逃げ切れへんと思うますえ。」


やがて廊下で超を発見、魔法先生達が超の周囲を囲む。


「待ちなさい 超君。」

「やあ、高畑先生。

これはこれは 皆さんもお揃いで・・・お仕事ご苦労様ネ。」

「職員室まで来てもらおう 超君。

君にいくつか話を聞きたい。」

「何の罪で カナ?」

「罪じゃないよ、ただ話を聞きたいだけさ。」


二人の会話に焦れたのか、別の先生が口をはさみ出す。


「高畑先生! 何を甘いことを言っているんです!

要注意生徒どころではない、この子は危険です!!

魔法使いの存在を公表するなんて・・・・

とんでもないことです!!」

「フフ・・・古今東西 児童小説 漫画でも魔法使いはその存在を

世間に対し秘密にしている・・・というお話は多いネ・・・何故カナ?

私から逆に聞こう。

なぜ君達はその存在を世界に対し隠しているのかナ?

例えば・・・今大会のように 強大な力を持つ個人が存在することを

秘密にしておくことは 人間社会にとって危険ではないカ?」

「な・・・それは逆だ!

無用な誤解や混乱を避け 現代社会と平和裡に共存するために

我々は秘密を守っている!

それに強大な力を持つ魔法使い等というのはごくわずかだ!!

・・・ち とにかく多少強引にでも君を連れて行く。」

「ふむ・・・できるかナ?」

「捕まえるぞ! この子は何をしてくるかわからない 気をつけろ!!」


超の周囲を囲む魔法先生たちが一斉に飛びかかる。


「フ・・・3日後にまた会おう、魔法使い諸君。」


超は袖から懐中時計を取り出すと、一瞬のうちに消えてしまった。




「・・・さて、千草はどう思った?」

「せやな・・・超はんの言い分も確かにその通りや。

せやけど西の魔法使い共の言うこともその通り、

すり合わせようにも時間がかかるし双方の利害が衝突する話や

話し合いでは平行線で終わるのが関の山やろうな。」

「違う違う、もっと簡単に聞くと 千草ならどっちの味方につきたい?」

「・・・ウチは旦さんの味方や・・・言うても旦さんは喜ばへんのやろ?」

「そうだね、私は千草が欲しいけど

何でも言うことを聞く人形が欲しいわけじゃないからね。」

「癪やけど西の魔法使いの方やな・・・

手段はわかりまへんけど超はんが魔法を世間にばらしたら

大なり小なり争いが起き、魔法使いへの迫害も起きかねまへん。

そないなことになったらウチみたいに家族を亡くして恨みに走る人が

たくさん出るやろ? ・・・・そないな事ウチだけでたくさんや・・・」

「・・・千草からその台詞を聞けてうれしいよ。」

「何言うてますねん、旦さんが言わせてるんやろ?

復讐をウチに果たさせて、その後の虚しさを味わわせ・・・

ウチに新しい家族を与えて・・・ウチを骨抜きにしておいて。

これで戦争の火種を巻くようなことをウチが言うようやったら

旦さんに捨てられてまうがな。」

「そんな千草だから、多少強引に口説いたんだけどね。」

「・・・ほんま、いけずやわ 旦さんは。

こないな時にそないな事言われたら、ウチどうすればええの?」 //


千草が私の背後から屈んで抱きつく。


「ん~、今は悪いけど 今夜までおあずけかな。

そのかわり・・・今夜は千草と二人っきりで過ごしたいな。」

「こないだの約束、果たしてくれるんやね・・・」

「そうだね、待たせすぎたかな?」

「・・・ほんま、待たせすぎや・・・・・ちゅ。」 //


千草が背後から私の頬にキスをする。


「これくらいの先払いは堪忍な、後は夜まで我慢しますから。」

「ごめんね、とりあえず今は超のことを片付けないとね。

みんなで静かに暮らすためにも。」

「せやね。」


千草は私から離れていつものように私の横に立つ。


「・・・・ふ~、それにしても超はん、どないして逃げたんやろうか?

ウチには消えたようにしか見えへんかったのに。」

「私には少し心当たりがあるんだ、

超が消える前に袖から懐中時計みたいなのをだしたでしょう?

あれ、ネギ先生が使ってた時計と同じ形だったから

きっと時間か世界移動で逃げたんだと思うよ。」

「ほんまですか?

あんなもんが二つもあるんや・・・厄介な話やな。」

「2つで済めばいいけどね~、

少なくとも超はあの時計で移動をする手段を持っていて

使いこなせるということは確実だね。」

「ほな 今のでわかったことは、超はんは世間に魔法の存在をバラすのが目的で

時間の移動ができる、ということやろか?」

「そうだね、後はさっきの超の隠れ家から貰ってきたこのファイルに

何か情報があればいいんだけどね。」
 
「高畑はんには話を聞かへんでええんですか?」

「あ、そうだね、高畑先生からも話を聞いたほうがよさそうだね。

何か私達の知らない情報を持ってるかも知れないし。」

「・・・とりあえず、今はエヴァはん達と合流しましょか?

大会も終わったようやし、情報の交換もせなあきまへんし。」

「うん、じゃあ行こうか。」


私はそう言うと千草の腕を取り私の腕と組んで歩き出す。


「だ、旦さん!? どないしましたん?」 //

「私もおあずけされてるからね、エヴァ達の所まではこれくらいいいでしょ?」

「・・・ほんま、いけずな人や。」 //


そうして私達はゆっくりとエヴァ達の元へと向かった。




念話で確認するとエヴァ達は移動して喫茶店にいるようなので合流する。


「お疲れ~。」

「お疲れ様はそっちじゃないのか 姉様?

で、そっちはどうだった 何か収穫あったか?」

「こっちは大収穫だよ、超の目的と一部装備の情報が手に入ったでござるよ。」

「何で楓口調ですか・・・コチラはクウネルさんのアーティファクトと目的です。

目的に関しては既に完遂していますが。」

「じゃあ、早速情報交換しようか。

まず、当面の超の目的は世間に魔法の存在をバラすこと。

これは魔法先生達の目の前で本人が公言していたから間違いないと思う。

後、例の懐中時計、超も持ってて使いこなしていたよ。」

「ふむ、もうそこまで知ったのか・・・

取り合えずコチラの話だが、クウネルとかいう奴の目的は

ぼーやの父親の遺言・・・とでも言うのか、それを聞かせることだ。

後 奴のアーティファクトが他人の人生を記録し、

一時的に再生、記録した人物の能力を使用できるということだ。

決勝では ぼーやの父親の能力を再生していたな。

どうも限定条件があるが、本人自身になることも出来るようだ・・・

あと、ぼーやの過去の話がネット上にばらまかれていたな。」

「何その反則能力・・・私達も記録されないように気をつけないとね。

ネギ先生の昔の話は・・・超の計画に関係無いと思うけど、

何らかの情報操作で必要だったのかな。」


皆一様に表情が暗い、自分の人生の記憶が読まれる事を想像したようだ。


「まぁ、彼の目的がすでに達成されたなら

今後干渉してくる可能性は少ないでしょ、やる気なら学園祭の時期じゃ無くてもいいし

今のこの状況なら学園長が止めるでしょうし・・・

まずは超の件をどうするか考えよう。」

「私は以前から言っているように中立の立場を取らせてもらう。」

「この期に及んでまたそれか・・・まぁいいか、

私がエヴァに何を言っても聞かないだろうし。

先輩どうする? 流石に超の計画が成功するのはゴメンだぜ。」

「私も困るですね、のどかもこれから魔法を覚えようというのに

今 その事を公開されてはそれどころでは無くなってしまいますし

どんな目に会うかわかったもんじゃないです。」

「千雨も夕映も反対ということね、千草も反対だそうだし 私も困る。

そういうわけで エヴァと茶々姉妹を除いた私達は

超の計画を潰す方向で動くことにしようか。」

「そうだな・・・と言っても、どうやって公開するつもりなんだ?

ネットに画像や動画を公開するとか地味すぎるだろうし

魔法使いの組織もそれなりにでかいんだろ?

もみ消されるのが落ちだろう。」

「その事に関してはまだ情報が足りなくてね、

神楽坂さんを追跡して超の隠れ家に忍び込んだ時に

このファイルを貰ってきたんだ、

悪いんだけど千雨と夕映で内容確認していてくれない?」


私は超のところから貰ってきた何冊かのファイルを千雨達に渡す。


「先輩はどうするんだ?」

「私と千草は高畑先生に話を聞くよ。

どうも超に拘束された時に、何か話を聞いたらしいんだよね。

それが元で超の拘束に動き出したみたい、

だから どういう話をしたのか聞いてこようと思う。

あと、茶々丸の野点に呼ばれてるから、そっちにもついでに顔を出してくるよ。」

「了解、じゃあ私と綾瀬でこのファイルの内容を確認しておくよ。

あと、大丈夫だと思うけど茶々丸には気をつけてな。」

「こっちは任せるですよ、ソプラノ。」

「お願いね、茶々丸は大丈夫だと思うよ。

今回は立場が違っちゃったけど家族だしね、

これが終わったら、またみんなでのんびり暮らすよ。

あと、エヴァには悪いけど そういう訳だから

今日の午後の学園祭はチャチャゼロと回ってね。」

「ふむ、そういう事ならしょうがないが・・・明日の事はどうするんだ?」

「約束の時間までに超の計画を潰せれればいいけど・・・

エヴァも もう分かってるんじゃない?」

「ふむ、しょうが無い・・・・だがこの埋め合わせはきっちりしてもらうぞ。」

「わかったよ。

じゃあ、行こうか千草。」

「はい。」

「二人もお願いね。

予定を済ませたら家に戻るから。」

「あぁ、またな先輩。」 「任せるです。」




そうして私と千草は野点会場に移動しながら

高畑先生に連絡を取ることにした。




『はろ~ 高畑先生、今大丈夫?』

『・・・ソプラノ君か、僕に念話なんて珍しいね 何の用だい?』

『ちょっと高畑先生に聞きたいことがあるんだけど・・・・超と どんな話をしたの?』

『なぜ君がその事を知っているんだい・・・と聞いても無駄かな?。』

『そうでもないよ、神楽坂さんが急にいなくなったから

あとを着けて行ったら、何でも高畑先生が超に捕まったって言うじゃない?

それで大会後の廊下での騒ぎでしょう?

ちょっと気になってね。』

『・・・と いうことは、もう彼女の計画については知っているんだね?』

『うん、超も大胆なことを考えるよね。』

『まぁ、そこまで知っているなら、彼女と話した事はたいしたことじゃないよ、

例の計画の話を説明されたくらいのものだよ。』

『それだけですか?』

『あ、あと気になるのが・・・どうも彼女の今回の計画、

世界樹の発光現象がいつもより1年早まったおかげで早まったようだね。

急拵えで大会を開いたりして計画を調整しているようだ。』

『・・・それが聞けて高畑先生に話を聞いた甲斐がありました♪』

『そうかい? ・・・しかしこんな話を聞きに来たということは

君達も彼女の計画には反対ということなのかい?』

『私達の中では微妙なとこですね、

静観する人もいれば反対の人もいるし。』

『できたら僕達、学園の魔法使いに協力して欲しいんだけど?』

『う~ん、それは難しいですね、私達が協力するとなると

そちらの組織の問題で うまく連携が取れなくなりそうですし。』

『頭の痛い話だね・・・君達と協力できれば 確実に阻止できると思うんだけどね。』

『お互い立場のある話ですから。

でも、学園の先生だけで孤立無援というわけじゃないということがわかって

よかったじゃないですか? 』

『そうだね、そう考えることにするよ。

少なくとも敵じゃないということがわかってよかった。』

『それでは私はこれで、お互いがんばりましょうね。』

『あぁ、お互いにね。』


(さて、これで世界樹の魔力の話を引き出せた。

後はどのタイミングで阻止すれば 超の心を折ることが出来るか・・・)


  1. 2012/03/19(月) 20:44:27|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  039



麻帆良学園 学園祭2日目 まほら武道大会 2回戦 第一二試合




舞台の損傷もそれほど激しく無いようで

私達と桜咲さんの試合はこのまますぐに行なわれるようだ。


「お待たせしました、続いて2回戦最終試合

桜咲選手 対 マクダウェル姉妹、

この試合で学園最強ベスト4が決定します。」


朝倉さんの呼出で私達と桜咲さんが舞台に上がる。


「桜咲 刹那、今回の試合で 今の貴様が置かれている現実というものを

教育してやろう。」

「・・・先程から何度も聞いてますが、私の置かれている立場が

貴女にわかるとでも言うのですか?」

「少なくとも貴様よりは私の方が理解していると思うが?

貴様も理解していたらそんなに不抜けていられるはずがないからな。」

「貴女から見て、私はそんなに不抜けているというのですか?」

「あぁ、最悪だな。 貴様が私の従者なら即刻処断している所だ。」

「・・・・・」


私達の立ち位置は桜咲さんとエヴァが対面し、私は舞台隅の方に移動する。


「それでは 第十二試合・・・Fight!!」




「さぁ!! 来るがいい 桜咲 刹那! 教育してやろう。」

「くっ・・・・!」


エヴァの気合の入った台詞とは裏腹に

その立ち姿は傍から見たら棒立ち、

しかし刹那さんや ある程度武道の経験がある人が見たら

付け入る隙がない完全な自然体に見えるだろう。


攻めあぐねている桜咲さんに、焦れたエヴァが先制攻撃を仕掛ける。


「来んのか? ならばコチラからいこう。」


エヴァが左手の人差し指を桜咲さんの方に振ると

桜咲さんの右腕が本人の意思に反して動き出す。

次にエヴァがその指を引くようにすると、

その動きに合わせて桜咲さんが一瞬中に舞い、地面に転げだす。


何が起きているのかわからないのか、桜咲さんは急いで起き上がるが

エヴァの指先の動きで桜咲さんの手足が勝手に動き出し、

仰向けで海老反りのような体制で固定される。


「・・・糸っ!?」

「その通り、ようやく気づいたか? 人形使いの技能さ。

試合でなければこれで終わりだぞ?

以前の貴様なら こう簡単には行かなかっただろうな?」


エヴァがさらに指を動かすと、桜咲さんに絡まった糸が締め上がり

桜咲さんは苦悶の表情で悲鳴をあげる。


「ぐっ・・・あ・・・がっ!?」

「以前の貴様には生まれと鬱屈した立場からくる、

触れれば切れる 抜き身の刀の様な佇まいがあった。」


「桜咲選手、不思議な力で押さえつけられています・・・これはっ!?」


「それが何だ、このザマは?

この学園で貴様のお嬢様と和解、神楽坂やぼーや達、クラスにも友人ができたようだな?

まぁ、そこまではいい、私は全く興味がないがな。

だがそこからだ・・・・・貴様、分かっているのか?

貴様は既に2度、今これが試合ではなく殺し合いなら3度目か、


近衛木乃香を殺しているんだぞ?」


エヴァの台詞に桜咲さんが驚愕の表情でエヴァを見つめる。


「そ、それは・・・・どういう事・・・・・や。」 lll

「言葉通りの意味だろう?

修学旅行、私が介入しなかったら貴様のお嬢様はどうなっていた?

先の雨の日、護衛の貴様が付いていたにも関わらず攫われたな、

挙句に貴様より圧倒的に実力が劣る夕映に助けられる始末。

そして今、私の糸が鋼線で私がその気なら

貴様の身体はばらばらになっているだろうな。

どうだ? 3回もお嬢様を殺した気分は?」

「あ・・・あ・・うあああぁぁぁっぁ~~~!!」


指摘されたことを受け、恐慌状態に陥った桜咲さんは

エヴァの糸を強引に切断し、エヴァに襲いかかる。


桜咲さんはモップで斬岩剣をエヴァに打ち込むが

打ち込んだモップはエヴァの鉄扇でそらされる、そのまま腕を取られ

重心を崩され、関節を捻り、糸を駆使して地に押さえつけられる。


「護衛が冷静な判断をできなくてどうする?

コレで4度目か? 何回お前の大事なお嬢様を殺せば気が済むんだろうな?

私など姉様を一度でも・・・いや、触れることすら許しがたいな。」

「ぐっ・・・ぁ・・がっ!」

「さて、このままでは埒があかん・・・

桜咲 刹那、私の目を見ろ。」


エヴァを睨みつける桜咲さんに幻術を掛け

体感時間の感覚すらも狂う幻想空間へ引きずり込む。

私は、二人が戻ってくるまでの間この場で待つ。






side 刹那




(くっ・・・・・ここは・・・・)


辺りを見回すと真っ白な石で作られた闘技場のような広い場所。

その周りは海のようで潮風が吹いていて、空は澄んだ青空だ。

そして手には刀が握られている。


「夕凪? ・・・・それにこの格好は鳥族の服・・・」

「さて、ここなら落ち着いて話ができるな、桜咲。」


声のする方を確認するとエヴァンジェリンさんが空に浮いている。


「桜咲、少しは自分の置かれている立場が理解できたか?」

「・・・・・私が・・・護衛失格ということですか・・・」

「まだ理解できていないようだな、護衛失格?

そんなもの修学旅行以前の問題だ。

護衛する者が対象人物から逃げ回っていてはな・・・

まぁ、それも学園で改善はしたが、その結果 今度は周囲への警戒が薄れた。」

「ち、違いますっ! 私はそのようなことは・・・・」

「自分でも気がついているのだろう? だから言葉に詰まる。

貴様はあのぼーやについてどう考えている?」

「ネギ先生ですか・・・?

あの人はあの年にして、素晴らしい志を持って 「そんな話ではない。」

・・・どういう事ですか?」

「あのぼーやが近衛木乃香に取って危険かどうかだ。」

「・・・・・お嬢様に取って・・・必要な方です。」

「・・・本気でそう思っているのか? 馬鹿なのか貴様・・・・

それともぼーやに惚れておかしくなったか?」

「・・・くっ!」 //

「修学旅行での原因はあのぼーやだぞ?

悪魔の件もそうだ、アイツはぼーやの力量を見るために近衛を人質に取った、

近衛にとってぼーやは最重要の危険人物だろうが!!」

「・・・・・っ!?」 lll


エヴァンジェリンさんの指摘に何も反論ができない・・・

私が間違っているのか?

ネギ先生は・・・お嬢s・・・このちゃんにとって・・・・・・


「本来貴様が護衛を名乗るならジジィに直訴して近衛とぼーやを

一刻も早く引き離すことが先決なのではないか?

・・・いや、そもそも貴様は既に2度も失敗しているのだ

自ら護衛の任を離れ、京にでも帰るのが筋だろうな。」


エヴァンジェリンさんの指摘が一々心に痛い。

すべてその通りだ・・・私が護衛を第一とするならネギ先生は遠ざけるべきだし

既に2度も失敗している私が未だに護衛の任についていること自体おかしい・・・

このちゃんは関西にとっても関東にとっても最重要の人物、

その護衛の私がこの体たらくでは・・・


・・・? いや、そもそも何故エヴァンジェリンさんともあろう人が

わざわざ私にそんな指摘をしてくるのか?


「・・・・え、エヴァンジェリンさん、あなたにとってその辺の塵にも等しい

私の事に、何故ここまでされるんですかっ!? 」

「貴様はどこまで不抜けているんだ?

それとも知らされていないのか?

ならば あえて教えてやるが、本来ジジィ共と私達は不干渉が常の立場なのだ、

それが先の修学旅行でジジィが私達に泣きついてきた、

近衛木乃香やぼーや、関東 関西の組織を救って欲しいとな。

私にとっては知った事ではないが、貴様らに騒がれても困る、

故に京都では関与してやったが、その代償は決して小さいものではなかっただろうな。」


初めて聞く話だ・・・学園長とエヴァンジェリンさん達は相互に協力体制を

結んでいるものだとばかり思っていた。

修学旅行の後、学園長室でエヴァンジェリンさん達に今後関与しないように

言われはしたが、そういう事だったとは・・・


「私達にはその気になったら貴様や近衛木乃香、

たとえジジィだろうがぼーやだろうが・・・

私達に干渉するのならばすぐさまその場で殺してもいい契約を結んでいる。

・・・つまり京都での一件で貴様らを皆殺しにしてやってもよかったんだぞ?」

「そ、そんな馬鹿なことがっ!?」 lll


それではエヴァンジェリンさん達の気分次第で

私達などいつでも殺されてしまうということ・・・・そんなことが有るわけ・・・


「まぁ、貴様ら末端の人間は知らなくていいことだからな、

ジジィも説明してはいないようだし、帰ったらジジィに聞いてみるといい。

さて・・・少しは自分の置かれている立場が理解できたか? 桜咲刹那。」


エヴァンジェリンさんの言っていることがすべて本当だとしたら、

私の今の立場は薄氷の上で何も知らずに踊りでも踊っているとでも言うのか・・・

護衛にも失敗、このちゃんも私も いつ死んでもおかしくない、

学園長だってそうだ・・・私の失敗でエヴァンジェリンさんに救出など頼んで、

自身は殺される覚悟だったはずだ・・・


にも関わらず私は呑気に学園祭を楽しんでいたというのか・・・・ lll


「さて、少しは自分の置かれている立場というものが理解できたか?」

「・・・・・私は・・・私・・・・このちゃん・・・・」 lll

「ふむ、少しは理解出来ているようだな。

では、時間もない 試合といこうか?」


試合? エヴァンジェリンさんを確認すると 私の直ぐ目の前まで迫ってきている。


エヴァンジェリンさんの攻撃をとっさに防御したものの

私は吹き飛ばされる。


「ハハハハハッ 話にならんぞ!

どうした!? 貴様の力を見せてみろ!!」

「くっ・・・!?」


エヴァンジェリンさんが振り下ろす爪を剣で受けるが

とてもじゃないが受けきれるものではない!

私はまたもやそのまま吹き飛ばされる。


(ほ・・・本気だ!!)


空に吹き飛ばされた私は翼を出し、

それを飛ぶエヴァンジェリンさんの動きに対応できるようにする。


「近衛を守ると行ったな? 桜咲 刹那。

この程度で誰かを守ろうなど片腹痛いわ。

いいか桜咲、貴様 この試合私に負けたならば・・・剣を捨て 京に帰れ。」


エヴァンジェリンさんの右手には巨大な氷塊が作られ、

私に向かって投げつけられる。


「剣を・・・このちゃんも・・・」

「そうだ、腑抜けた貴様がこのままここに居ても

私も学園も、そして近衛木乃香にも悪影響でしか無い。


・・・邪魔だ。


己が力を持って、選ぶがいい。」


私に叩きつけられる氷塊を切断しエヴァンジェリンさんへ向かう。


「ハハッ! リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 契約に従い我に従え 氷の女王・・・・っと

呪文の詠唱は禁止だったか。」


私はエヴァンジェリンさんに斬りかかるが通常の攻撃では

彼女の障壁を抜くことはできない、

すぐに反撃をもらい私は防戦一方となる。


「ほらほら、どうした桜咲!!」


(勝てない・・・!!)


「剣は・・・お嬢様を守ることは私の全てです!

これがなければ 私は・・・生きていけません!!

どちらも・・・簡単には捨てられませんっ!!」

「ハッ! 全てか、大仰だな! くだらん!!

全て だとか 夢 だとか、誰もがよくやる勘違いさ!!」


私は突進してきたエヴァンジェリンさんに首をつかまれ

地面に叩きつけられ そのまま地面に擦りつけられる。


「そんな大層なモノにすがらずとも 日々の小さな幸福と愉しみがあれば

人間って奴は生きていけるらしいぞ!?

フフ・・・誰もが夢敗れて 裏切られる!!

それでも生きられると知って つまらん大人と相成る訳だ、

が・・・それも悪くない。

・・・・・お前もそうして生きるがいい。


刹那。」


「 !? 」


私は巴投げの要領でエヴァンジェリンさンを蹴り飛ばし、彼女から逃れる。


「で・・・でも!!」

「貴様はすべて忘れて 京で一般人としてでも生きるがいい。

近衛のことも剣も、ぼーやも忘れて 幸せに暮らせ。」


すべてを捨てて幸せに暮らせ?

・・・そんなこと出来るはずがない。


「それでも尚 この地に留まると言うのならば・・・

それだけの力を示してみせよ! 刹那っ!!」


「っ!!」


(あれは・・・・マズイ!!)


エヴァンジェリンさんの右手、その指先一本一本に

高濃度の魔力が凝縮され剣の形状になり

氷の割れるような音が鳴り、周囲の空気すら凍結していく。


私は自身の持つ最高の結界を張り、攻撃に備える。


(神鳴流 対魔戦術 絶対防御!! 四天結界 独鈷錬殻!!)


エヴァンジェリンさんは右手を振り上げ私の結界をあっさり砕き

私はそのまま吹き飛ばされる。


(か・・・勝てるハズがない この人に・・・

本気になったエヴァンジェリンさんがこれほどまでの魔物とは・・・

いや、本気かどうかも怪しいモノだ、この人はさっきからまるで遊んでいるようだ。

しかし 理不尽な話だ・・・力を示せと言ってもこの圧倒的な実力差・・・

いくら幻術空間の中とはいえ、これでは最初から選択肢は無いに等しい。

いや、彼女にとって選択肢など与える必要すらない、

私を消せば済む話だ・・・それなのに何故こうも私に付き合って・・・・・くれている?

・・・幻術? まて! エヴァンジェリンさんは試合開始前になんと言っていた?

『桜咲 刹那、今回の試合で 

今の貴様が置かれている現実というものを 教育してやろう 。』

・・・教育? 誰を・・・・? 私を? ・・・・・・そうかっ!!)


「今の一撃 よくぞ耐えたな。

だが次は耐えられまい、これが最後だ 刹那っ!!」

「・・・・神鳴流 決戦奥義。」

「 !?

・・・ふん、受けて立ってやろう!!」

「真・雷光剣!!」

「Ensis Exsequens!!」






side ソプラノ




桜咲さんを中心に爆発がおき、煙が巻き起こる。

その煙の中から桜咲さんがエヴァに向かって斬り込んでいく。


(・・・エヴァは 受ける気か! マズイ!!)


私は桜咲さんの視界を防ぐように自分の帽子を投げつけ

エヴァを抱えて桜咲さんのモップの届く範囲から飛び出し・・・倒れこむことにした。


桜咲さんは反射的に私の帽子を掴み取り

目の前から消えたエヴァを探している。


「あっ・・・・・ああっーっと何が起きたぁ~!!

桜咲選手、ソプラノ選手の帽子を手に取っている!

これにより、桜咲選手の勝利となりましたっ!!」


「大丈夫? エヴァ。」

「・・・あぁ、私が姉様を守るはずなのに 守られてはな・・・

フフ・・・これでは桜咲のことを言う資格はないな。」

「エヴァが無事ならそれでいいよ。」


エヴァは無傷のようで安心した私はエヴァの手を取って立ち上がる。

そこへ桜咲さんが駆けつけてきた。


「だ、大丈夫ですか!? お二人共!」

「こっちは大丈夫だよ、桜咲さん。」

「よかった・・・あ、ありがとうございます! エヴァンジェリンさん!!」

「ん? あ いや ・・・・何のことだ?」

「先程の教え、確かにエヴァンジェリンさんに教育していただけなかったら

このまま取り返しのつかない事態になっていたでしょう・・・

あの話がなくても、最近の私は思いもよらぬ幸福な状況に流され

タルんでいたと思います。

それをこのような形で諌め諭して頂けるなんて・・・

わざわざこんな手間をかけていただいて、本当にありがとうございますっ!!」


何かよくわからないが桜咲さんがエヴァの手を両手で握って

すごい感謝をしている・・・・幻想空間で何があった?


「オ、オイこら 桜咲何をポジティブな方向で勘違いをしているか知らんがな・・・」

「桜咲などと他人行儀ではなく、先程のように刹那とお呼びください!」

「話を聞け! 私はただ単に貴様に腑抜けられると私や姉様に迷惑だったから

使えるか試し、その結果次第で排除しようと思っただけだ。」

「いえ、そんなご謙遜を エヴァンジェリンさん。

私 感動しました。」

「ええいっ 手を離せ!! 私の手は姉様以外握っていいものではない!!」 //

「まぁまぁ、いいじゃないエヴァ。

桜咲さんの場合 尊敬の念から来てるんだし。」

「ソプラノさんも今後は刹那とお呼びください。

最後の身を呈してエヴァンジェリンさんを救った勇気、

流石エヴァンジェリンさんの姉であるだけのことはあります。」


本当に幻想空間で何があったんだろうか・・・?

桜咲さんの豹変に私達は驚き、戸惑いながら舞台を後にした。






side 長瀬 楓




「見たでござるか、古?」

「・・・あの動き、本当にソプラノアルか?

動きの起こりからエヴァを抱いて倒れこむまで何もわからなかったアル。

気がついたら倒れこんだエヴァと帽子を持っている刹那が見えただけダヨ・・・」

「拙者も同様・・・爆発と同時に刹那殿を視認した時には

もうソプラノ殿を見失っていたでござるよ。」


これはもう確定でござるな・・・ソプラノ殿もエヴァ殿並か・・・

いや、エヴァ殿もソプラノ殿に反応していなかったようだから下手をしたら

エヴァ殿以上の強さかもしれないでござるな。


京都のあの一見以来、違和感を感じてはいたでござるが

今日この時まで完全にソプラノ殿の力を見誤っていたでござる。

これは一度修行のやり直しも視野に入れたほうがよさそうでござるな・・・・

はぁ~自信を無くすでござるなぁ・・・

  1. 2012/03/19(月) 20:43:56|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  038



麻帆良学園 学園祭二日目 武道大会 第七試合




「さて、とうとう 神楽坂さんと桜咲さんの試合だね。」

「桜咲が勝って当たり前の試合なんだが・・・

どうもさっきのクウネルとか言う奴の入れ知恵が効いてるようだな。」


舞台上の試合の様子を見てみると、

神楽坂さんが桜咲さんの動きについていけているようで、

つい先日まで素人とは思えない打ち合いをしている。


「・・・というか、あいつらの武器はなんなんだ?

もう少し何とかならんのか・・・。」

「神楽坂さんのハリセンはともかく、桜咲さんのモップはメイドさんにはあってるんじゃない?」

「そういう問題ではなくてだな・・・・・・はぁ、もういい。」


試合をしている二人の武器はともかく、剣術としてみた場合は

なかなかの勝負だ・・・だがやはり桜咲さんの方が優勢で試合は進み、

神楽坂さんのハリセンをバク転でかわし、逆立ちの体制で停止

そのまま神楽坂さんを蹴り飛ばした。


その後桜咲さんが追い打ちをかけるが、ハリセンで捌かれ

追撃は回避している。


「本来の神楽坂の運動神経を考えても以上だ・・・なにかおかしいな。」

「さっきのクウネルさんの関係じゃない?

ほら、あそこで立ってるけど・・・念話でアドバイスしてない?

プロテクトが硬くて私には傍受できないけど。」

「・・・ふむ、確かに何かしているようだな。 どれ・・・・・」


エヴァがクウネルさんの念話を傍受している間に

試合中の二人はにらみ合いに入る・・・が 神楽坂さんが客席のネギ先生に向かって

なにやら喚いている・・・「私がちゃんとパートナーとしてアンタを守ってやれるって所を

見せてやるわ!!」・・・愛の告白のようだ。


「・・・おい、冗談じゃないぞ、クウネルとか言う奴、神楽坂に咸卦法を使わせているぞ。」

「マジ? 教えてすぐ出来るようなもんじゃないでしょ・・・・・・元から使えたとか?」

「どういう事だ、姉様。」

「さっきクウネルさんは神楽坂さんをガトウって人から高畑先生が引きとって

ここに連れてきたような話をしていたじゃない?

ガトウって紅き翼の一人、つまり神楽坂さんは紅き翼と関係があるって言うことだよ。」

「・・・ふむ、そう考えれば幼少の時に誰かが吹き込んだ可能性もあるが・・・

咸卦法などそんなに簡単に習得できるものじゃないぞ・・・魔法消去能力といい・・・

神楽坂にはまだ何か秘密がありそうだな。」

「学園長の孫の近衛さんと同室でネギ先生も同室・・・

神楽坂さんの能力だけの話で終わらないだろうね。」


咸卦法を使う神楽坂さんが桜咲さんと尚も打ち合うが、

徐々に神楽坂さんが優勢になっていっている。


「戦い方もうまくなってきたね、コレは咸卦法だけじゃ説明がつかないけど、

エヴァ、クウネルさんがアドバイスでもした?」

「あぁ、桜咲の攻撃を読んで教えているな。

・・・しかし、桜咲も手を抜きすぎだな・・・・あぁ、言わんことじゃない。」


エヴァと話している間に桜咲さんの横からの攻撃を

神楽崎さんがうまくしゃがんでかわし、桜咲さんの次の攻撃の先を取り

そのまま体当たりで倒し、流れるような動きで首筋の横にハリセンを突き立てる。


「・・・桜咲もこれで目が覚めるだろうが、遅すぎたな。

実戦なら死んだぞ。」

「試合だというのと、相手が神楽坂さんだから 試合を楽しんでいるんじゃない?」

「勝負を楽しめるような立場か・・・アイツは・・・」


その後、桜咲さんはハリセンを払いのけすぐに立ち上がるが

神楽坂さんに押され始める。


「桜咲め・・・技を使うかどうかで迷い始めたな。

動き、特に攻撃に迷いが出始めた。」

「なるべくなら使いたくないだろうしね~。」

「油断して最初からつぶしに行かないから ここまで追い込まれるんだ、まったく。」

「まぁまぁ、彼女も神楽坂さんがどこまで出来るか楽しみなんだから

その辺はしょうがないじゃない。」


桜咲さんの動きに変化が見え始め、さっきまでの躊躇した動きも消えた、

技を使う気になったようだ。


「・・・ん? 神楽坂がクウネルの助言を断っているようだが、

様子がおかしいぞ?」


桜咲さんの神鳴流の遠距離攻撃、斬空閃 散 を神楽坂さんが回避したが

様子がおかしい・・・というか表情がだんだん消えて行く。


桜咲さんが回避した神楽坂さんに追撃をかけようとした時、

神楽坂さんの咸卦法の出力が急激にあがり、持っていたハリセンが大剣に変化、

桜咲さんの攻撃を大剣で受け、桜咲さんのモップを真っ二つにする。


神楽坂さんの武器が刃物に変わったのを見た朝倉さんが

止めようとするが、神楽坂さんは無視して桜咲さんに上段から切り落としの攻撃を加える。


神楽坂さんの知人や観客がどよめく中、

桜咲さんは神楽坂さんの攻撃を冷静に体術で処理、

神楽坂さんの振り落としの攻撃に 桜咲さんは突っ込んで腕を取り

足を払い、剣を振り下ろす力を利用して回転し、地面に押し倒した。


その後、神楽坂さんの刃物の使用により反則負け、

桜坂さんの勝利で 第七試合は終了した。




「桜咲さんはどうだった? エヴァにゃん。」

「だめだ、やはり次に私と当たるときに自分の置かれている立場というものを

叩き込む必要があるな。

このままでは何れ 修学旅行や先日の悪魔襲撃を繰り返すことになる。」

「桜咲さんもかわいそうに・・・難儀な人に目をつけられて。」

「ふん、ほら姉様行くぞ、次は私たちの試合だ。」

「りょーかい。 わかってると思うけどすぐ終わらせてね。」

「分かっている・・・アイツらに細かいことで一々責められてはかなわん。」




舞台も特に問題ないようなので

このまま次の第八試合、私とエヴァの試合が始まる。




「それでは続きまして第八試合-

『3D柔術』 の使い手 山下慶一郎選手対・・・・

今回の主催者権限での特別参加!

麻帆良中囲碁部 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、

そしてその姉 麻帆良中帰宅部 ソプラノ・マクダウェル

の姉妹による 特別ルールでの試合です!!」


名前の呼出に合わせて山下選手が舞台にあがり、

続いて私とエヴァが舞台に上がる。


「今回の特別試合ですがもう一度ルールを簡単に説明させていただきます。

マクダウェル姉妹の試合限定ですが、

通常の勝敗条件以外に、ソプラノ選手がかぶっている帽子を

対戦相手が取った場合、その時点で勝利となります。」


「エヴァ、お願いね。」

「任せろ 姉様。

姉様には何人たりとも 指一本触れさせん。


私はエヴァの数歩後ろに下がり、山下さんとエヴァがにらみ合う形となる。


「それでは始めます!

・・・・第八試合・・・Fight!!」


「お嬢ちゃんを殴る趣味はないんでな、後ろの娘の帽子をいただくぞ!!」


そう言いながら山下さんはエヴァの横を通るように突っ込んでくるが・・・

完全に意を消したエヴァの腹部への掌打を食らい一撃でダウンした。


「おぉーーっと! 一撃!! 一撃でダウン!!

子供のような少女の一撃で山下選手ダウン!

この大会・・・何が起こるかわかりません!!」


朝倉さんのカウントが行なわれている間に

エヴァが私の元に戻ってくる。

私はエヴァに腕を取り、そのまま腕を組む形で 私達は舞台を降りる。


「エヴァー、お疲れ様。」

「この程度疲れる内にも入らん。」


そのままカウントは進み、10カウント入ると同時に私達は舞台を降り

選手控え室に向かう。




「10!! マクダウェル姉妹の勝利ーッ・・・・・ってあれ? い、いない・・・


こ、こほん コレで1回戦すべての試合が終了しました!!

試合結果をスクリーンで御覧いただきましょう!!」




2回戦


村上 小太郎 vs クウネル・サンダース


長瀬 楓 vs 古菲 (負傷のため長瀬楓の不戦勝。)


高音・D・グッドマン vs ネギ・スプリングフィールド


桜咲 刹那 vs マクダウェル姉妹




「2回戦は20分の休憩をはさんで開始します。

尚 2回戦からはお客様も増え 混雑が予想されます。

臨時観客席も御用意させていただきますが なるべく詰めて・・・・」




選手控え室では、ネギ先生達が1回戦の検討を讃え合ったり

2回戦に向けてお互いを奮起させているようだ。


私とエヴァは千雨達が控え室に着ていたので合流し、

情報の流出具合を確認する。


「どう? やっぱり情報は流れてる?」

「あぁ、1回戦の試合はすべて画像付きで流れているな。

エヴァの試合は すぐ終わらせてくれたから

画像はあっても写りの悪いのが1枚くらいだ。」

「エヴァが完全に意を消してくれたからね、

動画から抜き出すくらいしかできないと思うよ。」

「次の試合も この調子でよろしくです。」

「・・・・分かってる。」

「なんや、えろう素直やな、なんかあったん?」

「・・・貴様らにこれ以上つまらんことで責められたくないだけだ。」

「まぁ、エヴァが協力してくれるんだからこの話はいいじゃない。

・・・取り合えず 千雨、このネットの状況

ネギ先生達にも教えておいてあげてくれない?」

「な、何で私なんだよ!」

「だって、このノートPC、千雨のじゃない。」

「ぐっ・・・・・分かったよ!

夕映、行こうぜ。」

「はいです。」


千雨と夕映は 私のお願いを聞いて、ノートPCを持ってネギ先生達の方へ行った。


いつも思うが 表でチャチャゼロを頭に乗せた千雨は

傍から見たらどう見えているんだろうか?


「さて・・・エヴァ。」

「な、なんだ姉様。」

「桜咲さんにどうやってお説教するつもり?」

「説教などと・・・・まぁいい、とりあえず一度叩き潰してだな 「ストップ。」 なんだ千草・・・?」

「刹那はんを叩き潰すのはええけど、そないな事したら大騒ぎになるやろ、

もう少しやり方を考えてくれへんか?」

「む・・・わ、わかった。

それじゃあ幻術空間に引きずり込んで・・・・そこでならどうだ?」

「・・・まぁええやろ。

そない長い時間をかけたらあきまへんで?」

「分かっている! 現実時間では数秒で終わらせる。」

「ありがとうね、エヴァ。」

「ふんっ・・・」


これで二回戦でエヴァが派手なことをしないで済む様になり

私と千草は一安心・・・そこへネギ先生達の方から

長瀬さんが古ちゃんを連れてやってきた。


「エヴァ殿 ソプラノ殿、二回戦進出おめでとうでござる。」

「おめでとうアルね。」

「ふん、当然の結果だ。」

「あ、長瀬さん 古ちゃん、ありがとう。

それにしても古ちゃんはせっかく勝ったのに残念だったね、怪我 大丈夫?」

「コレくらいの怪我は大丈夫アルよ、すぐに治るよ。」

「しかし、エヴァ殿がお強いのは知ってはいたでござるが、

体術だけでもあそこまでとは思わなかったでござるよ。」

「すごかったアル! 攻撃の起こりが全くわからなかったアルよ。」

「アレくらい造作も無い。」

「そうでござるか? 拙者や古にもあの動きは未だ無理でござるよ。

時に、エヴァ殿はあのような武術をどこで習われたのでござるか?」

「・・・? 昔京都で ある爺さんに教わったのを手慰みに覚えただけだ。」

「そうでござるか、エヴァ殿にそのような武術を教えることが出来る御仁だったら

拙者も一度会ってみたいものでござるな。

ソプラノ殿は会ったことはあるのでござるか?」


私に話を振ってきた?

・・・エヴァの方を見ると表情はいつも通りだが、

長く一緒にいた私が見る限り違和感を感じる。

エヴァも気がついたようだ、・・・長瀬さんは私のことを探りに来た可能性がある。


「私はその頃エヴァとは一緒にいなかったですから

会ったことはないんですよ。」

「そうでござるか? お二人はいつも一緒にいるようなので

てっきり会ったことがあるのかと思ったのでござるが。

拙者もその御仁と会えなくて残念でござる」


嘘は言ってない、私はその頃 試衛館で剣術を習っていたから。


「ごめんさいね、知っている人だったら紹介できるかもしれなかったんですが。」

「気にして無いでござるよ、むしろ畏まられては拙者が困るでござる。」


『まほら武道会 第二回戦参加選手は、選手席の方へ移動してください。

繰り返します、まほら武道会 第二回戦参加・・・・・』


「あ、エヴァ私達のことじゃない?」

「そうだな、行くぞ姉様。」

「ほら、長瀬さんも行きましょう。」

「そうでござるな、ご一緒させていただくでござるよ。」




千草は千雨、夕映、チャチャゼロと合流して客席へ

私達は舞台脇の選手席へ移動した。




舞台では、既に小太郎君がやる気満々でクウネルさんを睨みつけている。


「では2回戦 第一試合を始まさせていただきます!

村上選手 対 クウネル選手・・・・それではFight!!」


朝倉さんの試合開始の合図と同時に小太郎君はクウネルさんに突っ込むが

小太郎君のストレートにカウンターで掌底をあわせられ吹き飛ばされる。


その後クウネルさんが小太郎君に挑発、それに見事に乗った小太郎君が

6体の分身と本体で攻撃をしかけるが、回避され続ける。


分身で撹乱をし、背後に回った小太郎君の攻撃もかわされ、

逆に背後に回られて、掌底で場外に吹き飛ばされる。


場外からの狗神を使った撹乱攻撃から接近し、直撃を当てることができたが

クウネルさんに効いた様子は全くない。


「・・・あのクウネルとやら、やはり実体ではないようだな。」

「うん、本人は図書館島の地下かな、やっぱり。」

「しかし、アレは反則だろう?

アレを倒そうと思ったら正攻法じゃ無理だぞ。

むしろ魔力での通信障害や術式自体破壊する方向で攻めないとな。」

「大会のルールではエヴァくらいしか無理だろうね。」

「まぁ、実力でもあのガキじゃ勝てないから同じことなんだが・・・どうしたものか。」

「少し嫌がらせでもする?

エヴァがここでクウネルさんと分身の魔力妨害しても反則にはならないと思うんだよね。

それが反則なら本体がここにいないクウネルさんは場外のカウント負けだからね。」

「面倒くさい、私と当たる時になったらやればいいだろう。

見た目にもわからんだろうしな。」


小太郎君はクウネルさんの攻撃で地面に叩きつけられ、

本来の力を出すために獣化し、起き上がろうとするが

クウネルさんの重力を操作する無詠唱魔法で潰され意識を失った。


「きょ 強烈な一撃だ!!

こ・・・これは 村上選手・・・・村上選手 気絶!!

クウネル選手の勝利ーー!!」


小太郎君は医療班に医務室へ運ばれて行き、

舞台では修復作業が既に開始されている。


選手席のほうを見ると、ネギ先生がソワソワとしているが

小太郎君の元へ行くことはなさそうだ。

一度 自身も盛大な敗北を エヴァから受けているので

その経験からか、こういう時はそっとしておいて欲しいと分かっているようだ。

やはり精神的にも、現段階での力量も原作より

今のネギ先生の方が優れているようだが・・・・将来的には不安要素が拭えない。




修復作業中、朝倉さんから次の試合に関しての放送が入る。




「先程お伝えしたとおり、残念ながら第十試合は

古選手 左腕前腕骨骨折による棄権のため

長瀬 楓選手の不戦勝とさせていただきます。

続きまして 2回戦第十一試合

ネギ・スプリングフィールド選手 対 高音・D・グッドマン選手・・・」


次の試合は個人的には最注目選手、高音さんの試合だ。


『・・・・・茶々丸・・・・準備はいい?』

『・・・お任せください、ソプラノ様。』

『・・・・何の準備だ? 姉様。』

「・・・っ!?」


隣に座っているエヴァを見たら、

まるで汚物でも見るような目で私を見つめている。


「え、何のって・・・・・ほら あれだよ!?」 lll

「あれとは何だと聞いている。」

「・・・あ、あの・・・「それでは第十一試合・・・Fight!!」 ほら!

試合が始まったよエヴァ!」

「試合などどうでもいい、今は大事な話中だ。」

「・・・え~っと・・・・ほら・・・・・あの・・・・あ、明日!!

最終日のエヴァとのデートできていく服を茶々丸のに用意してもらっていて・・・」

「ほう、茶々丸が姉様の服を用意・・・か、

千草でなく、わざわざ私の従者を使ってか?」

「茶々丸の方がエヴァの好みを把握していると思いまして・・・」 lll


私がエヴァに詰問を受けているころ、ネギ先生と高音さんの試合の方は

高音さんがしょっぱなから影の魔法全開、

影で創りだした人形を使っての攻撃をネギ先生が回避、

ネギ先生も攻撃をするが、高音さんの影によって完全に防がれている状態だ。


防戦一方かと思われたネギ先生だが、

瞬動で高音さんの懐に潜り込み

近接から魔法の射手を高音さんに直接打ち込むことでダメージを体内に与え

高音さんの意識を刈り取り、意識を失った高音さんは

まとっていた影の制御ができなくなり、全裸の状態を観客に晒すことになってしまった。


「え、エヴァ、ほら! 大変だよ! 高音さんが!!」

「私の話はまだ終わってないぞ。」

「いいからとにかく見て!!」

「なんだと言う・・・・・ あ、アレは・・・あれだ、公然猥褻罪とか

脱がしたぼーやが痴漢とか強制猥褻とか・・・」

「私も流石に高音さんが可哀想になってきたよ・・・」

「・・・今日2度も脱がされ、しかも今回は全裸か・・・哀れな。」


高音さんの惨事にエヴァも怒りが霧散したのか、あきれ果てたのか・・・

これ以上私が追求されることもなかった。






『ソプラノ様、撮影は完璧でございます。』

『・・・・茶々丸、流石だ。

今日帰ったら私が螺を巻こう。』

『恐悦至極。』 //


私と茶々丸の意思疎通は今日も完璧だった。

  1. 2012/03/19(月) 20:43:29|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  037



麻帆良学園 学園祭 二日目




現在、先の高音さんの試合で破損した舞台修理の為

試合は一時中断している。


私とエヴァは選手席でジュースを飲みながら雑談をして

時間を潰していた。


「次は 高畑先生とネギ先生の教師対決だね。」

「教師対決か・・・・本来だったら親子と言っても違和感がないぞ。」

「高畑先生、年の割に老けてるからね~ 魔法球でも使いすぎたのかな?」

「あのジジィの下で働いてるんだ、精神的な疲労から来てるんじゃないか?」

「あはは、それはあるかもね。」

「まぁ、それはいいとして 次の試合、普通に考えたら高畑の勝ちは硬いだろうな。」

「そうだね、今回の大会のルールはネギ先生よりも、むしろ高畑先生に有利だからね。」

「高畑も魔法の詠唱ができないなんて難儀な体質だからな。

アイツの使う技もそうだが、アイツの本領はむしろ戦術的な思考の強さだろう。

本気を出されたら ぼーやなど何もさせてもらえずに終わるだろうな。」

「そこは高畑先生もネギ先生の成長を楽しみにしているみたいだから、

むしろ全力を出させてもらえると思うよ。」

「ふむ・・・そう考えれば ぼーやにも十分勝ち目はあるだろう。

高畑の性格だ、真正面から受けて立つだろうし。」


エヴァと話をしている間に、舞台の修理も終わったようで

朝倉さんから試合再開の放送がかかる。


「舞台の修理が終わりました。

選手のお二人は舞台へどうぞ!」


ネギ先生はクラスの皆のエールを受け、気合も十分。

高畑先生はいつも通りの飄々とした態度だが、どこか楽しそうでもあった。


「お、出てきたよ、エヴァ。」

「ふん、ぼーやは緊張で手と足が同時に出てるぞ・・・大丈夫なのか?」

「しょうがないよ、相手もそうだしネギ先生に取っては 昔お父さんの出場した大会だしね。

あの歳だし、緊張もするよ。」


二人が、舞台の立ち位置に着き

高畑先生はやる気充分、ネギ先生も高畑先生の様子を確認し

程良く緊張も抜けたようで、やる気満々のようだ。


「ネギ先生も緊張が少しは抜けたみたいだね。

それにしてもネギ先生のあのローブ、何か仕込みはあるのかな?」

「ぼーやの性格から考えたら何も無いだろう?

むしろそこを逆手にとって何か仕込んでいたらぼーやを見直すがな。」


二人の準備が整った様子を見た朝倉さんが 試合開始の合図をかける。


「それではみなさま お待たせしました。

第六試合~・・・・・Fight!!」


試合開始の合図と共に、ネギ先生は身体強化魔法を使い戦闘態勢に入る。

その様子を見た高畑先生は 居合い拳でネギ先生に数発 牽制攻撃をするが、

ネギ先生が瞬動で横に回避、ネギ先生の足元の板が高畑先生の攻撃で破損する。


「ほう、流石に何回か共に訓練をしているせいか、

高畑の技をある程度把握しているようだな。」

「そうだね、うまく高畑先生の動きを読んで回避したね。

瞬動もうまく使いこなしているみたいだし。」


その後も高畑先生が何回か居合い拳を放つが

動きまわるネギ先生を捕えきれずに回避される。


「高畑もぼーやの様子を見ているようだな、

攻撃の出がいつもより遅いな、移動もしないようだ。」

「まだ、お互い様子見だろうね。

・・・お、ネギ先生が仕掛けるみたいだよ。」


ネギ先生が高畑先生の攻撃に目が慣れたのか、

回避しながら無詠唱の魔法の射手を3本 高畑先生の打ち込む。


高畑先生も居合い拳で打ち落とすが、

その間を取られネギ先生が瞬動で高畑先生の懐にうまく潜り込んだ。


「へ~、あの時間で無詠唱 魔法の射手が3本出せるんだ。

学園長もかなりしごいてるようだね。」

「ぼーやの年も年だしな、習得はかなり早いだろう。」

「それにしてもすごいね、あの年というのを考えても

かなり習得が早いんじゃない? 才能かな?」

「本人にヤル気があって年も若い、それに才能もある、

ジジィ達も仕込んでて さぞ楽しんだろうな。」


懐に入ったネギ先生は、小柄な体型を活かして

高畑先生から離れないようにしつつも、高畑先生の身体を利用した動きで翻弄し

一気に攻撃を続ける・・・が そこは高畑先生も防戦一方とはいえ

一撃も貰っていない。


ネギ先生が高畑先生の正面に回った時、高畑先生が狙っていたのか

右ストレートでネギ先生の動きを潰そうとするが

ネギ先生の瞬動で背後に回られる。

背後を取ったチャンスではあったが、距離が少し遠い。


高畑先生もすぐさま反応してネギ先生を近づけないように攻撃するが、

小柄な体系と中国拳法の独特の動きで うまく飛び込んできたネギ先生に接近を許し、

そのまま近接で打ち合うが ネギ先生のフェイントに引っかかり

一瞬隙を作ってしまう。


ネギ先生はその隙を見逃さず、高畑先生の鳩尾を肘打ちで撃ち

高畑先生がひるんだ間に 魔法の射手を3本右手に纏わせ

先程打った高畑先生の鳩尾にダメ押しとばかりに攻撃、

それを読んでいた高畑先生にガードされたが、高畑先生は場外まで吹き飛んでいった。


「ネギ先生やるねー、うまく懐にもぐりこんで 高畑先生に一撃入れたよ。」

「ふむ、だが詰めがまずかったな、肘打ちに魔法の射手を1本でもいいから込められたら

最後のストレートは入ったんだがな、そのせいで間合いが空いてしまった。

高畑も もうぼーやを懐には入らせまい。」

「エヴァは辛口だねー。」

「格上相手で詰めを誤れば、相手を本気にさせてしまい 後は潰されるのみだからな。

まぁ、ぼーやの年にしては十分過ぎる技を持っているがな・・・」

「吸血鬼騒動以来、ずっと訓練してるみたいだからね。

並の魔法使いじゃ もうネギ先生に勝つのは難しいだろうね。」

「単純な力だけならば・・・な。」


場外に吹き飛ばされた高畑先生だが、舞台の周りの水面に立ち

舞台に向かってゆっくりと歩いてきている。

ネギ先生も確認したようで、数秒ほど見合った後

お互いに攻撃を仕掛け、場内外問わずの格闘戦を開始する。


「元気だなー、二人共。」

「姉様・・・・その物言いは私達には危険だぞ・・・」

「エヴァはまだ年の事気にしてるの?

いいじゃない、私達永遠の10代なんだから。」

「べ、別に気にはしてないが・・・・指摘されるとムカツクだけだ・・・」

「そう言うのを気にしてるって言うんじゃ・・・」

「姉様は黙っていろ!」

「はいはい。」


エヴァの女の子らしい悩みを確認していると高畑先生がネギ先生の隙をついて

舞台に蹴り飛ばし、十分な間合いを取ることに成功した。


高畑先生が居合い拳で攻撃を開始し、ネギ先生がなんとか回避しようとするが

先程の攻撃とは違い、高畑先生も本気で打っているので

技の出が確認できずに、何発か直撃を貰っている。


その後も回避しようとするがうまく行かず、何発か貰う覚悟で

高畑先生に瞬動で突っ込むが、あっさり足を引っ掛けられかわされる。


よろけているネギ先生に高畑先生が居合い拳を打ち込むが、

ネギ先生はなんとか瞬動で回避、しかし舞台の角に追い込まれてしまった。


角に追い込んだことでメッタ打ちにするかと思っていたが、

高畑先生が瞬動でネギ先生の背後に回り込み攻撃、

反応が遅れたネギ先生は なんとかガードはしたが反対の角に吹き飛ばされてしまった。


その後高畑先生が、なにやら話をしながらゆっくりと舞台中央に近づいていき

ネギ先生とある程度間合いのとれた場所で止まった。


「む・・・やはりアレを出す気か。」

「・・・ネギ先生、終了のお知らせ。」


高畑先生は片手に気、もう片方に魔力を込め、手を合わせて合成。

本来反発する気と魔力を操作し、自己の能力を跳ね上げる技法、咸卦法


その様子を見たネギ先生は驚愕の表情で固まっているが

高畑先生の一撃目は回避しろ、との忠告により回避行動をとる。

ネギ先生のさっきまでいた場所には、

高畑先生の攻撃で衝撃音と共に大穴が開き、客席がどよめきだした。


「さて、ここからがぼーやの正念場だ。

どこまでやれるものやら・・・」

「まぁ、高畑先生もそれなりに加減はしてくれるでしょうし・・・

でも、骨の数本は覚悟かな~。」


高畑先生が幾つか言葉をかけた後に 攻撃を再開。

ネギ先生は全力での回避行動を取り、高畑先生の攻撃から逃げまわる。


しかし高畑先生も そこは甘く無いようで、通常の居合い拳を混ぜた攻撃で

ネギ先生の行動を制限し 確実に追い込んでいく。

瞬動を駆使して回避はするものの、高畑先生も瞬動でネギ先生の裏に回り

咸卦法での居合い拳を放とうとする・・・が、ネギ先生が無詠唱の風障壁で防御、

防御は成功したものの、その間にさらに背後に回られ

攻撃を食らい、二発目はギリギリで回転して回避したが、

上からの三発目、障壁を発動はしたものの 直撃を食らってダウンを取られてしまった。


「ふむ、ここまでか? ぼーや。」

「一応障壁は間に合ったからダメージ軽減はできてるだろうけど

精神的にはどうかなー。」


朝倉さんが慌ててネギ先生の元へ駆け寄り、その様子を確認、

これ以上は不味いと判断したのか、高畑先生の勝利を宣言しようとする。


会場からも朝倉の判定に疑問が出たり、これ以上は無理だという意見が上がったり、

騒がしくなってきているが、高畑先生がネギ先生に言葉をかけ、

それに続いて神楽坂さんや、クラスの皆の声を受け、なんとか立ち上がった。


「あ~立ち上がっちゃったね~、ネギ先生。」

「だが、何か手はあるのか・・・ん? 何かしかけるようだな。」


立ち上がったネギ先生は無詠唱でなにやら仕込んでいるらしく、

魔法の射手が13本ほどネギ先生の周りで待機状態に入っている。


その後正面から高畑先生に突っ込むが、攻撃は回避され

カウンターを食らいそうになるが、防御しその勢いのまま場外の石灯籠の上に立つ。


「タカミチ! 最後の勝負だ!!」


「・・・いいだろう! 受けてたとう、その勝負!!

次が最後の一撃だ!!」


ネギ先生の宣言に高畑先生も乗り、この試合の最後の一撃をお互いに宣言する。


「あ~・・・高畑の悪い所が出たな。」

「それなら最初からだよ、勝つつもりはないんだもん。

高畑先生はネギ先生がどこまで出来るか知りたいだけだからね。」


ネギ先生は魔法の射手を放つと同時に自身も瞬動で突っ込む。

高畑先生は真正面から咸卦法での居合い拳 豪殺 居合い拳を放ち迎え撃つ。


打ち合いになるかと見ていたが、ネギ先生が高畑先生の攻撃の当たる瞬間に

風障壁を展開し、高畑先生の攻撃を防御し、

魔法の射手を纏ったネギ先生の突撃を 高畑先生は真正面から受けてしまう。


粉塵が巻き起こる中、

高畑先生はなんとか耐え切ったようでネギ先生を探すが見つからない。

いや、私達からは見えているのだが ネギ先生は遅延魔法を用意していたようで

魔法の射手を待機させ高畑先生の背後に立っている。


準備が整ったネギ先生が高畑先生の背に触れ、

高畑先生もそれで気がついたようだが既に遅く

その後のネギ先生の攻撃をまともに受けてしまい今度こそダウンを取られる。


「・・・ふむ、まぁ ここまでやれるなら合格点か。」

「高畑先生も満足したようだしね、

あの遅延魔法の使い方は夕映にも覚えさせたほうがいいかもしれないね。」

「そうだな、綾瀬も勉強になただろう。

明日からの修行に遅延魔法も組み込むとするか。」


夕映の修行はさらにハードな物へとなっていく・・・夕映に明日はあるのか!?


「スライム三人娘に火炎魔法 それに呪いか~、

これで遅延魔法も覚えて・・・夕映も大概 節操のない方向になってきたね。」

「まぁ、アイツは頭で勝負するタイプだからな。

手札は多いに越したことはないだろう。」

「使いこなせればの話じゃない?」

「使いこなせれば、じゃない、使いこなさせるのが私の役目だ。」

「・・・・夕映、頑張ってね・・・・私は応援することしかできないよ・・・」


舞台では、10カウントでのネギ先生勝利が宣言され

会場は一気に湧き上がる。


クラスの皆がネギ先生の勝利を喜び、賞賛し、高畑先生も起き上がったようで

互いの健闘を喜び合う。




舞台では戦闘による修復作用が既に始まっており、

本日何度目かの大会中断、

観客も飲み物を買いに行ったりトイレ休憩を入れるものなど様々だ。


私とエヴァも一度皆と合流し、現状の確認をし合う。




「で、どうだ? 千雨。」

「・・・まずいな、確実にこの大会の話がネットに流れてる、画像付きでな。」

「幾つかの画像の撮影角度を見ると、茶々丸さんのいる方向になるです。

茶々丸さんは今回超さん側ということになりますね・・・。」

「そのへんはエヴァはんも織り込み済みなんやろ?」

「・・・まぁ、な。」

「この件でエヴァや茶々丸をどうこう言ってもしょうがないよ、

始めからそういう契約で茶々丸が家にいるんだし、

エヴァも制作に協力してるんだから。」

「べ、別にエヴァや茶々丸を責めようとか思ったわけじゃねーよ。

勘違いするなよ!」

「「「ツンデレ乙 (や) 。」」」

「どっこもデレてねーだろうっ!!」 #


私は怒り出す千雨をなだめ、話を進める。


「千雨のデレについては家で議論をするとして、 「しなくていいんだよ!」

超の計画が私達にどういう影響をおよぼすか、

それによって 放置か潰すか決めないとね。」

「私は中立を約束している以上手は出さんからな。」

「エヴァが中立ってことは先輩に害が出ることじゃないってことか。」

「少なくとも現状 魔法を公開しようとしているということは害にならないんですか?」

「・・・学園に所属する魔法使いだけだったら・・・あまり良くはないな。

関係者からたどられて、私や先輩に飛び火しかねない。

私はそれだけで 超の計画は潰したいところだ。」

「私ものどかのことがあるので、のどかには静かに暮らしていて欲しいですし。」

「ウチは別に ここの魔法使いが困っても関係あらへんからな~。

むしろ どんどん困って欲しいところや。」

「私はみんなで静かに暮らしたいな~。」


私の希望を聞き、千草が少し考えこむ。


「・・・せやったらエヴァはん。」

「なんだ、千草。」

「エヴァはんの試合、できるだけはよう終わらせてくれへんやろか?

ほんまはお嬢様の帽子取られて負けて欲しいんやけど。」

「なぜだ? 私がどう戦おうがあまり関係ないんじゃないか?」

「ウチのお嬢様が静かに暮らしたい言うてるんやったら

ここで目立つのはあかんやろ?

エヴァはんが好き勝手暴れてもうたら、少なくとも いい方向にはいかへんやろ。」

「ふむ・・・・・まぁ、それくらいなら私の立場には関係ないか。」

「とにかく今は情報がたりまへん、今のウチらにできることは

できるだけ目立たずにこの大会を終え、備えることくらいや。」

「まぁ、超からもエヴァに大会に出て欲しいって言うだけで

魔法を使えとか、暴れろとは言われてないからね。

体のいい所で負けるのがいいだろうね。」

「ちょっと待て姉様、私は負けるなんてまっぴらゴメンだ。」

「エヴァンジェリンさんは黙ってて欲しいです!

ソプラノと私の生活がかかっているんですから。」

「誰と誰がだ、私と先輩の平穏がかかってるんだよ!」

「千雨はん 何言うてるんや、ウチとお嬢様の愛溢れる暮らしや。」

「貴様らは引っ込んでいろ!

姉様には私がいるからいいんだ!」


エヴァの発言に千雨、夕映、千草が反応する。


「そのエヴァはんがしっかり超はんの言うことを断ってくれたら

こないな事にはなってへんのや!」

「そうです、なんで中立なんて中途半端なことをするんですか!」

「お前 今から超の所行って撤回してこいよ。」


エヴァが突っ込んだせいで、逆に集中砲火を浴びてしまう。


「し、しょうがないだろう、私だってこんな大会に出たりするとは思ってなかったんだ。

外から超がやることを眺めて 酒の肴にでもなればと思ってただけなんだし・・・。」

「全く、このお子様吸血鬼は・・・」

「世話のかかる人です。」

「とにかく、時間もあらへんし・・・エヴァはん。」

「・・・・な、なんだよ・・・」

「エヴァはんの試合は魔法なんか使ったり、遊んだりせんと すぐ終わらせてや。」

「わ、わかったよ・・・・・」


エヴァもここでへんに言い返したら不味いと思ったのか

千草の言う事を素直に聞くことにしたようだ。




舞台の修復も終わりそうなので、私と少し落ち込んだ様子のエヴァは

選手席へ戻る・・・・そこには なぜかメイド服 (?) に着替えた

神楽坂さんと桜咲さんに会った。


「・・・・何だ貴様ら? どこかの家政婦にでもなったのか?」

「・・・う、うるさいわね! 放っておいてよ!!」 //

「その・・・超さんがこの服で試合に出ろ、と 言う指示らしくて・・・」 //

「二人共可愛いよ、その格好で私の家でメイドさんやって欲しいくらいです♪」

「い、嫌よ! 毎日こんな格好するの!!」 //

「私も・・・その、この格好はさすがに・・・・」 //


二人共似合っているのに・・・そんなにその格好は嫌なのだろうか?

・・・後で超に言って同じ服を用意してもらおう。


「おい 桜咲刹那、貴様私に当たる前に負けるなどという無様な醜態を晒すようなら

覚悟しておけよ? 大事なモノを失いかねないぞ?」

「・・・・どういう事ですか、エヴァンジェりさん。」


エヴァの発言に刹那さんの表情が一気に変わる。


「貴様の今の立場は相当危ういものだということを自覚しろ。

この上さらに醜態を晒すようなら    もはや次はないぞ?」

「・・・・ですから、それはどういう事かと聞いているんですっ!?

もはやエヴァンジェリンさんといえどもその言葉 聞き流すわけには行きません!」

「ここまで言ってもまだ気がつかんのか・・・貴様には失望したよ、桜咲刹那。」

「エヴァ・・・そこまでにしておいてあげなさい、

桜咲さんは次試合なんだから・・・桜咲さんもごめんなさいね、

エヴァが少しいいすぎたみたいで。」

「・・・・いえ、ソプラノさんに謝っていただかなくても・・・」

「ふん、姉様も罪なことをするな・・・ここで止めるとは。

まぁ いい、次の2回戦で私が直接教えてやろう。」

「・・・エヴァンジェリンさんも慢心されませんように、

今回のルールではどうなるかわかりませんよ?」

「あ、あの・・・私も負けるつもりはないんだけど・・・」 lll

「しかしアスナでは無理アルかなー。」


私達の話を聞いていたのか、古ちゃんや長瀬さん達も来たようだ。


「んー厳しいでござるな、修行も頑張っているようでござるが・・・」



「フフ・・・そうとも限りませんよ。」



古ちゃんや長瀬さんの言葉に反対の意見を述べながら

神楽坂さんの背後から クウネルさんが現れた。


いきなり背後に現れたクウネルさんに神楽坂さんが不思議そうな顔で

振り返ると、いきなりクウネルさんが神楽坂さんの頭を撫で回した。


「ちょちょちょっと! イキナリなにするんですかー!?」

「・・・・」

「フフ・・・改めて間近で見ても信じられませんよ アスナさん。

人形のようだったあなたが、こんなに元気で快活な女の子に成長してしまうとは・・・」


『エヴァ、あの男に触れられないようにね。』

『? わかった。』


「友人にも恵まれているようですし、ガトウ・ガクラ・ヴァンデンヴァーグが

あなたをタカミチ君に託したのは正解だったようですね。

・・・・何も考えずに、自分を無にしてみなさい アスナさん。」

「・・・・あ、あんた 誰・・・?」

「いいですか、ネギ君からの魔力を受け取るとき・・・

何も考えずに力を抜いて自分を無にするのです・・・

そうすればあなたにもタカミチと同じことができますよ。」

「え・・・高畑先生と・・!?」


言いたいことだけ言うとクウネルさんは去っていこうとする。


「ど、どーゆーことですか!?

てゆーか あなた一体・・・!?」


アスナさんが追おうとするが、いきなり消えてしまう。


「消えた!! 何者アルか 今の人!?」

「・・・!? 」


この場に答えを持つ人は私とエヴァのみ、エヴァは特に言うつもりもないようだ。


・・・・・だが、このまま去られても面白く無いので少しからかってやることにする。


「あ~る~び~お~r 「え?「クウネル・サンダースですよ綺麗なお嬢さん。」 lll 」

あら、まだいらしたんですか?」

「それはそうと・・・・お嬢さん、貴女 どこかで私と会ったことがありましたか?」

「ごめんなさい、クウネルという人とは初めてです。

少し似た人なら知っているのですが、その方と間違えたかもしれませんね。」

「そうですか・・・それならばいいんですが。」

「ええ、本当にそっくり。 性格も似ているのかしら?

確か私が知っている方は、人の過去を知りたがる本当に趣味の悪い人でした。」

「そ、そうでしょうかね? いい趣味だと私は思うのですが・・・」 lll

「人には色々とあるでしょう? 貴方にも・・・」

「・・・ふむ、自分の知らない所で知られているこの状況、

あまりいい気持ちではありませんね。

ですが 相手の同意を得ているのならばいい趣味だと思いますがね。」


周りの人達は私達の会話について来られないのか

皆一様に不思議そうな顔で私とクウネルさんを交互に見つめる。


「ここは少し部が悪そうですね、私はお暇することにします・・・が、

アスナさん・・・私が少し力を貸してあげましょう、

もう二度とあなたの目の前で 誰かが死ぬことのないように。」

「え・・・」


最後に神楽坂さんに そう告げて、クウネルさんはまた消えていった。


「そ、ソプラノちゃん!! あの人の事知ってるのっ!?」

「いいえ? 知りませんよ?

あの人に似てる人を知っていたので、間違えたみたいです。」

「だ、だって、さっきあの人とまるで知り合いみたいに・・・」

「神楽坂、貴様 次は試合なのだろう?

ほら、朝倉が呼んでいるぞ?」


舞台の方を見ると朝倉さんが手を振って神楽坂さんと桜咲さんを呼んでいる。

二人が舞台の方を見た間に私とエヴァは選手席の隅へ移動する。


「ソプラノちゃ・・・・っていない!」

「アスナさん、今はとりあえず試合の方に行きましょう。」

「そ、そうね・・・」


神楽坂さんも試合の開始が迫っていてはあきらめざるを得なかったようで

二人で舞台の方へ移動していった。






side 長瀬 楓




「・・・・・古。」 lll

「ん? どうしたアル 楓。」

「今・・・エヴァ殿とソプラノ殿が移動したの、気がついたでござるか?」

「いや、特に気がつかなかったアルよ。」

「そうでござるか・・・」


(エヴァ殿はともかく・・・ソプラノ殿の気配も全く気がつかなかったでござる・・・

ソプラノ殿も もしかしたらエヴァ殿並の使い手なのでござるか・・・?)






こうして第七回戦、神楽坂さん 対 桜咲さんの試合が始まる。

  1. 2012/03/19(月) 20:42:58|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  036



麻帆良学園 学園祭 二日目 早朝




「ほら、旦さん起きてんかぁ!

武道会に出るんやろ?」

「ん~・・・・あと5日・・・・」

「単位がおかしいで・・・・はよ起きへんと・・・・ウチが旦さん喰ってまうで?」


がばっ!!


「おはようございますっ! 千草サンっ!!」

「おはよう・・・・なんでコレやとすぐ起きるんや・・・・女として複雑やわ。」


いつもの時間に起きたにしては部屋の明るさがおかしい・・・今何時だろうか?


「・・・・ん? 千草ぁ~今何時ぃ?」

「今は5時ですえ。」

「・・・は? 何でそんなに早い時間に私を起こすの!」

「せやかて、旦さん武道大会に出るんやろ?

はよう朝ごはん食べて胃を落ち着かせる時間おかへんと 身体が動かへんで?」

「そこまで慎重にしなくてもいいのではないでしょうか・・・」

「念には念をおしてや、従者のウチとしては旦さんの体調管理は万全を期さへんとな。」

「・・・私は最高の従者を持って幸せだよ・・・」

「そない褒めんといてください♪」


千草に嫌味は通じないようだ・・・


「まぁ、いいや。

それじゃあ指示通り 朝ごはんを食べますか。」

「下に用意はできてますから、着替えて顔洗ってから来てや。」

「はいはい、そうしますよ。」


言うことを言うと、千草は部屋から出て行った。

私は着替えて洗面、トイレを済ませ、居間へと向かう。


「おはよう~。」

「・・・・・・んぁ?」

「おはようございます、ソプラノ様。」

「旦さん はよ席に着いてや。」


居間に行くと 居るのは明らかに寝ぼけているエヴァと いつも通りの茶々丸、

それにさっき私を起こしに来た千草だけだった。


「あれ? 皆は?」

「他の皆さんは観客として見ているだけなので、もう少し後に起こす予定です。」

「・・・・・お互い、良い従者をもったね・・・・エヴァ。」

「・・・・・・す~・・・」


エヴァは完全に寝ぼけモードだ・・・・


席についた私の前に千草がご飯をよそう、

茶々丸がエヴァの横に座り、エヴァの口に次々と食事を入れていき

エヴァは寝ぼけているにもかかわらず、次々と食事を食べていく。

この家では割とよく見られる光景だ。


「ほんまは験担ぎにヒレカツでも揚げようかと思ったんやけど、

普通に消化のええもんで揃えました。」

「流石に朝から揚げ物は・・・ね。

今日は千草達は皆 試合を見に来るの?」

「そのつもりです、旦さん達の晴れ舞台やさかいな。」

「・・・そんなに大したものではないともうよ?

私何もしないつもりだし。」

「そないな事言わんと、がんばっておくれやす。」

「千草に恥をかかせない程度にかんばります。」

「はいな、・・・・あ、ご飯のおかわり要りますか?」

「いや、いいよ。 今日は軽めにしておくよ。」


私達4人は食事を軽めに済ませ、しばらく歓談。

エヴァが本気で寝ないように 時折茶々丸と千草が

揺らしたり、鼻を摘んだりしている内に目が覚めた様で、

部屋に戻って大会に着ていく服を選び始めた。


私と千草も部屋に戻り服を選んでいる内に、

千雨と夕映が起きてきたようで、服を選んで居間に戻ったら朝食をとっていた。


「それじゃあ、二人が御飯食べて着替えたら皆で会場に行こうか?」

「ん、了解。」 「わかったです。」

「すいません、ソプラノ様。

私は超鈴音から呼ばれているのでご同行することはできません。」

「え? そうなの?」

「姉様、しばらくは茶々丸の好きなようにさせてやってくれ。

できたら 詳しく話しを聞くのもやめて欲しい。」

「ふ~ん・・・まぁ、エヴァがそう言うならいいよ。」


(超の計画のことか・・・なら仕方が無いか。)


二人の食事が終わり私も部屋に戻って着替え、戻ると エヴァも用意ができている様で

居間に全員が集合、茶々丸以外はそのまま会場の龍宮神社に向かうことにした。




まほら武道会 選手控え室




私達が控え室に着く頃には 私とエヴァ以外の全員が揃っているようで

ネギ先生達はクラスメイトや高畑先生と集まって会話中、

他の選手もそれぞれストレッチや精神の集中などで

それぞれ思い思いに過ごしている。


「皆おはよ~♪」

「「「「「「「おはよう。」」」」」」」

「あ、本当にソプラノも出るんだね。」

「お手やわからにね、神楽坂さん。

私の帽子を取る時に間違えてハリセンで叩かないでくださいね♪」

「そ、そんなことしないわよ!」 //

「え、エヴァンジェリンさん・・・・あの、おて、お手柔らかにお願いします!!」 lll

「ん? ぼーやか、・・・・そうだなぼーやと当たる時は少し本気でやってやろうか?」

「い、いいえ!! そんな滅相もない!! 結構ですっ!!」 lll

「なんや? ネギ、このちっちゃい嬢ちゃんそんなに強いんか?

そうは見えへんけどな~。」

「こ、小太郎君!! 黙って!!」 lll 「ちょっとアンタこっち来なさい!!」 lll


ネギ先生と神楽坂さんが小太郎と呼ばれた少年を引きずって隅の方に移動する。


「・・・ふむ、順当に行けば2回戦で桜咲、貴様か・・・・・・」

「アスナさんに勝てればですが、2回戦で会えたらお手柔らかにお願いします。」

「・・・・・桜咲、貴様 少し不抜けているようだな。」

「・・・どういう事ですか? エヴァンジェリンさんと言えども聞き捨てなりませんが・・・」

「言葉通りの意味だ・・・そうだな、2回戦で少し貴様に現実というものを教えてやろうか。」

「エヴァンジェリンさんと言えども、

今回のルールでは簡単に勝てるとは限りませんよ?」

「・・・フフッ、ハハハハッ、どうやら本当に不抜けているようだ、

貴様が私に勝てる? あり得んな、今の貴様なら我が弟子の綾瀬でも対処できる。」

「私が、私の剣が夕映さんに劣るというのですかっ!?」 #

「フフッ、そのあたりを2回戦で貴様に叩き込んでやるさ、

楽しみにしておけよ? 桜咲 刹那。」


エヴァは桜咲さんに言いたいことを言うとさっさと控え室から出ていってしまう。

私も桜咲さんにあまり気にしないように言い 軽く頭を下げてエヴァに着いて行く。




「エヴァが桜咲さんに絡むなんて珍しいね?

何かあったの?」

「あいつ自身には多少興味はあるが、今回はそれじゃない。

桜咲が不抜けたままでは私達に害が出てくるからな、

今の内に矯正出来るなら矯正して、ダメなら排除しようと思ったまでだ。」

「・・・・近衛さんの事か。」

「奴は既に2回、近衛を殺している、護衛としては失格だ。

そのたびにジジィが私達に絡んで来るようではうっとおしくてかなわんからな、

今日の試合で見所がないようなら ジジィに言ってクビにするか、最悪・・・・」


エヴァも私と似て 身内以外には基本的に興味がない。

修学旅行はアーウェルンクスが相手だったからしょうが無いとも思えるが、

先日のヘルマンの件は不味い・・・

今日の2回戦、桜咲さんが神楽坂さんに負けるようなことがあれば論外、

勝ってエヴァと当たった時、醜態を晒すようだったらエヴァは排除にかかるだろう。

彼女にとって今日は分岐点になる日かもしれない。




その後選手控え室で朝倉さんと超に本戦のルール説明が行われた。

ルールは能舞台での15分1本勝負、

ダウン10秒 リングアウト10秒 気絶、ギブアップで勝敗が確定。

時間内に勝負がつかなかった時は、観客によるメール投票で勝敗を決める、

と言う内容だった。


こうしてそれぞれの思惑が絡むまほら武道会 本戦が始まった。




第一試合 犬上 小太郎 vs 佐倉 愛衣




彼女と小太郎君は知り合いのようで開始前に幾つか会話がされ、

その後、試合が開始された。


試合開始直後、佐倉さんがアーティファクトを出し構える。


「ねぇ、この学園の魔法使いって魔法を隠匿しなきゃいけないんだよね?

あれ・・・いいの?」

「ダメに決まっているだろう! あんなことをすれば超の思い通りだ。」


私とエヴァは選手席の少し離れた場所で並んで座る。

さっきの控え室でのこともあり、ネギ先生たちが私達に近寄ってくることはないようだ。


そうしている間にも試合は進行する。

小太郎君は相手が女性ということもあり、どう攻めようか悩んでいたようだが、

瞬動で一気に佐倉さんの懐に入り2発の拳の風圧で場外に吹き飛ばす。


佐倉さんは泳げないようで、場外の池で溺れているところを

小太郎君が救出、1回戦の勝利を収めた。




第二試合 大豪院 ポチ vs クウネル・サンダース




序盤 大豪院さんが一気に攻撃を仕掛けるが、深いフードをかぶるクウネルさんは

落ち着いて攻撃をさばいている。


「エヴァどう思う?」

「ふむ、フードの方が勝つだろうが・・・アイツ・・・妙な違和感があるな、人間か?」

「やっぱそう思う?

私、あのフードの方 心当たりがあるんだよね。」

「・・・・どういう事だ、姉様。」

「あの人多分、図書館の司書さんだよ。

ほら、エヴァも図書館島に本を取りに行った時会ってない?」

「知らん、私が本を取りに行ったときは、

申請しておいた本が所定の場所に置いてあったからな。」

「そうなんだ、私話したことはないけど、一度だけ見たことがあるんだよね。

まぁ、ぶっちゃけるとクルトの定時連絡で話には聞いてたんだけど。

あの人紅き翼のアルビオレ・イマだよ。」

「・・・・なんでそんな奴がこんな所に出てくる・・・・ぼーやか?」

「普通に考えたら超が絡んでいるこの大会で不手際が起こらないように

学園長が依頼したか、ネギ先生に関係あるか・・・

案外エヴァが暴走した時の抑えだったりして。」

「あいつ一人で私を押さえる? 笑わせるな 姉様。

まぁ、何れにしても注意はしておいたほうがよさそうだな。」

「そうだね。」


試合は大豪院さんが終始押しているように見えたが、

クウネルさんが隙をついて顎を掌底で打ち抜き

大豪院さんの意識を刈り取り、勝利を収めた。


朝倉さんの勝利宣言の間、ネギ先生の方を見ているようだった。


「めっちゃ見てるね、ネギ先生を。」

「ああやって意識させているんだろう、どうやらぼーやに用事がありそうだな。」

「そうだね、少なくともネギ先生に何か関係ありそうだね。

他の件も複数絡む可能性があるから、安心はできないけど。」

「あぁ、分かっているさ 姉様。」




第三試合 長瀬 楓 vs 中村 達也




この中村さん、一般人にしてはかなり鍛えてるようで、

気による遠距離攻撃ができる人だったが、

いきなり一発目で見せたのがまずかったか

二発目に撃つ時に長瀬さんに背後に回られ

首と後頭部の間を打ち 脳震盪を起こさせられてダウン。


長瀬さんの勝利に終わった。


「彼は普通の人にしてはすごかったね、気を撃ったよ。」

「あぁ、だが恐らく周りに自分より優れた使い手がいなかったんだろう、

あんな一発目から使っているようではな・・・

ああいうのは相手の油断を誘って、ここぞという時に使わないとな。


それに相手が悪かった、長瀬相手ではあんな攻撃二度目は効くまい。

フフッ それにしても長瀬も一発目は内心ビックリしていたかもな?」

「一般人がいきなり気を撃ってきたらビックリするかもしれないね。」




第四試合 龍宮 真名 vs 古菲




「お待たせしました!!

お聞きくださいこの歓声!!

本日の大会の大本命、前年度ウルティマホラ チャンピオン!! 古菲選手

そして対するはこの龍宮神社の一人娘!! 龍宮真名選手!!」


彼女達の様子を見ると かなり本気の様で、表情にも気合が入っている。 


「この試合はエヴァも楽しみなんじゃない?」

「そうだな、練習とは違ってそれなりに本気の試合のようだし

龍宮が有利だとは思うが、古菲もこのルールなら十分勝ち目はある。

しかし龍宮のあの服・・・何か仕込んで着ているかもな。」

「古ちゃんも帯を仕込んでいるようだしね~。」

「そういえば姉様は中国拳法も使ったな?」

「八卦掌だね、昔 護身用にね。

私は攻撃力は十分あるし、当時は回避の技術の方が必要だったからね。」

「そういえば、姉様と体術のみで訓練すると いつも泥仕合になったな・・・

どっちも回避かカウンター狙いの技が多かったから・・・。」

「あ、ほら! 始まるみたいだよ!」


試合開始の合図と共に龍宮さんが構えを取るフリをして、

それに古ちゃんが気を取らた隙に 手元から何かを打ち出し

古ちゃんの額に直撃した。


「あー やっぱり仕込んでたね・・・五〇〇円玉?

羅漢銭かな?」

「だが古も回避は間に合わなかったが衝撃は殺しているようだぞ、

吹っ飛び方が大げさだったしな。」


その後龍宮さんが 朝倉さんに下がるように指示を出し、

朝倉さんが下がったところで、古ちゃんに向かい一気に攻撃を開始する。


古ちゃんもうまく回避しているようで、直撃は無いものの

かすったり撃ち落としたりしている。


「龍宮さん あの服の中に何枚五〇〇円玉を仕込んでいるのかな?」

「威力を出すために この国で一番重い硬貨を使うのはいいが

かなりの金額になりそうだな、古も避けているから内心穏やかじゃなさそうだ。」 w


龍宮さんの猛攻を回避と防御で耐え切り、龍宮さんが五〇〇円玉を装填する隙に

古ちゃんが一気に間合いを詰める。


古ちゃんの攻撃を龍宮さんが回避したものの、古ちゃんに腕を掴まれ懐に入り込まれた、

得意の間合いで一気に勝負を決めるつもりのようだ。


「ほう、なかなか古もやるもんだな、あの隙に懐に入り込むとは。」

「でも、龍宮さんの羅漢銭って投げるんじゃなくて指で打ち出してるから

・・・・・近接でも使えるみたいだね。」


私達が話している間にも古ちゃんが攻めるが 龍宮さんがうまく古ちゃんの顎を狙って

五〇〇円玉を打ち出し、古ちゃんも衝撃を逃がす為に吹き飛んだが

その体制を崩した所を狙って龍宮さんが一気に攻撃をかける。


古ちゃんもなんとか立ち上がろうとするが、そのたびに四肢を撃たれ

立ち上がることができなくなる。


「ふむ、勝負かつきそうだな・・・古はここで諦めるかな?」

「どうだろうね?」


皆が様子を見守る中、選手席の方からネギ先生の一喝が入り、

古ちゃんが 尚も立ち上がろうとする。


「まだやるようだな、なかなか見どころのある奴だ。」

「ネギ先生の声でヤル気を出したみたいだね、コレは愛の力かっ!?」

「・・・・・はぁ~、まったく、あのぼーやの死因は女関係だな。」


古ちゃんの起き上がりを潰すべく 龍宮さんが五〇〇円玉を撃ち出すが、

服の帯をうまく使い打ち落とした古ちゃんが

そのまま帯を龍宮さんの首に帯を巻きつけようとする。

龍宮さんも回避は無理と踏んで、腕で首の防御をし 窒息や首の骨折を免れる。


龍宮さんはすぐさま帯を外すべく、

引きつけた帯の一点を狙って連続で五〇〇円玉を打ち出し

帯を破るが、古ちゃんも 龍宮さんの帯が外れるまでの間に

一気に帯を使った技、布槍術で畳み掛け

龍宮さん、古ちゃん、共に一進一退の攻撃を繰り広げる。


攻撃の間に古ちゃんが腕を撃たれたが、龍宮さんの左腕に帯を巻きつけることに成功し

一気に龍宮さんを引き付ける。


一気に引っ張られた龍宮さん、引きつけた古ちゃん

二人共お互いにカウンターを狙う体制に入り

二人が接近した時、周りに響くほどの衝撃音がなり

会場が静まり返る。




古ちゃんが先に崩れ落ちたが、二人の会話の後

龍宮さんの服の背中部分がはじけ飛び、龍宮さんが倒れる。


「へー、古ちゃんが硬気功で耐えて浸透勁を打ったみたいだね。」

「耐久力で古が勝ったようだな、龍宮もあの距離で古の浸透勁をくらっては

流石に堪えられなかったようだな、アレは内臓に効くからなー・・・・」

「前、エヴァに私が打った時は大変だったね~。」

「・・・・姉様のバカ力と気で打たれたからな・・・私じゃなかったら悲惨なことになってるぞ?」

「でも、私はその後に悲惨なことになったけど・・・・ね。」


昔エヴァと体術の訓練で浸透勁を打ち込んだ時、

エヴァがその直後吐いて私はエヴァの吐瀉物まみれ・・・

しかもその後に怒ったエヴァに氷漬けにされ放置された。


二人の試合は古ちゃんの勝利宣言がされ

ネギ先生達が付き添いの元、二人共医務室へ運ばれていった。


その後、試合会場を修復する作業の為一時中断となり、

私達は千雨たちのいる客席の方へ一度向かった。




「皆楽しんでる~?」

「・・・・・楽しむ? ・・・・何を?」


チャチャゼロを頭に乗せた千雨の顔色があからさまに悪い・・・

夕映や千草が心配そうに見つめる。


「・・・何考えてんだあいつ等。」 lll

「ど、どうしたの千雨、顔色悪いよ?」

「先輩・・・一緒に転校しよう。 いや、いっそ海外に住もう。」

「お、おい千雨 馬鹿なことを言い出すな。」

「馬鹿? 馬鹿はアイツ等だろう?

あんなことをしてたら今日にでもバレるだろう!?

これ見てみろよ!!」


そう言って千雨が取り出したのはノートPCの画面、

そこには先日予選会で敗退した気の使い手が

インタビューに答えている記事が載っていた。


「・・・・あらら。」

「あらら、じゃねえよ! 思いっきり顔出してバレてんじゃねーか!

ご丁寧に画像付きだよ!!」

「これを見る限り超さんの情報統制は意味を為してないですね。

いや、茶々丸を作った超さんの技術力ならここまで目立つ物なら

何とかできるはずです。」

「・・・コレが超はんの目的の一つや違いますやろか?」

「気や魔法を公の物にすることがですか?」

「せや、この大会、賞金をエサに裏のもんに その技を使わせ、

この記事みたいに情報を公開し、世間様にその存在をバラす。」

「ですが何のためですか?」

「そうだぜ、それにこの記事だけだと、ただの似非記事扱いが関の山じゃないか?」

「せやから目的の 一つ 言うてますのや。」

「目的の一つですか・・・コレがいったい何に繋がるんです・・・・?」


皆で、超の計画に着いて考えるが まだ情報が足りない。

結局答えは出ないまま時間が流れていった。


「とりあえず、千雨はこのまま情報の流れを監視してて。

私達は試合があるから一旦戻るよ。」

「ソプラノにエヴァンジェリンさん、できるだけ派手なことは控えて欲しいです。」

「わかった、それにあの程度の相手なら、体術だけで十分だ。」

「りょーかい。 エヴァを見はっておくよ。」

「ちょっと待て、私は体術だけで十分だと言ったはずだぞ?

見張られる覚えなど無い!」

「ほらほらエヴァ、時間がないよ。 早く戻ろう。」

「これ、待て! 引っ張るな!!

話はまだ終わってないぞ 姉様!!」


私はエヴァの腕を組んで選手席まで引きずっていった。




そして試合会場の修復も終わり、次の試合が開始される。


「皆様 お待たせしました!!

板の張替えが終了しましたので、第五試合に移らせて頂きます。

それにしても、レベルの高い大会になってきました!!」




第五試合 田中 vs 高音・D・グッドマン




試合開始前に高音さんが選手席に向かってなにやら喚いているが

肝心の相手のネギ先生がいないようで、それを指摘され赤面している。


気を取り直して対戦相手の田中さんに全力で来るように挑発、

その挑発に乗った 田中さんが口を大きく開け

試合開始の合図と共に 口からビームを発射する。


「凄いエヴァ!! 口からビームだよ!! ビームっ!!」 

「はしゃぐな姉様! はずかしい。」


その後もビームやロケットパンチで攻撃を続け

なんとか回避していた高音さんも とうとう片足をつかまれ

ビームの直撃をくらってしまう。


「おいおい、ビームの直撃を食らったぞ?

蒸発したんじゃないか、死んだか?」

「あ、でも粉塵から人影が見えるから大丈夫っぽいよ。」


煙が晴れ、その中から高音さんが田中さんに向かってなにやら叫んでいるが・・・・

私には高音さんの様子が刺激的すぎて、何を言っているのか頭に入らなかった。



当の本人、高音さんは・・・・胸はほとんど露出してパンツも一部吹き飛び

需要な部分をなんとか隠している状態だった。




「うわ~、うわ~・・・茶々丸!? 茶々丸ぅ!! 録画してるっ!?」 ///

「馬鹿者!! 見るな!! 姉様は見なくてもいいんだっ!!」


エヴァが私の顔にしがみつき視界を塞ごうとする。

私はなんとかこの目に焼き付けようとエヴァを剥がそうとする

そうしていると どこからか念話が入ってきた。




『はい、ソプラノ様 バッチリと録画しております。』




「おいっ!? どこで撮っているんだボケロボ!! 消せ! 今すぐ消せっ!!」 #

「流石茶々丸っ! 最高の仕事をしているよ!!」

『恐悦至極。』

「このバカどもがァァ~~!!」 #


私やエヴァが遊んでいる間に、服を吹き飛ばされほとんど裸に近い高音さんが

恥ずかしさから田中さんに殴りかかり、田中さんはそのまま空の彼方に消えていった。




こうして武道大会 第五試合は高音さんの勝利で終わり、

次の試合・・・高畑先生 対 ネギ先生の試合の順番が来た。






観客席


「・・・・おい、茶々丸がどこかにいないか捜すんだ。」 #

「どうしたんです? 千雨さん。」

「せやで、どないしはったん?」

「あのヌード姿の女の人を見た先輩が何もしないと思うか?」

「そうは言っても・・・・・ほら、エヴァンジェリンさんが妨害しているですよ?

それにソプラノが何で女性のヌードを見たがるんですか?」

「エヴァはんが隣におるから、お嬢様も馬鹿なことはせえへんやろ。」

「バカっ! お前は達はまだ知らないのも仕方が無いけど

こういう時は常に茶々丸が撮影に回ってるんだ!

今もどこかで撮影しているはずだ! 探せっ!!」


エヴァ家に来て年季の長い千雨には こういう時の茶々丸の行動が

完全に把握されていた。


「千雨さん、茶々丸さんなら ほら、あそこに。」


夕映が指さす方を見ると解説席にちゃっかりと座っている茶々丸の姿が。

様子を伺うと、高音さんを凝視しているようだ。


「あのボケロボ~!! ちゃっかり一番いい席をキープしていたのか!?」

「・・・・いや、普通に考えたら超さんの指示では。」


千雨による茶々丸の撮影妨害は不可能な状態だった。

  1. 2012/03/19(月) 20:42:31|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  035





麻帆良学園祭 初日 夕方




「ほら~ エヴァももういい加減機嫌を直してよ?」

「・・・・・・・ふんっ!」 #

「コンナ オモシロソウナハナシノ ナニガキニイラナインダ ゴシュジン?」

「エヴァも出るって決めたなら何時までも拗ねるなよ。」

「そうですよエヴァンジェリンさん、頑張ってソプラノを守るですよ。」

「貴様が言うな綾瀬夕映、この事は一生忘れんからな!」

「エヴァはんも機嫌直してぇな、今晩はエヴァはんの好きな食事作るえ?」

「私も頑張って作ります、マスター。」


現在 私達は武道大会に参加するため、会場に向かっているが、

エヴァが一向に機嫌を直してくれないので 皆で機嫌をとりながら移動している。


会場に近づくに連れ、エヴァの機嫌の悪さも加速度的に増していく、

流石にこのままではまずいのでエヴァの機嫌を取るため

皆で 何かいい案はないかと悩んでいた。


『どうする? 流石にこのままだとエヴァがキレて大会をぶち壊す可能性も出てきたよ・・・』

『そうなっても別にええんとちゃいますか?

それはそれで面白そうや。』

『いや、ダメだろう。 エヴァが切れるのはいいが騒ぎを起こしたら先生達も

さすがに黙ってないだろう?』

『そうですね、騒ぎを起こすのはまずいんじゃないでしょうか。』

『・・・・ほとんどお前が原因だがな。』

『あ、アレは・・・ソプラノに良かれと思って話を持っていっただけで・・・』

『まぁ、今はエヴァの機嫌だ。

手っ取り早いのは先輩が生贄になることじゃないか?

・・・・・・腹がたつけど。』 #

『それはあきまへん! ウチは反対や。』

『? ソプラノが生贄とはどういう意味です?』

『綾瀬さんは知らない方がいいと思います。』

『?? 茶々丸さんがそう言うなら深くは聞きませんが・・・』

『じゃあどうするんだよ? 今の状態のエヴァの機嫌をとるなんて私達には無理だぞ?』

『・・・無理やね~。』 『無理です。』 『無理ですね。』 『ムリダ。』

『・・・・・しょうが無い ココは私が一肌脱ぐしか。』

『それはあきませんて!』

『よくわかりませんけど、嫌な予感がするので反対です。』


皆で何か方法はないか考えるが一向にいい案が出ない。

そうしている間にも予選が行われる会場 龍宮神社に着いてしまい、

エヴァの機嫌が最悪になった。


「ね、ねぇ エヴァ?」

「・・・なんだ?」 #


エヴァがいかにも 『私キレてます。』 というヤバイ表情で私達を睨みつける、

それを見た皆が 我先にとその場から逃げ出そうとする。


「あ、私観客席の方で応援してるから、二人共頑張ってな!」 lll

「ウチらも応援してますさかい、頑張ってくださいな~。

行きましょか? 夕映はん。」

「は、はい、 ソプラノ、エヴァンジェリンさん頑張ってくださいね。」 lll

「マスター、お二人は超さんの所に行く予定でしたね?

私はこれから少し用事がありますのでこれで失礼します。

姉さんは客席で千雨さんと一緒にいてください。」

「ジャーナ ゴシュジン。」


特別枠で参加するため、超の所に行かなければいけないとは言え、

私一人、皆に見捨てられエヴァと二人っきりで置いて行かれる。


私はエヴァと腕を組んでいるので逃げられない・・・

ココは腹を括り、決死の覚悟でエヴァのご機嫌取りに全力を出す。


「ほら エヴァ、とりあえず超の所に行こ?」

「・・・・・あぁ。」


(声が低っ!? これは相当頭に来てるな。)


「ね、ねぇエヴァ? そろそろ機嫌を直してくれないかな~・・・・?」

「・・・・誰のせいだと思っているんだ?」 #

「私のせいです。」 lll

「・・・大体最近の姉様はだな、千雨にはいいように扱われ手を出す、

オマケに千草、綾瀬と続いて女に手を出した挙句、今度は超鈴音だ。

いったい何人の女に手を出せば気が済むんだ?」


これは不味い、夕映への怒りかと思ってたら矛先が私に向いてしまった。


「手を出してしまったのは千雨だけでして・・・。」

「言い訳をするな! 綾瀬はともかく千草はどうせ手を出すつもりなんだろう?

・・・まぁ、私もガキじゃない。 あの二人なら認めてやらんこともないが、

姉様の正妻は誰だ?」

「エヴァです。」

「分かっているのなら 最近私に対する態度に問題があるとは思わないか?」

「・・・・ほとんど毎晩エヴァとは夜を共にしていると思いますが。」

「そういう話じゃないっ! そんな話をこんな場所で持ち出すな!」 //


この話ではないようだ。


「姉様は今日の午前中、学園祭を千草と回ったよな?

昼は千雨とイベントにも出たそうだな?

私とは何時回るつもりなんだ?」

「エヴァの囲碁部へは先日顔を出しましたし 二日目にも顔を出す予定です。」

「それだけか?」


(ここで下手なことは言えない・・・

確か最終日は夕映との約束があったが午前中だけにしてもらって、

最終日の午後から翌日までエヴァの予定を組めばなんとか・・・)


「・・・・・・最終日の午後から時間をいただけないでしょうか?

翌日の朝まで 全力でお世話をさせていただきたいと思います。」

「ほう? 姉様が私の世話をしてくれるのか?

学園祭最終日の午後から振替休日すべて使って。」


学園祭の振替休日は何日あっただろうか・・・

少なくともここでの選択肢は一つだけ、

それにエヴァが私に嫉妬してくれていたのが すごく嬉しい。

この状況で私に断るという選択は存在しない。


「うん♪ 私がエヴァをお世話するよ!」

「・・・・な、なんだ気持ち悪いな・・・姉様は何を企んでいる?」

「何も企んでないよ、エヴァは私が皆と仲良くしてるから嫉妬してくれたんだよね♪」

「ぶふぅっ! ば、馬鹿を言うな!! この私が嫉妬などするわけ無いだろうっ!?」 //

「恥ずかしがらなくてもいいよ、私はエヴァのお姉ちゃんで旦那さんだからね。

エヴァのことはなんでも分かるんだよ?」


エヴァも嫉妬発言で完全に毒消を抜かれたのか、

私の愛情100%の態度にしどろもどろになり、怒りも霧散したようだ。


「・・・・ちっ! そ、そこまで言うんだったら覚悟しておけよ! 散々こき使ってやるっ!!」

「エヴァの愛情表現は歪だけど、お姉ちゃんは受け止めてみせるよ!!」

「・・・・もう好きにしろっ!」 ///


私はエヴァとベッタリと腕を組み、恥ずかしそうにするエヴァを連れて

超の元へ向かう。




「・・・・どういう状況カ?」


出会い頭に困惑する超。


「貴様が私に参加するように言い出したんだろうが!!

この貸しは高くつくと思えよ!!」

「エヴァのことは気にしないで、恥ずかしがってるだけだから。」

「姉様は黙っていろ!!」 //

「・・・まぁ、そう言うなら話を進めるヨ?

ソプラノにはこの帽子をかぶってもらって、それを取られたら負け

ということにさせてもらうネ。」

「・・・ふん、姉様に近づけなければいいんだろう? 楽勝だ。」

「いや、少しは手加減して欲しいネ。

ソプラノはその格好でいいのか?」


超に指摘されて自分の格好を確認するが、一度家に帰り着替えたので、

今はエヴァと対になった色でリボンの多いフレアスカートの洋服

エヴァは色違いで白い服を着ている。


「私達はこのままで問題ない。

どうせそれほど動く必要もないしな。」

「それではこの帽子を持って私に着いて来て欲しいネ、

これから開会式とルールの説明をするから、その時にエヴァ達のことを説明するヨ。」

「ん、りょーかい。」

「面倒だな・・・」


超に渡された、いかにもお嬢様風の白いリボンが付いてる黒いつば広帽子

私は帽子をかぶり、エヴァと腕を組んで超についていく。


「あれ? エヴァちゃんにソプラノちゃんじゃん、どうしたのこんな所で?」

「朝倉さん、こんにちわ。」

「ふん、貴様か。」

「朝倉には今回の大会の司会を頼んでいるんだヨ。」

「そういう事♪ 二人は今日はどうしたの?」

「私達は特別枠で参加する予定なんですよ。」

「へ・・・? 二人が? エヴァちゃんはともかくソプラノちゃんは大丈夫なの?」

「それも含めてこれからルール説明の時に話すネ。

行こうか、朝倉サン。」

「おっけ~。 さぁ、景気よくやるよ~♪」


マイクを持ってノリノリの朝倉さんが、拝殿の表に出て参加者達に向かって

開催の挨拶をする。


「ようこそ!! 麻帆良生徒及び 学生及び 部外者の皆様!!

復活した 『まほら武道会』 へ!!

突然の告知に関わらずこれ程の人数が集まってくれたことを感謝します!!」


朝倉さんの挨拶で皆がコチラを注目し話を聞く体制に入る。

参加者をよく見ると、見知った顔が何人か見える。


「ほらほら、エヴァ、 ネギ先生達や古ちゃん達も参加するみたいだよ?」

「ふん、私の相手にもならん。」


朝倉さんにより、簡単な大会の説明が行われる。


「優勝賞金一千万円!!

伝統ある大会優勝者の栄誉とこの賞金 見事その手に掴んでください!!

では、今大会の主催者より開会の挨拶を・・・

学園人気 NO.1 屋台 『超包子』 オーナー 超 鈴音!!」


ネギ先生達、3-A関係者は皆驚いているようだ。


「私が・・・この大会を買収して復活させた理由はただひとつネ。

表の世界、裏の世界を問わず この学園の最強を見たい、それだけネ。」


観客席がざわめく、一般人には裏の世界 というのが検討あつかないようだ。


「20数年前まで!

この大会は元々裏の世界の者達が力を競う伝統的大会だたヨ。

しかし主に個人用ビデオカメラなどの記録器材の発達と普及により

使い手たちは技の使用を自粛 大会自体も形骸化 規模は縮小の一途をだとた・・・

だが 私はここに最盛期の 『まほら武道会』 を復活させるネ!

飛び道具及び刃物の使用禁止・・・・そして呪文詠唱の禁止!!

この2点を守ればいかなる技を使用してもOKネ!!」


呪文詠唱の説明の所で魔法関係者の表情が変わる。


「案ずることはないヨ、今のこの時代 映像記録がなければ誰も何も信じない。

大会中 この龍宮神社では完全な電子的措置により

携帯カメラを含む一切の記録機器は使用できなくするネ。

裏の世界の者はその力を存分に振るうがヨロシ!!

表の世界の者は真の力を目撃して見聞を広めてもらえればこれ幸いネ!!

以上!!」

「では詳細の説明に移らせていただきます!!」


朝倉さんによる ルール説明が行われる。

その間に私は夕映達と念話で先程の超の発言について話す。


『さて、皆はどう思った?』

『怪しいです。

あの言い方では魔法使いに魔法を使え、と促しているように聞こえるです。』

『そうだよな~、賞金をちらつかせて魔法使いの生徒辺りに

魔法を使わせようとしてるように聞こえるよな。』

『記録には残さないから魔法を使え・・・ですか。

しかし もし超さんが記録に残していたら・・・?』

『まぁ、あの超のやることだ、間違い無く記録してるぜ。』

『せやろな~。 では、その意図はなんやろ?

魔法使いに魔法を使わせて記録、それを使って何をするんやろ?

脅迫にしてはやることが大げさすぎやしな。』

『この大会で撮った映像を元に学園を脅迫したところで

組織の力が違いますから潰されるのがオチですよ。

それにネギ先生に渡した時計がこの大会に繋がりません。』

『そもそも、脅迫するとして何が目的だ?

金が欲しいなら あの超だ、普通に稼いだほうが安全だし確実だろうし、

タイムマシンなんか持ってるんだ、クジでも買えよって話だ。』

『わかりまへんな~、情報が少なすぎて。』


皆は超の真の目的について議論を交わすが、

いまいち判断がつかないようだ。


そうこうしている間にルール説明が進行し、私達の話になるようだ。


「さて、今司会からルールの説明をしてもらたガ

私の方から特別な参加者を紹介したいネ。」


超の合図と共に私とエヴァにライトが当てられる。

それに合わせて私はお辞儀をする。


「この二人、血はつながってないが姉妹で私のクラスメイトね。

今回、この二人にはペアで特別に参加を許可したヨ。」


超の発言により参加者の方から疑問の声が上がったり

私達を知っている人達からも なぜ? と言った声が上がっている。


「彼女、黒髪の姉の方の話なのだが、彼女は病弱で入退院を繰り返していて

今回の学園祭でも多くのイベントに参加できずに悲しい思いをしていたネ。

学園に所属していながら学園祭のイベントに参加できない彼女のため

クラスメイトの私が主催するこの大会に

特別枠として妹と共に参加をすることを私が進めたネ。

姉の方はもちろんただの素人、いや それ以下の体力しかもっていないが

妹の方はかなりの使い手で、私の知る限りでは最強と言っても過言ではないヨ。

そこで、彼女達姉妹の特別ルールとして、

通常のダウン等の勝利判定以外に

姉の方の帽子を取った時点で勝ちとする特別ルールを作るネ。」


私の話で同情する人が居たり、エヴァの話で疑問の声が上がったり

色々な声が上がるが、追加ルールが私の帽子を取ったら勝ち という事で

皆一様に納得してくれたようで、特に不満の声が上がることはなくなった。


基本善人が多いこの学園で、見た目少女の私達を殴ったりするより

帽子を取るという 安全な勝利判定ができたということで

逆に安心する人が多いようだ。


中には女性参加者には、帽子の着用を求める声が上がるくらいだった。


「ああ 一ついい忘れてるコトがあったネ。

この大会が形骸化する前、実質上最後の大会となった25年前の優勝者は・・・

学園にフラリと現れた異国の子供、 『ナギ・スプリングフィールド』 と名乗る

当時10歳の少年だった。

この名前に聞き覚えのあるものは・・・がんばるとイイネ♡」


『・・・完全にネギ先生を狙った台詞だったね~。』

『そうですね、これでネギ先生は全力でこの大会の優勝を目指しますよ。』

『ネギ先生に対する手札は着々と揃っているわけだ・・・』

『超はんもなかなか回りくどくて 分かりにくいことしはりますな。

こういう手合いは最後の最後まで本心を見せんもんや。』


「では、参加希望者は前へ出てくじを引いてください!

予選大会はくじ引きで決まった 

それぞれ20名人組のグループで行われる バトルロイヤル!!

予選会終了ギリギリまで参加者を受け付けます!!

年齢性別資格制限一切なし!!

本戦は学祭2日目 明朝午前8時より!!

ただ今より予選会を始めます!!」


こうして学園祭初日、まほら武道会が開催された。




「エヴァ~どっちがくじを引く?」

「姉様が引いていいぞ、どのブロックに出ても私がすべて殲滅してやるからな。」

「流石エヴァ、頼りになる妹を持って お姉ちゃんは幸せです。」

「ふ、ふん。 誇りに思えよ。」 //


私達がくじを引く順番になり、私がくじを引く・・・・・


「どれどれ・・・F組だって。」

「ならば早速向かうぞ、一気に殲滅してくれる。」


さっきから物騒な言葉を吐き続けるエヴァの腕を組み、

私たちはF組の試合会場に向かった。




F組の会場に行くと どこかで見た顔かと思ったら高畑先生を見つけた。


「高畑先生~、こんばんわ。」

「あぁ、ソプラノ君にエヴァ君か こんばんわ。」

「やったね、エヴァ♪ 高畑先生に守ってもらえば楽勝だよ。」

「ふむ、まぁ 高畑なら問題なかろう。 私達に誰も近づけるなよ。」

「おいおい・・・まぁ、下手に君達に手を出されるよりかは僕がやったほうが安全かな。」


私とエヴァは腕を組んで高畑先生の近くで雑談、

予選会は高畑先生に任せることにした。


こうして予選会は進行し、各所で朝倉さんによる軽快な語り口調で

大会を盛り上げ、参加したクラスメイトも順調に勝ち上がっていった。


「それにしても高畑先生は何で参加したんですか?」

「ん、僕かい? ネギ君が参加すると聞いてね、ちょうどいい機会だから

ネギ君の修行の進行具合を確かめようと思ってね。」

「そうなんですか~。 それは楽しみなんじゃないですか?」

「そうだね、最近手合わせして無かったから楽しみだよ。

今回は僕も技を使っていくからね。」


高畑先生の技、居合い拳で高畑先生は私達に近づく選手達を倒していき

順調に選手の数を減らしている。


そんな中で気合の入っている人がいたようで、

高畑先生の居合い拳で沈まずに持ち直した人が、

私の帽子を取ろうとして手を伸ばしてきた。


「くっ・・・高畑にはかなわねぇ。

お嬢ちゃんには悪いが、俺もこんなところで終わるわけにはいかねぇ。

その帽子、貰っていくぜ!」


セリフと共に 私の帽子に手を伸ばしてきた男だが

エヴァがその手を取り、伸ばしてきた力を利用して投げ飛ばし

あご先を軽く蹴り、意識を刈り取る。


「ふん、私の姉様に手をだそうなど1000年早い、殺されないだけありがたいと思えよ。」

「助かったよ~ エヴァ~。」

「こ、こら! 姉様! 抱きつくなっ!!

おい高畑! 貴様きっちり倒さんか!!」

「あはは、ごめん ごめん。

ケガをさせないように加減が難しくて。」

「次からは殺す気で倒せ! 姉様に指一本触れさせるんじゃないぞ!!」

「あ、あぁ 気をつけるよ。」 lll


私の腕の中でもがくエヴァが、高畑先生に一通り説教をして 腕から脱出する。


こうして一悶着あったが、私達は無事に予選通過、明日の本戦へとコマを進めた。




「皆様お疲れ様です!

本選出場者16名が決定しました!!

本戦は明朝8時より 龍宮神社特別会場にて!

では 大会委員会の厳正な抽選の結果決定した

トーナメント表を発表しましょう!!

・・・・・こちらです!!」




まほら武道会 トーナメント表



Aブロック


佐倉愛衣 vs 村上小太郎

大豪院ポチ vs クウネル・サンダース


Bブロック


長瀬楓 vs 中村達也

龍宮真名 vs 古菲


Cブロック


田中 vs 高音・D・グッドマン

ネギ・スプリングフィールド vs タカミチ・T・高畑


Dブロック


神楽坂アスナ vs 桜咲刹那

マクダウェル姉妹 vs 山下慶一





「私達はDブロックだね。」

「どこでも同じ、優勝は私達のものだ。」

「先輩、お疲れさま~・・・・・っていうか、先輩は何もして無かったな。」

「ソプラノ無事ですか!? 怪我とかしてませんかっ!?」

「夕映はん 落ち着きなや、お嬢様は怪我どころか 触れられもしとらへんて。」

「ナンダヨゴジュシン チガタリネーヨ、フヌケタカ?」

「黙れ駄人形。 それに綾瀬、私が姉様に怪我などさせるか。」

「そんなこと言ったって エヴァはほとんど高畑先生に任せてたじゃないか。」

「あんな物私が手を下すまでもない。」

「まぁ、二人共無事でよかったよ。」

「じゃあ今日は帰って祝勝会でも開こうか?」

「せやね、ウチも腕によりをかけて料理しますえ。」

「お手伝いします、千草さん。」

「今日は私も手伝うよ。」

「私も今日は そちらに泊めてもらってお祝いするですよ。」

「サケダー!!」

「じゃあ帰ろうか? エヴァ。」

「あぁ、そうだな。」




こうして超の不穏な動きはあったものの

私達の学園祭初日は無事に終りを迎えた。






深夜 エヴァ家 地下室


そこにはエヴァの別荘に侵入する私の姿があった・・・

  1. 2012/03/19(月) 20:42:02|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  034



麻帆良学園 学園祭 1日目 昼




「千雨~準備できた~?」

「あぁ、こっちは準備OKだぜ、先輩。」


私と千雨は学園祭ゲリライベントのコスプレ大会に参加するため、

衣装や小物を持ってイベント会場に向かう準備をしている。


「それじゃあ、千草はイベントの間は自由に学園祭を楽しんできてね。

私達はイベントが終わり次第、家に戻ってくるから 合流するなら

その時間に合流ということで。」

「はいな、旦さんたちも頑張っておくれやす。」


千草は私達に着いて来たいと言ったが、千雨が恥ずかしいから来るな、と

ゴネたので付いてくるのを諦めたようだ・・・表向きは。


「それじゃあ千雨行こうか?」

「ん、それじゃあ千草さん、行ってきます。」

「いってらっしゃい。」


荷物を持って家を出て、イベント会場へ向かう。

会場に更衣室が用意されているので、着替は向こうですることになっている。


「結構ギリギリだけど、イベント開始の時間には間に合うの?」

「着替えの時間いれても十分間に合うからいいんだよ・・・

会場にはできるだけ長く居たくねーからな。」

「え~なんで?」

「なんでって・・・恥ずかしいし、あそこには私のHPを見てる奴らも来るらしいから

あまり話したくないんだよ。」

「そう? 人によってはそういう人と交流するのが楽しいっていう人もいるみたいだけど。」

「私は逆に ネットとリアルは分けたいんだ。」

「千雨がそう言うなら仕方ないか。」


イベント会場に千雨と雑談しながら向かい、

参加受付のギリギリの時間に会場に到着、2人で受付を済ませることにした。


「参加名はどうする?」

「私はHPのハンドル名で行くよ、先輩はどうするんだ?

実名はさすがにまずいだろうし。」

「そうだね~、そこまで考えてなかったよ。」

「じゃあ、とりあえず ちう妹 ってことにしておいて。」

「・・・・なんだよそれ。 やっつけもいいとこだろう。」

「いいんだよ、今日だけだしね。」

「まぁ、先輩がそれでイイならいいけど・・・」


そうして参加受付を終わらせ、更衣室へ向かう。


「あ、先輩ちょっとまってくれ。」

「ん? どうしたの?」

「ちょっとトイレに付いてきてくれないか?」

「・・・・え? 千雨・・・そういう趣味なの?

お姉ちゃん・・・・恥ずかしいけど、千雨が望むなら・・・・頑張るよ・・・・」 //

「ちげーよっ!!

更衣室でバレるとまずいからトイレで着替えるんだよ!」 //

「あ、そういう事ね。

勘違いしちゃった。」

「どんな勘違いだよ・・・・

とりあえず、トイレで人払いと認識阻害使って、人がいなくなったら着替えようぜ。」

「ん、了解。」


私達はトイレで認識阻害を使い衣装に着替える。

途中で衣装の着方がわからず千雨に手伝ってもらい

なんとか無事 着替えることができた。




コスプレ大会 参加者控え室


「結構参加する人が多いね~。」

「このイベント自体 ゲリラ的にやってるイベントだけど

その筋では有名なんだ。」

「そっか~・・・・・あ、アレ千雨が前HPに載せるのに着てたことあるキャラじゃない?」

「あぁ、あのキャラは前やったことがあるな。

だけど縫製が少し甘いな、遠目じゃわからないけど近くで見られると目立つな。」

「そういうとこ千雨はエヴァに似て職人肌だよね。」

「・・・・・あいつに似てる・・・私が?」 lll


千雨の中では、エヴァに似てる というのは褒め言葉にはならないようだ。

・・・・・まぁ、なんとなくわからなくもない。


控え室では、私達を見て話をしている人や、遠目にチラチラとこちらを見る人達がいる。

千雨はその筋では有名なので目をつけられているのだろうか?




さっきの話で少しブルーが入った千雨を励ましてる間に

とうとうイベントが開始され、参加登録順に名前が呼ばれていく。


「とうとう始まったみたいだね。」

「あぁ、先輩は台詞やポーズの方は大丈夫か?」

「あぁ、問題ない。」

「・・・・その台詞は不吉だからやめてくれ。」

「最高のポーズを頼む。」

「・・・だまれ。」

「すいません。

でも、本当に大丈夫だよ、アレだけ千雨に仕込まれたんだから。」

「まぁ、先輩は演技力だけは なぜか異様に高いからな。

私も思わず抱きしめそうになったし。」

「人生長く生きてると色々あるんだよ。」

「どんなことがあれば声まで変わるんだよ。

聴き比べでもしない限り素人には判断つかないレベルだぞ。」

「ちうたんだって出来てるじゃない。」

「私のはこの服の認識阻害効果を利用してるんだよ。」


そう、今私と千雨は殆ど同じ声でしゃべっているので

傍から見ると どちらがしゃべっているのかわからないのだ。

周りも少し困惑した表情でこちらを見ている。


そうこうしている間にもイベントは進行していく。


某朝の子ども向けアニメの白黒のペアがいたり、マニア向けのキャラの人がいたり

中には初期のバッタ型 改造人間の人もいたりして、なかなかカオスの状況だ。


「ちうたん、もうすぐ私達の番だよ。」

「私達で最後だから気合入れねーとな。

先輩が先に出て場を盛り上げて、私がそれを潰すから 手はず通りに頼むよ。」

「了解~。」


そして私達の出番がやってきた。


『それでは今回のコスプレ大会最後の参加者です!

19番と20番、ペアでの登録で観客の皆様の中にも

この名を知ってる人がいることでしょう。

それでは登場してもらいましょう、登録名 ちうさん と ちう妹さん ですっ!!』


私達の登録名が呼ばれたので先行して私が出陣する。


私は舞台の真ん中に小走りで向かい、ワザと途中でつまずいて転びそうになる。

その際に客席から あぶない! などの声が上がる。

そうして舞台の真ん中に立ち、レイハさんを両手で握り締め、

少し赤面し緊張した様子で自己紹介を始める。


「わ、私、高町な●は9歳 小学3年生です!」


私の自己紹介で客席が盛り上がったので一気に畳み掛ける。

レイハさんを脇に抱え、私はツインテールの片方のリボンを解き、

涙目で解いたリボンを客席の方に向け台詞を放つ。


「・・・・名前を、呼んで?」


この台詞で 知ってる人は な●は コールの合唱。

知らない人も後につられて名前を呼ぶ人が現れ、会場は大盛り上がり、

・・・しかしその時 大どんでん返しで、舞台の上 看板の影から千雨が降りてきて

客席に向け指を指し言い放つ。



「・・・すこし、頭冷やそうか?」



千雨が現れた瞬間 異様な威圧感が会場を支配し、

ご丁寧に千雨の目付きはTV版、その表情で言われた台詞で一気に会場は静まり返る。

私もそれに合わせてレイハさんを客席に迎え構え

威圧した表情で客席を見つめる。


沈黙が支配する客席、しばらくするとアチラコチラから

「魔王だ・・・」 「・・・白い悪魔だ。」 「二人もいる・・・終わった。」

「・・・管理局の悪魔が現れた。」 「魔王が降臨した・・・」 「もう終わりだ・・・」

などと聞こえだし、客席が絶望に包まれる。


そして私のレイハさんと千雨の指先がピンクに光りだし

光が膨れ上がっていく、それに合わせて客席が阿鼻叫喚に包まれる。

私達の杖や指先の光が最高に大きくなった時、

パァン! と言うクラッカーの音のようなものが聞こえ

杖や千雨の手袋から紙吹雪が飛びだし客席に降り注ぐ。

呆然とする客席に向かい千雨が微笑みながら台詞を放つ。


「私達の教導の意味、分かってくれた?」


客席で何が起こったのか理解するのに数秒かかったが

少しの沈黙の後、一気に拍手や歓声が沸き起こる。


客席の歓声に応え、控えめに手を振り最後に笑顔で自己紹介をして舞台を後にする。


「ちうと・・・」 「その妹、」

「「二人で大小そろって 高町な●はでした♪」」




その後の大会での結果を見ずに私達は会場から逃げ出し

急いでトイレで着替え家に帰宅した。


後でネットで知ったのだが、優勝は私達二人だったようだ。


イベント以降の千雨のHPではアクセスが殺到し、

私の事や、何故最後の表彰式に出なかったのか?

イベント時の衣装の写真は公開しないのか? 今後のイベントの参加予定は?

などの質問があったと言う話だ。




コスプレイベントが終了して私達はエヴァの家に帰宅。

帰る途中、広場で龍宮さんがネギ先生とモデルガンで大量虐殺を行っていたが

・・・彼女、日頃の生活に何か不満でもあるんだろうか?


帰宅後千雨はHPの更新をするというのでノートPCで作業を開始、

私は千草がまだ帰ってきていないようなので、

お茶でも飲みながら千草の帰り待つことにした。


陽も陰ってきた頃、家の呼び鈴がなったので私が応対に出てみると

夕映がメイドのような服を着て立っていた。


「こんにちわです、ソプラノ。」

「こんにちわ 夕映、さぁ 入ってよ、お茶でも入れるよ。」

「いいえ、今日はソプラノとこれから学園祭を見てまわろうと思って誘いに来たんです。」

「あ、そうなんだ♪

じゃあ少し待ってて、千雨に伝言だけ頼んでおくから。」

「はいです。」


私は家に戻り千雨に夕映と出かけてくる旨を千草に伝えてもらえるように頼んで

簡単に身だしなみを整えて夕映と学園祭見物に出かけた。


「実はソプラノに少し離しておきたいことがありまして・・・。」

「ん? 何? 大事なこと?」

「いえ、特別何かあったという訳ではないのですが、少し気になりまして。

信じてもらえるかわかりませんが・・・・ネギ先生が、

超さんからタイムマシンを借りたと言い出しまして・・・

私も実際に信じられないのですが、ネギ先生が二人いたんです。」

「・・・あれか、それって懐中時計みたいな形じゃなかった?」

「知ってるんですか!?」

「いや、夕映に話を聞くまでは知らなかったけど、今朝ネギ先生に会った時に

持っててね、怪しい魔力反応があったからエヴァが取り上げようとしたんだけど

逃げられちゃって・・・そういう事だったんだね。」

「・・・はい、超さんから借りたというのも怪しいのですが

実際にネギ先生は二人いましたし・・・」

「ん~、そうか・・・ねぇ、夕映これから少しエヴァの所に行きたいんだけど

付いてきてくれる?」

「はい、わかったです。」


夕映の話を聞きエヴァに カシオペアの機能を話す口実になったので

超に頼まれた武闘大会参加のこともあったのでエヴァのいる囲碁部に向かうことにする。


その道中・・・


「あ、あのソプラノ!」

「どうしたの 夕映?」

「そ、ソプラノは学園祭の最終日は何か予定はあるんですか?」

「私は特に予定はないよ、誰か家の人と回ろうかな~って思ってたくらいかな。」

「そ、それなら私と一緒に見て回りませんかっ!?」

「いいよ~、それじゃあ どこかで待ち合わせでもする?」

「それでは朝にでも私が迎えに行くですよ。」

「了解、じゃあ最終日の朝ね。」

「ハイ♪」


それ以来上機嫌の夕映と囲碁部まで手をつないで向かった。




囲碁部に付き、受付をやっている娘にエヴァを呼んでもらい、

エヴァとチャチャゼロと夕映、道中で茶道部に寄り 茶々丸と合流し

5人でオープンカフェに入り、今後のことを話すことにした。


「・・・ふむ、と 言うことはぼーやはその時計を使って学園祭を何回も

廻っているということか。」

「そう聞いてるです。 少なくとも私と会った時は3回目だと聞いたです。」

「で、姉様は超から私に武道大会に出て欲しいと頼まれた訳か。」

「そうだね、そう伝えるように頼まれたよ。」


チャチャゼロが好きそうな話題だが、外ということもあり 今は黙っている。


「そもそも、超鈴音が今回の学園祭で謀を企んでいることは知っているが、

私に武道大会に出るよう進めたことは、恐らくそれほど重要ではあるまい。

当初から私は中立を貫くと伝えてある。

だが、坊やにそんなシロモノを渡した意図はなんだ?」

「ネギ先生の言ってることを100%信じるとして、

超はタイムマシンを作れてネギ先生に渡した。

ネギ先生を使って実験?・・・ネギ先生を自分の計画に引き込むため?」

「超の性格上、人体実験をするなら自分の体を使うだろう。

・・・しかし ぼーやは、単純に学園祭を楽しんでいるんだよな?」

「そうですね、何か隠し事があるような感じでは無かったですし・・・」

「あのぼーやに隠し事は無理だからな、綾瀬がそう言うなら間違いないだろう。

超はもともと学園の連中には目をつけられていた、

単純に立場を考えるのならぼーやが超に着くことは考えにくい。

説得するとしても あのぼーやのことだ、

ジジィ達と話し合えと逆に超を説得にかかるだろう。」

「エヴァさんは超さんの計画を知っているんですよね?

それを教えてもらうわけにはいかないんですか?」


超の目的がはっきりしないことに焦れた夕映がエヴァから聞こうとする。


「・・・・あぁ、目的と概要だけな、だが超と約束した以上

お前たちに話すわけにはいかん、私にも立場というものがある。」

「では、ネギ先生を引きこむことに失敗した場合、超さんはどう出ると思うですか?」

「まず、排除にかかるだろうな。

あいつの性格からしてぼーやの命を奪うという選択を取る可能性は低いが

何らかの方法で排除するだろう。」

「危害を加えずに排除する ですか・・・超さんはネギ先生にタイムマシンを渡した、

ネギ先生は実際に過去に何回も戻って着ては学園祭を楽しんでいる・・・」


夕映が考え込んで話が途切れたので、

エヴァに意見を聞いてみようと思い、私は前から思っていた疑問を口に出す。




「そのネギ先生が飛んだ過去が、本当に過去なのかな?

私はそのあたり疑問だね。」


「しかし実際ぼーやは最低二人目撃されてるぞ。

ん? そういえば今日はよくぼーやを見かけると思ったな・・・過去に戻っているからか?」

「その過去が誰の主観の過去なのかね・・・

少なくともネギ先生本人に取っては過去じゃないと私は思うな。」

「ん? まぁ、確かにぼーやが3回分の記憶を持って学園祭を何回も廻っているなら

ぼーやにとっての時間は過去に戻っているとは言えないが

状況は間違いなく過去に戻っているだろう。」

「・・・・その辺、超はどう考えているのか、お姉ちゃんはそう思いますよ。」

「・・・・姉様・・・何を知っている?」


急に話が超に飛んだことに訝しんだものの、

私が超の計画を知っているのではないか? と言う疑問がエヴァから出る。


「エヴァは気にしないでいいよ、中立なんでしょう?」

「っち・・・まぁ、いい。

それで綾瀬、超がぼーやにタイムマシンを渡した意図がわかったか?」

「もう少し待ってください・・・タイムマシン・・・時を移動する道具・・・時?

過去に行ける・・・なら未来は?」


夕映が思考の海に飲まれているようなので

私はエヴァと別の話をする。


「それでエヴァ、武道大会はどうするの?」

「は? そんな面倒なもの出るわけがないだろう。」

「え~出ないの? 多分超が主催してるくらいだからクラスの人とか

他にもいろんな人が出ると思うよ?」

「だからどうだと言うんだ、興味がない。」

「お姉ちゃんエヴァのカッコいい所みたいな~。」

「なら後で模擬戦でも何でもしてやろう。

そもそも、そんなに気になるのらば自分で出ればいいじゃないか?」

「私は病弱キャラだもん、出ようとしても止められるか参加拒否されるよ。」

「超なら認めそうな気がするぞ?」

「そもそも 私は超に誘われてないし。」

「何故 姉様はそこまで私を出そうとするんだ?

・・・まさか、私を出場させる事で 奴に貸しでも作ろうと思ってるんじゃないだろうな?」

「・・・・バレた?」

「絶対に出ないぞっ!!」

「ちぇー・・・・・・そうだ♪ じゃあ一緒に出ようよ。」

「はぁ? さっき自分で止められると言ったではないか、意味がわからん。」

「だから私とエヴァ、セットで出るんだよ。

二人一組で。」

「そんなルールがあるのか?」

「ない。」

「だめじゃないか。」

「超なら認めるよ、きっと。

茶々丸お願い~。」

「承知。」


私は茶々丸の連絡用回線で超に連絡をとってもらい経緯を説明する。


「・・・お前達、何故そこまで息がぴったりなんだ?

打ち合わせでもしていたのか?」

「気にしないで。」 「気にしないでください、マスター。」


超が回線に出たので早速話をすすめる。


「あ、超? エヴァの武道大会の事でちょっと話があって。」

『どうしたネ? やっぱり断られたカ?』

「そうなんだ、そこでお姉ちゃん ちょっとアイデアが浮かびました。」

『どういうことカ?』

「カクカクシカジカ・・・・と言うことで私とエヴァ、セットで出れるようにならない?」

『まるまるうまうま と言うことカ・・・・・それならこれでどうかナ、

二人にセットで出られると賞金を確実に持って行かれるから 私としても困るネ、

そこで ソプラノには帽子でもかぶってもらって、

それを取られたらアウトということでどうかナ?

どうせ、ソプラノはまともに戦うつもりなんて無いんだろうし

エヴァンジェリンにもいいハンデになると思うネ。』


超が少し考えこんで妥協案を出してきた。


「ん、それでいいよ~。」

「ちょっと待て! 私は出るなんて一言も言ってないぞっ!!」

『じゃあ、それで進めるネ。』

「お願いね。 これでエヴァが出ることになったんだから貸し1ね。」

「おい! 私はでないt 「マスター、お静かに。」 お前は誰の従者なんだっ!?」 

『・・・・押し売りみたいな手口ネ・・・少し悪辣だが

エヴァンジェリンに出て貰えるのは大きいからよしとするネ。』

「超ゲットまで確実に一歩進んだね、覚悟しておいてよ。」

『どんな覚悟が必要か恐ろしい物を感じるヨ・・・

それでは私は準備があるからコレで切るヨ。』

「ん、それじゃあね~。」


超との回線が切れ、無事武道大会に出れることが決まった。


「勝手に話を進めるな! 私は絶対に出ないぞっ!!」

「・・・・なら、エヴァは私が武道大会に出るような男達に

好きなように弄ばれてもいいと言うの?」

「姉様が自分で戦えばいいだろう!」

「私は病弱だから戦うなんて無理だよ・・・エヴァだけが頼りなのに・・・・」


エヴァへの常套手段、泣き落としにかかる。


「・・・っく、その手はもう効かんぞ! そうそう姉様の好きなようにされてたまるか!」

「茶々丸・・・エヴァのせいで私がお嫁に行けないカラダにされたら、私を貰ってくれる?」

「ソプラノ様・・・主人の咎は従者の咎、私が生涯お守りします。」

「茶々丸・・・・」 「ソプラノ様・・・・」


エヴァをチラ見すると 何か文句を言いたいが、言ったら負けだと思っているのか

顔を真っ赤にして歯ぎしりをしている。


「大丈夫ですよ、ソプラノ! 私が一緒に出て守るです!!

ソプラノに何かあっても私が一生側に居るですよ!!」


ココに来て思わぬ参戦、夕映が飛び入り参加をしてきた。

コレにはさすがに黙っていられないのか、エヴァが食って掛かる。


「何を言い出すんだ綾瀬夕映!! 姉様には私が居る、貴様は引っ込んでいろ!!」

「ソプラノを一人野獣の群れに放り出すくせにエヴァンジェリンさんは黙っているです!!」

「何が野獣の群れだ! ただの武道大会だろう!!」

「そんな所 私に言わせれば野獣の群れです!

ソプラノ一人行かせる訳にはいかないです!」

「貴様のような未熟者に姉様を任せて置けるか!

私が出て、姉様には何人たりとも指一本触れさせんっ!!」



「・・・茶々丸さん、録音しましたか?」

「はい、さすが綾瀬様です。」



「・・・え?」

「ソプラノ、エヴァンジェリンさんが一緒に出てくれるそうですよ。

よかったですね。」

「あ・・・ありがとう・・・?」


(え? まさか・・・夕映、エヴァを煽った今のは 計算・・・・?)


何が起こったのかいまいち理解出来ないエヴァと

夕映の恐ろしさを知り、狐につままれたような表情の私。


「エヴァンジェリンさんとは それなりに長く濃い付き合いをさせてもらっているんです、

コレくらいはさせてもらわないと・・・」

「綾瀬 夕映・・・貴様・・・・・」 lll


日頃のエヴァの修行に千草の修行、夕映の中で何かが変わりつつあるようだ・・・






「でも、ソプラノを守るのも、何かあっても一生側に居るというのも本心ですよ?」

「あ、ありがとう 夕映。」 //


私の手を両手で握って真っ直ぐ見つめながらそう告げる 夕映。

どこまでが計算でどこまでが本心なのか分からなくなり

混乱する私だった・・・









side 夕映


(千草さんに教えてもらった通り、

エヴァンジェリンさんはソプラノのことで熱くなった時が隙だらけになりますね。)




夕映に強力な助言者が付いていることを エヴァは知らなかった・・・

  1. 2012/03/19(月) 20:41:30|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  033



麻帆良学園女子中等部 3-A


学園祭開始 数日前。




「ダメだーヤバイよ!」

「間に合わないよーっ!」

「あああ 間に合いませんわ!

だからもっと早くに決めるべきだと言ったのに・・・・・

ハカセさん達はメカのチェックで・・ええと まき絵さん達は内装d・・・・・・」


我が3-Aでは学園祭の準備が間に合わず、一分生徒は連日徹夜したり

深夜までの作業に追われ、私とエヴァも珍しく夜まで学校に残って作業を手伝っていた。


「こんにちわー

皆さんどうですか?」

「「「「「ネギ (君) 先生!」」」」」

「ヤバイよ ねぎくーんっ。」

「間に合わへん。」 「ネギ君手伝ってくれないーっ!」

「まぁ ネギ先生に手伝わせるなんてとんでもない!」

「ネギ先生は 先生一年目ですしゆっくりしてらっしゃってくださいね♡」

「は、はい。」

「いいじゃんいいんちょ ケチーッ!」


「あ、そうだネギ君!

私達 学祭でライブイベントに出るんだよー♡」

「そうそう 先生見に来てよ♡」

「え、あ ハイ。」

「ああっ ソコズルイですー。」

「さんぽ部の学園一周さんぽイベントにも来てよー!」

「!」 「「!!」」


ネギ先生が教室に様子を見に来て作業の進捗を聞くが芳しくない様だ、

委員長を交え話をしていると桜子さん達に学園祭のイベントに誘われ

それの触発された他の生徒達にも同じように

次々とそれぞれが参加するイベントに誘われている。


「学園祭の予定かー、エヴァと茶々丸は何か予定あるの?」

「私は囲碁部に参加の予定だ。」

「私は茶道部で野点をしますのでそちらに参加します。

ソプラノ様もよろしかったら来て下さい。」

「OK、茶々丸。 時間は後で相談しようね。

囲碁部って最近ポケ●ンの交換会場になってることで有名な?

裏ではポ●モン部って呼ばれてるらしいじゃない。」

「アレは別に意図してやっているわけではない、気がついたらそうなっていたんだ。」

「学園長が名誉顧問をしているからどこも文句が言えないって聞いたよ。」

「・・・・ジジィは元から囲碁部に顔を出していたんだが、

部室で私とポケ●ンの交換をしていたら

周りも交換して欲しいと言い出して気がついたら・・・」

「・・・・・エヴァ達のせいじゃない。」

「・・・ぐっ。」

「まぁ、それはいいか。 エヴァは囲碁大会で茶々丸が野点か。」

「先輩、どうでもいいけど先輩もコスプレ大会に出るのを忘れないでくれよ?」


私達が話していると千雨がやってきた。


「忘れてないよ、私が誘ったんだから。

衣装の方は準備進んでる? 千雨に任せっきりだけど。」

「進むも何も、もう出来てるよ。

丁度いいから今夜にでも試着してもらおうか、サイズの調整もしたいし。」

「ん、OK~。 じゃあ今夜ね。」


その後も雑談しながら手を進め、

夜の9時頃 千草さんが私を迎えに来るまで作業を続けた。


残ったクラスメイトは、徹夜で作業を進め、表のゲートは完成させたようだ。




翌日 早朝


家で私、エヴァ、千雨、茶々丸、チャチャゼロ、千草さんの6人で朝食を食べる。

今日のメインの当番は千草さんで、和食だ。


「味噌汁に里芋はなかなか合うね。」

「私は豆腐にお揚げの方がいいな。」

「なにいってんだエヴァ、豆腐とわかめが基本じゃないか?」

「野菜がぎょうさん入ったほうが健康にええと思いますえ?」

「味噌の味が野菜の味で濁るから私はシンプルな方がいいんだ。」

「マスター、もう少し野菜を食べてください。 栄養が偏っています。」

「私は栄養よりも味を優先しているんだ。」

「それは嫌いな野菜食いたくない言い訳だろう?」

「そ、そんなことがあるわけ無いだろう!

私を誰だと思っているんだ!」

「野菜嫌いのお子様だろう?」

「我侭なお子様ちゃうん?」

「マスター、人参を食べてください。」

「エヴァはもう少し偏食を治そうね。」

「うるさい! 朝食くらい静かに気持ちよく食べさせろっ!」


味噌汁の好みの話から エヴァの偏食について話が移行し

エヴァが袋叩きにあって怒りだしたので話を変える。


「エヴァは今日のクラス作業は手伝うの?」

「ん、今日は囲碁部の方に行くから 行くとしてもその後だな。」

「じゃあ、私もそれに合わせて行こうかな。」

「私も先輩に合わせよ。」

「そういえば、学園祭の準備もそうだが、ジジィが今朝 学園の魔法使いを集めて

何か打ち合わせをするとか言っていたな。

その時間に広場に来ないように釘を刺されたぞ。」

「じゃあ、あえて来いっていうことかな?」

「芸人じゃないんだから・・・・」


朝食を済ませた私達は、それぞれの用事を済ませるために外出。

私は家にいても暇なので、エヴァと待ち合わせの時間まで

千草と二人で散歩がてら 学祭前の学園の様子を見物することにした。




「千草は学園祭はどうするの、

どこか見に行きたい所とかある?」

「ウチは、旦さんのお供で着いて行きますえ。

こっちの学園の事はわかりまへんから 旦さんについていきます。」

「そう? どこか見たい所あったら言ってね。」

「ありがとうございます♪」


千草とのんびり歩きながら学園内を散歩する。


学園内は学祭の準備で皆忙しそうに動きまわっている。

中には学祭が開始する前から既に販売を開始している屋台や、

前夜祭のチケットを売っている人がいたり、独特の賑わいをみせている。


そんな中、何か屋根上を走って かなりの速度で移動している人達がいた。

見た感じ先頭のフードをかぶった人を追っているような感じだ。


「千草、あの人達なにしてるんだろう?」

「なんや、忙しないですな~。

・・・? あれ? あのフードの娘はん、超はんやあらへんやろうか?」

「ん? ・・・・・あぁ、似てるね~、追っているのは学園の先生たちみたいだね。

何かやらかしたのかな?」

「・・・どないします?」

「まぁ いいんじゃない? 学園の先生たちが追っているなら

そんなに手荒なことにはならないでしょう?

最悪記憶消されるかもしれないけど、命に関わることはないでしょ。」

「そうですな~、ほな 見なかったちゅうことで♪」

「千草はそういうとこドライだよね。」

「・・・少し 薄情やと思いますか?」

「ん? いいや。

私もそうだし。

私も基本 家族か身内以外はあまり気にしないからね。

今回 超は、命の危険はないようだし、

彼女もある程度の危険は承知でやっているからいいでしょう。」

「・・・・そうですか。 ほな ウチも旦さんに家族や思うてくれはるんやね?」

「そうだね、千草はもう私達の家族だね。」

「ほんまですか! ウチ嬉しいです♪」


路上で女子中学生 (見た目は小学校高学年。) と大学生か社会人に見える千草が

いちゃついている姿は、仲の良い姉妹にでも見えるのだろうか?

周りの視線が生暖かい。


(超も原作通り動き出したようだね・・・)


千草と散歩も終わり、一度家に帰ってお茶、チャチャゼロとのんびりしていた所で

エヴァから連絡があり今からクラスの作業に行くというので、千雨と合流し

3-Aへ行き、作業を手伝った。




その甲斐もあり、なんとかお化け屋敷は完成し、

前夜祭にも間に合うことができたので、

千草を呼び皆で前夜祭を楽しむ。


空には飛空船が飛び、花火が打ち上がる。

世界樹がうっすらと神秘的に発光し、夜の空を彩る。


私達は出店を見て回ったり、至る所で行っているイベント等を見て周る。


口の周りにたこ焼きのソースを付けたエヴァに ソースのことをわざと教えずにいたり、

出店のお約束、水風船を千草が鮮やかに取ったり、

コスプレをした人や、ちょっとしたナイトパレードのような行列があったり

幾つかの学園が合同で行っているにしても かなりの規模で、

そこら辺の遊園地のパレードよりも派手に行われている。


今回の前夜祭は私達は制服や私服で参加しているが

明日の本番の学園祭では、皆 それぞれの服装で参加することにした。


私も初日は千草とお揃いの和服で参加することにした。




「しかし、この学園のお祭りはすごいんやね、

まるで遊園地のイベントみたいや~。」

「私も小学生の頃から見てるが、明らかに異常だよな~。

規模が大きすぎるし、一つの町ぐるみだからな。

観光客もやって来るって聞くし。」

「この時期はうるさくてかなわんな、学園に通う前だったら

どこかに観光に出かけていたんだが・・・」

「まぁ、もう3回目だから エヴァもいい加減なれたでしょう?」

「なれたというか・・・呆れたというか・・・」

「マスターも喜ばれているようで参加してよかったです。」

「まて、私のどこが喜んでいるんだ?」

「・・・・だって・・・・なぁ。」

「・・・ねぇ。」 「・・・せやなぁ。」


エヴァの姿を見ると・・・片手に水風船、片手にポテトフライ。

茶々丸が綿菓子とリンゴ飴を持ち、エヴァの頬はたこ焼きのソースが付いている。

誰がどう見ても祭りを全開で楽しむ幼女である。


「・・・な、何だというのだ。」 ///

「何でも無いよ、エヴァはちゃんと淑女として祭りを観覧してるよ。」

「そ、そうか? ならばいいんだ。

・・・・あ、おい 茶々丸! あそこの屋台で本場のわらび餅が出ているぞ、付いて来い!」

「はい、マスター。」


エヴァの様子を見た私たちは、来年も学園祭に参加しようと心に誓うのだった。






学園祭前日 深夜 エヴァ邸




「先輩~、この間出来なかったコスプレ大会の衣装の試着、

出来なかったから 今やりたいんだけど、いい?」

「ん~、いいよ。 私は何着るんだっけ?」

「先輩はこっちの衣装だよ。」

「お~、かなり出来がいいね♪ スカートも膨らんで固定されてるし。」

「エヴァがかなり気合入れてたからな。

出来の方は今までで、最高の出来だと自信を持って言えるぜ!」


「いや、すごい出来だとは思うんだけど・・・・なんで下着まで用意してあるのさ・・・」

「やるからには完璧にやらないとな、その下着を穿く前に、このサポーターを穿いてくれよ。」

「・・・・・マジで?」

「マジだ、人にコスプレ大会に出るように行ったのは先輩なんだから

先輩もちゃんと約束を果たしてくれないとな、一緒に参加してくれるんだろう?」

「いや・・・・参加はするけど・・・・ここまでやるとは思わなかったよ・・・」 //

「着心地を確認したいから穿いたら後で見せてくれよ?」

「いや! いい! 遠慮しますっ!!

こんなのの着心地が良くても逆にそっちの方が困るっ!!」 //

「だめだって! 衣装はちゃんと確認しないと!」

「マジで勘弁してください。」 orz


この後散々千雨を拝み倒し、なんとか下着の確認は勘弁してもらえたが

その後にエヴァに同じように詰問され、千雨以上に説得に時間を要した。

結果、一応試着はするが 下着姿は見ないということで納得してもらえた。




寝る前に千草と明日着る着物の確認だけして、今日は眠ることにした。






学園祭 初日 朝




「きょうの学園祭では私達はクラスの方にいかなくてもいいんだっけ?」

「ハイ、私達4人 マスター ソプラノ様 千雨さん 私 は裏方なので

お化け役のや受付担当の人以外はいかなくていいようです。

そのかわりに午前中にビラ配りが有ります。」

「ん、了解~。」

「面倒だな・・・」

「ビラ配りで済んだんだからいいじゃなねーか。

なんなら本物の吸血鬼がお化け屋敷に参加するか?」

「・・・馬鹿者、笑い話にもならん・・・そんな羽目になったら屈辱で表も歩けん。」

「ほな、旦さん。 朝ごはん食べたら着物の着付けをしましょか?」

「りょうか~い 千草。」

「姉様は和服か? 私とチャチャゼロは洋装で行くつもりだ、千雨はどうするんだ?」

「メンドクセーゼ。」

「わ、私は制服でいいよ。」

「そうか? つまらんな・・・お前もたまには着飾ることを覚えておけよ。」

「ちうたんはコスプレ大会で一気に目立とうとしてるんだよ。」

「あぁ、なるほど。 そこに勝負をかけるわけか。」

「何の勝負だよ! それに目立とうとは思ってない!

先輩がどうしてもっていうから出るんだ!」 //

「まぁ、そういう事にしておいてやろう。」

「・・・・納得がいかねー。」


千雨が不満げにつぶやくが エヴァは意に介さず朝食を済ませていく。

私達も手短に朝食を済ませ、千草と着物の着付けをし、学園祭初日を迎える。




私達は家を出て、ビラ配りのためのチラシを受け取るために教室へ向かう。


その途中でなにやら懐中時計をもってはしゃぐネギ先生と桜咲さんに出会った。


「何をくるくるとはしゃぎ廻っているんだぼーや?」

「わひゃあっ!」

「あ・・・え、エヴァンジェリンさんに 皆さん、おはようございます。」

「あ、エヴァンジェリンさんも仮装ですか?

お人形みたいでカワイイですねー。」

「ガキの世辞などいらん。

・・・それより貴様、面白うそうなモノを持っているな?」

「懐中時計ですか? 今時珍しいものを持ってますね、ネギ先生。」

「せやねー、なかなか面白そうな感じのする時計ですな~。」

「ヒトゴミワラワラ アー殺シテェナー。」


私とエヴァ、千草、千雨もなにやら怪しい視線を送っているが

それに気がついたネギ先生が慌てて時計を懐に隠す。


「えっ・・・・?

いえ これは そのっ・・・・」

「何だ? 隠すとは増々怪しいな。」

「ミョーナマリョクノ サドウヲカンジルゼ。」


私もネギ先生の懐中時計を確認するが、世界樹の魔力に反応しているように感じる。


(超のカシオペアか・・・ネギ先生の手に無事渡ったようだね。)


「どれ よこせ。 なぁに 悪いようにはせん。」

「オマエノモノハ ゴシュジンノモノ ゴシュジンノモノモ ゴシュジンノモノダ。」

「あ、あの・・・ いえっ・・・

すすす すいませーん!」

「あっ コラ待て!!」


ネギ先生と桜咲さんは懐中時計を抱えて走って逃げ、

エヴァとチャチャゼロが追いかけていく。


「エヴァはんの物言いも強引やったけど、なんや おかしな子やったな~。」

「あの先生は存在自体がおかしいんだから これくらいどうでもいいんだよ。」


ネギ先生に逃げられたのか、エヴァ達が戻ってきた。


「なんなんだあのぼーや?

ちょっとからかってやっただけなんだが、あの反応は大げさじゃないか?」

「エヴァには色々痛い目に合わされてるから怯えてるんじゃねーか?」

「そんな訳があるか!」

「いや、あながちそうかも知れまへんで。」

「・・・・おまえもか、天ケ崎千草。」

「まぁまぁ、ネギ先生のことは置いておくとして、まずはビラ配りを終わらせようよ。

千雨は午後にはコスプレコンテストがあるんだから、時間もあんまり無いことだし。」

「そうだな、ビラ配りなんてさっさと終わらせないと、午前中に遊ぶ時間がなくなるしな。」

「ほな、ウチもお手伝いさせてもらいますえ。」

「ッチ・・・しょうが無い。 さっさと行くぞ、貴様ら。」


その後エヴァ達と教室へ行き、チラシを預かりビラ配りに精を出す。


その間に何度もネギ先生や、桜崎さん、他にもネギ先生の関係者を

見かける機会があったが、見るたびに衣装が変わっていたり

至る所で目撃したという話を耳にするので、

カシオペアを使い いいように遊びまわっているようだった。


ビラ配りはエヴァ達の洋装、私と千草さん、茶道部から駆けつけた茶々丸の和装

千雨の制服効果もあって一気に終わり、午前中は結構な時間があいたので

それぞれ好きなように行動することにし、

エヴァとチャチャゼロは囲碁部、茶々丸は茶道部、千雨は家に帰り衣装のチェック、

私と千草は学園祭を楽しむことにした。


「しかし、昨日の前夜祭もすごかったですけど、今日の本祭もすごいですな~。

朝の開会の時なんか飛行機がとんでましたえ?」

「アレはすごかったねー、花火が一気に上がったり、飛行機が飛んだり、

飛行船から紙吹雪を撒いてたしね。」

「ウチ学園祭や思うて少し舐めてましたわ。

ここまで大規模にやるなんて思いもよりませんでしたえ。」

「私も3回目だけど、何回見ても規模がとんでもないよね~。」

「なんや朝から熱気がすごぉて、気疲れしてしまいましたわ。」

「そうだね・・・・少し休憩がてら超のお店にでも行こうか?

飲茶でも楽しんで休憩しようよ。」

「そうですな、ほな 行きましょか。」


私と千草は二人で超包子に向かい歩いていく。

途中でもやはりネギ先生達に何回か会い、千草が不思議そうにしていたが

特に話題になることもなかった。




超包子




「流石に超包子は繁盛しているようですね?」

「? おぉ、ソプラノカ、いらっしゃいアル♪」

「いらっしゃいませー。」

 いらっしゃいませ。

「とりあえず軽めのオススメの飲茶を貰えるかな? 2人分。」

「わかったアルヨ、席について待ってて欲しいネ、持っていくアル。」

「ん、ありがとう~。

行こうか千草。」

「はいな、お嬢様。」


私と千草、二人で席で待っていると超がお盆に料理を乗せてやってきた。


「おまちどうさまネ。 ご注文の超包子 オススメ飲茶セットネ。」

「あ、超 ありがとう。」

「いえいえ、お客さんには当然ヨ。

ソプラノは学園祭楽しんでいるカ?」


都合のイイことに超の方から話題を振られたので、応じることにする。


「ええ、午前中はビラ配りがあったのであまり時間は取れてないけど

それでも楽しんでいます♪」

「そうカ、それは良かったネ。

所で、エヴァンジェリン達はどうしたネ?」

「今は別行動中なんだ、お昼には千雨と一緒にコスプレ大会にでるから

よかったら応援に来てね。」

「時間が取れたら応援に行くヨ。

・・・それならばエヴァンジェリンに伝言を少し頼んでいいかナ?」

「いいですよ、どんな内容です?」

「よかったら今日の夕方から開催する、私主催の武道大会に出て欲しい。

そう伝えてくれるかナ?」

「わかった、エヴァにあったら伝えておきますね。」

「お願いするネ。」


用件を話し終わったのか、超が仕事に戻ろうとするので

私は聞きたいことを超から聞くことにする。


「ねぇ、超。  そっち の方は順調?」


超は表情を変えること無く答える。


「順調ヨ、今の所予定通り進んでいるネ。」

「そう、じゃあ 私も少し本腰を入れて超を落とす気にならないとまずいかな?」

「私は高い女だヨ? それにソプラノにはいい娘達がいるじゃないカ。」

「私の勘がね、学園祭で超をゲットしろって言うんだよ。

そのためにもここらで超の値段を下げさせないとまずいと思ってね~。」

「・・・それは怖いことを聞いたね。

女の価値を無理やり下げるなんて あまりいい趣味とは言えないヨ?」

「超の女としての価値は下げるつもりはないよ、むしろそこは上げていこうかなと。

超の価値は違う所にもあるでしょう?

そこを私達の土俵にまで持ってこれたら勝てると思うんだよね。」


超の表情が微妙に変わり、笑顔ではあるがそこに感情は感じない。


「・・・ソプラノは私の邪魔をするつもりなのかナ?」

「超が何をするかわからないのに邪魔なんてできるの?

・・・・ただ、私や私の家族に害が及ばない限りはどうするつもりもないけど。」


しばらくお互いを見つめ合う。


「・・・私は何かとんでもないことを見逃しているのかもしれないネ。」

「そう? それなら超がつまずいたときに 優しく 助け起こしたらチャンスがあるかな?

つまずいた時のケガまではどうしようもできないけど。」

「そうネ、そういう時弱くなる女もいるようだネ。

私が それに当てはまるかはその時までわからないけどネ。」

「そうであることを祈ってるよ。

それにたまには多少強引な所を見せるのもポイント付きそうだし。」

「流石に複数の娘を侍らしている人は言うことが違うネ。

私はどうせなら一対一がいいネ。」

「・・・そこは ホラ、何とか話し合いや交渉で・・・・だめ?」

「まぁ、条件次第だと思うヨ。」

「うまく行くと願いたいよ。」

「それじゃあ、私は仕事があるからこれで失礼するネ。

お二人はゆっくりしていくといいヨ。」

「ん、ありがと。 お仕事頑張ってね。」


超が仕事に戻り、私も千草と飲茶を楽しむことにした。





事 今回の超の計画に関しては私は絶対的な手札を持っている。

後は勝負の時に私がテーブルについている事と、

最良のタイミングで手札を切ることに集中するだけだ。






「お嬢様、あ考え中のところ申し訳あらへんのやけど。

少しお話しましょか?」

「・・・・な、なんでしょうか?」


千草がヤバイ・・・・何がヤバイって目付きがヤバイ、

nice boat を彷彿とさせる目付きをしている。


「えらいあのお嬢ちゃんには 積極的になりはるんですね?

そういえば、どこぞにおあずけ食ろうとるお嬢はんもいはりましたな。」

「そ、その事に着いては弁解をさせてもらえないでしょうか?」

「聞きましょか。」

「あの! そ、そういう事には雰囲気というものが重要だと思うんですよ。

空気も読まずに行動に移してはお互いのために良くないと思いまして。」

「・・・・それで、おあずけ食わしてると?」

「そ、そういう意図では全く御座いませんで・・・

ただ、最近何かとあってそう言った雰囲気作りというものが・・・・その。」

「せやったら、いつになったら雰囲気作りができますのや?」

「・・・・いつと申しましても・・・。」

「つまりお嬢様にヤル気がないということですか?」

「い、いえ! 決してそのようなことでは!!」

「ほなら、その気になったらいつでも雰囲気を作れる言うことですやろか?」

「そこまでは申しませんが、最大限の努力はさせて頂く所存であります。」


黙りこみお茶を口にする千草、私はその間判決を待つ被告のような心境で

千草が口を開くのを黙って待つ。


「まぁ、今日は外言うこともありますんで この辺にしておきましょか。」

「あ、ありがとうございます。」

「せ や け ど 、そこまで言い張りましたんや。

今夜、長くても学園祭期間中には何とかしてくれはるんやろ? ソプラノはん?」


名前を呼ばれてここまで恐怖を覚えたのは今日が初めてだ・・・

と、とにかく、学園祭期間中に何とかしないと何が起こるか想像もつかない・・・

いや、想像したくない!


とにかく私の学園祭期間中は 今 この時を持って人生最大の危険な期間となった。


  1. 2012/03/19(月) 20:40:55|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  032



side 葉加瀬




『・・・・・・・ジリリリリリッ!!』
     『グッモーニン! グッモーニン!』』
  『ピポピポ  ピポピポ』    『ジリリリリリッ!』


「・・・・ん・・・んがっ!」


気持よく眠っている所に騒音が鳴り響く。

私は手元を探り騒音の元を排除できる、道具を探す。


『ボガッ!』


枕元にあったおもちゃで騒音の元、目覚まし時計を止め ゆっくりと目を覚ました。


「んーー・・・・」


時間を確認すると午前7:00 まだ思考のはっきりとしない頭をなんとか動かし

昨日 何故この時間に目覚ましをかけたのかを思い出そうとする。


「そうら、屋台の仕事があったんら・・・

学祭中は 大変らなー もーー。」


今朝、超包子で朝仕事があることを思い出し、

急いで着替え、身だしなみを軽く整え、セグ●ェイ超包子に向かう。


「ハカセ、また研究室に止まったっんですか?

カゼひきますよー。」

「らいじょうぶでふぅー。」

「全く、研究以外のことにはホントだらしないんだから。」

「いってきまーーふ。」


超包子に着くと店はもう開店していて、私以外のメンバーは

既に仕事についている。


「おはよーございますー。」

「むむ、遅刻アルヨ ハカセー。」

 おはようございます。

「ニーツァオ ハカセ。

ネギ老師、今日も着てるネ。 すっかりウチの常連ヨ。」

「ほほう・・・・・あの人達は着てますか? ソプラノさん達。」

「今日は来てるよ、茶々丸がこっちに来てるから、一緒に来たよ。」


超の教えてくれた方向を確認すると、ソプラノさんとエヴァさん、千草さんが食事をしている。

茶々丸は接客に動き回っている・・・・よく見ると髪の毛をアップにしてまとめている。

アレでは放熱処理がうまくいかずに、熱がこもってしまうだろう。


「だめだよー、茶々丸ーッ!」

「? あ・・・ハカセ。」

「ダメだよ、髪上げたりなんかしちゃー。

それは放熱用なんだから、何でこんなことしたの?

オーバーヒートしちゃうよ?」

「それは・・・」

「あ~まずかった? それ私が千草に頼んでやってもらったんだよね。」


私達の会話を聞いていたソプラノさん達が反応し、声をかけてきた。


「だから言っただろう姉様。」

「エヴァだって、通常の生活なら問題ないって言ったじゃない。」

「茶々丸はんだって たまにはお洒落したってええんやおまへんか?」

「いえ、私は・・・・」

「オシャレ?」

「ダメなの葉加瀬さん? せっかく可愛くなったのに・・・茶々丸も喜んでたし・・・」


(どうやらソプラノさんが思いつきでやったようね・・・それはいいとしても、

茶々丸が喜んでいたというのが気になりますね。)


「ん~・・・茶々丸、少し点検したいことがあるから

放課後研究室によってくれない?」

「ハ・・・了解しました。」






side ソプラノ



キーンコーン カーン・・・

放課後 3-A




「ほいじゃみんな、学祭準備 来れる人は夜7時半からお願いねー。」

「朝倉さん9時以降はダメですわよっ。」


「それより今年はあの 「学祭伝説」 ウチのクラスで誰かやる人いるかなー。」

「何 あんたあんなのマジで信じてるの?」

「いや、割と本気で御利益あるらしいよ アレ。」

「何の話アルカ?」


授業も終わり、朝倉さんによる学祭準備の連絡があったが、

クラスメイトはそれぞれの放課後の過ごし方をしている。

帰宅する者や部活動に参加する者、その他の者、

それぞれが行動を起こす中で、釘宮さん達が変な話をしていた。


「何ってホラ、学祭最終日に世界樹の下で好きな人に告白すると

絶対うまくイっちゃうてゆーアレだよ。」

「・・・・っ」

「なんと!? それは初耳ネ。 ロマンチック。」

「割とゆーめーな言い伝えだけど、告白じゃなくてキスって説もあるよ。

・・・・で何よ あんたする訳?」

「いや、しないって、相手いないし。」


世界樹の発光現象に合わせて告白することにより、

思いが伝わりやすくなったり、強力な暗示効果を発揮することは確かにある。


「姉様、今年だったか?」

「そうだね。」


前回の発光現象の時は私とエヴァで魔力を世界樹の樹液で固めて

指輪を幾つか作ったが、今年は超が動くはずだ。

彼女の望みを叶えさせるわけにはいかないが、

話した所で聞き入れるとも思えない。


やはり当初の予定通りに、泳がせて学園長たちが阻止できれば良し。

でなければ、私が阻止して、

彼女の魔法陣を利用する方法で行くか・・・・そのための準備はできていることだし。


「だから私はしないってば。」

「またまた くぎみんってば照れちゃって。」

「クギミーとかくぎみんとかゆーなーっ!」

「クギミー告白するってー。」 「コラー!」




「・・・・・・・」

「ふん・・・・くだらんガキ共が、毎年飽きもせず同じような会話を・・・

帰るぞ茶々丸。」

「ハ。

・・・・あ、マスター。 私ハカセに点検で大学の研究室に来いと言われています。」

「ん、そうか。」

「では、私達も一緒に行きましょう。」

「なんだ姉様いきなり。」

「今日は暇ですから私も茶々丸の点検に着いて行きますよ。」

「ふむ・・・・まぁ、いいか。 よし、私も行こう。」

「わかりました、マスター、ソプラノ様。」


私達3人で葉加瀬さんの研究室へ向かうことにした。






放課後 大学部研究室






「ハカセ、失礼します。」

「ん?」


大学の研究室に来た私達を迎えたのは、怪しい装備に身を包んだ葉加瀬さんだった。


「なんだ、また変な備品が増えてるな。

少しは片付けたらどうだ?」

「エヴァさんに言われたくはないですよ、茶々丸から聞いてますよ?

掃除はすべて茶々丸にやらさているそうじゃないですか。」

「私は自分の研究室は掃除しているぞ。」

「私だってしています・・・・・あれ?」


葉加瀬さんがついさっきまでいじっていた怪しい研究物が

バチバチと火花をあげ、徐々に火花は大きくなっていく。


「まずいっ! 茶々丸、姉様逃げるぞっ!!」

「了解、マスター。」

「姉様っ・・・・・って、もういない!?」

「あれ? 皆さんどうしたんですか? ・・・・・はにゃ?」


葉加瀬が気がついたときには既に遅く、火花が薬品に引火し爆発。

・・・・しかし爆発の規模にしては研究室の被害は軽微だった。




「すいませんー、ちょーど実験中だったのでー。」

「実験中なら余所見をするな! 危うく私達まで巻き込まれるところだった。」

「ハカセ、大丈夫ですか? 」

「だいじょーぶ だいじょーぶ、さて、じゃあ早速点検させてもらうよー。」

「ハイ。」

「ハーイ じゃあ上を脱ぎ脱ぎしましょーか。」

「えっ・・・・

こ、ここで脱ぐんですか?」

「うん♡」

「お♪ 茶々丸のヌードが見られるなんて、眼福眼福♪」

「馬鹿なことを言うな姉様。」


茶々丸は私達の視線が気になるのか、チラチラと私達の方を見るが、

根負けしたのか、ゆっくりと制服を脱ぎだした。


「茶々丸のヌードは人間にはない艶めかしさが・・・・」

「・・・・姉様・・・・私にあまり近寄るなよ、変態がうつる。」

「エヴァにはまだ早いか・・・・葉加瀬さんはわかってくれるよね?」

「・・・・うーん、どこも以上はないけど、モーターの回転数が上がってる、

茶々丸、状況はどう?」


(無視か・・・・葉加瀬さんなら理解してくれると思ったのに・・・。)


「それが・・その 奇妙な感覚が・・・どう言語化すればいいのでしょうか。

おそらく ハ・・・・・ハズカシイというのが・・その・・妥当かと。」

「おおっ!? ハズカシイ!?

茶々丸の人工知能が進化してきてるのは知ってたけど、

ここまでとは・・・・ほ、他には!?」

「胸の主機関部辺りがドキドキして 顔が熱いような・・・」

「ホントだ あつい!?」

「いったいどういう原理なんでしょう・・・・AIの進化はいいとしても・・・

人間と同じように外部に表現するためにワザとモーターやボディに干渉しているのか?

AIがそこまで自己進化することがあるのでしょうか?

人工知能のプログラムだけに留まらず、他のプログラムにまで干渉して進化する?

それは本来ウイルスとして除去されるべきものですが、

茶々丸のシステム事態には異常はなかった・・・茶々丸のAIの自己進化は

私や超の想定を遥かに超えるものだというのでしょうか?

だとしたらウイルスとして除去するのは早計か?

このプログラムの進化がAI本来が持つ機能だとするならば、

制作者はここまで想定していたのだろうか?

茶々丸が今表現している感情が羞恥だとするならば他の感情はどうでしょうか?」


「あ~ハカセ、おい、帰ってこ~い。」

「・・・どうする? 葉加瀬さんがこうなったらしばらくは帰ってこないよ?」

「あの、私お茶でも入れてきましょうか?」

「そうだな、点検はもういいから服を着て茶でも入れてこい。」

「了解、マスター。」


「いえ、そうです。 今考えれば茶々丸は以前から感情を持ち

尚且つ表現する傾向がありました。

エヴァの命令を無視することもありましたし、ソプラノへの異常な執着も・・・」


この後茶々丸がお茶を入れてきてくれて

思考が暴走している葉加瀬さんを肴にお茶会を楽しんだ。


「ダメです! まだ判断をするにはデータが足りません!!

茶々丸! データ集めに協力s・・・・・・あれ?」

「あ、やっと帰ってきたよ。 エヴァ~ 葉加瀬さん帰ってきたよ~。」

「・・・・んぁ・・・あぁ、帰ってきたか。  ふ ぁ~~。」

「・・・・えっと? どうしたの? みんな。」

「どうしたもこうしたもないだろう、お前がまた暴走しただけだ。」

「・・・アハハ・・・・ って違うんです。 それどころじゃなくて、

茶々丸にデータ集めに協力してもらわないと。」

「それで? 具体的に何をやるんだ?」

「・・・・さぁ?」

「お前は頭がイイのか 馬鹿なのかどっちなんだ?」

「ひ、酷いですよ! ちょっと思慮が足りなかっただけですよ!」

「葉加瀬さんの評価は置いておいて、まだ何か点検するの?」

「あ、ボディの方はもういいです。

ちょっと茶々丸の記憶データの方を調べさせて貰いますので。」


言うが早いか、葉加瀬さんはノートPCから茶々丸に有線の接続端子を繋ぎ

茶々丸の記憶データを確認していく。


「ふむ! 日常生活においては問題行動はないようですね。

流石私達が作った娘です。

おぉ! エヴァさんの寝顔フォルダが有りました!

こ、これは・・・・・信じられません・・・・エヴァさんがこんなにかわいい顔で・・・・」

「私がかわいい顔をしてたら何か問題でもあるのか? ハカセ。」 #

「ほう、人物ごとにデータが分けられてますが、ソプラノさんが一番容量が大きいですね、

次いでエヴァさんですね。」

「おい、茶々丸、どういう事だ?

なぜマスターである私のデータ量が姉様より少ないんだ?」

「・・・・・・黙秘いたします。」

「おい! 何故そこで黙秘権を行使するんだ!」

「あ、今の会話でエヴァさんのパラメータが少し減少しました!

主に好感度と尊敬度です。」


(なに、その大雑把なパラメーター・・・)


「今ので下がるのか!? 質問しただけじゃないか!」

「ハカセ、そろそろ止めていただけないでしょうか?」

「もう少しだから! あぁ! 茶々丸の体温が上がって来てる。

記憶を覗かれることで感じる感情は、怒りや羞恥、それに恐怖。

体温が上がっているということは怒りか羞恥ですね!」

「・・・そこまで分かっているならそろそろ勘弁してあげなよ・・・葉加瀬。」


私の中でも葉加瀬の好感度や尊敬度のパラメーターが下がってきていた。


「ダメです! 科学の進歩に この程度の犠牲はつき物なんです!

あぁ! ソプラノのフォルダの中の奥の奥、非表示設定で隠しフォルダが作ってあります!

しかも頻繁にアクセスしている!? コレは確認しないと!!」

「あ・・・ダメ・・!」 //


葉加瀬が隠しフォルダを開き、中に会った画像ファイルを開くとそこには・・・・


「・・・・・」 //

「・・・・・」 ///

「・・・・・」 /////

「あぁぁ・・・・・・」 //////


いつぞやの私とエヴァがキスで血を飲ませている時の画像が高画質で表示される。


「お、おまっ!! あの時見ていたのかっ!?」 //

「あ、あの・・・偶然と申しますか・・・そのっ・・・」 //

「・・・・かなりいいポジションで撮影してるよね。

ん? この同名で拡張子が違うファイルは・・・・動画?」

「あ、それはっ!!」 //

「見てみましょう。」 //


葉加瀬の光速のキー操作で動画ファイルが再生される・・・・


『駄目だ!! さぁ、さっさと舌を出せ!!』

『・・・・・もぅ・・・しょうがないか・・・・・。 あ~ん。』 ///

『フフッ、この方法で血を飲むのも久しぶりだ・・・』 ///


「あ~・・・・コレだったの・・・・。」 //

「・・・・・・なんということだ・・・」 ///

「・・・アハハ・・・・・・またこの動画を見ることになるなんて・・・」 ///

「・・・・・・・ぅぅ。」 /////


以前 この動画が超や葉加瀬に見られ、気まずい雰囲気で数日過ごしたことを思い出す。


「ゴホンッ、気を取り直して・・・この動画が最近閲覧されたのは、昨日の夜みたいね。

その頃の茶々丸の行動記録は・・・・・? 削除されてる?」

「どういう事だ、ハカセ?」

「茶々丸のこの時の行動記録が削除されてるんですよ・・・・って、消されたのは数分前?」


葉加瀬が茶々丸を見るとバツが悪そうに視線をそらす茶々丸。


「茶々丸ー、行動記録は貴女に何かあったときに重要になるから

消さないように言ってあるわよね?」

「・・・いえ、あの・・・・・」

「それは後でいいだろう? 昨日の夜の何時頃なんだ?」

「え~と、9時頃ですね。」

「その頃といえば、朝食の仕込みをやっていたと思うぞ。

千草が茶々丸が一人でやると言って、台所から追い出されたと言っていたな。」

「あ~そんなこと言ってたね。」

「?? どういう事? 料理しながら動画を見てた?

まぁ、いいです。 茶々丸の中のデータは消されてますけど、

バックアップがあるからそちらで確認してみましょう。」

「あっ! ハカセ・・・・」 lll

「フフン 甘いわよ茶々丸、重要データのバックアップを取るのは基本よ!」


葉加瀬がノートPCから外部のサーバーにアクセスして、茶々丸の行動記録を呼び出す。


「え~っとこの時間は・・・? 料理はしたけどすぐ終わってる、

その後・・・え? 茶々丸が蒟蒻をなm 「ダメーーッ!!」 っぶ!」


葉加瀬が茶々丸の昨夜の行動記録を読み上げるのを阻止する形で

茶々丸がロケットパンチで葉加瀬を突き飛ばす。


「こ、これは・・・・開発者である私に攻撃を加えるなんて・・・

自力でコマンドプログラムの優先順位を書き換えたというのっ・・・?

ふ・・・ふふふ 成長したね、茶々丸・・・」


葉加瀬が何かいい顔でブツブツと呟きながら倒れこむ。


「チが・・・・違うンデす。  チガチガガガガガガg   ピーッ!」 ///

「おい、どうした!?」

「茶々丸大丈夫っ!?」


茶々丸が煙を吐いて震えだす。


「ぼ、暴走ですっ!! 思考回路に負荷がかかりすぎたか!」

「何だと!」 「ちょっと葉加瀬!」

「ち ち 違うんで デ ですーーっ!」 //

「おいっ! 茶々丸~!!」


茶々丸が煙を吐きながら研究室の外へと駆け出す。


「まずい! なんとか止めないと!」

『アラート!! アラート!! 緊急事態発生!!

試作実験機が暴走!! 棟内を逃走中!!

工学部職員は全力で捕獲に当たれ!!』


「まずい! ココの職員に任せたら・・・・・大丈夫か、逆に職員の方が危ないですね。」

「アホか! さっさと茶々丸の居場所を探せ!!」

「そうよ葉加瀬! 私達が止めるから場所を随時連絡しなさい。」


『尚 実験機は協力な光学兵器を搭載している、各員 十分に注意されたし!!」


「エヴァさん、この無線機を持って行ってください!

私がナビゲートします!」

「わかった! 行くぞ姉様!!」

「ええ、エヴァ!」


私達が葉加瀬に無線を受け取り、研究室から出る時に下の階の方から爆発音が聞こえる。

下に向かっているようなので、とりあえず階段を降り 下へ向かう。


『エヴァさん! 茶々丸を見つけたら右胸を押してください、

点検中だったので停止信号を受け入れるはずです。』

「わかった、姉様も聞いたな?」

「OK~、茶々丸の右胸を揉めばいいのね♪」

「アホかっ! 押せといったんだ!」

『茶々丸は現在エヴァさんたちの進行方向、下にいます。』

「わかった、姉様面倒だから飛び降りるぞ。」

「ん、認識阻害かけてねー。」


私とエヴァは窓から一気に飛び降りる。

落ちる時 視界に茶々丸を確認したので、茶々丸の目の前に降りるように制御する。


「茶々丸っ!」 「み~っけ。」

「っ!?」


いきなり目の前に落ちてきたエヴァと私に茶々丸は戦闘時の反射行動で

手を出し取り押さえようとするが、私は足払いをして

エヴァが茶々丸の手をそらし回転させ、仰向けにさせて右胸を押し

私は茶々丸の左胸を揉む。


「大丈夫か? 茶々丸。」

「・・・なんともいえない感触が♪」

「ま、マスター? ソプラノ・・・・・・・・・え?」 ///


茶々丸が左胸を揉んでる私の手を見つめ真っ赤になって止まる。


「何をやってるんだ姉様はっ!?」

「左胸を揉んでも止まるじゃない。」

「アホかーーっ!!」 #


エヴァにしこたま殴られ私も停止 (気絶) する。


その後、私と茶々丸を回収したエヴァと葉加瀬、工学部の職員の人達、

茶々丸はメンテナンスで研究室に泊まり、

私はエヴァに連絡を受けた千草に引き取られ家に帰った。


家に帰り 目を覚ました私には、

エヴァと千草の二人による詰問と お仕置きが待っていた。






翌朝 超包子



「いやーゴメンネ 茶々丸。

昨日はちょっとやりすぎちゃったよ。」

「い、いえ 私の方こそ工学部棟に多大な損害を・・・・」

「いいのよ、アレくらい、いつものことなんだから。」

「は、はぁ・・・」

「でも・・・安心してねー 茶々丸。

昨日の話、茶々丸が蒟蒻でソプラノとのキスの練習していたのは内緒にしておくから。」

「は、ハカセッ!?」 ///


真っ赤になってハカセの口を塞ぐ茶々丸。


「んむ~・・・もあっ!・・・・」 //

「あ、あぁ すいません!?」

「・・・ぷはー、いいよ いいよ。

私もこんな所で言うことじゃなかったしね。」

「すみません。」

「私も悪かったよ、そうだ! そのお詫びってわけじゃないけど、

次の茶々丸の新機体に機能を追加しておくよ!

キスとかその先のこともできるようにしてあげるからっ!!」 //

「・・・・・っ!!」 ////

「私に任せておいて!

完璧に仕上げて どこに出しても恥ずかしくないボディにしてあげる!」

「あ、あのハカセ、そこまでしていただかなくても・・・」

「だめよ! やるからには完璧に仕上げてみせる!!

・・・・・すごく恥ずかしけど、茶々丸のためだからね!」 ////






こうして茶々丸の新しいボディに新たな機能が追加され、

エヴァ家の面々に取って複雑な存在になりつつあった。






「所で、ソプラノは何でウチで働いてるアル?」

「あぁ、それは昨日 茶々丸を穢したから慰謝料替わりだヨ。」


今、私は葉加瀬が着ている超包子の衣装を借り、

このお店でアルバイトをしています。


「いらっしゃいませ~♪

ご注文はお決まりですか?」


「・・・なんで先輩はノリノリなんだ? 罰ゲームなんじゃないのか。」

「・・・私に聞くな!」

「ウチの旦さんは何着ても似合いはりますなぁ~。」

「それは褒め言葉になるのか・・・?」

「さぁ?」

「・・・・はぁ~、もういい。 さっさと食って行こう、頭が痛くなってきた。」


「ありがとうございました~。

またのご来店を お待ちしていますぅ。」




学園祭前の ある一日の出来事だった。

  1. 2012/03/19(月) 20:40:21|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  031



1学期最初の中間テストで我がクラスは散々な結果を叩き出したにもかかわらず

誰一人気落ちすることもなく、学園祭に向けて全力疾走。


しかし・・・そんな3-Aでは、未だに出し物を何にするか決めていなかった。




「だから我が超包子の料理人が料理を叩き込んでやるというネ!

クラスの出し物を超包子の中等部支店にするヨ!」

「それで儲けはどうやって配分するつもりなんですか?」

「パテント料金を10%貰って残りを山分けネ。」

「超ちゃんが儲けたいだけじゃない!!」

「クギミーはうるさいね、料理の味の心配はほぼ無くなるからいいじゃないカ。」

「ダメよ! そんなの。」  「クギミーって言うな!」

「それじゃあ、あの・・・・喫茶店は どう?」

「当たり前すぎるよ、アキラ。」

「そうだよ、他のクラスでも結構見るよ。」

「でもウチのクラスだけの目玉が何かあれば勝てるんじゃない?」

「勝つって・・・・誰にですか・・・」

「ゆーなそれだっ!!」  「えぇ!?」

「ウチは一般受けからマニア受けまで揃ってるからね!

ただのウエイトレスじゃなくて何か付加価値があれば・・・」

「・・・・・・使用人・・・・・・?」


なにやら教室が騒がしい、昼食を終えた 私、エヴァ、茶々丸、3人で教室に入る、

その時 誰かが茶々丸を見てそう呟いた。


「・・・・・メイド・・・・?」




「「「「「「それだっ!!」」」」」」




「「「・・・は?」」」


そこからはよく覚えていない・・・・なにやら茶々丸が皆に揉みくちゃにされ

私とエヴァも巻き添えになり、メイドがどうとか服をどこで買ったとか・・・


私は、あとから来た千雨に救出されるまで巻き添えで揉みくちゃにされていた。


エヴァはまだ茶々丸と中にいる・・・・


再会できることを切に願う・・・・




一通り話を聞き終わったのか、ようやく開放された二人は

真っ白に燃え尽きていた。




その後 授業が始まる直前までなにやら話し合いがなされ、

えらく上機嫌の委員長が明日衣装を用意するので試着をしよう。


と、言う話で決まっていたようだ。


ようだ・・・と言うのは、途中で私は保健室に逃げ込み、

後から夕映に話を聞いたと言う 又聞きの結果である。


この話を夕映から聞いた直後、私は翌日学校を休もうとしたが、千草に連行された。





翌日、3-A教室


「茶々丸、ココって学校の教室だよね?」

「そのとおりです、ソプラノ様。」

「・・・頭が痛くなってきた、私は保健室に行くぞ。」

「ちょ、エヴァ一人で逃げるなんて狡いっ!」

「離せ、姉様! いつも姉様が使っている手じゃないか、

私が使って何が悪い!」

「マスター、早く教室に入ってください。

HRに遅れます。」


私達が教室に着き、ドアを開けたらそこにはメイドさんが居た。

一部バーテンの格好をしているものもいたが、

クラスメイトがメイド服を着て、委員長が立ち居振る舞いを教えているのだ。


教室を見渡すと、隅のほうで隠れるように千雨がうずくまっている。


「ねぇ、千雨・・・・何があったの?」

「・・・知らねーよ、私が教室に来たときには既にこうなってた。」

「ソプラノ様、先日クラスで話していたメイド服の試着の件では無いでしょうか?」

「・・・茶々丸、その話はするな。」 lll


エヴァにとっては軽いトラウマのようで、昨日の話をすると顔色が悪くなる。


「あ~、そういやそういう話をしていたな。」

「何も、朝からやらなくてもいいのに・・・・」


4人で話しているとHRの合図の鐘が鳴る。


「ほら、もうHR始まる時間になったし、コレは今日のHRは潰れるね。」

「どうでもいいけど、どこに座ればいいんだ?

席は無茶苦茶に動かされてるぞ。」

「しょうが無いからこのへんで座っていよう。」

「・・・・茶々丸、保健室にいk 「もう鐘がなりました、マスター。」 ・・・諦めるしか無いのか。」


私達3人で諦めの境地に入り、茶々丸はいろんな種類のメイド服に少し興味があるのか、

それぞれの服を観察している。


そうしていると教室のドアが開き、ネギ先生が入っていくる。


「おはようございまーす。」


「「「「「いらっしゃいませー ようこそ、3-Aメイドカフェ 『アルビオーニス』 へ!!」」」」」


「・・・頭が痛い。」

「私もだ・・・」 「私も・・・」 「皆さん元気がいいですね。」


いつの間にウチのクラスの出し物がメイドカフェに決まったのか・・・

委員長を筆頭に、みんなノリノリでネギ先生を相手に接客の練習を開始する。


「まぁまぁ、ネギ君 どぞどぞ♡」

「ホラホラ ミルクもいっとく?」


ネギ先生への接客をよそに、バーテン役の五月さんと長瀬さんが

シェイカーでカクテルを作り出す。

作ったカクテルを、ヤケになったエヴァが試飲をしていた。


「お、いけるな さすがだ。」

「ちょっとエヴァ! それ本物のアルコール?」

「ん、そうみたいだな。」

「・・・・何考えてるんだよ・・・バレたら停学食らうぞ。」


そうしている間も、ネギ先生への接客は続く。


「ネギくぅん 私もこのカクテル飲んでいーかなー。 サラトガ・クーラー」

「は、はぁ どうぞ。」

「よ、社長 太っ腹!!」

「ああ~~ん 胸の谷間に栓抜きが落ちちゃった、ネギ君取ってー♡」

「ぶっ!?」




「釘宮さん 一応ノンアルコールのカクテルなんだ・・・」

「しかし、メイドカフェというものはこういうモノだったのか。」

「ちょっと待てよ! コレは明らかに違うだろう!?

キャバクラかなんかと一緒にしてんじゃねーよ!」

「千雨さん、キャバクラとはどういったものなのでしょうか?」

「そんなこと私に聞くなよ、ボケロボット!」 //


誰がどこで間違った知識を入れたのか、

接客はどんどんエスカレートし、それに比例してネギ先生への代金もエスカレートしていく。


「ネギ君見て見てー、まだ色々衣装用意してあるよー」


そこにはメイドと思われる要素がかなり減り、大河内さんのバニースーツで

一気に教室内の色気を増した。


「一万二千円になります。 払え。」

「うひいいっ!? 見ただけでですかっ!?」

「何で私だけバニー・・・」


その後もどんどんエスカレートしていき、ブルマ、ナース、巫女、スク水、赤ずきん(?)

など、明らかにコスプレ喫茶、もしくは性風俗店に様相を呈してくる。


「2万円ネ 払え。」

「ひぃ~・・・・・・ぼ、僕のお小遣いが・・・・」




「千雨は参加しないの?」

「先輩・・・何か勘違いしてないか?

それにこんなのメイドカフェじゃねぇ、

私に全権を委ねれば客の五百や千なんかすぐにでも・・・」

「あ、突っ込むところそこなんだ・・・」



「お前ら 朝っぱらから何をやっとるかーーっ!!」



「ひいぃっ!?」

「新田先生 私たちは真面目に学園祭の出し物の討議を・・・」

「もうHRは終わっとる!! ネギ先生もネギ先生です!」

「はうぅっ!」

「全員正座ーーッ!!」


「「「「「ギャーーッ」」」」」


流石にここまで騒げば他のクラスにも聞こえるのか、

新田先生が怒鳴りこんできて、この騒ぎは収束した。




翌日のHR


「なかなか決まらないので、みんなのアイデアから僕が厳正に選考と抽選をした結果

3-Aの出し物を 「お化け屋敷」 に決めたいと思うのですが、

ど・・・どうでしょうか!?」


「「「「「「「いいんじゃない?」」」」」」」


「よぉ~しっ!! そうと決まれば思いっきり怖い奴を!!」

「お化け屋敷ならお化け屋敷で色々やりようはあるってもんよ~♪」

「おーー♡」


こうして3-Aの出し物はお化け屋敷に決まった。






2日後


麻帆良スポーツ

3-A教室に「霊」再び!?


度々廊下に張り出される新聞部による掲示物。

それに我が3-Aに幽霊が現れるという記事が載った。


「姉様、あれってまさか・・・・」

「あ~、容姿からすると間違いなさそうだね。」

「・・・おい、そこの姉妹。

まさか本当に幽霊がいるなんて言うんじゃねーだろうな?」

「は? 何言ってるの?」

「そ、そうだよな。 いるわけねーよな!」

「いるに決まってるだろう。」

「・・・・・!? ・・・・あはは、冗談が過ぎるぜ、エヴァ。」

「? いるわよ、ウチのクラスに。」

「・・・・・なん・・・・・だと・・・・・?」 lll


千雨の表情が一気に青白くなる。


「・・・なんだ千雨、お前幽霊が怖いのか?」

「ば、バカ言うな! そんなもの・・・・別に・・・・・」

「ップ、千雨も意外な所で女の子だね。」

「わ、笑うことねーだろう、先輩! いいじゃねーか別に! 幽霊が怖くたって!!」 //

「ごめんごめん、別に千雨が幽霊が怖いから笑ったんじゃなくて、

変に意地を張るから可愛くて・・・・プッ。」

「・・・・・っ~~」 ///

「あのなぁ、良く考えてみろ?

ココに吸血鬼がいて、魔法使いも居るんだぞ?

魔法世界で獣人も見たし、この間は悪魔も出ただろう?

幽霊がいたって別におかしくはないだろう?」

「・・・・・まぁ、そう言われれば・・・・。」

「そうだよ、それにこの子は別に害はないし いい娘だから怖がらなくてもいいよ。」


少しホッとしたのか、千雨の顔色も普段どおりに戻る。


「だけど、先輩たちのその言い方、何か知ってるのか?」


千雨の問に、私とエヴァの表情が少し曇る。


「・・・・まぁね。 この子、相坂さよちゃんって言うんだけど、

この娘には少し悪いことしたかな~ と思って。」

「・・・? この幽霊の生前に会ったことがあるのか?」

「ん? 無いよ。」

「・・・千雨、そこまでにしておけ。」

「? なんかエヴァらしくないな。」

「私もエヴァも、直接的には関係ないんだけど、間接的に・・・ね。」

「まぁ、二人が聞かないで欲しそうだからこれ以上は聞かないよ・・・」

「ん、ありがと千雨。」


気を聞かせてくれた千雨のおかげで、その話はそこで終わるものだと思っていたが

その日の午後、

千雨から幽霊の件について私達の様子がおかしいと聞いていた

夕映から連絡があり、今夜 幽霊の除霊を行うという話を聞いた。


「あ~まずいな、どうしようか エヴァ?」

「ん~・・・・私としても無理やり除霊はちょっと・・・・な。」

「もう少し早く彼女の事に気がついてればね・・・

中学に入学してあのクラスに入ってようやく気がついたからね。」

「あぁ、その頃にはもう自分が何に執着して地縛霊になっているかすら

分かっていないようだったからな。」


中学に入りあの教室で初めて相坂さんを確認し、調べた時には既に手遅れで

彼女が何に対して執着心を持ち、地縛霊をやっているのかわからない状態だった。

当時、私が関与することも考えたが、当時の学園との関係で

動くことが躊躇われたため、彼女には少し罪悪感が有る。


中学に入り相坂さんを確認後、私とエヴァは彼女の様子をしばらく観察し、

執着の元を確認するつもりだったが、未だに何に執着しているのかわからない。


本人に聞くということも考えたが、彼女の様子を見る限り

彼女自身にも解ってないようだったし、原作との乖離を恐れた私は

措置を先送りにした。


そういう意味でも、死因と状況の先送りという意味で彼女には

辛い思いをさせているが、ココに来て万が一除霊されるようなことになれば

彼女にも悪いし、後々問題にもなるので、影から除霊の阻止と言う方向で動くことにする。


「それじゃあエヴァ、除霊の阻止はしておこうか。

彼女が望むならいいけど、強引な除霊は気が引けるし彼女にも悪いしね。」

「わかった、私も間接的にアイツの死に関係しているからな。

ここで強引に除霊されるのは本意ではないしな。」


私達は茶々丸を連れ相坂さよの除霊を阻止するために

夜の学園へと向かった。




3-A教室 屋外

私達は認識阻害を使って、教室の外から監視している。


「・・・エヴァ、どう?」

「・・・姉様だって見えるだろう?」

「こういう時は吸血鬼の能力を当てにしないと。」

「・・・はぁ、まぁいい。 今宮崎がアーティファクトで相坂の思考を読んでいるようだな。」


本屋ちゃんが相坂さんの思考を読んでいるようだが

風向きがおかしい、怯えた様子で本を閉じ、周りが慌てている。


「マスター、宮崎さんは悪霊だと言っていますが?」

「なに? まずいな・・・って!」


茶々丸の高性能マイクで声を聞いてもらっていたが、

本屋ちゃんは彼女を悪霊だと思ったようで

それに慌てた相坂さんが、無理に力を引き出し、ポルターガイストを起こす。


「あ、あのバカ幽霊! 今そんなことをしたら逆効果だろう!」

「うわぁ~~、酷い事になってきたな~。」

「おい、姉様、現実逃避するな!

くそ、大騒ぎになってきてるぞ、・・・まずいなあいつらが出てくる。」


除霊に参加していたクラスメイトは大騒ぎ、

相坂さんが誤解を解こうと色々するが、すべて逆効果になる。


クラスの人間ではどうにもできないと判断したのか、

とうとう龍宮さんと桜咲さんが出てきてしまった。


「まずい、龍宮が本気になったら視認されるぞ!

・・・・クソッ 言ってるそばから!」

「二人共行くよ! 彼女をとりあえず逃がして龍宮さん達から匿うよ。」


相坂さんが龍宮さんに視認され、攻撃をされたので慌てて教室から逃げ出す。


私達は相坂さんが逃げる方に先回りして

別の教室に認識阻害結界を敷いて相坂さんを誘導する。


「茶々丸! 相坂が次の角を曲がったところで閃光弾を撃ちこめ!」

「マスター、私には相坂さんが見えませんがどうしましょう?」

「あぁ~~!? そうだった!!」

「エヴァ! そんな所で漫才してないで!

茶々丸、私の合図で2階の階段踊り場に閃光弾!」

「了解しました、ソプラノ様。」


相坂さんが上から階段を降りて角を曲がる直前!


「茶々丸今!」

「閃光弾、発射します。」


相坂さんの逃げる速度と、指示と発射までのタイムラグが

ちょうどいいタイミング出会い龍宮さんと桜咲さんの目の前で閃光弾が破裂する。


「相坂さよ! こっちだ!」

「は、はい!」


龍宮さんと桜咲さんが目の回復を待っている間に、

エヴァが結界内に相坂さんを呼び、うまく誘導することができた。

この結界内なら誰にも気づかれずに済むので

相坂さんを落ち着かせて、事態を終息するように説得する。


「大丈夫か? 相坂?」

「は、はい、おかげさまで・・・って! 一緒のクラスのエヴァンジェリンさん!?」

「ああ、そうだ。」

「大変だったね~、相坂さん。」

「え? ソプラノさんも? 私が見えるんですかっ!?」

「そうだよ、私とエヴァの二人には見えてるよ。」

「本当ですか? 私が見えてるんですか!?」


数十年ぶりに人と会話ができて嬉しいのか、

相坂さんはかなり慌てた様子かと思いきや、いきなり泣き出す。


「ふえぇぇ~~ん 私・・・私ぃ、やっと私のことが見える人にぃ~!」

「あぁ、ほら、泣かないで、ね?」

「だって、だってぇ~!」

「あぁ、面倒くさい! 相坂さよ! 今はそれどころじゃないだろう!」

「だってぇ~!」

「やかましい!」


すかっ!


エヴァが相坂さんを叩こうとするがすり抜ける。


「っち、幽霊はさすがに普通では殴れんか。」

「ほら相坂さん、落ち着いて、話なら後でもできるから 今は私達の話を聞いて。」

「・・・グスッ・・・はひ・・・・・・・・グズ・・・」

「とりあえず、相坂さんはどうしてあのクラスにずっと居るの?」

「・・・・私・・・気がついたらあそこにいて・・・でも誰にも気がついてもらえなくて・・・

寂しくて・・・・皆が楽しそうなのが羨ましくて・・・・私も友達が欲しくて・・・・・

でも気がついてもらえなくて・・・寂しくて・・・・」

「わかった、友達が欲しいんだよね?」

「・・・・はい。」


話がループしそうな所で遮る。


「じゃあ、落ち着いてゆっくりと皆にそう言うといいよ。

私達も少し力を貸すから落ち着いて・・・ね。」

「え? でも私誰にも見えなくて・・・」

「エヴァ、できそう?」

「あぁ、多少強引だが少しくらいなら大丈夫だろう。

霊魂と言う概念は私にはわからんが、

相坂を強化する感じで多少強引に魔力を注ぎこめばなんとかなるだろう。

千草の受け売りだがな。」

「千草さんを連れてこようと思ったけど、

流石に桜咲さんたちと顔わ合わせるとまずいからね。」


エヴァが少し強引な身体強化魔法を利用して魔力を注ぎこむと

相坂さんの存在感が少し強化され、より はっきりと見えるようになった。


「よし、今なら落ち着いて集中すればぼーや達にも見えるだろう。」

「あわわ、なんか力が湧いてくるような気がします!」

「いい、相坂さん。 時間がないから簡単に説明するけど、

ネギ先生達をこの教室の近くに誘導するから

落ち着いてゆっくりと、友達になって欲しいって言うのよ。

ネギ先生達ならきっと分かってくれるから。」

「え・・・でも・・・・・私ぃ・・・・」

「相坂さん! 友達が欲しいんでしょう?

だったらここで少しだけ勇気を出して、ね?」

「・・・・・・・でも・・・・」

「このままだったら、また前みたいに また誰にも見えなくなっちゃうよ?

今ここで勇気を出して皆に認識してもらえれば、少しは見え易くなるはずだよ。

私達も力を貸すから勇気を出して。」

「・・・・・ソプラノさん達は、私と友達になってくれないんですか?」

「今の相坂さんじゃだめだよ、相坂さんは私達に友達になって欲しいって言ってくれた?」

「・・・いいえ。」

「じゃあどうする?」

「・・・・・友達に・・・私と友達になってくれませんか?」

「いいよ♪ 相坂さんがよければ私が友達になる。」

「・・・まぁ、私も・・・なんだ、なってやらんこともない。」 //

「? 私でよろしければ。」

「・・・本当ですかっ!!」


私達の答えに相坂さんが心底嬉しそうな表情になる。


「ええ、本当だよ。

ね、勇気を出せばできたでしょう?」

「・・・・あ、はい!」

「さぁ、次はネギ先生やクラスの皆だよ。

今ならみんなにも見えるはずだから頑張って、私達もここから見てるから。」

「はい、頑張ってみます!」

「茶々丸、外で少し物音を立ててネギ先生を近くに誘導できそう?」

「はい、今なら同じ階にいますので簡単に誘導できます。」

「じゃあ、お願いね。」

「かしこまりました、ソプラノ様。」


茶々丸が指示通り廊下で物音を立て、ネギ先生をこちらに誘導する。

龍宮さんと桜咲さん、朝倉さんが一緒に居るようだ。


「じゃあ、皆が教室に入ってきたら落ち着いてね。

皆に思いを伝えたいって集中すれば今なら大丈夫だから。」

「はい、頑張ります。」


私達で成功しヤル気を出した相坂さんを教室に置き、

私達は窓から外に出て様子を伺う。






「ネギ先生! この教室から気配を感じます。」

「わかりました、まず僕達が話しますから、いきなり攻撃はしないでくださいね。」

「「はい。」」

「ネギ君、行こう。」

「はい。」


教室の扉が開きネギ先生と朝倉さんが入ってくる、

後ろには桜咲さんや龍宮さん、駆けつけたクラスメイトも一緒に来ているようだ。


「相坂さん・・・ですか?」

「・・・はい。」

「さよちゃんは友達が欲しかっただけなんだよね?」

「え?・・・・・あ、はい!

あの! 私と友達になってくれませんかっ!?」


ネギ先生と朝倉さんが微笑んで相坂さんに答える。


「僕で良ければ。」 「私で良ければ。」

「あ・・・・・はい! ありがとうございます!!」


二人の答えを聞いて緊張の糸が切れたのか、

力が抜け、相坂さんが以前のように視認しにくくなる。


「消えた・・・」

「ネギーッ どうなったの?」

「アスナさん。」


『無事成仏したようです。』

『そう・・・よかったね・・・・・』


ネギ先生や駆けつけたクラスメイト達はいい笑顔で天を仰いでいる。


龍宮さんだけが、まだ居ることを確認しているが、

なにかいい話っぽい雰囲気が出て 皆 雰囲気に酔っているようで、

龍宮さんの話を聞く人はいなかった。






「なんとかいい感じで収まりましたね、エヴァにゃん。」

「あぁ、コレでもう相坂が除霊されることはないだろうな。

あと、にゃんって呼ぶな。」

「所でマスター、相坂さんとは どなただったんですか?」

「は? どなたって相坂だろう?

お前も友達になるって言ってたではないか?」

「いえ、マスターとソプラノ様が寸劇でもやっているのかと思い、

空気を読んで言ってみただけですが。」

「・・・・・どうしてそういう方向でばかり お前は気を効かせるんだ。」

「・・・・・まぁ、いいじゃない、うまくいったんだから。

茶々丸には帰ったら説明してあげるよ。」

「? はい、お願いします。」




今夜何が起こったかイマイチ理解しきれていない茶々丸。


この後何回か説明したが、科学の申し子である茶々丸に

彼女を説明するのはすごく骨が折れた・・・・・



  1. 2012/03/19(月) 20:38:45|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  030



魔法世界 メガロメセンブリア クルト邸




昨日は千草の仇討ちで魔法世界各地を周るので忙しかったが、

頑張ったおかげで、今日は一日観光にあてることができる。


窓から心地良い潮風が流れ込み、朝日が差し込み千草の髪を輝かせる。


エヴァの朝から 姉妹の語り合い に応じた私は爽やかな千草の様子とは打って変わり

路地裏の野良猫の様相を呈している。


朝食に呼びに来たメイドさんが私の様子を見て悲鳴を上げかけたが、

そこはプロ根性、落ち着いた態度で私達4人を食堂へと案内する。




「なにやら朝から凄い事になっていますね・・・

貴女のそんな姿、初めて見ましたよ。」

「なに、気にするな。 いつもの事だ。」

「いつものことですから気にせえへんといてください。」

「ショクゼンシュヲ タノムゼ。」


「私って・・・・もしかして嫌われてるのかな・・・・?」




「それで、皆さんは今日はどうされる予定ですか?」


クルトは何も無かった事にするのが最善と判断したのか、

そのまま話を続けた。


「今日はこの街を観光して、夕方には帰る予定だ。」

「そうですか、私は仕事があって案内などはできませんが、

ゆっくり見ていってください。 いい街ですよ。」

「うむ。 昨日は 家の姉がいきなり泊めて欲しいなど頼んで悪かったな。

こうして朝食の手間まで掛けてしまって。」

「気にしないでください、日頃お世話になっていますから

コレくらいなんでもないですよ。

こちらに来たときは我が家を別荘替わりにでも使ってください。」

「昨日はいきなりで土産も何も持ってきてないが、

次来るときは向こうのうまい酒でも持参しよう。」

「それは楽しみですね。」


朝食を食べながらエヴァが昨日のお礼を兼ねた会話を進め、

千草とチャチャゼロは邪魔をしないように静かに食事をする。


復活した私も社交会話はエヴァに任せて食事を食べていたが、

聞いておかないといけないことがあることを思い出した。


「あ、そうだ。

クルト、出かける前に聞いておこうと思ってたんだけど、

ラカンさんの居場所知ってる? ジャック・ラカンさん。」

「・・・また、意外な人物の名前が出てきましたね。

知ってますよ、たまに連絡も取り合いますし。」

「ラカン・・・と言うと、あの紅き翼の奴か、姉様?」

「そう、ちょっとお願いごとができそうでね。

クルト、悪いんだけど居場所を教えて欲しいのと、

紹介状か何か一筆書いてくれないかな?」

「それは構いませんが、何を頼むつもりなんですか?

言っては悪いですが、戦闘以外ではあまり役には立たない人物ですよ?

その分戦闘での信頼度は・・・いろんな意味で規格外ですが。」

「そうでもないよ、あの人は意外な所で頼りになるよ。

・・・・例えば誰かの子守とか?」

「・・・その関係ですか。 あまり私達に不利になる話なら考えなくてはいけませんが?」

「それはないよ、逆に有利に働く話だと思うよ。」


クルトが少し考え込んでいる・・・


「ふむ、わかりませんね。 具体的に何を頼むつもりなんですか?」

「まだ確信があるわけじゃないけど、数年の内に会うよね? 彼とあの子。

その時に手札を増やしてあげたいんだ、周りの子達の為にも。」

「・・・わかりました、食後に手紙と彼がいる場所のメモを渡します。

それでいいですか?」

「ありがとう~、助かるよ。 あの人放浪癖があるようだから、捕まりにくいんだよね。」

「ふむ、私には関係ない話のようだな。」


私とクルトの話も一段落ついたところで、エヴァが会話に入る。


「エヴァも関係ある話だよ。」

「今の話のどこに私が関係するんだ?」

「手札の所かな、エヴァの闇魔法の習得用の巻物あるでしょ?

アレを借りようと思ってるんだ。」

「な、待て姉様。 アレは将来千雨がその気になったら教えようと思っていたヤツだ。

勝手に持っていくことは許さん!」

「あ、千雨用なんだ・・・じゃあ、もう1枚作ってくれない?」

「・・・・簡単に言うがな・・・・アレは私の開発した貴重な技術だぞ?

ハイそうですかといって渡せるものじゃないぞ。

そもそも誰に・・・・・あのぼーやか!」

「やっぱ気がつく?」

「当たり前だ! 紅き翼、子守、コイツが損をしない話、

あのぼーやの周りというと・・・宮崎か、夕映が悲しまないようにする為だな。」

「まぁ、そんなとこ。 ネギ先生に何かあったら本屋ちゃんが悲しんで、

夕映も一緒に悲しむ。 最悪一緒に本屋ちゃんになにかあるかもしれないしね。

回避する為の手を打てるなら打っておきたいと思ってね。」

「まぁ、わからんでもないが、そもそもあのぼーやに習得できるかどうか・・・」

「この間のヘルマンや夕映経由で聞いた本屋ちゃんの話から考えても

素質はあるから大丈夫じゃない? フォローはラカンさんに任せて。」

「あのラカンさんがフォローなんてしますかね?」

「するんじゃないかな? 英雄だし。」

「都合よく英雄扱いだな・・・」

「そこは会ってから考えようよ、会ってもない人をどうこう言えないし。」

「しかしあのぼーやに私の魔法をね・・・・気が進まんな。」

「そこは夕映の為だと思って、お姉ちゃんもお願いするから。」

「・・・・・保留だ。 今すぐ返答する気にならん。

これから観光しようというのに気が滅入る。」

「そうだね、また今度ゆっくり考えよう。」

「では、私は先に部屋に戻って手紙の用意をしておきます。」

「あ、悪いね、クルト。」

「いいえ、代金はきっちり請求しますので。」

「しっかりしてるな~。」

「誰かさんにいろんな目に合わされてますから。」

「ちぇ~。」

「姉様はろくな事をせんな。」

「旦さん、今度ゆっくりその時の話を聞かせてもらいますえ?」

「・・・・お手柔らかにね。」

「旦さん次第です。」

「なら大丈夫だね。」


その後クルトの家での朝食を楽しみ、手紙とメモを貰って

私達はクルトの家を後にした。




クルトの家を出て、私達は向こうで待っている皆のおみやげを探しながら

観光を楽しんでいる。


「しかし、茶々丸を連れてこなくて正解かもしれんな、潮風があまりよさそうな気がせん。」

「そうだね、チャチャゼロは大丈夫なの?」

「ココニスミタクハナイナ ナイフガサビツキソウダ。」

「そっちの心配なの・・・」

「あ、旦さんあそこ見てんか。 なんや、屋台に行列ができてますえ?」

「本当だ、なんだろう?」


私達は屋台の方に近づくと甘い匂いがして来て、中を覗いてみると、

そこにはクレープのような、変わった食べ物が売っている。


「なんかクレープみたいだね、お菓子かな?」

「うむ、よし千草、並んで買ってこい。」

「ウチは旦さんの従者や、チャチャゼロはんにでも言うたらええですやん。」

「む・・・よし、チャチャゼロ並んで買ってこい。」

「ジブンデナラベヨ ゴシュジン。」

「なんという役に立たない従者だ!」

「なんという傲慢な主人だ!」


エヴァにつま先を踏みつけられる。


「みんなで並ぼうか・・・?」

「そうですね。」

「っち、仕方がない。」

「オイ、アネ アタマニノセロヨ。」


4人でクレープのような食べ物の屋台に並びながら、

皆へのおみやげの話をする。


「ところで土産は何か考えているのか?」

「一応ね、千雨はこの間まほネットの端末を上げたから 今度は夕映はそれにして

千雨はこの世界の布を買っていこうと思ってるんだよ。」

「布? 魔法付加できるアレか?」

「そうそう、千雨のコスプレ用に何か使えるかもしれないし。」

「ええかもしれませんね。

少し多めに買っていって ウチにもなんか作ってもらえんやろか?」

「頼んだら作ってくれると思うよ。」

「エヴァは茶々丸に何か考えてる?」

「あぁ、こっちに来る前に少し調べたんだが、魔法金属を取り扱ってる店があるらしくてな。

この街じゃないんだが、後で注文だけネットでしていこうと思ってる。」

「へー、エヴァらしいというからしくないというか・・・」

「どっちなんだ!」

「従者の性能アップを求める研究者としてはらしいし、

傲慢な主人としてはらしくないというか・・・」

「姉様とは帰ったら話し合いが必要なようだ。」


帰る頃には忘れていることを願うばかりだ。




話しているうちに私達の順番が来て、人数分のクレープのような食べ物を買い、

食べながら観光を続ける。


この後も食べ物屋によったり、おみやげを買うために店を探したり、

休憩のために入った店で、チャチャゼロが刃物を取り出し、一時騒然としたり。


色々あったが、私達の魔法世界観光は無事に終え、

家に帰った時には皆疲れ果て、食事も軽めに済ませすぐに眠ってしまった。






麻帆良学園内 下校時




「何かエヴァは今日ずっと寝てたな。

昨日何かあったのか?」

「遊び疲れたんでしょ、結構はしゃいでたから。」

「エヴァはんは昨日えらいはしゃぎようでしたな~。」

「・・・・・いいご身分だな。」

「う、うるさいぞ!」 //

「マスター、ご安心してください。 涎は出ていませんでした。」

「そんなことを報告しなくていいんだ! ボケロボがっ!!

・・・お前本当にメンテナンスしたんだろうな?」

「一部金属疲労を起こしていたパーツを取り替え、

AIもバージョンアップして、性能が1.2%向上しました。」

「超が変な改造してないだろうな・・・・まったく。」

「そうだ、千雨 おみやげがあるよ。」

「本当か? 楽しみだな~。

ほら、エヴァ、さっさと帰ろうぜ。」

「ガキかお前は・・・・」

「う、うるせーな。 おみやげはいつでも嬉しいもんなんだよ!

先輩、エヴァは放っておいていこうぜ。」

「まってよ、千雨~。」

「千雨はん、おみやげは逃げまへんから落ち着いておくれやす。」


おみやげがあると聞いてはしゃぐ千雨と、

茶々丸のメンテナンスになにやら不満げのエヴァ

いつもどおりの茶々丸と千草と私で家路につく。




エヴァ家 居間


「え~っと、コレが千雨のおみやげ。」

「? コレって布だよな?」

「そうだよ。」

「・・・布がおみやげ?」

「そう。」

「そう・・・なんだ。」


なにやら不満げな千雨・・・かわいそうなのでそろそろネタばらしをする。


「実はこの布、ただの布じゃないんだよ。

なんと軽い魔法を付与できる布なんだ、

認識阻害のマントなんかもこの布を基本にしてアクセサリーとかで強化して作るんだよ。」

「え、マジか! へ~凄い布なんだ~。」


私の話を聞いて千雨が生地を手にとって眺める。


「千雨にコスプレに何か使えると思ってね。

発光する布とかできるよ。」

「それはマジで使えそうだな。」

「・・・そういえば中間テストの後に学園祭があるじゃない?

それで確かコスプレのコンテストがあったはずだから千雨出てみたら?

その布で衣装作れば結構面白いと思うよ。」

「あ~、悪い。 私そういうイベントには出ないんだ。

HP上で公開するか、先輩たちの前くらいでしか着ないからな。」

「もったいないよ、せっかくかわいいのに。」

「かわいいって・・・」 //

「何で出たくないの?」

「私だとばれると色々うるさいからな。 ・・・・は、恥ずかしいし。」

「残念だ・・・・・まって、そうだ!

この布に認識阻害を掛けて千雨だと認識できないようにすればいいんだよ。」

「そんなことできるのか? あまり強い効果は無理なんじゃ・・・」

「千雨じゃなくて ちう だと認識をずらすようにすれば出来るんじゃない?」

「出来るかもしれないけど、私じゃな・・・・それに・・・・・恥ずかしいし。」

「じゃあ、エヴァに聞いてみよう。 エヴァ~、エヴァにゃ~ん!」


上から走る足音が聞こえてくる。


「大声で恥ずかしい呼び方をするな! バカ姉!!」


出会い頭にいきなり頭を叩かれる。


「それで、何のようだ!」

「いや・・・やっぱりいいよ、先輩・・・・・」

「実はね、おみやげでかった布あるじゃない?

アレに認識阻害をかけたいんだけど、弱い効果しか掛けれないから

服を着た人を認識させなくするんじゃなくて、別人だと思わせるようにできないかと思って。」

「ふむ、そういう事か。」

「いや、考えなくていいぞエヴァ。」

「少しアクセサリか何かで強化してやればそれくらいなら簡単にできるぞ。」

「無視すんなよ!」

「出来るって、千雨。」

「いや、できてもそれを着て外に出るのは・・・」

「お前が着るのか。

しかし何でそんなに嫌がるんだ?」

「この布を使って作るコスプレで学園祭のコンテストに出ようって話になって。」

「いや、なってねーから。」

「ほう、面白そうだ。 私も協力してやろう。」

「面白そうだって言うならお前が出ろよ。」

「何で私がそんな恥ずかしいものに出なければならんのだ?」

「ふざけんなっ!!  わ、私だって恥ずかしいから嫌なんだよ!!」 //


エヴァの理屈に千雨がキレて騒ぎ出した。


「駄目だ、もう決めた。 千雨が出ろ。」

「勝手に決めんな!」

「ねぇ、千雨どうしても嫌なの? お姉ちゃん千雨の晴れ姿がみたいな~。」

「・・・っく、・・・い、いくら先輩のお願いでもこれだけは聞けないんだ。」

「どうしても?」

「・・・どうしても。」

「じゃあ私が一緒に出てあげるから一緒に出ようよ?」

「え? い、いや、でも・・・ほら・・・恥ずかしいから。」

「千雨と中学最後の学園祭の思い出作りたいな。 お姉ちゃんはそう思います。」

「・・・・ほら、作るのにも時間が・・・ね?」

「しょうが無い・・・最後の手段だ。」


私は千雨に近づいていき、耳元で囁く。


「千雨が一緒に出てくれたら・・・ゴニョゴニョをゴニョたゴニョをゴニョゴニョゴニョ。」


千雨の顔が一気に朱に染まり、顔から湯気が出ている。


「出る。 学園祭のコスプレコンテストに出る。」 ////

「おい、姉様! 千雨に何を言った!?」

「別にたいしたことは言ってないよ?」

「いいから教えろ!!」

「しょうが無いな~、

ただ一緒に出てくれたらゴニョゴニョをゴニョたゴニョをゴニョゴニョゴニョ って言っただけだよ。」

「・・・・・・私もだ。」

「え?」

「衣装を作るのに協力してやるんだ、私にもそれをやらせろっ!!」


エヴァが私の服の襟をつかんで揺すり出す。


「分かっ・・・た! 分・・・・かった・・・か ら!!」

「約束したぞ! 必ずだぞっ!!」

「分・・・かった・・・・から、離し・・・・て・・・!」


エヴァの手で私はどこか別の世界へ旅立とうとしていた時、

千雨は妄想の世界へ旅立っていた。


「・・・・・ヘヘ・・・エヘヘ・・・・っ! そ、そうだ!

そうとなったら衣装は3着作らないと!

テスト勉強なんてやってる暇はねぇっ!!

おい、エヴァ時間が無い! 最高のクオリティで作るためにも早速作業に入るぞ!」

「あぁ、分かった! 最悪別荘の使用も許可する。」

「行くぞ! エヴァ!!」 「よし! 任せろ!!」


二人は意気揚々と2階に上がって行った。


「なぁ、旦さん。 あの二人大丈夫なん? ・・・・色々と。」

「少し人より集中力があって、思い込んだら真っ直ぐな娘達なんだよ・・・」

「・・・そうやろうか?」


千草に何か変なところの心配をされる二人だった。





陽も落ちそうな頃、家の呼び鈴が鳴り、茶々丸が応対に出ると

夕映が通常の修行のために家に来た。


「こんばんわ、ソプラノ。」

「こんばんわ、夕映。

そうだ、忘れない内に渡しておくよ。」

「ん? なんですか?」

「おみやげ~、昨日魔法世界に行ってたからね、そのおみやげ。」

「わざわざ、ありがとうです。」


私は箱に入ったまほネットの端末を夕映に渡す。


「これは何ですか?」

「コレはこっちで言う携帯端末、小さいパソコンみたいな物だよ。

これを使えばまほネットってところにアクセスして、

魔法の事を調べられるんだ、千雨には前に渡してあるから聞くといいよ。

こう言うのは千雨の方が得意だからね。」

「わかりました、今度聞いてみるです。」

「うん。」

「夕映はん、お茶が入りましたえ。」


千草が夕映のお茶を持ってやってきた。


「あ、すいませんです。」

「かましまへんで、ウチの仕事やさかい。」

「千草は働き者だから助かるよ~。」

「そう思うんでしたら、そろそろ 別の お仕事の方もさして欲しいんですけど?」

「そっちはほら、なかなか二人っきりになれないから・・・ごめんね。」

「???」


夕映にはまだ少し早い会話だったようだ。



「それで、エヴァンジェリンさんはいますか?」

「あ~エヴァはね・・・・・今 千雨となんか忙しいようで・・・・」

「? そうですか。 それでは今日は千草さんにお願いするです。」

「はいな、すぐ用意しますんで待っててや。」

「はい。」


今 夕映は基本的に魔法から覚えるようにしているが、

少し前から魔力の扱いに慣れてきたので、

スライム娘達との連携や、千草からも幾つか呪いや呪符も習っている。


使用する種類は少ない代わりに、起動までの速さを重視して修得するようだ。

相手が警戒して障壁を強化する前に呪符や呪いを叩き込んで

戦闘や逃走を有利に運ぶと言う話だ。


準備の終わった千草が夕映を連れて地下の別荘へ向かう。


「ほな、旦さん、ウチらは行ってきます。」

「行ってくるです。」

「行ってらっしゃい~。」

「茶々丸はん、ウチの旦さん頼みましたえ。」

「はい、お任せください千草さん、浮気などをしないようにしっかりと見張っておきます。」

「・・・・・・茶々丸・・・メンテナンスで少し変わったね・・・・」

「そうでしょうか?」

「変わったよ・・・なんていうか・・・エヴァに少し似てきた。」

「・・・・・どういう事でしょう? 少し詳しくお話していただけないでしょうか?」 #

「え? そこでそういう反応なんだ・・・」

「二人は放っておいて行きましょか、夕映はん。」

「そうですね、行きましょう、千草さん。」

「ちょ、この状態で私を置いていくの?」

「ソプラノ様、まだ話をしていただいておりません。

さぁ、飲み物も用意しましたので、ゆっくりとお聞かせくださいますか?」


いつの間にかテーブルには飲み物とお菓子がこれでもかと積まれている・・・

千草と夕映もいつの間にかいなくなっている、エヴァと千雨も上に篭っている。


・・・逃げ道はないようだ。


「ナニヤッテンダ?」


救いの神現る!!


「ちゃ、チャチャゼロ! 実は話したいことがあって!!」

「姉さん、夕映さんの修行を見てあげてくれますか?

今地下の別荘に入ったばかりです。」

「・・・・・・ア、アァ ワカッタ・・・・イモウトヨ。」


私の旅はここで終わった。











2階のエヴァの部屋。


「それで私が19歳のバリアジャケットで先輩がA'sの時のにするんだ。

レイハさんは超に作ってもらったのがそのままA'sに使えるし、

私はアーティファクトの方が使える。」

「わかった。

では肩のフィールドジェネレーター部分に認識阻害を強化する用に印を刻もう。」

「それで、もう一着作ろうと思ってるんだが、こっちは認識阻害はいらない。

ただの衣装でいい。」

「何故そんなものが必要なんだ?」

「バカッ! 先輩とゴニョゴニョの時にはこっちの衣装を着てもらうんだよ!

そのほうが役的に合うだろう、見た目も・・・・その・・・・・アレだし。」

「・・・っ!? そ、そうだな! 流石我が弟子だ、素晴らしい!!」

「そう褒めるなよ、とにかく時間がないから急いで型紙を作らないと。」

「よし、姉様の身体の寸法は私が把握しているから問題ない。

あと白い方は私の分も作れ、費用は出すし別荘も使っていい。」

「わかった。 完璧な衣装を作ってやるぜ!!」

「し、下着も衣装に合わせて新調しなくてはな!」 //

「・・・・わ、私の分も頼む・・・・」 //

「あぁ、任せろ。 弟子の面倒もちゃんと見てやるぞ、私は。」








今年の学園祭が不穏な空気に包まれる一端を、ここでも担っていた。



  1. 2012/03/18(日) 18:52:35|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  029



麻帆良学園都市内 エヴァンジェリン邸 放課後




先のヘルマンによる学園都市、女子寮襲撃事件により

警備体制の問題が発覚し、学園都市所属の魔法使い一同が特別訓練を実施。


なお、この訓練は時間の関係から魔法球で行われたが、

一部の魔法使い (女教師など) から抗議の声が上がったが、封殺された。


ネギ先生の関係者一同も、再度 魔法の隠匿や、

魔法の世界の危険性に着いての座学や訓練を追加。

さらに一部の人間 (ネギ先生、朝倉、桜咲) には特別訓練や授業が追加された。




「まぁ、こんな感じで学園長達も 今回の事件は結構重く受け止めてるらしいよ。

・・・・あ、コレ イチゴが美味しい。」

「実際侵入されていいように遊ばれた形だからな、

コレが暗殺だったら見事成功していただろう。

・・・・ん、このロールケーキ スポンジがしっとりしていていいな。」


現在エヴァ家、居間では 私 エヴァ 茶々丸 チャチャゼロ 千草 で、

新しいケーキの試食会を兼ねて、先の事件についての話をしている。


「今日朝倉さんが妙に元気がなかったのはそれが原因ですか。」

「そうみたいだね、夕映が大激怒してた様子の動画を学園長に見せてやったら

その日の内に呼び出されてたからね。」

「あいつにはいい薬だが・・・・どうせ数日で忘れるだろう。

・・・茶々丸、このロールケーキもう一切れだ。」

「はい、マスター。」

「朝倉さんもだけど、他のネギ先生のメンバーも笑ったね、

昨日のエヴァのシゴキで目の下に隈作った夕映が教室に入ってきた瞬間に

皆 綺麗に立ち上がって迎えてたからね。」

「アレは笑ったな。」

「本屋ちゃんなんか一緒の部屋でどうしてるんだろう?」 w

「ずっと正座で居るとか、布団に引きこもってるとか、そのあたりじゃないか?」

「ウチも見てみたかったわ~、夕映はんの怒ってるところ。

あ、このモンブラン少し甘さがたりへんな。」

「今度茶々丸に動画を見せてもらうといいよ、アレは一回は見ておいたほうがいいね。」

「茶々丸はん、お願いできるやろか?」

「わかりました、いつでもおっしゃってください。」


しばらくケーキを食べながら夕映の勇姿の話で花が咲く。


夕日が窓から差しこみ始め、

テーブルに出されたケーキも一通り食べ終わり、話の種もできった辺りで

不意に千草の表情が暗くなる、その様子を見た皆の口が閉じ

千草の次の言葉を待つ。


「・・・すんまへんな、少し旦さんにお話があるんですけど。」

「なに? 千草。 言いづらい話?」

「少し暗い話やし、空気読めへんようで申し訳ないんやけど・・・

ウチの仇討ちの話なんです。」


千草の仇討ちの話、その言葉を聞いてエヴァの表情が少しだけ険しくなる。


「準備が整ったの?」

「はい・・・・旦さんとの仮契約のおかげで、アーティファクト言うんですか?

えらい大層なもんもろうたおかげで すぐにでも実行に移せそうです。」

「・・・アレか。 それで?

いつやるんだ?」

「できたらすぐにでも・・・と言いたいんやけど、

相手が魔法世界におるんが大半なんで向こうに行かなあきまへん。

それで、旦さんには少しお暇をいただきとう思いまして。」

「ふん・・・・貴様が居なくなるのは私としては歓迎したいところだが・・・・

それには及ばん。」

「・・・どういうことやろうか?」

「貴様の仇討ちに関しては私も手伝うことになっている。

主に移動に関してだがな。」

「エヴァには魔法世界で千草の仇が住んでる都市に

転移魔法のマーカーをつけてもらってあるんだ。

実際マーカーを付けたのはエヴァじゃないけどね。

指定の場所に移動するための転移魔法をエヴァに使ってもらうように頼んであるんだよ。」


千草がエヴァを見つめ困惑の表情を見せる。


「せやけどそこまでしてもろうたら・・・それにエヴァはんにまで・・・。」

「私は約束は丁寧に守るようにしてるんだ。

それに千草がいないと私が困るし。

そういうわけで早めに終わらせて千草には私のお世話をしてもらはないとね。」

「旦さん、エヴァはん・・・・」

「そうだな・・・次の週末の二日間で終わらせるか。

呪うのにそれほど時間はかからないんだろう?」

「え・・・・あ、それは大丈夫です。 石を使えば呪い自体はすぐ終わるよって。

せやけど・・・ほんまにええんですか?」

「何を気にしているか知らんが、恩に感じているならば

帰ったらお前にできる最高の京料理でも作れ。」

「は・・・はいっ! 任せてや、最高の料理をご馳走しますえ!」

「それじゃあ、今週末は魔法世界に行くということで。

・・・そうだ、茶々丸はどうする? 連れて行くの?」

「いい機会だから2日掛けてしっかりメンテナンスしてもらうか?

最近簡易の整備しかしてないだろう。」

「ここ最近は簡易整備のみです、マスター。」

「そういう事ならちょうどいい、後で超に連絡しておこう。」

「オレハモチロン ツレテイクンダロウナ?」


今までずっと黙っていたチャチャゼロがいきなりしゃべりだす。


「寝てたんじゃないんだ。」

「キュウニクウキガ カワッタカラナ メガサメタ。」

「まぁ、お前は付いてくればいいか。

千草の護衛でもしていろ。」

「キツネオンナノ ゴエイカ? マァイイカ テメーノノロイヲ ミセテモラウゼ。」

「あんさんに見せるために呪うんちゃうんやで・・・まったく。」

「よし、茶々丸は外出時の着替えの用意をしておけ。」

「はい、マスター。」

「あ、旦さんの分はウチがやりますえ。」

「・・・・・それはいいんだけど、下着を女物だけにはしないでよ。

この間それで凄い恥ずかしかったんだから。」

「千草、姉様の下着は全部女物でいいぞ。」

「かしこまりました♪」

「ち、ちょっとぉ~~!?」 //




思わぬ展開で週末の予定が決まったが、

千草の仇討ちが早く終わるのはいいことだと思うので

今週中で終わらせてるように・・・・・エヴァと千草に頑張ってもらおう・・・・ 


今回私に出来ることは何も無い事に気がついた・・・・  lllorz






麻帆良学園女子中等部 3-A 午後




最近 3-Aを除いたクラスの様子がピリピリしてきている。

何事かと思い千雨に聞いたところ中間試験が近いということで

試験勉強に余念が無いようだ。


「千雨は試験勉強とかしてる?」

「私はそんなにしてないな、最近は特別いい点取ろうと思ってないし。」

「前はあんなに一生懸命だったのに・・・どこで教育を間違えたのかしら?」

「先輩は私の母親か?

まぁ、もう少し成績上げてもいいかと思うんだけど、

最近は専門的な知識ばっかりに偏っちゃて。」

「千雨はそんな感じしますよね。」

「・・・まぁ、いい方に受け取っておくよ。」

「エヴァは・・・・言うまでもないね。」


エヴァの方を見てテストについて聞こうと思ったが・・・・やめた。

幸せそうな顔で寝ている。

エヴァはそのまま健やかに育って欲しい。


「そういえば先輩、今週末どこかに出かけるんだって? 」

「ええ、少し外国の方に用事がありまして。」

「外国・・・? あぁ、 『外国』 ね。 また急な話だな。」

「でも、2日ですぐ帰ってくる予定ですから、月曜は普通に登校しますよ。」

「そうか、まぁ、気をつけて行ってきてよ。」

「はい、何かおみやげを用意しますね。」

「なんか悪いな。 でも期待はさせてもらうよ。」

「フフ わかりました。」


私達の話が少し聞こえたのか、

離れたところで本屋ちゃんや早乙女さんと話している夕映が、

こちらをチラチラと見ている。


『ちゃんと夕映にもおみやげを用意するから安心してて♪』

「ち、違うです!」

「・・・? 夕映?」  「? 何が違うの?」

「あ、・・・すいません、少し考え事をしていたんです。」

「そう?」 「・・・・? スンスン  こ、これは! ラブ臭!?」

「訳の分からないことを言うんじゃないです。」 //




我が3-Aはテスト前でも平和一色だった。






季節の変わり目で天候の変化が激しく、ジメジメとした梅雨が近づく中、

学園では中間試験に向けて生徒が神経を磨り減らし、

教員もテストの作成や事務に追われ同じく精神を疲労させている。


そんな中でも我が3-A、とりわけエヴァ家に出入する面々は

中間テストのことなどお構いなしに、いつも通りの日常を過ごしていた。


そして来る週末。


千草との約束を果たす為、私とエヴァ、チャチャゼロを率い、千草は魔法世界に旅立つ。


「ナー アネヨ、オヤツハイクラマデダ?」

「おやつは1000円までだよ、チャチャゼロ。」

「チーズハ オヤツニハイルノカ?」

「ツマミは今回は入りません。」

「・・・馬鹿やってないでさっさと来い!

ゲートまで転移して、魔法世界に行くだけだろうが。」

「・・・旦さんにチャチャゼロはん、もう少し緊張感を持ってくらはりませんやろか?」


茶々丸はすでにメンテナンスのために超の元へ行き、

私達もこれから魔法世界へ出発しようとしていた・・・・


「せっかく千草のために緊張をほぐそうとチャチャゼロと頑張ってるのに・・・」

「嘘をつけ、姉さま達は素でやってるだろう。」

「・・・はぁ~、ほら、行きますえ。」




颯爽と玄関から出て歩き出す千草。




「・・・・・一人でどうやって行くつもりなの? 千草。」

「・・・・・」 ///

「・・・お前まで姉様達のペースに飲まれてどうするんだ。」


視線を外し、赤面して戻ってきた千草に 私たちは掛ける言葉もなく、

エヴァは転移魔法を使い、私達をゲートに転移、そのまま魔法世界へ転移した。






魔法世界 メガロメセンブリア 郊外某所


「ここが魔法世界ですか~、なんや変わった建物が見えはりますね。」

「千草は昔来たことがあるかもしれないと思ってたんだけどね。」

「そうやね~、小さい頃に来たことはあるかもしれへんけど

覚えている記憶には無いですね。」


ここからだとMMの町がある程度見渡せる。

かなり高い建造物に、所々で飛行船(?)のようなものが飛んでいる。

海沿いの街なので潮風の匂いもする。


「おい、観光はあとでもできるんだ、さっさと用事を済ますぞ。」

「そうだね、ここを合わせて3箇所だっけ?」

「はい、同じ都市に居れば 大体呪いは届きます、リストだと3箇所で済みますえ。

それにこの都市なら中に入らなくても大丈夫そうや。」

「ならばさっさと結界でも敷いてここを終わらせるぞ。」

「エヴァと千草は準備してて、私はここの知り合いに連絡入れておくから。」

「クルトとか言う奴か?」

「そうそう、近くまで来たからね。

それに話を通しておけば、便宜も効くだろうし。」

「まぁ、その辺は姉様に任せるとしよう。 行くぞ千草 チャチャゼロ。」

「はい、行きまひょか。」 「オウヨ。」


エヴァと千草 チャチャゼロが人目の付きにくい場所へ移動し、

私も付いて行きながら念話でクルトに連絡をとる。


『幼女愛玩癖のあるクルト・ゲーテルさ~ん。

聞こえていたら返事してくださ~い。』

『・・・・失礼な捏造はやめて下さい。

念話は盗聴される可能性だってあるんですよ。

それに私は年上が好きなんです。』

『ごめんごめん、クルトはアリk 『何の用でしょうか?』 ・・・怖いよ? なんか・・・』

『簡単に要件だけ済ませるよ、今から例のC・Aの件でMMで行動を開始します。

次に新オスティア、アリアドネーと移動し用事を済ますのでよろしく。』

『とうとう実行ですか。 わかりました貴女なら大丈夫だとは思いますが

MMでなら何かあったときはコチラで処理しておきます。』

『お願いね、あと終わったらクルトの家に顔出すから泊めてね、宿代もバカにならないし。』

『・・・・ちゃんと変装して来てくださいよ。』

『了解、妙齢の美女に変装していくよ。』

『・・・・・・来ないで結構です。』 #

『じゃあまたね~。』

「はぁ・・・・・あの人は・・・全く。」




MM郊外の林に私たちは移動し、結界を敷いて

千草は呪いの準備を始める。


「チャチャゼロー、チーズ少し分けてくれない?」

「オレノチーズハ タカクツクゼ? ポテチ ヒトツカミダ。」

「ん、商談成立ということで。」

「・・・姉様、だらけ過ぎじゃないか?」

「しょうがないよ、私何も手伝えないんだもん。 ・・・特に魔法関係は。」

「・・・・・拗ねるなよ、姉様。」


そうしている間にも千草は着々と準備を進めていく。

陣を書き、符を並べ、縄を組み、人形を配置する。


私達はしばらくその様子を眺めていた・・・・


「ん、コレで準備は整いました。」

「少し人形が多いね。」

「そうなんです、この街にほとんどの相手が住んでるんで

どうしても多なってしまうんです。」

「そっか。

あ、呪いの内容は・・・聞かない方がいいか。」

「そうですね、聞かれると効力が落ちてまうんで。

旦さんには聞いてもろうてもええんやけど、今回は堪忍してください。」

「いいよ、今回は千草の好きなようにしていいよ。」



「せやけど・・・ほんまにええんですか?」


千草が思いつめたような顔で私を見つめる。


「ん? 何が?」

「仇討ちとは言え、これをやってしもうたらウチは人として最低の外道になってしまうやろ。

そんな女を旦さんの手元に置いておいてええんですか?」

「そんなことは気にしなくてもいいよ。

私はそれも踏まえて千草の願いを叶える助けをし、ここまでの準備を重ねた。

すでに同罪だよ? それにこの方法で千草の願いは叶うんでしょう?」

「・・・・確かにこの方法なら確実に両親の仇討ちになるやろ・・・

せやけど・・・ウチは・・・汚れたウチを旦さんに捧げとうない。」

「じゃあ・・・止める?」

「無理や・・・・・コレをやめたらウチはウチでのうなってしまう。」

「ならいいよ、私は千草が自身を汚れたと思っていても気にしない。

その想いごと千草を貰う。」

「・・・・・・・せやけど・・・」


悩む千草、私にはどうしてあげることもできない。

これは千草が自分で決めなければいけない問題だから。


「おい、天ケ崎 千草。   私を見ろ。」

「・・・・エヴァはん・・・。」


千草が戸惑った表情でエヴァを見る。


「貴様に私はどう見える?」

「・・・エヴァはんは、いつも気丈で誇り高くて・・・幼く見えるけど綺麗で。」

「一つ余計な単語が入ったが まぁいい。

私も家族の仇をこの手で討って手を汚した身だ。

その私が貴様にとって気丈で誇り高くて綺麗に見えているならそれでいいんじゃないか?

少なくとも私や姉様、そこの駄人形も、家族の敵を討つ貴様が汚れたとは思ってないぞ。」


都合のいい部分だけ省いたエヴァの台詞だが、

私達にとってはそれが全てだ。


「いいじゃない、仇討ち。

そうしなければ先に進めない、生きていけないほど両親が好きだったんでしょう?

両親の仇がたとえ戦争の結果でも 恨まずにはいられなかったんでしょう?

私が同じ立場でエヴァを失ったとしてもきっと同じことをするよ?

いいえ、私の場合はもっと酷いでしょうね、・・・相手の国ごと滅ぼしてやる。

千草なんて私に比べたら可愛いもんじゃない、相手の部隊だけでいいなんて。」

「・・・・・旦さん。」

「私は、そんな千草が とても愛おしく思うよ。」

「貴様は正義ではない、悪だ。 だが、それを納得しているならばいい。

私達は貴様を受け入れよう。

いつか悪として討たれるその日まで 共に歩んでやろう。 私と姉様がな。」

「ヤリテーヨウニ ヤリャァイインダヨ フクシュウナンテヤッタモンガチダ。」

「エヴァはん・・・旦さん・・・・チャチャゼロはん・・・。」


千草の目から涙が一粒零れ落ちる。


「ほんま・・・おおきに・・・・ウチみたいな女に・・・そないに心を砕いてもろうて。」


千草がその場に座り込み、私達に向かって手を付き頭を下げる。


「ほら、千草。 そんなに畏まらなくていいから立って。

これからまだ大仕事があるんだから。」

「さ、さっさと立て、馬鹿者が。

貴様も私達に思う所があるんだったら自分を卑下するような真似は今後は慎め!

馬鹿者が・・・」 //


馬鹿者というのは大事なことだったようだ、エヴァなりの励ましなんだろう。


「せやね、ウチにはまだやらなあかんことがあるんやった。」

「ふん、だが中途半端な気持ちでやるなよ。

貴様のその石は貴様の怨みや思いが強ければ強いほど

効果を発揮するんだ、呪うんだったら徹底的に呪え。」

「ケイキイイノヲ タノムゼ。」

「分かってます、ウチの今までの恨み、今ここで晴らします!」


千草が陣の中心に立ち石を両手で持ち、集中する。


「お札さん、お札さん、ウチのこれまでの恨み・・・憎い相手に届けておくれやす。」


千草の言ノ葉と共に陣に置かれた呪符が浮かび上がり、

人形に向かって相対し、やがて同時に燃え上がり、消え去った。


「・・・・ふぅ、何も帰ってこんな・・・・成功や。」

「まぁ、私達が手伝ってやってるんだ、

これで失敗などという無様な真似をされたらかなわんからな。」

「・・・手伝いって言っても、ココに連れてきただけだけどね。」

「ぐっ・・・・・姉様はつれてくることも出来んではないか!」

「あ~っ!! エヴァ、それを言うんだ! 私はちゃんとターゲットを調べたり

移動用のマーカーを用意したり色々してますっ!!」

「それだって基本的に依頼してやらせてるだけじゃないか!

私は自分の魔法で千草をここまで連れてきてやってるんだ!」

「私が指示をして人を動かしてるんだから 私がやってることじゃない!」

「姉様一人では何も手伝えんではないか!

少なくとも魔法に関しては姉様は役立たずだっ!!」

「オイ ゴシュジン ソノセリフハマズイ!」



「・・・酷いっ! エヴァは私のことそんな風に思ってたんだっ!!」

「(泣いたっ!?)・・・・・・い、いや・・・・・

その・・・何だ、私も少し言いすぎた・・・かな?」

「うわぁぁ~~っん! 千草ぁ! エヴァったら酷いんだよ!!

私が魔法ほとんど使えないこと知ってるくせに、酷い事言うんだよぉ!」


私は千草の胸に飛び込み泣き出し、

千草は子供をあやすように私を抱いて頭を撫でる。


「ほらほら、旦さん、泣き止んでんか?

可愛いお顔が台無しや、ウチにいつものかわいい笑顔を見せてんか?」

「うぅ~~・・・・・だって・・・エヴァが・・・エェヴァァがぁ・・・グス・・・・・

・・・・・・・・ニヤ」


「あ゛あぁぁ~~~っ!! 千草! だまされるな!!

姉様は嘘泣きしてるだけだ! 今たしかに笑ったぞっ!!

千草の胸に顔を埋めてセクハラしているだけだ!!」 #


私の身を切る巧妙なセクハラがエヴァにバレてしまったようだ。


「かましまへんで? ウチのこの身はすべて旦さんのもんや。

胸に顔を埋めるくらい何時でもさせたげますからな。」

「・・・・えへへ~。」 ///

「っく・・・・・・・この、バカ姉がぁぁ~!!」 #


ゴスッ!




エヴァにおもいっきり殴られ、千草から引き離された後 ボコボコにされた。





その後、エヴァにやられた私の傷も治り。

その間に片付けも済んでいたようで、私達4人はその日の内に

残りの2箇所での呪いも無事に終え、メガロメセンブリアの

クルトの家へ宿泊のために移動した。




クルト・ゲーテル邸




クルトの家の門で警備の人に私達が訪ねてきたことを連絡してもらい 少し待つと

中からメイドさんがやってきて、私達を家の中へ案内してくれた。


玄関に入り、私達は客間へと案内される。


「いらっしゃいませ、ソプラノさん、それとエヴァンジェリンさんと天ケ崎さん

チャチャゼロさんでよろしかったですかね?」

「今日はお世話になるね~。」

「ふむ、なかなか良い品を使っているな。」

「お世話になります。」

「オマエツヨソウダナ アトデヒトショウブ ヤラネーカ?」

「ハハ、勝負は遠慮しておきますよ。

それにしても今日来てくれてよかった、

私 もう少ししたらオスティアの方へ仕事で行く所でしたよ。」

「へーいいタイミングだったみたいだね。」

「そうですね、大したおもてなしは出来ませんが

腕のいい使用人がいますので、料理はちょっとしたものですよ。」

「ほう、楽しみにさせていただこう。」

「ウチも楽しみにさせてもらいます。」

「サケモイイノヲ タノムゼ。」

「ええ、少しコチラで待っててくださいね。

下ごしらえはすでに済んでいますので。」


その後、私達はクルトの家で食事をご馳走になり、

クルトの昔の話や、今の魔法世界の話、メガロメセンブリアの名物の話などで盛り上がった。


食事と歓談の後、お風呂に案内され順番に入り。


その後、それぞれ2人づつ、エヴァとチャチャゼロ、

私と千草に分かれて寝室に案内され、それぞれの夜を過ごすことにした。




「千草、お疲れ様。」

「いいえ、疲れてなんかいまへんで、ようやく親の敵を討てたんです。

これで、ウチの望みは叶えてもらいました。

あとはウチが旦さんの望みを叶えるだけです。」

「それは これからゆっくりと叶えてもらうことにするよ。」

「・・・・・何なら、このままウチで楽しんでくれても・・・ええんですえ?」 //


千草は私の手を取り胸に埋めながら囁く。


「それは素敵なお誘いだけど今日はやめておくよ・・・人の家だしね。」

「せやったね・・・ほんなら家に帰ってから ゆっくりと楽しんでおくれやす。」


今私達は、クルトが気を効かせたのか、大きいダブルベッドが一つの部屋に

案内されたので、お言葉に甘えベッドに向い合って寝ている。




「・・・・・・なんや・・・こうして終わってみると・・・何も湧いてこんもんやな・・・」

「・・・・・そんなもんなのかな? ・・・・昔、エヴァもそうだったよ・・・

終わった後は、しばらくぼーっとしてることが多かったな。」

「エヴァはんも・・・そうなんや・・・・。」


メガネを外し、髪をおろした千草はいつもとは雰囲気が違って見え

今の心境のせいなのか、哀愁が漂い 妙な色気を感じる。


「なんか・・・・何もなくなってしもうたような、

旦さんに京都でウチの計画全部潰されてしもうた

・・・あの時と同じような気持ちに近い気がします。」

「・・・今まで張り詰めていたものが、なくなったからか・・・なんだろうね?」


しばらく二人で手を握り合い、そのまま静かな時が流れる。


答えのでない千草さんの喪失感、私は何かしてあげることはできるだろうか?

ふと そんなことを考えていた。


「なぁ、旦さ・・・ソプラノはん・・・・後生やから・・・

ウチに口付けだけ・・・してくれへんかな?」

「・・・・千草。」

「こないな時に・・・こうして触れ合ってると、何でかしらへんけど・・・

人肌が恋しくなる・・・せやけどソプラノはんには、そないな気持ちで抱かれとうないんや。

寂しさや、喪失感を埋めるのに抱かれとうない・・・・・ほんまに 心からウチを捧げたい、

せやけど・・・・今このままでおったら・・・ウチ、寂しくて・・なんや・・・悲しくて・・・・・」

「・・・・千草・・・・大丈夫、私は此処にいるよ。」


握った千草の手を、さらに強く握る。


「せやから・・・後生やから・・・・・・ソプラノはんのお情けを、くれまへんやろうか?」

「・・・・千草。」

「ソプラノはん・・・。」


私の名を呼ぶと千草は目を瞑り、顎を上げる。


「・・・・・ん・・・・・ちゅ・・・・・・・・・・」

「・・・・ん・・・・・んっ・・・・・・ちゅ・・・」


しばらく触れるだけのキスをし、しばらくお互いの唇の感触を味わうと

次は啄むようにお互いの口や頬に何回もキスをする。


「ん・・・・ちゅ・・・・・・ちゅ・・・・んっ・・・・・」

「・・・・ぅ・・・・ちゅ・・・ぁ・・・・・・・・・んぅ・・」


その夜は しばらく時間をかけ、お互いを確認するようにキスをして過ごし

最後に深いキスをして抱き合って眠りについた。






私が目が覚めた時、すでに千草は起きていたようで、

目が合った時に頬を染めていた。


妙に私の顔、主に口の周りが濡れていたが寝ている間に何かがあったようだ。


その後 お互い着替え、身だしなみも確認し、

部屋から出たところ、目を腫らしたエヴァが扉の前で立っていた。


「ゆうべはおたのしみでしたね。」


私の朝は妹の暴力で始まった。


  1. 2012/03/18(日) 18:52:06|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  028




side 夕映


麻帆良学園 女子寮近郊 夜




攫われたのどか達を追って、私は木々に隠れながら見失わないように追っていく。

ちょうど雨音が私の足音を消してくれるので、

隠密行動がまだ苦手な私にはちょうどいいです。


そうしてしばらく追っていくと、

広いステージのような場所にのどか達は連れられていった。


(ココは大学部のステージですか?)


ステージ脇の裏口から入れないか調べる・・・・鍵がかかっているようで

ここから入るのは無理そうです。


そうして隠れて近づける場所を探していると、黒い帽子でコートを着た初老の男が

・・・神楽坂さん? と液体のような物に包まれた刹那さんと那波さんを連れてきた。


(コレはまずいです・・・人数が多すぎて私一人じゃ運べないです。)


そうして様子を見ていると、液体のようなもの それぞれから 小人? のような

小さい少女達が現れ初老の男の元へと向かう。


(ますます、まずいことになったです。 敵が4人も居て人質が7人・・・最悪です。) lll


何か話しているようなので、少しでも情報を仕入れるために音に集中する。



「私達特製のその水牢からは出れませんヨ。 私あめ子。」

「すらむい。 溶かして食われないだけありがたいと思いナ。」

「ぷりん・・・」

「一般人が興味半分で足突っ込むからこーゆー目に遭うんダゼ。

ま、強力な魔法でも使わない限りこの水牢は中から絶対壊れねーヨ。」



・・・! 強力な魔法を使わないと 中から は破れない。

ならば 外から ならばどうですかね・・・。



「こんなことをして何が目的なのよ!」

「なに たいしたことではない、仕事でね。

『学園の調査』が主な目的だが・・・

『ネギ・スプリングフィールドと』 キミ・・・ 『カグラザカアスナが今後どの程度の

驚異になるかの調査』 も依頼内容に含まれている。」


(あ゛ぁ~ やっぱりネギ先生ですかっ! 何かあると大抵あの先生ですね!!

オマケにアスナさんも仲間とは、のどかには悪いですが今後ネギ先生は

要注意人物に指定させてもらいます。)


「・・・・が あの時からどの程度使える少年に成長したかは、私自身 非常に楽しみだ。」


おっと話を聴き損ねるところでした、

どうもあの初老の男とネギ先生は知り合いのようですね。


(ん? 空が光ったです? ・・・・・ってネギ先生!? ・・・と誰?)


空から魔法の射手が降ってくるが 初老の男は片手で受け止める。


「あぅ・・・!?」


(状況も確認せずにいきなり攻撃って、何考えてるんですか、ネギ先生!

・・・ん? 何で神楽坂さんが反応するですか? それにあの首飾り・・・光ったです。)


もう少し情報が必要なようです、それにネギ先生が来てくれたおかげで

人数も増えてきたし敵の4人もネギ先生に集中しているようなので

のどかを助けやすくなったです。


「貴方は一体誰なんです!? こんなことをする目的は!?」

「いや、手荒な真似をして悪かった ネギ君。

ただ人質でも取らねば 君は全力で戦ってはくれないかと思ってね。

私はただ君達の実力が知りたいだけだ。

私を倒すことができたら彼女たちは返す、条件はそれだけだ。

これ以上話すことはない。」


先程の話通り、では、目的は決まりでしょう。

ですが勝てなければのどか達を返さない、やる気をださせる口実だとも言えますが

言葉通りの可能性もあるです、のどか達の救出はやはり必要です。


私が必死に敵の情報と のどか達を助ける案を考えているのに

ネギ先生達はどちらが先に戦うかでモメる始末・・・

まぁ、後半 ネギ先生が一緒に行こうと誘ってる所はいいですが、

もう一人の方はあてに出来なさそうです。


そうしている間にも少女たち3人がネギ先生達襲いかかる。


初撃こそ食らったものの、ネギ先生達は近接戦闘で少女たちを押していく。


(あの子達・・・打撃が効いてないですね。 ネギ先生達がスライムだと

言っているようですから打撃は効かないでしょう・・・

しかし私に取ってはカモです。 炎の魔法ならば行けそうです。)


ネギ先生と少年Aはスライム娘達を蹴り飛ばし、初老の男の方へ向かう。

すぐに立てなおしたスライム娘達だが少年Aが分身 (?) して迎撃

ネギ先生が魔法の杖と瓶のようなものを持って初老の男へ攻撃するようだ。


「はぁぁ!」


ネギ先生の叫び声と共に、無詠唱で杖から魔法の射手が発射される。

初老の男は片手で受け止めるが懐に入り込んだネギ先生が、

小柄な体系を生かした歩法で背後に回る。


(ああいう所はうまいですね、魔法の射手をうまく目くらましにしてます。

私にもアレならできそうです、要練習ですね。)


背後に回ったネギ先生が瓶のようなものを初老の男に向ける。


「僕達の勝ちです。」

「ネギ!」

「封魔の瓶!!」


ネギ先生の詠唱と共に初老の男が瓶に吸い込まれていく・・・が


「え・・・・ひゃ・・・ああぁぁぁぅっ!!?」


アスナさんの悲鳴と共に、すぐに初老の男は瓶から出てくる。


「アスナさん!?

え・・・な 封印の呪文がかき消された!?」

「ふむ・・・実験は成功のようだね。

放出型の魔法に対しては完全だ。」


(やはり・・・!)


アスナさんに掛けられた首飾りを元に魔法の効果が消されている。

アスナさんが反応している所や、修学旅行の話、のどかの話、ソプラノの話

これらを総合すると、アスナさんの魔法無効化能力を首飾りを経由して

あの初老の男が使えるということですね。


私が思考している間に初老の男が本気で戦う気になったようで

ネギ先生と少年Aを圧倒していく。


二人も善戦しているが、遠距離からの魔法がすべて消されているのできついようです。


初老の男が私の推論を裏付けするかのように、アスナさんの魔法無効化能力について

ネギ先生達に語りだす。


その様子からも初老の男が本気でネギ先生潰す気はなく、

力を見るためだということが分る。


「さて、私に対して もう放出系の術や技は使えないぞ?

男なら・・・拳で語りたまえ!」


そう言い放つと初老の男はネギ先生に攻撃を再開、しかしネギ先生もうまくかわしている。

その間にネギ先生の使い魔のオコジョがアスナさんに向かって行くが、

あっさりとスライム娘に捕まる。


ネギ先生達も初老の男に攻めつづけられ、徐々に体力を奪われる。


(まずいですね・・・あの初老の男強すぎです、私の火力ではどうにもできないです。

今私にできるのは・・・のどか達を逃がし、学園の先生たちに連絡することでしょうか。

あとはアスナさんの首飾りを外せばネギ先生達も戦いやすくなるですね、

そうなれば時間稼ぎもお願いできそうです・・・)


私のできることを確認、

せめて刹那さんが目を覚ましていてくれればよかったんですが ここが潮時です。

私がアスナさんの首飾りを外すに動こうとした・・・・・その時!


ネギ先生達の方から凄い魔力が溢れ出している。


その方向を確認すると、初老の男は帽子を取り顔は人間ではない異形の者。


その顔を見ているのか、ネギ先生は明らかにおかしい様子。


「あ・・・あなたは・・・・」

「そうだ、君の仇だ ネギ君。

あの日、召喚された者達の中でも ごくわずかに召喚された爵位級の

上位悪魔の一人だよ。」


あの悪魔がネギ先生の村を襲った一人ですか・・・

話は続いているようだが、ネギ先生が今にも突っ込んでいきそうな感じです。


コレはまず・・・・・・いや! ココが私にとっての勝機ですっ!!


悪魔の話が終わりネギ先生が動くその直前!!


「戦いの歌! 続いて 魔法の射手 火の6矢ですっ!!」


横合いから思いっきり殴りつける。

非力な私が戦闘で最大の効果を発揮する唯一の方法!


私の放った火の矢が2本ずつ水牢にあたり水牢が弾ける、

それに気を取られたスライム娘を無視して神楽坂さんの首飾りを毟り取る。


「っ!?・・・あぅっ!! ・・・って夕映ちゃん!?」


ネギ先生は私の出現に気を取られた悪魔を一方的に殴りつけている。


(時間がないです、ネギ先生は放っておいて私のやることをやるです。)


「続いて魔法の射手 火の2矢!!」


自身の主(?)の悪魔が一方的にやられ、いきなり現れ水牢を破壊した私に

あっけに取られ判断に迷っているスライム娘達をよそ目に、アスナさんの拘束を

魔法の射手で解く。


「のどか!! 封魔の瓶を私に!! アスナさん、古さん!!那波さんと刹那さんを!

あとは皆逃げて他の先生達を呼んでくるですっ!!」


ネギ先生達の方は暴走するネギ先生を少年Aが正気に戻している最中。


スライム娘たちはバラバラに動く私達の誰を狙っていいか混乱中。

その隙に のどかが封魔の瓶を取り私に渡す、アスナさんと古さんも指示通りに

動いてくれているようで、那波さん、刹那さんを抱えている。


混乱しているスライム娘は丁度良く3人固まってどうするか相談中。


(今まで最悪でしたが、今日は今この瞬間が最高にツイてるですね!)


スライム娘たちに向かって瓶を構えネギ先生のさっきの詠唱を唱える。


「封魔の瓶!!」

「いやあぁ~んデスゥ!」 「また瓶の中カヨ~ッ!」 「まぁ悪役デスシ・・・」


コレで敵は一人! 分散して逃げれば誰かが魔法先生を呼べるです。


「今だ!ネギ君!!」


(って、ちょ~~~~~っと待つですっ!朝倉ぁぁ~~~っ!!)


朝倉のバカ娘がネギ先生を煽って敵を倒すように指示を出す。


また、それに乗ったネギ先生と少年Aが調子に乗って悪魔に向かって突っ込んでいく。


6人に分身した少年Aが突っ込むが、悪魔に迎撃されネギ先生に悪魔が向かう・・・が

分身の中に1体本体がいたようで、

悪魔の攻撃を堪えて下方から悪魔の顎めがけて一撃を放つ。


「ご・・・おっ!?」

「ネギ!」

「うん!」


悪魔の上体が浮いたところへネギ先生の

無詠唱魔法の射手を肘打ちに乗せて悪魔に打ち込む。


そのままネギ先生は続けて魔法の詠唱を開始。


「ラス・テル・マ・スキル・マギステル 来たれ 虚空の雷 薙ぎ払え」

「ぬうぅっ!」

「うわぁぁっ 雷の斧!!」


轟音と共に雷が悪魔に落ち、悪魔はその場に崩れ落ちる。


私はその間に威力は低いが広域を火で包む魔法の詠唱準備に入る。

エヴァンジェリンさんに叩き込まれた 「相手が死ぬまで油断をするな。」 と言う

教えに忠実に動く・・・・まるで人形のように。


(あのお仕置きはもうたくさんです! ちゃんと止めを刺すですから、

お仕置きはいやですぅ~!!) lll


ネギ先生と人間の姿に戻った悪魔は何か話しているようですが

お仕置きに怯える私の耳には何も入ってこない。

ただ悪魔が立ち上がったら魔法を打ち込むことだけに集中するです。


「ふ・・・・ふふははは ネギ君、君は飛んだお人好しだなぁ、

やはり戦いには向かんよ。」


ビクッ!


「・・・」


危ないです・・・・危うくネギ先生ごと焼くところだったです。 lll


「コノエコノカ嬢・・・おそらく極東最強の魔力を持ち・・・

修練次第では世界屈指の治癒術師ともなれるだろう。

成長した彼女の力を以てすればあるいは・・・

今も治療のあてのないまま静かに眠っている村人達を直すことも可能かもしれぬな。

まぁ、何年先になるかは わからんがね。」

「・・・!」

「ふふ・・・礼を言っておこう ネギ君。

いずれまた成長した君を見る日を楽しみとするよ。

私を失望させてくれるなよ少年・・・

・・・そしてそこの名も知らぬ少女よ。」


悪魔が私の方を向いて語りかける。


「私に気配も察知させず虎視眈々と勝機を狙い、

そして状況をひっくり返したその知謀、見事。

君のその才に敬意を表して 君の封印したスライムの使い魔3体を君に進呈しよう。

君ならきっと私以上に彼女たちを使いこなしてくれることだろう。」

「・・・・全く、いい迷惑です。」

「ふふ・・・はははっ! そう言ってくれるな、最後に君の名を教えてくれんか?」

「・・・魔法使いが簡単に名乗るなと呪術の師匠に教えられているです。」

「ははっ、いい師匠を持っているな。 ならば次に会った時に聞くとしよう。

できたら君のような才ある娘の使い魔として召喚されたいものだ。

ふふふ・・・・・あはははははっ!!」


最後にそう言って悪魔は姿を消したです。




刹那さんを起こし、那波さんだけ寝かせたままで

皆がネギ先生の元に集まり無事を喜んでいる。


そんな中、私は悪魔が消えたのを確認して、周囲も確認。

敵が完全に居ないことを確認してネギ先生の元へと歩いていく。  #


「皆さん無事でなにより・・・あ、夕映さん! 

すごかったですね夕映さん! いつの間にあんな・・・え?」


ゴスッ!!


殴った、ネギ先生を思いっきり、魔法の身体強化がある状態で殴ったです。


「ネギ先生は何を考えているんですか!!

状況も確認せずにいきなり魔法の攻撃!

敵を前にして味方と口論! 敵の言葉に乗って暴走!

せっかく私が皆を助け、分散して逃げて味方の魔法先生を呼びに行こうかと

思っていた時にそこのバカ倉の指示に乗って格上の相手に正面から立ち向かうなど!

負けたらどうするつもりだったんですかっ!!」

「おい、小さいねーちゃん! 勝ったからええやんか。」

「黙るです! チビガキ!!」


ゴスッ


余計な口を挟んだ少年Aの頭を殴りつける。

地面を転げまわり悶絶している。


「そんなものは結果論です!! あそこでネギ先生がうまく敵を引きつけつつ

結界の外へ誘導してる間に私達が分散して逃げて、魔法先生達を呼んだほうが

多くの人が確実に助かるのは分かってるはずです! どうなんですかネギ先生!!」


今の私は普段の私からは想像できないのか、

寝ている那波さん以外、皆黙ってバツの悪そうにしている。


「は、はい! そのほうが確実だと思います!」

「ならば何故、戦闘の素人であるバカ倉の口車に乗ったですか!!」

「そ、その・・・・アレは・・・・・・つい・・・」

「ついじゃないですっ!!」


ゴスッ!


「っつ~~~~!!?」

「仮にも教師が つい で皆を危険にさらしてどうするんですか!!

このことは学園長にも報告しますから覚悟するですよ!

しっかり戦闘時の心構えでも教えてもらうといいです!!」

「はい! 了解しました!!」

「それから バカ倉ぁ!!」

「あ、あの夕映・・・ちゃん、私は朝倉で・・・」

「黙るです!!」

「はいっ!」

「バカ倉は何故あそこであんな指示を出したんですか!!

貴方は何か戦闘の訓練を受けたり軍の士官学校にでも通っているんですか?」

「いいえ、特には何も・・・」

「だったら素人は黙ってるです!!

あそこでもしネギ先生が負けたらどうするつもりなんですか!?

のどかや他の皆にに何かあったらどう責任を取るつもりなんですか!?」

「・・・いや、アレは・・・・・ノリというか。」

「ノリで皆の命を危険に晒したんですかっ!?

アホですか!? バカなのですか!? 死ぬのですか!?

この事はきっちり学園長に連絡してお灸を据えてもらうから覚悟するです!!」

「はい!! すいませんでした!!」

「まったく! このかさんの護衛はどうなってるんですか? 刹那さん。」

「いえ、あれは・・・・お風呂場だったので・・・」

「・・・・それは言い訳になるんですか? 少し頭冷やしますか?」

「・・・・・・・なりません。 もう十分冷えました。」 lll

「貴女、私より強いですよね? この中では一番強いはずの貴女が

率先して捉えられてどうするんですか!

このかさんの護衛だというなら

風呂場でもナイフの一本、呪符の1枚でも持ち込んでいるんですか?」

「いいえ・・・流石にお風呂場には・・・」

「それでこの様ですか?」

「・・・・なんとも言い訳の仕様もございません。」

「次は無いと思ってほしいです。」

「かしこまりました!」


私は順番に一人づつ全員を睨みつける。


「そこで寝ている那波さん意外全員魔法に関係しているんですよね?

今後はもう少し気の入った訓練をしてほしいです。

この世界がどれだけ危険なものかよく分かったはずです、

今回は運が良かったですが、この中の誰かが死んでいても不思議じゃなかったんですよ?

そのあたりをもう少し考えて訓練して欲しいです。」


「「「「「「「ハイ! わかりました!」」」」」」」


「分かってくれたならいいです、今日はもう帰るですよ。」


「「「「「「「はい!」」」」」」」


こうして私の初の実戦は無事に済んだものの 頭の痛い結果となったです。






side ソプラノ


「アッハッハッハッ!! 見たアレ? 夕映が軍隊の教官みたい。」 w

「内心ハラハラ半ばオロオロだったようですが・・・無事でよかったですねマスター。」

「茶々丸、お前な いい加減その方向のツッコミはよせ。

まぁ、夕映の成長具合とぼーやの潜在能力が見れたのは

思わぬ収穫だったよ。 ヘルマンとやらには 礼を言わねばな。

面白いものも見れたしな。 クク。」 w

「茶々丸、録画してた?」

「はい、最高画質で音声もちゃんと拾っています。」

「流石茶々丸、相変わらずいい仕事よ。」

「恐悦至極。」

「後でジジィにも見せてやろう、少しは訓練内容も考えるだろう。」 w

「それにしてもあの悪魔、夕映に可愛い使い魔もくれたようだし、いい経験になったよ。

・・・あの娘達可愛かったな~、私にくれないかな? 夕映。」

「姉様がくれといえば喜んで渡すと思うが、やめておけ。

アレは綾瀬が勝ち取ったものだ。

それにアイツにはちょうどいいだろう、打撃の効かない前衛だ、

通常の斬撃も効かないだろう。」

「しょうが無い、スライムプレイはお預けされておくか。」

「姉様が攻められる方になればいいんじゃないか?」 w

「い、嫌だよ! スライムに処女奪われるなんてっ!!」

「マスター、ソプラノ様、変態的な会話は外ではお控えください。」


「「す、すいません。」」 lll


「何はともあれ、夕映はすごかったね♪」

「あぁ、自分の手札をよく理解して最高に生かせる場所でカードを切ってきた。

アイツは魔力は人並みだが知恵で何倍もの効果を出す。

実に鍛え甲斐があるな! クククッ!!」

「・・・・夕映も明日から大変だ。

エヴァに目をつけられちゃ。」

「フフフ、綾瀬 夕映っ!! 今こそ貴様を認めてやるよ、

私がどこに出しても恥ずかしくない立派な悪の魔法使いに育て上げてやるぞ!!

綾瀬夕映っ!!    アーッハッハッハッハッ!!」





「マスター、近所迷惑です。」

「むぅ、す、すまん。」






こうして夕映の初めての実戦は見事勝利で終わり、

その賞品に可愛いスライムの使い魔3人と、

エヴァに本格的に目をつけられるという結果で終わった。




後日 別荘内


「な、何でですかっ!? 昨日より一気に修行の難度が上がってるじゃないですか!!」

「ハッハッハ、綾瀬夕映! 貴様の才はその程度じゃないだろう?

さぁ、この攻撃を躱して見せろ!!」

「む、無理です!! あたり一面氷漬けにする魔法なんて回避しようがないですっ!!

いや、いやぁぁぁっぁぁ~~~っ! 助けてです ソプラノぉ~~っ!!」


少し離れた場所でお茶をしている、私と千雨と千草。


「あ~・・・とうとう綾瀬も通過儀礼を受けたか、意外に早かったな。」

「ウチもこないだアレ やられましたえ。

エヴァはん無茶苦茶やりおるから、ほんま堪忍して欲しいわ。」

「まぁ、アレもエヴァなりの愛情表現なんだよ。

あ、ホラ♪ すらむぃ あめ子 ぷりん おいで~♪」


呼んだら素直に私の元にやってきて、私によじ登る3人。


「ホラ、ジュース飲む? それともこっちのミネラルウォータの方がいい?」

「水をクレ~。」 「私も~。」 「・・・じゅーす。」

「あ~もぅ この子達可愛いな~♪」

「ホラ、水だぞ、ちゃんと冷やしてあるぞ~。」

「ほらほら、こっちはジュースやで、誰も取らへんからゆっくり飲むんやで?」


氷漬けになった主を放って私達の所でお茶を楽しむスライム娘達。

新たな家族を迎え、今日もエヴァ家は平穏であった。






「さ、寒いですぅ~。

なんで誰も助けてくれないんですかぁ~!!

ソプラノぉ~、助けて欲しいですぅ~。」


  1. 2012/03/18(日) 18:51:33|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  027



麻帆良学園 女子中等部 3-A




修学旅行から日も経ち、クラスメイトが思い出話をすることも減り、

学園の様子も、通常の授業風景に戻りつつある。


そんな中、神楽坂さんが明らかに 「私 怒ってます。」 オーラを出して教室に入ってきた。


「ねぇ、夕映、神楽坂さんどうしたの?

なんかすごい不機嫌なんだけど。」

「アスナさんですか? のどかの話だと、何かネギ先生が怒らせたようですよ。」

「あの二人もよくやるね~。

喧嘩するほど仲がいいとでも言うのかな。」

「そうですね、なんだかんだであの二人は仲がいいですから。」


学校全体にHRの開始を知らせる鐘が鳴り、クラスメイトもそれぞれの席に着いて

先生の到着を待つ。

しばらくし、挙動不審なネギ先生が到着、神楽坂さんの不機嫌オーラが増し、

ネギ先生がおかしな態度をとるが、それ以外は問題なく授業が行われた。




昼食時 屋上




青空の下、いい風が流れて気持ちがイイ、思わず昼寝をしなくなるような陽気の下

屋上でエヴァと茶々丸を待っていると、超と葉加瀬が先にやってきた。


「ソプラノが一人とは珍しいネ、後の人はどうしたネ?」

「ん~、茶々丸が少し学園長に呼ばれてね~、エヴァも一緒についていったよ~。」

「何か眠そうですね。」

「こんなにいい天気だとね~、午後は休んで保健室で寝てようかな。」

「いい身分だネ。」

「羨ましいですね、私もこんな日は研究室に篭っていたいー・・・」

「それは何か違うと思う・・・

そうだ、いい機会だから聞いとこうか、超の計画の方は順調?」

「今の所 問題なく進行してるヨ、茶々丸のデータが役に立ってるから

そちらの方は予定より早く進行してるネ。」

「そっか~、順調なのはいいことだね。」

「そうネ、私もいい機会だからついでに聞いておこうカ、

ソプラノは私の味方にはなってくれないのかナ?」

「だって、超の計画って何やるか聞いてないんだもん、

それに協力しろって言ってもね~。」

「エヴァンジェリンには必要だったから話したが、本来はあまり計画の話は広めたくないネ。

だから 私からはあまり多くのことは話せないヨ。」

「それはつまり私はあまり必要じゃないということでしょう?

だったら今は中立でいいかなーと思いまして。」

「・・・・本当のことを言うとソプラノは ぜひこちら側に来て欲しいネ。

私の作戦に必要というわけではないが、敵に回ってほしくないという意味でネ。」

「そう思うんだったら、計画の概要は話して協力を求めないと。」

「そこが悩み所だヨ、話して協力してくれなかったリスクを考えると

話せない、だけどこちら側に来て欲しい、色々な意味でもネ・・・」


私と超はしばらくお互いを見つめ合い、不意に同じタイミングで笑みが溢れる。


「今回は縁がなかったようだね。」

「そうだネ、賭けに出るにはBetが大きすぎるヨ、ソプラノは。」

「残念だな~、超を落とすにはもう少しBetを安くしないとだめなのか。」

「安い男の娘は嫌いネ。」

「我侭だな~。」

「そういう女だから落とし甲斐あるんじゃないかナ?」

「あんまり難易度が高いと男も寄ってこないよ?」

「その時は科学と心中するヨ。」

「やれやれ。」

「それが超さんですから。」


青空の下で少女 (?) 3人で笑って過ごす。

心の中こそ見なければ絵になる風景だった。





季節の変わり目なのか、天候の変化も激しくなり

雨の日が増え 屋上で食事を取ることが難しい季節になってきた。


神楽坂さんとネギ先生の様子もいつも通りに戻り、

周りの生徒もやれやれといった所、

魔法関係の事件も無く、このまま穏やかに過ごせたらどれだけいいか・・・と

家でお茶を飲みながら穏やかな日常に感謝していると、学園結界に妙な変化が現れた。


「・・・ん? 今なんか変な変化がなかった、エヴァ?」

「あぁ、妙だったな、異物が入り込んだにしては反応が小さいし

普通の人間にしては妙だ。」

「とりあえず、皆には警戒だけは怠らないように連絡しておこうか?」

「そうだな、ジジィはどうする? 無視でいいとは思うが。」

「ん~、自分で気が付け、って意味で放っておこうか。

私達に被害が来なければ基本的に放置でいいっしょ。」

「ん、じゃあ私は探知用のコウモリでも放つか。」

「じゃあ、連絡は私がしておくよ。」


役割を決め、私は千雨や夕映に念話で連絡、千草、茶々姉妹には口頭で連絡する。


「旦さんにエヴァはん、お疲れさん。」

「お疲れさまです。」


それぞれの役割を果たして、夕方のお茶を再開しようとした時、

茶々丸がチャチャゼロを頭に載せて千草と一緒に、お茶とお茶菓子を持ってやってきた。


「ありがと~、三人共も座んなよ。」

「おおきに、ほな失礼して。」

「失礼します。」 「オウ。」


千草が私の横に座り、茶々姉妹もエヴァの横に座る。


「何か、侵入者がおったとか聞いたんやけど?」

「今の所はどっちかわからないって言うのが本音かな、反応が妙でね。」

「そうですか、とりあえず旦さんがさっき言うたように警戒だけしておきます。」

「ついでに貴様の修行の成果を見てやる、この家の結界はお前が敷け。」

「任せてや、旦さんの修行の成果、見せてやるよって。」

「ふん、口だけで終わるような醜態を晒すなよ。」

「出来の良さにびっくりせえへんように気をつけや。」


この二人は口は悪いがお互いそれなりに信頼しているようで、

多少言い合っても気にした様子もない。


コレが千雨だったら喧嘩になるし、夕映だったら落ち込むだろう。

仲がいいんだか悪いんだか・・・


「そういえば千草、お前 最近仮契約の話をしなくなったな?

あの話の後、すぐにでもやると思っていたんだが。」

「あんな事の後でできますかいな、もう少しええ雰囲気やないと、

せっかくの儀式なんやから。」

「まぁ、わからなくはないが・・・な。」

「ん~・・・せやなせっかくエヴァはん言い出してくれたんやから、

今夜やらせてもろうてもええかもね。」

「また急だな・・・」

「何で今夜なの? 千草。」

「さっきのことがあったやろ、侵入者云々って話。

肝心の時の手札は多いほうがええし、今夜は月もええ感じで お日柄もええしな。」

「まぁ、貴様がいいならいいがな・・・多少ムカつくが。」

「そこはエヴァはんも一度は認めたんやから気持ちよう手伝ってや。」

「分かっている、だが、ムカツクものはしょうがない。」

「ウチも気持ちはわかるから、これ以上はよう言いまへんわ。」

「・・・・ふんっ。」


エヴァと千草が気持ちを入れ替えるためにお茶に口を付け、

静かな時間が流れる。


「・・・・ふぅ、それで、どこでやるんだ?

術式は私が書いてやるから言え。」

「そうですな・・・外のお庭を借りてもええやろうか?

月明かりの下でなんて雰囲気も十分やろう?」

「千草さん、外は雨が降っていますが?」

「ケケケ、ザンネンダッタナ。」

「え~そんな殺生な~。」

「ならば別荘の中でいいだろう?

用意くらいしてやる。」

「エヴァはん・・・・・ほんま、おおきに♪」

「・・・・ふんっ、私の偉大さが分かったら今後は態度を改めることだな。」

「・・・それを自分で言わなきゃいいんだよ。」

「っぐ・・・・」




オチが付いたところでその場は皆で笑って 別荘へ向かうことにした。




「私達は夜まで研究室にいるから姉様達は好きなようにしていろ。

いいか千草、夜まで余計なことはするなよ? 絶対にするなよ?」

「エヴァ・・・それじゃあやれって言ってるように聞こえるよ。」

「う、うるさいっ! 真面目に余計なことはするなよ!!」

「安心してや、今日はエヴァはんの顔を立てて

エヴァはんが想像するようなことはしまへんから。」

「・・・・姉様、信じているぞ。」

「そこはウチに言うんとちゃいますか・・・」

「お前は油断できん・・・油断すると肝心なとこで寝首を掻かれかねんからな。」

「ほんまに・・・」

「マスター、行きましょう。」


呆れた様子の千草と私を置いて、エヴァが茶々丸に引きずられて研究室に行く。


「・・・・・ッフフ。」 「・・・・・フフ。」


エヴァの様子を微笑ましく思い二人で見合って笑い、

私と千草は庭でお茶の続きをすることにした。


「ほんまに、エヴァはんは可愛らしい人やな~。」

「エヴァのああいうとこは本当に飽きないね~。」


その後も、エヴァとの約束 (?) を守って、私と千草は

夜まで穏やかなひとときを楽しんだ。




『おい、庭園に用意しておいたからあとは勝手にやれっ!!』



日も沈み、夕食も摂りのんびりしていると、不意にエヴァから一方的な念話が入ったので

指示通り、庭園に千草と向かう。




「「なんとまぁ・・・」」



庭園に二人でたどり着くと、そこには仮契約の魔法陣が光り輝き

その周りを祝福するかのように様々な花が咲き誇り、満天の星空の元

月明かりが差し込んでいた。


風が穏やかに流れ、花の香りが私達を包む。


「本当に・・・エヴァは変なところで気を使うんだから。」

「ほんま、最高の雰囲気や・・・・後でエヴァはんにはなんかお礼をせなアカンな。」

「・・・千草、行こうか。」


私は仕草に向かって手を差し出し、エスコートをする。


「・・・はい。」 //


千草は私の手を取り、ゆっくりと光る魔法陣に二人で向かう。

歩みを進める間も花の香りを乗せた風が穏やかに私達を撫でていく。

私と千草は何も言葉を交さず、手を握りあい、ただ無言で進む。


やがて魔法陣の上に立ちお互い見つめ合う。


「千草・・・・」

「はい・・・・」


私が千草の名を呼ぶと、千草は静かに私の前に膝立ちになり、

私を見上げる姿勢になる。


「千草・・・いい?」

「・・・まっとくれやす。」


潤んだ瞳で私の目を見つめる千草が待ったをかける。


「お願いや、ウチのことは気にせえへんでええから・・・

ただ強引に、貪るようにウチを・・・奪っていっておくれやす。」

「・・・いいよ、私が千草を、奪う。」


その宣告と同時に千草の後頭部を掴み、強引に顔を持ち上げ千草の唇を奪う。


「・・・っんふぅ~! ・・・ん゛っ・・・・・う゛ぅ~!?」

「・・・・・んっ・・・ちゅ・・・・・・・ぐちゅ・・・・・じゅる・・・っ!」


唇を奪った瞬間千草の目が見開き、私はその目を見つめながら

唇を重ね、舌をねじり込み、千草の舌を舐め回し、

唾液を流しこみ、千草の唾液をすすり、口内を蹂躙する。


その間も見つめ合ったまま、徐々に千草の目が淀んでいく。


「んっ・・・じゅ・・・る・・・・・ちゅ・・・・・んぶぅ・・・ず・・ちゅ・・」

「・・ちゅ・・・・・・・うぶ・・・・ぐちゅ・・・・・・・ちゅ・・・んっ・・・ぷはっ! 」



私はただひたすら千草の唇と口内を蹂躙し 舌を奪うように啜り付き

唾液を交換し、千草を汚していく。


その間千草は私の服を掴み、私の舌での蹂躙に耐え、時折身体を震わせ

私にされるがままで行為を受け入れ続ける。


そうしてどれくらいの時間がたったか、千草が私の服を掴む力も無くなり

手をだらしなく放り出し、私が掴んだ千草の頭を離したら

そのまま倒れこみそうな状態になるが、それでもなお濁った瞳で私を捉え続ける。


そうして千草を味わった後に、千草の唇を開放する。


「・・・・ぷはっ・・・・・・・はぁはぁ・・・・大丈夫・・・千草?」

「・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・・んっ・・・・・・・・・・ふ~・・・・はぁ~・・・ウチ・・・・・」


開放した後千草はその場にヘタり込み、肩で息をしている。


足元には光を失った魔法陣と一枚のカード、

周りは風に煽られ空に舞う花びらと、空から差し込む月明かり。


肩で息をしへたり込む千草、それを見下ろす私、なんとも言えない風景だろうか・・・




やがて息を整え、落ち着きを取り戻した千草が髪を整えわたしを見つめる。


「ハァ~ ・・・旦さんウチ、どないしたんやろ?」

「え? 覚えてないの?」

「・・・・? あぁ ちゃいます、覚えてますえ。

ウチ旦さんと仮契約したんや・・・・ただ・・・な、

ものすごくて途中から意識がなくなってしもうて・・・。」

「あ~、ちょっとやりすぎたかもしれないね・・・・。」

「いや、ええんです。 ウチがお願いしたんやから。

ただ、もったいない感じがしてもうて・・・あんな凄いのを覚えてへんなんて。」

「あはは・・・・・・・」


千草が落ち着いたようなので、足元のカードを拾い、複製を千草さんに渡す。


「はい、コレ千草のカードだよ。」

「あ、ありがとうございます♪」


受け取ったカードを大事そうに胸に抱む千草さん。

私はカードの絵柄を見ると、平安時代のお姫様のような着物を着込み

両手で包み込むように石を持っている千草さんが描かれている。


「千草にもアーティファクトが出たようでよかったね。」

「旦さんほんま、ありがとう。

・・・・せやけど、着物はええけど、この石みたいなのは何やろうか?」

「なんだろう? エヴァなら何かわかるかな?」

「とりあえず出してみましょか、え~と アデアット ?」


千草の詠唱により石が呼び出される・・・・が、なんか・・・・すごく普通だ。


「な、なんか・・・・普通に石だね。」

「せやろか? なんや、ウチにはええ感じの気配に感じるんやけど。」

「とりあえず、エヴァにでも聞いてみようか? 『エヴァ~、手があいてたらちょっと来て。』」


私と千草、二人で石を眺めながらどんな効果があるのか考えていると、

呼出に応じてくれたエヴァがやってきた。


「なんだ姉様、終わったのか?」

「あ、エヴァ ちょっとこの石を見てよ。」

「ん?・・・・・って何だ! この禍々しい石はっ!?」

「?? エヴァにはそう感じるんだ、私には普通の石に見えるんだけど。」

「ウチにはなんや、ええ感じの石に見えるんやけど?」

「どこがだ!! 恐ろしく禍々しい気配を放っているぞ!」

「茶々丸とチャチャゼロはどう?」

「私には特には、解析しても普通の石のようですし。」

「オレニモ フツウニ イシニミエルナ。」

「人によって感じ方が違うのかな?」


皆であーでもない、こーでもないと話していると鑑定が終わったのか、エヴァが騒ぎ出す。


「おい、コレはアレじゃないかっ!? 殺生石のレプリカみたいな石だ!」

「殺生石ってあの白面金毛九尾の狐の?」

「そうだ、アレの模造品というかそんな感じの石だ。」

「で、なんで人によって感じ方が変わるんやろか?」

「それは多分千草のせいだ。」

「ウチ?」

「そうだ、千草の認識によって性質が変わってるんだ。」

「・・・・? だったら私には無害でエヴァにはすごく有害、

つまり千草はそういう認識だって言うこと?」

「詰まる所そんな感じだ、これで千草が私をどう思っているか分かったな。」


なんというか・・・敵対?ライバル? そんな感じだろうか?


「へ~えらい石なんやな~。」

「そうだな、お前に取っては最高の物だろうな。」

「何でですの?」

「その殺生石はお前の呪術の増幅器としての役目がある、

そしてその効果はお前の認識で変わる。・・・・つまり。」

「ウチが嫌いな人ほどその効果は増幅する?」

「そういう事だ、お前が憎めば憎むほど際限なく

その石はお前の術の効果を上げてくれるだろう。」

「・・・・・両親の仇が相手やったら・・・・」

「・・・・恐ろしい効果だろうな。」


千草が殺生石を抱きしめて私に向きうれしそうに微笑む。


「旦さん! ほんまにええもんをありがとう!

これで親の敵討ちも成功間違いなしやっ!!」

「私も千草に喜んでもらえてよかったよ。」


殺生石を抱えてうれしそうにはしゃぎまわる千草。

それを複雑な表情で見つめるエヴァ。


「姉様も厄介なものを出してくれたな・・・あの石を使って呪われたら

私でもキツイぞ・・・。」

「あはは・・・千草には後でちゃんと言っておくよ。

エヴァや皆に使わないように。」

「本当に頼むぞ・・・はぁ~。」

「マスター、元気をだしてください。」

「お前らはいいよな・・・あの石の効果が薄そうで・・・・・・ってあのバカっ!!

何やってるんだ!!!」


エヴァの声にびっくりしたが、エヴァの視線が向いてる方を見ると

千草が石を中心に魔法陣を書き呪符を並べている。


「おい、千草っ!  まて、落ち着いて話をしようっ!!」


すでにほとんど出来上がっているようで、千草は呪文を唱え始めている。


「まて、話しあえば解決できる問題だ!! 姉様が泣いているぞ!!」

「・・・・・っ、 鋭っ!」

「あ゛あぁぁっ~~~~~!!??」


掛け声と共に千草が呪符を石に貼りつけ呪い(?)の魔法陣を起動する。


「ちょっ! まずっ! 防御障壁全力展開ぃっ!!」


エヴァが障壁を全力で展開する・・・・・が、エヴァに特に変わった様子はない。


千草の方を向くとなにやら怪しい影のようなものが千草に巻き付いている。


「・・・・? なんだ? 失敗したのか?」

「マスター大丈夫ですか?」

「あ、あぁ・・・私は大丈夫だ。」


千草に巻き付いていた影が、千草自信に飲み込まれていく。


「なんだあいつ? 誰を呪ったんだ?」

「さぁ?」 「今ここにいる人ではないようです。」 「オレモニモ ナニモオキテネーナ。」

「・・・千草?・・・・大丈夫?」


影のような物が身体に入り込んだ千草の様子を見るが、特に変わった様子はない。


「・・・ん、ふぅ~、うまくいったようやな。

あ、旦さんお騒がせしました。」

「・・・・おい千草、今誰を呪ったんだ? さっさと吐け!」


あわてて千草に問い詰めるエヴァ、かなり動揺しているようだが

そんなにあの石は効果があるんだろうか?


「落ち着いておくれやす、今のは自分を呪ったんです。」

「・・・・は? ・・・なんでわざわざそんな事を。」

「どれくらいの効果があんのか確かめてみたかったんです。

せやけど、この石すごい効果やな、この呪いは掛けたウチにも解けへんかもしれへん。」

「バカ! そんな呪い掛けてどうするの!!」

「旦さん落ち着いてくれやす、今掛けた呪いは別に悪いことはありまへんから。」

「本当? 大丈夫でしょうね。」

「現在千草さんの体調には以上はありません、ソプラノ様。」

「大丈夫やって、心配掛けてえろうすんません。」

「本当に、もうやめてよ、こう言うのは。」

「はい♪ 今ウチに掛けた呪いは、

ウチが一生旦さんのモノで居続けなきゃいけない呪いです♪」


「「「「・・・・は(ハ)?」」」」


「・・・まて、落ち着こう。 もう一度言え 千草。」

「せやから ウチが一生旦さんのモノで居続けなきゃいけない呪いです。」

「・・・・なぜそんな訳のわからない呪いを作り、自分に掛けた。」

「ウチの決意表明や。 コレでウチはもう旦さん無しでは生きてられへん♪」

「・・・千草・・・そう言うのは嬉しいんだけど、もうやらないでよ・・・心臓に悪いよ。」

「はい、この呪いはもう封印や。」

「おい、千草 さっさとその呪いを解け。 今すぐだ!」

「ゴメンな~、ウチには無理です。」

「ふざけるな! 掛けた貴様がなぜ解けない!」

「ウチにも予想外に強力に効いてしもうてな、

石がウチの気持ちを汲んでくれたんと違うやろうか?」

「貴様! 本当だろな!?」

「何やったらエヴァはんが解いてくれてもええんやで?」

「よ~し言ったな? 解いてやろうじゃないか。」


千草を観察し呪いの構造を調べだすエヴァ、千草は黙ってエヴァにされるがままで居る。


「・・・・・・・おい、ふざけるな、何だこの呪いはっ!!

お前にこんなに強力な呪いが掛けられるわけがないだろう!!」

「そないな事言うても、できたモンはしょうがないやん。」

「どうしたの、エヴァ? そんなに強力なの?」

「強力なんてもんじゃない、こんな物今まで見たことがないっ!!

規格外に強力な魔力にでたらめな式、オマケに変な意思まで篭っている。

どうしてこんなデタラメで成立しているのか理解できん。」

「へ~、この石使うとそんな呪いもできるんだ~。」

「おい、千草、貴様間違ってもこの石を私に使うなよ!!

いいな、わかってるんだろうなっ!?」

「だいじょうぶやって、使いませんって。

仮に使うてもここまで強力な呪いにはなりまへんから安心してや。」

「約束だぞ! 約束したからな!!」


よっぽど千草の呪いが怖いのか、何度もしつこいくらいに念押しをするエヴァ。

千草もエヴァに掛けるつもりは毛頭ないようで、子供をあやすように

エヴァの相手をし、話しに付き合っている。


何はともあれ、千草と新たに仮契約をし、私の契約者は三人になった。




別荘内で就寝、翌朝 魔法球から出る。

すでに陽が沈み、室内は雨音が聞こえるだけになっていた。




「ん? コウモリが何か拾ってきたようだ。」

「例の結界の違和感の話?」

「あぁ、どうやら異物は・・・4~5つか4つは反応が弱いが1つは隠しているのか?

なかなかの魔力のようだが、ジジィ共で十分対処できるだろう。

場所が一つは女子寮内に入り込んでいるが・・・別の場所を囲んでいるな、

千雨や綾瀬が狙いでは無いようだ。」

「じゃあ、千雨達に念話で追加情報だしておくよ。」

「私は一応茶々丸達に話しておく。」

「りょーかい。」


エヴァが茶々丸達の元へ行き、私はその場で千雨達に連絡する。



『・・・・・そういうわけで、学園内に侵入者がいるから気をつけてね~。』

『了解先輩、しかし女子寮内にもう入ってるのか・・・めんどうだな、

今日は部屋にこもってることにするよ。

この部屋の結界は硬いから外よりかよっぽど安全だしな。』

『ん~、一応気をつけてね。 じゃあ私は夕映の方に連絡するからこれで。』

『あぁ、おやすみ、先輩。』

『おやすみ、ちうたん♪』

「ばっ!?・・・・っち切りやがった、・・・・まったく・・・」 //


続いて夕映に連絡する。






side 夕映




『ゆえゆえ~、聞いてるぅ?』

「ぶふぅ~っ!   な、なんですかいきなり変な呼び方をして!』

『気にしないでゆえゆえ。』

『ちょっと待つです。』 『あいあい。』



「夕映? どうしたの?」

「何でもないですよのどか、先に入ってて欲しいです。

後からすぐ行きますから。」

「そう、じゃあ先に入ってるね。」

「はい。」


のどかを先にお風呂に行かせてソプラノとの念話の続きに入るです。



『・・・・さっきの呼び方はやめて欲しいです。

それより何でのようです?』

『怒らないでよぅ・・・それはいいとして、用事はさっきの続報だよ。』

『侵入者の可能性がどうとかいう話ですか?』

『そうそう、学園内に5人くらい入り込んでて、一人はもう女子寮に入り込んでるんだって。

『何でそんな大事なことを先に言わないですか!

もう のどかを一人でお風呂場に行かせちゃったですよっ!!』

『あ~まずいね、お風呂場で違和感のない装備をして

付いて行ってあげたほうがいいかもね。』

『もちろんです、とりあえず指輪と髪留めを魔法触媒に変えて行くです。』


私は話しながら、引き出しからソプラノに貰った魔法触媒を取り出し

急いでのどかを追う。


『エヴァが言うには強い反応でも学園の先生達で対処可能な強さだから

大丈夫らしいんだけど、夕映の実戦はこれが初めてになるかもしれないから

慎重に落ち着いてね。』

『分かったです!』

『・・・・・チャチャゼロよりはましな相手だと思うから。』

『嫌なことを思い出させないでほしいです!』 lll


あの悪魔人形の事なんて早く忘れたいんですっ!!


『一応サポートに回るから今回は夕映ひとりで頑張ってみて。』

『・・・ソプラノは来てくれないんですか?』

『ちゃんと見守ってるよ、でも、夕映もいつかは経験しないといけないことだから・・・

今回は・・・夕映を信じてるよ。』

『分かったです、私がソプラノを守れると証明するですよ!』

『・・・・信じてるよ、夕映。』

『安心して見ててほしいです。 ソプラノ。』

『うん、じゃあがんばってね。』

『はい、またです。』


私は急いで浴場の のどかの元へ向かい駆け出す。



「きゃあ!?」 「何コレー!?」 いやぁ~ん ぬるぬる~っ!?」



「 っ!? 遅かったですか!?」


浴場の方からクラスメイトの悲鳴が聞こえてくる。

私はそのまま飛び込もうt・・・・


『敵と相対するときに正面から当たろうなんて言うのは愚の骨頂。

特に貴様のような非力な魔法使いは力でなく技や知恵で当たることを常とせよ。』


(そうでした! 私は非力な魔法使いなんです、正面から飛び込んでもなにもできないです。)


私は着衣のまま浴場の入り口脇へと駆け込み覗き込む。


湯けむりで多少視界は悪いが・・・何か液体のような物に包まれたのどか達が

外に出ていくのを確認したです。


私は一旦浴場から出て外へ向かい、液体に包まれたのどか達を追っていった。



  1. 2012/03/18(日) 18:51:06|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  026



麻帆良学園 女子中等部 3-A




今日も最後の授業が終わり、HRも特に連絡事項はなく終わる。

「エヴァ帰りましょうか?」

「そうだな姉様。」

「あ、先輩、私は後で行くよ。」

「夕映はどうする?」

「私は部活の後に行くです。」


それぞれが放課後の過ごし方を決め、席を立とうとした時・・・


「ごめんやす~。ソプラノお嬢様はいらっしゃるやろか?」


千草さんが私の迎えにやって来たので、軽く手を振って居場所を教える。


「あ、お嬢様お迎えに参りましたえ。」


学園都市内では着物も着崩さず、上品な振る舞いの千草さんはそれなりに目立つ、

ましてや中等部にやってきて、お嬢様お迎えに参りました だ、

これで目立つなという方が無理だ。


そして・・・・


「「「「「「「「「えぇ~~~っ!!」」」」」」」」」


当然こうなる・・・


「え、ちょっとどういう事ソプラノさん! この人誰?」

「あ、この人最近噂の着物美人~!」

「この人が噂の?」 「京都弁を操る謎の和服美人、その正体は?」

「ソプラノちゃんがお嬢様って? エヴァちゃんは?」


千草・・・どんな噂になってるの・・・・?


その後しばらく質問攻めに会うが、朝倉さんが学園長に口止めされてるので

いつもは代表して質問をする朝倉さんが、今日はそそくさと教室から逃げ出した。


今になって朝倉さんのありがたさがわかる・・・・あの人はあの人で必要な人だったんだ。




下校時


「あはは・・・今日は大変やったな~。」

「大変なんてもんじゃないよ・・・」

「千草さんも もう少し目立たないように入ってきてくれればいいのに・・・ 」

「ごめんやす、初めてお嬢様をお迎えに行くよって興奮してもうてな。」

「次からは気をつけろよ 千草、もうあんなのはゴメンだからな。」

「マスター、私ももう少し派手にお仕えしたほうがよろしいでしょうか?」

「お ま え は なんで今の会話でそういう判断になるんだ!!」

「いえ、少しマスターがうれしそうだったと感じたもので。」

「お前のAIはどうなってるんだ・・・」


そんなこんなで皆で会話してるとあっという間に家に着く。




「それじゃあ着替えてくるから千草はお茶の用意しててもらえるかな?」

「着替のお手伝いはいりまへんやろか?」

「さ、さすがにそこまではいいよ。」

「せやけど~。」

「あの、・・・流石に着替まで手伝ってもらうと悪いから・・・ね?」

「もう、旦さんはいけずやな、ウチがやりたいのに。」

「馬鹿やってないでさっさと着替えてこい!」

「じゃあまたね。」


私は千草につかまらない内に部屋に逃げ込む。


「そういえばエヴァはん、いつになったら旦さんとの仮契約 許してくれはりますの?」

「お前・・・・それ朝も聞いたぞ・・・」

「そら、許してくれはるまでいくらでも聞きますえ。」

「・・・何がお前をそこまで駆り立てるんだ?」

「女いうもんは お預けくろうてると余計に欲しなるもんですやろ?」

「そう言ってOKを出したら今すぐにでも仮契約しにいくんだろうが。」

「そらそうや。」

「・・・・だからキス以外の方法ならいいと言ってるだろう。」

「ウチは接吻がええんです。 千雨はんには許したんやろ?

何でウチはアカンのです?」

「別に千雨も許したわけじゃない、アレは勝手に暴走したんだ。」

「ならウチも勝手に暴走したらええんやな♪」

「・・・・いいわけないだろう・・・・はぁ。」

「ため息つきたいのはこっちや、ほんまに・・・はぁ~。」


二人は一旦別れ、それぞれ用事を済ます。



「今日は玄米茶を入れてみましたえ。」

「ふむ、これもなかなか・・・」

「おちつく~。」

「・・・コレは何か特殊な入れ方をしてるんですか?」

「丁寧に飲む人の事を考えて入れるんや。」

「なるほど・・・勉強になります。」

「・・・・おい、今の説明で何がわかったんだ?」

「エヴァにゃんにはわからないのか・・・・」

「マスター・・・」

「え? 私がいけないのか?」




千草の入れてくれたお茶を飲みながら、学校の話や

昔話などで盛り上がっていると、千雨がやってきた。


「お邪魔しま~す。」

「千雨、いらっしゃ~い。」

「千雨さん、いらっしゃいませ。」

「いらっしゃい、今千雨はんのお茶も入れますよってちょっと待ってな。」

「さんきゅー。 チャチャゼロはまた寝てんのか。」

「アイツは放っておけばいいんだ、酒を呑むか寝てるかなんだから。」

「この学園にいる間はしょうがないよ、戦闘なんてそんなに無いんだから。」

「今度もう少し家事や他のこともできるようにさせるべきか・・・」


エヴァがチャチャゼロの改造計画を立案しだす。


千雨も来たことでまた話が違う方向に盛り上がり、時間がたつのを忘れる。


「千雨はんは、和服の衣装は作らへんのやろか?」

「そっちはエヴァの方が好きだからな、エヴァが作ってるよ。」

「何だ千草、和服が欲しいのか?

話次第では考えてやらんこともないぞ。」

「エヴァはんが作りはるんですか?

想像もつきまへんな~。」

「失礼なことを言うな、茶々丸の着物も私が作っているんだぞ。」


千草が茶々丸が先日着ていた着物を思い出している。


「あれを? ほんまですか?」

「本当だよ、エヴァは裁縫とかそう言うのが得意だから。」

「へ~意外やな~、家事関係は全滅やと思うてましたわ。」

「・・・・お前、私を何だと思っているんだ?」

「金髪チンチクリンのお嬢様?」

「幼女吸血鬼?」

「永遠の合法ロリ?」

「私のマスターです。」

「よし、分かった。 茶々丸以外全員表に出ろ!」


怒ったエヴァが立ち上がり庭に出ていこうとする。


「まぁまぁ、エヴァはん、落ち着いておくれやす。

エヴァはんが裁縫が得意ならお願いがあるんやけど。」

「・・・っち、後できっちり話をつけるからな!

それで何の頼みだ?」

「こないだな、着物を見てきた時にええ生地があってな、

それで浴衣でも作って貰おう思うてたんやけど、

このへんにはええ仕立屋がどこにあるかわからしまへんので困ってたんや。」

「ふむ・・・浴衣か。 もうそろそろそんな季節だな。」

「作れますやろか?」

「問題ない、後で採寸させろ。 作ってやろう。」

「ほんまですか? ありがとうございます♪」

「残った生地は私が貰うからな。」

「それは好きにしてくれやす。」

「いいな~、エヴァ、私にも作ってくれよ。」


衣装の話に千雨が食いつく。


「いいけど生地はあるのか?」

「そこが問題だよな~、和服の生地って結構高いからな・・・」

「よし、それじゃあココはお姉ちゃんが皆の分、反物を買ってあげよう。」

「マジか! さすが先輩。」

「ええんですか?」

「いいよ、今度皆で買いに行こうよ。

茶々丸とチャチャゼロ、後夕映の分も。」

「私もいいんですか?」

「いいよ~茶々姉妹はお揃いでいこう。」

「・・・・作るのは私なんだが・・・・」

「エヴァもたまには従者に褒美をあげないと、信賞必罰の精神で。」

「っち・・・・しょうが無い。 姉様私には3着分は反物を寄越せよ。」




夏に向けて浴衣の話題で盛り上がり、日も落ち始めた頃、夕映が来た。


「お邪魔するです~。」

「いらっしゃいませ、綾瀬さん。」

「夕映、いらっしゃい。」

「こんにちわ、夕映はん。」

「綾瀬も来たのか。」

「こんにちわです。」

「おい、千雨。 地下で寝てる駄人形を起こしてこい、別荘に行くぞ。」

「ん、夕映も今日から魔法の訓練か?」

「はい、そうです! のどかはネギ先生に頼んで、魔法先生から教えてもらうそうです。」

「結局あのぼーやも折れたのか、まぁ、宮崎が相手では分が悪いか。

仮契約もしてるようだし。」

「私ものどかに誘われたんですが、エヴァンジェリンさんに教えてもらえると話したら

ネギ先生が怯えだして・・・。」

「ネギ先生も あの時のことが忘れられないんだね・・・・」

「あれを忘れるのは無理だろう・・・私もたまに思い出すし。」

「エヴァはんがなんかしはったんですか?」

「前にね~、エヴァがネギ君を凍りづけにしたことがあるんだよ。」

「・・・・それは少しひど過ぎやおまへんか?」

「アレはジジィの依頼でやったことだ! 私の趣味じゃない。」

「よく言うぜ、私もやられたからな、千草さんも気をつけろよ?」


千雨が千草を怯えさせてから倉庫へチャチャゼロを起こしに行く。


「ウチそういう趣味はあらしまへんから・・・エヴァはん堪忍してや。」

「人間を凍りづけにする趣味など無い!!」


千雨がチャチャゼロを連れてきたので、皆で魔法球の中へと移動する。




「こ、コレは・・・・高いです・・・」

「綾瀬・・・漏らすなよ・・・・・・」

「それは言わないでほしいですっ!!」 //


鬼のような剣幕でエヴァに詰め寄る夕映。


「わ、悪い、もう言わないから・・・な?」 lll


しばらくは夕映の前での発言には気を使ったほうがよさそうだと、

アイコンタクトで会話した結果、全員一致のようだ。




城内の庭に集まり、エヴァが修行の説明を始める。


「それでは千草は、引き続き呪術書を読んで使えそうな術のピックアップ作業だ。

千雨は今日は綾瀬について教えてやれ。

教えるのも復習になるだろう。

姉様は千雨のサポートをしてやってくれ、魔法の感覚を掴むのには姉様が

手伝ったほうが早いからな。」

「お願いするです、ソプラノ、千雨さん。」

「ああ、綾瀬も頑張れよ。」

「旦さん、ウチがんばりますえ。」

「千草も頑張ってね。目的達成のためにも。」

「ええ、わかってます。」


復讐のことを思い出したのか、千草の表情が怪しいものに変わる。


「千草さんの目的ですか?」

「それは夕映は知らなくてもいいよ、千草の目的は千草だけのものだからね。」

「・・・? はいです。」


夕映は釈然としないようだが、この件に関しては知らない方がいいだろう。

まだ夕映は魔法の世界に踏み込んだばかりなんだから。


「綾瀬の得意系統は風と火みたいだな。

私みたいに一極集中でもいいけど、まずは両方満遍なくやるか。

だが、それ以前に最初はコレだ。」


千雨がおなじみの初心者練習用の魔法杖を取り出す。


「これは何ですか?」

「コレは初心者練習用の杖だよ。

これを使って最初に魔力を使うことに慣れるために覚える魔法を練習するんだ。

こんな感じでな。」


そう言うと千雨は実際に夕映の目の前で、初心者用の火を起こす魔法を唱える。

あっさり火がつくが、私がそれを使えるようになるまでどれだけ苦労したか・・・・・・


「わっ! 凄いです!」

「まずはこれができるようにならないとな。」

「が、ガンバルです!」

「呪文の詠唱は覚えるとして、魔力を認識することだが・・・先輩お願い。」

「やっと私の出番だね!!」

「ソプラノ、お願いするです。」

「うむうむ、じゃあ夕映は楽な姿勢で立って、足は肩幅で重心は傾けないでね。」


私の指示通りに姿勢を整える夕映。


「じゃあ目をつぶって、私がこれから夕映の背中に魔力を押し付けるからその感覚を覚えて。」

「はいです。」


夕映の背後に回り 手に魔力を収束して夕映の背中を撫でるように

収束した魔力を押し付ける。


「んっ!・・・・・・ぅ・・・・・ぁ・・・・・・なんか、くすぐったい・・ですっ。」

「今は先輩が高濃度の魔力で綾瀬の背中を撫でてるからな。

その感覚が薄まったような感じでイメージしてみてくれ。」

「わか・・・・んぁ・・・ったですぅ。」


しばらく夕映の背中を魔力で撫で回すが、度々喘ぎ声に近い声を出す夕映、

私が悪いわけではないが、千雨の視線が痛い、私は悪くないのに・・・


でも、少しだけ、狙ってやってますが!


徐々に魔力の濃度を薄めていき、通常の魔力でも夕映が反応するところまで

時間をかけて根気よくやる。


この作業は正直疲れる、エヴァか私くらいしか今ここにいる人ではできないだろう。


「どうだ、綾瀬? そろそろ自分の体全体にその感覚がまとわりついているのがわかるか?」

「・・・・んっ・・・はい、何か身体の中からと外から・・・ぁ・・・感じるです。」

「よし、杖を渡すからその感覚を杖に集めるようにイメージするんだ。」

「はいです。」


夕映は杖を握り、魔力を集めていく。

なかなかいい感じだ、普通ならこの感覚を掴むのに時間を取るが

私やエヴァのような強力な魔力を持つ人に感覚を引き出してもらえば

才能次第ですぐに感覚がつかめる。


夕映は魔力量は少ないが、魔力制御の才能があるようだ。

千雨と同じタイプだ。


「よし、綾瀬、その感覚を意識して呪文を唱えてみろ。

呪文は   プラクテ ビギ・ナル 火よ灯れ   だ。」

「はいです・・・・・プラクテ ビギ・ナル・・・・火よ灯れ!」


ボッ


「・・・・え?・・・・・マジ?」

「・・・ついた・・・火が点いたですよ!!」

「お~やるな綾瀬~、私は数日かかったのにもうできたのか。」


(何が数日だ!! 私は年単位だよ!!

・・・もうやだ・・この娘達・・・) orz


「ソプラノ! 私にも魔法ができたですよ!!」


っく、笑顔が眩しい・・・この笑顔を前に下手なことは言えない・・・


「そう、よかったね、夕映。 この調子なら結構早く思い通りに魔法が使えるようになるね。」

「はいです!!」


喜びはしゃぐ夕映・・・・私は頑張ったよ・・・・すごく頑張って笑顔で夕映をはげましたよ・・・


エヴァが私の横に来てそっと肩を撫でてくれる。


「姉様は頑張ったよ・・・飲もう、今日はおもいっきり飲もう。

私が最後まで付き合うから・・・な?」


私の目から涙がこぼれ落ちる・・・・いい妹を持った私は幸せだ・・・・





「なぁ、チャチャゼロはん、旦さんどないしはったん?」

「アァ、 アレハナ・・・ アネヲ ソットシテオイテ ヤッテクレ

アイツハ スゴク・・・ガンバッタンダ。」

「???・・・はぁ・・・」


日頃のチャチャゼロからは考えられない様子に

どう対応していいかわからず、困惑する千草。


私とエヴァ、チャチャゼロでその夜はおもいっきり飲んだ。






翌朝


皆で朝食を食べながら、夕映の今後の育成方針を話す。


「とりあえずはどんな状況でも落ち着いて魔法を使えるようになってもらって、

そこから先どうするかだよね?」

「綾瀬は体格も小さいからな、前衛は無理だろう。」

「じゃあ、千雨タイプ?」

「そこまで極端じゃなくて、普通に後衛魔法使いでいいんじゃないか?」

「いや機動力は必要だろう、通常の3倍くらいは。」

「お前は何の通常を基準にしているんだ?」

「あ、あの・・・・」

「通常の私?」

「無茶を言うな、お前の通常は異常だと認識しろ。」

「とりあえず魔力制御に重点をおいて、瞬動は早めに覚えようよ。」

「あの・・・・」

「夕映はんにも呪術を教えてもええやろうか?」

「それは・・・・まて・・・それも面白そうだな、東西のハイブリット仕様か!」

「あのっ! 話を聞いて欲しいです!!」


なんども声をかけても無視される、

夕映にはまだエヴァ家のテンションはきついようで

業を煮やして声を張り上げた。


「何だ、綾瀬夕映、私の指導方針に文句があるのか?」

「ち、違うですよ、ただ、私は守るの魔法を覚えたいんです。」

「はぁ、守る? 私の弟子のくせに?」

「ちょっと待ってエヴァにゃん、千雨が前でかき回して

夕映は後衛で防御固めて固定砲台って言うのもいいんじゃない?」

「だがなぁ、こいつの魔力じゃ威力はたかがしてれるぞ? 」

「そこで、ウチの出番や! 呪いなら威力は関係ないんやないやろうか?

腹下しの呪いとか戦闘中に掛けられたらかなり辛いで?」

「そっちの方向での後衛か・・・今までにはないタイプで面白いかもな。」

「せやで、お札を使えばそれなりに威力も出せるやろし、ええと思うで。」

「よし、方向性は決まったな。

防御固めて、呪いと魔法で固定砲台だ。」

「ええぇぇっ!!」


夕映の意見は微妙に通った形になったが

本人が満足しているかどうかは定かではない。


とにかく夕映の育成方針が決まりつつあった。


「ち、ちがうです・・・・私が思っていたのとは違うんですよぅ・・・ソプラノぉ、助けてです・・・」


夕映がエヴァ家のテンションに付いていけるようになるのはまだまだ、先のようだ。






この日から、あたらに夕映が毎日エヴァの家に通うようになり、

本屋ちゃん>夕映>私達 へとネギ先生グループの修行の様子などの情報が

来るようにもなった。


ネギ先生たちの修行方法は、魔法学校の基本に沿っていて

学園の魔法球を使ったり図書館島の魔法書などで勉強したり、

着実に進んでいるようだ。


ネギ先生個人は古ちゃんに武術を習ったり、刹那さんと神楽坂さんを交え

実戦形式の訓練を繰り返しているという。

たまに高畑先生も参加しているようだ。


夕映の方は順調に成果を上げており、週末は泊り込みで魔法球にこもっているおかげで

初級魔法なら問題なく発動できるようになり、基本的な体術や、無詠唱魔法の

訓練に入るようになった。


こんなにすぐに魔法が使えるようになるなんて・・・

妬ましい、ああ妬ましい、ねたましい。




千草の研究は順調そのもの、敵討ちも呪う方向で行くらしく

近いうちに実行できそうだとのことだ。


最近千草からは良く仮契約をせがまれる。

私としてはすることは全然OKなのだが、エヴァが怒り出すので、

なんとか説得する方法を考えないと・・・




千雨はSLBを確実に当てる方法を エヴァと研究している。

魔法の射手 (改) をさらに改造して電気での麻痺硬直時間をさらに延長、

数秒から、10秒くらいまで延長に成功し、新たに麻痺の射手と改名、

今後は雷の投擲のような、刺さって しばらく維持されるような持続性能を

持たせられるよう改良するとのことだ。


これが完成したら障壁を抜けて相手を硬直、麻痺させ、SLBの詠唱時間を稼ぎ

打ち込むことができるようになる。


千雨にも闇魔法を覚えさせようか? という案も出たが、相性はそれほど悪くないものの

器が小さく、取り込めても中級魔法がせいぜいで その割にリスクも大きいという理由で

現状は麻痺の射手の改造を優先することにした。






今日の別荘での修行も終わり、皆でエヴァの家へ帰り、

軽いパーティーのような食事会を開いて皆で騒ぐ。



「まったく、私の弟子はどうしてこうも・・・・」

「何が不満なんだよ? 綾瀬だって覚えはかなりいいほうだと思うぞ。」

「貴様らの覚えがいいのは私も分かってる、おぼえはいいんだが火力がな・・・」

「しょうがないだろう、コレばっかりは。」


エヴァは千雨や夕映の火力に不満があるようで、酒を飲みながらグチをこぼす。


「私の弟子ならそれらしく大規模な殲滅魔法を撃ったり、火力で押すような・・・」

「お前と一緒にするなよ・・・エヴァみたいなのはレアケースで

普通は大魔法なんか一人で撃たないんだろう?」

「だがなぁ・・・・」


理解はしているが納得がいかないようで、ブツブツと文句を繰り返す、エヴァ。


「まぁまぁ、千雨も夕映も人間だから真祖のエヴァと比べたらだめだよ。

二人共人間の範疇で言えばかなり優秀な方なんだから。」

「せやでエヴァはん、お二人ともウチの知る限りじゃ一番才能があるんやから、

贅沢言うたらあきまへんえ。」

「・・・はぁ、しょうが無い。 だが諦めたわけではないぞ、知恵を活かして

必ず私の弟子に相応しい魔法を使うように鍛えてやるからな!」

「勘弁してくれよ・・・」 「私はできれば、防御の魔法を・・・」


エヴァも自分の弟子には甘いのか、真祖の知識で作る魔法がどれだけの物か・・・

二人が変に狙われないように、狙われても大丈夫なようにしてあげないと。


「そんなことよりもエヴァはん、いつになったらウチに旦さんとの仮契約を

許してくれはるんです?」

「貴様もしつこいな、だからキス以外の方法ならいいと言っているだろう!?」

「それやったら意味が無い言うてますやん!

千雨はんには許したくせに狡いですえ!」

「なんども言っているだろう、許したんじゃなくて、勝手に暴走したんだ。」


エヴァと千草が仮契約の許可のことで言い合いを始める中、

夕映が千雨に仮契約のことを聞いている。


「千雨さん、仮契約とはどういうものですか?」

「ん、仮契約か? まぁ、簡単にいえば魔法使いが自分の従者と契約して守ってもらうんだ。

契約した従者は魔法使いを詠唱中なんかに守って、

魔法使いは自分の魔力を従者に与えて身体能力を強化したりできるな。

腕のいい魔法使いだと従者にアーティファクトって言うアイテムが出る場合がある。」

「千雨さんは・・・ソプラノと契約してるんですか?」

「あぁ、私は先輩の従者ってことになってるな。

アーティファクトも出たぞ。」


千雨は私の従者であることにそれなりの誇りを持ってくれているのか、

少し自慢気で、うれしそうに夕映に語る。


「へーどんなものか聞いてもいいですか?」

「私のはな、杖となんていうかローブのようなもんだ。

杖の方は、魔力の伝導率が私に最適に調整してあって、

カートリッジって言う、魔力のタンクを使って魔法の威力を上げることができる杖なんだ。

ローブの方は、少し防御の効果の高い普通のローブだ、ただし重さは殆ど無いな。」

「凄いです、千雨さんにぴったりですね。」

「そ、そうか・・・・?」 //

「私もソプラノと契約したらアーティファクトが出ると思いますか?」

「ん~出るとは思うが・・・・・エヴァがあれだし、私もちょっと・・・な。」


千雨がエヴァと千草の方を指さし、夕映に話す。

最後の方は声が小さくて夕映には聞き取れなかったようだが、

千雨も私にこれ以上従者ができるのは反対のようだ。


「ええですやん! ウチが勝手に旦さんと契約するのが嫌やったんなら

エヴァはんが監督下の下でやったほうが納得出来るやろ!?」

「お前がキス以外の方法でやればいいだけのことじゃないかっ!!」

「せやからそれやったら意味が無い言うてんのや!」

「結果は同じじゃないか!」

「過程が大事なんや!!」

「う゛ぅ~~っ!!」 「ググ・・・・・っ!!」


しばらく二人のにらみ合いが続く。


「・・・・はぁ、わかりました。 ウチも少し大人気なかったわ。

こういう事には必要なもんを忘れてました。」

「ようやく諦めたか・・・・」

「エヴァはん、ウチと旦さんの仮契約を認めてくれたら、

京の知り合いに頼んで有名呉服店の最高の反物を用意させてもらいます。」

「・・・・・なん・・・・だと・・・・?

私を買収するというのか?」 lll


エヴァの顔色が悪い、京都の呉服店の反物というのがかなり効いているのか・・・


「エヴァはんも仮契約事態は認めてはるんやろ?

あとはただ少し目を瞑ってくれたらええだけや、その間に終わってますよって。」

「私に京の呉服店の反物で姉様を売れというのか!」

「ちゃいますやん、エヴァはんが正妻いうんはウチも認めてます。

千雨はんも妾や言うてましたやん、ただウチもお仲間に入れて欲しい言うてますのや。」


「め、妾っ!? どういう事です!! 千雨さん!!」


脇のほうで夕映が千雨に掴みかかって千草の発言について聞き出そうとしている。


「・・・・しかし、これ以上姉様の周りに女が増えるのは・・・・・」

「エヴァはんかて女や、わかってますやろ?

ウチがどないな気持ちで旦さんと一緒に居たいと望んでるかくらい・・・」

「っく・・・・だから・・・仮契約は認めると・・・・」

「そこをもう少し曲げてほしいんや、一生に一度の大事な事、

同性やったらどないな方法で旦さんにモノにされたいか・・・分かってくれるはずや。」


エヴァが珍しく口で劣勢だ、京の反物というのがよほど効いたのか?


・・・・・・流石にそれはないか・・・千草さんの気持ちが下手に分かってしまうから

強く出れないんだろう。

私もそこまで鈍感じゃないし。


「・・・・・・しかしだな・・・・。」

「ほんま・・・・強情な人やな。

・・・・あ、そういえば去年の農林水産大臣賞を取った最高の玉露が

昨日届いたんや、旦さんに振舞おう思うてたんやけど、まだ封を開けてなかったような。」

「・・・・・・千草・・・・貴様・・・・」 lll

「エヴァはんの懐の深さを見せてもろうたら・・・・ウチも何かお礼をせなアカンな~。」

「・・・・・・・・・・グッ・・ギギ・・・・」


お~、エヴァが凄い剣幕で千草を睨みつけてるな~。

冷や汗がすごい勢いで吹き出してきてる。


「エヴァはん、正妻としての貫禄・・・・・妾のウチに見せてくれまへんやろうか?」


終わったね・・・・ただでさえ折れてるエヴァ、さらに貢物の反物+最高の玉露、

その上、千草が自分を下にしてエヴァに貫禄を見せろと来たもんだ、

コレで断ったらエヴァの貫禄なんてあったもんじゃない。


「・・・・・・クソっ!! ・・・・・天ケ崎千草っ!!

今回は私が折れてやるが、次はないと思えよっ!!」

「エヴァはん、ほんまありがとうございます♪」


コチラは決着がついたが、脇では 千雨と夕映の攻防がまだ続いている。











しかしこの時エヴァは自分のミスに気がついていなかった・・・・


『エヴァはん、正妻としての貫禄・・・・・妾のウチに見せてくれまへんやろうか?』


千草がこの時に自分を 妾 と言って話をすり替えていたことに。


  1. 2012/03/18(日) 18:50:37|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  025



side 夕映



図書館島




私は今のどかと共に、修学旅行後 ネギ先生から預かった地図について

ここ、図書館島で話をしているです。


そして、今まで機会がなくて聞けませんでしたが

今回 聞きたかったことを聞くチャンスが来ました。




「・・・ネギ先生、あなたは魔法使いですね?」




私は修学旅行の出来事、学園の状況、

このかさんのお父さんの話、ネギ先生から預かった地図

そして、先日の学園長室での千草さんの話、なぜか語られないソプラノと千雨さん。


これらの事から推測し、この学園が大規模な魔法使いにより

造られ運営される学園であることをネギ先生に問い詰める。


「あの、その、あわ・・・・

すすすすいませんダメですーっ!」

「あ、ネギっ!?」

「逃げたです!?」


私の質問でどうしようもなくなったのか、ネギ先生は神楽坂さんを置いて逃亡し

結局、神楽坂さんからも忠告されるだけで、詳しい話を聞けなかった。


「お願い、夕映ちゃん。 魔法の事を調べたり、ネギに聞くのはやめてくれない?」

「しかし、アスナさん私達は・・・」

「別にいじわるとかそういう意味じゃないの・・・

私もネギも・・・ううん、魔法の世界に関わると この間みたいに危険なことがあって

時には命にも関わることがあるの。

だから二人にはそんな危ないことには関わってほしくないの、友達として・・・」

「「アスナさん・・」」

「ゆえ・・・・今日はもう・・・」

「そうですね、すいませんアスナさん。

この話はまた今度聞くです。」

「・・・諦めてはくれない・・・・かな?」

「ええ。」


その場は一旦分かれ私とのどかは寮の部屋に帰る。


「ゆえ~、どうしようか?」


(ソプラノとの約束があるからのどかは連れていけないですね・・・)


「・・・・私は少し心当たりがあるのでちょっと出かけるです。

のどかは明日の朝、ネギ先生が一人で地図の場所に行かないか

見張るので、準備をしておいて欲しいです。」

「う、うん、わかったよ。」

「それでは、行ってくるです。」


のどかを部屋に置いて、私はソプラノの住むエヴァンジェリンさんの家に向かう。






エヴァンジェリン邸




辺りはもう陽が沈みかけている・・・


私はエヴァンジェリンさんの家に着き 呼び鈴を鳴らす。


呼び鈴を鳴らした少し後、扉が開き 中から茶々丸さんが顔を出す。


「綾瀬さんでしたか。

こんにちわ、今日はどういった御用でしょうか?」

「こんにちわです。 今日はソプラノと話したい事があってきたです。

ソプラノは居ますか?」

「ええ、ソプラノ様は今 マスター達とお茶を飲んでいます。

どうぞ中へ。」

「お邪魔するです。」


茶々丸さんに招かれ、家の中へ入り、 居間と思われる所に案内される。

そこではソプラノと、エヴァンジェリンさん、あと どこかで会ったような・・・

綺麗な和服のお姉さんとお茶を飲んでいたです。


「こんにちわ、ソプラノ。」

「あ~夕映~、いらっしゃい。 夕映もこっちに来なよ、一緒にお茶しよ。」

「ふん、綾瀬か。 まぁ茶くらいだしてやろう、茶々丸、綾瀬の分も用意しろ。」

「かしこまりました、マスター。」

「はじめまして、お嬢ちゃん。 ウチは 天ケ崎千草 言います。

よろしゅうに。」

「は、はじめまして、綾瀬夕映です。 よろしくです。」


挨拶も済ませ、ソプラノに招かれるまま、席に座る。


「そ、ソプラノ、今日は実は折り入って相談があるんです!」

「なんか力が入ってるね。 まぁ、まずはお茶でも飲んで落ち着いて。」

「すいません、ご馳走になるです。」


茶々丸さんの入れてくれたお茶は、私がいれるのとはまた違って美味しい。

今度入れ方を聞くのもいいかもしれないと思ったです。


「・・・ふ~、茶々丸今日も美味しいよ。 いい仕事だよ。」

「恐悦至極。」

「私の従者だ、これくらいあたりまえだ。」

「ウチかて日本茶なら負けまへんえ。 なぁ、お嬢様。」

「千草の日本茶はさすがの茶々丸でもかなうかな~?」

「全力で頑張ります、ソプラノ様。」

「私も紅茶なら少しは美味しく入れれるですけど、ここまでは・・・」

「夕映の紅茶も茶々丸とはまた違って美味しいよね。

最初は失敗も多かったけど。」

「そ、それは言わないでほしいです・・・」 //


こんな感じでしばらくお茶談義をし、落ち着いたところで今日の本題に入る。


「今日はソプラノにお願いがあってきたです。」

「ん、なにかな? 夕映がわざわざ家に来てお願いなんて。」

「わ、私に魔法の事を教えて欲しいです!」




私が魔法について教えて欲しいと言うと皆が静になる。


「・・・夕映は、どこまで知ってるかな?」

「私が今知っているのは・・・」


そうして私が今知っている内容を、推測を交えてソプラノに話す。


ネギ先生の事、エヴァンジェリンさんの事、この学園の事、

修学旅行でのこのかさんの実家の事、図書館島の地図の事・・・


一通り話し終え、ソプラノの反応を待つ。


「ん~、学園長も何やってるんだか・・・」

「ジジィは引きこむ気なんだろう?

まぁ、とにかく気になることがあったな、図書館島の地下か・・・・

あの坊やなら明日にも行きかねんな、どうする?」

「学園長に教えて恩を売るか・・・着けて行って、情報を得るか・・・」

「あそこの情報など今更いらんだろう?

この間の貸しで閲覧許可は取ったぞ。」

「それなら情報を教えて貸しにしておこうか、

そんなにたいしたことは要求できないけど 塵も積もればなんとやらって言うし。」


私の知らない学園長とソプラノたちの関係・・・

やっぱりソプラノ達はかなり高度な魔法使いで

学園長と対等・・・か、上くらいの権限があるようです。


「じゃあ、茶々丸、ちょっと学園長に連絡しておいて。

ネギ先生が明日にでも図書館島の地下に行きかねないって。」

「了解しました、ソプラノ様。」


茶々丸に指示を出し、話は終わったのか、ソプラノがこちらを見る。


「さて、夕映のことだけど・・・どうして魔法を知りたいの?」

「修学旅行の時やこの学園、そして魔法、

この世の中にはまだまだ私の知らないことが沢山あるです。

それを学べる機会があるなら是非とも学んでみたいんです。」

「ん~つまり知的好奇心かな?」

「端的に言ってしまうとそういう事になるです。

でも・・・! 遊びやそんな気持ちじゃないですっ!!」

「うん、夕映がそれなりに真面目に言ってることはわかるよ。

だけど・・・それじゃぁ魔法を教えることはでき無いよ。」


ソプラノに拒絶された・・・魔法の事を拒絶しているんだと分かっていても辛い・・・


「どうしてですか!? な、何がいけないんですか!!」

「夕映は修学旅行のことを見ているから魔法の世界が危険だってわかるよね?」

「はい。 で、でも、ちゃんと訓練もするですし、覚悟もあるです。」

「ほぅ・・・面白い。 覚悟があるといったな?」


私の台詞にエヴァンジェリンさんが反応する。


「あ、あるですよ!」

「ならば見せてみるといい、その覚悟。 本物ならば私が魔法を教えてやろう。」

「本当ですか!」


エヴァンジェリンさんは修学旅行の時を見ても、かなり高位の魔法使いのはず。

それにソプラノの妹ですから、ソプラノの次に教えて欲しい人です。


「あぁ、約束しよう。 我が名にかけてな・・・・・綾瀬夕映、私の目を見ろ。」

「・・・え?」


エヴァンジェリンさんの目を見るが、別に変わった様子はない。

そうしていると、不意にエヴァンジェリンさんが私の右腕を掴み・・・・


「さぁ、覚悟とやら・・・見せてみろ。」




腕を切り落とした。




「・・・・え? ・・・・痛ぅ!?・・・いタイ・・・手が・・・・・・・あ・・あぁぁっっぁぁ~~!!??」

「さぁ、綾瀬夕映 貴様の覚悟、どう見せる?」

「ああぁぁっっぁ~~、手っ!? 私の手が・・・・・ああぁぁっぁっぁ~!!」

「どうした? 綾瀬? まだ貴様の悲鳴しか聞こえてこんぞ?」


痛い痛いたいたいたいイタイいたイい痛い

私の手が無い、血が止まらない、涙も鼻水も、何もかもが止まらない、


痛みと喪失感で何も考えられない、目の前が歪んで見える、頭が冷たい、

腕が熱い、床がぬめって立つことができない、血で視界が埋まる、赤い、紅い、アカイ・・・


足が震える、誰かの声が聞こえる、何もわからない、腕が痛い、目の前が紅い、

腕がない、寒い、誰かの笑い声が聞こえる、イタイ、大事な人が私の名を呼ぶ、痛い


「ふん、駄目だな。

所詮こんなものか・・・」


誰かの声と何かが弾ける音が聞こえた後にガラスの割れる音が聞こえ

急に痛みが収まり、視界の赤がなくなる。


「・・・・ぇ、ゆえ! 夕映っ!!」

「・・・・・・え? い・・・・たくない?・・・・?」

「夕映っ! しっかりして!!」

「ソプラノ・・・・?」


私の大事な人が私の名を呼ぶ。


「ソプ・・・ラノ・・・・・ソプラノ・・・・・・・・・・」

「そうだよ、夕映。 私だよ。」


ソプラノが私を抱きしめている・・・温かい・・・寒さも震えもどこかに消えていく・・・

誰かの鼓動が聞こえる、目の前が涙で歪む、でも温かい・・・

ただ・・・ただ、暖かかった。 心も体も暖かくなっていった。


「ふん、おい千草、風呂の用意をして綾瀬を洗ってやれ。

着替は私のでいいだろう。 後今着ている服を洗ってやれ。

茶々丸は掃除だ、全く、ガキの世話はこれだから嫌なんだ。」


エヴァンジェリンさんの指示で皆が動き出し、私は千草さんに連れられお風呂に入れられた。

お風呂場で千草さんに身体を洗われるが、なぜ洗われているのか?

なぜ、お風呂に入っているのかわからなかった。


お風呂から上がり、ソプラノに暖かいココアをご馳走になってようやく頭が働き始めた。




「わ、私は・・・・・あ、あの、ソプラノっ!?」 ////

「いいよ、夕映、落ち着いて、私はここにいるから。」


ソプラノが私の肩を抱いて頭を撫でてくれる。

それだけで気分が落ち着いていく・・・・・・・・が、思い出してしまった・・・・

私がさっき恐怖のあまり失禁してしまったことを・・・。


「っ~~~~~~~~!!??」 ////


それから私が落ち着くまで、30分以上かかった。





「綾瀬様、今日は泊まっていってください。

寮で同室の宮崎さんには先程連絡をしておきましたので。」

「・・・・はい、ありがとうです。」

「夕映、落ち着いた?」

「・・・はい、ありがとうです。 さっきはみっともない所をお見せしたです。」 ////

「ううん、気にしないでいいよ。」  (流石の私も、恐怖で失禁では興奮できないよ。)

「ん? 何か言ったですか?」

「ううん! 何も!」


そうして落ち着きを取り戻した私は恐る恐る、エヴァンジェリンさんの方を見る。


「ふん、どうだ綾瀬? 貴様の覚悟とやら、役に立ったか?」

「・・・・・・・・・ぃぇ。」

「まぁ、さっきのは幻覚だ、実際に腕を失ったわけじゃないが、いい経験ができただろう?

これに懲りたら魔法を習いたいなんて馬鹿なことを言うのはやめることだな。」


あれがいい経験なのかは分からないが、2度としたくないですし、

2度もできるものじゃないでしょう。


そんなことを考えていると不意にソプラノと目が合う。

彼女はどうなんだろうか? 魔法の危険性は身に染みた、嫌というほど、でもソプラノは?


「・・・ソプラノは、魔法が怖く無いですか?

こんな目に・・・あったことがあるんですか?」


私の悪い癖だ、気になると聞かなきゃ気が済まない、知りたくなる

そして、無意識に聞いてしまった。


「私? 大怪我をしたことはあるし それなりに危険な目にもあったことはあるよ。」

「・・・・怖くなかったですか?」

「怖かったよ~。 泣いたこともあるし、吐いたりもしたね。

あ、エヴァもそうだよ、あの時のエヴァは可愛かったな~

夜なんか一人で寝られなくなって私にしがみついて・・・」

「余計なことは言わなくていいんだ!! バカ姉がっ!!」


エヴァンジェリンさんがソプラノを引っ叩く。

その様子を見て不意に笑がこぼれた。


「さぁ、夕映 今日はもう寝よ。

何も喉を通らないでしょう? こういう時はさっさと寝た方がいいよ。」

「・・・・はい、そうするです。」


ソプラノの進める通りに今日はもう寝ることにする、

確かに何かを食べる気にはとてもなれない、まだ胃がキリキリしている。


そのままソプラノに連れられ、寝室に着く。

誰の部屋かわからないが綺麗に掃除がされている。


「さぁ、夕映 横になって。

寝付くまで私が一緒にいてあげるから。」

「・・・・・・・はい。 ありがとうです。」 //


まるで子供をあやすような態度に羞恥心が掻き立てられるです。

でも、あれだけ醜態を晒して今更何を取り繕うものがあるのか・・・

私はおとなしくソプラノの好意に甘え、布団の中でソプラノにしがみつく。


「今日は大変だったけど眠れば少しはすっきりするからね。」

「・・・・・・・はい。」


先程の恐怖のせいか、今ほど人のぬくもりが今程ありがたいと思ったことないです。


・・・・・先程の恐怖・・・不意に右手を握ったり開いたりしてみる・・・・・ある。

それに気がついたのか、ソプラノが私の右手を握り締める。


「大丈夫、ちゃんと夕映の手はあるよ・・・」

「・・・はい・・・・・・グスッ」


涙が出た、嬉しいのか、悲しいのかわからない、ただ涙が出る。

私はソプラノに抱きつき布団の中で理由のわからない涙を流し続ける。


そんな私を包み込むように抱きしめてくれるソプラノ・・・・

ここまでしてもらって、私はこの人に何か出来ているだろうか?

不意に疑問が沸き起こる。


最初は偶然の出会い、本を読んでもらった、相談に乗ってもらった、

助けてもらった、彼女に我侭をぶつけた、そして今、癒してもらっている。


そう考えると私は彼女に甘えるばかりで何もしてないことに気がつく。

お茶をご馳走した? 違う、飲んで欲しかった。

お菓子をご馳走した? ただ笑顔が見たかった。

そう考えだすと酷く自分が惨めに思えてくる。

何もできず、ただ甘えるていることに・・・酷く嫌な人間なんじゃ無いだろか?


悪い癖が疼きだす。


「・・・ソプラノは・・・・私なんかと居て、楽しいですか?」

「・・・・うん、楽しいよ♪

夕映と本読んでていろんな表情に変わるのを見ると面白くて、

お茶入れてもらって、だんだん私の好みに近づいて、

一緒にお菓子とか食べて、一緒に居ると暖かくなるね~

・・・こうして抱きしめて・・・夕映がココに居ることを感じて。」 //

「・・・・私も・・・同じです。

同じだったんですね・・・」 //


今思うと何で魔法を知りたかったんだろうか?

こうしていると満たされる、幸せです、これでいいじゃないですか?


・・・違う、コレは今だけ・・・朝には、眠ればなくなってしまう・・・・あぁ・・・・思い出した。

いや、分かった。



ソプラノと一緒になりたかったんですね。



彼女が魔法を使えるから、私も使いたかった。

いや、違う、同じ世界に居たかったんですね。

魔法なんてその為の口実・・・どうでも良かったんですね。


でも、今はそうは行かない。

朝にはコレがなくなってしまう、また前に戻ってしまうです。


私は今、魔法を知りたい理由を知った。 でも今日・・・恐怖も知った。


右手が疼く、一度は失ったと思った。

違う、その余裕もなかった、ただ痛みと恐怖に翻弄されたです。

そういえばあの時誰かが私を呼んでいた・・・・・あぁ、思い出したです。


あの時私を呼んでいたのはソプラノだったんですね。

大事な人が私を呼んでいたのに、気が付きもしなかったです、

今になって思い出すなんて・・・。


ソプラノは恐怖に翻弄される私を助けようとしてくれていたのに・・・


魔法の世界は怖い、エヴァンジェリンさんが怖い、

ソプラノも怖いと言った・・・・ソプラノも怖い?


こんな恐ろしい目に彼女があっていた?

私はその時どうしていたんです?

また彼女がこんな目にあった時、私はなにができるんですか?


ダメッ!! 今のままじゃ、このまま魔法の世界に、彼女の世界に一緒に居なかったら

ソプラノが恐怖に震えるときに私はなにもできない。


こんな恐ろしい恐怖に、怯えるソプラノを一人になんてできないですっ!



私が、今度は私がソプラノを守るんですっ!!



「ソプラノッ!」

「え? なに夕映? どうしたの?」


ソプラノにおもいっきり抱きつく。


「ソプラノも怖かったんですよね? 」

「え、うん、色々怖いことがあったよ。」

「私が、今度は私が居るです! 私がソプラノを守るですよっ!!」

「夕映・・・・・・本当にいいの? さっきも分かっっと思うけど、魔法の世界は怖いんだよ?」

「怖いです、もうあんな思い二度とゴメンです。

でも! そんな所にソプラノを一人で置いていけないです。

ソプラノが怖い時は私が居るです。 一緒に居るんです!!」

「夕映・・・そっか、私が怖い時は夕映が守ってくれるのか・・・

じゃあ、夕映が怖い時は私が守るよ・・・・・・こうやって」

「はい・・・」


ソプラノと私は布団の中で強く抱き合う。


「明日、もう一度エヴァンジェリンさんにお願いするです。

私には魔法の力が、ソプラノと一緒に居る力が必要なんです。」

「うん、頑張って。 夕映が怖い時は私がいるから、思い出してね。」




明日・・・・すごく怖いですけどもう一度エヴァンジェリンさんにお願いするです。

今度こそ・・・・・・まほう・・・・を・・・・。


・・・

・・





明朝 エヴァ家




朝、目が覚めた私の目の前は黒一色

何事かと思い、体を動かそうとするが動かない。


すごく暖かい・・・・?・・・・・・・・・あれ?


昨晩の出来事を思い出す。


「・・・・っ~~~~~!!?」 ///


ソプラノとだ、抱き合って・・・・!!


「むぐぅ~~~! ん゛~~~!! そ、ソプラノ起きるです!! 朝ですよ!」

「・・・・・ん~~、あさぁ~・・・・・・あれ? 抱き心地が・・・・?」

「朝です! 私ですっ! 夕~映~で~す~!」

「・・・・あ、ごめん夕映ぇ~・・・・あふぅ~・・・おはよう夕映。」

「おはようです、ソプラノ。 起きるですよ。」

「うん、ごめんね。 あのまま寝ちゃったみたい。」

「そ、それはいいんです。」 //

「じゃあ、私着替えてくるから、夕映は居間に先に行ってて。」

「分かったです。 それじゃあ後で。」


ソプラノが先に部屋から出て行き、私も軽く髪を梳かしてから居間に向かう・・・・?


自分がいま着ている服を確認する・・・・・・////

下着は黒で、かなり品のいい生地のようだが異様に小さいローレグ、

隠す所が隠しきれていないんじゃないかと疑問になる。

その上にスケスケのネグリジェ、思いっきり下着が見えている。

誰の趣味だろうか?

無いよりマシのようだが、逆にある方がまずく感じる・・・


居間に着くと茶々丸さんと千草さんが食事を作っている。

エヴァンジェリンさんも新聞を読んでいるし、千雨さんがなぜか人形を頭に乗せている。


「おぉ? 綾瀬か・・・・また凄い格好だな。」

「こ、コレは私のじゃないです!」 //

「なんだ、私の下着に文句があるのか?」

「あぁ、エヴァのか。 納得した。」

「素晴らしい趣味だろう?」

「・・・・まぁ、素晴らしいな。 ある意味。」

「みんな おはよう~。」

「姉様か、おはよう。」 「先輩おはよう。」 「「おはようございます。」」 「お、おはよう。」 //

「夕映は朝から刺激的な格好だね~、お姉ちゃんそう言うの大好きです。」

「っち、違うんです。 これはエヴァンジェリンさんので!」 //

「大丈夫 大丈夫、すごく似合ってるから♪」

「そうじゃないですぅ~!!」 //

「お嬢様、朝食はもう少し待っておくれやす。」

「うい~。」


朝のエヴァンジェリンさんの家の様子・・・初めて見ましたが

修学旅行の時の怖い様子など感じることも無く、

皆、楽しそうに、まるで家族のように振舞っているです。


「おい、茶々丸、そういえばぼーやの方は結局どうしたんだ?」

「指示通りにネギ先生を尾行しましたが、予定通り図書館島の地下に向かいました、

地下の広場で竜種に遭遇、混乱している所を私が回収し、学園長に引き渡しました。

その際 同行者に宮崎さんが居ました。」

「そうか、やはりまだ父親が絡むと暴走しがちになるな。」

「しょうがないよ、何年も思い続けてたんだからそう簡単には割り切れないよ。」

「忘れろと言ってるんじゃない、もう少し状況を見て対処できんかと思ってな。」

「まだ若いからね~、本当なら友達と遊んでる年頃だから

そこまで求めるのは行き過ぎだと思うな。」

「あのぼーやも難儀なもんだ・・・周りは英雄として求め、

自らも父親の後を追って英雄になりたがるか。」

「ん~、それだけじゃないような気もするんだけどな。

だけどネギ先生、母親についてはどう思っているんだろうね?」

「災厄の魔女か・・・どうせ周りが何も教えてないんだろう・・・」


ソプラノとエヴァンジェリンさんがネギ先生の事を話しているようですが

私にはよくわからない話ばかりです、ネギ先生のご両親の話のようですが・・・


とにかく、今は自分のできること優先です。

朝食の時間までもう少しあるようなので、早速決意が鈍らない内に

エヴァンジェリンさんに話をする。


「エヴァンジェリンさん!」

「・・・ん、何だ?」

「もう一度お願いします! 魔法を教えてくださいです!!」

「・・・・貴様、昨日あれだけ醜態を晒しておいてまだ言うか?」

「昨日のことはなにもいえないです。 自分でも馬鹿だったと思っています。

でも今は、今日は違うです。」


エヴァンジェリンさんが私の顔を見る。


「・・・・確かに昨日よりはマシなようだな。

だがマシなだけで・・・果たしてどうかな?」

「正直わからないです。 でも私には必要なんです!」

「ならば試してやろう、だが昨日のような幻覚で済むと思うなよ?」


エヴァンジェリンさんは右手に光る剣のようなものを出し・・・


今度は現実だぞ? 利き腕は勘弁してやるが・・・・逆はいいよな?


私はとっさに右手をかばおうとしたが逆の手を狙っていたようで左腕を落とされる。


「・・・・っ!? い・・・あぁぁぁっぁああぁ~~!??!」

「なんだ・・・昨日と同じか?」

「ぎぃ・・・・・ああァァっァあ~~!!?」


痛い、イタイ、いたイ、イたい、痛イ、痛いぃ!!

昨日と同じ、いや昨日より痛いっ!

現実? エヴァンジェリンさんは昨日は私に目を見るように言った。

吐き気がする、昨日から何も口にして無いから何もでない、

血溜まりが床にできる、イタイ、脂汗が出る、涙が、鼻水が、足が体が震える、

頭が冷たい、胃が痛い、痛い、目の前が見えない、紅い、

立って居られなくなる、いタイ、寒い・・・・


「綾瀬夕映、どうだ?

今助けを求めるなら治療してやるぞ?

腕も元通りにしてやろう。」


わからない、助かる? 腕か元に?


「助けて欲しいといえ、そうすれば楽にしてやる。」


楽に?  痛くなくなる、怖くなくなる?


「だがまだ、魔法を学びたいなどというなら・・・腕は   アキラメロ。

授業料だ、安いものだろう?」


腕がなくなる? アキラメル? なにを?腕を? 嫌だっ!


「た・・・・」



「・・・・ぇ・・・・・・・ゅ・・・し・・・・り・・・・・・」


声が聴こえる・・・・温かい声・・・・・・・・・


「・・・プラ・・・ノ、・・・・・ソ・・・プラノ・・・・・」

「・・・え・・・・ゆ・ぇ・・・・夕映・・・・・夕映っ!」


今度こそはっきり聞こえる、私の大事な人の声です!


「い・・・・ぎぃ・・・・・っだ・・・・だい・・じょうぶ・・・です。」

「夕映っ! しっかり。」


はっきりと聞こえる。

そうです、ソプラノです! 私はソプラノと一緒に居るんです!!


腕を見る、無い。

床を見る、血溜まりと、他の液体。

ソプラノを見る、腕の血止めのために私の腕をつかんで血まみれです。


不意に髪をつかまれ、エヴァンジェリンさんの顔のすぐ前に顔を持って行かれる。


「綾瀬夕映、助けを求めろ、そうすれば腕を元に戻してやる。

だが まだ魔法を学ぶなどというなら、腕は諦めろ、授業料だ。」


なんて理不尽な、腕を諦めろ? 無理です、ならば治療? 魔法は? どうでもいいです

じゃあソプラノは? それだけはダメですっ!!!


私はエヴァンジェリンさんを睨みつける。


「どうする? 綾瀬夕映。」

「・・・・ゴホッ ・・・わ、私は・・・ソプラノと、ソプラノと・・・一緒に居るんです・・・

私の大切な・・・人と・・・一緒に居るんですぅっ~~!!」


そう叫んだ瞬間・・・・・・・・パリン・・・・・・・・何かが割る音がする。


紅い世界が・・・割れる?

それと同時に腕の痛みが何もなかったように引いてく。

目の前は紅くはないがぼやけて見える、腕は? ある。 ・・・腕がある?

これは現実じゃないんですか?


座り込んだお尻が気持ち悪い、嘔吐感もある、胃も痛い、

でも腕は痛くない、ちゃんとある。


何が起きていたのか把握しようと考えていると

ソプラノが私の左手を握り、そのまま私を抱きしめる。


「夕映、大丈夫だから、ちゃんと手もあるからね。」

「ソ、プラノ? 大丈夫ですか? 怖くない、ですか?」

「私は大丈夫だよ、夕映こそ大丈夫? 怖くない?」

「私は、大丈夫ですよ。ソプラノと一緒に居るですよ。」


少しは頭が回るようになり、周りの状況を見る。


苦虫を噛み潰すエヴァンジェリンさん、無表情の茶々丸さん、ほっとしたような顔の千雨さん

チョットムッとしてる千草さん、私を抱きしめてるソプラノ。

そして腕もある、お尻が気持ち悪い私・・・・・お尻が気持ち悪い?


「っ~~~!!?? ま、また・・・・またですか!?」 ////

「あ~~なんだ、千草、茶々丸、昨日と同じようにな。」

「ほんま、ええかげんにしてくれへんか、お嬢様のやったらいくらでもええけど

なんでこないな小娘の・・・・ブツブツ」

「綾瀬様、お風呂場の方に。」

「まぁまぁ、千草、私も手伝うから。」

「お嬢様にこないなことさせられまへん! ウチに任せておくれやす。」

「あ~、私はどうしようか?」

「千雨は掃除を手伝え。」

「はぁ~・・・・分かったよ。」

「・・・・・・・」 //////


死にたいです・・・・・さっきの腕のことなんてこれに比べたら・・・・・・

ソプラノにも見られたです・・・・・もう消えたいです。 /////


・・・

・・





お風呂で身体を洗い、昨日汚した制服が洗って乾いているようなのでそれに着替え

もうしわけなさ一杯で、処刑台 (居間) へ向かうです。


「・・・・・・・なんと言ったらいいか・・・ごめんなさい。」 ////

「・・・あ~何だ気にするなよ、綾瀬。 私は何も見なかった。」

「綾瀬様の失禁動画はデータより削除しておきました。 ご安心を。」

「夕映、あんまり気にしないで・・・ね。」


本当に・・・・・このまま消えたい・・・・です。



「綾瀬夕映。」

「はいです。」

「まぁ、何だ 色々あったがとりあえず合格点はやれるから

魔法を教えてやってもいいが、どうする?

やるなら半端なことは許さんぞ、最強の魔法使いになる以外の道はない。」

「お願いするです。 私には必要なんです。」

「あきまへん!! それはあきまへんでエヴァはん!!

このお漏らし娘はウチに取って強大な敵や!

野放しにしとったらウチの旦さんが、ウチの旦さんがぁ!!」

「訳の解らんことを言い出すな千草!」

「せやかて! このお漏らし娘はウチの旦さんを狙うてる!さっきのかて聞いたやろ!」

「ちょっと耳をかせ、千草。」


ゴニョゴニョ・・・ゴニョ・・・・!


「そ、そう言うことなら・・・しゃあないな。」


何を言ったらあんなに反対していた千草さんが納得するんですか!?


「まぁ、そういうわけで、いいな。」

「夕映! 頑張ってね。」

「はいです!」

「千雨もいいな?」

「私はなぁ・・・まぁ、綾瀬なら大丈夫・・・・か?」

「でわ、綾瀬夕映! 貴様はたった今から私の弟子だ!!

私の弟子に相応しい魔法使いになるようビシビシ行くからな!!」

「はいです!・・・・・・って、あれ?

ソプラノは教えてくれないんですか?」

「あ~私は2つくらいしか魔法使えないんだよ。」

「・・・・・は?」

「姉様に魔法に関しては期待するな。

私がみっちり仕込んでやるから安心しろ。」

「・・・・・え、えぇ~~~!!!!??」






こうして私、綾瀬 夕映は色々な物 (?) を犠牲に魔法使いへの一歩を踏み出した。












side 千草



「エヴァはん、ほんまに大丈夫やろな?」

「大丈夫だ、綾瀬は姉様を女だと思い込んでいる。

仮に綾瀬から手を出しても姉様が男だと気がついたら自ら身を引くさ、ククク。」

「せやな・・・あのお漏らし娘は百合の園の住人のようやし。」

「・・・・・千草、その言い方はよせ、百合というのは特にダメだ。」

「? まぁそう言わはるんなら。」


  1. 2012/03/18(日) 18:50:06|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  024



side 超



大学工学部 研究室




「ふぅ~、人工筋肉は工学部品と違って神経使うネ。」

「でも、その分うまく使いこ何故は細かい動きや微調整の効く動きが

再現できますからね、研究者としては興味深いですよ!!」


超・葉加瀬の研究室では、茶々丸の新ボディの最終調整が行われている。


「この数値でどうかナ?」

「そうですね、仮想テストでは問題有りません。

テストの人格プログラムで動作試験に入ってもいいと思いますが?」

「ならば早速テストに入るネ。」

「では、早速テストプログラムを起動して動作試験をさせておきます。」


葉加瀬はノートPCからプログラムの起動準備に入る。


「テストに入ったらしばらくは時間があきますね、どうしましょうか?」

「そうネ、茶々丸の様子でも見に行こうカ。」

「わかりました。」


テストプログラムの起動を確認し、実機での稼働テストが問題ない事を確認後

私と葉加瀬は研究室を出て、エヴァンジェリンの家に向かった。


エヴァンジェリンの家への移動中、葉加瀬と茶々丸の最近様子について話す。


「それにしても最近の茶々丸は凄いですね。

感情面の動きが活発で、データから推測すると

最近では嫉妬や独占欲なんかも出てきているようですよ。」

「それはいいことなんだが・・・相手がネ・・・・・」

「・・・・・相手が問題ですよね・・・・」


茶々丸が主に好意の感情を向ける相手・・・・ソプラノ。


「もう少しまともな相手は居なかったのかナ・・・・」

「環境が悪いんじゃないでしょうか?

あの家の住人やお客って、ほとんどソプラノさんに毒されてますよ。」

「毒されるって・・・葉加瀬も言うようになったネ。」

「あ、コレはその・・・・」 //


葉加瀬が慌てて否定しようとするが、口にしてしまったものはどうしようもも無い。


「まぁ、葉加瀬にとってもいい傾向だと思うネ。

少なくともソプラノ相手で葉加瀬が遠慮する所は最近見たこと無いヨ。」

「それは・・・その・・・・・あの人相手に遠慮とか、気を使うって言うのがなんか・・・」

「なんとなく言いたいことは分かるヨ、彼女 (?) 相手にそう言うのは必要無いネ。

ソプラノ自身、気にして無いし、遠慮もないからネ・・・・

だからかナ、あの気難しい千雨サンや 葉加瀬も彼女とは素で応対してる。」

「わ、私はっ!・・・まぁ、あの人は超さんを除くと一番付き合いやすい人ですね・・・」 //

「ソプラノが突き抜けて変態だからネ。

葉加瀬も自分の嗜好に気を使うこともないし、

ソプラノを見てるとそんな細かいことを気にしている事が馬鹿らしくなってくる、

とか、そんな感じじゃないかな。」

「・・・・そうですね、あの人のそばにいると、すごく気が楽ですね。」


葉加瀬は気がついてるかな? 今すごく穏やかでいい顔をしてるコト・・・


「・・・そういう超さんはどうなんですか?」

「っぶ!・・・ゴホッ・・・ゴホ・・・な、何言い出すカ?」 //

「超さんだってクラスの中で、素を出してるの私かソプラノさんしか居ませんよ?」

「・・・・・ひ、秘密を共有しているという意味で話しやすいって言うことじゃないカ?」

「違いますね。 少なくともソプラノの前での超さんは年相応の学生に見えます。」

「・・・そ、そうかナ?」 //

「そうですよ。」


しばらく無言で二人で歩いていると、エヴァンジェリンの家が見えてきた。


「ほ、ホラ、もうエヴァンジェリンの家が見えてきたヨ!」

「何をそんなに焦っているんですか? ・・・超さん・・・まさか!?」

「まさかって何ガッ!? 私はソプラノとはなんとも無いよ!!」 //

「・・・・ップ、 フフ 超さんのそういう所、初めて見ましたよ?」

「・・・・・・葉加瀬ぇ・・・」 //

「ほらほら、着きましたよ。」

「・・・まったく、あんまり人をからかうもんじゃないヨ。」




(はぁ~・・・葉加瀬もさっき言ってたけド、私達もソプラノに毒されてきてるのかナ。)


葉加瀬がエヴァンジェリンの家の呼び鈴を鳴らし、茶々丸が応対に出る。

そうして私は気持ちを入れ替えて、玄関をくぐった。






side ソプラノ



私と千草が居間でお茶をしていると誰かが来たようで、茶々丸が応対に出る。


「誰かきはったんやろうか?」

「さぁ、千雨でも来たのかな?」


千草と話していると、玄関の方から茶々丸が超と葉加瀬を連れてやってきた。


「あ~超と葉加瀬か、いらっしゃい。」

「お初に~、ウチは天ケ崎千草いいます、ソプラノお嬢様の召使やってます

よろしゅうお願いいたします。」


超と葉加瀬を見た千草が席を立ち、優雅に自己紹介と挨拶をする。


「はじめまして、私は超鈴音と言うネ、まだ少し日本語が苦手だけどよろしくお願いするヨ。」

「わ、私は葉加瀬聡美です。 よろしくお願いします。」

「わ、私はソプラノ・マクダウェルです。 よろしくお願いします。」

「??? わ、私は絡繰茶々丸です。 よろしくお願いします。」


私が葉加瀬のモノマネで挨拶したのにつられて、茶々丸も挨拶をし始める。


「もぅ、ホントにっ!! ソプラノさんが変なことをするから

茶々丸まで私のモノマネをし始めたじゃないですか!!」

「私のせいなの?」

「そうです!」

「千草ぁ、私のせいなの?」

「お嬢様は何も悪いことあらしまへんで。」

「千草~!」 「お嬢様~!」


私と千草が抱き合う。


「・・・・・どうすればいいネ。・・・コレ。」

「嘲笑えばいいと思うよ。」


茶々丸が皆にお茶を入れてくれる間に心を立て直した超と葉加瀬。


「それで、今日は何かあったっけ?」

「今日は茶々丸の様子を見に来ただけネ。」

「・・・・絶好調みたいですね、いろんな意味で。」

「あの・・・お嬢様、こちらの方達は茶々丸はんのお知り合いですか?」

「この二人はね、エヴァと3人で茶々丸を作った人達だよ。

私のことやエヴァの事も知ってるから、後多分千草の事も茶々丸のデータから知ってるよ。」


その一言で千草が呪符を構えて警戒体制に入る。

超は泰然としているが葉加瀬はびっくりしたようで超の後ろに隠れている。


「あ~、大丈夫だから千草。 彼女達は学園側じゃなくて

どちらかと言えば学園の敵対者だから大丈夫だよ。」

「せ、せやけどお嬢様ぁ・・・」

「千草も茶々丸を通して見られるのに慣れるまでは気になるかもしれないけど

なれたら少し気持ちよく・・・じゃなくて、彼女達もプライベートを覗くとか

そういう趣味は無い・・・・・はずだから安心・・・・・して?」


「「そんな趣味はありません(無いネ)っ!!」」


「・・・・・何も安心出来る要素があらへんのですけど・・・」

「してませんから! 覗きなんてしてませんよ千草さん!!」

「そうだヨッ! そんなことしてないかラ!!」


二人は必死で千草さんを説得している。

そんな中に茶々丸が爆弾を放つ。


「お二人は千雨さんの仮契約の様子や、マスターとソプラノ様の逢瀬を

録画保存していますが、まずかったのですか?

これからはそういう場面は見ないようにしたほうがいいでしょうか?」


ピシッ!!


空気が割る音がする・・・


「い、いやっ! 近寄らんといて変態っ!! ウチの身体はお嬢様に捧げたんです!

あんさんらに汚されるのはごめんやっ!!」 //


千草が私の背に隠れしがみつく。

千草の吐息が首筋にかかってくすぐったい。


茶々丸の爆弾発言により千草に変態の烙印を押された超と葉加瀬は

その場にへたり込む。


「あの~・・・なんていうか・・・・・・・大丈夫?」

「しばらく放っておいて欲しいネ・・・・・」 lllorz

「私は・・・変態じゃない・・・変態じゃないんです・・・」 lllorz



「何かまずかったでしょうか?」

「・・・茶々丸はもう少しTPOを弁えた発言ができるようになろうね。」

「はい、頑張ります。 ソプラノ様。」







「なんだ? この状況・・・?」


ちょうどその時、二階から降りてきたエヴァが居間の様子を見たが、

何が起きたかわからないようだ。


「マスター、私頑張ります。」

「・・・??? あ、あぁ、頑張れよ、茶々丸。」





混沌が支配するエヴァ家、この状況は別荘で訓練の終わった

千雨とチャチャゼロが帰ってくるまで続いていた。






ある日のエヴァ家 居間




「旦さん、お茶 入りましたえ~。」

「ん~ありがとう~、千草は日本茶入れるのうまいよね。

京都補正かな? かな?」

「そんなんあらしまへんよ、ん~強いて言うなら愛情やろか?」

「千草の愛の味だね!」


居間では私と千草、エヴァとチャチャゼロがくつろいでいる。


「おい、千草、私にも一杯入れてくれ。 玉露が良い。」

「オレニモー。」

「あんたら・・・自分で入れてんか、今忙しいんや。」

「忙しいも何も姉様と話してるだけじゃないか。」

「旦さんのお世話がウチの仕事や、っちゅうわけで今は仕事中や。」

「屁理屈を言うな! 茶々丸が居ないからお前が入れろ!」

「ほんまにこの金髪チンチクリンは・・・茶ぐらい自分で入れれるようにならへんと

いつか旦さんに捨てられるえ。」

「姉様がそんなことくらいで私を捨てるか! ・・・・・・・・・捨てないよな?」 lll

「大丈夫だよエヴァ、安心して。 エヴァはそのまま元気でいてくれればいいんだよ。」

「ハッハッハ! それ見たことか!! 私達の絆はお茶くらいでは壊れんわっ!!」

「いつまでその自信が続くか見物や。」


エヴァと千草はなんだかんだで口喧嘩も多いが

概ね仲は良好だ、唯我独尊のエヴァと

エヴァの我侭もおおらかに受け入れ 時に流す千草、エヴァ家は今日も安泰だ。


「そうだ、姉様は聞いたか?

あのぼーや、修学旅行の件が効いたらしく、

ジジィに修行の追加を願い出たらしいぞ。」

「へー、まぁ、ネギ先生には結構きつかったからね。

けど、いいんじゃない? 向上心があるのはいいことだよ。」

「何か最初は私のところに魔法を習いに来ようとしたらしいぞ?

ジジィが慌てて止めたんだとか。」

「へー、それはそれで面白いことになりそうだったのに。」

「何が面白いものか! いい迷惑だ。」

「そうかな? 才能があるから育てるのも面白いと思うんだけど?」

「ぼーやの才能は認めるが、あの性格ではな・・・・もう少し何とかなったら

考えんでもないんだが。」

「じゃあ、性格の方面でなんとかなったら魔法の一つでも教えてあげたら?

そうすれば それなりにエヴァの言うことも素直に聞く子に育つかもよ?」

「ふむ、それくらいなら・・・まぁ、それもあのぼーやがもう少し現実を知ってからだな。」

「お茶、入りましたえ。

何の話ですか? なんや、面白そうな感じやったけど。」


千草がエヴァと、ついでに自分と私、チャチャゼロのお茶を入れてやってきた。


「オー キツネオンナノチャハ ナカナカウマイナ。」

「そう思うんやったら、せめて名前くらい呼びなや、幼女人形。」

「今話していたのはネギ先生のことだよ、何か修行を追加でやるんだって。」

「へー、あの子が、このか様並に魔力は大きかったんやから将来が楽しみやな~。」

「だが今はただの魔力馬鹿だ、あんなものは使いこなして意味がある。

そういう意味では千雨の方がよっぽど使えるな。」

「エヴァは直弟子には甘いようです。」

「弟子の惚気乙や。」

「自分の弟子に誇りを持って何が悪いっ!!」 //

「全然悪くないよ~、ただ千雨には絶対言ってやらないんだよね。」

「ツンデレ乙や。」

「ツンデレオツ。」

「うるさい うるさい うるさいっ!!」 //

「釘乙。」 「釘乙や。」 「クギオツ。」  「・・・っく・・・・ギリギリ!」 //


皆で散々エヴァをからかう、彼女はこういう所はほんとうに可愛いし飽きない。






side 千草




ほんまにこの家は居心地が良いですな~。

あの金髪チビもあの時のことが嘘のようや・・・あんな恐ろしい力持ってるくせに

ここでは普通のおチビさんや。


京都のあの夜は、どうしょうもなかったし、ソプラノはんの案なら仇討ちもできるから

ソプラノはんのモノになる言うたけど・・・・このままココにおってもええかもしれへんな。


ウチ一人でココを出て行ったら、間違いなく西か東の追手に捕まってしまうやろ。

ここに居れば、仇を討たせてもろて、あんな強い人達の保護下に居れて

追手に怯えることも無い・・・ソプラノはんも優しいしな。


・・・・あかんなぁ。


コレで無事に仇まで討たせてもろうたら、ほんまにココから・・・あの人から

逃れられへんようになってまうし、逃げるなんて不義理犯そうとも思われへんやろ。


(ほんま・・・いけずな人や・・・・。) //


とにかくっ! 今は自分の為にも・・・まぁ、少しはソプラノはんの為にも、

力を着けて何があっても動けるようになっとかんとな!






side ソプラノ




「あの子の話で思い出したんやけど、旦さん、ウチにも修行付けてくれへんやろか?」

「千草の修行か~・・・エヴァは魔法だし 私は結界くらいしか教えること無いし・・・

そうだ、書庫に呪術書が結構あったから、

それを読んでもらって実戦の訓練は私達が相手をするって言うのでどう?」

「せやな~、ほならそれでお願いできますやろか。

結界も少し覚えたいから旦さんお願いできますか?」

「了解~、それじゃあ千草さんにも指輪渡しておこうか。」

「・・・・・ゆ、指輪っ!? あかん! あきまへんっ!!

ウチらまだ知り会うたばっかりや、いくらなんでも早すぎます!

そら、旦さんの気持ちはいつでも受け入れる準備はありますけど

もう少し順序を踏んでおくれやす! 仮定を楽しめないなんて・・・旦さんはいけずや!」 ///


結婚指輪と勘違いしたのか?

初めて見るが、慌てる千草はすごく可愛かった。


「・・・・・貴様、何の話しをしている?

その指輪じゃないぞ。」 #

「・・・ちょ、ちょっと勘違いしただけやおまへんか。」 //

「私が言う指輪は、修行に使ってる魔法球の中で老化を抑えられる効果のある指輪だよ。」


本当は指輪の魔力が枯れるまで老化を抑える効果があるが

魔法球限定だと言っておく。


「・・・・そ、そんな夢のような指輪が・・・あるんですか・・・・・・

す、すぐにおくれやす!! ウチにその指輪をっ!!」


千草が私の服の襟をつかんで振り回す。


「わ、渡す!! ・・・渡すからっ!  ・・・は、離して!」


老いはすべての女性の天敵のようで、千草も例外ではなかった。

これで、私と仮か本契約したら不老になると言ったらどんなことになるか・・・ lll


この日以降、エヴァの別荘の住人が一人増え、

千雨とお互いいい修行相手が増えた。


千草は今までの下積みがあるのか、やはり呪術系が得意で

私が教える結界は苦手なようで、そっちの才能がないのが残念だと嘆いていた。









エヴァ家 魔法球内部の別荘




別荘内部の城内広間ではチャチャゼロと千雨が訓練をし、

脇の木陰に練習を兼ねた結界を敷いて読書中の千草と

お茶を楽しむエヴァ、私、茶々丸がいる。


チャチャゼロと千雨の訓練は、チャチャゼロが一方的に攻め、

千雨はそれを回避、防御、魔法での撹乱などの方法で

攻撃を受けないいことに専念している。


当初よりの千雨の希望、倒すことよりも己の生存を中心に修行している為、

千雨の回避、逃走能力は凄まじい。


そのかわり火力は完全に捨てているので、

SLB以外の魔法で上級の相手を倒すことは無理だろう、

千雨自身もそれでいいと納得している。


「千雨はんはほんまに凄いですな~、あの人形の攻撃全部躱してはるで。」

「修行の賜だよね~、幻術や魔法の射手 (改) を織りまぜて

本気で回避に徹したら、並の相手じゃ本体の姿すら確認できなくなるよ。」

「ほんまですか? さすが旦さんの従者というだけはあるんやな~。

ウチも旦さんの恥にならんよう頑張りますから よろしゅうお願いします。」

「うん、でも千草はもう十分に私の従者として合格点超えてるから無理はしないでね。」

「はい♪」

「ふん、茶々丸、お前も私の従者として相応しい姿を見せろよ。」

「了解しました、マスター。」


私達が話している間に向こうも今日の修行が終わったようで

コチラに休憩にやって来る。


「お疲れー 千雨、チャチャゼロ。」

「お~、今日も疲れたぁ~。」

「サイキン チサメトヤッテモ オモシロクネーゼ、

ムカシハ アンナニイイヒメイヲ アゲテタノニヨ。」

「・・・・毎度毎度あんな目に合わされてたまるかよ。」

「だが千雨もまだまだだな、そろそろチャチャゼロも本気を出すようにするか?」

「オー マジカ? ソレナラマタヒメイヲ キカセモラウゼ。」

「勘弁してくれよ・・・せっかく無傷で済むようになってきたのに・・・。」

「それでは修行にならんからな、少し考えてみよう。」

「先輩~、先輩からも何とか言ってやってくれよ。」

「エヴァもやるのはいいけどほどほどにね、

千雨は女の子なんだから傷なんか残したらかわいそうでしょ。」

「・・・全く、姉様は家族には甘すぎる。」


茶々丸から渡されたスポーツドリンクを飲む千雨とワインを飲むチャチャゼロ、

二人を加え、ちょっとしたお茶会になる。


そんな時に千草から疑問が上がる。


「ココでお世話になるようになって、皆の修行は何回か見させてもろうたんやけど

ウチの旦さんが修行してる所見たこと無いんです、

旦さんはどれくらいの腕前なんですか?」

「あ~姉様な・・・なんて言ったらいいか・・・・・・」

「先輩か~・・・・」

「アネハナ・・・」

「ソプラノ様は・・・・」

「え・・・・なんかまずいこと聞いてしもうたやろか?」 lll

「いや、従者として主の実力を知っておくのは当然だ、問題ない。

ただな・・・・」

「ただ・・・?」

「姉様はココで本気は出せないんだ、出すとこの魔法球が壊れる。

本気じゃなくても、姉様の楯というか羽は私達じゃ破れないから

防御に徹すると何もできなくなる、回避も数百年の積み重ねがあるから

近接戦闘じゃ私くらいじゃないと掠ることできん、

攻撃は食らうと私以外だと下手したら即死で訓練にならんのだ・・・」

「・・・・・・・」

「剣術とか武術、投擲とかな、限定した条件でならいいんだが

さっきの千雨のような総合での戦闘訓練は相手が居なくてできないんだ。」

「・・・・ほんなら旦さんの戦闘の力はこの中では?」

「最強って言うか最悪だな、質が悪すぎる。

姉様が本気で私を殺しに来たら何もできずに殺されるだろうな。」

「・・・・エヴァはんが・・・ですか?」 lll

「・・・百聞は一見にしかずか、ここなら多少は大丈夫か。

姉様、千草にアレをやってやれ。」

「え~、やるの?」

「千草には見せておいたほうがいいだろう? 従者なんだから。」

「しょうがないか・・・じゃあ千草、今からいつでもいいから私に攻撃してみて。」

「・・・・やるからには本気で行きますえ?

旦さんの従者としてみっともない所は見せられへんよって。」


千草がそう言うと、目付きが変わり、千草がまとう空気も変わったような気がする。


「行きますえ・・・」

「茶々丸の位置はっと・・・限定空間は3mでいいかな?   『我に仇なす事を 禁ず。』 」

「お札さん!!お願いやっ!!」


私の宣言と共に空間を限定して私の世界を構築する。


千草はお札に魔力を込め起動しようとするが、反応がない。


「・・・・はっ? あれ? どういう事や・・・??」


その後千草は何枚かお札を試すがすべて起動しない、

チャチャゼロからナイフを借りて私に斬りかかるが、そうしようとすると身体が動かなくなる。



ピシッ!


「姉様っ! もう限界だ!! 魔法球がもたん!」

「おっとと、了解~っと。」


エヴァの合図と共に構築した世界を元に戻す。


それと同時に魔法球内の魔力が一気に減り、

維持にすべての魔力を使うようエヴァが調整する。


「ふぅ、危なかったぞ姉様。」

「外でやったほうが良かったかもね。」

「先輩・・・もう少し加減できないのか? それ。」

「コレは加減とかは・・・してる方なんだけど。」

「な、なんやったん・・・今の?

ウチ何もでけへんかった・・・・」


落ち込む千草をエヴァが励まそうとする。


「あ~、あんまり気にするなよ千草。

分かっただろ? 私が何もできずに殺されるといった意味が。」

「・・・・え? じゃあエヴァはんも同じようになるんですか?」

「ああ、姉様の本気の能力は世界を創る、塗り替える、体験したからわかるだろう?」

「そないな・・・アホな・・・・・神さんでもあるまいし・・・・」

「千草、私のこの能力は凄い分リスクも大きくてね、

起こした結果の分その振り返しも大きいんだ。

現に今の少しの間でさえ この魔法球が壊れそうになったでしょう?

外ならもう少し負荷が分散されるけど、

ココだと魔法球内にしか負荷がかからないから魔法球が持たないんだよ。」

「・・・・・・そないな力・・・。」

「そう、こんな力は簡単には使えない、だから使うときは、

それなりの準備をしてから少しだけ使うんだ。

さっきみたいな強引な使い方はほとんどしない、

それこそ私の人生で数えるくらいしか使ったことはないよ。

だから説明のために今は使ったけど、普段は使わないものと考えておいて。」

「わかりました。」

「普段私が戦う必要があるときは、この剣とこの楯、あとは身につけた技術かな。」


私は千草に数本の黒鍵と光鷹翼を1枚見せ説明する。


「この剣は私が魔力を込めると刃ができて、投げてしばらくすると勝手に戻ってくる。

あとこの楯、光鷹翼って言うけど、ようはすごく硬い、エヴァでも破壊できないよ。」

「へ~エヴァはんでも無理ですか。」

「大分昔にエヴァが躍起になって破壊しようとしてたね。」

「ふんっ・・・・・まだ諦めたわけではないぞ!」

「まぁ、そんな感じだよ。 私はほとんど戦わないけどね。」

「姉様に戦わせたら必要以上に周りが破壊される。

千草気をつけろよ、姉様が本気で投げた黒鍵はあそこの城壁くらい楽に貫通するぞ?

受けようなんて死んでも思うなよ。」

「・・・あはは・・・・・・」


千草もあまりの非常識の連発に、顔をひきつらせている。


「あれ? 先輩の黒鍵って楯に向けて投げたらどうなるんだ?

矛盾って例え話の奴。」

「盾の方が硬いよ。 黒鍵事態は少しいい剣くらいの性能だから。」

「千雨・・・あの楯、気をつけろよ?

昔姉様が黒鍵を持つ前、あの楯の形を変えて剣のように使ってたが、

頑丈な岩でも水のように切り裂いたぞ?

アレは通常は形は羽のようだが変幻自在で平面ならばどんな形にも変化するぞ。」

「マジかよ・・・・先輩、非常識もいいかげんにしろよ?」

「さすがウチの旦さんや、惚れ直してしもうたやん!」


さっきまで凹んでいた千草が私に抱きついて大喜びし、

それを見たエヴァと千雨にボコボコにされる。


「バカ姉がっ!・・・・・・・・あ、まずい。」

「どうしたエヴァ?」

「さっきの姉様の力とか茶々丸が見てるよな?」

「・・・・あ~・・・・超か。」

「いてて、それなら大丈夫だよ、さっき力を使ったときに茶々丸の位置まで囲んだから、

茶々丸には悪いけど、今日の別荘内の記録はできないようになってるよ。」

「・・・・確認しました。本日別荘に入って以来の記録が存在しません。

現在進行形で記録が妨害されてるようです。」

「一時的なメモリには残ってるけどデータとして記録はできないからね。

メモリも今から晩ご飯でも作ってる内に書き換えられるだろうからね。」


茶々丸が悲しそうな顔で私を見つめる。

流石に記憶を勝手にいじるような真似になって罪悪感が湧く。


「ソプラノ様・・・・・」

「ごめんね、茶々丸、こればっかりは・・・ね。 今度何か埋め合わせするから。」

「はい、ソプラノ様の立場上しょうがないことだと理解しています。

お気になさらないでください。」

「うん、ごめんね・・・」


茶々丸の手を握り、もう一度謝る。 茶々丸も私の手を優しく握り返してくれる。


「なんだ、その・・・・私も少し迂闊だった、許せ茶々丸。

あと分かってると思うが、千草も口外するなよ?」

「ウチの旦さんに仇なすようなことウチがするはずあらしまへん。」

「今日は皆疲れたから早めのご飯にしようか?」

「オウ サケデモノモウゼ。」

「お前はさっきから飲んでるだろう・・・茶々丸、今日は肉が食いたい。」

「了解しましたマスター。」

「じゃあ私と千草さんで手伝うよ。

先輩は・・・エヴァとゆっくりしててくれ。」

「ん~、おまかせした~。」




少し早めの夕食を皆で楽しみ、そのまま飲み会へと進行し、夜は更けていった。












「それで、先輩に言ってやったんだよ。

先輩を私のモノにするって!」

「違うよ千雨、それは私が言ったんだよ。」

「そうだっけ?」

「そうだよ、その後千雨が、センパイィ~ もう好きにしてぇ って言って。」

「そんなこと言うわけねーだろ! なぁ、エヴァ!」


「貴様どうでもいいが私の尻から手を離せ・・・・」

「ホラ、エヴァも違うって。」


現在飲み会が進行し、いい感じに千雨が出来上がっている。

エヴァと私を両方に侍らせ、セクハラしつつ仮契約の時の思い出話をする。


「それで、その仮契約って何やの? 千雨はん。」

「仮契約って言えばあれだろ? キスだよ、濃厚な。」

「違うよ千雨、舌で唾液を交換し合うんだよ。」


私もいい感じに出来上がっていた。


「へーお二人共 そんなことしはったんですか?」 #

「千草様、その時の様子が高画質で録画してありますが?」

「ほんまでっか!? 後でゆっくり見させてもらいましょか。」

「御意。」

「マトモナノハ オレダケカ・・・」

「私もだ! 全く・・・千雨と酒を呑むといつもこれだ・・・・」

「ソウイッテモ イツモスキナヨウニ サセテルジャネーカ キモチイイノカ?」

「馬鹿か!!

千雨はな・・・・好きなようにさせないと追っかけてくるんだ・・・どこまでも・・・な。」


過去にトイレまで追っかけられたことを思い出したようだ。


「それに私が姉様以外に感じるかっ!」

「エヴァにゃんの愛にお姉ちゃん感動した! 今日は飲もう! エヴァの愛に乾杯っ!」

「エヴァの情欲にっ!」 

「なにが情欲だ、千雨!!」

「マスターの歪な愛に。」

「エヴァはんの病的な愛に!」

「貴様らいいかげんにしろぉ~~っ!!」




  1. 2012/03/18(日) 18:48:56|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  023



side 夕映




女子寮




先日学園長から聞いた話・・・天ケ崎 千草さんの話

おそらく私と楓だけ・・・

あの夜ソプラノと千雨さんがいた事を知っている私達だけが

あの話におかしい点があると気がつくはずです。


彼女の話には本山でソプラノと千雨さんが居たという話が全く出てきてないということに。


千草さんはエヴァンジェリンさんに恩があると言ってましたが

知る限りエヴァンジェリンさんは千草さんと接触を持つ機会があるはずないのです。


エヴァンジェリンさんはあの大きい鬼のような物、リョウメンスクナというらしいですが

あれを倒しましたが、その後私達と一緒に池にいたはずです。


逃亡した千草さんを捕らえれるとしたら・・・・あの場にいなかったソプラノと千雨さん。


実際石化したネギ先生を木乃香さんが治療した時、

エヴァンジェリンさんは 「姉様ならなんとでもなる。」 と言っていたはずです。

コレはつまり、ソプラノ自身もかなり高位の魔法使いか それに準ずる者。


それに千草さんが仕えるのが、

エヴァンジェリンさんじゃなくてソプラノというのも気になります。


そう考えれば、千草さんを捉えたのがソプラノで、説得も彼女がしたんでしょう。

その結果千草さんがソプラノに仕える・・・ならばなぜ素直にそう言わないのか?

別に素直に話してもおかしくはないですし・・・問題があるとすれば・・・

ソプラノ自身が魔法使いであることを知られたくない・・・?

千雨さんが魔法使いであることを知られたくない・・・?




むぅ~まだこの話裏がありそうです。


ソプラノ・・・・貴方にいったい何があるんですか?

私には、教えられないことなんですか?


(もっと貴女の事を知りたいです・・・・)






side ソプラノ




エヴァ家


「千草~準備終わった~?」

「えろう おまたせしてすんまへん。 ほないきましょか?」


修学旅行から帰り、学園への千草の受け入れも完了した次の日。

私と千草で日用品の買出しをすることとなった。


「千草は何が必要なのかリストとか持ってきてるの?」

「ちゃんとリストを作ってもってきましたえ。

あと、和服の店も教えてくれへんやろか。

旦さんウチの和服気に入ってくれてるんやろ?」

「そりゃぁね、千草といえば和服、できたら日常的に着ていて欲しいからね。」

「ほなら、ご期待に答えへんといけませんな。」


こうして二人で買い物にでかけた。





一方その頃・・・




side エヴァンジェリン




「姉様達は行ったか・・・」

「お二人で買い物にでかけました。」

「では、会議を始めるぞ。」




エヴァ家 エヴァンジェリンの部屋




「今日の議題は天ケ崎千草の危険性についてだ。」

「千草様に何か問題でもありましたか?」

「問題あるだろう!」

「???」


我が従者ながら情けない・・・茶々丸はあの女の危険性に気がついていないようだ。


「いいか、茶々丸、あの女狐は危険だ。

必ずそのうち姉様に手を出すに違いない。」

「手を出す? 攻撃するのですか?」

「違うよ! 千草さんは先輩に・・・・その・・・あの・・・・・」 //

「貴様もヤったことだろうがっ!! 今更照れるな!!」 //

「ヤったとかいうな! お前と違って私は・・・純粋なんだよ!!」

「何が純粋だ! 私は忘れておらんぞ、

貴様が修学旅行で姉様を強姦まがいに押し倒したことを!!」

「ばっ! そんなことしてねーよ!! チョット迫っただけだっ!」 //

「お二人共、今日は千草様の話なのではないですか?」

「・・・う、うむ、そうだった。」 「・・・わりぃ。」


「話を戻すぞ、天ヶ崎千草だが、あの女狐h 「そこまで戻らなくていいんだよ!」 う、うむ。

それで、何とかしてあの女狐が姉様に手を出さないようにしなければならんのだが

どうしたものか・・・? 何か案はないか?」

「案って言ってもな~、なるべく二人っきりにさせないとか・・・?」

「もうすでに二人っきりで買い物に出かけていますが?」

「・・・・・なん・・・だと? あの女狐! もう姉様に手を出すつもりか!?

まだ出会って1週間も経ってないだろう? は、早すぎないか?」 //

「わ、私だって時間で言えば10数年は我慢してたのに・・・コレが大人の女ってやつか。」

「私など・・・・・わ、私のことはどうでもいいっ!!」

「誰も聞いてねーよ! 今は千草さんのことだよ。」

「そうだった・・・とにかく今は奴の情報が少ない。」

「そういえばあの人の事あんまり知らないな? ・・・・あの人何歳なんだ?」

「20代前半から後半でしょうか?

少々若く見える分があるので正確にはわかりません。」


茶々丸の年齢判断に私達は驚愕する。


「・・・・適齢期じゃないか、もう、いつ結婚してもおかしくない・・・」

「まさか・・・なぁ・・・・・・・あれ? 千草さんってあれ以来ずっと先輩にくっついてるな。」 lll

「千草様はかなりソプラノ様に好意を持たれている様子です。」 #

「・・・あの女、何でそんなに数日足らずで姉様に入れ込んでるんだ?

おい、千雨、あいつを引き込む時お前もいたんだろう、何があった?」

「なにがあったって・・・・割かし高圧的に先輩が話しを進めていたぞ?

正直私も何であの話し方であそこまで先輩に好意をもつのか不思議なくらいだ。」


私達は3人で唸る。 ・・・あの女に何があったんだ?


「千雨順番に話せ。」

「ん~、まず最初は千草さんの行動を全否定してたな、無駄だとか言って。」

「ふむ、悪くない交渉方法だな。 一度叩き潰すのは。」

「その後大泣きしてたな、先輩が千草さんの頭を抱いてしばらく泣きっぱなしだったぞ。」

「・・・ふむ、一度叩いて優しくする作戦か?」

「それから幾つか選択肢を上げてたようだけど、酷かったぞ。

ほとんど死ぬか先輩のモノになるかの二択みたいなもんだった。」

「精神状態が不安定なところにその選択肢か、姉様もなかなか・・・」

「その後で千草さんの敵討ちを先輩が手伝うとかいう話になって

千草さんが先輩のモノになるって決めてたな。」

「ふむ、特に問題ないな。」

「え?・・・・問題無いのか。

その後は・・・千草さんが何でそこまで欲しがるのか? とか聞いて

後は先輩のフェチな欲望垂れ流しで千草さんが欲しいとか騒いでたな。

その後に先輩が男だとバラして千草さんの毒気が一気に抜けて、

エヴァがグルだとわかって千草さんが卑怯だとか喚き出して

後はもう無茶苦茶、お互い好き放題言って気がついたら腕組んで旅館に帰ってきた。」



「「「どうしてこうなった・・・・・・?」」」



「ワケがわからんぞ!! どこに姉様に惚れる要素があるんだっ!?」

「私にもわかんねーよっ!! ありのまま起こったことを話したんだよ!

な… 何を言ってるのか わからねーと思うが

私も千草さんが何をされたのかわからなかった、

頭がどうにかなりそうだ・・・」

「・・・・あの、もしかしたら千草さんは特殊な性癖の持ち主なんじゃないでしょうか?」

「どういう事だ・・・?」

「超が私に入れたデータによると、

ドMです、押しに弱い、力づくでモノにされることに喜びを感じるという件に該当します。」

「そんな女いるわけねーだろ!! 超もどんなデータいれてるんだよ! エロゲかよっ!!」

「いや・・・まて・・・・・・・それならば納得がいく。」 lll

「・・・いや、お前がちょっと待てよ? 何考えてるんだ、大丈夫か?」


私の推測が気に入らないのか千雨が何が凄いバカにするような目付きに変わる。


「最初に精神的に叩き潰して、優しく胸で泣かせて、

選びようがない選択で身動きがとれない様にして病的な好意をぶつける・・・

千草のような変態の完璧な攻め方じゃないか・・・・っ!?」

「・・・・あの人が変態扱いかよ。」 lll

「セオリー通りですね。」

「オマエも待てよボケロボ、データベース入れ替えてこいよ。」

「姉様・・・・・そこまで計算していたのか・・・・・恐ろしい娘っ!?」

「さすがソプラノ様です。 私のセカンドマスターに相応しい仕事です。」



「こいつら・・・・もうダメだ・・・・・・・なんとかしn・・・・私には無理だ。」 orz







こうして私達の第一回 千草対策会議は終了。

天ケ崎 千草は 真性ドMという認識で一致した。



「いや、してねーよ・・・」







side 千草




「・・・・クチュンッ!」

「ん? 千草大丈夫? 寒いの?」

「あ、すんまへん、誰かウチの噂でもしてはるんやろうかね?

なんもあらしまへんよ、大丈夫です。」

「で、さっきの話に戻るけど、千草ってどうしてそんなに素直に私について来てくれたの?

自分で言うのもなんだけど、かなり強引に有無をいわさず連れてきたつもりなんだけど?」

「・・・つまりそれだけウチのことが欲しかったんやろ?

女がそこまで真っ直ぐ男に思われて、甲斐性まで見せられたら・・・

惚れてしもうてもしょうがあらへんやん・・・・」 ///

「・・・・ご、ごめんね! 変なこと聞いて。」 ///

「ええんよ、ウチはもう旦さんのモンなんや、なーんも隠すことなんかあらへん

いつでも好きなようにつこーておくれやす。」 //




千草のドM疑惑はまだ始まったばかりだった。







side ソプラノ




修学旅行から数日後のエヴァの家にて




「エヴァ~私これから魔法世界に行くけど何か欲しいものある?」


現在今ではチャチャゼロを頭に乗せた千雨がエヴァと

ノートPCでなにやら捜し物をしている。



「ん、今は特にないな。

何か良い酒か面白そうなものがあったら買ってきてくれ。

おい、千雨この方法が効率よくないか?」

「ん~了解。」

「コレは金だけで経験値はうまくねーよ。」

「オイ、コンカイモオレヲ ツレテイケヨ。」

「チャチャゼロは今回は我慢してくれる?」

「ナンダヨ オモシロクネーナ。」

「先輩、私には土産はないのか?」

「千雨は私と一緒に行くから必要ないじゃん。」


「・・・は? 私も行くのか?」


自分も一緒に行くことが意外だったのか、千雨は素っ頓狂な声を上げる。


「今回は向こうの協力者との定時連絡なんだけど、いい機会だから

千雨も一緒に連れていこうと思ってね。」

「あ~・・・とうとう私も魔法世界デビューか・・・」

「まぁまぁ、今回はホントに何も無いから、向こうで観光でもしようよ。」

「ウチは連れていってくれへんの?」


庭の方から千草が洗濯物を抱えてやってきた。


「千草は今回はお留守番してて、今回会う人は魔法使いの人だから

あまりいい気分もしないでしょう?」

「ウチは旦さんと一緒に居たいだけやのに・・・」

「・・・・おい、お前の目的は敵討ちだろう。」

「それはもちろんそうや、けど人生恨みだけじゃあらしまへんで。」

「とにかく今回は家で待っててよ、日帰りの予定だから夜までには帰るし。」

「そうですか・・・・ なら、今日はおとなしく旦さんの部屋で枕を濡らして待ってます。」

「おい、千草 自分の部屋があるだろう、何でわざわざ姉様の部屋に行くんだ。」

「そんなんウチの勝手やおまへんか。」

「だめだ! この家では私がルールだっ!!

お前は自分の部屋で泣いてろ!」

「あんさんかて、散々旦那さんの部屋で鳴いたやろ、ウチがどこで泣こうがウチの勝手です。」

「ば、馬鹿者! 誰が姉様の部屋で泣くか!!」 //

「嘘や! 昨日の晩かて、旦さん部屋の方からエヴァはんの鳴き声が聞こえてきてたで!」

「・・・・は?・・・昨日の夜?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ば、バカッ!!

それは意味が違うだろう!!」 ////


エヴァと千草二人でギャーギャーと言い合いを繰り返す。


「あの二人は放っておいて、千雨 一五分くらいで着替て装備を整えて玄関に集合ね。」

「あぁ、分かった・・・・・けど先輩、昨日の夜の事は後できっちり話してもらうからな。」


出発前からいきなり憂鬱な気分になった・・・






同日 魔法世界MMのある宿屋




「先輩、ココで待ち合わせなのか?」

「そうだよ、もう少しで相手の人が来るからお茶の用意しておいてくれる。」


そう頼むと千雨がポットやカップを用意し始める。


「OK・・・・・そういえば相手はどんな人なんだ?」

「この国、メガロメセンブリアって言うんだけど、そこのエライ人だよ。」

「ふ~ん、何でそんな人と先輩が知り合いなのか聞いてもいいのか?」

「今ここでは待って、帰った時に時間を見て話から。」

「ん、分かったよ。」


そうして千雨の用意したお茶とお菓子を食べながら、しばし雑談という名の

詰問会が開始され、昨晩の事について詰問されていると、

部屋の入口から不規則なノックが聞こえてくる。


「は~い、開いてるからどうぞー!」


私の呼びかけの後、ドアが開き、クルトが一人で入ってくる。


「こんにちわ、見た感じ元気そうね。」

「ソプラノさんも元気そうで何よりです。 そちらの方は?」


クルトは千雨を見ながら問いかける。


「この娘は私の従者、の長谷川 千雨って言うの。

可愛いからって手を出さ無いでよ?」

「は、長谷川千雨です。 よろしくお願いします。」

「コレはご丁寧に、私はクルト・ゲーテルです。 こちらこそ宜しく お嬢さん。」


現在千雨はメガネを外し、髪をアップにして変装している。


「それじゃあ、早速用事を済ませましょうか。」

「そうですね。 では、現在の国家間の状況から・・・」


私とクルトが現在の魔法世界の動きや国家間の緊張具合などの情報を交換している間

千雨は椅子に座っておとなしくしている。 多少緊張しているようだ。


そうして定時連絡での情報を交換し終えた後、別の話題に移る。


「そうそう、クルトの情報のおかげで、天ケ崎千草さん、無事に契約に応じてくれたよ。

助かったよ。 引き続き、リストの人間の状況だけは確認お願いね。」

「わかりました。 彼女うまく応じてくれましたか、さすがですね。

どんな娘ですか? 貴方が欲しがるなんて興味がありますね。」

「いい娘だよ~、京都弁で黒髪、和服が似合って、オマケにメガネっ娘だよ!」

「・・・あの、そう言うことではないんですが・・・」

「・・・・・・・」


千雨がおもいっきり呆れている。


「え、えっとね・・・・術者としては平均よりは優秀だよ、こっちで鍛えればもっと伸びそう。

ちょっとおっちょこちょいな所もあるけど、謀略系の素質があるね。

クルトが欲しくなるかもね~。」

「それは是非ともお会いしたいですね。」

「彼女の用事があるからね、すぐにとは言わないけど、もう少ししたら連れて来るよ。

彼女の力も私達の力になるからね。」

「その時を楽しみにしていますよ。

それと元老院の状況ですが・・・まずはこの書類を。

当初の工程より多少遅れています。 申し訳無いです。」


クルトの差し出した書類を見ながら説明を聞く。


「あ~、コレはクルトの責任じゃないからしょうがないよ。

前の情報通りに数が多いね。」

「はい、以前追加で貰った資金のおかげで多少進んだんですが

それ以上に内部が酷い状況で、こちらの協力者は予定以上に増えているんですが

予算の都合で、摘発の進みが悪いです。」

「ん~・・・・コレは少してこ入れが必要かもね。

・・・・そうだ、クルト 私のお願いを聞いてくれない? 対価は資金の追加で。」

「お話次第ですね、貴方のお願いは油断すると とんでもない事を頼まれますから。」

「前のアレはそんなに変なことじゃないじゃない・・・」

「アレは、私の精神に重大なダメージを受けたんです。

あんなのはもうコリゴリですからね。」

「・・・・・先輩、何を頼んだんだよ・・・」


クルトはその時ことを思い出したのか、冷や汗を流している。


「そ、その事はもういいじゃない。

それと今回のお願いはそんなに変なことじゃないよ。」

「そう願いますよ・・・」

「今回は元老院の掃除が終わって立て直した後、

MMに8~10人くらい、の戸籍が欲しいんだ。

希望者が出たらもう少し多くなるかもしれないけど。

あと出来れば税金や保険の面で優遇措置とか着いたらいいなー。」

「ふむ、それくらいならなんとでもなりますが、どうしてそんなものが必要なんです?」

「元老院の掃除が終わってこの国が暮らしやすくなったら、

私の家を立てて皆で住むことも考えててね。

今の家もいいんだけど、最近何かとうるさくて ゆっくりできないって・・・・エヴァが・・・」

「あ~、ネギ君関係ですか。 この間は大変だったらしいですね、

こっちにも連絡が来ましたよ。」

「そうなんだよ、学園長も悪い人じゃないんだけど身内に甘いところがあるからねー。

今回はそれがおもいっきり悪い方向に動いちゃったね。」

「彼の気持ちも理解はできます。 極東に置いて関西の組織と協力体制を組めれば

ほぼ安定するでしょう・・・が、今回は急ぎすぎて足場を固めるのが疎かでしたね。」

「まぁ、そのおかげで千草さんと仲良くなれたからね、感謝してるよ、学園長には。」


私達のカップにお茶がないのを確認した千雨が

新しいお茶を作って入れ直す。


「ありがとうございます、それでは戸籍の方は準備しておきますので、

人数や、希望者ができたら連絡をください。

税制面は頑張りますが あまり期待しないでください、後犯罪歴のある方は

少し難しい部分が出るかもしれません。」

「了解~、追加の資金は多めに出すよ・・・・・・これくらいで足りる?」

「・・・・・そうですね、十分足りますが・・・・もう少しおまけしてくれませんか?

貴女の家を立てる時の土地の申請などで融通が効くようにしますので。」

「まったく・・・クルトもおねだり上手になっちゃって・・・

何でクルト女の子じゃないんだろう? 絶対放っておかないのに。

・・・・っと、これでいい?」

「ありがとうございます。 私は男でよかったと思ってますよ?

貴女に目をつけられずに済みますから。」


元老院関係の書類を燃やして処分し、次の話に移る。


「で、アイツらはどう? 最近動きが激しくなってきてるようだけど。」

「そうですね、高畑君が優秀なので末端の組織はかなり潰せています。

以前の大戦のように好き勝手暴れまわる事はもうないと思います。」

「そっちに連絡行ってるかな? 京都の件でアーウェルンクスが出てきてたの?」

「表立って私の所には来ませんでしたが、裏から情報が来ました。」

「じゃあいいね、その情報を握りつぶした所はチェックしてる?」

「今までチェックを抜けていましたが、今回の件で調べてる最中です。

進捗はいいので潰せると思いますよ。」

「・・・鍵は見つかってる?」

「・・・流石にきついですね、Master Keyが数本しか集まってません。」

「私、Grand Master Key 1本持ってるけど、そこから解析したらもう少し集まらないかな?

できたら10~20本くらいは欲しいんだけど。」

「・・・・貴方が1本持ってたんですか・・・そうですね、可能性はあると思います。」

「それじゃあ解析を始めるしか無いか・・・封印を解くと感知される可能性があるから

やりたくはないんだけど、時間ももうあんまり無いしね。

エヴァに頼んで解析してもらうよ、データを送るからそこから鍵を集めてみて。」

「・・・・了解しました。 最優先で動きます。」


それからも、幾つか案件を話し、気がついたら陽が傾き始めていた。


「それじゃあ今回はこんな所かな?

何か忘れていることとか無い?」

「こちらは問題有りませんね。」

「それじゃあ・・・・あ、そうだ!」

「何か有りましたか?」

「この街の名物のお酒とか、最近流行ってる魔法のアイテムとか無い?

おみやげ頼まれてるんだ。」

「・・・・そうですね、西地区の方に最近良いワインを作っている所が、地図を書きますね。

最近流行っている魔法のアイテムですか・・・・

まほネットに接続できる新しい端末が出てますね、機能がかなり上がって、私も使ってます。」

「ありがと~、早速買いに行ってみるよ。」

「それではこれで失礼しますね、長谷川さんも、

彼女の相手は疲れると思いますがお元気で。」

「私の相手が疲れるはずないじゃん、ねー千雨。」

「アハハ・・・ハ・・・・・・ありがとうございます。」

「・・・・疲れないよね?・・・・・・千雨?」


最後に余計なことを言って、クルトは部屋から出て行った。


その後乾いた笑いをする千雨に元気を取り戻してもらうのに時間がかかったが、

街に出て、おみやげを買い集め、私達は魔法世界から家に帰ることにした。









その晩、千雨の部屋



「ねぇ千雨? 私と居て疲れないよね?」

「大丈夫だよ先輩、気にし過ぎだよ。」

「だよね、クルトが勝手にそう言ってるだけだよね。」

「先輩といると素の自分で居られるからね、疲れるなんてことはないよ。」

「だから、ちうたんって好き~。」

「ちょ、先輩っ! どこ触ってるんだよ。」

「・・・・どこって・・・・ねぇ?」

「ちょ・・・・やめ・・・あっ・・・・・・・・んぅ・・・」

「ちうたん・・・暖かいね・・・・」


・・・

・・





「もうダメっ! ダメだって、先輩!!」

「え~だって・・・・ほら・・・ココ・・・ちうたんが・・・・・・」

「んっ・・・・くぅっ! ・・・・あ・・あぁ!?」


・・・

・・




「マジで・・・・ハァハァ・・・もう・・・ダメ・・・・」

「・・・だってちうたんまだ、6回しか・・・」

「・・・もう十分・・・・・・ハァハァ・・・寝かせて・・・くれ・・・」

「・・・・・・しょうが無いちうたん・・・・じゃあ寝てていいよ、私が勝手にスルから。」

「・・・っ!? ちょっと・・待った・・・・・・・」


・・・

・・




翌朝


(マジで先輩の・・・相手は疲れる・・・なんてもんじゃん・・・ね~・・・・) ガクッ



  1. 2012/03/18(日) 18:48:28|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  022




「お疲れ様でした、千草さん。」

「・・・・・あんさん・・・・・何でこないな所に・・・・。」


私と千雨は千草さんと森の中で会っていた。


「どうですか?

千草さんの願いは叶いましたか?」

「・・・・・いけずなお人やな・・・・知っててそないな事を聞きはる。」


視線をそらす千草さんが、辛そうな顔で答える。


「でわ、質問を変えますが。

リョウメンスクナ、あの鬼の力を得てどうするつもりだったんですか?

西の本山はアーウェルンクスによってすでに壊滅状態、

明日までは応援も来ないでしょう、その間にリョウメンスクナを従えて

・・・京都の街でも焼き払いますか?」

「そ、そないな事はせえへん!!」


心底嫌そうに千草さんは答える。


「では、あの鬼で何をしますか?」

「・・・・ウチは、ただ西洋の魔法使い共に・・・」

「復讐はできましたか?」

「・・・・・」


千草さんは何も答えずただ黙りこむ。


「私言いましたよね?

千草さん願いが 「 その方法で かなうといいですね。」  と。」

「・・・・・何が言いたいんや。」

「千草さんの願いは両親の復讐、

西洋魔法使いなんて・・・本当はどうでもいいんじゃなかったんですか?」

「そないなことあらへんっ!! ウチは・・・西洋魔法使いが大っきらいや!!」

「それですよ、千草さんは西洋の魔法使いが嫌いなのは感情でしょう?

願いとは別のものじゃないんですか?」

「・・・・・っ!?」


千草さんは酷く驚いたような、悲しそうな表情を見せる。

あまり追い詰めるのもかわいそうだとは思うが、

あえて千草さんにためにさらに追い詰める。


「貴女が今回行なったこの事件・・・とでもいいましょうか、

確かに東の組織、西洋魔法使いには凄い嫌がらせになったでしょう、

でも同時に貴女の所属している西には大打撃になったでしょうね。

リョウメンスクナが暴れていれば組織が壊滅していたほどに。」

「・・・・・そんな・・・・ウチ・・・そないなつもりは・・・。」

「ご両親の復讐は結構です、私も千草さんと同じ立場になったら

この娘、千雨が殺されたりでもしたらきっと復讐します。

でも、今回の件・・・・・    復讐になりましたか?

ご両親の仇は討てましたか?」


千草さんが腰が抜けたように座り込み、目からは涙がこぼれ落ちる。


「あ・・・・あぁ・・・・・ウチ・・・ウチは・・・・・・・・」

「千草さん。 貴方が今回やったことは・・・無駄 でしたよ。」



「あぁっぁぁ・・・・・・うわァぁっァ~~~~!!!」 


千草さんをしばらく好きなように泣かせてあげ、

私はそんな千草さんの頭を抱き、胸を貸す。


千雨は何も言わずにただ私達を見つめている。


そうして数分・・・数十分か・・・・どれくらい時間が経ったが分からないが

千草さんの泣く声が収まり、多少落ち着きを取り戻したようだ。


「少しは落ち着きましたか?」

「・・・・・・・・はい・・・えろうみっともないとこお見せしました・・・・」


目は真っ赤で、目の端にはまだ涙が溜まっているものの、

話ができるくらいには落ち着いたようだ。


「さて、千草さんのこれからのお話をしましょうか。」

「ウチの話ですか・・・?」

「そうですよ、千草さんの話です。」

「千草さんはこれから幾つか選択肢があります。


一つは、このまま逃亡生活を送る。

コレはお薦めしませんね、捕まったら良くて西の組織に一生監禁、悪くて処刑です。


一つは、自ら西か東の組織に出頭、温情で処刑はないかもしれませんが

長期の監禁、投獄は免れないでしょうね、東はオコジョにしようと動くかもしれませんし

謀殺の危険もあります。


一つは、自らでケリを付ける。 ようは自殺です。

お薦めしません。


そして最後、 私のモノになる。

私が千草さんを守ってあげますよ、西にも東にも貸しがありますので

千草さんを 私の元で死ぬまで強制労働という名目にして保護します。

オマケに千草さんの望みもかなえてあげますよ。」


最後の選択を告げる間に千草さんの頬を撫で、涙を拭く。


「・・・・・・あんさんは・・・すべて・・・ここまですべて仕組んではったんやね・・・」


千草さんの顎を指で少し持ち上げ私はにこやかに笑う。


「正解です♪」


その瞬間千草さんの目が怒りに染るが、すぐに諦めの表情に変わる。


「最初に新幹線で顔を覚えてもらいました。

次に、修学旅行初日で千草さん達の技量と戦力を見ました。

3日目、シネマ村で会いましたね、あの時に千草さんの気持ちを確認しました。

間違った復讐方法を選んでましたね。

そして今、千草さんのやりたいようにやらせて その結果が無駄だと突きつけました。

最後に千草さんの未来の選択を絞り込みました。」

「・・・・・どこからウチの計画が漏れていたのか、ウチの願いをどこで知りはったのか・・・

聞きたいことは山ほどあるんやけど・・・・どうせ教えてくれへんのやろ?」

「それが今必要ですか?」

「あんさんのモノになったら・・・ほんまにウチの願いは叶うんですか?」

「千草さんの敵を直接討たせてあげることはできません。

誰か限定できないからです。

でも千草さんのご両親が戦っていた部隊の指揮官、

部隊員の名簿、家族構成、現在の所在地等の情報。

あとは千草さんのご両親が戦っていた時、救援要請を出したにもかかわらず

それを無視した部隊の指揮官の名前、家族構成、所在地も調査済みです。」

「・・・そ、そこまで調べてはったんですかっ!」


千草さんが私に縋りつく。


「この人達を皆殺しにすることは正直進めません。」

「なんでや! なんで・・・・」

「彼らも好き好んで戦争に参加したわけではないんですよ。

・・・かと言って千草さんの気持ちも収まらないでしょ?

私は彼らを千草さんお得意の呪いで呪ってやるのがいいと思いますよ。

指揮官や救援要請を無視した人は殺してもいいかもしれませんが、

皆殺しはちょっと・・・個人的にお薦めしないかな。」

「・・・・せやかて・・・・・・・」

「今すぐ決めなくてもいいですよ、ゆっくり考えましょう。

呪いに必要な道具は揃えてあげますし、殺すなら気は進みませんが

一時的に自由に行動してもらっても構いません。」

「・・・・・・」


私の服を掴んでいた手を離し、これからのことを考えているようだ。


「ほんまに・・・ほんまにあんさんのモノになったら・・・

その情報と必要な物をくれはるんですか?」

「もちろん、そのために集めたんですから。」

「・・・・どうせ、このまま逃げたかて敵も討てずに野垂れ死ぬだけやろうな。

・・・・最後に聞かせてください、なんでそこまでしてウチみたいな女が欲しいんですか?」

「人生をかけて家族の仇を討とうというほど情に厚くて、美人。

オマケに言うなら京都弁がにあって黒髪和服でメガネっ娘、

男なら欲しがって当然でしょう!!」


途中若干暴走した・・・・

千雨の視線がブリザードのように冷たい。


「・・・・プッ・・・そないな理由ですか・・・・・って!

あんさん男かいなっ!?」

「こう見えて男の娘なんです♪」


千草さんが千雨に確認を取ろうと視線を移す。


「・・・何の冗談か、先輩はこんな成りして立派に男なんだ。」 //


立派にの部分に千雨の何か複雑な感情を感じる。


「・・・はぁ~、 なんか阿呆らしゅうなってきたわ。

わかりました、今日からウチはあんさんのモンになります!

よろしゅうお願いします。」


少々やけっぱちだが、千草さんの台詞に私の頬は緩みっぱなしになる。


「やった~~!! 千草さんゲットだぜぇ~!!

やったよ ちうたん! 長年の苦労が報われたよっ!!」

「馬鹿なこと言ってんなよ先輩っ!!

浮気なんか私とエヴァが許さねーからな!!」 //


喜びのあまりちうたんに抱きつくが、すぐに殴られ 突き放される。


「浮気って・・・・あんたら、そういう関係なんか?

しかもエヴァって・・・・・あぁ~~~っ!! さっきのあのちんちくりんの金髪の吸血鬼!?

あんたらグルやってんかっ!! 無しっ! 無しや!!さっきの話は無しやっ!!」

「もうダメですぅ~、千草さんはもう私のモノですぅ~。」

「そないな事卑怯やっ! あんさんらがウチの計画ぶち壊しにしたんやんか!!」

「アレは東の組織の長から東と西に貸しを作るためにやったんですぅ。

そのおかげで千草さんの身柄引き渡しの交渉を進められるんだからいいじゃない。」

「そんなんあきません! ずるっこい! 卑怯もんのすることやっ!」

「あ~もう! どうでもいいじゃねーか!!」


「「良くない!!」」


「千草さんはもう私のモノなんだっ!」

「そんなずるっこいことウチは認めまへんえっ!!」

「お前らうるせーよ!! 先輩のモノは私だけでいいんだよ!!」

「何言うてんのや! ウチかてもうこの旦さんのモノや!」

「お前さっきは嫌だって言ったじゃねーか!」

「嫌なんて言うてません! 納得がいかない言うてんのやっ!」

「やった、千草さんも認めたよっ!」

「納得はしてませんで!!」

「あ゛~~~~どっちなんだよっ! 違う! どっちでもいいんだよ、

先輩には私だけでいんだよ!!」

「せやからウチかて・・・・・



・・・

・・





こうして多少問題はあるものの、無事に千草さんの身柄を確保することができた。





修学旅行3日目 深夜 旅館


「何がどうなったらこういう状況になるんだ・・・・」

「理解不能です。」


現在、私達は旅館の部屋で千草さんを足した5人で居るが、

私を中心に左手に千雨、右手に千草さん、二人が私の腕を組んで離さない。


「修学旅行に来るまでは私だけだったのに、

なんで3日かそこらで一気に2人増えてるんだっ!!」


エヴァが地団駄を踏み癇癪を起こす。


「最悪だ! 修学旅行になんか来るんじゃなかった!!」

「何言うてますの、この金髪のチンチクリンが!

旦さんが着てくれへんかったらウチの願いが叶いまへんやろ!」

「修学旅行に来なかったら先輩とひとつになれなかっただろう!!」

「あ゛あぁっぁ~~~、やかましい!! 姉様の正妻は私なんだっ!!」


・・・

・・




数十分後・・・


「はぁはぁ、もういい・・・・それで、こいつはなんなんだ、姉様。」

「旦さんがわざわざ言うこともありまへん。

ウチは天ケ崎千草です、これから旦さんのモノになりましたんで

旦さん共々よろしゅうお願いします。」

「・・・・・後できっちり話をつけるぞ、天ケ崎千草。」

「・・・・・後できっちり話をつけましょか。」

「私は絡繰茶々丸です。 こちらのマスターの従者をやっています。

ソプラノ様はセカンドマスターに登録されています。」


にらみ合う二人をよそに、茶々丸はマイペースで自己紹介をする。


「茶々丸はんですか、これからよろしゅうお願いします。」

「今は、千雨を除いた3人ともう一人 エヴァの従者の人形と一緒に暮らしてるんだけど、

学園に戻ったら千草さんも含めた5人になるね。」


何が気に入らなかったのか千雨が噛み付く。


「ちょっと待った! 帰ったら私も一緒にエヴァの家で暮らすからな!」

「お前は来なくていい。」  「あんさんはこなくてもよろしゅうおす。」

「お前らだけで先輩を任せられるか、私も行く!」

「では、帰ったら早速部屋の掃除をしないと。」

「茶々丸やらなくていいぞ、千雨はそのまま女子寮に住むそうだ。」

「あー茶々丸は何もしなくていいぞ、私が勝手に掃除するから。」

「ウチは少し力貸してもらえますやろか?

引越しの荷物は大丈夫なんやけど、

必要なものを買出しに行かんとあかんから 手が必要なんです。」

「わかりました、お手伝いします。」

「ほんまに、ありがとう。」

「ウガァ~~ッ!! なんでお前はこういう時に私の言うことを聞かないんだ!!」


エヴァが暴れだし、私と茶々丸で部屋に被害が出ないように押さえる。


「はぁはぁ・・・っち、このままでは話が進まん。

貴様らとは後できっちり上下関係を叩き込んでやるからな・・・」

「それはウチの台詞や、力だけが家での上下関係を決めるもんやあらしまへん。

ウチの家事技能でこてんぱんにしたるさかい、よう覚えときや!」

「フフン、いいだろう。 茶々丸、存分に相手をしてやれ。」

「お前は何もやらねーのかよ・・・・」

「マスター、ココはマスターが自ら戦わなくては家での地位は向上しませんが。」

「・・・・・っち、よかろう。 私自らが示してくれる!」

「・・・・なぁ、先輩。 エヴァって料理とかできるのか?」

「エヴァの得意料理は丸焼きと氷漬けだよ。」

「・・・・・全く駄目なんだな。」





修学旅行3日目の夜は更け、新たに千草さんを家に迎え、修学旅行最終日を迎える。


修学旅行最終日 朝




「夕映ぇ~こっち向いて~~!

神楽坂さんはもう少し大胆に・・・って、

ブッ、神楽坂さん・・・天然のパイ●ンなんて、乙なお出迎えありがとうございますっ!!

本屋ちゃんのレアなヌード! 茶々丸!! ちゃんと最高画質で録画してるでしょうね!」

「もちろんです、ソプラノ様。」

「さすが茶々丸、これからもいい仕事を頼むよ!」

「恐悦至極。」




「おい、アレ桜咲が用意した式神だろう・・・・いいのか?」

「わ、私に聞くなよ! こういう事は専門家がいるだろう!?」

「まぁ、技量が低い術者が式を作ると本能的になる言いますし・・・・」


現在進行形でクラスメイト含めた私達の目の前では、

神楽坂さん、桜咲さん、近衛さん、本屋ちゃん、夕映、早乙女さんの式神による

ヌードショーが繰り広げられている。


「おい、エヴァ止めなくてもいいのか? なんていうか・・・両方共。」

「まぁ、桜咲のバカがやった事だしな。 笑えるからいいんじゃないか?」

「せや、こないなおもろい見せもん、止めたら勿体ないやんか。」

「・・・・私も写真にとっておくか、何かのネタになるかもしれないし。」


千雨にも見放された彼女達の式神によるヌードショーはこの後しばらく続いてた。


旅館内では、朝倉さんが各所で盗撮という名の記念撮影を行い、

クラスメイトに追っかけまわされ

自由時間を利用してネギ先生達は、昔ネギ先生の両親が一時住んでいた家に向かい、

私達は千草さん案内の元で、最後の京都観光を楽しんだ。




修学旅行最終日 京都駅




「それじゃあ千草さんには悪いけど、電車内では別行動で、ね」

「気にせんといてください、お嬢様達と今顔を合わせるわけにはいきまへんから。」

「おい、千草、貴様の術で大丈夫なんだろうな?」

「大丈夫ですやろ? 実際に何回か桜咲さんとも顔を合わせたんやけど

今までバレてませんし。」

「・・・・アイツ本当に護衛としてやっていけてるのか?」

「マスター、そろそろ集合の時刻です。」

「うむ、千草おとなしくしていろよ。」

「ウチの旦さんの顔に泥を塗るような真似はしまへんよ。」

「また後で、千草さん。」

「それではこれで失礼します。」

「また向こうでね、千草さん。」


京都駅で一時千草さんと別れ 私達はクラスと合流し、学園都市へと帰っていった。





帰りの車内では皆疲れたのか早々に寝てしまう者や、

軽く雑談するものが大半で、私達も修学旅行の写真をチェックしたり

思い出を語る程度で、何事も無く学園都市まで到着。


クラスが解散した後、千草さんと合流しエヴァの家に帰宅した。




「それじゃあ、帰って直ぐで悪いんだけど、

茶々丸ぅ千草さんの部屋を掃除しておいてくれないかな?」

「わかりました、ソプラノ様。

それと私は茶々丸です。」

「ん、姉様はどこか行くのか?」

「千草さんと一緒に学園長の所に行ってくるよ。

千草さんも疲れてるところ悪いけど、もう一頑張りしてくれるかな?」

「かましまへんで、好きなように使こうておくれやす。」

「・・・・使うって何だ、先輩。」

「こ、今回はそういう話じゃないって! 早めに学園長に千草さんの事と

西の本山での事で釘を刺しに行くんだよ。

千草さんの買物途中にネギ先生や桜咲さんとばったり、なんてゴメンだからね。」

「そういう事ですか、確かにはよう話しつけといたほうがええやろうな。」

「私は疲れたから行かないぞー。」

「私は直接は会いたくないから、報酬の件とかは先輩に任せるよ。」


面倒くさいエヴァ、厄介ごとに巻き込まれないためにも学園長に会いたくない千雨、

二人の行動ががだんだんと似てきているように感じる。


本人達に言ったらきっと怒るだろう。


「それじゃあ、千草さん。 行く前に少し打合せしようか。」

「わかりました。 それとウチの事は呼び捨てで構いまへんで。

旦さんの所有物にいちいち敬称つけてたら旦さんの格に触ります。」

「ん、ありがとう、千草。」

「はい♪」


呼び捨てで呼んだらすごく喜ばれた・・・千草さんの中で何があったんだ・・・?

エヴァと千雨がこっちを睨んでいるが、私は何も悪くない!


「そ、それとなんで私が 「旦さん」 なんですかね・・・?

せめて人前では男の呼び方は控えて欲しいんだけど。」

「わかりました、家の人達の前以外では・・・・お嬢様と呼びましょか?」

「ん~・・・そうだね、学園には私の使用人ということで通すつもりだからそれで行こうか。」

「かしこまりました、お嬢様♪」


その後、十数分かけて、千草と学園長やその後のネギ先生達との対応について

打ち合わせをし、学園長に電話で連絡を取り、学園長室に向かう。






同日 学園長室




「学園長ー こんにちわ。」

「おーソプラノ君か、昨日はお疲れじゃったの。

それで、なにか大事な話があるとか?」

「そうなんですよ、それで少し重要な話なので、ここに結界敷いていいですか?」

「通常の結界じゃダメなのかの?」

「ダメです、大事な話なので。

後高畑先生にも聞いてもらっておいた方がいいかもしれないんですが、います?」

「高畑くんは少し出ておっての。

数日は帰ってこれんのじゃ。」

「それじゃあ、帰ってからでいいです。」

「それで、そちらのお嬢さんはどなたかの?」


学園長が千草に視線を送り、問いかける。


「彼女のことも含めた話なので、まずは結界を敷きますね。」


ポシェットからナイフ形の結界魔法具を取り出し、床に突き立て結界を起動する。


「これでよしっと、それじゃあ話しましょうか。」

「うむ・・・・・昨晩のことかの?」

「察しが良くて助かります。

細かいことはネギ先生の方が詳しいと思うのでそちらに聞いて欲しいんですが、

こちらの彼女、 天ケ崎千草 と言いますが、彼女が昨晩の件の主犯です。」

「な、なんじゃとっ!」


いきなり目の前に孫の誘拐グループの主犯が現れたので

さすがの学園長もびっくりしたようだ。


「今回私が話しに来たのは彼女の身柄の扱いについてですが、

結論だけ先に言いますと、彼女は私の所有物になりましたので、

東西の組織ともに手出し無用にお願いします。」

「・・・・む、むぅ、流石にその話を聞いて はい そうですか、というわけにはいかんのじゃが、

詳しい話も聞きたいしのぅ。」

「では、少し話が長くなるので座って話しましょうか。」


私は学園長室の応接用のソファーに座り、学園長も正面に座る。


「それじゃあ、千草。 事件を起こした動機、簡単な経緯を話して頂戴。」

「かしこまりました、お嬢様。」


千草の使用人のような態度に学園長が意表を疲れたようだが、すぐに気持ちを立て直す。


その後千草が淡々と事件の事を話しだす。

事件を起こした動機、大戦での両親の死による西洋魔法使いへの憎しみ。

関西の組織に所属し関東の組織へ敵愾心を抱いていた事、

東西の宥和的な交渉により協力関係を結ぶ事への拒否感、

そこに着てネギ先生や東に移った近衛さんが関西にやって来る修学旅行、

関西の強硬派による妨害工作の立案、実行、

さらに近衛さんの魔力を利用して関西で強力な武力を得るためにリョウメンスクナノカミを

召喚し、使役しようとしたこと。

アーウェルンクスによる関西本山の一時的な壊滅、エヴァによるリョウメンスクナの滅殺。

作戦の失敗により逃亡を図ったが私に捕縛され、その際の契約により

私の所有物として今後死ぬまで人権すら失う処罰を受けたこと。

そして今に至る・・・


「これが今回の事件の簡単な経緯です。」

「・・・むぅ、そういう事じゃったのか。

そういう事となると、なおさら今後のためにも千草君の身柄はこちらか関西で引き受け

強硬派や今回の作戦の実行犯などを捕らえんとまずいんじゃがのぅ。」

「今回の首謀者は4人でそのうちの一人は関西で保護してるし、

もう一人は私が所有している。

あとの二人、月詠とアーウェルンクスは逃げたよ。

千草、逃げた二人の事は何か情報ある?」

「あの二人についてはウチも細かく把握してません、

金で雇った外部の人間やさかい・・・」

「そういうことだって、学園長。」

「ふむ、しかしのぅ・・・・」


学園長の組織としての立場上、簡単に千草の身柄は諦められないか・・・

なんとか身柄を引き受けようと学園長も引こうとしない。


「そうね、このまま交渉しても平行線だろうから・・・

今の学園長の立ち位置は私に取っては好ましいものだから

あまりこういう事はしたくないんだけど、はっきりさせてもらうわ。」

「・・・・・・」


学園長もまずいと思ったが、それでも次の案が無いようで黙りこむ。


「今回の事件、私達が忠告したにもかかわらず修学旅行と親書の配達を強行、

その上関西に置いては本山に近衛さんをかくまったにもかかわらず奪われ

長を含めてほぼ壊滅、リョウメンスクナを復活される。

挙句にネギ先生や派遣していた教師じゃどうにもならず私達に依頼。


学園長・・・あなた達に何ができたのかしらね?」

「・・・・むぅ。」

「忠告を無視、防止も失敗、事件の解決も私達に任せて、挙句に手柄の千草を寄越せ?

そんなことが通るの?」


学園長も苦虫を噛み潰したような表情になる。

千草さんは私の横に控えたまま、ただじっとしている。


「し、しかし、儂や西の組織としても・・・のぅ。

それに千草君が今後何か問題を起こすようなことがあっては・・・」

「くどいわよ、学園長。

それに貴方私に幾つか貸しがあったわよね、今回の事件の報酬も頂いてないし・・・

そうね、この間の吸血鬼事件でエヴァを説得した件、覚えてるかしら?」

「・・・・まさか、あの時の使用人の話は・・・」

「そう。 その使用人を入れる話、千草にさせてもらうわ。」

「ま、待ってくれんか!? それは・・・」


「諄いっ!!」


「・・・っ!」 「・・・・っ。」

「組織の長が一度口にした言葉を翻すような真似をするな!! 格が疑われる。」


私の一喝に学園長と千草が吃驚する。

日頃の私を知ってる人は特に驚くだろう。


「・・・まぁ、私もそこまでアコギじゃないつもりよ?

今回の修学旅行での事件での私への報酬は

東西の組織を説得することで勘弁してあげる。」

「・・・・・・はぁ、ずいぶんと高く着いてしまったのぅ。」

「貴方や貴方の一族を皆殺しにされるよりはいいでしょう?

学園の、いや、貴方の私情に私達を巻き込んだのよ?

約定から言っても次の学園長に変わってもらっても良かったんだし。

貴方だって今回の事をエヴァに依頼するとき、

最悪自身の命くらいは差し出すつもりだったでしょう?

それを考えたら安いものよ、千草に目をつぶればいいだけなんだから。」

「分かった、この件については何を言っても無駄なようじゃ・・・・はぁ、胃が痛いわぃ。」

「エヴァに頼んでいい胃薬を用意するわよ、サービスで♪」


精神的な疲労が効いたのか、珍しく学園長が弱気な態度を見せる。


「千草君については本当に大丈夫かの?

説得はするが今後何かあっては流石にかばいきれんしのぅ。」

「大丈夫よ・・・・・そうねぇ。」


私は少し考え・・・私の人指し指を出されていたお茶に浸け、千草に差し出す。


「指が汚れたわ、綺麗にしなさい。」

「・・・っ! かしこまりました。」


千草が袖口からハンカチを出し拭こうとするが私がそれを静止する。


「何をしているの? 布で拭いて指が傷ついたらどうするの?

貴方の舌で綺麗になさいな。」

「・・・はい、かしこまりました。」 //


頬が赤く染まり目が潤む千草、見る人が見れば怒りと屈辱で染まっているように見えるが

私には、悦んでいるようにしか見えなかった。


千草はゆっくりと私の指を口に含み、舌で執拗になめまわしていく。

しばらくそんな淫靡な光景が続き、さすがの学園長も放心状態で見守る中、

指の掃除が終わったのか千草が口から私の指を出し、着物の胸元で拭く。


「ふぅ・・・・終わりました。」

「そう、ご苦労さま。」


最後に労いとばかりに千草の頭を撫で一連の行動を終わる。


「コレくらいの躾はしてるけど・・・何か問題有る?」


私の質問で気を取り直す学園長。


「い、いや 問題はないっ!」

「そう、学園長くらいの年でも流石に今のは興奮したかしら?」

「・・・・まったく、人が悪いにもほどがあるのぅ。」 //


学園長の変なところを刺激してしまったようだ。

表面上は穏やかな私も、仕込みとはいえ千草のさっきの様子にドキドキしていた。


(千草さんエロすぎっ! 和服のお姉さんにあんなことされたら・・・・やばっ・・・)


思い出したら大変なことになりそうなので話をすすめる。


「それにしても、数日でそこまで忠実になるとは・・・いったい何をしたのやら・・・」

「誠心誠意正面から対応することかしら・・・ねぇ?」

「はい、お嬢様。」

「・・・まぁ、これには触れない方がよさそうじゃ。

それで話はこれで終わりかのぅ?」

「まだ、あるよ。 ネギ先生や、本山で戦いに参加、

被害にあった娘達の口止めがあるんだけど。」

「それはこちらでもやるつもりじゃが、なにか有るのかの?」

「エヴァや私達のことについて もう少し厳しく緘口令・・・とでも言うのかな?

厳しめに口止めしておいてほしいのよ。

後になって私やエヴァの所にこられても困るし、そっちも困るでしょう?

朝倉さんあたりが余計なことをしそうで・・・

それと千草のこと、学園都市のどこかで彼女と会ったときに

いきなり襲われたりしたら流石に身を守るためにそれなりの対応はしなきゃいけないし

それを口実に千草を罰する、とかになってもまずいし。」

「ふむ・・・・確かに、それなら彼らには少し悪いが、

今すぐ呼び出すことにしようかのぅ。 情報統制は早いに越したことはないし。」

「それじゃあ、私と千草は別室で待機してるから、結界はこのままにしておいて

千草さんの話になったら呼んで、本人から謝罪と説明をしたほうがいいだろうし。」

「うむ、分かった。 それでは呼びだすので別室で待っててくれ。」

「ん、じゃあ、行こうか千草。」

「はい、それでは失礼いたします、学園長。」


私と千草は学園長室を出て、すぐ横の控え室に入り二人で待つ。

しばらくすると全構内放送で、関係者が学園長室に呼び出される。




呼び出されたのは、ネギ先生、神楽坂さん、近衛さん、桜咲さん、本屋ちゃん、夕映、

早乙女さん、朝倉さん、長瀬さん、龍宮さん、古ちゃん、総勢11人。


しばらくして呼び出された人達が学園長室に集まったようで、

学園長から話をされているようだ。


暇なので千草と歓談する。


「それにしても千草の指舐め・・・あそこまでやらなくても良かったのに。」 //

「興奮しましたやろ?」 //

「いやいやいや、危なかったよ、あの後千草唇から少し涎が垂れてたでしょう?

キスして舐めそうになったもん。」

「してくれはってもよかったのに・・・」

「いやだよ~人前でなんて。」

「あら? あれだけ大胆なこと言わはるお人にしては、ウブなんやね。」

「・・・・もうっ、もうっ! そ、それに千草のそんな所人に見せたくないし・・・」 ///

「・・・優しい旦さんで、ウチ・・・嬉しゅうおす。」 //


そんなこんなで いちゃついてると内線電話が鳴り出し、千草さんが呼ばれたようだ。






side 千草




さて、ようやくウチの出番がやってきはった。

仇討ちの為にも、いっちょ気張りましょか。


学園長室に再度向かい、扉を開け まずは挨拶をする。


「学園長はん、お呼びになりましたやろか?」


ウチが学園長室に入ると同時にそこにおった人らに注目される。


「なっ! 貴様、天ケ崎!!」 「え、この人っ!?」 「・・・あぁ~~!!」 「??」 「だれ?」


様々な反応が起こるが、とりあえず無視しそのまま学園長の脇まで進む。


「学園長・・・関係者から説明するとは聞きましたが、なぜこの女がココにいるのですかっ!!」


直情的な刹那はんがいきなり騒ぎ出す。


「刹那君、まぁ落ち着きなさい。」

「しかしっ! ・・・お嬢様、私の後ろに。」


このかお嬢様を中心に、皆さんが守るように立つ。

せやけど、この場に置いてこの反応、少し酷過ぎやおまへんか・・・・


「・・・しょうがないのぅ、千草君、悪いがこのままでいいから話をしてくれんか?」

「どこから話したらよろしゅうおますか?」

「最初からでお願いできんかの。」

「・・・わかりました。」


学園長はんの指示で最初の動機から皆さんに話し始める。


所々でそれぞれ表情を曇らせたり、主に刹那はんが怒りを表したり。

そうして時間をかけ説明し、事件についての話を終わる。


「簡単ではありましたが、こういう経緯です。」

「皆、今回の経緯は分かってもらえたかの?」

「・・・・貴様の立場には 同情するべき点もあるが、

それにしてもこのちゃ・・・お嬢様を狙ったことを許すわけにはいかないっ!」


刹那はんが怒りをむき出しにしてウチに話しかける。


「その事については ほんに申し訳ないと思うてます。」


ウチはこのかお嬢様に向かって正座しそのまま頭を下げ、土下座をする。


「このかお嬢様、この度はウチの私怨にに巻き込んで、

ほんに申し訳ありませんでした。」


いきなりウチの土下座に驚いたのか、このかお嬢様が慌ててウチの元にやってきて

頭を上げるよう諭してくる。


「そんなっ! もうええんよ、千草さん。 ウチのおじいちゃんとお父さんも

皆にちゃんと話をせずに無理に進めようとしたのも悪いんやから。」

「お嬢様っ! 危険です、離れてください!」

「せっちゃんも もう、許したげて。

千草さんの話も聞いたやろ? 両親をなくしはって悲しかったんや・・・

皆大変やったけど無事に済んだんや、こうして頭まで下げてくれはったんやから

もうええやんか・・・な?」

「この・・・お嬢様・・・・」


流石に刹那はんも、当事者のこのかお嬢様にこうまで言われては

何も言えん様で、しぶしぶ黙りこむ。


そんな時に褐色のお嬢はんが学園長に問いかける。


「彼女の話と事件の経緯は分かった。

それで、彼女の処遇はどうなるんだい? 学園長。」

「ふむ、千草君はこの後エヴァ君の姉、ソプラノ君の下で過ごすことになる。」

「どういう事ですか、学園長っ!」

「落ち着いてくれんか、刹那君。

この事は西の長にも話を通すが、今回の事件、儂らや西にも色々不備があっての、

その後始末をエヴァに頼んで ようやく事を収めたんじゃが、

その後にエヴァと話して、千草君への罰としてソプラノ君の元で

今後死ぬまで使用人として働くことに決まったんじゃ。」

「なぜそんな事になるんですか?」


皆にも納得がいかないのか、不満の声が上がる。


「ふむ、今回エヴァを動かしてしまった事で、

ソプラノ君が一人になってしまった時間があっての、

大事はなかったんじゃがそれを心配したエヴァが、度々こういう事で呼び出され

自分の姉に何か会ったら困るという話になってのぅ、

今回の事件を収めたのもエヴァ達で千草くんを捕らえたのもエヴァ達じゃ、

そもそも儂らの不手際で起こった事件を無理に頼んで収めてもらって

手柄とでも言うのか、千草君まで寄越せと言っても聞いてもらえんでの。」

「しかしそれでは・・・」

「刹那君の言うこともわかるが、考えてみてくれんか?

あの時エヴァ達がいなかったら君達全員、あそこでどうなっていたか・・・」


皆さんがあの夜の事を思い出しているようで、中には顔を青ざめさせている娘もいる。


「儂らにできたことは遅れて救援部隊を出すことくらいじゃ。

何も出来んかった儂らが すべて収めてくれたエヴァ達に何か言える身分かの?」


「「「「「「「「「「「・・・・・」」」」」」」」」」」


この場の全員が黙りこむ。

あの場でチンチクリンの金髪やウチの旦さんがおれへんかったら

ウチらは勝ってたやろからな。

何も言われへんやろう、この場にリョウメンスクナを止められる人なんかおれへん。

今思えばウチの望みには意味の無い事件やったけどな・・・


「そういう事で、エヴァが千草君に今後死ぬまでソプラノ君の所有物として

使えることで、千草君の罰とする。 そういう事になったんじゃ。」

「・・・しかしそれでも・・・彼女がこの学園で何かしたら。」

「それについては君達が心配しなくてもいいことじゃ。

千草君が今後自主的にこの学園で何か問題を起こすということは無い。

ソプラノ君の命には確実に従うし儂も確認してあるから大丈夫じゃ。」

「ウチのこの身この心はすでにソプラノ様に捧げております。

今後ウチが自主的にこの学園に仇なすような行為や

このかお嬢様に手を出すということはありません。」

「・・・・・天ケ崎 千草、どうして今になってそんな気になった・・・

もう少し早くその気になっていれば。」


刹那はんが苦虫を噛み潰したような表情で聞いてきはる。


「ウチは先だっての事件で、当時できる事すべてやりました。

ネギはんを妨害し、このかお嬢様を攫い、

ウチの思いとはかけ離れたことになりましたが、本山も一時的に壊滅、

リョウメンスクナも復活させましたが、エヴァンジェリンはんに潰されてしもうて・・・

逃げることもできずに捕らえられ、ふと考えたんです。

ウチは何をやってるんやろうか?

両親の仇を討つはずが、やったことといえば西と東の組織に打撃を与え

リョウメンスクナを復活さして・・・

エヴァンジェリンはんに潰されなかったらどないしたんやろうか?

ウチの育った京都の街を焼き払う? 東の組織にカチコミを掛ける?

それがどないして両親の仇を討つことになるんやろうか? ・・・と。」


皆黙ってうちの話を聞いてくらはる。


「今考えて見ればエヴァンジェリンはんには感謝してるんです。

ウチをあそこで止めてくれはって・・・あそこで止まれへんかったら何をしてるかと思うと・・・

ここまでの事件を起こして本来なら、一生投獄か処刑されてもおかしくあらしまへんのに

エヴァンジェリンはんがウチに最後の機会を与えてくれはったんです。

ウチを止めてくれはったエヴァンジェリンはんへのご恩返しと、

両親の墓を守る機会を。

ウチは御恩に報いるためにエヴァンジェリンはんのお姉さんにご奉公していくつもりです。」


ウチの話を聞いて誰も文句をいう人はおらへん、

刹那はんでさえ表情から顕が取れ、他の人にいたっては泣いてはる人も居る。


「こういうことなんじゃ、分かってもらえたかの?」

「はい・・・」

「千草さん・・・」 「・・・うぅ。」 「・・・・グス」 「・・・・」



「さて分かってもらえた所で、話を戻すんじゃが。

千草君は先の話通りにソプラノ君と同居して世話をすることになる。

学園都市内や教室で顔を合わせることも度々有ると思うが

仲良くしろとまでは言わぬが問題は起こさぬようにの。」


「「「「「「「「「「「はい。」」」」」」」」」」」


「あと関西の本山での出来事や、魔法のことなどを口外したり、

今回の件のことなどでエヴァやソプラノ君達に変な説明を求めたり干渉しないように。

あまりに酷い干渉があった時は、最悪学園都市から追放もあるからの。」

「・・・つ、追放ですか?」

「うむ、ネギ君の場合は卒業試験は失敗、その他の皆の場合は退学じゃ。」


それを聞きはった皆さんがどよめく。


「これで話は終わりじゃ。

修学旅行から帰ったばかりで疲れている所を申し訳なかったの。

解散してもらって結構じゃ。

千草くんも控え室でソプラノ君が待っておるじゃろう、戻ってもらって結構じゃよ。」

「それでは失礼します。

皆さんもこれからよろしゅうお願いします。」


最後に皆に頭を下げ退室し、旦さんの元へ戻る。

その途中で刹那はんから声をかけられる。


「天ケ崎・・・・その・・・さっきは済まなかった。

私も少し言いすぎた・・・」 //

「ええんですよ、どないな理由があってもこのかお嬢様をさらったのは事実ですから。」

「いや、しかし・・・お前の立場を思えば少し言いすぎたと反省している。」

「ほんならこの話はここでおしまいにしましょ。

ウチもこれからはこちらでお世話になるんです、

前みたいにいがみ合うんじゃなくて、挨拶くらいきもちようできるようになりましょ。」

「あぁ、分かった。」

「ほな、お嬢様がまってるよって、お先に失礼します。」

「っ! 私もこのかお嬢様が待ってるんだった。 ではまたな。」


刹那はんはそう言ってかけ出していきはった。


(ほんに、ええ娘やね~。 少し騙してるんで気が滅入るわ。

ほな、ウチの旦さんの元に帰りましょか!


って! ・・・あかんな、契約の上での話のはずやのに。

このままやったら・・・ほんまにあの人のモノにされてしまいそうや。

今はもう少し辛抱せんと・・・せめて仇討ちが終わるまでは。)










side ソプラノ




控え室の扉が元気よく開き、千草が小走りで駆け寄ってくる


「旦さんただいまぁ~」

「おかえり~、どうだった? うまくいった?」

「もう、旦さんの言った通りや。

あの理由で皆信じてくれはったで。」

「基本的に皆いい娘だからねー、多少無理はあるけど、この手はよく効くと思うよ。」

「なんかえろう最悪感が沸いてしもうて・・・」

「まぁ、全部が全部嘘ってわけでもないからそこは我慢しようよ。」

「そうですな、ウチが改心したのも、旦さんのモノになったのも嘘やおまへんから。」

「改心は・・・・どうなんだろう? 復讐が明確になっただけで諦めてないんだし。」

「ええやおまへんか、もうこの学園で騒ぎを起こしたりましまへんで?」

「まぁ、いいのかな?」

「ええんや、さぁ! 帰りましょ。」

「うん。」



「あ、旦さん・・・・今夜すぐに伽に呼んでくれても・・・かましまへんで?」 //

「ぶふぅぅうぅっ~~・・・・!」 ////

「あはは、ほんま、ウブな旦さんや♪」 //

「もうっ! 本当にっ!!」



(ほんまにウブな人・・・でも呼んでくれはったらどないしよ・・・・

ウチそんな経験あらへんから、困ってしまうわ。) ////


  1. 2012/03/18(日) 18:47:40|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  021



修学旅行3日目 夕方




「それで、姉様は何をしていたんだ茶々丸?」

「ソプラノ様はネギ先生の敵対組織の人を引き抜こうとしているようでした。」

「・・・・・それは女か?」

「メガネを掛けた和服の女性です。」

「・・・・あの女か。」


旅館の私達の部屋では、エヴァによる事情聴取が行われていた。


「姉様はそんなにあの女が欲しいのか? どこがいいんだ?」

「京都弁で黒髪和服、オマケにメガネだよっ! 完璧じゃない!!」

「意味がわからんわ!!」

「いや、かなり高得点だろう。」


千雨は私の言いたいことを分かってくれているようだ。


「さすが千雨、かなり高得点だよね、私的には花丸あげたいよ。」

「変な属性を付けていじるよりも自然な感じで、

いてもおかしくなさそう、でもめったにいない感じがいいな。」

「お前たちの言うことはワケがわからん・・・・

とにかく、あの後その女とあと2人のガキと話をしただけなんだな。」

「その通りです、マスター。」

「・・・・ならばなぜお前はさっきから姉様の手を握っているんだ。」


茶々丸は千草さん達との話の後、隙あらば私の手を握っている。


「・・・・ソプラノ様の健康状態をチェックしています。」

「・・・・離せ。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・了解しますた。」

「っち、なぜ語尾がおかしくなる、

コレは超に一度メンテナンスしてもらったほうがよさそうだ。」


事情聴取も一通り終わり、各々が好きなように寛いでいる。


「あ、エヴァ、まだお風呂には行かないで。」

「ん? なぜだ姉様、今夜は最後の温泉だから楽しもうと思っているんだが?」

「今夜は多分出かける事になると思うから服はそのまま私服でいて。」

「意味がわからんぞ、何か用事でもあるのか?」

「近衛さんを攫おうとしてた奴らにとっても

今夜が最後のチャンスになるからね、動くと思うんだ。」

「だが、あいつらは近衛の実家、関西の総本山に行ったんだろう?

さっきそういう連絡が教師共からあったではないか。」

「千草さんにしたって関西の人間だよ、内部犯行の可能性が高いのに

その組織が当てになるわけ無いじゃん。」

「そんなの放っておけ、私達には関係ないことだ。」

「学園長から依頼があったらどうする?

この件で動けばかなり大きな貸しが作れると思うんだけどな。」

「・・・・ふむ、アレか、今後一切授業に出なくても卒業できるようになるかもしれんな。」

「そ、それ 私もできるかっ!?」


ノートPCをいじっていた千雨が私達の話に食いつく。


「できるとは思うけど、ちうたんが学校に行かなくなったらネギ先生とか

クラスメイトが寮の部屋に押しかけてくるよ?」

「・・・・っち、それはそれで面倒だ。

あと、二人きりの時以外でちうたんって呼ぶな。」

「そうだな・・・千雨はお金貰って寮の部屋を引越ししてエヴァの家に来れば?

部屋はまだ空いてるよね?」

「空室は何室かあるが千雨が来るのか? ・・・・・・・・まぁ、千雨ならいいか。」

「引越しとお金か~・・・・お金はいくらあっても困ることはないからな。」

「エヴァと茶々丸は図書館島の禁書の閲覧許可とか、家の改築費用とか

茶々丸の改造パーツ代金とかでいいんじゃない?」

「私の改造費用ですか?」

「超がこの間人工皮膚とか人工筋肉がどうとか言っていたじゃない?

アレだっていいものにしようと思ったら費用がかかるから大変だと思うんだ。」

「そうですね、どうせなら最高品質でお願いしたいです。」

「図書館島の禁書か、まぁ、研究の足しにはなるだろう。」


4人で当たる前の宝くじの使い道を相談するように妄想を語り始める。


やれ猫と住める家が欲しいだの、最新のスパコンが欲しい、クラスを変えてもらおうか?

ネギ先生をクビに、学園長の頭を解剖してみたい、など様々な妄想が繰り広げられる。




4人で妄想を語っていると、エヴァの携帯、次いで私、茶々丸、千雨と

次々に携帯が鳴り始めた。


「ホラ来たよ♪」

「やったな! コレであのジジィの頭蓋骨の構造がわかる!!」

「猫と住める家が・・・」 「平穏な暮らしとスパコンが!」


妄想が暴走する4人、一息付けてそれぞれが携帯に出て

話を聞くと急いでエヴァに連絡を取りたい、

という内容だったのでエヴァの携帯で学園長と話す。


「何だ、ジジィ 私はこれから温泉に入るから忙しい。

くだらん用事だったらこのまま京都にしばらく住み着くぞ。」

「大事な用件なんじゃ! 今すぐ動ける人材で事を収められるのは君達しかおらんのじゃ!」

「何のようだが知らんが、私達が知ったことか。

どうせぼーやか貴様の孫のことだろう?

せっかく事前に警告してやったのに無視した報いだ、自分で何とかしろ。」

「その事についての謝罪は後でいくらでもするから力を貸してくれんかの?

西の本山が襲われて、長・・・婿殿までやられたようなんじゃ。

その上木乃香も攫われて、もはやネギ君達では収集がつかん状態じゃ、

急いで西の本山に急行して事態を収めて欲しい!!」

「ハッ! 良い気味だ、平和ボケしたバカ共が。

だがよく考えろよ? 私達を動かすんだ、西の組織や貴様らも

並の対価で済むと思うなよ?」


さすがにエヴァは以前から城主をやったり

貴族として教育を受けているだけあって交渉はうまい。


「動くのは私と姉様、茶々丸に千雨の4人だ。

それぞれに報酬が必要だぞ? それでもいいのか、近衛 近右衛門?」

「・・・・ぐっ、わ、わかった。

今は時が惜しい、急いで向かってくれ!

君達への報酬は儂に可能な事なら何でも聞く!」

「駄目だ、貴様の組織と西の組織、関東魔法協会と関西呪術協会に可能なことだ!」

「・・・分かった。 東はともかく、西は長がやられ本山は壊滅状態じゃ、

今は組織として機能しておるまい、確約はできんが西には儂から話して説得する。

コレで納得してもらえんか?」

「・・・・・・まぁ、いいだろう。

約定を違えたときはどうなるか分かっているな?

三代目学園長の悲劇、忘れたとは言わさんぞ?」


麻帆良学園 三代目学園長、私達との契約を破棄した故に、多数の死傷者を出し

最後には忙殺された学園長・・・


「わかっておる・・・儂もその時に学園にいたんじゃからの。」

「ならば行ってやろう、西の本山を襲ったとかいう奴らを撃退すればいいんだな?」

「それで頼む、必要以上に動いてもらうより、撃退してもらうだけにしてもらえたほうが

向こうのメンツも立つじゃろう。」

「ふんっ、メンツか・・・・話は終わりだ、私達はすぐに向かう。」

「頼んじゃぞ、エヴァ。」


エヴァが携帯を切り私達に向かって笑いかける。


「やったぞ姉様、コレであとは本山を攻め込んだバカ共を潰せば・・・・ククク。」

「よし、早く行って終わらせようぜ。」

「装備の確認は完了しています。」

「じゃあ、私は見学で。」

「あぁ、よく見ていろ姉様。 私が決めてやるからな!」




修学旅行に随伴している先生には学園長から連絡してもらい、

私達4人は関西呪術協会、本山へ向かう。


その少し前、夕映から連絡を貰った長瀬、古、龍宮の3人も本山へ移動を開始していた。








修学旅行3日目 夜 関西呪術協会 本山


私達が本山に到着した頃、建物の中にいた人達は石化されたようで、

動く人影は見当たらなかった。


その中にはクラスの知り合いもいたが、ネギ先生達や千草さん達もおらず、

少し離れた場所で戦闘が行われているような怒号が聞こえ、光の柱が見えた。


「どう? エヴァにゃん、目標の場所は把握できそう?」

「うむ、あの光の柱辺りで強力な魔力反応があるな、

あそこが本命で間違いないだろう。

そうすると、騒がしいところは進行方向から見ても足止めだろう。

あと、いい加減にゃんって言うのをやめろ。」

「じゃあ、その戦闘が行われている場所を少し迂回して様子を見ながら

光の方に行こうか。

あと、エヴァがにゃんを付けられることを受け入れろ。」


エヴァに肉体言語でお話された。


「戦闘が起こってるところは放置でいいのか?」

「私達が着てからもまだやってるんだろう?

ならば光の方をどうにかして、

まだやっているようならまとめて氷漬けにでもしてやればいい。」

「エヴァは面倒くさくなるとやることが大雑把になるよね・・・」

「じゃあ、姉様がやるか?」

「凍りづけでいいんじゃない?」

「「・・・・・・・」」

「と、とりあえず、光の方に行こうか?」


私達は、本山の建物からでて、戦闘が行われている広場の脇の森の方から迂回し、

誰が戦闘を行っているか確認する。


「茶々丸見える? 誰か知ってる人いる?」

「現在神楽坂さんと、桜咲さんが敵に囲まれています。

あと、なぜか古さんと龍宮さんもいます。」

「その二人旅館にいなかったか?」

「ワケがわからんが、見た感じ大丈夫そうだな、

奴らに任せて私達は光の方に向かうぞ。」

「りょーかーい。」

「千雨はそろそろアーティファクトの用意をしておけ。」

「え? 私もやるのか?」

「当然だ、せっかくの実戦だ、いい経験になるからお前も参加しろ。 」

「・・・・・チャチャゼロとの訓練がもうすでに実戦だよ・・・」


文句を言いながら千雨がアーティファクトを呼び出し、私も千雨に魔力供給を開始する。


森の木を隠れ蓑にしながら光の方に移動をしている最中、

少年と戦闘中の長瀬さんと木陰に座り込んでいる夕映を発見した。


「あ~あれだよエヴァ、あそこに夕映がいる。

夕映が龍宮さんたちや長瀬さんを呼んだんだよ。

バカリーダーだから。」

「ふむ・・・・まぁ、面倒なことが一つ減ったから良しとするか。

お、長瀬の方も勝負か付きそうだ・・・・・・って」


長瀬さんの方が勝負か付きそうなときに、光の柱の方で魔力が一際大きくなり

この一からでも見える巨大な鬼が現れた。


「おいおい、まじかよ・・・・でけーな。」

「ふむ・・・あんな物でかいだけだ。 だがあれの召喚が目的だったようだな。」

「マスターどうしますか?」


茶々丸の問に少し考えたエヴァが不敵な笑みを浮かべ答える。


「おい、千雨、貴様の初陣にしては上出来な相手だ。

最初はお前がやれ。」

「・・・・・・・・・はっ? なんで私何だよ!!

お前がやればいいじゃねーか!」

「私はトドメをやるから、最初の攻撃はお前に譲っていやる。」

「最初も最後もお前がやれよ!」

「おちつけ、千雨。 何もお前に倒せと言ってるんじゃない、

お前のあの魔砲があったろ?

アレがどの程度の火力か観るのにあのデカブツは好都合だと思わんか?」

「・・・・・・そりゃアレなら外しようがねーし、威力を見るならうってつけだろうが・・・・」

「そういう事だ、お前の魔砲ならここからでも十分届くだろう?

射程と威力だけは規格外な砲撃だ、私が作るのに協力したんだから当然だがな。」


エヴァの説明にしぶしぶ納得する千雨。


「ったく・・・・ここからぶち込むだけだからな、近くにはいかねーぞ。

他の連中にバレたらろくな事にならないんだから。」

「夕映や長瀬さんはどうする?」

「あいつらも関係者だろう? そうじゃなくてもここまで首を突っ込めば

ジジィが口止めするだろう、私達の知ったことじゃないな。」

「でも、凄いこっち見てるよ?」

「「・・・・・・・・・・はぁ?」」


長瀬さんや夕映の方を確認すると・・・・・すっごいこっちを見てる。


エヴァと千雨、茶々丸は空を飛び、私は茶々丸にお姫様だっこされてる様子が

バッチリと見られている。


「・・・・・姉様、認識阻害は張ってないのか?」

「エヴァが貼ってると思って・・・どうしようか?」

「・・・・・・・・見なかったことにしよう。」

「・・・・マジか?」

「長瀬さんと綾瀬さんがこちらをずっと見てますが?」

「知らん!! 気のせいだ、千雨! さっさとあのデカブツを殺って帰るぞ!!」

「いや・・・エヴァ、流石にもう無理だって、あの二人には口止めだけはしておかないと。」

「裏切るのか千雨!!」

「二人は放っておいて、茶々丸二人のところに降りてー。」

「了解しました。」


茶々丸に抱かれて、二人の元へ降りる、長瀬さんが若干警戒しているようだ。


「こんばんわ、二人共。 こんな所で何してんの?」

「それはこっちの台詞でござるよ、ソプラノ殿達はいったい何をしてるんでござるか?」

「ん~、私達はお仕事かな。 学園長に頼まれてきたんですよ。」

「ソプラノ達が・・・・学園長に?」

「夕映も長瀬さんも、そのうち学園長か、ネギ先生から説明があると思うけど

私達の事は皆には内緒にしてくれないかな~?」

「・・・状況がわからない内はそういうわけにはいかんでござるな。」

「長瀬さんが忍者だって言うのは内緒にするから。」

「拙者、何も見なかったでござる。」


長瀬さんの変わり身の速さに夕映がずっこける。


「ね、夕映もお願い。 忘れろとは言わないけど皆には内緒にしておいて?」

「・・・・・後でしっかりと説明してもらうですよ。」

「内緒にしてくれるならね。」

「なら、一つだけ聞きたいことがあるです、ソプラノたちは何しに此処に来たんですか?」

「私達は学園長の依頼で今回の件を収めに来たんだよ。」

「・・・・・わかったです。 ソプラノを信じるです。」

「拙者もお手並み拝見でござる。」

「ん、じゃあ二人共そういう事でよろしくね~。

あ、そこに転がってる僕は、

後でネギ先生か関西の組織の人たちにでも引き渡せばいいから。」

「分かったでござる。」

「じゃあね~、茶々丸行こう。」

「はい、ソプラノ様。」


とりあえず二人の口止めをして、エヴァ達の元に戻る。

二人の口止めは帰ってから学園長と決めたほうがいいだろう。


「遅かったな、姉様。 あのデカブツもそろそろ動き出すぞ。」

「二人の口止めしてきたよ、とりあえずは大丈夫だと思う。

細かいことは帰ったら学園長と相談してきめようよ。」

「ならばあとはデカブツだけだな、よし千雨。

さっきの話通り、貴様がここから砲撃して私が止めを刺す。」

「エヴァはどうやってトドメを刺すつもり?」

「このまま正面から行って氷漬けの後に粉砕だが?」

「正面から行くのはおすすめしないな、あのデカブツよりも厄介な奴がいるはずなんだよ。

白髪の子どもなんだけど、アレには気をつけて、エヴァでも油断すると痛い目に会うよ。」

「そんなのがいるのか?」

「うん、西の本山を襲ったのも多分その子供だよ。

何であの子が千草さんに強力しているかわからないけど、あの子どもだけは注意して。」

「わかった、ならばそのガキの影でも利用させてもらうか・・・クックック。」


エヴァが悪巧みを開始したようだ、アーウェルンクスご愁傷さま。


「よし、千雨がココで砲撃後、茶々丸は空からデカブツに近づけ、

私は白髪のガキの影から様子を見て一発お見舞いしてやる!」

「じゃあ、私は千雨と一緒~。」

「よし、行くぞっ!」


号令と共にエヴァが影に潜み、千雨は魔砲の詠唱開始、茶々丸は空に待機し砲撃を待つ。

私は千雨の魔砲のサポートしつつ、視力を強化して千草さんの様子を観る。


千雨の詠唱中に幾つか巨大鬼こと、

リョウメンスクナノカミに魔法の攻撃が向かったが全く効いてない様子。

あの魔法は、おそらくネギ先生の攻撃だ。


『エヴァ、ネギ先生が鬼の所にいるから注意してね。』

『わかった、あれに死なれると報酬にケチがつきそうだからな。』


千雨の詠唱が終わり、膨大な魔力と電力が杖の先端に収束する。


「カートリッジフルロード! これが私の全力全壊っ!!」


決め台詞を忘れない千雨に改めて惚れ直す。


レイハさん (改) に搭載されてるカートリッジには1発で千雨の最大魔力と同じ量の

私の魔力が圧縮されている。

そのカートリッジ6発をすべて使いさらに収束する魔力を上げる。


「瞬く星を 撃ち砕けっ!! 《Starlight Breaker》 」


レイハさん (改) のお決まりの台詞の直後、振り下ろした杖先端から

雷の轟音と共に魔力と雷が収束した1本の(極太な)光の線がリョウメンスクナの左胸に突き刺さる。


千雨のコスプレ衣装も相まって、まさに某魔王がここに再現された。


千雨が放った魔砲が徐々に消えていくにつれて、光が通った跡には

バチバチと静電気が発生するだけで、それ以外には何も存在していない。


直撃したリョウメンスクナの左胸にはポッカリと穴が開き、

傷の再生に力を使っているのか、動く様子もない。





この時、私と千雨は声を交わしたわけでもないが、同じことを考えていた・・・


((ブラスタービットも再現しよう。))









side エヴァンジェリン




(ふむ、さすが私が制作に関わった魔砲だ、威力だけなら上級魔法にも引けを取らないな。)


千雨がうまくやったようで、リョウメンスクナの動きが完全に止まり、

召喚した符術の女も白髪のガキも鳩が豆でっぽうでも食らったような表情で笑える。


笑いを堪えながら白髪のガキの影に潜み様子を伺うと

ぼーやがまだ諦めてないのか、神楽坂と桜咲を召喚する。


(あのぼーや・・・桜咲も従者にしたのか、将来の死因は痴情の縺れか・・・)


白髪のガキが石化魔法を放つが・・・躱されたようで白煙の跡には誰もいない。


魔法の詠唱速度や込められた魔力を見ると、

手を抜いているのか、本気を出せないのか分からんが、

姉様の言うとおり並の術者では無いようだ。


白髪のガキがぼーやを見つけるが・・・桜咲に羽が生えている?

正体を晒す決意をしたのか、桜咲が近衛を救出するために飛び立ち、

ぼーやと神楽坂がその援護をする。


(ぼーやも神楽坂もそれなりに鍛えているようだが、相手が悪かった。

この白髪相手ではよくやっている方か・・・)


ぼーや達は完全に防戦一方だが目付きはしっかりしている、

まだ諦めていないのか白髪の隙を伺っているようだ。


「・・・目指して射よ、石化の邪眼!」


白髪の石化魔法がぼーやと神楽坂を襲い、神楽坂がぼーやを庇い魔法に耐える。


(・・・・無効化した!? 神楽坂は完全魔法無効化の能力か!?

ジジィがぼーやにつけようとするのも理解できる。)


「やはり、魔力完全無効化能力か?

まずは君からだ、カグラザカアスナ。」


ガキィィッ!!


「ぐぅ・・・・くっ!」

「アスナさん・・・だ、大丈夫ですか・・・?」

「うん、ネギ・・・大丈夫よ。

イタズラの過ぎるガキには・・・おしおきよっ!!」



白髪のガキが神楽坂を狙い拳を放つ・・・・がぼーやに捕まれ、

その隙に神楽坂の一撃で障壁が破壊された。


「うおぉぉぉっ!!」


障壁の破壊された白髪のガキにボーヤが全力で魔力を込めた拳をぶち込む。


桜咲の方も無事に近衛を救出する事がで来たようで

近衛を抱いて離脱している。


「や・・・やったの?」


神楽坂が倒せたのか気にしているようだが、甘い。

白髪レベルの相手がこの程度で倒せるわけがなく、大して効いている様子はない。


「・・・体に直接拳を入れられたのは・・・初めてだよ

 ネギ・スプリングフィールド 。」


白髪がぼーやに襲いかかる。


(このあたりがぼーやにしては及第点か。)


「・・・っ!?」

「そのぼーやがヤられると少し困るのでな・・・手を出させてもらうぞ? 若造。」


私は影から出て白髪にガキの腕を掴み、殴りつける。


「あっ・・・エ・・・」  「エッ・・・エッ・・・」

「「エヴァンジェリンさん!!」」


「この貸しは高く付くぞ? ぼーや、神楽坂。」


私は白髪のガキ池にを殴り飛ばしたが、出てくる様子がない。


『マスター、結界弾セットアップ。』

『やれ。』

『了解。』


上空から茶々丸が結界弾を発射、リョウメンスクナの動きを封じる。


『マスター、この質量相手では十秒程度しか拘束できません、お急ぎを。』

『十分だ、撤収の用意をしておけ。』

『了解。』

「ぎゃああぁ!?」


(・・・? あそこで騒いでいるのは姉様が狙ってる女か?  まぁ、どうでもいいか。)


「さて、ぼーや。 そんな所にいては巻き添えでまた氷漬けになるぞ?」

「・・・っ!?」

「ネ、ネギ、早く逃げるわよ!!」


ぼーやと神楽坂が引くのを確認しつつ、私は上空へ移動し、最後の締めにかかる。


「ハハハ、行くぞデカブツ!!

リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 契約に従い 我に従え 氷の女王。

来れ とこしえのやみ えいえんのひょうが。」


私の氷結魔法でリョウメンスクナが氷漬けになり、

千雨の砲撃も合わさって完全に動きが封じられた。


「つつっ 次から次へと何や、何々やーー!? あんた何者や!!」

「くくくく、相手が悪かったな、女・・・・

ほぼ絶対零度、150フィート四方の広範囲完全凍結殲滅呪文だ。

そのデカブツでも防ぐことは適わぬぞ。」

「そ、そないなアホな・・・せっかく喚び出したリョウメンスクナノカミが・・・

まだ、何もせえへん内に・・・。」 lll

「我が名は吸血鬼、エヴァンジェリン!! 「闇の福音」!!

最強無敵の悪の魔法使いだよ!! アハハハハッ!!」


「ノ・・・ノリノリねー、エヴァちゃん。」


「全ての命あるものに等しき死を。 其は 安らぎ也。」

「な、なああああぁっ!?」

「「おわるせかい」 砕けろ。」


以前ぼーやにかけた魔法とは違い、今回の魔法は敵を殺す魔法、

あのデカブツも凍らされ砕かれては復活できまい。


「アハハハハッ! バァカめっ! 伝説の鬼神か知らぬが、私の敵ではないわ!!」


完全に砕け散ったデカブツが池に沈んでいき、召喚した符術の女の姿が見えない。

今回は敵の撃退が目的で捕らえることでも皆殺しでもないから

ジジィに頼まれた仕事はコレで終わりでいいだろう。


「・・・ガキ共生きてるか?」


ぼーやと神楽坂を確認に行くが・・・少しやりすぎたか?

トラウマでも刺激したのか、ぼーやの様子が多少おかしい。


「・・・何考えてるのよエヴァちゃん!! やりすぎよ!

あぁ、もうっ! ネギなんか前のこと思い出して震えてるじゃない!」

「・・・・・・」 カタカタ lll

「あー・・・まぁ、あのデカブツを仕留めるにはあれくらい必要だったんだ。

生きてるんだから気にするな。」

「まったく・・・もぅ・・・・。」


震えるぼーやを神楽坂がなだめるが、様子がおかしい。

よく見ると腕が石化しかかっている。

白髪のガキの石化魔法を少し食らっているようだ。


「む・・・石化しかかってるぞ? 大丈夫かぼーや?」


ズ・・・


「・・・」

「エヴァンジェリンさん! 後ろっ!!」


ぼーやが私に向かって走りこんでくるが蹴り飛ばし、そのまま後ろを振り向く。


「甘いぞ? 白髪。」

「・・・っ、障壁突破、「石の槍」」


白髪のガキの石の槍が私に向かって伸びてくる、

私は一歩横に移動し難なくかわす。


「エヴァちゃん!」 「エヴァンジェリンさん!」


「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 「黒百合の主」 か。」


ブチッ


「私をその名で呼ぶなっ!!」


全力の魔力を乗せた爪で白髪のガキを思いっきり引き裂く。


「・・・・なるほど、相手が吸血鬼の真祖では分が悪い、

今日のところは僕も引くことにするよ・・・」

「逃げるな貴様っ!! ここで死んで逝けっ!!!」


白髪のガキは水の幻像を利用していたようで、逃げられてしまった。


「うがぁぁぁっぁっっぁ~~~~!!!

くそっ!! あの白髪めっ! 次あったら必ず殺してやる!!」

「マスター、物に八つ当たりしないでください。」


「よかった・・・・エヴァンジェリンさん・・・・う・・・」

「あ~ぼーや、大丈夫か?」

「ネギ先生!?」 「ネギ、ちょちょちょっと!」

「兄貴っ、ひでぇっ、右半身が石化を・・・」


ぼーやが石化の影響で倒れたところに、ちょうど桜咲と近衛がやってきた。


「ネギくーーん!」 「ネギ先生!」

「あ、このか! 刹那さん!!

ネギが!?」


さらに森のほうからは長瀬と綾瀬、龍宮、古が制服のガキを連れてやってきた。


「どうしたでござるか?」

「楓さん、夕映!」


容態を見ていた茶々丸から、簡易の診察結果が告げられる。


「危険な状態です。

ネギ先生の魔法抵抗力が高すぎるため 石化の進行速度が非常に遅いのです。

このままでは 首部分まで石化した時点で呼吸ができず、窒息してしまいます。」

「・・・ど、どうにかならないの エヴァちゃん!?」

「わっ・・・私は治癒系の魔法は苦手なんだよ。

姉様ならなんとでもなるんだが・・・」

「そんなっ・・・」

「昼に着くっていう応援部隊なら直せるだろうが・・・間に合わねぇっ。」


「ソプラノならなんとでもなる・・・・?」


それぞれが何かできないか思案する中、桜咲と近衛が前に出る。


「お嬢様・・・」

「うん

あんな・・アスナ・・・

ウチ・・・ネギ君にチューしてもええ?」

「なっ何言ってんのよこのか、こんな時に。」

「あわわ、ちゃうちゃう、あのホラ パ・・・パクテオーとかいうやつや。」

「え・・・」

「みんな・・・ウチせっちゃんに色々聞きました・・・ありがとう。

今日はこんなにたくさんのクラスのみんなに助けてもらって・・・

ウチにはコレくらいしかできひんから・・・」

「・・・・そうか!

仮契約には対象の潜在能力を引き出す効果がある。

このか姉さんがシネマ村で見せたあの治癒力なら・・・」

「ハイ。」


淫獣が急いで仮契約の魔法陣を書き、

近衛がぼーやに近づきぼーやの頭を抱える。


「ネギ君・・・しっかり・・・」


パァァァ・・・・


仮契約の完了した光が輝き、ぼーやの呼吸が落ち着きだす。


「ん・・・・

このか・・・・さん・・・?

よかった・・・無事だったんですね・・・」


ぼーやが目を覚まし、周囲のクラスの連中が喜びに湧く。


これで今回のジジィの依頼は完了。

後は応援の連中やぼーや達に任せてもいいだろう。


(・・・それにしても姉様は何をしてるんだ?)






side ソプラノ



「お疲れ様でした、千草さん。」

「・・・・・あんさん・・・・・何でこないな所に・・・・。」


私と千雨は千草さんと森の中で会っていた・・・・・



  1. 2012/03/18(日) 18:47:03|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  020



修学旅行 3日目 早朝




「・・・・・・・」 #

「・・・・・・・」 #

「・・・・・本当に申し訳ございませんでした!」 orz

「・・・・・・・ゴフッ」


エヴァが仁王立ち、茶々丸が脇に仕え、千雨が着崩れた浴衣で土下座、

私はボロ雑巾のように横たわる。




「長谷川 千雨・・・・貴様、よくもやってくれたな・・・・」

「今回の事は悪かったと思ってる・・・・・だけどっ!

私も先輩の事は本気でっ!!」

「・・・・・黙れ。」

「・・・はい。」


「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」


エヴァと千雨がにらみ合いを続ける中で、ボロ雑巾にされた私は放置されている。


「・・・・・・・・・はぁ~・・・・全くっ!」 #

「・・・・・・エヴァ。」

「貴様がいずれこういう行動に出ることは分かっていたが・・・まさかこのタイミングとは・・・」

「マスター、千雨様もこうして謝っているので寛大な処置をお願いします。」 #


流石に二人の様子を見かねたのか、茶々丸が千雨を庇う。

しかし、茶々丸も庇いはするが様子がおかしい・・・特に私に対しての目付きが。


「別に千雨をどうこうしようとは思っていない。

私もこうなることは予想していた、中学卒業位の時期に

はっきりと立場を弁えさせた上で、・・・おもいっきり腹は立つが

それなりに譲歩するつもりだった。」

「エヴァ・・・・・」

「千雨が本気なのは分かっている、

私も姉様がその辺の女と浮気するなら殺してでも止めるが、

千雨ならば・・・腹は立つが理解はできる。

私が正妻というのは揺るがんが、それなりの立場でなら許すつもりだった。」

「エヴァ! それじゃあっ!?」


エヴァの意外な言葉に千雨が歓喜の表情を見せる。


「だがっ! 今回のこの行動を許すわけにはいかんな。

私の京都、奈良の観光をぶち壊しにしてくれたんだ、

・・・・・・・・私だって姉様との温泉宿での夜を楽しみにしていたのに・・・・」 //

「・・・申し訳ございません。」 orz


再び、エヴァの仁王立ち、千雨の土下座の構成に戻る。


「・・・・・ふむ、長谷川千雨、貴様の今回の行動の罰は・・・・」

「・・・・」 ゴクリ

「修学旅行期間中、姉様との接触、手を握ったりする事を禁止する。」


「・・・・・・・・なん・・・・・だと・・・・?」 lll



千雨の表情が絶望に染る。


「昨晩は私が締め出され臍を噛む思いをしたんだ、

これから家に帰るまで、

貴様は私達のラブラブの様子を眺めて せいぜいくやしがるがいい!!」


(・・・え? そんな事でいいの?)


エヴァの意外に優しい罰に私は驚くが、千雨の様子がおかしい・・・


「そ、そんな・・・・だって・・・・エヴァ、お願いっ! それだけは・・・!!」

「ならんっ!! 決定事項だ!」

「そんな・・・・・・」 lllorz

「千雨さん、良かったですね。」


正直、私もこの程度ですんでよかったと思ったが千雨には凄い罰になっているようだ。


「フッ フフフ 、長谷川 千雨、貴様の今の心境、

私には手に取るようにわかるぞ?

初めての夜を過ごした相手と触れ合うこともできず 自分はただ見つめるのみ、

まして、他の女とイチャつく様子を見せつけられる苦しみ、凄まじいものだろうな?

ハーッハッハハハハハッ!!」

「・・・グググッ!!」 #


千雨が親の敵でも見るような、ハイライトの消えた瞳でエヴァを睨みつける。


一通り高笑いをしたエヴァが、ボロ雑巾の私の元へやってきて、

目の前に座り込み、私の頭をそっと自分の膝に乗せる。


「ほら姉様、 昨夜 は疲れただろう?」


エヴァのかける声は優しいが、同時に凄まじいプレッシャーを感じる。

今下手なことをしたら・・・・殺られる!?


「千雨、お前は風呂に入って来い。

そんな匂いをさせて朝食の時にクラスのガキ共の前に出るわけにはいかんだろう。」

「・・・・あぁ、そうさせてもらうよ。」 lll


千雨はかなり落ち込んだ様子で、少しぎこちなさそうに内股で歩いて脱衣所に行く。

そうして部屋には私とエヴァ、茶々丸が残され、味方はいなくなった・・・


「さぁ、姉様とはもう少し、お話しようか?」

「ソプラノ様、私もお話があります。」





私の救いはなくなった・・・・













千雨がお風呂から上がり、真っ白に燃え尽きた私もお風呂に入り、

汗などの体液を落としすっきりとする。


千雨は少し眠れたものの、目の下には多少隈が見えるが体調は問題ないようだ。



精神的にはかなり問題あるようで、昨晩とは打って変わって、目が虚ろだ・・・・



その後茶々丸のいれてくれたお茶を飲み、朝食の時間になったので移動、

食堂では、一部のクラスメイトの様子がおかしかった。


特にネギ先生と神楽坂さんが酷く深刻な様子で、なにやら話し込んでいる。




朝食後、ロビーで本屋ちゃんを囲んで人集りができている、

様子を伺うと、昨晩のネギ先生の唇を奪うとかいうイベントの商品が

授与されているようで、なにやらカードのようなものが手渡されている。


『エヴァ、あれって仮契約カードだよね?』

『ん?・・・・そうだな、ぼーやと宮崎のか。』

『それで朝食の時のネギ先生と神楽坂さんの様子がおかしかったのか。』

『やはり昨夜のイベントは淫獣と朝倉が仕組んだ仮契約の従者集めか、

ぼーやの唇を奪うとか・・・よくそんな話に乗るものだ、理解できん。

・・・・・そういえば姉様は千雨の大事なモノを奪っていたな?

何か商品をやろうか?』 #

『け、結構ですっ!!』 lll

『遠慮することもないだろう? 帰ったら別荘に1週間ほど篭ろうか。 』


帰った後も私の地獄は続く。


酷く落ち込んだ様子で私とエヴァを見つめる千雨、

食事などの時以外すっと手をつないでいる私とエヴァ、それに続く茶々丸。


食後4人で一度部屋に戻り、今日の予定を確認する。


「よし、では今日の予定を言うぞ。

今日は京都を少し回った後にシネマ村に行き 着物を着る!」

「着物なんか何着も持ってるじゃない、十二単もあるし。」

「馬鹿者、シネマ村で着物を着てあの町並みを歩くのがいいんじゃないか。」

「そういうものですか。」

「そういうものだ、私と姉様で、一番いい着物を着るぞ。

茶々丸と千雨も着るがいい、千雨は禿の格好でもいいぞ?」

「それを着るのはお前の方が似合うだろう!!」

「どこがだ! 私が似合うのが姫か花魁辺りだろう。」


(((花魁は無い。)))






部屋で準備を済ませた私達は京都観光に出発した。


今日は観光地よりも古い町並みを楽しみ、お茶を飲んだり、

チャチャゼロへのおみやげ買ったりしながら、シネマ村の方へ向かう。






京都 太秦シネマ村




「お~いいなココは、古い町並みで、着物を着てる奴が多いから昔を思い出すようだ。」

「結構皆着物とかの衣装を着てるね。」

「思ったよりも衣装着てる奴が多いな。」

「マスター、貸し衣装屋はあちらのようです。」


茶々丸がシネマ村入り口脇の貸し衣装屋を見つける。


「よし、早速着替えるぞっ!!」

「っと、エヴァ、いきなり走りださないでよ。」

「マスター、手をつないだまま走ると危ないです。」

「・・・・・・はぁ、先輩ぃ・・・」


4人で貸し衣装屋に行き、借りる衣装を選ぶ。


エヴァは公言通り一番いいお姫様の着物を借り、私もそれの色違いを借りる。

千雨は文句を言いながらもコスプレ魂に火がついたのか、

巫女服を借り、茶々丸はお城の奥女中の着物を借りた。


「なかなか、似合っているな。

千雨、貴様が奥女中の着物ならいい感じにそろったのに・・・空気読めよ。」

「う、うるさいな! 何が悲しくてお前の女中にならなくちゃいけないんだ!」

「姉様の女中ならいいのではないのか? ・・・ん?」

「・・・・・・っく」

「皆さん、よくお似合いです。」

「茶々丸もいい感じだよ。」

「ありがとうございます。」 //



貸し衣装屋での着替を済ませた私達はシネマ村の観光を開始。

お姫様衣装効果なのか道を歩くと人が避けていってくれるので

移動はかなり楽だった。


エヴァも時代劇や映画で見たことのあるセットに興奮し、それを押さえる茶々丸。


千雨も朝の機嫌を持ち直したのか、楽しんでいるようだ。


何箇所か周り、一旦休憩のために茶店に入り、お茶とお団子を注文、

お団子を食べながら休憩していると、入り口の方角から

クラスの知り合いがやってくる。


コスプレしているので最初はわからなかったが、

近衛さんや桜咲さん、その他にも綾瀬さんや委員長の班の人達もいる。


綾瀬さんが私に気がついたようで、手を振ると答えてくれた。


そうしていると入り口とは反対方向の方角から馬車が勢い良くやってくる。


「どうも~神鳴流です~~・・・・じゃなかったです。

そこの東の洋館のお金持ちの貴婦人にございます~~。

そこな剣士はん、今日こそ借金のカタに、

お姫様を貰い受けにきましたえ~~。」


馬車に乗っていたのは修学旅行初日の夜、

千草さんと共闘していたゴスロリ少女、月詠ちゃん。


原作通りに近衛さんを攫いに来たようだ。


「ほ~なかなか凝った演出だな。

アレはこの間 符術を使う女と一緒にいた二刀流のゴスロリ女。

なかなか面白い見物になってきたな。」

「先輩あのドレスの女知ってるのか?」

「あの子は修学旅行の初日にネギ君を襲った奴らの仲間なんだよ。」

「・・・・いいのかよ、こんな人目に付く場所で。」

「逆にココなら多少のことがあっても映画の撮影か

イベントだと勘違いしてくれるからいいと考えたのかもね。」

「お、あのゴスロリ女桜咲に手袋を投げつけたぞ、よく分かってるな。」


私達が話し込んでる間に向こうも話が進んでいるようで

月詠ちゃんが桜咲さんに手袋を投げつけた。


「エヴァはこういうの好きだよね、ネギ先生の時もやってたし。」

「こそこそと動くより、正面から手袋でも投げつける方が潔くていい。」

「そういうものかねー。」

「それにしても、あのゴスロリ少女もかわいいねー。」

「「どういう事だ! 姉様(先輩)っ!!」」

「・・・・・ちょ、二人して、・・・落ち着いて二人共。」

「「また他の女に手を出すつもりか!? 堂々と浮気か!?」」

「お二人共息がぴったりです。」

「「・・・・こいつと一緒にするな!?」」

「・・・・」

「・・・・」


エヴァと千雨、二人共顔を赤くしてにらみ合う。


「ほ、ほら二人共、向こうの話がついたようだよ。

30分後にシネマ村正面横の日本橋で決闘だって。

今の内に場所取りに行こ。」

「う、うむ、・・・・・行くぞ。」

「・・・・・・あぁ。」

「お代はここに置いておきます。」


茶々丸が代金を置き、私達4人で決闘の場所がよく見える所に移動、

先程のイベント (?) を見ていた人がいたのか、

結構な人集りができている。


しかしココでもお姫様コス効果が発動したのか、

私達の周りは人が避けていくようだ。




誰かが持ってきてくれたのか、長椅子に私達が腰掛けて

お茶を飲みながら待っていると、委員長を先頭に

桜咲さん一行が現れ、橋の方には月詠ちゃんも現れた。


「ふふふふ♡

ぎょーさん連れてきてくれはっておおきにー、

楽しくなりそうですなー♡」


月詠ちゃんに気がついたのか、桜咲さんが睨みつける。


「ほな、始めましょうかー、センパイ♡

このか様も刹那センパイも・・・ウチのモノにしてみせますえー♡」


「ウチのモノ」 と言う言葉に反応したのか千雨が赤くなる。


「ふふふ♡」


月詠ちゃんに気圧されたのか、近衛さんが桜咲さんにしがみつく。


「せ・・・せっちゃん、あの人・・・なんか怖い。

き、気をつけて・・・」

「・・・安心してください、このかお嬢様。

何があっても私がお嬢様をお守りします。」

「せ・・・せっちゃん・・・」


桜咲さんのいい笑顔と演技 (?) で周りの観客も沸き立つ。


「ほう、桜咲め、なかなかいい演技をするじゃないか?

役者でも食っていけそうだな。」

「桜咲はアレなのか・・・・・百合の園の住人なのか?」

「・・・・なにっ!? あの女・・・・・危険だな。」 lll


百合という単語にエヴァが過剰反応を示す中、

桜咲さんと月詠ちゃんの決闘が始まった。


月詠ちゃんが式神を召喚し、邪魔になる委員長達の足止めをする。

桜咲さんはその間に、張り付いていたと思われるネギ先生の式神を

人間サイズに変換し、近衛さんを避難させる。


「おいおい、あのゴスロリ女無茶するなー、こんな人目の多い場所で

式神をあんな数呼び出して。」

「・・・・・私チョット向こうにいってていいか? こんな所でバレたくない。」 lll

「じゃあ、私と一緒に近衛さんを追いかける?」

「い、いいっ! 遠慮する! 向こうのほうが子供先生がいる分 危険そうだ。」

「なんだ、姉様は見ていかんのか?」

「近衛さんの方が本命っぽいからねー。

あっちの方に行けば千草さんに会えそうだから。」

「何だ、あの露出狂の符術使いか。」

「あの娘は露出狂じゃなくて、ネギ先生に脱がされただけだよ・・・・」

「ならば千雨はここに残れ、茶々丸、姉様についていけ。」

「了解しましたマスター、ソプラノ様よろしくお願いします。」 //

「お願いね、茶々丸。 早速だけど、この格好で走るとはしたないから

お姫様抱っこで、近衛さんを追いかけてくれる?」

「かしこまりました。」 //


桜咲さんと月詠ちゃんが剣を交えてる間、私は茶々丸に抱き抱えられ

近衛さんを追いかける。


私を抱えた茶々丸が凄い速さで、ネギ先生と近衛さんを追う。


「わー、エヴァより・・・・・・はやーい!」

「ソプラノ様、その台詞は危険です。 マスターの前では言わないでください。」

「・・・そう? わかった?」


よくわからないが茶々丸に注意された。


そうしている間に、ネギ先生と近衛さん、二人はお城の中に入っていく。


「茶々丸、あそこのお城の脇に生えてる木に登って。」

「了解しました。」


茶々丸は、私を抱えたまま、一気に木の枝まで飛び移る。

すぐに私は木の枝に認識阻害の小規模結界を刻んだナイフを刺し

見つからないようにする。


ちょうどこのあたりからなら、お城の中も少し見えるし、外もよく見える。

お城の中を見ると、千草さんと白髪の少年、アーウェルンクスがいる。


そこへ、近衛さんを連れたネギ先生が現れ、誘い込まれたことに気がついたようだった。 


「声がよく聞こえないなー、茶々丸聞こえる?」

「はい、ネギ先生が実体でないことが相手に認識されたようです。」

「あ、千草さんが式神を呼んだ。」


千草さんが式神を召喚するとほぼ同時に、ネギ先生は近衛さんを連れ

お城の屋根に上がる。


「お嬢さまっ!」


下から聞こえる歓声の中から一際大きく桜咲さんの声が響く。


ネギ先生は千草さんの式神に矢で狙われ、どうにもできない状態、

桜咲さんはまだ下で月詠ちゃんに抑えられてる。


そんな中、アーウェルンクスがきょろきょろと、周囲を見回している。


(あ~・・・やっぱり、前もそうだったけどアイツ、私の存在に気がついてるっぽいな~。)


「聞ーとるか お嬢様の護衛、桜咲刹那!

この鬼の矢が二人をピタリと狙っとるのが見えるやろ!

お嬢様の身を案じるなら手は出さんとき!!」


千草さんが桜咲さんに警告し、ネギ先生に近衛さんを渡すよう要求する。

ネギ先生もどうすることもできず、近衛さんも怯えているようだ。


「どうしますかソプラノ様、私ならあの式神を仕留められますが?」

「今回は手を出さなくていいよ。

この場で近衛さんを連れ去られても私達には関係ないからね。」

「・・・・了解しました。」

「茶々丸は優しいから助けたいんだと思うけど、今ここで私達が動くと

今後学園の奴らは私達を頼って来るようになって、エヴァも私も巻き込まれる可能性が高い。

それに、私達は今回の件、事前に学園長には警告してある。

それを聞かなかった結果がこれなんだから自業自得だよ。」

「・・・・・はい。」

「私達には全ては助けられない、私は家族を助けるためには手段を選ばないけど

彼らはその枠には入っていない。

茶々丸も、今は解らなくていいからゆっくりと考えておいてね、

自分の手で助けられる人を選ばなくてはいけない時が来るかもしれないから。

その時に誰を助けるのか? エヴァと私、どちらかしか助けられない場合

貴女はどうするのか? 今の内から考えておくといいよ。」

「・・・・・・了解しました、ソプラノ様。」


茶々丸の表情は少し暗いが、話したことは理解してくれたようだ。

本来プログラムで動く茶々丸なら、この取捨選択は容易なはずだが

心が生まれているせいか、迷いが生じている。


(茶々丸にとってはいいことだと思うけど、超や葉加瀬にはどうかな・・・・)


「それにね、安心して茶々丸。 今回は多分大丈夫だよ。」

「私にはよくわかりませんが?」

「手段を選ばなければもっと簡単に近衛さんを奪えるはずなのにそうしないでしょ?

千草さん達はなんだかんだで優しいから攫われたとしてもそんなに酷い事にはならないし

攫われた後で学園長に連絡してやれば彼らも本気で動くでしょう。」

「学園長には事後連絡でいいのですか?」

「本来は連絡だってしなくていいんだよ、教えてやることで貸しを作ってやるんだ♪」

「了解しました。」


茶々丸に話をしてあげてる間に向こうも何かあったようで、

近衛さんが落ち着いたように見える。


にらみ合いをするネギ先生と千草さん、桜咲さんは月詠ちゃんを一旦突き飛ばし

ネギ先生のもとに行こうとしている・・・・その時、

強い風が吹き、近衛さんがよろけそれを支えるネギ先生、

それを見た千草さんの式神が逃げると判断したのか? 矢を放つ。


「あーー!? 何で打つんやーーッ!

お嬢様に死なれたら困るやろーっ!!」


急いでネギ先生が盾になろうとするが、簡易の式神故に耐久力が無く矢が貫通し、

近衛さんに向かう・・・・が桜咲さんが盾になり近衛さんをかばう。

そのまま衝撃で体制を崩した桜咲さんが屋根から落ちる。


「せ・・・せっちゃーん!」


落ちていく桜咲さんを追って近衛さんも屋根から飛び降り、空中で桜咲さんを捕まえる。


周囲がざわめき、二人が地面に激突したかと思った瞬間、

近衛さんの魔力が暴走 (?) 、または覚醒したのか

二人は無事に地面に降り立ち、矢に射られた桜咲さんのケガもなぜか治っているようだ。















「ちっ・・・しまった。」


千草さんが逃げられたことに不満を漏らす。

周囲の目も近衛さん達に向けられ、千草さんたちも撤退の好機と見て

撤収しようとするが、私は結界のナイフを抜き姿を見せ、千草さんに向かって手を振る。


「はぁ~い♪ 綺麗なお姉さん。」


いきなり現れた私達にアーウェルンクスが警戒して構え、

月詠ちゃんも遅れて剣を構える。



・・・千草さんはあっけに取られているようだ。



「なっ・・・・あんさん、何でこないなとこに・・・・」

「また会いましたね、千草さん♪」

「天ケ崎さん、彼女達は知り合いですか?」

「あの御二人は~、このかお嬢様のクラスメイトですか~?」

「千草さんとは将来を誓い合った仲でして。」 //

「あらまぁ~~♪」

「・・・・・個人の趣味には僕は何も言わないけどね・・・」

「ちゃうわっ!? ウチはそないな趣味ではおまへん!!」 //


軽口を叩いて様子を見るが、アーウェルンクスには流石に隙が無い。


「・・・あの黒髪の嬢さんとは、新幹線の中で妨害工作をしてた時に知りおうたんや。

なんでか知らへんが、ウチの名前を知っていてな・・・」

「それはまずいんじゃないかな?

向こうに僕達の情報が渡っているとしたら・・・」


アーウェルンクスが剣呑な様子を見せ、それに反応した茶々丸が私の前に出ようとする。


「そこの僕、そんな怖い顔しないで、お姉さん怖い・・・」

「ちょい待ちぃ、新入り。

ほんで、ソプラノはんやったな、あんさん今日は何の用や?」

「今日は千草さんを見かけたので挨拶に来ただけですよ。」

「・・・・ほんまやろな。」


千草さんたちの表情があからさまに不審そうだ。

この状況でいきなり現れて挨拶しに来ただけと言っても無理だろう。


「今日ここで会ったのは本当に偶然ですよ?

シネマ村を観光していたら いきなり千草さん達が現れたんですから。」

「・・・挨拶に来はっただけなら今日はこれで失礼したいんやけど?」

「せっかく会ったんですから もう少しお話しませんか?

丁度いいので聞きたいことも有るんですけど。」

「なんや? 聞くだけ聞いてみてもええけど。」

「それじゃあ、千草さんたちは近衛さんを攫って何をするつもりですか?」


今の状況からしたら当たり前の質問、

千草さんにもそれほど不審に思われてはいない感じだ。


「それにウチが答えて なんかええことでもあるんやろか?」

「 今の 千草さん達にはそんなにいい事は無いですね、

将来的には千草さん個人にはいい事ありそうですけど。」

「ほんなら今答えることはでけへんな。」

「そうですか、残念です。

それじゃあ、最後に一つだけ、千草さん 新幹線で私が言った言葉覚えてますか?」

「・・・・・ウ、ウチが欲しいとか言うとったことか?」 //

「そう、それです。 覚えていてくれて嬉しいです。

私達はあなた達の邪魔をしようとは思ってませんので好きなようにしてください。

今回のお仕事が終わったら、私に連絡くださいね。

きっと千草さんの望みが叶うお仕事を紹介できますから。」


千草さんの表情が一気に険しくなる。


「あんさん・・・・ウチの望みが何か知ってはるんですか?」

「知ってますよ? 私が頼むお仕事は千草さんが私の願いを叶え、

私は千草さんの願いを叶える。 良い条件の仕事だと思ってますよ。」

「・・・・・・分かった、だが残念やったな、今回の件でウチの望みは叶うから

あんさんのお仕事は受けれそうになさそうやで?」

「本当に その方法 で叶うといいですね。」


千草さんに取ってはにらみ合い、私に取っては見つめ合い、

しばらくそうしていると、アーウェルンクスが声をかける。


「それで 天ケ崎さん、彼女達どうしますか?

僕としては黒髪のお嬢さんと少し話したいことがあるんだけど。」

「ウチはそこの背の高いお姉さんと切りおうてみたいんですが~。」

「・・・今はここまでや、帰ります。」


二人は少々不満そうだが、千草さん達は、屋根から飛び降り、帰っていく。




「それじゃあ、千草さん、また今夜~。」

「今夜ですか? ソプラノ様。」

「そう、今夜。 楽しみだなー。」




私と茶々丸もエヴァの元へ戻り、シネマ村観光を続けた。




  1. 2012/03/17(土) 16:29:49|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  019



修学旅行2日目、朝




「朝だぞっ! 貴様ら、起きんかっ!!」


早朝・・・・まだ深夜と言ってもいい、朝日が昇るかどうかの時間に、

エヴァが、朝だとか叫びだした。


「・・・・・・ん~・・・・今何時だ?」

「現在の時刻は午前4時32分です。」



「・・・・・・おい、茶々丸、あのバカ幼女を3時間くらい黙らせろ。」

「了解しました、千雨様。」


茶々丸が起き、エヴァに近づいていく。


「お、さすが我が従者、一番に起きてきたな。

早速 朝風呂に入ってから旅館の庭園を見てまわるぞ。」


茶々丸はいつものようにエヴァの背後に周り・・・・・・・・・・バチッ!


「ピギャッ!?・・・・・・・・・パタ。」

「ミッションコンプリート RTB。」

「・・・おやすみ」


修学旅行2日目は2度寝から始まった。




その頃、私は昨夜のエヴァの折檻により簀巻きにされ、押入れに放り込まれていた。




take2 修学旅行2日目、朝




宴会場にて、生徒全員での朝食。


我が3-Aの生徒の大半は頭痛や一時の記憶障害、

先日の音羽の滝で飲んだ水 (?)により、二日酔いの症状に悩まされていた。


そんな中、ネギ先生の周りではいつものごとく、大騒ぎになり、

昨夜の一件で仲が良くなったのか、

桜咲さんが朝食のお盆を持って近衛さんに追いかけられていた。


「まったくバカどもめ、朝餉くらい静かにできんのか・・・」

「・・・・朝の4時半に大声で騒ぎ出した幼女の言えることじゃねーよな。」

「なに? またエヴァが騒いだの?」

「マスターは本日朝の4時に起床されていました。」

「フッ、当然だ。 温泉旅館に来て朝風呂に入らんでどうする?」


無い胸を精一杯張り、当然のように宣うエヴァ。

私達はその様子を、我が子を見るように暖かく見つめた。


「エヴァはそのままでいてね。」

「あぁ、そうだぞ。 エヴァはそのまま元気に育ってくれ。

ほら、この玉子焼き食べるか?」

「マスター、口の周りが汚れていますよ。」

「何だ貴様ら、ようやく私を敬うようになったのか?  ハハハッ!」


エヴァにはこのまま健やかに育って欲しい、それが私達3人の願い。






朝食が終わり、各自部屋に戻り

今日の自由行動に向けて準備を進めている。


「それでは今日の自由行動は、私についてくるが良い!!」

「了解しました、マスター。」

「ちゃんとまともな所を、移動と休憩も考えて選べよ。」

「エヴァはちゃんと計画を建てられる子だから大丈夫だよね。」


私達の態度に妙な違和感を感じるのか、

多少違和感を感じているようだが、

気を取り直してエヴァ指揮の元、修学旅行2日目が始まる。


「今日は奈良で班の自由行動がある。

奈良と言えば、大仏は基本だ、そこで奈良駅周辺の仏閣を見つつ

東大寺、大仏の元へ向かう。」

「・・・・まともだ、公園で鹿が見れそうだな。」

「さすがマスターです。」

「もう何回も行ってるコースだからね・・・・・・」


私にとってこのコースは、もう5回は廻っている。

今では、奈良観光における、エヴァの鉄壁コースとなったが

最初の頃なんて酷いものだった・・・・


移動のことなどまるで考えず、行きたいとこに行き、

観たい思ったら立入禁止だろうがお構いなしに忍び込む。

奈良で観光していたかと思ったら、京都の仏閣で茶が飲みたいと言い出し

転移魔法を使い出す・・・・あの頃は無茶をしたものだ・・・・


いい加減まともな観光ができるようになってもらわなければこっちが持たない。


エヴァの成長を生暖かい目で見守りながら、私達は奈良観光に向かう。






修学旅行2日目 奈良駅周辺




「よし、貴様ら! ここから東に向かい進路を取りつつ、幾つかの神社を見ていくぞ。」

「「「は~い(了解しました。)。」」」


三条通りを東に進路を取り、途中幾つかの神社を見学し、まずは奈良公園を目指す。


「茶々丸、画像を保存するデータの空きは大丈夫か?」

「はい、大丈夫ですマスター。」

「何枚写真取るつもりだよ・・・

なぁ、先輩、もう何回も奈良や京都には来てるんだよな?」

「・・・・・・エヴァの気の済むようにしてあげて。」

「・・・先輩も意外なところで苦労してるんだな。」

「大丈夫、妹の笑顔のためだから。」

「先輩、そこでお茶でも飲んで休憩していこう、奢るからさ。」

「・・・・・ありがとう、千雨。」


エヴァの暴走で精神を削られながらも、合間で千雨に癒されながら

私達は奈良公園に向かう。


しばらく歩いていき、奈良公園に差し掛かろうという時、見知った顔を見つけた。


「ねぇ、千雨、あれってウチのクラスのメンバーじゃない?」

「ん? ・・・あぁ、疫病神だ・・・・・・」

「貴様ら少し静かに・・・・何だぼーやと神楽坂の班じゃないか。」

「彼女達も奈良公園に来ていたのですね。」


ネギ先生と神楽坂班を見た瞬間に、明るかった千雨の表情が暗くなる。


「千雨しっかり、目的地が一緒になっただけだから大丈夫よ。」

「・・・・あいつらと同じ場所にいて、今までろくな事がないですよ、先輩。」

「ガキ共は放っておけ、ほら、千雨鹿にエサをやりにいくんだろう?

時間が押してるんだ、鹿せんべいを買いに行くぞ。」

「そうだよ、千雨、行こう。」


千雨の手を引き、奈良公園へ入り、鹿せんべいを売っている売店を探す。

ネギ先生一行も目的はほぼ同じらしく、鹿に餌をやったりして談笑している。


鹿せんべいの売店を見つけ、千雨が鹿せんべいを買おうとしている時・・・


「千雨、鹿におせんべい上げるのはいいけど気をつけてね。」

「気をつけるってどういう事だよ?」

「・・・・・あれを見て。」


そう言って私はネギ先生たちの方を指差す。


そこには鹿に餌をやろうとするネギ先生や、神楽坂さん、本屋ちゃん

しかし物の数秒後、大量の鹿に蹂躙され、鹿せんべいはすべて取られ

服を噛み付かれ、スカートは脱がされかけ、

持っていたと思われるお菓子も奪われたボロボロのネギ先生達の姿が・・・


鹿のことを知っていたのか、近衛さんと桜咲さんは避難をしていた。




「ここの鹿は、昔ほど温くはないよ・・・」

「・・・・私、鹿にせんべいを上げるのは止めとくわ・・・」


近年の鹿の凶暴化は半端じゃなかった。




鹿にボロボロにされたネギ先生一行は、別行動を取るようで一時散開、

私達、エヴァとゆかいな仲間たち班は、そろって大仏殿に向かう。


「とうとう今年も来たな・・・・大仏殿っ!」

「千雨、茶々丸、ちょっとこっち来て。」


エヴァが大仏に気を取られ騒いでる間に二人を避難させ、他人のふりをする。


「おい、貴様らさっさと来い! 中に入るぞ!!」

「静かにしろエヴァ! 周りが見てるだろうが!」 //

「マスター、落ち着いてください。 人目を引きます。」

「エヴァにゃん、また警備員のお世話になりたいの?」


そうして騒いでいると向こうから警備員が走ってきて

私達を取り囲むが、年をとった、熟練の警備員という感じの人が

エヴァを見るなりため息を吐き、無線で連絡、多数の警備員が集まり

私達を大仏殿の方へ先導してくれた。


「・・・・・なぁ、先輩、エヴァってここの警備員に完全にマークされてるじゃねーのか?

コレって傍目VIP待遇だけど、完全に私達を要注意人物扱いしてるよな。」

「何回も来て大騒ぎしてたらね・・・・・エヴァはここでは有名で、

こうして入り口で騒ぐたびに警備員に囲まれて大仏を鑑賞、外に出るまで

ずっと警備員に張り付かれるんだ・・・・」

「マスターはなにやら満足気ですが?」

「エヴァの事はそっとしておいてあげて・・・」


警備員に囲まれ、周囲からどこぞの要人が来たのか? と衆目を集める中、

なにやらネギ先生と本屋ちゃんが騒いでいるが、こっちはそれどころじゃない。


千雨は羞恥で真っ赤になり私にしがみつき、

エヴァはご満悦で大仏鑑賞を楽しみ、茶々丸は従者として静かに佇む。

私は千雨に顔を隠すためにしがみつかれ身動きがとれない。

時間が経つごとに私達は周囲の野次馬に何事かと騒がれ、写真を取られたりする。


また、警備員がご丁寧に、周囲の人を追い払うような行動をしたり、

写真撮影を禁止するよう注意するものだから

余計に衆目を引く・・・・




悪夢の時間が終わり、大仏殿から出た後、

警備員の皆さんに 「これで皆さん食事でもどうぞ」 、と白い封筒を渡して

私達はそそくさと立ち去り、ようやくこの悪夢の時間から開放された。


「大仏は今日も最高だったなっ!!」

「マスター、よかったですね。」

「・・・・・・・・もう2度とここに来たくない。」 lllorz

「・・・千雨、帰ったらおいしいもの食べよう。

帰ったら千雨の好きなコスプレしてあげるから元気出して。」


修学旅行2日目、エヴァ以外の3人は心に大きな傷を負った。





宿に帰り、夕食をとるが、どんな味だったのか全く思い出せない。


エヴァ以外の3人共同じ症状で、部屋で休憩をしていると、

旅館を妙な結界を覆った。


「ん? 何だこの・・・結界じゃない? しかし攻撃性も防御性も無い・・・

エヴァ、旅館になんかした~?」

「私は何もしていないぞ。」


エヴァは今日の写真を確認し、千雨は燃え尽きている。


「何か外が騒がしいな。

・・・・またあのガキ何かやらかしたのか? 」

「マスター、先程皆さんが休憩されている間に朝倉さんより

このようなメモが回ってきました。」

「見せてみろ。」


メモを皆で見ると、どうやらネギ先生の唇を賭けた競争が行われるようだ。

朝倉さん主催による賭けも企画され、参加要項などが書かれていた。


「・・・・またくだらん事を。」

「でも何でわざわざ唇なんだろう?

・・・・・まさか朝倉さんに魔法がバレたのか?」

「では、さっきの旅館を覆う結界のような魔力は淫獣の契約結界か?」

「何を考えているんだ? 敵が襲ってくるかもしれないこの状況で。」

「・・・ネギ先生や神楽坂さんは関係してないんじゃないかな?

今の二人なら簡単にこっちの世界に引きずり込もうとはしないだろうし。」

「ならば淫獣と何も知らん朝倉の独断か。

・・・面倒だ、放っておこう、あのガキ共がどうなったって自業自得だ。」

「ん~、使い魔の管理不十分になる・・・のかな。

ネギ先生は何やってるんだか。」


エヴァと二人で話していると、千雨が復活してきた。


「なにかあったのか?」

「ぼーやの使い魔と朝倉のバカが騒いでいるだけだ。」

「・・・? 何だその組み合わせ、最悪じゃねーのか?」

「知らん、放っておけ、何かあっても自業自得だ。

私は写真の整理で忙しいんだ」

「マスター、そろそろ入浴しないと入浴時間が過ぎてしまいますが?」

「ん、そうか。 ならば先に温泉に行くか。

茶々丸、用意しろ。」


エヴァと茶々丸は入浴のための準備をする。


千雨はどうするのか気になったので千雨の方に視線を送ると・・・・

怪しく微笑む千雨の姿があった。







side 千雨




(ついに来た・・・今夜こそ先輩と結ばれる時!!)


エヴァと茶々丸が風呂に入る準備をしている間、ついに待ちに待った時間、

私の胸は緊張と期待、先輩への愛で一杯になる。


「・・・千雨? どうかしたの?」


先輩が心配そうに私に声をかける、どうも表情に出ていたようだ。


「何も無いよ、先輩!」

「そう、ならいいけど・・・千雨お風呂はどうするの?

もう少しで入浴時間終わるよ。」

「昨日話してた単独行動は取らないように、ってことで

私は先輩の後で部屋のお風呂を使うよ。」

「先に入っててもいいけど? 千雨は女の子だし、私の後じゃ嫌じゃない?」

「大丈夫っ! 先輩の後で大丈夫だから気にしなくてもいいよ。」

「マスター、準備ができました。」

「む、ならば私達は大浴場の温泉に行って来る。」

「行っていきます。」

「いってらっしゃ~い。」 「い、いってらっしゃい。」 //


エヴァと茶々丸が部屋を出て、先輩も入浴の準備をしている。

二人が帰ってくる前に部屋に結界を貼らないといけない。


「じゃあ、悪いけど千雨、先にお風呂に入るね。」

「あ、あぁ、ゆっくりしていってねっ!」


先輩が脱衣場に入り衣擦れの音と、私の心音が聞こえる。


(・・・・っは! ボーッとしている暇はないぞ、早く結界を張らないと。)


私のカバンから結界魔法具を出し急いで部屋に設置していく。

設置したらエヴァに念話で、今夜は別の部屋で寝るように連絡をし、

先輩の魔力供給を受け、一気に結界を張らないと

エヴァが殴り込みに来かねないので時間との勝負だ。


(よし、魔法具の設置は完璧、確認もした。

後は念話を入れると同時に先輩の魔力を借りて

結界を起動すれば二人っきりの密室が完成だ。)


『・・・・・エヴァ・・・ごめんっ! 今夜は別の部屋で寝てくれ!』


「・・・は? 何だ今のは?? ・・・・・・・・・まさか・・・千雨ぇっ!?」


『おい!! 千雨っ!!』

「どうかしましたか? マスター。」

「・・・・・・・ あ の 女ぁぁ!!!

茶々丸今すぐ部屋に戻るぞ!!」 #

「? 了解しましたマスター。」


エヴァに連絡後、すぐに先輩との仮契約の魔力を借り、

私にできる最大の出力で、結界を張る。


その頃、急いで着替え部屋に向かって全速力で走るエヴァと茶々丸。


「・・・っ! この魔力の大きさ、千雨め! 姉様の魔力を使ったな!?

クソッ! 魔力制御の修行ばかりさせたのがこんな所で裏目にでるとは・・・」

「ソプラノ様と千雨さんに何かあったのでしょうか?」

「何かもクソもない! 千雨が裏切ったっ!?」

「千雨さんが!? まさか・・・それはありえませんマスター。」

「あの女・・・私を裏切って、今夜姉様と一線を越える気だっ!!」

「・・・・・? 一線? ・・・・・・っ!?」 #


エヴァと茶々丸が部屋にたどり着くころには、すでに結界は張られた後だった。




「よしっ! 間に合った!!


・・・・フフフ、先輩・・・待っててくださいね。」










side ソプラノ




さっき千雨から魔力が引き出され、かなり強力な結界が張られたので

急いで浴室から外に出ると、汗だくで俯いて黒い笑みを浮かべた千雨がいた。


「千雨、どうかしたの!?」


辺りの様子を伺うが、特に変わった様子はない。

部屋には進入禁止の強力な結界が張られただけで、

それ以外は特に問題はない。


「先輩・・・早かったですね。」

「千雨? 私から魔力を借りてまで結界を敷いて、何かあったの?」

「何もないです、大丈夫ですよ・・・・先輩。」


千雨が微笑みながら私に近づき、すぐ目の前まで来る。


「・・・先輩。」 //

「・・・・・千雨?」


千雨が私の手を取り、指を絡める。


「先輩・・・ついにこの日が来たね・・・・・・」

「この日って・・・? 千雨・・・今日、何かあるの?」

「今日は大事な日です、先輩と私にとって・・・」 //


千雨が頬を染めて私をまっすぐに見つめ、千雨の顔が近づいてくる。

もう、数cmで唇が触れる距離になる・・・


「・・・今夜、先輩に私のすべてをあげます。」 ///

「・・・・え? すべてをあげるって・・・・まさかっ?・・・そのために結界を?」

「そうだよ、今夜誰も邪魔が入らないように旅行前から準備しておいたんだ。

今夜はこの温泉宿に二人っきり、最高のシュチュエーションだよ、先輩。」 ///

「え、エヴァと茶々丸は・・・? 締め出したの?」 //

「・・・二人で夜を過ごすのに、他の女の名前は聞きたくない・・・先輩。

さぁ、私をあ