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たいちの仮設避難所

某小説投稿サイトの規約改定による 仮設の避難所です。

ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  088


墓守り人の宮殿内部




side ソプラノ




私と火のアーウェルンクスとの戦いも終わり、

千草の護衛をしていたが

エヴァの方も戦闘が終わったようでアーティファクトの

ウエディングドレス姿で私の所まで降りてきた。




「私は終わったが姉様の方も終わったようだな。」

「まぁね、あの手の精霊だったり精霊化出来たりする相手は

苦手なんだけど まぁ、何とかなったよ。」

「だから姉様も もう少し対精霊や本体を持たないタイプの敵を

相手にする時の魔法なり武器なり用意するべきなんだ。

アレだって相手が精霊化できる人形だったから

光鷹翼で潰せばよかったが、本物の精霊だったり霊だったら

なんともならなかったぞ。」

「まぁ、その場合はエヴァに丸投げということで。」

「・・・・まったく。」




私とエヴァで話しをているが

3-Aのノリだったら私やエヴァになにか聞かれてもよさそうだと思ったが

私達の周囲には若干の空間が空いて誰も近づいてくる様子はない。




「ん~ちょっとやり方がまずかったかな?

もしかしてみんな・・引いてる?」

「姉様は殺ると決めたら容赦しないからな、まぁしょうがないんじゃないか?」

「・・・あの、ソプラノ達の戦い云々よりも、

単純に寒いんですよ・・・特にエヴァンジェリンさんが。」

「ん? もう闇の魔法は解除したんだがな。」

「触ったら即凍るような体温でいた奴が

数分たったくらいでまともな体温になるかよ!

おまけに辺り一面氷漬けじゃねーか! ココは南極か!?

次はペンギンでも召喚するのか!?

エヴァはしばらく私達に近づくなよ、

って言うかお前は夕映の障壁内に居なくても平気なんだから出てろ!」




私はエヴァに凍りづけにされるのは慣れてるし耐性もある、

千草は私の魔法結界で保護してるから大丈夫だが

それ以外の人達にはエヴァの闇の魔法 『氷の女王』での

温度変化は耐えられないようで

超が魔法で出した火に皆であたりながらネギ先生や小太郎君達の戦闘を見ている。

そんな中・・・




「はぁ~~ん、ソプラノお姉さまぁ♡

さっきの光の羽で 今度ウチと斬りおうてくださいなぁ♡。

お姉さまの眼つき、それに太刀筋、ウチ ゾクゾクしましたわぁ♡」

「・・・え~と、ま また今度ね。」

「約束ですぇ♪」




皆は寒い寒いといっている中、

ハァハァと鼻息荒い上に縄でぐるぐる巻にされてる月詠ちゃんが悶えながら

怪しい目付きで私を見つめてくる。

・・・どうやら厄介な娘に目をつけられてしまったようだ。


さて、とりあえず現実逃避するためにネギ先生達の戦闘を見てみると

ちょうどネギ先生とフェイト君がお互い握手をして

魔力を集中させている所だった。





「・・・どうなった!?」

「いきなりワンハンドシェイクデスマッチか!?

あの二人が あの間合いでデカいの撃ちあったら

どっちかが消し飛んじまうぜ!!」




と、オコジョ妖精のカモが皆に説明している。

ネギ先生とフェイト君を中心に魔力の過剰な集中で衝撃波が起き、

戦闘中にできた瓦礫等がコチラにも飛んでくる。




「ヴィシュ・タル・リ・シュタル・ヴァンゲイド!!」

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル!!」


「ふむ、ココがぼーやの正念場か。」

「エヴァンジェリンさん! そんな呑気なこと言ってる場合じゃ!」

「ネギ君!!」 「ネギく・・」 「先生!!」




詠唱が完了したネギ先生とフェイト君が

お互いの最大火力魔法である

千の雷と引き裂く大地を撃ち合う。


その衝撃でお互い足場にしていた場所が

雷と溶岩の熱量で一気に蒸発し、

エヴァが氷の女王で作った氷も一気に解凍、蒸発し

辺り一面を蒸気が覆うがそれも一瞬のこと、

ネギ先生とフェイト君の魔法の衝撃波で蒸気は吹き飛び

すぐに魔法を撃ち合う二人が視認できる様になる。


小太郎君達もそれに触発されたのか、

クルトと小太郎君が一気にセクストゥムちゃんとの間合いを詰め

それを援護するように高畑先生が後方から

今までとは比にならない密度で居合拳での攻撃を開始する。




「む、あの二人・・・限定空間内に過剰魔力が集中したことで

術式が暴走仕掛けているな・・・

魔力を使用する時は精神の力で制御するわけだが

アレだけ膨大な魔力となると制御する際の精神力を引き出すために

精神の奥深く・・魂と言われる場所とより強固にリンクすることがあるが、

その魔力を打ち合っているんだから

もしかしたら混線してお互いの魂の記憶と呼べる部分を覗いているかもな。」

「そ、そんなことがあるんですか?」

「さぁ? 私は昔の書物でそんな現象が複数発見された記録が残っているのを

見たことがあるだけだ。」

「夕映もエヴァンジェリンもそんなこと今話していなくていいかラ

魔法障壁張るのに集中するヨ!

あの二人が馬鹿魔力で打ち合っているから障壁が持たないヨ!」




ネギ先生とフェイト君の魔法の余波、更には小太郎君達の攻撃の余波で

夕映のアーティファクトで張っている障壁が危なくなるが

皆が頑張って障壁を維持している。


ネギ先生達、小太郎君達、の2ヶ所で一際大きい爆発が起きた所で

先ほどまでの辺りの魔力の高まりがウソのように静まりかえる。




「・・・・っち、どうなった?」

「ぷはっ・・熱ッ・・今度は熱すぎるよ!!」

「ネギ先生!!」 「ネギ坊主!!」 「ネギ!」 「せんせ!」 「ネギ君!」

「小太郎君!」 「・・・煙い。」




先ほどまでのエヴァが創りだした当たり一面の氷の世界とは打って代わり

今度はネギ先生とフェイト君が創りだした灼熱の世界。

宮殿の床が溶け出し溶岩になっている。


その中心でネギ先生とフェイト君がお互い握手した状態で立っている。


小太郎君達の方は・・

高畑先生の渾身の居合拳でセクストゥムちゃんの魔法障壁を破り、

小太郎君がセクストゥムちゃんの拳を両手で受け止め

クルトが弐の太刀で小太郎君をすり抜けて

セクストゥムちゃんを斬った状態だった。




「ネギ・・君。」

「あの珈琲の女の人・・」

「何?」

「なぜかよくわからないけど・・君の記憶に触れた・・・あの女性、

いや、それだけじゃないのはわかっている・・つもりだ。

でも・・・それでもフェイト、

僕に・・僕達に力を貸してくれ!

そして・・この危機を越えたら、

僕が君達に力を貸す。

ただしその時は造物主の力なんか借りず、

・・僕達の力でやろう!」

「・・ネギ君、何度言えばわかるんだい「わかってる! ・・・だから」」

「力づくなんだろう?

正真正銘 最後の一撃だ。

君が負けたら 僕に従ってもらう。」

「よく言う・・・父と師匠それに友・・

さらには自分の生徒達の力まで借りて 勝負が聞いて呆れるよ。」

「いいんだ それで。

君を仲間にできるなら、カッコ悪くても 子供でも。」

「君は何も知らない10歳のガキだからね。」

「君だって12歳だったじゃんか。」

「・・・・・・・」

「・・・・・・・いや、やめておこう。

君の勝ちだ・・ネギ君。」






先ほどまでの剣呑な雰囲気とは変わり

今度は穏やかな雰囲気で二人は握手をしている。




「ふむ、どうやら勝負はついたようだな。

犬の方も片がついたようだ。」

「どうなったの!?」

「ぬぬっ!!」

「二人共さっきと同じように握手してるけど・・何か雰囲気が違うね。」

「先生・・」

「フェイト様・・」

「よかったよ~。」

「夏美、小太郎君の方も無事のようだよ!」

「・・・うん、うん!」

「ふ~・・・何とかなったみたいだな。

だが まだ終わりじゃねぇぞ。

神楽坂達も助けたし鍵も取ったが

まだ私達が地球に帰るのと消された魔法世界の人達のこともある。

その辺をあのガキとデュナミスにおっさんに聞いて何とかしねーとな。」

「そ、そうですね。

さぁ、もはや貴様のカードは尽きたぞデュナミス。

我々の勝利だ、これから貴様達には魔法世界の住人の復活に手を貸してもらうぞ。」

「・・・フフ。」

「・・っ? 何がおかしい?」




ネギ先生とフェイト君の決着が付き、

小太郎君達も戻り木乃香ちゃんの治療を受けている。


皆が勝利に酔いしれる中 刹那さんがデュナミスさんに

今後の事について問いかけるが

デュナミスさんの様子がおかしいことに不信感を持つ。


その様子を見たフェイト君が完全なる世界の構成員で

唯一ココに居ない調さんの居場所をデュナミスさんに問い詰める。




「フフ・・クックック。」

「・・・っ!? まさか・・デュナミス! 調さんはどこだっ!?」




その時、大気を揺るがすような膨大な魔力と

威圧感が私達の遙か上の方から発せられる。




「ククク、何を焦っているんだテルティウム?

この状況はむしろ我等にとって好機ではないか。」

「僕達はネギ君に負けたんだ!

これ以上戦闘の必要はないし

時間を掛けては取り返しがつかなくなる!」

「負けたのは貴様だテルティウム、

私は・・我等はまだ負けてなどいない!!」

「な・・何を・・・?」

「フフフ・・・ハッハッハッハ!!

術式は準備済みとはいえ 使った鍵が Grand Master Key だったので

一か八かの賭けではあったが・・・我等の勝ちだ!!

テルティウムが時間を稼いでいでくれたお陰で!

麻帆良学園中枢への直接経路の確保!

器の肉親の魂がこの宮殿内、祭壇の丁度真下の位置にあること!

その血肉を戦闘でこの場にばら撒き、調に持たせて術式を行使させたこと!

全てこれ以上ないタイミングであった!」

「これ以上何を!?」

「フフフ・・・見るがいい、我が主! 造物主様の復活だ!!」




デュナミスの宣言と共に宮殿上部からネギ先生やフェイト君とは

比べ物にならないほどの巨大な魔力を持つ

黒いローブを深くかぶった長身の人影が現れ、

その人物を守護するように幾人もの人影が魔方陣から現れる。




「あ・・あ・・・・」 「うそ・・・・」 「そんな・・ここまで来て。」

「くっ・・・!」




造物主を守護するように現れたのは

先程 私やエヴァ、小太郎君が倒したアーウェルンクスシリーズ。

更に同じ制服を来た見たことのない成年や

亜人種の少女であったり屈強な男性であったり。

しかも その一人ひとりがフェイト君に匹敵する魔力を持っている。




「2(セクントゥム)・・なぜ・・?」

「魔法世界全土の魔力が この宮殿に集中し

祭壇に充満する今、神たる我等が主に不可能はないんだよ。」

「くっ・・・っ!」

「すでに魔力も尽き 障壁も使えまい?

くっくっく みっともない姿だよなぁ テルティウム。」




あのセクントゥムと呼ばれる成年はフェイト君と何やら因縁があるようで

執拗にフェイト君を挑発する。




「・・待て。

お前たちの相手は僕だろ 忘れたのか?

僕達の代替プランが存在する以上

君達の計画に正当性はもはやない!

これ以上は僕が・・父の・・千の呪文の男(サウザンドマスター)の

思いを継いだ この僕が!

お前たちの好きにはさせない!!」

「・・・・・」

「奴の息子か・・その傷・・この戦力差

この状況で・・・何を戯言を!!」

「・・・くっ!!」





セクントゥムがネギ先生に向けて無詠唱で魔法攻撃を仕掛けようとしたその時・・


私の光鷹翼がネギ先生とフェイト君を守るように展開される。





「・・・何ぃ!!」

「っ・・・コレは?」

「・・・コレは・・・この光る羽根は ソプラノさん?」

「フフフ・・・まんまとおびき出されたとも知らず・・哀れなものね、造物主。」

「・・・・・・」

「貴方が麻帆良の世界樹に封印されていたのは超ちゃんからの情報で知っていた

だからさっきは調さんを わざと 見逃がした。

この宮殿を覆う魔法世界中から集めた魔力の奔流・・

その影響がこれ以上 外部に出ないように

光鷹翼を3枚使って今現在も保護しているが

貴方が麻帆良から召喚されるようにわざわざ穴を開けておいた。

最悪 私が無理やり引っ張りだそうと思っていたけど

調さんがうまくやってくれたようね。」

「・・・・・・」

「この女・・我が主に向かって生意気な口を叩く・・何者だ!?」




私はセクントゥムの問いかけを一切無視して話を続ける。




「悪いんだけど、ネギ先生 主演の舞台はここまで。

・・・ココからは 千草に主演を変わってもらうよ。」

「ぼーやは白髪の人形・・・いや、 『フェイト』

ぼーやと一緒に下がっていろ。

どのみちぼーやがこれ以上闇の魔法を使用すれば

良くて死亡 悪くて魔族化だ。」

「・・・死・・・・しかし今ココで引いたらこの世界が!!」

「だから後は私と姉様、それに千草に任せておけ。」

「先生、後は私達に後は任せて木乃香ちゃんの治療を受けて。

生徒を信頼するのも良い先生の重要な要素ですよ。」

「ソプラノさん・・・」

「まぁ、私達だけだと華が無いから ネギ先生の従者も借りるんだけどね♪

・・・そう言うわけで古ちゃん、楓ちゃん、刹那ちゃん、それに明日菜ちゃんも

力を貸してもらうよ。」

「なんかよく解からないが任せるアル!」

「拙者も同じく!」

「お任せ下さい! 」

「とりあえずソプラノちゃんの手伝いをすればいいわけね!」




私が明日菜ちゃん達に声を掛けた後

自分達も忘れるなと言わんばかりに 私の従者達も立ち上がる。




「先輩、私達も忘れんなよ?」

「当然ワタシもネ♪」

「私達は皆を守ればいいんですね。」

「任せろ!」 「おまかせです!」 「・・・きつくない?」

「ふむ、悪魔が世界を守る戦いに参加するとは・・・それも一興か。」




更には先程まで水のアーウェルンクスと激しい戦闘をしていた

小太郎君達も治療を終え前に出る。




「おいおい姉ーちゃん、俺もまだまだやヤれるで?

ネギは一人でフェイト倒したんやから

俺も一人であいつらの一人くらいやらんと

ネギのライバル失格やで。」

「僕も協力しよう。

生徒達だけを危険な目に合わせる訳にはいかないからね。」

「私も手伝いますよ。

・・・手伝わないと後が怖そうですし。」




更に 私はとっさに閃いた案と以前から練っていた案を実行に移す。




「つ~く~よ~み~ちゃん♪

あそこに斬りごたえがありそうな人達がいるけど~

・・・・斬りたくない?」

「犬と呼んでください! お姉さま!!」

「夕映! 本屋ちゃん!

ついでにおまけだぁ! ラカンさんも呼んでやれ!!」

「えっ? えぇっ!?」

「のどか、私の言う通りにやればいいですよ。」

「う、うん わかったよユエ!」


「「造物主の掟! 「完全なる世界」 

全記録書庫より ジャック・ラカン 強制召喚!!」」


「・・・うおっ! なんだココ!?

・・あぁん? 随分懐かしい奴らが揃ってやがるな。」


「「「「「「ラカンさんっ!?」」」」」」


「ホレ、ラカンさん、途中で拾った Master Key 。

コレがあれば敵のリライト防げるでしょ?」




夕映と本屋ちゃんに完全なる世界から強制召喚されたラカンさん。

皆がその様子に驚く中

私はココに来るまでの途中で拾った Master Key を

エヴァ作の魔法のポーチから取り出して投げて渡す。




「おぅ、サンキュ ソプラノの嬢ちゃん。」

「それの賃貸料金分は働いてよね。

わざわざ昔の自分のお尻拭く機会をあげたんだから。」

「任せとけって、ガキにてめぇのケツなんか拭かせられるかよ。

それにこんな美味しいバトルに参加できるんだ。

こっちが金払いたいくらいだぜ。」




造物主を頭首とした完全なる世界。

千草を主役とした即席の千草パーティー。


それぞれのメンバーが向かい合い臨戦態勢に入る。




「千草・・・私は約束を果たしたよ。」

「・・・・ほんまおおきに。

・・旦さんはウチの最高の旦さんやわ。」

「私達が援護する、後は千草の積年の恨みをアイツにぶつけてやりなさい。」




魔方陣の中心に正座で座る千草は

自身の周囲に大量の呪符を撒き

アーティファクトの殺生石を取り出し

まるで人形の様な完全な無表情で造物主を見つめる。






「・・・・今こそ、両親の仇を・・・伐たせてもらいますえ。」



  1. 2012/06/09(土) 12:31:48|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。 087


墓守り人の宮殿内部




side 夕映




ソプラノとクゥァルゥムとの戦闘、まずソプラノは黒鍵を左右の手に3本づつ

計6本を袖から出しすぐさまクゥァルゥムに向かって投擲・・・

したように見えた・・・ただ私や千雨さんでも

ソプラノの手に剣が現れたと思ったら既に投げられ

投擲後の体勢しか見ることが出来なかった。




「・・・な!?」




その投擲速度に驚きはしたがなんとか魔法障壁を張ったクゥァルゥムだが

ソプラノが投擲した黒鍵はクゥァルゥムの魔法障壁をまるで紙の如く

無視して突き進みクゥァルゥムに向かっていく。

なんとかが直撃だけは回避することに成功したが

クゥァルゥム両手足に負傷を負う。




「・・・フフ、エヴァのペット如きの攻撃も回避できないなんて、

ダサぁ~~い。」

「くっ・・・何だその剣は、この俺の魔法障壁が全く効果ないなんて・・・

貴様っ、まさか魔法無効化能力者!?」

「プフッ! たまに天然の魔法無効化能力者が居るみたいだけど私は違う。

ただ貴方の魔法障壁がへっぽこなだけでしょ?」

「そんなこと有るわけない!

俺の魔法障壁は造物主様が組んだ術式、

この魔法世界最高の障壁なんだぞ。」

「だったら使う貴方がへっぽこなんでしょう?

私の剣なんてただ魔力で刀身を作れて投げても戻ってくるしか

能力らしい能力なんて無いんだから。」




ソプラノとクゥァルゥムの戦闘を私の魔法障壁内から眺めていた

私達は初めて見るソプラノの本気の戦闘を観察していた。




「ソプラノはああ言ってますがどう思います?

・・・正直私はソプラノが本気で戦うところを見たことがないので。」

「私もエヴァとたまに喧嘩してるのは見るが戦うところは・・・」

「ワタシはまだ日が浅いからネ。」

「ケケ、そぷらのがイッテルノハ ウソジャネーゼ。

アノケンハ タダマリョクデ ヤイバガデキルダケノ ケンダ。」

「チャチャゼロ・・・」

「ダガアレハゴシュジンノ サイコウケッサク・・・

アノケンハ そぷらのガ ホンキデマリョクヲコメテモ ツカエルンダ。」

「ソプラノが本気で魔力を込めてもですか?」

「・・・と言うことはあの剣一本にワタシや千雨サンの全力・・・

それ以上の魔力が込められているということカ?」

「マァ、ソウイウコトダナ。」




ソプラノの魔力が底無しなのは従者である私達には周知のこととはいえ

そのソプラノの魔力が本気で込められた剣・・・

更に ソプラノの投擲は鉄甲作用とかいう技術があるらしく

ただの投擲とは違い破壊力も尋常ではない。




「なぁなぁせっちゃん、ソプラノちゃんって・・・強かったん?

学校じゃ病弱やって噂やったし、

エヴァちゃんにいっつもやり込められてるから そんなふうに見えへんけど?」

「エヴァンジェリンさんの姉ですから弱くはないと思いましたが、

さっきの剣の投擲などは私でもはっきりと見えませんでした。

完全に攻撃する際の殺気というか意を消したというか

攻撃の起りがわかりませんでした。

目の前でアレをやられたら私でも対応できるか・・・」

「ソリャソウダロ そぷらのハ ナンビャクネンモ

アノコウゲキヲ めいんニツカッテキタンダ。

オマエタチトハ ケイケンガチガウゼ。」

「何百年で御座るか!?」

「そぷらのハ ゴシュジンンンノアネダゾ

アネッテイウノハ フツウトシウエガナルモンダロウ?

ホラミテロヨ ソロソロそぷらのガ ホンキデイクゼ。」




チャチャゼロさんの説明を刹那さん達も聞いているが

古菲さんや楓も興味が有るようだ。


今 戦闘しているネギ先生、小太郎君、エヴァンジェリンさん、ソプラノの中で

一番非力そうなソプラノにすぐに援護に迎えるようにしていた

刹那さん達はソプラノの動きを見逃さないように注視している。




「くっ・・・闇の福音のただのペットではなかったということか・・・

だが剣の投擲など いくら早くても直線でしか無い!

動きで撹乱すればどうということもない!」

「まぁ、確かに私はこの剣まっすぐしか飛ばせないんだよね。

速度と威力はあるんだけど魔法と違って誘導とか出来ないから

不便なんだよね~。

だからこっちを使おうかなと。」




ソプラノはそう言うと右手の甲から伸びるように光の羽、

光鷹翼を展開する。

クゥァルゥムの方もソプラノの出した光鷹翼を剣だと思ったようで

炎を纏った大剣を出して剣での勝負に応じるようだ。




「アレは光鷹翼ですか?

それにしては長細いですが・・・」

「アノハネノヤッカイナノハナ メンノカタチナラ ドンナカタチニモナルンダ。

ドコマデモウスク ドコマデモノビ スキナヨウニマガル。

ソレデイテ キョウドハイッサイオチナイ。」

「ソプラノは盾だと言ってたガ、あの羽根にそんな能力ガ?」

「アレハタテナンカジャナイ オレカラシタラ

コノヨデモットモタチノワルイ ハモノダ。」




クゥァルゥムが長さ数十mの大剣で上段から斬りかかるが

ソプラノはその場で光鷹翼を横薙ぎにしただけで

クゥァルゥムの大剣が真っ二つになり消滅する。




「なんだその光の剣は!

そんな魔法見たことも聞いたこともないぞ!

ましてや魔力は感じるが精霊の力を一切感じないだと・・・」

「ある世界ではこの光鷹翼は神の力が具現化したものだと言うらしいけど

私のコレは劣化版・・・でもその切れ味と強度、応用力は本家と何も変わらない!」



そう言うとソプラノは1枚の光鷹翼でクゥァルゥムに斬りかかる。

クゥァルゥムもアレに斬られたらマズイということは瞬時に判断したらしく

回避に徹している。


ソプラノの攻撃が直線的なせいで攻撃は避けられているが

ソプラノの表情を見ると明らかに余裕が見え

まるで子供が虫でも捕まえて遊んでいるような様子さえ想像させるが

その攻撃速度自体は決して子供の遊びレベルではなく。

刹那さんの剣速にさえ匹敵するように見える。


「あの太刀筋や型はは・・・? 天然理心流ですか?

剣術まで修めていたんですね。」

「ソウイエバ ムカシドッカノドウジョウニ カヨッテタナ。

コンドウトカイウヤツカラ ハオリヲモラッタ トカイッテ

オオヨロコビシテタナ。」

「天然理心流を習っていて近藤ですか・・・

まさか、いくらなんでも本物の新選組の近藤勇ではないですよね・・・」




刹那さんが何か ブツブツと言っているが、

今はソプラノの戦闘の方です。




「まずは茶々丸と同じようにその左腕を貰う!」

「くっ・・・!?」




ソプラノがそう言うと回避するクゥァルゥムを

追うように光鷹翼が曲がり彼の左腕を切断するように光鷹翼が通過していくが

クゥァルゥムが炎の精霊化することで一時的に切断こそされたものの

腕は無事のようだ。




「ぶ~ぶ~、それ卑怯じゃない?

私 神鳴流の弐の太刀使えないからそれやられるとどうしようもないんだけど。」

「く・・・もう貴様を舐めたりなどせん!

この状態に対する攻撃手段がないというのなら

このまま火炙りにしてくれる!!」




クゥァルゥムがそう言うと精霊化した状態で炎を纏った蜂を数百匹単位で召喚し

ソプラノに向かって突撃していく。




「・・・っちぇ、つまらないことになったな。

本当は茶々丸や皆に怪我させた分 いたぶろうかと思ったけどもういいや。


・・・・・疾く、死ね。」




ソプラノはそう言うといつものおちゃらけた表情とは打って変わり

エヴァンジェリンさんが本気で私達に訓練をつける時のような残忍な表情になり、

光鷹翼を2枚・・・一枚ずつが巨大な半円形の形状で

クゥァルゥムと召喚した蜂ごと覆うように展開し

2枚の光鷹翼で包み込んでしまう。




「なにっ!?」

「・・・・潰れて消えろ。」




ソプラノがそう言うと光鷹翼がゆっくりと小さくなっていき

最後には豆粒よりも小さくなり、視認すらできなくなっていく。




「一応分子レベルまで縮めたから精霊化したとしても流石に生きてはないでしょうね。」




途中からソプラノの表情や放つ殺気で皆が無言になり

私自身魔法障壁を張るのを一瞬忘れそうになるほどだった。




「ソプラノは・・・あんな表情もするんですね・・・」

「私も始めて見たな・・・」

「エヴァンジェリンと一緒に何百年も生きていたら色々あるものダヨ。」

「ケケケ、サイキン ヌルマユニツカッテタカラ

フヌケテルカトオモッタガ ソウデモナカッタミタイダナ。

アネノアノサッキハ イツアビテモゾクゾクスルゼ。」

「そんな特殊性癖を持ってるのはチャチャゼロさんだけです・・・」






side エヴァンジェリン




「さて風のアーウェルンクスとか言ったか

本来なら私があの火の方を相手にしたかったんだが

貴様で我慢してやるからさっさとかかってこい。」

「コチラも貴女達のせいで予定が大幅に狂っている、

闇の福音相手に手加減など出来ないから

速やかに終わらせてもらう。」




クゥィントゥムと名乗る風のアーウェルンクスはそう言うと

早速ぼーやが使う闇の魔法の雷化と同じ精霊化して

近接戦闘を仕掛けてくるが・・・・甘い。


先駆放電を頼りに肘を突き出すと面白いようにそこに突っ込んできて

クゥィントゥムはカウンターを喰らう。




「ガッァ・・!」

「ラカンの馬鹿が対策を見せてくれたからな。

あの馬鹿にできて私に出来ない道理はない。

・・・まぁ、姉様には無理だがな。」

「くっ・・・」




クゥィントゥムは雷の精霊化のまま一旦下がり

魔法の射手を撃ってくる、私もそれ以上の魔法の射手を撃ち迎撃する。




「なんだなんだ、セオリー通りに牽制で目くらましを掛けてから急接近して

中級魔法の直接射撃か?

同じアーウェルンクスシリーズとはいえフェイトのガキの方は

もう少し戦術にも工夫があったぞ?」

「・・・っち。」




私の宣言通り魔法の射手から雷の精霊としての特性を生かした

高速移動からの突きの手に雷の暴風を乗せた直接射撃を

突きをいなすことで回避しカウンターで膝蹴りを出すが

すぐさま高速移動で回避される。




「ふむ、このままだとジリ貧か・・・

しょうがない、時間もないし不本意だが私も切り札を一枚切るか。」

「・・・切り札だと?」




私がそう言うと懐から一枚のカードを取り出す。




「仮契約カード・・・いや、本契約か。」

「フフン、姉様と私の本契約カードだ。

私が従者というのが腹が立つが姉様ならしかたがないからな。

では、私の切り札を見せてやろう・・・アデアット!」




私のアーティファクト召喚の呪文で私の着ていた服が変化する。

宮殿の潜入時に着ていた黒を基調としたゴスロリのドレスから

純白のウエディングドレスへと変化する。




「わ~、エヴァちゃんきれ~・・・。」

「ほんまや~。」

「と 言いますか・・・何でウエディングドレスなんでしょうか?」

「夕映と超は当然見たこと無いよな? あれ。」

「初めてですね・・・なんかすごく腹が立ちますけど。」

「初めてネ、無性に腹が立つケド。

千雨さんは見たことがあるのカ?」

「私は昔エヴァの機嫌がいい時に一度だけな。」


「フフフ、あまりの美しさに言葉もでんか?」

「・・・その服装は戦闘向きではない。」

「っち、面白みのない奴だ。」




クゥィントゥムの反応が面白く無いので

ガキ共の方に視線を移したら案の定、

その不意をついてクゥィントゥムが接近し魔法の射手の乗った蹴りを放ってきたが

予想していたのでアーティファクトの能力で防御する。




「エヴァ、その羽根は!!」

「フフフ察しの通り、姉様の光鷹翼だ。

このアーティファクト白百合の花弁の能力は

姉様の光鷹翼の内3枚を私が自由に使えるというものだ。

更に私がこの ウエディングドレス を着ている時には

展開している光鷹翼で 私に対する攻撃を自動防御する。

まさに魔法使いの本領、砲台たる私にはうってつけのアーティファクトなのだ!」


(((くっ・・・・

能力はともかくあの服装は・・・なんてうらやましい・・・)))#




私が千雨達に説明している間もクゥィントゥムが高速移動を駆使し

360度全方位からの攻撃をしてくるが2枚の光鷹翼と

私本来の魔法障壁を駆使し全て防御する。




「だがこの光鷹翼では防御は完璧だが精霊化した貴様を倒すのは無理だろうからな、

もう一枚カードを切ろうか・・・リク・ラク・ラ・ラック・ライラック・・・」

「させない!」




クゥィントゥムは私に魔法詠唱をさせまいと

全方位からの攻撃を仕掛けてくるが

光鷹翼で全て撃ち落としている。




「くっ・・・なんて厄介な羽だ!」

「術式固定、『千年氷華』、掌握・・・術式兵装『氷の女王』!

フフフ・・・ハーハッハッハ!

これぞ私と姉様の愛でできた 最 強 形 態 !!」


「・・・・おい、エヴァが寝言ほざいているぞ。

スターライトブレイカーで撃ちぬくか?」

「私が燃える天空で焼きましょうか?」

「エヴァを焼くならワタシも協力するヨ。

未来と過去と平行世界からワタシを1万人くらい呼ぼうカ?」




闇の魔法、氷の女王の形態では私の髪の色も純白になり

私を中心とした大気も極低温になり大気中の水分が昇華し

ダイアモンドダストがきらめいている。

ウエディングドレスと相まって、白百合の花弁の名にふさわしく

私を中心に世界が白銀に染まっていく。




「さ、寒い!! エヴァンジェリンさん! 寒いから少し抑えてください!!」

「クソ、あの馬鹿・・・夕映の魔法障壁内でも寒いって

障壁の外ではどんな温度になってるんだ。」




何やら下の方でガキ共が吠えているがどうでもいいだろう。




「では風のアーウェルンクスよ、せいぜい美しい氷の彫像にしてやろう。」

「・・・っ!?」




クゥィントゥムは私から一旦距離を取り魔法詠唱後

千の雷を放ってくるが私の光鷹翼であっさり防がれる。


更に高速移動で私の背後に周り雷の精霊を100単位で召喚し

私の全方位から攻撃しようとするが一部はもう一枚の光鷹翼で、

残りは私に近づくことも出来ずに途中で氷漬けになっていく。


私の術式兵装『氷の女王』で生まれた氷で覆われた氷結呪圏内では

上級以下の氷系魔法が好きな場所に無詠唱で撃てるため

クゥィントゥムの雷の精霊が私に近づく前に凍りづけにしている。


遠距離からの上級魔法は光鷹翼で阻まれ

近接では私の魔法に耐えられない精霊などではダメージを与える前に凍ってしまう。

もやは奴は私に接触し 直接千の雷でも打ち込むしか無いのだが

・・・それが私の狙いでもある。


予想通り高速移動と魔法で撹乱してきているが

先駆放電が私の左後方に現れ、

私はその場所に向かって腕を広げ相手を抱きしめるように動く。




「もらったぞ! 闇の福音!」

「それはコチラの台詞だ馬鹿者め。」

「・・・なに!?」




クゥィントゥムが魔法を直接打ち込むために私の腹部に手を当てているが

掌と私の腹部の間を既に光鷹翼でガードしている。

クゥィントゥムも気がついたようで逃げ出そうとするが既に遅い。




「今生の最後が純白の花嫁の抱擁だ、

貴様などにはもったいなかったかな?」

「くっ・・・なぜ、精霊k・・・・」

「さらばだ・・・『永劫の抱擁』!」




そうしてクゥィントゥムは私と接触していた場所から凍っていき

最後には巨大な美しい氷柱として落下し宮殿の床に突き刺さってく。




「ふん、面倒な相手ではあったが私と姉様の敵ではないな。」

「コラァァ~!! エヴァ!

寒いからさっさとその魔法を解け!!」

「そうですよ! のどかや亜子さん達が凍えそうですよ!」

「・・・・っち 全く根性のない奴らめ。」




辺りを見回してみると、

姉様の方は既に戦闘が終わり千草の護衛をしている。


犬の方はタカミチとクルトが援護に入り、

3人がかりで戦闘しているが押しているので

そろそろ勝ちそうだ。


ぼーやの方はフェイトと格闘戦をしており

まだ決着は付きそうにない。




(・・・ふむ、ならば次の準備をするか。

全く・・・あんな悪戯心を起こさなければな・・・・

難儀なことだ・・・・姉様も私も。)




こうして私と風のアーウェルンクスの戦闘は終了。

残すは犬とぼーや・・・・それに最後の詰めである造物主のみとなった。

  1. 2012/06/08(金) 13:01:39|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  086


墓守り人の宮殿下部




side 茶々丸




船の修理を済ませ、

皆が合流次第いつでも脱出できる状態で待機していた時、

上空で転移魔法の反応とネギ先生達以外の魔力反応がいきなり現れたため

私は戦闘態勢に移行し魔力反応の元を確認する。




「・・・へぇ、かなり魔力を抑えておいたのに反応するか。

人形にしてはなかなかいい出来じゃないか。」

「・・・貴方は・・・容姿がフェイト・アーウェルンクスに酷似しているようですが。」

「人形風情が・・・あんな役立たずと一緒にされては迷惑だ。

造物主(あるじ)も地のアーウェルンクス等ではなく

火のアーウェルンクスたる僕に任せておけばよかったんだ、

そうすればこんな墓守人の宮殿を汚すようなことはなかったのに。」

「火の・・・アーウェルンクス?」




私が火のアーウェルンクスを名のる少年と対峙していると

異常に気がついた高音さん達4人が船の中から出てきて

一目で状況を理解したのかすぐに戦闘態勢に入る。

少年も船の甲板上にある手すりに降りてきて私達と正面から対峙することになる。




「茶々丸さん、彼は何者ですか?」

「一応礼儀だし初めての方が多いようなので名乗ろうか。

4(クゥァルゥム)火のアーウェルンクスを拝命した者だ。」

「4(クゥァルゥム)・・?」

「まぁ、覚えてもらわなくても結構だ、

どうせ君達は今すぐここで・・・・・むっ!?」

「「「・・・?」」」

「っち・・・どうやら我が主から 人間 は殺さないように指示が出ているようだ、

全くもって忌々しい・・・だがそこの人形は構わないだろう。」

「「「「茶々丸っ(さん)!?」」」」

「・・・っ。」




そう言うとクゥァルゥムと名乗った少年は無詠唱で炎を纏った槍を空中に数本出すと

私に向かってその槍を射出してくる。



回避すること自体は可能だったが私が回避してしまうと

その槍の威力から計算して船がかなり重大な損傷を受けることになる。

すぐさま両手に魔力で発電したレーザーブレードを出して

撃ち落とそうとするが一本だけ間に合わず

やむなく左腕を犠牲にすることで船に直撃することを避ける事に成功する。




「ハルナさん!! すぐに船を出してください!!」

『OK! みんな何かに捕まって!!』

「「「キャァ!」」」 「うおっと!」




ハルナさんが船を逆噴射させて一気に離脱しようとする。

クゥァルゥムの方は手すりという足場の悪い場所に立っていたため

一時的に体勢を崩す。

その隙に私が残っている右手の武装やファンネル(?)で追撃をかけたため

その対応でクゥァルゥムを一時的に足止めすることに成功し

一気に彼との距離を離そうとする。




「ふんっ・・・無駄なことを。」

『なにあれっ! 偽フェイト!?』

「わかりませんがおそらくフェイトと同種の存在だと思います。

名前や容姿、魔力反応、今の魔法技術などからしても

フェイトと同レベルというのは間違いないかと。」

「茶々丸さん、そんなこと言ってる場合じゃ!

貴女腕は大丈夫なんですか?」

「戦闘能力などが多少落ちますが問題ありません。」




そう言っている間にもクゥァルゥムが体勢を立て直して

私達を追ってきている。




『駄目だ! バックじゃ速度が出ない!

このままじゃ追いつかれる!』




クゥァルゥムが飛行魔法で私達に迫りながら

魔法の射手の様な攻撃魔法を大量に放ってくる。

セブンシープさんがなんとか魔法の射手でクゥァルゥムの魔法を撃ち落とそうとした瞬間、

爆発音とともに熱気と衝撃が私達や船に伝わってくる。




「なんですの! 一発であんな威力があるんですの!?」

「マズイよ! フェイトより性質が悪いよアイツ!!」

『わかってる 急速回頭!』




ハルナさんが船を回転させ逃げようとするが

クゥァルゥムが既に目視できる所まで迫ってきて

先ほどの火の魔法を放つが、

高音さんがなんとか影の魔法でクゥァルゥムの魔法を撃ち落としていく。




「ふっ、防いだ!?」 「さすがお姉さまです!」

「・・・いえ、アレを防ぐことは難しそうです。」

「よく凌いだね、生け捕りには火は加減が難しいな。」




高音さんがなんとかクゥァルゥム火の魔法を防いだが、

煙や炎の向こうから左手に数十mはあろうかという炎を纏った

大剣を持ったクゥァルゥムが現れる。




「まぁ、姿形がどうなろうとも魂が残っていれば向こうには送れる。

せいぜい消し炭には ならないでくれよ?」

「くっ!?」




このままではマズイと思った私は

バリアを最大出力で展開し、

なんとか剣の軌道をそらせようと前に出ようとした時、

ちょうどクゥァルゥムが自分の剣で死角になっている場所から

ジョニーさんの操縦する船がクゥァルゥムと大剣に向かって突撃していった。




『ジョニーさん!!』

「ちょ・・おっちゃん!!」

『へっ、・・乗りかかった船だしよ、女の子は守らねぇとな。』

「む・・マズイな・・・・リライト。」




ジョニーさんの操縦する船はクゥァルゥムにそのまま まっぷたつにされ

しばらく後に爆発して落ちていったが

クゥァルゥムが造物主の掟を取り出しリライトを唱えていたのを

カメラで確認したので少なくとも

他の魔法世界の住人のように後で復活させることはできそうです。




「皆さん、残念ではありますがクゥァルゥムが

船の爆発前にリライトでジョニーさんを完全なる世界に送っていたので

ジョニーさんの命自体は後で救うことが可能です。」

「茶々丸 本当っ!?」

「カメラ確認していますし音声は不鮮明ですが

唇の動きからリライトを唱えていたのは確認しています。」

『そっか・・・でも、まずは私達がアイツから逃げ切らないと。』

「今のジョニーさんの突撃で距離が稼げましたので

このまま一気に引き離しネギ先生達と合流しましょう。

私達だけではクゥァルゥムを倒せる可能性はかなり低いです。」

『そうだね、予定とは違ったけどすぐにネギ先生と連絡とって

最悪倒さなくても鍵と明日菜達を連れて逃げないと!』




こうして私達はクゥァルゥムから逃げつつネギ先生達と合流するために移動を開始した。







side ソプラノ






「ネ、ネギ先生 鍵も明日菜ちゃん達も揃ったから

後はアイツやっつけちゃって帰るだけだよ~!」

「・・・は、はぁ。」

「・・・ネギ君。」

「ここまで来るといっそ清々しいほど他人任せですね、ソプラノ。」




私達はそう言いながらネギ先生の背後に移動して行き

ネギ先生をフェイト君に押し出す。




「まさか、真祖の姫達を引っ張りだしてくるとは・・・

僕も完全に不意を突かれたよ。」 #

「いや・・・僕もよくわからないんだけど・・・」




ネギ先生は闇の魔法を起動した状態で歩いてフェイトに近づいていく。




「と、とにかくフェイト、鍵もアスナさんも僕達の手に有る。

これ以上皆を巻き込んで戦う必要は無いはずだ、

出来れば話し合いで決めたい。」

「・・・本気で言っているとは思わないね。」

「・・・・」

「・・・・」




ネギ先生とフェイト君は少し押したら

鼻がくっつくくらいまで近づいて睨み合っている。




「美少年同士がキスできるくらい近づいて睨み合うって

いいんちょが見たら悶死しそうだよね!」

「姉様・・・頼むから黙っていろ。」 #

「ソプラノは黙っているです。」 「先輩は黙ってろ!」

「「「「「ソプラノちゃんは黙ってて!」」」」」

「・・・旦さんフルボッコですなぁ。」

「ケケケ、アノガキガ ドコマ デデキルヨウニナッタノカ タノシミダゼ。」




二人が殺気立ち睨み合う様子に非戦闘員の皆が飲まれて

気分が悪くならないように軽いジョークを飛ばして見ただけなのに

その皆からフルボッコにされてしまった。


そうこうしている間にもネギ先生とフェイト君の魔力が高まっていき

今にでも戦闘を開始しようとしている中、

私達に下がるように警告してくる。




「エヴァンジェリンさん、皆さんを下がらせて守ってくれませんか?

戦いが始まったら余波がどれだけになるか想像できませんし

皆に気を使って勝てるような相手じゃありません。」

「好きにするがいい、私はただの観客にすぎんからな。

だが客席の安全くらいは確保してやろう。」

「僕に勝つ気でいるとはね・・・だが僕も他人を巻き込むつもりもない。

下がらせるならさっさと下がらせるといい。

調さんも彼との戦いには手出し無用だ。」

「フェイト様・・・わかりました。」




二人の指示で私達もフェイト君の従者も下がり夕映のアーティファクトで張った

魔法障壁内に入りエヴァや木乃香ちゃん等の余力の有る娘達が魔法障壁を張る。




「・・・・・」

「・・・・・フッ!」




皆を巻き込まないように準備が整ったところで

とうとう二人の戦闘が始まる。

睨み合いの状態からフェイトくんが右フックを放つがネギ先生は

回避しようとせずにそのまま攻撃を受けるが耐え切る。


今度はお返しとばかりにネギ先生が左手でフェイト君に腹部に

中段突きを放つがフェイト君も防御すること無くそのまま受け

後方に吹き飛ばされるが体勢を大きく崩すことはない。





「フ・・フフ・・・

京都での君を思い出すと今でも信じられないよ。

僕に一発入れるのが精一杯だった君が・・・・・遂にここまで来たか。」

「オスティアのカフェで君は僕に何も知らない子供だといったね。

・・今はすべてを知り、皆の協力を得て、答えを携えてきたぞ。」

「その答えは受け入れられない。」

「あぁ、だから拳でわからせてやる、フェイト!」

「フ・・」




こうしてネギ先生とフェイト君の戦いが始まる。

最初は魔力強化した格闘戦から徐々に魔法の射手を百本単位で撃ちあったり

中級魔法、更には千の雷や引き裂く大地等の魔法の打ち合いが始まり

魔法の余波で墓守り人の宮殿が破壊されていき、

私達が今居る中枢部分からでも外の空が見えるほどの大穴がところどころに開いていく。




「ネギ先生って頭イイくせにこういう時は脳筋だよね~。」

「呑気に言っている場合か!

馬鹿ガキ共め! この宮殿を完全に破壊するつもりか!

近衛木乃香! もっと気合い入れ手魔法障壁を張らんか!

坊やの従者でお前が一番魔力が多いんだろうが!」

「そんなん言うても、今でも一杯一杯やで~!」

「エヴァ殿がもっと気合い入れれば良いのではござらんか?」

「私はまだ仕事が残っているんだ、

こんな所で無駄に魔力を消費できるか!」

(((( (先輩)(旦さん)ソプラノとの契約で魔力には困らないはずなのに・・・

楽したいだけだな(ですね)(やな)。 ))))

「あ、それと千草、そろそろ呼吸も落ち着いたなら例の準備よろしく。」

「はいな、やっとウチの出番やね。」

「千草さんも魔法障壁張るの手伝ってくれるん?」

「ウチはウチでやることありますんよ、堪忍な。」




そう言って千草はその場に御札を並べながら魔方陣を書いていく。


ネギ先生達の戦闘は更に激しさを増していく・・・がその時、

二人とは違うが魔力量だけなら同量の魔力反応が宮殿内に2つ、

それと索敵範囲から外れていたため気がつくのが遅れたが宮殿外部に一つ発見した。




「エヴァ!」

「わかっている! そらガキ共 呼ばれもしないのに現れた

無粋な客が来るぞ!」

「・・ちっ。」 「・・・くっ、何が?」

「「「「「えっ!?」」」」」

「クククッ・・なんとか間に合ったか・・・。」

「デュナミス! 貴様何をした!」




刹那さんが刀を抜きデュナミスさんの首に刀を当て詰問する。




「囚われてからは私は何もしていない、

事前に準備しておいた策がようやく動き出しただけだ。

我々の最後のカードがテルティウム一枚であったらココで終わる可能性もあったが、

鍵の力ともう一人の協力者、

墓所の主の協力で残りの3体のアーウェルンクスシリーズが起動したのだ!」

「アーウェルンクス・・・先ほどデュナミスが言っていた者か・・・?」

「ククク・・・ハッハッハッハ!!

何事にも保険はかけておくべきだなぁ!」




そうしてこの場に現れたのは・・・





「5(クゥィントゥム) 風のアーウェルンクスを拝命。」

「6(セクストゥム) 水のアーウェルンクスを拝命。」

「・・・・ふむ、コレでソチ達との約定も果たしたぞ。」




風のアーウェルンクスを名乗る少年と水のアーウェルンクスを名乗る少女。

それに深くローブをかぶった少女が現れる。




「クゥィントゥム!! 

今は時間が無い! 術式の準備は既に済ませてある、

調を連れて Grand Master Key で構わぬから例の術式を!」

「・・・了解した。」

「え? まっt・・・キャーー!」

「ま、待てっ!!」




デュナミスさんの指示でクゥィントゥムがネギ先生の闇の魔法のように

雷化して調さんを連れてどこかに行ってしまう。

それを追おうとした刹那さんや楓さんだが流石に

雷化したクゥィントゥムには追いつくことは出来無いどころか

追おうとしたら既に姿を消していた。




「貴女方の相手は私がします。」

「くっ・・・」 「・・・・」 「・・・・・アイヤー。」




更にセクストゥムちゃんが刹那さん達の前に立ち塞がるが、

先ほどまでの戦闘等で既に刹那さん楓さん古ちゃんは満身創痍で

まともに戦闘出来るかどうか怪しい状態だ。




「っち・・・・麻帆良の武道会に続いてココでも女が相手か、

ほんまついてないで。」

「コタロー君・・・」

「女相手に本気だすのは俺の流儀には反するけどそうも言ってられん状態やからなぁ。」

「・・・く、エヴァンジェリンさん、小太郎君では・・・。」

「刹那、何を言いたいかはわかるが狗がやる気になっているんだやらせてやれ。

流石にもう一人の5番が来たらそうも言ってられんがな。」


「セクストゥム! 彼女達は彼の仲間・・・僕の獲物だ、手を出すな!」

「小太郎君!!」




小太郎君が夕映の魔法障壁内から出ようとした時に

戦闘中のフェイト君とネギ先生がコチラに向かってこようとするが

小太郎君が止める。




「ネギィ! お前はフェイトをぶちのめせ!

俺はお前のライバルやからな、

お前にフェイトが倒せるなら俺もこの女くらい倒してやらぁ!」

「小太郎君・・・分かった、そっちは任せた!」

「任せとけや!」

「・・・・。」

「貴方では私の相手は役不足ですが・・・まぁいいでしょう。

順番が変わろうと、どちらにしろ全員相手にすることになるのですから。」

「はっ! 今のうちに吠えとけや!」

「吠えるのは犬の仕事です!」




そうしてセクストゥムちゃんと小太郎君の戦闘が始まり、

ネギ先生とフェイト君の戦いも再開される。


だがやはり数年後の小太郎君ならともかく

今の小太郎君では少し荷が重いのと相手が女性ということで

かなり戦いにくそうではある。


ネギ先生とフェイト君の方は私達から離れた所に移動しながら戦闘を再開し

時折余波や流れ弾がコチラに飛んでくるが

夕映の魔法障壁で何とかガードできている。




「しかし3人といった割にはもう一人は何をしているんだ?

墓所の主とやらは参戦する様子はないようだが。」

「外部に反応があるよ・・・多分茶々丸達を追っているみたい・・・」

「・・・行かなくていいのか姉様?」

「もう少しでこっちに付くみたいだから・・・ココで待ってるよ。

茶々丸は私とエヴァの家族だからね、麻帆良の応援部隊や

アリアドネーの娘達もいるし、

私も皆を信じてあげないとね。」

「・・・・そうだな。」






side 茶々丸




「くっ・・・何なんですのあの少年!」

「しつこい男は嫌われますよ!」




私達はなんとかネギ先生達に合流しようとしているが

クゥァルゥムの執拗な攻撃で船が徐々にダメージを受けていく。




『くぁっ!・・左精霊エンジン沈黙、速度が・・・っ。』

「あんにゃろ、いつでも船ごと焼き尽くせるくせに遊んでるんだよ!」

『わかってるわよ!』


「追いかけっこにも飽きた、そろそろ終わりにしよう。」




クゥァルゥムはそう言うと魔法詠唱を開始し

飛行船を遙かに超える巨大な炎の精霊を召喚し

私達の船を焼き尽くそうとする。




「あ・・・」

「あぁ・・」


「さぁ・・・魂が燃え尽きない程度に炙ってやろう。」




クゥァルゥムが召喚した炎の精霊が攻撃しようとしたとの時・・・




「・・・七条大槍無音拳!」

「神鳴流奥義、斬空閃 弐の太刀!」




炎の精霊の左上部から高畑先生とクルトさんの遠距離攻撃が精霊に直撃し

その余波でクゥァルゥムも吹き飛ばさる。




「なんとか間に合ったか・・・」

「皆さん大丈夫ですか?」

「「「「・・・た、高畑先生!」」」」

「・・・私も居るんですがね。

茶々丸さん大丈夫ですか?」

「左腕の損傷、及び外皮に損傷が多数ありますが

これくらいなら作戦行動には問題ありません。」

「・・・そうですか。」

「それよりハルナさん、先程宮殿内部からの千の雷で開いた穴に

船を突入させてください。

アレはネギ先生の魔法なのでネギ先生の居場所にまっすぐ続いているはずです!」

『OKェ~茶々丸!

SWのデス○ター突入に比べたら楽勝!』

「後方は僕達に任せてくれ!

クルト! 船を早乙女さんの船と同進路に。」

「わかっているから私に命令するな!」


「クッ・・・・タカミチ・T・高畑ぃ!

よくもやってくれたな!!」




高畑先生達の攻撃を受けて激昂しているクゥァルゥムが

先ほどとは比にならないほどの攻撃をしながら追ってくるが

高畑先生とクルトさんが攻撃を相殺し、

更にそこから漏れた攻撃を高音さん達が撃ち落とすことで

宮殿内部に突入し、

ネギ先生達の居る広場まで後少しという所までたどり着くことができた。






side ソプラノ




ネギ先生とフェイト君の戦いは一進一退、

しかし小太郎君がやはり押され気味でこのままでは何れ

やられてしまうと言う所で

ネギ先生の千の雷で開いた穴から飛行船が2隻と

それを追って残りのアーウェルンクスであるクゥァルゥムが

宮殿内部に突っ込んできた。




「な、アレはハルナの船アルか!?」

「それにその後に来たのは・・・高畑先生!?」

「来るのはいいが・・・また厄介な客を連れてきたな。」

「エヴァココは任せていい?」

「いや、私も行こう。

ココは近衛達に任せておけばいいだろう。」

「あ、エヴァちゃん!」

「全く・・・先輩達はこんな時でもマイペースだな・・・。

超、私達ももう少し気合入れて障壁を張るぞ。」

「了解ネ。」




私とエヴァ、チャチャゼロの3人で早乙女さんの船に移動して

茶々丸や皆の安否を確認しに行く。





「「茶々丸!」」 「イモウトヨ ダイジョウブカ?」

「あ・・・マスター、ソプラノ様、姉さん。

私は大丈夫です。

皆さんも多少怪我はありますが全員無事です。」

「あ・・・茶々丸、腕は・・・」

「あぁ、コレですか、あそこで高畑先生達と戦闘中のクゥァルゥムに

やられましたが問題ありません。

超か葉加瀬に見てもらえれば数日で予備パーツに換装出来ます。」

「・・・そうか、流石は我が従者だ。

後は私達に任せておけ。」

「はい、マスター。」




私達が茶々丸と話している間もクゥァルゥムと高畑先生、クルトさんの戦闘は

激しさを増していくが茶々丸の報告を聞いたエヴァが

無詠唱の闇の吹雪をクゥァルゥムに向かって放つが

彼の魔法障壁で逸らされてしまう。




「次から次へと・・誰だ!!」

「どうやら我が従者が貴様に世話になったようだな。」

「・・・闇の福音!?

貴様も着ていたのか・・・っち、テルティウムは一体何をしていたんだ!」




エヴァとクゥァルゥムが話している間に

調さんをつれてどこかに行っていた風のアーウェルンクス、

クゥィントゥムが雷の速度で帰還し

クゥァルゥムの横に立つ。




「クゥィントゥムか・・・丁度いい、

闇の福音をやるぞ、流石に奴をこのまま放置しておくわけにはいかん。」

「・・・了解した。」

「ふん、貴様ら人形如き何体集まろうと・・・「エヴァ・・」ん?

・・・何だ姉様?」

「火の方は私が殺るよ、茶々丸がお世話になったみたいだからね。

風の方はエヴァお願い、私だとあの速度に追いつくには

力を使わないと無理だからできたら使うのは最低限に抑えたいし。

茶々丸達は夕映の障壁内に避難してて、チャチャゼロは皆の警護をお願い。」

「・・・ふん、茶々丸の件では私だって腹が立っているんだが、

これは貸しだぞ姉様。」

「了解しました。」

「ッチ、シャーネェナ。」

「・・・貴様は・・・黒百合姫か。

闇の福音のペット如きが俺の相手だと?

ハハッハッハ、笑わせてくれるな。」

「・・・ククク、確かクゥァルゥムとか言ったか?

貴様死んだぞ? 姉様を怒らせたんだからな。」

「ハッ、面白い。闇の福音のペットに何が出来るか

見せてもらおうか?」




チャチャゼロに茶々丸達の護衛につきながら船に乗ってたメンバーを

夕映の魔法障壁に案内していく




「高畑先生とクルトさんは小太郎君の応援お願いできますか?

彼一人だとキツいみたいなので。」

「いや、君達だけでこの二人は大丈夫なのかい?

エヴァはともかくソプラノ君は・・・」

「タカミチ行くぞ、彼女達に任せておけば心配ない。」




心配気な高畑先生を連れてクルトさんは小太郎君の応援に行く。




「・・・外で3枚使ってるからエヴァの方は2枚でいい?

私は1枚もアレば十分だから。」

「いや、私が1枚でいい。

風の方を見た感じだと火の方もおそらく坊やと同じように精霊化するだろう、

それだと1枚じゃキツいだろう。」

「ん~、じゃあトドメの時だけ2枚で。」

「貴様ら何をグダグダと喋っている!

雑魚が逃げる時間は充分やったんだ、

その代償に多少見てくれが悪くなっても恨むなよ? 黒百合姫。」






「家の家族が世話になったみたいだね火の人形・・・

せいぜい苦しんで死んでくれ。」




こうして私の報復劇が始まった。
  1. 2012/06/07(木) 12:42:32|
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  085


墓守り人の宮殿内部


side 夕映




自分から皆に指示を出しておいて何ですが、

今私の眼の前に居るのは

自分の視界に写る場所ならば

好きな場所に発火することができると思われる発火能力者。

先程、猫の獣人と思われる敵の少女が彼女の事を焔と読んでいたことから

それが彼女の名前なのでしょう。


しかもネギ先生と戦闘していた所を見ると

自身に炎を纏わせることができ、

その能力から考えて当然炎に対する耐性もずば抜けているだろう。




(彼女が扱っている炎の色から予測して

炎の色が赤~オレンジ色、

ならばこれ以上の白~青の色の炎で攻撃する魔法が使えたら

彼女にも効くのだろうが・・・

そんな魔法エヴァンジェリンさんクラスでもない限り無理でしょうし、

千雨さんみたいに雷属性が得意なら、

+と-をショートさせて瞬間的に

鉄をも溶かす高温を出せる様な魔法でもできるんでしょうが

私の得意属性は炎ですからやはりココはヘルマンさんに期待するしか無いです。)


「ふんっ、何を考えているか知らないが

多少悪魔や魔物を使役したくらいで

貴様如きが私を止めるなど笑わせてくれる!

フェイト様から頂いた情報でも

貴様は暦や環が相手をしている二人よりも

戦闘能力が一段劣っているというのは既に承知している。

あそこで小娘達を守っているアーティファクトは厄介な物のようだが

小娘共を守る為に使っていては自身で使うことも出来まい。

おとなしく投降するつもりがあるならば

貴様が先ほど使っていた Grand Master Key と

読心術の女を引き渡せばそれ以外の小娘共は

無事に旧世界に送るよう

私がフェイト様に掛けあってやってもいいが・・・どうする?

これが私にできる最大であり最後の譲歩だぞ?」

「・・・確かに私の戦闘能力では単独で貴女を倒すことなど無理です。

でも、私の仲魔である あめ子 すらむぃ ぷりん、

それに新しい仲魔であるヘルマン伯爵がいれば

貴女を 無力化 することくらいは出来るのです!」

「ふん、せっかく私が最後の猶予をやったというのに、

・・・馬鹿な女だ。

フェイト様に殺さないように指示されているが

炎の精霊と同等の力を使える私が相手では・・・女には辛い結果になるぞ?」

「ハッハッハッ、小娘がよく言う! よく吠える!

私が居る間は貴様が我が主に危害を加えることなど不可能だと知ると良い。」

「新参者が」 「偉そうに」 「・・・言うんじゃねーです。」




完全なる世界の構成員の少女、焔さんと私の間に

悪魔形態のヘルマン伯爵を先頭に

先程千草さんに作ってもらった呪符で喚び出した水を

巨大な人形に変形させ纏ったあめ子 すらむぃが続き

私の直ぐ側に同じように水を纏ったぷりんが続く。




「では、あめ子とすらむぃはヘルマン伯爵をフォローしつつ

私の魔法詠唱時間を稼いでください。

ぷりんは例のアレをやるので準備してください。」

「承知した。」 「了解です。」 「任せとけ!」 「・・・だるいのに。」

「何をする気かわからんが、

悪魔や魔物を使役したくらいで私を倒せると思うな!」




すぐさま焔さんはヘルマン伯爵が居た地点に能力で発火するが

流石に自分の視界内に自由に発火できる能力を持っていても

馬鹿正直に正面から使ってきても そこは悪魔であるヘルマン伯爵、

魔力の流れや空気の温度変化を詠んですぐさまその場から回避し

あめ子 すらむぃを引き連れて焔さんの懐に移動していく。


焔さんも回避されたことに一瞬驚いたようだが

すぐに気を取り直してヘルマン伯爵の迎撃に移る。


スライム娘達とは対称的に身体に炎を纏わせ

更にツインテールの髪の毛が炎のムチのような役目をし、

ヘルマン伯爵達に襲いかかる。


あめ子とすらむぃが協力してヘルマン伯爵に向かって

襲いかかる炎化した焔さんの髪の毛をいなし

ヘルマン伯爵自身は体術で攻撃していく。


ヘルマン伯爵達3人が焔さんを抑えている間に私は

呪紋を起動し魔法の詠唱に入る。




「契約に伴い 笛を奏えよ 第一の御使い、

来れ浄化の炎 燃え盛る雹。

地を焼きほとばしれ 木を焼き燃え盛れ

青草を焼き浄化せよ。」




私の魔法の詠唱と同時にぷりんが纏っていた水の3分の1を

戦闘中の4人の上に水弾として撃ち出し

局地的な小雨のような状況を作りだす。




「ヘルマン伯爵! 距離をとって対魔法障壁を張るですよ!」

「承知した!」 

「ヘルマン様急いで!」

「旦那はコレくらい平気だって。」




私の指示に従いヘルマン伯爵達が動く

ヘルマン伯爵は距離を取りながらも拳から魔法の射手のような

遠距離攻撃を打ちながら焔さんの動きを制限し

私が何をするかわかっているあめ子やすらむぃもそれに続き

牽制の水弾を焔さんに撃ちこむ。


焔さんも何か魔法攻撃が来るのかと判断し

ヘルマン伯爵達の攻撃を回避しながらも防御体制に入る。




「行くですよ、『燃えさかる草原』!!」




この魔法は学園祭の前に燃える天空を

エヴァンジェリンさんが私用に改良したもので、

瞬発的に出る火力は炎系魔法でも低ランクの火力で

ある程度の対魔法、耐熱障壁を張られたら

あっさり防御されてしまう程度の火力しか出ない。


しかし長時間燃え続けるために生物相手には

対象物周辺の酸素を消費させたり

大気を高温に熱し呼吸できないようにしたり

熱せられた大気で喉や肺、目などを焼いて殺傷するため

魔法本来の威力で倒すのではなく

その副次的効果で敵を倒す 結構悪質な魔法です。


更にぷりん達が水分を供給しているため

高温の蒸気が大量に発生し、

その副次的効果を上乗せしている。


学園祭の時には龍宮さんを死傷させてしまうため使えなかったが

炎耐性が高い焔さんならこの魔法で死傷することはないでしょう。


予想通り魔法で生み出した炎は燃え続け

水蒸気が立ち込めているが

焔さんは全くのノーダメージのようで

炎と水蒸気の中から焔さんの声が聞こえてくる。



「ご大層に私の知らない長い詠唱だったから

強力な魔法だと思ったがこの程度の火力、

私には何の効果もない!」

「・・・焔さん、貴女が何を勘違いしているか想像はつきますが、

この魔法は炎によるダメージを狙ったものではないのですよ?」

「何だと?」

「この魔法は貴女の厄介な能力・・・

貴女の視界を封じるために使っただけです。」

「・・・っち。

だ、だがこの水蒸気が立ち込める状況では

私の位置を把握し正確に攻撃を当てることなど出来まい!」

「あめーよ!」 「大甘なのです!」

「ふむ・・・この辺りか? 悪魔パンチ!」

「痛っ! イタタッ! な、何でこの水蒸気の中で私の位置がわかるんだ!」

「私のスライム娘達3人達は

今まで散々この戦法で戦う訓練を繰り返しているのですよ?

それに その場に漂う水蒸気は3人の魔力を帯びていて

言わばセンサーのような役割をしているのです。

彼女達には貴女の居場所など目で見る以上に正確に把握できるのです!

ヘルマン伯爵は・・・なんで分かるのかは知りませんが・・・」

「フフ、私は悪魔として今まで膨大な戦闘経験が有る。

当然 視界を塞がれての戦闘も経験しているし

ほんの短い間とはいえスライムの娘達とは共闘関係にあったのだ。

彼女達の魔力と炎の娘との魔力と嗅ぎ分けるくらい造作もない。」

「っち! だがこの程度の水蒸気私の炎で消し飛ばしてやる!!」




焔さんが魔力を練り上げ一気に爆炎を上げ

辺り一面の水蒸気を吹き飛ばそうとするが

それはほんの一瞬だけ視界が晴れただけで

またすぐに水蒸気が彼女を覆う。




「な、なぜだ! いつもより私の炎の威力が弱いし

それにしても水蒸気の動きがおかしすぎる!」

「貴女周辺の酸素は私の燃えさかる草原で消費されていますし

先程言った通りその水蒸気はスライム娘達の魔力を帯びているのです

操ることも当然できるのですよ。」

「なっ・・・なんだとっ!」

「それに私の本当の攻撃はこれからです・・・

本来ならのどかに調べて貰う予定でしたが

貴女の仲間が教えてくれたこの名前、

確かに貴方の名前ですよね?・・・焔さん。」

「・・・っく、だが名前がわかった所で何ができるというのだ!」

「貴女達にとっては旧世界と言うそうですが、

私達の故郷、日本の古来から受け継がれている呪術・・・

その業を継承して一流の使い手になった私のもう一人の師匠。

師匠から学んだこの呪法は相手の詳細な情報がわかれば

それだけ効果を底上げすることができるです。

名前と容姿と居場所がわかっていればある程度呪うことは出来るのですよ。

しかとその身で堪能するといいです!!」

「ひっ・・・の、呪い!?」

「さぁ、皆焔さんをその場から逃げ出さないようにするです!」

「おまかせ!」 「やっちまえ!」 「・・・私はきゅ~け~」

「ぷりん・・・サボるでない。」




焔さんはなんとか自身の周りにまとわりつく水蒸気から

脱出しようとしているようだが

スライム娘達やヘルマン伯爵がそれを阻止するように

時には水弾等の遠距離攻撃を打ち込んだり、

時には水蒸気の中に飛び込んで近接戦を仕掛けたりして

しっかりと指示通りに足止めしてくれている。


私も彼女達にばかり戦わせないで

千草さんに作ってもらった大量の御札を

懐から出して御札を起動する。



「まずはこの御札から行くですよ!

御札さん 御札さん 私のお願いを聞いてくださいな!」

「な、何を・・・・って!

あ、足が痒い、足の指の間がすっごく痒い!!」

「ふふふ、まずはこの水虫の痒みがずっと続く呪いを3重に掛けました。

まずはこの呪符で焔さんの機動力を削ぐです。

その次は花粉症の症状がずっと続く呪符で

焔さんの視界を塞ぎ呼吸をしづらくして更に動きを封じるです。」

「き、貴様汚いぞ!

魔法使いなら魔法使いらしく正々堂々と魔法で戦え!」 |||

「何を言っているですか、ちゃんと魔法と呪術で戦ってるじゃないですか。

それにその程度では終わりませんよ?

花粉症の呪符の次は風邪を引いて熱が39度になり

頭痛が酷い時と同じ症状が出る呪符、

更に次は足の小指をタンスの角にぶつけた時の痛みが続く呪符、

そして少し賞味期限が切れた牛乳を飲んでお腹が少し痛くなった時の

痛みが続く呪符にトドメは急にもよおしてトイレに行きたくて仕方なくなる呪符の

100枚同時掛けです!!」

「・・・っひ!!」 |||

「ふふふ・・・安心してそこで漏らすといいですよ。

ちゃんとカメラは用意してあるです・・・

こんな姿を撮影されたら焔さん、

・・・貴女はどうするんですかね?」

「ま、待て! は、話し合おう!!

お互い少し思い違いがあって不幸にもすれ違うことになったが

まだ話し合いで解決できるはずだ!!」 |||




既に私の水虫の痒みが出る呪術を受けその効果を実感している焔さんは

流石に皆の前でおもらしするのは絶対回避したいようで

当初はあれだけ高圧的だったのにもかかわらず

既に戦闘を続ける気は完全になくなっているようです。




(まぁ、知り合いの皆の前でのおもらしは人生最大の黒歴史ですからね・・・

不本意ながら私も一度通った道とはいえあんなのは二度とごめんですし。

だがこの場で敵にかける情けは無いのです!

エヴァンジェリンさんや千草さんに敵は徹底的に潰せと教わり、

逆にそうしないと私が二人に潰されるのですから!)


「話し合いで解決できる時期などとうに過ぎたのです!

もはや焔さんが私に泣いて許しを乞い投降するか、

皆の前でおもらししてその様子を撮影されるか!

2つに一つしか無いのです!!」

「や、やめっ・・・!!!」






side 宮崎のどか






「コレが、私の全力全壊っ!!」


「「「「「罪ありし者を死の塵に。」」」」」


「・・・喰らうのです!」




私はゆえのアーティファクトを木乃香さんが強化している

魔法障壁内で遠距離からデュナミスさんの思考を読んで

念話でネギ先生のサポートをしていますが

今はゆえ達の方の勝負が付きそうです。




「スターライト・ブレイカー!!」『Starlight Breaker』


「「「「「燃える天空!!」」」」」


「御札さん御札さん、私の敵を呪ってくださいな!!」




千雨さんの方ではネギ先生の千の雷のような桃色の光の束が敵を撃ち貫き、

超さんの方は何でかわからないが 5人に増えた超さんが

燃える天空を同時に打ち込んでいる。


ゆえの方は・・・何っていうか、酷い。

その言葉しか出てこない・・・とにかく酷い。

水蒸気が立ち込めていてよく見えないが

時折カメラのフラッシュのような光が水蒸気の中から漏れ、

相手の娘がかすれた声で泣きながらゆえに謝っている声が聞こえてくる。




(ゆえ~・・・流石にそれはいくら何でもやりすぎだと思うよ~。

千雨さんと超さんの攻撃も大概と思うけど

なんていうか・・・ゆえが一番酷いよ~

女の子として、人としてやっていいことと悪いことがあると思うよ・・・。) |||




明日菜(ルーナ)さんや祐奈さん、まき絵さんの方も

周りに召喚された悪魔を一通り退けたようですし

刹那さんも皆の中では一番怪我が酷かったですが

無事に月詠さんをやっつけ、気を失った月詠さんを脇に抱えて戻って来ました。

ネギ先生の方も古菲さん楓さん、あと私がほんの少しだけ

援護してこの場に現れた敵のリーダー格である

デュナミスさんをやっつけることに成功したみたい。






side 夕映






「千雨さん、超さん、二人共大丈夫でしたか?」

「あぁ、ちょっと疲れたがこっちは問題ない。」

「ワタシの方もちゃんと倒したヨ。」

「そうですか、私の方も何とか敵・・・焔さんの無力化に成功したです。」

「・・・・あ~、まぁ無力化はできてるみたいだな。」

「・・・・なんて言ったらいいカ、少しやり過ぎじゃないカナ?」




少女に変化した竜族の環さんと

煤だらけで黒くなっている暦さん

刀を奪われ気を失った状態で雁字搦めに拘束された月詠さん。

それにネギ先生達と戦闘をしていたデュナミスさんが

縛られた状態でいる。


私が相手をした焔さんが

特に拘束されてない状態だが膝を抱えて顔を隠すように俯いて座っている


彼女達をデュナミスとの戦闘が終わった古菲さんと楓さん、

それにネギ先生が囲むように見張っているが

どうやら完全なる世界の皆は焔さんを慰めているようだ。




「そうですか? まぁ、一応彼女との約束なので

何があったか詳しくは話しませんが

ちゃんとあめ子達に頼んで皆に見えないようにして片付けましたし

撮影した映像もすぐに消しましたよ?(コピーは取りましたが。)

・・・・知り合いに見られてないし、

その後の片付けを知り合いにされるよりは随分ましだと思うんですけどね・・・」

「・・・まぁ、そういうことにしとこうか。

私はこれ以上何も聞かないことにする。」

「わ、私もそうするネ。」




私達三人でお互い無事か確かめ合い

皆の無事を確認できた後、

私達はネギ先生達の居る場所へ移動する。




「ウェスペルタティア最後の末裔の血・・

英雄たる父譲りの魔力、君自身の才能、更に我が主の御業に連なる その魔法技、

それに心通わせた仲間達、これだけ揃えられては

ただの人形たる私に勝ち目などなかったな・・・。」

「デュナミスさん・・・・」

「フッ、君を闇に堕とし切れなかったのは痛いが

私との戦闘で相当の魔力を消費したことだろう?」

「・・・っ。」

「アーウェルンクスシリーズにはおそらく君でしか対抗できまい。

フフフ、体力と魔力を消費したその状態でどこまでできるか・・・

敗戦の将たる私はこの場でゆっくりと観劇させてもらおう。」

「後はそこの4人の処分でござるが・・・」

「ふんっデュナミス様が負けを認め、

ココに残るというなら私達も従うのみ。」

「・・・・コク。」

「・・・・グスッ。」 |||

「・・・・キュー。」

「とりあえずデュナミスさん達はこのまま拘束した状態で

楓さんのアーティファクトの中でおとなしくしてもらうとして

まずは皆の治療をして体制を立て直し、

造物主の掟、最後の鍵奪取にむかいましょう。」




ネギ先生の指示でまず一番怪我の酷い刹那さんが木乃香の治療を受けた後、

残りのメンバーが次々と治療を受けていく。


そんな中、超さんがネギ先生の元に移動しネギ先生に話しかける。




「ネギ先生、デュナミスサン達を楓サンのアーティファクトで拘束する前に

情報を聞き出したほうがいいネ。」

「そ、そうですね超さん。

・・・ではのどかさん、お願いします。」

「は、はい!」

「いや、それには及ばない。

その本で思考を覗かれるのは不愉快だ、私から話そう。

20年前と違い魔力だまりの中心は今我々がいるこの墓所では無く

墓所上層外部に設定されている。

今はアーウェルンクスともう一人の従者である調が

最後の鍵を持って既に黄昏の姫御子と一緒に儀式を行なっているはずだ。」

「と、言うことは完全なる世界の残りの構成員は

フェイトサンとその調(シラベ)サンということでいいのカナ?」

「いや、もう一人協力者として墓所の主というものが居るが

この者はアーウェルンクスシリーズとは違い

我が主に作られたものではなく

あくまでも我々の協力者という位置づけだ。」

「その墓所の主とは何者なんですか?」

「さぁな、私が起動した時には既に居たが

墓所の主について我が主からは何も聞いていない。」

「ではその3人が残りの構成員と考えていいのカナ?」

「あぁ、今現在はその通りだ。」

「・・・・言い方が気になるネ。

その手口はソプラノが好きそうな手口ネ。」

「超さん、なにか気になるんですか?」

「彼は何か隠し技を隠している可能性があるネ。

・・・例えば自身を人形と呼び

アーウェルンクス『シリーズ』と言っているガ

もしかしたらフェイトサン以外にもアーウェルンクスが居るのではないカナ?」

「「「「っ!?」」」」

「・・・・・フフッ、どうやら君は

この手の交渉ごとや駆け引きを得意としているようだな。

バレているならしょうがないか・・・

先程も言ったがその少女の本で思考を読まれるのは御免被りたいからな。」

「どういうことだ! まだ他にもフェイトのような手練がこの場にいるというのか!?」

「落ち着くネ刹那さん。

そのへんどうなのカナ、デュナミスサン?」

「アーウェルンクスシリーズには

現在起動している地のアーウェルンクスであるテルティウム以外に

火、風、水、の3体のアーウェルンクスシリーズが居るが

こうして話している今にも起動準備中だ・・・

フハハッ、そろそろ起動するのではないかな?」

「っ!? まずいでござる。

フェイト一人ならまだネギ先生と我らで何とかできるが

まだフェイトクラスが3人も居るとなると・・・」

「ココはフェイト達を倒すことよりもアスナさんとアーニャさんを救出し

ひとまず戦闘できない他の皆だけでも麻帆良に帰ってもらったほうが

いいのではないですか?」

「さ、流石にそこのマッチョな男の人並みに強い人相手だと

亜子のアーティファクトで付け焼刃で強化してる私達には辛いかにゃ~。」

「そうですね・・・流石にそのほうがいいのか・・・・っ!?」

「う、上です、ネギ先生ッ!!」




一通り皆の治療が終わり、次にどう動くか検討していると

上の方から爆音と共に数人の人影が私達の周りに落ちてきた。


更にその後に続くように上方の別の場所から

悪魔に追われた多数の人影が落ちてきた




「あ~ネギ先生見っけ♪

か弱い生徒の私達を助けてー。」

「姉様・・・せめてもう少し感情をこめろ。

坊やも何が起きているのかわからん表情をしているぞ。」

「ッチ、モウゴールニツイチマッタカ・・・

コレカラダッテイウノニ。」

「や、やっと着きましたえ・・・ウチもう限界ですわ。」




「「「「「エ、エヴァ(ンジェリンさん・ちゃんに)

ソプラノ(ちゃん・さん)っ!?」」」」」


「・・・もう逃さないよ、真祖の姫に黒百合姫。」#


「「「「「フェ、フェイトが出たぁーーーー!!?」」」」」




「よぉネギ!!

こっちは赤毛のガキとアスナの姉ちゃんもう助けたっちゅうのに

お前はこんなところで何してんねん!」

「ひぃぃ~~お、落ちる、私落ちてるよ!!」

「ネ、ネギ君助けて!

あ、悪魔が大量に襲ってきて大変なことにぃ!?

小太郎君一人じゃどうしようもないのよ!」

「朝倉の姉ーちゃん何言うてんねん!

そもそも姉ちゃんヘマして罠踏みよったから

こんな事になってんのやろが!」

「しょ、しょうが無いじゃない!

明日菜があんな展望台だかなんだか知らないけど

高い所に宙吊りにされてたから

すぐに助けないと駄目だと思ったんだし!」

「あ、あまり派手に動かないでください!」




夏美さんが小太郎君にお暇様のように横抱きで抱えられ

その後ろからさよさんの現身を抱き抱えた朝倉さんが

ベアトリクスに襟を掴まれた状態で現れた。




「ネギッ! こんな所で何やってるのよ!!

まず一番に私を助けに来るべきでしょうが!!」

「ネギッ!!・・・・・心配したわよっ・・・この馬鹿ッ!!」




更にそこ背後から炎の魔法の射手を後方に撃ちながらアーニャさんが現れ、

最後に涙目の明日菜さんが大剣を肩に担いで現れた。




「・・・・あ、あれ?

ど、どうしてこうなった?」

「・・・・私が聞きたいです。」|||




そして・・・私達の前に落ちてきたのは

エヴァンジェリンさんとソプラノ、そしてチャチャゼロさんに

造物主の掟、最後の鍵を抱えた千草さんだった。


  1. 2012/06/06(水) 12:38:55|
  2. 二次創作小説 ネギま
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ネギま! 神様から頼まれたお仕事。  084


墓守り人の宮殿内部


side 千雨




今私の前には先ほど襲ってきた

完全なる世界の構成員の内の一人が立っている・・・が

その姿は現れた当初の少女の姿とは打って変わり

手、足、そして身体やその顔すらも変化し

完全な竜の姿へと変化している。

私の方も既に闇の魔法で雷の暴風を取り込み臨戦態勢に入っている。




「その姿で私の言葉が理解できてるのかしらねーが

不本意ながらあんたの相手は私がすることになったんでね。

お互い時間も無さそうだしさっさと終わりにさせてもらうぜ。」

「・・・アナタのことはフェイト様に聞いてイマス。

油断するつもりは無いデスガ、

火力の低いアナタでは私に勝つことはできナイ!」

「っへ、あの白髪のガキとやった時の私が

全ての手札を出してると思ってたらそれは大きな・・・間違いだぜ!」




会話の終わり共に私は麻痺の射手をネギ先生に改良もらった

バインド魔法、拘束の射手を無詠唱で数十本を

相手の逃げ場を無くすように全方位から打ち込み、

自身は瞬動で相手から離れる。


しかし相手は竜族(?)

竜は魔法生物の中で頂点に立つ種族だ。

当然のことながら通常魔法では火力の不足気味な私の拘束の射手は

『ほとんど』レジストされ刺さっているのは尻尾や腕に数本、

しかも竜相手では数本刺さった所で

刺さった場所が少ししびれる程度だろう。


実際、相手は巨体では拘束の射手の回避は無理と諦め

強引にこちらに向かって突進してきた。

瞬動で下がらなかったら私は相手の攻撃範囲のど真ん中にいただろう。




「今のこのスガタの私に効果が出るとは・・・

なかなかの雷系魔法ですがご覧のトオリ私には効かナイ!」

「・・・っへ、言ってろ!」




すぐさま相手は私に向かって突進してくる。

その巨体に似合わずかなりの速度だ、

羽が生えた瞬動を使わない桜咲くらいの速度はあるだろうか。

だが、逃げと生存することに特化してエヴァに鍛えられた私には

その程度のスピードだったら十分対応できる速度だ。


相手の突進しながらの爪による斬撃を横に回避しながら

私は更に拘束の射手を無詠唱で打ち込みながら回避、

更に相手が突っ込んでくる、逃げながら拘束の射手、突進、逃げなら攻撃、

というイタチごっこを繰り返しながらなんとか近衛達から

少しでも離れるように相手を誘導しながら回避行動を取っていく。




「・・・ッ! チョコマカと!」

「それが私の戦闘スタイルだっての!」

「だが、今はコチラの攻撃が当たらないかもしれませんが

アナタにはワタシを倒す決定的な火力がナイ。

それにただの人間であるアナタとワタシでは

内包する魔力や体力に決定的な開きがある。

フェイト様の情報では人並み外れた魔力を持つということらしいが

それでも人間である以上 何れは今の速度は維持できなくなるダロウ、

その時に竜族であるワタシの攻 撃が一度でも当たればワタシの・・・勝チダ!」

「確かに私 一人 で戦うならそういう結果になるだろうな、

実際 私一人ならとっくの昔に逃げてるぜ。

だが私も超も夕映も決して一人で戦ってるわけじゃないんだぜ?

私達には先輩との契約があるしアーティファクトも有る。

先輩の従者の私が お前なんかに負ける理由は無いんだよ!」

「それはコチラも同じ事! ワタシにもフェイト様との契約の証がある!」




ある程度近衛達から距離をとった所で

もう一度私の出せる最大量の無詠唱拘束の射手を打ち込み

相手から距離を稼ぎアーティファクトのカートリッジを1発ロードし

拘束の射手をガトリングモードで打ち出せるように準備する。


相手の方はアーティファクトを出したり

ブレスや何か武器のようなものを出す様子は見られない。

ネギ先生の情報では彼女のアーティファクトは

別空間に敵と自分を閉じ込めるものらしいから

今ここで使ったら私と自分をこの場から外すことになるため

防衛戦をしている相手からしたら通常の戦闘力で倒せると思っている

私を戦線から排除するより 私と普通に戦ったほうがいいと判断したんだろう。


彼女がネギ先生と戦闘になったら

おそらく相手はネギ先生をアーティファクトで

別空間に閉じ込めるだろうから

彼女は今ここで確実に倒しておく必要がある。


その為にも私が手札をケチって相手を逃がすなんてことは許されないし

先輩の従者としてそんなみっともないことはできない。




「私の拘束の射手が1~2発当たった所で効果は無いかもしれねーが、

100発、1000発なら効果もあるだろう?」

「っ・・・できるものナラやってみるとイイ。

だが、そんなに大量の魔力を消費する量の魔法を使ったら

もう私の攻撃を回避できるほどの魔力による身体強化も

回避に消費する魔力も無くなるダロウ・・・そうなったら私の勝ちだ!」

「だったら食らってみろよ!

拘束の射手、ガトリングモードッ!!」




既に両手足や尻尾に私の拘束の射手が数十発は刺さってるが

動きが鈍っているくらいで敵の戦意を削ぐほどではない。

それどころかさっきまでの会話で相手も私も戦意を削ぐとかの話ではなく

火に油を注いだような状況になっている。


お互い引けない状況である以上、

確実に倒すしか無い・・・今までの戦闘で見たところ

かなり強い血統の竜種のようだし

魔砲を直撃させても死ぬことはないだろう・・・多分。

大怪我したとしても近衛のアーティファクトで治療もできるだろうから

私は一切の手加減を排し、

今の私にできる最大魔力で拘束の射手を打ち出し

相手の動きを封じることにする。



私の拘束の射手ガトリングモードは次々と相手に着弾し、

頭をガードしている腕や足、身体や尻尾に突き刺さっていく。




「くっ・・・チマチマと・・・

この程度の魔法ワタシには効かないが

こうも大量に打たれては・・・だが、これに耐えればワタシの勝ちだ・・・!」

「・・・っはは、お前は最初っから勘違いしてるんだよ。」

「何を・・・っ!」

「体力の方は確かにいずれ限界は来るだろうが

それだって初級の回復魔法で常に回復しながら戦ってるんだぜ?

それに私の魔力が尽きるとか思っているようだが

私に供給される先輩の魔力が

この程度の魔法使った所で尽きるなんてこと有るかよ!」

「バカなっ! アナタ一人ならともかく、

向こうで戦っている者達に同時にコレほどの大量の魔力を

送り続けていたら真祖の吸血姫エヴァンジェリンでもない限り

早々に魔力切れを起こしてもおかしくはナイ。

フェイト様の情報ではアナタの従者契約の相手は

エヴァンジェリンの姉であるソプラノ・マクダウェル。

真祖の姉とはいえそれはあくまで登録されている戸籍上の姉、

彼女は人間であるという報告がされているし

過去に目立った戦闘記録は残っていないし

エヴァンジェリンに庇護されている立場のはず・・・」




私の打ち出し続けた拘束の射手はガードしていた頭部以外は

全身にハリネズミのようありとあらゆる所に突き刺さっている。


私は相手の背後に味方が居ないことを確認して

拘束の射手ガトリングモードを解除し

カートリッジの残量を確認する。




「戸籍上の姉で、目立った戦果がなく、

エヴァに庇護されているから弱いだろうって?

その認識が間違ってるんだよ・・・

ソプラノがエヴァより弱い?っは、それはねーよ、

エヴァ自身ソプラノには勝てないって認めているし

ソプラノはエヴァの姉だぜ?

血のつながり云々は無視したとしても

常識的に考えて姉っていうのは

妹よりも年上だから姉って言うんだろ?

私も詳しく知らねーがソプラノはエヴァよりも歳上なんだぜ。」

「・・・バカな・・・真祖の吸血姫よりも長寿の人間など・・・」

「おっと・・・喋りすぎたな。

何発刺さってるかわからないが

いくら竜族とはいえそれだけ拘束の射手を打ち込まれれば

流石にしばらくは動けねーだろ?」

「・・・っ!!

だ、だがこの魔法は拘束用の魔法、

ワタシの動きを封じることができても

アタナの魔力で打ち出される魔法では私の障壁を突破し

更に竜の鱗を突破し私に傷をつけることなど・・・!」

「私の最大魔力で打ち出す魔法なら耐えられても、

私の最大魔力の7倍は耐えられねーだろう・・・」




会話しながらも私はガトリングモードの制御で

消費したカートリッジ3発分の魔力が

先輩から供給されるまで時間を稼ぎつつ

超とエヴァに作ってもらったブラスタービットを展開する。


魔力補充が終わりカートリッジへの変換も終了し、

私は杖を相手に向けながら私の最大火力の魔砲を打つ準備に入る。




「・・・コレでとどめだ、

アンタがいくら竜種とは言え気合入れて防御しねーと

・・・ッポックリ行くことになるぜ?」

「・・・ば、バカな・・・それほどの魔力今までどこに隠して・・・っ!」




私はカートリッジを6発、全弾フルロードして

ブラスタービットにもそれぞれ私の最大魔力に匹敵する魔力が収束し

魔砲の射撃体制に入る。




「コレが、私の全力全壊っ!!」

「っ・・・!?」






side 超




夕映サンから指示されたワタシの相手は獣人の娘。

既に獣人形態に変化し、猫のような耳や尻尾が生え

全身も黒猫のような毛に覆われている。


先程から見ていた限りでは彼女のスピードに対応できるのは

ワタシ達では千雨サンくらいしか居なイ。


先程亜子さんにドーピングされた明日菜(ルーナ)サンや祐奈サン、まき絵サン。

彼女達の動きはかなり良くなってきているので

もしかしたら3人でなら対応できるかもしれなイ。

ワタシも亜子サンにドーピングしてもらえれば

素の戦力で獣人の娘に対応できるようになるかもしれないが・・・

流石にお尻にあんな太い注射を打たれるのは御免被りたいし、

どんな副作用があるかわからない。

せめて初回使用ではなくある程度能力がはっきりと分かり

副作用の有無やどんな効力なのかわかれば使用してもいいが

ぶっつけ本番では使用したくナイ。


今のワタシでは獣人の娘のスピードについていくのは無理だが・・・




「貴女が私の相手ですか・・・構えから見たところ

デュナミス様の相手をしている

3人の内の一人と同じような戦闘方法のようだが?」

「あやや、それがわかってしまうカ。

構えからそれがわかるとハ、

貴女もかなり近接戦闘が得意と見るがどうカナ?

獣人出身者にはその身体能力を生かした戦闘をするものが多いからネ。」

「ふんっ! じ、獣人だからといって皆が皆近接戦闘が得意とは限らないニャ!」


(・・・心理戦は苦手

というか精神的に他の娘達よりも幼いのカ?)


「まぁ、確かにワタシはあそこでネギ先生と一緒に戦っている

古と同じ流派・・・というか一時ワタシが拳法を教えてはいたガ

もともとワタシは研究者という立場のほうが強いし

今では古に功夫で抜かれているから安心して手を抜いて欲しいネ。」

「ふんっ、そう言って油断を誘おうなんて初歩的な手に

引っかかるはずないニャ!」




そう言いながらも彼女は尻尾を垂直に立てている。


(確か猫だと尻尾を垂直に立てている時は嬉しい時だったカナ?

それに語尾が若干おかしくなっているみたいだシ・・・。)




どうも彼女は心理的に焦ったり動揺したりすると

尻尾や語尾に動揺が現れるようだ。

おそらく彼女にはスパイや諜報という活動は向いていないのだろうが

彼女の持っていたアーティファクトは脅威だ。

獣人として基本の身体能力が高い上に先程ネギ先生の動きを止めた

時間操作系のアーティファクトは組み合わせるとかなりの脅威だ・・・




(ただし、今のワタシを除いてネ♪)


「こんな所でお前と遊んでいる暇はない!

さっさと終わらせてフェイト様やデュナミス様の応援に行かせてもらう!」

「よっ、っほ、っは。」




瞬動でコチラにまっすぐ突進してきた彼女ハ

袈裟懸けに切り裂くように爪で切りかかってくるが

先ほどの会話でワタシを過小評価したのか

虚実を混じえることもなく速度こそ早いが

読みやすい単調な攻撃を繰り出してくる。

いくら古に拳法の腕で抜かれたとはいえ

ネギ先生と訓練したりエヴァンジェリンに扱かれたはワタシには

当然のことながらそんな単調な攻撃は当たらナイ。


相手の左手の爪から繰り出される逆袈裟切りを

上半身を反り半歩下がることでギリギリで回避シ

左脇腹にできた隙に向かって(ソプラノが言うには

某アニメで似たような武器がそういう名前だったので

そのまま命名)ファンネル2機で魔力弾による攻撃。


一発はとっさに下げた腕でガードされたがもう一発が腹部に直撃し

さらなる追撃を恐れた相手はとっさに距離を取った。


だがそのまま逃がすほどワタシも甘くはナイ。

すぐさま瞬動で接近、相手の爪による攻撃を手でいなした後

開いていた手で相手の腕を掴み逃げられないようにした上で

4機のファンネルで一斉攻撃。


片腕をワタシに掴まれた彼女は

なんとか身体を反らしたり開いた方の腕で防御。

直撃は避けたが肩や防御した腕にダメージを与えることには成功した。




「ニャ"ッ! ・・・こっの!!」

「おっと、甘いネ。」

「っ・・・離れるニャッ!!」

「せっかく懐に潜り込んでアナタの機動力を削いだのに

わざわざ不利になるようなことするはず無いネ。」




時には腕を掴み、時に服を掴み、

時にファンネルで足元に攻撃したりしながら

ワタシは獣人の娘に貼り付くように

超近接戦闘に持ち込み相手の機動力を削ぐ戦い方に持ち込む。


彼女自身は前衛型の戦闘スタイルとはいえ、

機動力を生かしての前衛撹乱型の部類に部類に入るため

お互いの体が触れ合うような超接近戦には不慣れなようダ。


肘、肩、体当たり等で確実に身体の内部にダメージを蓄積させていくが

やはり獣人、そして近接戦闘型の為か

基本の体力やダメージに対する耐性が人間より高いため

なかなか決定的なダメージに繋がらない。


しかし精神的には冷静さを失わせることには成功している。




「くっ、こうなったらアデアット!」

「そんな物騒なアーティファクトなんて使わせるわけないヨ!」

「離れるニャ!!」

「そんなつれない事言わないでほしいネ。」

「・・・こうなったら!」

「っち、まずイ!?」




流石にアーティファクトを使われると面倒な事になるので

なんとかファンネルで防いだが

そのせいで更に彼女を精神的に

追い詰めてしまい頭に血が登ったのか、

ワタシが服の一部を掴んで離されないようにしている隙をついて

強引に自分の爪で自分の服の一部を切り裂くことで

ワタシとの距離を開けられすぐさま瞬動で離れられてしまう。


彼女のスカートの一部が今ので切り取られ

かなり扇情的な姿になっている。




(っち、まずったネ。

彼女の服自体は物理的な強化はされてなかったから

あっさり切り裂かれてしまったヨ。

ソプラノだったら大喜びそうな格好ネ。

もう少しダメージを与えておきたかったケド

この辺がいいとこかもネ。)



 

「っく・・・少しダメージは受けたがもう貴様を舐めたりはしないニャ!

・・・アデアット!」

「そんな事言ってもアタナには対してダメージになってないでしょウ?

もう少し手加減して欲しいくらいネ。」

「ふざけたことをっ!

・・・だがこれで終わりだ、時の回廊!!」

「・・・・・ッフフ。」




彼女が自身のアーティファクトを使い

ワタシ周辺の時間の流れを遅くし

すぐさまワタシに向かって突進、

手を貫手の形にして爪による刺突攻撃を繰りだそうとしている。




(これがワタシや闇の魔法使用しているネギ先生や

ラカンサンクラス以外の相手だったら

コレで詰みだったが相手が悪かったネ。)


「喰らうニャッ!」

「甘いヨッ!」

「ガッ・・・何っ!?」




彼女がアーティファクトを使い

動きの遅くなったワタシに攻撃が当たる寸前、

もう一人のワタシがいきなり彼女の頭上に現れて

かかと落としを背中に食らわせ彼女を地面に叩きつける。


思いがけないダメージを受けたことでアーティファクトの効果が切れた所で

元々居たワタシが瞬動で彼女に近づき魔力で最大強化した蹴りで

空中に蹴り上げ、更に空中に現れた3人目と4人目のワタシが

更に壁に蹴り飛ばし5人目のワタシが壁にたたきつけられた

彼女の目の前に現れ鳩尾に中段蹴りを放つ。




「ば・・・・馬鹿ニャッ!?

一体どういうことニャッ!!」

「フフフ、何も時間を操るのがアナタの専売特許では無いということダヨ。

最も私の場合は時間と空間、この場合平行世界カナ?

その両方を操るけどネ。

よろしく頼むよ未来と別世界のワタシ。」

「「「「今のワタシも後で別世界のワタシをよろしく頼むヨ。」」」」

「っ・・・」 |||




あまり長時間この状態で戦闘をすると別の並行世界での

ワタシに変な影響が出るといけない。


それにこれ以上戦闘を長引かせて

あのアーティファクト、時の回廊を使われるとまずいことにナル。

アレは使い方次第ではワタシもやられかねない。


平行世界とはいえワタシ以外の4人のワタシも

同じ結論を出しているようで

全員呪紋を起動し既に詠唱体制に入っている。




「「「「「ネギ先生ほどではないが私の魔法もそこそこのものヨ♪

獣人であるアナタの体力と魔法障壁なら

死にはしないケド・・・戦闘不可の状態にはさせてもらうネ!」」」」」

「ひっ・・・・!?」

「「「「「契約に従い 我に従え 炎の覇王、

来れ浄化の炎 燃え盛る大剣。

ほとばしれ ソドムを焼きし火と硫黄。

罪ありし者を死の塵に。」」」」」

「ちょっ・・・! 待つニャ!!

いくら何でもそれはひどすぎるニャッ!!

オーバーキルにも程があるニャァァァッ!!」






side ソプラノ




「っく、ネギ君達にばかり気を取られて油断した!

まさかこんな所で真祖の吸血姫が出てくるとはっ!?」

「フハハハハッ!

対立する両者が争っている所に横合いから

思いっっっっっきり殴りつける! これこそ悪の醍醐味よっ!!」

「エヴァ、そんな所で高笑いしてないでスグにネギ先生の所に逃げるよ!」

「エヴァはんほんま楽しそうやな~。」

「ケケケッヨウヤクアバレラレルゼ!!」

「チャチャゼロ~、まずはネギ先生の所まで逃げてからだよ。」




私達4人は造物主の掟、最後の鍵を持って

移動中のフェイト君をエヴァが思いっきり殴りつけ

彼の従者である亜人の少女をチャチャゼロが峰打ちで殴り飛ばし

私と千草で最後の鍵を奪いネギ先生の居る所まで逃走中。


背後からはフェイト君が石柱やら黒曜石でできた釘、ナイフ、剣などを

投擲しながら追ってきてはいるが

エヴァが魔法の射手で撃ち落としたり私が黒鍵で撃ち落とし、

チャチャゼロが最後の鍵を持っている千草を守りながら

千草の最速の移動速度に合わせて移動している。


従者の娘はチャチャゼロの攻撃がかなり効いたのか

追ってくるのが精一杯といった所で

攻撃こそしてこないが、

たしか彼女は音波での攻撃をしてくるので

彼女が復帰して攻撃に参加してきた場合

流石にエヴァの魔法障壁か私の光鷹翼で千草もガードしないと

千草が攻撃を受けてしまうので

彼女が復帰する前にネギ先生のところへたどり着きたい。




「っく、真祖の吸血姫だけではなく、真祖の姉に

その二人の従者まで侵入を許して  いたとは・・・」

「っは、甘いぞ小僧!

貴様の転移魔法での攻撃が読めないと思ったかっ!」

「っち!」




フェイト君が会話の最中に不意をついて

転移し千草のスグ背後に現れるがスグにエヴァが反応して

フェイト君を後方に蹴り飛ばし 私が追撃で黒鍵を投擲する。




「転移に反応してくる真祖の方もでたらめだが

その姉のこの剣もでたらめだ・・・

転移直後で十分な魔法障壁を貼れない状態で

蹴り飛ばされるのはわかるが

僕の障壁を紙のごとくあっさり抜いてくる剣の投擲は厄介だね。」

「姉様の黒鍵は私が作った最高傑作の剣だぞ?

私の剣に姉様の技術が合わされば貴様の障壁等無いも同然だ。」

「私達がガードしてるから千草は逃げることだけ考えてね。」

「はいな、頼りにしてます♪」

「オラオラ、チャッチャトハシレヨ。

ユエヨリハシルノ オセージャネーカ!」

「ウチは頭脳労働派やからしょうがあらしまへんやろ!」

「いや、夕映だって肉体労働派だってわけじゃないと思うよ。

絶対本人は否定すると思うし。」

「姉様達も喋ってないでサッサト移動しろ!

横合いから殴りつけるのはスッキリしてよかったが

私は逃げるのは性に合わん!

やはりココは悪らしく堂々を敵を迎え撃つべきでは・・・」

「はいはい、エヴァも変なこと考えてないで皆で逃げるよ~。」

「君達を今ココで逃がす訳にはいかないっ!!」




背後からは普段は無表情なフェイト君が

若干眉を吊り上げてもの凄い殺気をまき散らしながら

従者と共に追って来る。


この後、私達はネギ君達の所まで必死の逃亡を続けるのだった。


  1. 2012/06/05(火) 12:10:31|
  2. 二次創作小説 ネギま
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